- atsu-y's New Arrivals -

BBSで第一印象を紹介した atsu-y's new arrivals の保管庫です。
本編に移行したりすれば削除していきます。

 

2014

Dec

               
Tumbling Dice  /  Shea Stadium 1989 Final Night  /  In Action - German Tour 1965  /  7479 expanded  /  14 On Fire Vienna  /  Mick Jagger 1988 Special  /  Auckland On Fire  /  Hunter Valley 2014  /  Sydney 2014

Nov

     
14 On Fire Paris  /  14 On Fire Zurich  /  Melbourne 2014  /  Perth 2014 1st Night

Oct

         
Budokan 2003 "roll B" /  Budokan 2003 "roll A" /  Circus Maximus MMXIV  /  France On Fire  /  Licks Tokyo Dome 2003 2nd Night  /  Licks Budokan 2003

Sep

             
Giants Stadium 1994 Superstar Concert Series  /  One Night At Budokan  /  Aoyama Concert  /  Tokyo Dome 1st Night  /  14 On Fire European Tour Dusseldorf  /  14 On Fire European Tour Zurich  /  Osaka Dome 2003 1st Night  /  New Orleans 1994

Aug

               
MSG 2006 2ND NIGHT  /  Frankfurt 2007  /  Vienna 2014 Revisited  /  Milwaukee 1999  /  Oslo 2014  /  Barcelona 2007  /  Dusseldorf 2014  /  Slane 2007  /  Berlin 2014

Jul

               
Madrid 2014  /  Tokyo Trilogy UOrange Mix  /  Live At The Superdome  /  Werchter 2014  /  Rome 2014  /  Steel Wheels Montreal  /  Vienna 2014  /  Paris 2014  /  Circus Maximus

Jun

        
Tel Aviv  /  Voodoo Lounge Tampa  /  Zurich 2014  /  Tokyo Trilogy  /  Steel Wheels Toronto  /  Tokyo Dome 2003 Second Night

May

             
Tokyo 2014 Day One  /  Tokyo 2014 Day Two  /  Tokyo 2014 Day Three  /  Mundialito '82  /  Budokan 2003  /  Sparkling Shoes & Blood Luster  /  Third Night On Fire  /  Tokyo Dome 2014

Apr

               
14 On Fire Japan Tour (BOX)  /  Osaka 2003 First Night  /  Osaka 2003 Second Night  /  RSTYO20140306  /  Tokyo 2014  /  Tokyo Dome 2014 3rd Night  /  Second Night On Fire  /  First Night On Fire  /  14 On Fire Japan Tour

Mar

                                                     
Sweet Tropical Sun  /  Osaka 1998 2nd Night  /  Tokyo 1998 2nd Night  /  Tokyo 1998 1st Night  /  We Got You Keef!  /  Tokyo Dome 2014 2nd Night  /  Tokyo Dome 2014 1st Night  /  Tokyo Dome '306'  /  Tokyo Dome '306'  /  Brings You Roses  /  Tokyo Dome '304'  /  Tokyo Dome 3rd Night  /  Tokyo Dome 2nd Night  /  Tokyo Dome '304'  /  Tokyo Stones Addict #3  /  14 On Fire Japan Tour Tokyo Dome 0306 Third Night  /  On Fire Tour In Abu Dhabi  /  Tokyo Dome '226'  /  Tokyo 2014 Third Night  /  Tokyo Stones Addict #2  /  Tokyo 2014 Second Night  /  Tokyo Dome '226'  /  Tokyo Stones Addict #1  /  Tokyo 2014 First Night  /  14 On Fire Japan Tour Tokyo Dome 0304 Second Night  /  14 On Fire : Back At The Tokyo Dome - First Night

Feb

           
14 On Fire Japan Tour Tokyo Dome 0226 First Night  /  Glasgow 1982  /  Garden State 2012 HD  /  50 Years On Video Black  /  50 Years On Video Red  /  The Brixton Academy 1995

Jan

     
50 & Counting Live - United Center 2  /  Fukuoka 1995  2nd Night  /  The Last Gig (Tokyo 1990)  /  Orlando 1981 2nd Night

 XXXXX

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Dec 2014
TUMBLING DICE - Mick Taylor, Bobby Keys, Nicky Hopkins 』 no label (3CD)
aud.recordings@Florida, 1992

●Disc.1
@ Charcoals, Kendall, FL. Apr.29,1992
1. Introduction / 2. Hideaway / 3. Mercy Mercy / 4. You Gotta Move / 5. Edward / 6. Soul Serenade / 7. Can't You Hear Me Knocking / 8. I Wonder Why / 9. Outroduction

●Disc.2
@ Charcoals, Coral Springs, FL. May 01,1992
1. Band Introduction / 2. Hideaway / 3. Mercy Mercy / 4. You Gotta Move / 5. Edward / 6. Five Long Years / 7. Baby What You Want Me To Do / 8. Can't You Hear Me Knocking / 9. Little Red Rooster / 10. Outroduction

●Disc.3
@ Charcoals, Miami Lakes, FL. May 02,1992
1. Introduction / 2. Hideaway / 3. Mercy Mercy / 4. You Gotta Move / 5. Edward / 6. Soul Serenade / 7. Can't You Hear Me Knocking

2004年3月に300枚限定でリリースされた超絶隠密『TUMBLING DICEが装いを変えて再発。
今回のインフォでは2003年リリースとなっていましたが、2004年3月ですね。

発売当時かなり話題になり、もうあれから10年以上経つのかと懐かしいですが、これはめちゃいいです。
ちなみにその初回盤では収録曲名でUnknownとなっていた"Soul Serenade"と"Five Long Years"にクレジットが入り、その後の研究により3公演目の収録地が今回修正されていますが、こちらで正解かと思われます。

それはともかくこのCD、ミック・テイラー、ボビー・キーズ、ニッキー・ホプキンスという、『STICKY FINGERSを作り上げたと言っても過言ではない3人を中心とした"タンブリング・ダイス"と名乗られたメンバーによって、1992年にフロリダで3公演だけ行われたスペシャル・ライブを超高音質隠密で収録しています。
小さな会場だけに臨場感バリバリですが、ほんっとに素晴らしい演奏を繰り広げており、それがこうも高音質で聴けるというのはほんっとにありがたい。
ボビーの熱演も"Mercy Mercy"で堪能できます。

音質は超絶"
EX"で、初回盤も超絶高音質でしたので今回のリマスター再発盤との大きな違いは感じませんが、冒頭など初回盤よりちょいと長く収録されており、一部ノイズが軽減されたりしているようです。

ボビーもニッキーもすでに逝ってしまいましたが、本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
ブートで追悼盤リリースというのもなんですが、名盤だけに当時買えなかった人には嬉しい再発であることは間違いありません。

 

SHEA STADIUM 1989 FINAL NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Shea Stadium, New York City, NY. Oct.29, 1989

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4. Sad Sad Sad / 5. Undercover Of The Night / 6. Harlem Shuffle / 7. Tumbling Dice / 8. Miss You / 9. Ruby Tuesday / 10. Play With Fire / 11. Dead Flowers / 12. Rock And A Hard Place / 13. Mixed Emotions / 14. Honky Tonk Women / 15. Midnight Rambler
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Can't Be Seen / 3. Happy / 4. Paint It Black / 5. 2000 Light Years From Home / 6. Sympathy For The Devil / 7. Gimme Shelter / 8. Band Introductions / 9. It's Only Rock'n Roll / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction / 12. Jumping Jack Flash / 13. Outro (Carmen)

LHから1989/10/29、NYシェイ・スタジアムでの隠密録音が初登場。
この日は今までブート化されていないだけでなく、こちらはトレーダー間にも出回ったことがない独自音源とのこと。

ちなみにシェイ・スタジアムといえば、このSteel Wheelsツアーでは合計6回も行われており、まずは10/10,11の2公演。
そして西海岸に飛びLA公演を4公演こなしたあと再び戻ってきて、10/25,26,28,29の4公演の合計6公演で、今回ブート化されたのはタイトルにFinal Nightとあるとおり最終日の10/29。
ちなみに10/10の公演はSHEA STADIUM 1989(no label)が2011年、そして10/28はチャプターもついてないなどのいろいろ問題がある『SHEA STADIUM NEW YORK CITY(77745/77746)が当時リリースされています。
     

というわけですが、今回の音源はボーナスで付属するDVDRと一緒に鑑賞するとわかりやすいですが、かなりロニー側での録音のようでミックがロニー側の端の方にいくと一気に盛り上がります。
でもロニー側とはいえ定位は左ではなく中央、そしてやや右寄りのところもあるので、ステージ真横近くのスタンドなのかもしれません。

音はヒスノイズが目立つこともないナチュラルで聴きやすい音ですが、広がりはあまりない平坦でやや引っ込んだ音でダイレクト感はあまりありません。
でもイコライジングでキンキンに仕立て上げたりしていないので、すんなり聴けるナチュラルな"
very good++ very good+"。
10/10のSHEA STADIUM 1989とは違って、アナログテイストなナチュラルさです。

周りは結構近くでかなりノッてる観客の叫びをちらほら拾っていて臨場感があり、うるさいほどではありませんがにぎやかです(笑)
"Miss You"が終わった後、遠くでやたらと"イェーイイェーイ"、さらには"イェイェイェイェーイ"なんて言ってるのが微笑ましい(笑)
テープチェンジは"You Can't-"終了後に一瞬で終えたのか、DVDRでは聞こえるミックのMCの"Thank you"だけが入ってません。
また、冒頭の"Continental Drift"と"Start Me Up"の途中と終了後の4回、近くのラ・ガーディア空港を飛来するジェット機の轟音が入ってきます。

演奏はこの日独特の演奏曲というのはなく、ちょいと目玉に欠けますが、当時もちらほら入れ替わりはあり、どうなってたかと久々に参考資料『NEVER STOPを取り出してみると、この日は誤植というか曲順表記もおかしなことになってて、"Angie"に"One Hit"までやったことになってますが、それらはやらずに"Play With Fire""Dead Flowers"をやってる標準的なセットリストです。
ちなみにNEVER STOP』には今でこそセットリストに結構誤りがある事がわかるようになりましたが、今でも増強改訂版が望まれるありがたい本だと思ってます。
それはともかくやっぱり25年前、ストーンズも若い!

映像も見るとミックやキースのかなりオーバーなアクションがいちいち懐かしく楽しいですが、やはりこの頃はそれでスタジアムを食ってたんだと。
それにしてもキースもロニーもタバコ吸いすぎで、"Happy"で何やら言いながらやり直すキースがこれまた面白い(笑)
ちなみに裏ジャケと盤のデザインはLA公演の『MIXED EMOTIONS(BGS 1993-5/1/2)で使われていた、ミックとキースが向かい合うあの写真。

といった感じでそんなに高音質ではありませんが、先に書いたとおり、こちらにはボーナスでこの日の隠密映像DVDRがついてます。
これがまたかなり前方正面からの特大ショットで面白い!
あのSteel Wheelsツアーの巨大セットでやってるスタジアムライブというのを忘れてしまうほど。
んが、前の観客の頭がかなりかぶってて、キースが前に出てくると見えなくなるのが悲しく、見てて疲れもします(笑)
TV画面で見るとやっぱり粗いので、CDをヘッドフォンで聴きながらPCで再生するくらいがちょうどいいですが、面白い(笑)
ただ、同時に鑑賞するとDVDRの方が速くてどんどんずれてうまくシンクロしないのが難点ですが。
あと2000光年の後半から悪魔の序盤にかけて欠落がありますが、貴重で十分楽しめるボーナスでした。

 

IN ACTION - GERMAN TOUR 1965 』 DAC-150 (1CD)
SB and aud.recordings@1964-1965

・Kurhaus, Scheveningen, Netherlands. Aug.8, 1964
1. Beautiful Delilah / 2. Walking The Dog / 3. Hi-Heel Sneakers / 4. Susie Q / 5. Mona
・Ernst-Merck-Halle, Hamburg, West-Germany. Sep.13, 1965
6. Everybody Needs Somebody To Love / 7. Pain In My Heart / 8. Around And Around / 9. Time Is On My Side / 10. I'm Moving On / 11. Charlie's Intro To The Last Time / 12. The Last Time / 13. Satisfaction / 14. I'm Alright
・Waldbuhne, Berlin, West-Germany. Sep.15, 1965
15. Everybody Needs Somebody To Love / 16. Pain In My Heart / 17. Around And Around / 18. Time Is On My Side / 19. I'm Moving On / 20. The Last Time / 21. Satisfaction / 22. I'm Alright
・Hollywood Palace Show(ABC US TV Rehearsals) June 3, 1964
23. Not Fade Away

DACの新作2つ目は古き佳きというかなんというか、久々に昔のブートの香りが漂うアイテムの登場。

まずは64年のオランダはクアハウス。
こちら、今回のtrk.2〜5の"Walking The Dog"から"Mona"の4曲は旧レーベルVGPからリリースされていた『READY STEADY STONES(VGP-248)のDisc2ラストの方に収録されていた音源。

今回は新たに"Beautiful Delilah"が追加され、既発の4曲は音質が向上しています。
とはいえ既発の4曲ではミックがさっぱり聞こえないのは相変わらずですが、初登場の"Beautiful Delilah"ではミックはよく聞こえます。
こちらは50年前という時代を考えれば音質自体は既発よりずいぶん聴きやすくなって"
very good--"で、SBのような"Beautiful Delilah"の初登場と、こっちは隠密ジャンルだろうという既発部分の音質向上は嬉しいものの、やっぱりミックがさっぱり聞こえないというのがどうにもという感じ。

続いてtrk.6〜14は65年、西ドイツはハンブルグ、エルンスト・メルク・ハレ。
これは1stか2ndショーかは不明ですが、RED TONGUE RECORDSが5LP+3CDというBOXセットLIVE IN HAMBURG 1965(RTR-032)を今年リリースして初登場したSB音源。

わたしはそのBOXセットの目玉であるこのハンブルグの音だけはリリース当時IORRで公開されたので聴いてみましたが、この音にそんなBOXセットはとても買ってられないとパスした音源。でもこうして1CDになってリリースされるなら手元においておきたいという音。
こちらは1曲目はフェードインで始まりますが一応全曲収録のようです。でもミックとコーラスのボーカルだけがよく聞こえるという音。
バックの演奏はすこぶる小さくボーカルマイクだけが拾ってるだけのように感じてしまう遠い音。
音質自体は良好な"
very good-"ですが、こちらもバランスは悪いです。
また、チャーリーが"The Last Time"を紹介する貴重な音のところでは、テープの転写によるストーンズ以外の女性のボーカルがうっすら聞こえたりもします。

続くtrk.15〜22、こちらも65年の西ドイツはベルリンの森の劇場ヴァルトビューネからの隠密音源で、この音源も既発では『READY STEADY STONES(VGP-248)などに収録されています。

こちらはストーンズライブ史上最大規模の暴動が起こったことで有名な公演。
興奮したファンがライブ中から暴動を起こし、最後には会場は破壊されて警官隊が放水して鎮圧する事態になり、その被害は甚大なものに。
そんなわけでその後しばらくこの会場は使われませんでしたが、80年代になってネブワースのテントを髣髴させる白い屋根が舞台上に設置され、ベルリン・フィルが毎年ここで演奏するようになるとTV放送でも広く知られるようになり、いまやベルリンの夏には欠かせない舞台と。
そしてついに今年の14 On Fireツアーではストーンズが帰ってきたという会場であります。
そんなわけですが、こちらも既発より音はちょっとマイルドになってはいますが、やはりあまり鮮明には聞こえない"good+"程度の、昔のブートを思い出す音。とはいえ50年前の音をこうして聴けるだけでもありがたいですが。

ラストのtrk.23はインフォから転載しますが、64年6月のアメリカ初上陸時のTV出演であるディーン・マーチンがホストのハリウッド・パレスでのリハーサル・テイク。曲の途中でキースのエピフォン・カジノの弦がブリッジから落ちてしまい、「コンコンコン」と異音を発してメンバーが笑い出して、途中で止めてしまうという珍しいボツテイク。

なお、この作品のジャケはドイツのオフィシャル編集盤『IN ACTION』そのままで、ちょうどこのドイツ・ツアーの写真なので中身にはぴったりではありますが、このデザインは66年ホノルル公演ブートにそのまま使われていてそちらがあまりに有名なので、やっぱりこのタイトルとジャケからまず思いつくのはホノルルだったりしますね。

ということで長くなりましたが、かなり厳しい音も入ってはいますが、昔のブートの香りが漂い、目玉のハンブルグの音源をRed TongueのBOXはいらないけど手元においておきたいという方には便利なアイテムでした。

 

THE NEW BARBARIANS - 7479 』 [Expanded 3 DISC SET] JTSET-03(3DVDR)


ボビー・キーズとイアン・マクレガン追悼ということで、2004年にD-STONEレーベルでリリースされた2枚組DVDR『7479に、新たに1枚追加して再発されたJointrip名義のDVDR3枚組。
Disc2と3は2004年に紹介済みなので省略しますが、順に簡単に。

7479 SEVENTY FOUR SEVENTY NINE(DS-017-2)

なお、The New Barbaliansとは、ロニー、キース、そして2014年末に亡くなったボビー・キーズとイアン・マクレガンの二人、さらにはスタンリー・クラーク、ミーターズからジョー"ジガブー"モデリスト、これらの豪華メンバーがロニーの新作『GIMME SOME NECK』のプロモーションにあわせて結成されたユニット。
キースのトロント裁判により1979年に開催されたチャリティ・コンサート"BLID DATE〜CNIB (Canadian National Institute for the Blind)コンサート"にてデビューを飾り、そのBLIND DATEのあと全米ツアーを敢行し、ネブワース・フェスティバルでLed Zeppelinのサポート・アクトとしてイギリスで一度だけお披露目しています。
なお、翌1980年にも一度だけライブを行っていますが、このDVDRにはそのデビュー・ステージから、実質ラストのネブワースを収録。

■Disc 1■
●pro shots@BLIND DATE C.N.I.B. Benefit Concert. Civic Auditorium, Oshawa, Canada. Apr.22, 1979
1. Jointrip Slate & Opening / 2. Introduction by Cliff Lorimer & John Belushi / 3. Breathe On Me (incomplete) / 4. Come To Realise / 5. Infekshun (incomplete) / 6. Prodigal Son (by Mick & Keith) (incomplete) / 7. Let It Rock (by The Rolling Stones)

さてこのThe New Barbaliansの映像、まずはその結成初ライブとなったBLIND DATEから、2014年に登場したカナダTVによるフルカラーの映像を15分程収録。
BLIND DATEの映像は既発の『7479』に一部白黒で収録されていましたが、その大元となる映像がこちらで、フルカラーで登場。

この日は2回のショーが行われましたが、共にThe New Barbariansで開幕し、その後キースだけがステージに残り、ミックが登場して"Prodigal Son"、そして"Let It Rock"からストーンズに突入するというスタイルでしたが、ここにはその1stショーから、The New Barbaliansのステージの一部、不完全ながらその"Prodigal Son"、さらに"Let It Rock"が収録されています。

さてこの映像の演奏シーンは、2014年にYouTubeに登場した https://www.youtube.com/watch?v=V95mXZ96kfA が大元なのか、基本的には同じ。
YouTubeを見てもらえばわかるとおり、ステージ後ろからのワンカメによるズーム映像で、遠目のショットも多く、大型TVで見るとかなり粗いところもありますが、冒頭に解説やジョン・ベルーシによるメンバー紹介の音声を追加し、それにあわせて静止画像が挿入されたり、ミックのMCも追加されていたりという作りは丁寧です。
ちなみにニュー・バーバリアンズとは関係ないストーンズのブートのジャケに間違って写真が使われたりもしてますが、ロニーとキースのジョイントマイクスタンドはニュー・バーバリアンズの特徴。


●pro shots@KNEBWORTH FAIR 1979.Knebworth Park, Hertfordshire, England. Aug.11, 1979
1. Opening / 2. Sweet Little Rock'n Roller / 3. F.U.C. Her / 4. Breathe On Me / 5. I Can Feel The Fire / 6. Let's Go Steady Again / 7. Band introduction / 8. Worried Life Blues / 9. Honky Tonk Women / 10. Come To Realise / 11. Am I Grooving You / 12. Seven Days / 13. Before They Make Me Run / 14. Jumping Jack Flash / 15. End Credits

そしてThe New Barbaliansの実質ラストライブであるこちらのネブワースは、ビデオ時代よりも向上した、タイムコードつきで流出した映像から。
YouTubeには http://youtu.be/kKIbCNBzI-k などでアップされています。

これまたまだまだ綺麗と呼べるものではなくYouTubeのとおり粗い映像ですが、昔よりはかなりましになってはいます。
こちらはBLIND DATEのようなワンカメではないのでじっくり見れますが、やはりこれはTVで見るよりPCで小さな画面にしてみるほうがいいです。
ならばYouTubeで見るのと変わらないともいえますが、貴重な映像をこうして80分続けて見れるというのは便利。
こちら、"I Can Feel The Fire"と"Worried Life Blues"ではSugar Blueがスペシャル・ゲストで登場し、キースが歌う"Let's Go Steady Again"ではボビーとロニーのダブル・サックスが拝めたりも。
なお、このライブではベースはスタンリー・クラークではなく、フィル・チェンがつとめています。

■Disc 2■
●pro shots@Kilburn Gaumont State Theatre, London, UK. Jul.13-14. 1974
1. Am I Grooving You / (2. If You Gotta Make A Fool On Somebody) / 3. Mystifies Me / 4. Take A Look At The Guy / 5. Act Together / 6. Forever / 7. Crotch Music / 8. I Can Feel The Fire
●Promo Video & Clip 1979
Seven Days / Buried Alive / J.J.F. (New Barbarians in Largo)
●pro shots@BLIND DATE - C.N.I.B CONCERT Apr.22,1979 <Canadian TV>
Come To Realise / Star Star / Beast Of Burden (Apr.22,1979 1st show)

■Disc 3■
●pro shots@Capital Center Arena, Largo, Maryland. May 5, 1979
1. Opening / 2. Sweet Little Rock'n Roller / 3. Buried Alive / 4. F.U.C. Her / 5. Mystifies Me / 6. Infekshun / 7. Rock Me Baby / 8. Sure The One You Need / 9. Lost And Lonely / 10. Breathe On Me / 11. Love In Vain / 12. Let's Go Steady / 13. Apartment No.9 / 14. Honky Tonk Women / 15. Band Introduction / 16. Worried Life Blues / 17. I Can Feel The Fire / 18. Come To Realise / 19. Am I Grooving You / 20.Seven Days / 21. Before They Make Me Run / 22. J.J.F.

Disc2と3は前述のとおり2004年に7479 SEVENTY FOUR SEVENTY NINEとして紹介していますので割愛します。

ということで、ボビー・キーズとイアン・マクレガン追悼、お買い得プライスで3枚組に仕立ててあり、既発を持っていない方には嬉しいリリース。
ただし以前の7479 SEVENTY FOUR SEVENTY NINE購入者にはちょい複雑。

 

14 ON FIRE VIENNA 』 DAC-153 (2CD)
aud recordings@Ernst-Happel-Stadium, Vienna, Austria. Jun.16, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Get Off Of My Cloud / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

DACからの新作はまずは今年6月に行われたオーストリアはウィーン公演。
ウィーン公演は隠密ソースが2つネットに公開され、LHはそのいずれもリリースしていますが、本作は後発の2つ目の音源を元にしており、既発ではLHの『VIENNA 2014 REVISITEDなどと同じ音源。

ということで先日リリースされたDACの欧州公演、チューリッヒやパリと同じくこちらも既発と同じ音源ですが、これまたイコライジングによって元音源とはもう別物に仕上がっています。
LHのも素早いリリースながらも音質は上手く調整されていましたが、こちらはさらにメリハリのきいた迫力ある音になっています。
低音もぐぐっとONになり、ギターは耳に突き刺さるほどの迫力で迫ってくるという、これまたドンシャリ1歩手前ながらも迫力の音に生まれ変わっていて、なるほどステージからの距離感を感じさせない、とても既発とは同じ音源とは思えない"
EX EX-"な音に仕上がっています。
ただ、LHのではうまく消されていた歓声手拍子も、DACのこちらではよりメリハリがきいてよく聞こえます(笑)
それにしてもDACによる欧州3公演はリリースが他よりずいぶん遅く、ドンシャリ手前ではありますが、こうして迫力ある音に仕上げていい音のものだけをリリースしてくるのはさすが。

さて、ウィーン公演といえば、"Tumbling Dice"でのリサの"フッフーウ"のあとのボビーとあわせた"フフフ"が新鮮で、今となってはボビーとのコラボに涙。
そして"Angie"の美しさと、オープニングではなくリクエスト・コーナーで演奏された"Get Off Of My Cloud"が秀逸。
そして"Out Of Control"もミックの気迫は凄いです。
んがしかし、終盤ではシーケンサートラブルに見舞われた悪魔の悪夢のエンディングが聴きどころ(笑)
さらに続く"Brown Sugar"ではミックが2番をすっ飛ばして3番を2回歌ってしまい、名誉挽回と"You Can't -"ではリプライズと、終盤にかけても面白いので飽きさせません(笑)
なお、こちらにはLHに収録されていた会場外から録音されたサウンドチェックの様子は未収録です。

 

MICK JAGGER 1988 SPECIAL 』 [4 DISC DVD PACK] JTSET-01(4DVDR)


ミック・ジャガーの1988年ソロ・ライヴを収めた4枚組DVDRセット。
Disc1&2がMICK JAGGER - FROM OSAKA TO TOKYO(JTDV-009)、Disc3が『MICK JAGGER - DEEP DOWN UNDER SPECIAL 1988(JTDV-SP-005)、そしてDisc4が初登場の9/26シドニーの隠密映像という4枚組。
こちら、既発を持っていない方にはお買い得で嬉しい抱き合わせですが、既発を持っている方にはちょい複雑なセット(笑)

   

既発の2タイトルはいつのリリースだったか、Hot Stuffでもどうやら紹介してないようで、まとめて簡単に紹介します。

■Disc 1■ =MICK JAGGER - FROM OSAKA TO TOKYO(JTDV-009 Disc1)
●pro shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.22&23, 1988
1. Opening / 2. Honky Tonk Women / 3. Throwaway / 4. Tumbling Dice / 5. Miss You / 6. Just My Imagination / 7. Harlem Shuffle / 8. Party Doll / 9. Gimme Shelter / 10. Start Me Up / 11. Brown Sugar / 12. It's Only Rock'n Roll / 13. J.J.F. / 14. Sympathy For The Devil / 15. Satisfaction
■Disc 2■ =『MICK JAGGER - FROM OSAKA TO TOKYO』(JTDV-009 Disc2)
●Mick Jagger in Japan / Japanese TV News Reel
Arrival at Narita Airport (Mar.7 Chiba) / Press Conference (Mar.8 Tokyo)
●"BEST HIT USA"Mick Jagger Special
Interview with M.J. <Mar.10 Tokyo >
includes Video Clips of Under My Thumb(Wembley 82) / Throwaway / Say You Will / J.J.F. / Hard Woman / One Hit
●aud.shots@OsakaJo Hall Mar.18, 1988
Shoot Off Your Mouth / Drum & Guitar Solo(incomplete) / Start Me Up(incomplete) / Brown Sugar(incomplete) / It's Only Rock'n Roll(incomplete) / J.J.F. / Satisfaction / Sympathy For The Devil / After The Show

Disc1はお馴染み、ミックの来日公演から東京公演の様子を収めたTV放送。はい、綺麗です。
Disc2は懐かしき逸見政孝・幸田シャーミンのペアによるミックの成田到着を伝えるニュース、さらに記者会見の模様などを伝える各種ニュースから始まり、ベストヒットUSA、そして大阪公演の隠密映像までを収録。
ということで、大阪から始まり東京公演で終えたミックの日本公演の順番を記したタイトルとは逆の流れでDisc1とDisc2は構成されていますが、TV放送関連は懐かしく綺麗。
大阪公演の隠密ショットは、アリーナ前方からのショットですが人の頭の間からだったりぶっちぎれたり、終演後がやたら長かったりと、決して万人受けする映像ではありませんが、貴重な映像。

■Disc 3■ =MICK JAGGER - DEEP DOWN UNDER SPECIAL 1988(JTDV-SP-005)
●"Deep Down Under"Australian TV Special 1988
1. Deep Down Under / 2. Just Another Night / 3. Honky Tonk Women / 4. Miss You / 5. Radio Control / 6. Ruby Tuesday / 7.(Moving To The Venue) / 8. Lonely At The Top / 9. Little Red Rooster / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. War Baby / 12. You Can't Always Get What You Want / 13. Band Introduction / 14. Foxy Lady / 15. Party Doll / 16. The Wild Colonial Boy / 17. Gimme Shelter / 18. Start Me Up / 19. Brown Sugar / 20. Jumpin' Jack Flash / 21. Satisfaction / 22. Ending - Stomp
●Bonus: Brisbane & Sydney 1988
1. Deep Down Under / 2. Throwaway / 3. Lucky In Love / 4. Primitive Cool / 5. Can't You Hear Me Knocking / 6. Rip This Joint / 7. What Kind Of World Is This?

Disc3はこれまたお馴染み、日本公演の半年後、オーストラリアで行われたミックのソロ公演からまずはTV放送版。
こちらは別撮りのスペシャル映像からライブ映像へと繋がる"Party Doll"など、凝った作りのTVプログラムで、久々に見てみると新鮮。
そしてオーストラリア・ツアーにはリサ・フィッシャーはいませんが、Susie Davisがいます。
また、ボーナスとしてブリスベーンとシドニーの隠密ショットも収録。このシドニー部分の全長版が今回Disc4に収録。

■DISC-4■
●aud.shots@Entertainment Center, Sydney, Australia. Sep.26, 1988
0. JT Slate / 1. SE: Deep Down Under / 2. Throwaway / 3. Just Another Night(partial)/ 4. Lonely At The Top(partial/no movie)/ 5. Radio Control / 6. Ruby Tuesday / 7. Can't You Hear Me Knocking / 8. Harlem Shuffle / 9. Lucky In Love / 10. Primitive Cool / 11. War Baby / 12. You Can't Always Get What You Want / 13. Band Introduction / 14. One Hit / 15. Foxy Lady / 16. Party Doll / 17. Wild Colonial Boy / 18. What Kind Of The World Is This? / 19. Bitch / 20. Gimme Shelter / 21. Start Me Up / 22. Brown Sugar / 23. It's Only Rock'n Roll / 24. Jumping Jack Flash / 25. Sympathy For The Devil / 26. Satisfaction / 27. End Credits

ようやく本作の目玉のDisc4。
こちらはオーストラリア・ツアー3日目のシドニー公演からの隠密ショットで、こちらではDisc3にあたる『MICK JAGGER - DEEP DOWN UNDER SPECIAL 1988』にボーナス収録されていた隠密ショットのおそらく全長版で、ここでしか見られないという貴重な映像。
右側スタンドからのショットで始まり、その後トラブルで音だけになり、さらに3曲ほど欠けているようですが、今度は正面スタンドからのスクリーン・ショットを収めています。
こちらはかなり暗くて見にくいところがありますが、無理に遠くからの実物ショットにこだわるよりもよほど見やすい映像です。
でも普通のプレーヤーから大型TVで見ると暗いし粗いので、PCで明るさやガンマなどを調整できるソフトで再生するのがおすすめ。
まぁこれも何度も見るような映像ではありませんが、以前ボーナス収録されていたシドニーの全長版が見れて満足。
でもどうせここまでのボリュームにするなら、オークランドでの"Sex Machine"の隠密の音だけでも追加収録してくれていればなお嬉しかったのにと思ったり。

ということで、お買い得プライスでの4枚組で、既発を持っていない方には嬉しいリリース。
なお、Jontripはもう一つ、ミックのソロ関連の既発作品を詰め込んだ6枚組も同時期にリリースしていますが、そちらは既発のみということでわたしは未購入です。

 

AUCKLAND ON FIRE 』 no label (2DVD)
aud.shots@Mt Smart Stadium, Auckland, New Zealand. Nov.22, 2014

●Disc 1
1. Introduction: New Zealand - The Rolling Stones Are Heading Your Way!/ 2. Keith Richards Message / 3. Opening / 4. Start Me Up / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. You Got Me Rocking / 7. Tumbling Dice / 8.
Like A Rolling Stone / 9. Doom And Gloom / 10. Out Of Control / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. You Got The Silver / 14. Before They Make Me Run / 15. Happy
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Gimme Shelter / 4. Jumping Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want (with The New Zealand Youth Choir) / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)

14 On Fire オーストラリア・ニュージーランド・ツアーの最終公演、ニュージーランド・オークランド公演の隠密ショットを収めたDVD2枚組。
今のところこのオークランド公演がストーンズ最終公演。

こちらの元はネットにアップされたロニー側最前列からの超絶ショットで、DLされた方も多いのではと。
他の会場と違って最前列の柵が一重ではなく二重になってて、その柵の間をセキュリティーだかなんだかがチラホラ通りますが、アリーナは後方を除きシーティングだったのでもみくちゃになることもなく、安定した最前列ならではの迫力ショットが拝めます。
それにしても最前列からずっと撮影しててもセキュリティーもスタッフも問題にしてないのが海外公演らしいところ。
そんなポジションにいてずっと撮影してるってのももったいない気もしますが、おかげでこうして見れるのだからありがたい。

当日は雨模様、でもストーンズが始まる頃には雨も上がり、スタジアムらしく"Start Me Up"からスタート。
キースはマオリの画家の自画像のオマージュでキース自身の顔が描かれたTシャツを着てご機嫌。チャーリーはニュージーランドのAll Blacksよろしく黒Tでタイト。

会場は"You Got Me Rocling"あたりから雨が降っては止んでという感じでしたが、ミックの喉も完全復調した最終公演は絶好調。
Voteが"Like A Rolling Stone"ってのが嬉しいのかどうか微妙なところですが、撮影者的には嬉しくなかったようです(笑)
わたしも個人的には"All Down The Line"でテイラーとの競演をやって欲しかった。
そしてミックの喉の不調以来3公演で封印された"Doom And Gloom"と"Out Of Control"が復活。
ただしキースは3曲のままということで、Voteとは別に日替わりの目玉であったロマンチック・ソングが割愛されたセットリスト。

ということでセットリスト的には2014年最終公演といえどもあまりスペシャル感はありませんでしたが、この演奏は素晴らしい。
最終公演、そしてミックの完全復活ということで気合も入ったのか、乱れがちな"Doom And Gloom"もこの日は見事に決まってます。
しかし途中でまた雨足が強くなり、"Honky Tonk Women"の前など、何度かスタッフ数人がステージの床をタオルでせっせと拭き拭き。武道館での"そこ拭いとけロニー"事件を思い出したり(笑)

そしてキース・コーナーではキースは、"Auckland, good evening! I nearly got buried here!"と。
これは2006年、フィジーで椰子の木から落ちた時にオークランドに搬送されて手術をうけたことのジョーク(笑)
いやぁ〜それにしてもキースは歌いながらは弾かずともご機嫌、こうしてキースの3曲を最前列映像で見れるのは嬉しいぞー!!

2014年ラストの"Midnight Rambler"がまたいい!
んが、ソロに入る前にボリュームを上げろと指示していたテイラー、そのソロがいよいよと構えて遂に爆発するも、カメラはミックTではなくミックJを追ってたり・・・そこはテイラーのアップやろー!!!
途中から映ってますけど、やっぱりまたミックJを追っかけちゃう(笑)
そんなカメラにすねたわけじゃあありませんが、テイラー、途中でキースに譲ったりしてダンシングというかエクササイズ?(笑)ということで途中まではテイラーが冴え渡りつつもちょいと変わったRamblerが拝めます。
そういえば一つ前のオーストラリア最終公演のブリスベーンでの"Silver Train"でもテイラーは譲ったりしてましたね。。。

それはともかく後半からエンディングにかけても演奏は冴え渡り、"Jumping Jack Flash"を後半にやるというのも1曲目にやるより長くてナイス!
"Brown Sugar"ではボビーの代役のカール・デンセンの熱演も。まさかボビーが見れなくなってしまうとはオークランド公演当時は思ってもいませんでしたが。。
そして"You Can't Always Get What You Want"では最終公演を名残惜しむかのようにリプライズも。
んがしかし、最後の最後、"Satisfaction"のイントロでやらかすキース(器材トラブルではないと思う・笑)
それでもご機嫌なままエンディングへなだれ込んでいき、ダリルとコーラスを歌うテイラーがなぜここで大写しになるのだと思いつつ、大団円を迎えます。
途中でまた腕を振ってエクササイズのテイラーに笑えますが(笑)
最後のお辞儀までしっかり収録されています。

映像は大型液晶TVで見れば粗いところがあったり、カメラのブレなどもありますが、最前列からの映像をじっくり見れるのがナイス。
そしてミックやキースだけでなく、ロニーやチャーリー、そして目の前のコーラスなども満遍なく撮影していて、あまり偏ったところがないのもナイス。
ただしテイラー除く。あ、"Gimme Shelter"での花道の先でのミックとリサの見せ場はキースとロニーとチャーリーが映ってたりもします(笑)

映像は"Honky Tonk"と"Happy"では一部別ショットに切り替わり、メンバー紹介は一部未収録で、"Gimme Shelter"には元素材からの一瞬の飛びと僅かな欠落、そして悪魔の冒頭にも欠落があり、たまに撮影者や周りの声がちらほら入ってますが、やはり最前列からの超絶ショットは素晴らしい。\
また、まだ見てませんが、こちらにはまだブートCD化はされていない、この一つ前の"Silver Train"をやったオーストラリア最終公演であるブリスベーン公演のDVDRもついてきます。
ということで、もしかしたらいずれBlu-ray素材もネットに出てくるかもしれませんが、プレスDVDで持っていたい方には嬉しいアイテムでした。 

 

HUNTER VALLEY 2014 』 no label (2CD)
aud.recording@Hope Estate, Hunter Valley, Australia. Nov.15, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Dead Flowers / 7. Rocks Off / 8. Paint It Black / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. You Got The Silver / 12. Before They Make Me Run / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with The Sydney Philharmonia) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

先に紹介したシドニーの次の公演はシドニーにほど近い、ワインの名産地で知られるハンター・バレー。
ここハンター・バレーの会場はスタンド席のない野外イベント会場で、スタジアム・セットが持ち込まれています。
そしてこのハンター・バレー公演の音はネットには上がっておらず、本作は独自音源によるリリースというのが目玉。

ハンター・バレーではミックの喉もほぼ完全復活しており、やや抑え目に感じるところはありますがオープニングから安心して聴いていられます。
そしてミックの復調が上げ潮となったか、バンドの調子も上昇してなかなか見事な演奏を聴かせてくれます。
"Let's Spend The Night Together"ではキースのコーラスがでかく、上機嫌で"ハハッ"なんて笑いながらコーラスをしたかと思えば、"I need you more than ever"を"Let's Spend The Night Together"と間違ってコーラスしてミックの邪魔をしたりしてますが、久々に伸び伸びと演奏しているさまがうかがえます(笑)

セットリストはシドニーと同じく"Doom And Gloom"と"Out Of Control"は外れたままで、Web Voteはワインの産地ながらも歌詞にワインが出てくる"Sweet Virginia"はシドニーでやっちゃったし、ここでは何が選ばれるかなと思ってましたが"Dead Flowers"。
さらになかなか演奏されないレアな"Rocks Off"が飛び出し、これまたシドニーと同じく"Paint It Black"にキース・コーナーは3曲というセットリスト。
キースは"You Got The Silver"、"Before They Make Me Run"、そしてシドニーとは3曲目を変えて"Can't Be Seen"という3曲。

"Dead Flowers"ではドラムが変に聞こえるところがありますが、これは左手にあるキャットウォークのスピーカーがこの曲中に鳴ったようです。
そして"Rocks Off"ではミックが冒頭やら歌詞を間違えてリサと食い違ったりもしてますが、完全復調とはいかずともかなり頑張ってます。
後半の悪魔辺りになるとミックはちょい抑え気味なので、まだ完全復活とはもうちょいという感じで、エンディングはあれ?という感じだったりもしますが、"You Can't Always-"では久しぶりにリプライズが登場するなど、ミックの復活にあわせた御礼ライブといった感じでなかなか楽しめます。

音は冒頭こそなんだかダイレクト感に欠けてちょいと迫力不足かなと感じましたが、それは出音のせいだったのかその感じも徐々になくなり、"IORR"の頃にはクッキリとダイレクトなサウンドになっています。
スタンドもない野外会場ということで音の抜けもよく、下から上までクリアで綺麗なサウンドで周りもうるさくなく、音がわずかに引っ込むところがちらほらありますが、"
EX EX--"でミックの復調ぶりを楽しむ事が出来ます。

そしてこちらもYouTubeからのDVDRつき。2曲未収録の不完全版ですが、サウンドは独自音源のCDのものに差し替えられておりこちらもなかなか見ごたえあり、こういうボーナスで立体的に楽しめるのが嬉しいところ。

 

SYDNEY 2014 』 no label (2CD)
aud.recordings@Allphones Arena, Sydney, Australia. Nov.12, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. It's Only Rock'n Roll / 4.
Respectable / 5. Tumbling Dice / 6. Sweet Virginia / 7. Bitch / 8. Paint It Black / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. You Got The Silver / 12. Before They Make Me Run / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with The Sydney Philharmonia) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

オーストラリアー・ツアーではミックの咽頭炎によりハンギンロック公演がキャンセルになってしまいましたが、そのキャンセル明けのシドニー公演。
すでにミックがつらそうだったメルボルン公演から1週間ぶりとなったわけですが、このシドニーでも特に冒頭2曲はまだ全快には遠い様子。
でも3曲目に今回のツアーでは唯一登場した"Respectable"では喉をいたわりつつもなんとかメロディ・ラインを下げずに乗りこなしています。

そしてWeb Voteでは約40年前の73年winterツアーのシドニー公演を髣髴させる"Sweet Virginia"が登場。
今度はキースとロニー共にエレキ、そしてミックがイントロではハーモニカ、歌い始めからはアコギというバージョン。
ミックも声を張り上げることなくちょい抑えた感じですが、これがなかなかいい感じ。キースはコーラスに回れば全く弾いてませんが(笑)
ここにミック・テイラーがアコギで加わればなおよかったんじゃないかと思いますが、まぁそれは贅沢ですかね。そしてこのサックスはティム・リースが頑張っておりました。

続いていつもは"Doom And Gloom"が来る前、ミックはシドニーには親戚が103人いて、こないだみんなとお茶もして今日はみんな来てるんだよと。
ミックの母親はこのシドニー生まれなので、母方の親戚がいっぱいいるんですね。
そんなMCで始まったのは"Doom And Gloom"ではなく"Bitch"。ミックの喉への負担が大きいからでしょう、この日から3公演は"Doom And Gloom"と"Out Of Control"がセットリストから外されたのです。
その"Bitch"やテルアビブ以来となる"Paint It Black"ではミックは共に後半を歌っていませんが、そうしたことも含めてライブ。

そしていつもより1曲早いタイミングで突入したキース・コーナーでは"You Got The Silver"に続いて2曲目"Before They Make Me Run"で妙に楽しそうに歌うキース。するとそれもそのはず、今日は3曲やらしてくれるんだと、"Happy"へ。
そう、このシドニーからのツアー残りの4公演は、ミックの喉をかばって久しぶりにキース・コーナーが3曲というサプライズ!
ちなみに過去のライブでキースが3曲やったのは、2006年のABB北米ツアー最終日となった2006/11/25、バンクーバーでのB.C. Place公演が確認されており、ボニー・レイットと共演したこの日の"Shine A Light"は『THE BIGGEST BANG』に収録されています。
そんなスペシャルなサプライズのスタートとなったこの日のキース、この目で見たかった。

そして続く"Midnight Rambler"で満を持して登場したテイラー、つっかかりと音外しはやっぱりあるもののこれまた強烈。
そして何と言ってもこの日のシドニーの会場の様子を表しているのがブレイク前。スローダウンしたところで観客の大きな手拍子がどんどん早まっていき、ストーンズを煽るという素晴らしさで、これぞライブだと。
後半、かなり復調しつつもやはりミックはつらそうな感じですが、春先の延期もあってようやくシドニーの地にやってきたストーンズを温かく迎えて盛り上がる感じが伝わってきます。

そんなシドニー公演、この音源はネットに上がったMD録音で、ステージ・サークルに結構近いところからで上から下までしっかり拾っていて音は明るいものの、ちょっと音は軽くて粗め。
周りは"Paint It Black"の冒頭と"Gimme Shelter"でのリサのソロの後、そして"Start Me Up"の冒頭では絶叫が入ってたり、"You Got The Silver"ではちょっと話し声が入っていますが、その他の歓声手拍子はさほど気にならず、軽いエコーがアリーナ・ショウの雰囲気をよくとらえています。
ということで音は結構クリアなんですが、冒頭バリバリとノイズが入ったり、たまに服のポケットかなにかでマイクがこすられる音が入っていてちょっと音が安定しないところもある"
EX-- very good++"といった感じ。
なお、"Miss You"の後にディスク交換による50秒ほどの欠落があり、"Gimme Shelter"のイントロが切れていましたが、そこは別音源が補填されています。

そしてこちらにはYouTubeからのDVDRも付属。こうしててまとまっていないとなかなか通しで見ることもありませんが、以前のギフトよりも収録曲が増えたアップグレード版で、不完全な曲もチラホラありますが、"Respectable""Sweet Virginia"そしてキースの3曲目"Happy"という目玉の3曲はStarstarさんによるピットからの素晴らしい映像も収録されています。


Nov 2014
14 ON FIRE PARIS 』 DAC-152 (2CD)
aud recordings@Stade De France, Paris, France. Jun.13, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Wild Horses / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with the Ensemble Allegri) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

DACの新作第2弾は欧州ツアーからパリ公演。
パリ公演は7月早々にネット音源を元にしたLHの『PARIS 2014などがリリースされ、10月にはGodfatherが独自音源で3面カードボードの『FRANCE ON FIREをリリースしていますが、DACのこちらは前者と同じ元音源。

   左:PARIS 2014』 右:『FRANCE ON FIRE

LHの既発盤もちょっと軽めながらも元音源をかなりうまく調整した音でしたが、チューリッヒと同じくこちらもDAC盤の方が音圧があり、こちらはチューリッヒよりは高域がちょい強くてドンシャリ1歩手前くらい。
ドンシャリ1歩手前とはいえ高音もシンバルが耳につかないよう丁寧に調整されていて、迫力あるメリハリが効いた"
EX EX-"な音に仕上がっています。
別音源のGodfatherは超高音質ながらも低音が軽く、ややフラットな音質がちょっと残念でしたが、聴き比べると総合的にはこのDAC盤が一番整った音です。
後発だけに既発を凌ぐのはさすがというところですが、ブートマニアの多くはLHなどの既発盤を既に持ってるでしょうから、もう少しリリースが早いと嬉しかったり。

そんなわけですが、Godfatherは今更なパリとあっさり聴いちゃったのに対して、こちらは音圧もあるので聴き応えがありました。
日替わりは"Wild Horses"に"Bitch"ということでちょっと面白みに欠けるところはありますが、絶好調なストーンズを堪能する事が出来ますので、パリ公演を持ってない方にはありがたいリリース。

 

14 ON FIRE ZURICH 』 DAC-151 (2CD)
aud recordings@Letzigrund, Zurich, Switzerland. Jun.1, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Let's Spend The Night Together / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

DACからの久々の新作は、欧州ツアーからツアー3公演目、ロニーの誕生日6/1に開催されたスイスはチューリッヒ公演。
すでにその6月にはネットに上がった良好音源を元にした『ZURICH 2014がLHからリリースされています。

このライブの様子などはそちらに書いていますので繰り返しになりますが、ちょっとおさらいするとこの日のセットは日本公演2日目に基本構成は似ていて、"Worried About You""Let's Spend The Night Together""Out Of Control"、さらにキースの2曲が入れ替わったような感じ。
しかしながら欧州ツアーでは2ヶ月前の悲劇を乗り越え健在振りを遺憾なく発揮するミックと、そんなミックをサポートしようとするバンドメンバーの一体感が素晴らしいタイトな演奏が繰り広げられており、さらに屋外スタジアムという開放感は日本公演とは一味違います。

さて、既発と同一のこの元音源は重低音はやや軽いものの、ダイレクト感があって音像も大きく、それでいて周りは静かという素晴らしい録音。
後発のこのDAC盤は、既発盤よりもさらに重低音がきいてさらに中高域もクリアなメリハリの効いた"
EX"サウンドになっています。
しかしながらドンシャリには3歩手前といった感じにうまく調整された迫力サウンドで、すでにオーストラリア・ニュージーランド・ツアーも終わったこのタイミングでの欧州ツアー物はちょっと遅きに失するかと思いきや、何も知らない人が聴けばSB音源かと思うほどの音作りになっています。
とはいえ元音源の素晴らしさがあってこそ。そして既発も十分高音質でしたので劇的な違いがあるというわけでもありませんが、これはDACファンには嬉しいリリース。

そしてあらためて聴いてもこの日の"Happy Birthday Ronnie"はナイス。そして"Can't Be Seen"のキースの迷子は面白い(笑)
それにしてもメルボルンのミック不調の後に続けて聴くと、そのギャップの大きさから、既に聴いた音源とはいえ新鮮に聴く事が出来ました。

 

MELBOURNE 2014 』 no label (2CD)
aud.recordings@Rod Laver Arena, Melbourne, Australia. Nov.5, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Wild Horses / 7. Doom And Gloom / 8. Street Fighting Man / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Before They Make Me Run / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with The Consort Of Melbourne) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

オーストラリア・ツアー4公演目のメルボルン公演。こちらはネットに上がった隠密録音から。
ストーンズはこのメルボルンの次のハンギン・ロックをミックの咽頭炎によりキャンセルしましたが、このメルボルン公演もミックの喉はギリギリ。
オープニングの"JJF"からしてこちらが不安になるほどセーブした歌い方で、メルボルン公演最大の特徴はこのミックの不調振りとなってしまったのでした。
現地でライブを観ていればそれでも自身は盛り上がれる自信があれど、こうして音だけ聴いてるとなかなか辛いものがあります。

それでもメンバーの調子が悪いときは他のメンバーがカバーするというのがバンドの素晴らしいところとはよく言われます。
ということでバックは不調のミックをカバーすべく頑張ってるようなんですが、やはりミックが不調だと乗り切れないのか、欧州から続いていた好調さにも少し翳りが。
なんとなく爆発しきれずフラストレーションがたまった感じなのか、IORRの途中でチャーリーがもたついたり、"Happy"ではキースが掛かり気味だったり、"Midnight Rambler"はこれまたちょっともたついた感じだったり、"Miss You"ではミックが構成を間違えて変だったり、どことなくまとまらない様子がうかがえます。

そんなメルボルン公演ですが、目玉はアデレードと共にオーストラリア・ツアー2度目の登場となる"Wild Horses"、そしてvote winnerの"Street Fighting Man"。
この不調の中、"Wild Horses"はまだしっとり歌い上げているといえばそうですが、"Street Fighting Man"はもう全然歌えてません。
オーストラリア&ニュージーランド・ツアーでは唯一の登場だっただけにちょいと残念な出来。
そしてステージの後半になるともう全く声が出ていません。"Brown Sugar"に"Satisfaction"なんてもうほんっとに歌えていません。
春のツアーが延期され、待ちに待ったこの1回を楽しみにしていたメルボルンのファンの皆さんには本当に気の毒な気持ちに。
普段のミックはもっと、とフォローしたい気にもなりますが、メルボルンの皆さんはそんなことは百も承知で温かく見守っていたようです。

さて、"Honky Tonk Women"を歌い上げた後、ミックは奇抜なファッションで知られるガビ・グレコ(Gabi Grecko 25歳)に会って「いい雰囲気だったんだよ」と。
「でも僕は彼女には若すぎたみたいだ」と笑いを取ってます(笑)
さらに"Miss You"の前では、1965年にライブを行った、いまや存続の危機にあるPalais Theatreにも触れ、"We're still here. The Palais Theatre is almost still here - give generously"と軽く存続を呼びかけて感謝したりも。
ちなみにジャケにある六芒星が目立つキースの派手派手ジャケットですが、最終公演オークランドでは色違いのジャンパーをあのキースTシャツの上に着てましたね。

さて、そんなわけでこうして音だけ聴いてるとミックの不調振りがほんとにつらそうなメルボルン公演ですが、なかなか音も映像もネットにアップされなかったオーストラリア・ツアーからようやくアップされたこのメルボルン公演、音はなかなかいいです。
アリーナ公演らしく中低域をしっかり拾っていてそれでいて周りも静かという、ナチュラルな高音質を誇る"
EX EX-"。
ダイレクト感がもう少しONでもうちょい音が明るければ文句なし、いや文句はないので満点間違いなしというサウンド。

いやしかしやっぱりミックの不調振りが際立つメルボルン公演でありました。
そんなメルボルン公演もおまけDVD-Rがついていて、YouTube寄せ集めとはいえサウンドをCD音源に差し替えていて、これまた嬉しいボーナスでした。

 

PERTH 2014 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Perth Arena, Perth, Australia. Oct.29, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler(with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with The Giovanni Consort Choir) / 7. Satisfaction(with Mick Taylor)

延期となったオーストラリア&ニュージーランド・ツアーが10/25にアデレードで開幕し、そのツアー2公演目であるパース初日がリリース。
そのオセアニア・ツアーで予定された合計9公演のうち、同一会場どころか同一都市でも2公演行われたのはこのパースのみ。
これは元々3/19に開幕予定のツアーの初日だったパースへのストーンズからのプレゼントか?
ちなみに予定された9公演のうちHanging Rockは中止になったので、実際に行われたのは8公演ですが。

そんなわけで2公演あるし久々のベロピットということもあって、日本からも多くのファンが参戦したこの2公演。
それだけに独自音源や映像のブート化に期待してましたが、どうも出てきてないようで。さらにYouTubeに断片的な映像はアップされるものの、トレントへの音源アップもあまりないという状況。

そんな中、IORRにYouTubeからの音源がアップされましたが、それを元にしてるのがコチラ。
そのDL音源、YouTubeとは思えないほどしっかりした音でいい感じでしたが、プチパチとノイズが鳴るのが気になりだしたら気になって仕方ない残念な音。。
でもこのCDにはそんなノイズは全くなく、そのノイズはわたしがDLした時にたまたま混入したものだったのか?他にDLされた方はいかがでしょうか?

さてそんなわけでこの音源、中高域の抜けもよく、低音は思ったよりも拾っていて音の広がりもあり、オープニング以外は周りも静かです。
ただし元がYouTubeの圧縮音源なので、結構鳴ってるように聞こえる低音もぶ厚いわけではなく全体的にちょい厚みには欠ける音ですが、悪くはありません。
というか元がYouTubeといわれなければ全く気にならない良好録音の"
EX EX-"。
ただ、YouTubeのつなぎが元ということで曲間のカットはところどころにあり、"Sympathy For The Devil"では冒頭が欠けてしまってるのが玉に瑕。\

演奏は欧州に続いて好調ぶりを発揮していますが、ちょっとミックが淡白に聴こえるところもあり、気がつくとあっさり終わってたなんて曲も。
とはいえ演奏自体のロールは素晴らしく、この日の目玉は東京公演ミックスのTOKYO TRILOGYを髣髴させる2曲目に登場した"Get Off Of My Cloud"、そしてバラードでは"Worried About You"、そしてvote winnerの"Bitch"。
この日は"Worried About You"や"You Got The Silver"ではロニーが冴えわたり、"Bitch"ではキースが唸りを上げてます!
そして"Midnight Rambler"での3'26から6'35までの3分を超えるミック・テイラーのソロがいつになく滑らかで素晴らしい!!
その終盤でちょっと外したりその後のバンド全体のブレイクへの移行はしまりがなかったりもしますが(笑)

なお、このツアーでは残念ながらボビー・キーズは体調不良で欠場しており、代わりにカール・デンセンが参加しています。
ボビーのパートをすべて代役したわけではなく、"Miss You"ではティム・リース、"Brown Sugar"ではカールといったように分担してたようですが、やはりストーンズのステージはボビーあってこそだと感じたりも。
でもこればっかりはしょうがないですね。"Brown Sugar"でのカールの熱演を聴くもよし!
ということでYouTube音源と侮るなかれ、耳あたりのいい高音質で黒鳥ポスターのパース初日を堪能できる作品でした。

ちなみにこちらには不完全ながらYouTubeの寄せ集めDVD-Rもついてきて、こういうサービスは嬉しい限り。
でもYouTubeから音だけを抽出したという音はこうして全曲あるのに、なぜかこのDVD-Rには"Brown Sugar"と"You Can't Always Get What You Want"が未収録です。
実際探すと出てくるんですが、なんででしょうね?


Oct 2014
BUDOKAN 2003 "roll B"』 HLLR3007 (1BD-R: Blu-ray Audio)
aud.recordings@Budokan, Tokyo, Japan. Mar.10, 2003

●Track-1 / Hi-Res Audio - Transparent & Spacious version (American EQ)
●Track-2 / Hi-Res Audio - Warm & Tight version (European EQ)
1. Pre-show SE / 2. Announcement / 3. Jumpin' Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. Live With Me / 6. Let It Bleed / 7. No Expectations / 8. Rocks Off / 9. Everybody Needs Somebody To Love / 10. Worried About You / 11. Midnight Rambler / 12. Band Introductions / 13. Slipping Away / 14. Before They Make Me Run / 15. Start Me Up / 16. It's Only Rock'n Roll / 17. Rock Me Baby / 18. Can't You Hear Me Knocking / 19. Honky Tonk Women / 20. Tumbling Dice / 21. Brown Sugar / 22. (I Can't Get No) Satisfaction / 23. Post-show SE & Announcement

ネットにアップされた2種類の武道館公演が、それぞれ24bit/96KHzハイレゾのBlu-ray Audioで登場。
"roll B"のこちらはrobert音源が元。

容量がたっぷりあるBlu-rayということで、それぞれのマスターに対して、インフォいわく「空間と分離を活かした"American EQ"版と、タイトで暖かみのある"European EQ"版の2つのリマスタリング・バージョン」が収録されています。なお、Blu-ray Audioにつき映像は収録されていません。
ということで同一音源の2つのリマスタリング・バージョンが収録されており、長さはCD4枚分ですが、24bit/96KHzのデータ量は16bit/44.1KHzのCDの比ではなく、
容量はCD20枚をも余裕で超える21.5GBもあります。

ただ、ネットにアップされた元音源は16bit/48KHzなので、純粋な24bit/96KHzハイレゾではなく、16bit/48KHzを24bit/96KHzにアップコンバートされたものです。

という前置きは"roll A"と同じで、こちら"roll B"はrobert音源が元。
既発ではLICKS BUDOKAN 2003(no label)で今年の10月にCD化されており、こちらの音源の特徴はその既発盤を参照ください。

こちらもそもそものイコライジングによる音作りが違うので、既発CDと聴き比べてもBlu-rayだから音がいいのかどうかはわかりませんが、大人しい綺麗な音です。
ただ、こちらも元音源はこもった音で、"roll A"ほどは高音の伸びにCDとの違いは感じませんが、イコライジングの差によって、やはりCDの方がちょいと高音の抜けがいい"
EX EX-"。
そして全部を聴いたわけではありませんが、こちらもAmerican EQとEuropean EQの差はあまり感じません。

ということで、これまた全体的に綺麗な余裕のある音で、ディスクの入れ替え無しに一気通貫で武道館を楽しめるというメリットはありますが、決定盤かどうかは音の好みによって分かれるという感じ。
そしてAmerican EQとEuropean EQの違いがこの程度であれば、それぞれ2つのリマスタリング・バージョンを収めるよりも、"roll A"と"roll B"の2つの音源を1枚にまとめてくれたほうが嬉しかったりも(笑)

 

BUDOKAN 2003 "roll A"』 HLLR3006 (1BD-R: Blu-ray Audio)
aud.recordings@Budokan, Tokyo, Japan. Mar.10, 2003

●Track-1 / Hi-Res Audio - Transparent & Spacious version (American EQ)
●Track-2 / Hi-Res Audio - Warm & Tight version (European EQ)
1. Jumpin' Jack Flash / 2. You Got Me Rocking / 3. Live With Me / 4. Let It Bleed / 5. No Expectations / 6. Rocks Off / 7. Everybody Needs Somebody To Love / 8. Worried About You / 9. Midnight Rambler / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away / 12. Before They Make Me Run / 13. Start Me Up / 14. It's Only Rock'n Roll / 15. Rock Me Baby / 16. Can't You Hear Me Knocking / 17. Honky Tonk Women / 18. Tumbling Dice / 19. Brown Sugar / 20. (I Can't Get No) Satisfaction

ネットにアップされた2種類の武道館公演が、それぞれ24bit/96KHzハイレゾのBlu-ray Audioで登場。
"roll A"のこちらはsmores音源が元。

容量がたっぷりあるBlu-rayということで、それぞれのマスターに対して、インフォいわく「空間と分離を活かした"American EQ"版と、タイトで暖かみのある"European EQ"版の2つのリマスタリング・バージョン」が収録されています。なお、Blu-ray Audioにつき映像は収録されていません。
ということで同一音源の2つのリマスタリング・バージョンが収録されており、長さはCD4枚分ですが、24bit/96KHzのデータ量は16bit/44.1KHzのCDの比ではなく、容量はCD20枚超の合計17.5GBもあります。
ただ、ネットにアップされた元音源は16bit/48KHzなので、純粋な24bit/96KHzハイレゾではなく、16bit/48KHzを24bit/96KHzにアップコンバートされたものです。

ということですが、まずは"roll A"。こちらはsmores音源が元。
既発CDでは今年の9月にリリースされたONE NIGHT AT BUDOKAN(no label)などでCD化されており、こちらの音源の特徴はその既発盤を参照ください。


さてこちら、既発CDと聴き比べようにも、それぞれイコライジング(EQ)が違うので、Blu-ray Audioだから音がいいのかは比較できませんが、確かにいい音でギスギスしておらず、低音には余裕のある厚みを感じます。
ただ、綺麗ながらもAmerican EQもEuropean EQもいずれもちょいと大人しい音で、元音源が中低音が厚めでこもった感じのする暗い音だったため、全く同じハードで既発CDと聴き比べてみると、イコライジングで高音を持ち上げたCDの『ONE NIGHT AT BUDOKANの方が高音は伸びがあって一皮剥けて聴こえるので、ここは好みが分かれる"
EX EX-"といった感じ。

そしてそのAmerican EQとEuropean EQですが、どうにも違いがわかりにくく、2つのリマスター音源を収録するのであれば、一方はもうちょっとメリハリのある音に仕上げてもよかったのではと。
なお、ONE NIGHT AT BUDOKANのような開演前と終演後の別音源の追加補填はなされておらず、こちらは再生開始から13秒で"JJF"が始まります。
また、元音源では"Rocks Off"の中盤にカットがありましたが、そこはSODDの『LIVE AT BUDOKANから補填されています。

ということで、全体的に綺麗な余裕のある音で、ディスクの入れ替え無しに一気通貫で武道館を楽しめるというメリットはありますが、決定盤かどうかは音の好みによって分かれるという感じ。

 

CIRCUS MAXIMUS MMXIV 』 G.R.1006/1007 (2CD)
aud recordings@ Circo Massimo, Rome, Italy.Jun.22, 2014
 
●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Streets Of Love (with Mick Taylor) / 7. Doom & Gloom / 8. Respectable (with John Mayer) / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Coro Giovanil Italiano) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

14 On Fire欧州ツアーからパリ公演と並んでリリースされたGodfatherecordsの新作、ローマ公演。
ラテン語表記のタイトルはイタリア語表記では『CIRCO MASSIMO 2014

3面カードボードでミニブックレットつき。そこで使われている写真はネットからのものもありますが、古代遺跡チルコ・マッシモの空撮写真なども美しい、こちらも時間が経ってからのリリースだけあってさすがの作り。

ローマ公演は既発ではネット音源を元にした『ROME 2014(no label)などがリリースされていますが、 こちらはそれらとは別ソースで独自音源と思われる隠密。

こちらの隠密はパリと同じテイストの音で、低音は軽いものの、音像は大きくダイレクトでクリアでいて周りも静かで音揺れもあまりなく適度な広がりもあるという高音質。
ちょっと高音が強めで低音が軽いフラットな音なので、もうちょい低音に厚みがあれば最高なんですが、これはこれで"
EX"。←パリと全く同じ(笑)
でもほとんど似た音質ですが、安定感など総合的にはパリの方が僅かに高音質かな。
そしてこちらもパリと同じくせっかちな人向けで、"Brown Sugar"と"You Can't Always Get What You Want"のアンコール待ちの曲間は2分弱もばっさりカットされています。
これまた見事な編集でこの音だけを聴いていればカットには気がつきませんが、"Brown Sugar"終了後のミックのMCの後にすぐに始まるというのはせっかちすぎる(笑)

とはいえ個人的には思い出のローマ公演だけに、こうした高音質でリリースされたことは嬉しい限り。
Godfatherだけにローマ公演はイヤモニミックスでリリースされないかなぁ〜?と期待していましたが、普通の隠密でしたね。
でもこの隠密は見事です。あの盛り上がりの中、一体どこで録音されてるのやら。
微小なノイズはあれど、"Streets Of Love"なんかはほんとに綺麗に録られています。
ただ、あの感動の大合唱は聞こえません。でも曲が終わった後の"Rolling Stones, Rolling Stones"の合唱は遠くに聞こえます(笑)
そして既発ではちょっと騒がしかった"Out Of Control"も途中で遠くに話し声は聞こえるもののほんとに静かで物足りなく感じるほどですが、冒頭遠くにかすかに聞こえる手拍子の波と途中で沸きあがる歓声によって、ちょっと遠くから冷静にステージを見ているような感じにトリップ。

後発だけにこちらも新鮮味には欠けますが、作りも丁寧で素晴らしいメモリアル作品。
ということで、Godfatherecordsの新作、どちらも高音質な隠密でありました!

 

FRANCE ON FIRE 』 G.R.1004/1005 (2CD)
aud recordings@Stade De France, Paris, France. Jun.13, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Doom & Gloom / 8. Bitch / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with the Ensemble Allegri) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

Godfatherecordsの新作は、欧州14 On Fireツアーからローマ公演と並んでリリースされたパリ公演。
3面カードボードでミニブックレットつき。
リリースまで時間がかかったこともあり、綺麗な写真がふんだんに使われている美しい作りはさすが。

パリ公演は、既発ではネット音源を元にした『PARIS 2014(no label)などがリリースされていますが、 こちらはそれとは別ソースで独自音源と思われる隠密。

この隠密、低音はちょっと軽いですが、音像は大きくダイレクトでクリアでいて周りも静かで音揺れもほとんどなく適度な広がりもあるという、かなりの高音質。
ミックとリサがキャットウォークをいくときにも騒がしくはならないのでキャットウォーク脇でもなさそうですが、静かながら適度に臨場感もあります。
ちょっと高音が強めで低音が軽いフラットな音なので、もうちょい低音に厚みがあれば最高なんですが、これはこれで"
EX"。
ちなみにせっかちな人向けで、"Brown Sugar"と"You Can't Always Get What You Want"のアンコール待ちの曲間は1分以上もばっさりカットされていますが、見事な編集でこの音だけを聴いていればカットには気がつきません(笑)

ライブから4ヶ月経ってのリリースなのでちょっと新鮮味はありませんが、あらためて聴いてみるとこのパリ公演もところどころ怪しいところはあったのねと、そういう意味での新鮮さは味わえました(笑)

 

LICKS TOKYO DOME 2003 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.16, 2003

●Disc 1
1. Pre Show Music / 2. Opening SE / 3. Brown Sugar / 4. Start Me Up / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Don't Stop / 7. All Down The Line / 8. Angie / 9. Monkey Man / 10. Midnight Rambler / 11. Tumbling Dice / 12. Band Introductions / 13. Slipping Away / 14. Happy
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. B-Stage SE / 3. When The Whip Comes Down / 4. Mannish Boy / 5. You Got Me Rocking / 6. Gimme Shelter / 7. Honky Tonk Women / 8. Street Fighting Man / 9. Satisfaction / 10. Jumping Jack Flash

LICKS東京2日目といえば、これまた今年に入ってからLHからは武道館等と並んで『TOKYO DOME 2003 SECOND NIGHTがリリースされていましたが、今年に入って2つ目の新たな隠密音源の登場。
元音源はこれと同時にリリースされた武道館の『LICKS BUDOKAN 2003と同じテーパーが最近トレントにアップした音源。

さてこちら、武道館と同じく開演前のBGMが結構長めに収録されています。
まずは武道館では幕開けのタイミングでかかってたEddie Taylorの"Bad Boy"の途中で鳴るブザーとアナウンスからスタート。
続いてElmore Jamesの"Coming Home"、さらにLazy Lesterの"Sugar Coated Love"と、それぞれ曲が終わると歓声が沸き起こるところからして臨場感たっぷり。
Earl Hookerの"Tanya"が流れたところで会場暗転、いよいよスタート!

LICKS東京公演2日目といえばオープニングの"Brown Sugar"でしょっぱなのキースの音が出なくてねぇ、なんてすぐに思っちゃう貴方は重症です(笑)

それはともかく、これも『LICKS BUDOKAN 2003と同じく元音源はこもった音だったんですが、すっかり生まれ変わった音になってます。
元音源のこもった感じを払拭すべく調整した結果、ちょっとドンシャリ手前で高音がわずかに濁って浮いて聞こえたりしますが、元音源よりは断然聴きやすくなって"
EX-"に昇格。
定位はやや左寄りで、音像は大きくとらえつつもドームのエコーが適度に感じられる広がりもあります。
4ヶ月前にリリースされたTOKYO DOME 2003 SECOND NIGHTはちょいダイレクト感に物足りなさを感じつつもマイルドな音でしたが、こちらはもう少しメリハリが効いた感じ。
とはいえSylphやそのコピーのRESTART ME UPほどのメリメリハリハリではありませんが、周りは騒がしくなく、適度にダイレクト感と広がりのある音でクリアでいてふくよかなドームの空間を楽しめます。
Bステでも変わらず安定した音で、これでやや左寄りの定位がぴったり中央にあればいいのにと思いますが、定位を調整するとこの音の広がりが損なわれるんですかね。

さてこの東京ドーム2日目の演奏は、初日とはうってかわって特に前半は結構メロメロ(笑)
その辺はnew arrivalsの今年の6月、TOKYO DOME 2003 SECOND NIGHTに書いているとおりですが、"IORR"ではミックが途中で間違え、"Angie"ではキースのわけのわからないイントロで、続く"Monky Man"のイントロもなんじゃこりゃといったメロメロストーンズ(笑)

ということで、メロメロストーンズをこれも武道館と同じく生まれ変わったサウンドで楽しめるタイトルでありました。

 

LICKS BUDOKAN 2003 』 no label (2CD)
aud.recordings@Budokan, Tokyo, Japan. Mar.10, 2003

●Disc 1
1. Pre Show Music / 2. Buzzer Intro - Pre Show Music / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. Live With Me / 6. Let It Bleed / 7. No Expectations / 8. Rocks Off / 9. Everybody Needs Somebody To Love / 10. Worried About You / 11. Midnight Rambler
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Slipping Away / 3. Before They Make Me Run / 4. Start Me Up / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Rock Me Baby / 7. Can't You Hear Me Knocking / 8. Honky Tonk Women / 9. Tumbling Dice / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction

あのLICKSツアー武道館公演からはもう11年も経ったんですが、なんとその2014年に入って3つ目の武道館新隠密音源の登場。
こちらも元はONE NIGHT AT BUDOKANに続きトレントにアップされた音源。

ということでもう武道館はいいよと思うところですが、こちらには開演前のBGMで会場全体が盛り上がった"Mona"が初収録!
"Mona"がかかるや会場全体のテンションが一気に上がり、歓声手拍子が沸き起こった様子が見事にとらえられています。
それでもここで聴かれる以上に会場は大盛り上がりだったような気がしますが、いよいよ開幕する武道館公演直前のあの異様な興奮がよみがえり、思わずそこだけ何度も再生してしまったほどです(笑)
いやぁ〜、開演前のBGMが15分以上も収録された今年リリースの『BUDOKAN 2003を上回る22分以上も収録されているのはほんとポイント高し!
ということで今回の音源で新たに確認できた4曲を加えると開演前のBGMはこんな感じ。

   ・〜Mona / Bo Diddley
   ・Cops And Robbers / Bo Diddley
   ・Stranger Blues / Elmore James
   ・Born Under A Bad Sign / Albert King
   ・I'm A King Bee / Slim Harpo
   ・So Many Roads / Otis Rush
   ・I've Got Love If You Want It / Slim Harpo
   ・Blues Hangover / Slim Harpo (途中でブザー&アナウンス)
   ・Bad Boy / Eddie Taylor → 開演

そして『ONE NIGHT AT BUDOKANと同じくこちらもブザーにもしっかりとチャプターがふられています。
また、終演後はアナウンスが始まって案内しているところまで収録されています。

そんなわけですがこの武道館の新音源、元はこもった音だったので、インフォの「明るく繊細な音質が醸し出すクリアネス」という言葉にやや半信半疑だったんですが、こうして聴いてみると全然すっきりサウンドに生まれ変わっててほんとびっくり。こもった感じは一切なく、やや耳につくくらい高音がクッキリ(笑)
ということでちょっとシンバルが耳につく感じはありますが高音もクッキリしていて、低音も厚くレンジが広い音で、"Worried About You"の冒頭で一瞬僅かに右に寄る以外は定位も真ん中にあり、演奏もしっかり拾っていて、音像が小さいとか音が頭上を通過していくような感じもありません。
周りの手拍子や歓声などは結構拾ってますが、演奏の邪魔になるほどではなく、ミックの動きに合わせて湧きあがる歓声など、かえってその臨場感がまたあの武道館の盛り上がりを甦らせてくれる、"
EX"な音に仕上がっています。
あれこれで気分の乗ってる今日聴いたばかりだからというのもあるでしょうが、これ、個人的には一番好きかも。
ネットで落としたときにはこもっててぼやけた感じだったのでイマイチかなと思ったんですが現金なものです(笑)

まぁこうも武道館ばかり続くとアレですけど、あのときの興奮と緊張がほんとに甦る武道館で聴いていてほんっとに楽しいタイトルでした。

 


Sep 2014
GIANTS STADIUM 1994 SUPERSTAR CONCERT SERIES 』 no label (1CD)
SB recordings(radio show + original soundboard masters)@Giants Stadium, East Rutherford, NJ. Aug.14, 1994

1. DJ Intro / 2. Keith Richards Interview / 3. Not Fade Away * / 4. Tumbling Dice / 5. Shattered / 6. Sparks Will Fly * / 7. Satisfaction / 8. Wild Horses / 9. All Down The Line / 10. Miss You / 11. Can't Get Next To You * / 12. I Go Wild * / 13. Honky Tonk Women / 14. Happy * / 15. Street Fighting Man / 16. Brown Sugar (Washington, D.C. 1st August 1994) / 17. Jumping Jack Flash *
* from the original soundboard masters (not from Westwood One)

Voodoo Loungeツアーのジャイアンツ・スタジアム公演2日目といえば、ツアーが始まって2週間、まだ6公演目にもかかわらずその様子をダイジェスト収録したビデオがコンサート・グッズとしてオフィシャル販売されたことで有名な公演。
そんなわけでそのビデオ落としCDは当時リリースされた『SPARKS WILL FLY(KTS 377)に昨年リリースされたNEW JERSEY 1994 2ND NIGHT(no label) 、そして独自SB音源はBITE THE BIG APPLE(VGP-069)とスーパーアップグレード『GIANTS STADIUM 1994(no label)がありましたが、今回はまたちょっと変わった編集盤。
なんとこの公演、さらなるダイジェストで米ラジオステーションWestwood Oneの「SUPERSTARS IN CONCERT」で2010/12/18-19、キースの誕生日の週末に放送されてたんですね。今回のリリースで初めて知りました。
そこで放送されたのは"Tumbling Dice""Shattered""Satisfaction""Wild Horses""All Down The Line""Miss You""Honky Tonk Women""Street Fighting Man""Brown Sugar"の9曲。
オフィシャルビデオではカットされていた7曲のうち"Wild Horses""All Down The The Line"がこうして陽の目を見ていたとは。

ということで、LHはすでにGIANTS STADIUM 1994でSB完全盤をリリースしていますが、今度はそのラジオショー音源を使った変化球。
上記の9曲に加え、ライブのオープニングと中盤にエンディングの6曲を加えてダイジェスト1枚物に仕立てています。

しかしちょいと変わってるのは、そのラジオショー、"Brown Sugar"だけがジャイアンツ・スタジアムではなく、ツアー初日のワシントン公演からということ。
ツアー初日のワシントン公演といえば、1994/11/21に"Tumbling Dice""You Got Me Rocking"がラジオ放送され、その2曲はBIG EGG FIRST NIGHT STAND 1995(VGP-050)や『BUT NAKED(VGP-071)に収録されていることが知られていました。
しかしながら実は"Monkey Man"も後に放送されていた事がわかったと先日ここで紹介したばかり。
そちらは中盤がカットされた編集バージョンでしたが、おそらくブート化はされていません。
そしたらなんと"Brown Sugar"までも放送されていたとは!
これでツアー初日からは4曲のラジオショー音源が確認できたということに。やっぱ全曲持ってるんでしょうね〜。

・・・いやしかしなぜ"Brown Sugar"だけがワシントン公演からなのか?
別にジャイアンツ・スタジアムの演奏がそんなに変だというわけでもなく、それなら"All Down The Line"のイントロの方が変だろうと(笑)
それにこちらはラジオショーでは放送されてませんが、オフィシャルビデオにも入ってた"JJF"も中盤でおかしなことになってます(笑)
まぁジャイアンツ・スタジアムの"Brown Sugar"の方がワシントンのより長いので、単に尺の関係からなのかもしれませんが。

ということですが,超高音質のラジオショーと高音質オリジナルSB音源のミックスということで文句なしの"
EX"。
まぁジャイアンツ・スタジアムはGIANTS STADIUM 1994がありましたので、ソースの違いによる音の違いと高音質化というのはあれど、初めてのSB音源という意味ではツアー初日の"Brown Sugar"だけということでちょっとありがたみに欠けますが。
そしてラジオショーということで曲間ではちらほらDJの声が入り、冒頭には放送日が誕生日のキースのインタビュー入りですが、この声では何を言ってるのかよく聞き取れません(笑)

ちなみにジャイアンツ・スタジアムのラジオショー音源部分を『GIANTS STADIUM 1994と聴き比べてみましたが、オーバーダビングはされてなさそうです。
ただしラジオショー部分はGIANTS STADIUM 1994よりもほんの僅かにピッチが速い。隠密の『WELCOME TO VOODOO LOUNGE 1994と比べてみるとドンピシャなので、『GIANTS STADIUM 1994の方がほんの僅かに遅いんだと思われます。
また、ワシントンの"Brown Sugar"も隠密と聴き比べてみましたが、これまた編集はされてなさそうです。

ということでちょっと変り種ですが、初登場のラジオショー音源が聴けるというのは貴重な一枚でした。

 

ONE NIGHT AT BUDOKAN 』 no label (2CD)
aud.recordings@Budokan, Tokyo, Japan. Mar.10, 2003

●Disc 1
1. Pre Show Music / 2. Buzzer Intro - Pre Show Music / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. Live With Me / 6. Let It Bleed / 7. No Expectations / 8. Rocks Off / 9. Everybody Needs Somebody To Love / 10. Worried About You / 11. Midnight Rambler
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Slipping Away / 3. Before They Make Me Run / 4. Start Me Up / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Rock Me Baby / 7. Can't You Hear Me Knocking / 8. Honky Tonk Women / 9. Tumbling Dice / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction

ネット音源からの武道館がギフトCD-RからプレスCDに昇格して登場。
しかしながら以前のギフトCD-Rとは音作りが全く違う仕上がりです。

こちら、元音源は今年の4月にネットに公開された隠密音源で、既発ではMayflowerとTaranturaがリリース済み。
今回LHからのリリースにあたり既発も音だけ取り寄せましたが、本作は音作りも補填音源も後発だけある仕上がりになっています。

武道館といえば、EXILEのLIVE AT THE BUDOKAN special editionやSODDのLIVE AT THE BUDOKAN 5th Anniversary Editionが人気のところ、LHからは今年の5月にソフトでウォーミーな『BUDOKAN 2003がリリースされていました。
シャープなEXILEに対してウォーミーなLHという感じでしたが、ネット音源のCD化では珍しく後発に回りつつも、そのいいとこどりのようなサウンドに仕上げてリリースされたのが本作。ちなみにタイトルはマイケル・シェンカーからか。

さて、この元音源は中低音が厚めでこもった感じのする暗い音でしたが、こちらも既発と同じく高音域のバランスを上げて音を調整しています。
それでいて既発ほど高音が強調されることのない絶妙な仕上がりで、明るくもシャープ過ぎない音に生まれ変わっています。

そして元音源では開演前は10秒しか収録されていませんでしたが、こちらはそこに開演まで14分以上も収録した『BUDOKAN 2003の音源を補填。
あのドキドキした開演前のBGMは"I'm A King Bee"から緊張マックスのブザーを経て"Bad Boy"までの5曲がしっかり収録され、しかもスタートから10分ほどでブザーが鳴るところにもチャプターが打たれているのは便利(笑)
また、元音源では"Rocks Off"の中盤にカットがありましたが、こちらではOOCの『LICKS JAPAN TOUR 2003 COMPLETE BOXの武道館から補填されていて、既発よりも違和感ない仕上がりです。
また、終演後はさらにBUDOKAN 2003の音源を補填して終演のアナウンスまで収録されているという芸の細かさ。

ということでこだわりの仕上がり、音はまさにクリアでいてシャープ過ぎることもなく、元音源の低音もしっかり活かされたナチュラル志向の音。
元音源を聴いたときにはずいぶん暗い音だなと思っていましたが、こうして生まれ変わった音はふくよかな中低音域と調整された高音域のバランスが見事で、周りが騒がしくもなく、音の広がりも適度で演奏をよく拾っている文句なしの"
EX"。
ただ、音の広がりのバランスが崩れてしまうのを避けたのか、定位はちょっと左寄りで特に冒頭ではその傾向が顕著なのは元音源と同じ。
しかしながら元音源を最良の形で蘇らせた本作、日本公演の中でも特別な武道館公演を見事に再現してくれる作品に仕上がっています。

 

AOYAMA CONCERT 』 Charlie Watts Quintet / EVSD-717 (CD)
SB recordings@Aoyama Spiral Hall, Aoyama, Tokyo, Japan. Sep.17(2nd show), 1991

1. Narration by Bernard Fowler / 2. Practicing, Practicing, Just Great / 3. Narration by Bernard Fowler / 4. Blackbird - White Chicks / 5. Narration by Bernard Fowler / 6. Bluebird / 7. Narration by Bernard Fowler / 8. Bound For New York / 9. Narration by Bernard Fowler / 10. Terra De Pajaro / 11. Narration by Bernard Fowler / 12. Badseeds - Rye Drinks / 13. Narration by Bernard Fowler / 14. Relaxing At Camarillo / 15. Narration by Bernard Fowler / 16. Going, Going, Going, Gone / 17. Band Introduction - Now's The Time / 18. Now's The Time

LA75の日本盤インフォ解禁、巨人のリーグ優勝に心躍る今宵ですが、ここはグラスを片手にジャズを。
久々にこんなの流出しちゃっていいのか?的な脅威のCDの登場です。

1989年から1990年にかけて行われた大復活Steel Wheels/Urban Jungleツアーを終えたストーンズはソロ活動へ移行していきますが、1991年、チャーリー・ワッツはチャーリー・パーカーへ捧げたFROM ONE CHARLIEをリリースし、ジャズなクインテットでニューヨーク"The Blue Note"、東京"青山スパイラル"、バーミンガム"Ronnie Scott's Jazz Club"でのツアーを敢行し、翌92年にはブラジルやニューヨーク、ロンドンなども回ります。
ちなみにCharlie Watts QuintetのベースのDave Greenはチャーリーの幼馴染で、ABC&D of Boogie Woogieのメンバーとしてもお馴染み。
そのCharlie Watts Quintet、91年のバーミンガム"Ronnie Scott's Jazz Club"でのライブから
A TRIBUTE TO CHARLIE PARKER WITH STRINGSがオフィシャル・リリースされていますが、今回超弩級ステレオSBで流出したのは、1991年9月15日〜9月18日に東京青山スパイラルで行われた日本公演4日間7公演(最終日の9/18のみ1公演)のうち、ラス前公演である9/17の2ndショー。

果たしてこれが音だけなのかが気になるところですが、もうすんばらしい"
EX+"な音です。まさにオフィシャル級。
わたしは別にジャズに詳しいわけでもなく、今までもチャーリーのソロはチャーリーの趣味を垣間見るような感覚で鑑賞してきただけですが、こうしてチャーリーのJazzなライブ演奏を高音質で楽しめるというのは嬉しいところ。

チャーリー・パーカーについて語るバーナードのナレーションの和訳でもついてればもっと嬉しいところですが、そのナレーションはオフィシャルの
FROM ONE CHARLIE についているチャーリー・ワッツの絵も拝めるミニ絵本の朗読ですので、興味のある方はそちらを参照ください。
この
FROM ONE CHARLIE の10インチアナログがまたマニア好みのするアイテムで、わたしも当時はCDで満足していましたが、レココレで某氏の2009年の一枚でお見かけしてからはその10インチアナログも欲しくなって探してたら、福岡でシールドで見つけて小躍りして喜んだもんです。あ、脱線(笑)

今回流出した日本公演のライブはその
FROM ONE CHARLIEA TRIBUTE TO CHARLIE PARKER WITH STRINGSに収録されている曲だけでなく、"Now's The Time"の生演奏が聴けるというのが嬉しいところ。そしてバンド紹介には心和みます。
そしてもちろんストーンズでのチャーリーのドラミングとは一味どころか二味も三味も違うJazzなチャーリーを堪能できるのが素晴らしい。
慣れないJazzと構えることなく、秋の夜長にグラスを片手に23年前の50歳のチャーリーの軽やかでダンディーなドラミングに浸るのもいいもんです。
もちろんJazzにも造詣の深い方であれば最高の作品かと。

 

TOKYO DOME 1ST NIGHT 』 no label (BD-R DL)
aud.shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014


1. Intro / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Brown Sugar / 19. Jumpin' Jack Flash / 20. Sympathy For The Devil / 21. You Can't Always Get What You Want / 22. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

日本公演のBlu-ray映像は、初日はHot LipsからWE GOT YOU KEEF!がリリースされていましたが、Nanker RecordsとEmpress Valleyからは2日目と最終日のみ。
そしてここにもう一つ、初日のBlu-rayが登場。
表ジャケは同じく初日のHot Lipsのと同じで紛らわしいですが、背中は色やロゴは違えど文字はNanker RecordsのBD-Rと同じデザインになっています。

 ←WE GOT YOU KEEF!』Hot Lips

こちら、トレントに上がった31GBもの映像を贅沢にもそのままDL2層式のBD-Rに収録したもの。
トレントのインフォによると映像は独自の隠密ショットで、サウンドはT&Jから提供を受けた16bit/48kHzソースを使用と。
旬を過ぎたからかそのトレントのダウンロード数はあまり伸びてないようですが、2日目や最終日もあるのであれば同じように見てみたいものです。

さてこの映像、正面スタンドのややロニー側のところから、あまり手振れもなく前のお客さんが映ることもなく収録されています。
ただしピントはやや甘めで、ズームになると画質はちょい粗くて輪郭はにじみ、全体的にライトで顔の表情が飛んじゃったりしてるのは他の遠景ショットと同じ。
Empress Valleyのアリーナショットは除いて、遠景ではHot Lipsのが一番シャープな映像でした。
カメラは基本的にミックを追い、スクリーンはほとんど映りませんが、前のお客さんが映ることもなく安定してみていられます。
"Midnight Rambler"や"Gimme Shelter"の一部、そして"Jumpin' Jack Flash"や"Satisfaction"ではアップだけでなくスクリーンも映る引きのショットも見られますが、それがまた美しいのなんの。

いやしかしあの日本公演狂想曲ももうずいぶん前のことだったような気がしますが、こうして観てるとまだ半年ちょっと前のことだっただなと。
この日のキースの様子を見てかなり落ち込んだんですが、その後はそれが幻だったかのような元気ぶりでほんとに嬉しかったことがもう懐かしい。
それはともかくこちら、始まるやいなやT&Jの48kHzソースがうなりを上げるのが素晴らしい。
8年振りとなる日本公演がまさかの"Get Off Of My Cloud"で幕を開けたときの興奮がよみがえります。
映像物だと音の効果は3割ほどかと思いますが、やはり音がいいのはいいことです(笑)
キースに元気がなくともミックが凄かった初日をこうして素晴らしい音でまた堪能できるという、嬉しい作品でした!

 

14 ON FIRE EUROPEAN TOUR DUSSELDORF 』 Stones EX Vision SEX140619BD (1BDR)
aud.shots@Esprit Arena, Dusseldorf, Germany. Jun.19, 2014


1. Concert Opening / 2. Jumping Jack Flash / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Street Fighting Man / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 15. Miss You / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. Satisfaction (with Mick Taylor)

こちらもチューリッヒと並び新レーベルSTONES EX VISIONによるBD-R。
インフォによるとデュッセルドルフ公演は「安定したステージ全景アングルと超ドアップの迫力たっぷりのクロースショット含むマルチ・アングル編集そして音の方も高音質別マスターによるアップグレード編集で数ある断片映像とは次元の違うハイ・クオリティで全曲収録。コンサート全編をオリジナル編集によってプロショット級の映像アイテムに仕上がった必見映像!その編集内容・音質すべてにおいて最上級レベルの見逃せない最新マスト映像アイテムです!!」と。

ということですが果たして今度はどうなんだろう?と見てみると、一見してチューリッヒよりこのデュッセルドルフ公演の方がいい!!(笑)
こちらのオープニングにはオフィシャルYouTubeからのハイライト映像はなく、いきなりライヴから始まりますが、チューリッヒのようにHDじゃない映像がチラホラ入っているわけではなく、ほんとに綺麗!
こちらも曲単位ではなく曲の中でいろんな映像にスパッと切り替わり、独自映像だけじゃなくYouTubeからの綺麗な映像もふんだんに使われているようですが、メインはキース側アリーナ前方からのHD映像で、たまにライトで表情が飛んでる映像もありますがそうしたところは僅かで、やや遠景から両サイドのスクリーンも映る映像もパンチインされたりと、こりゃ見事です。
"Can't Be Seen"ではYouTubeのがそのまま使われていて、ちょい前方の手が邪魔だったりしますが、それも元がいいのでチューリッヒのような格差は小さいです。
ただ、メンバー紹介ではところどころで画質が落ちるのは残念。

いやしかしこのデュッセルドルフ公演はキースが絶好調!
ドイツの熱狂的な観客に煽られるように"JJF"や"IORR"から花道を行き、気合の乗った表情とアクションが見ものでしたが、その姿をこうした独自編集のHD画質で見れるのは幸せ。
"Street Fighting Man"で前の観客が撮影している手の間からキースの鬼気迫るショットが抜かれる様なんて秀逸。
テイラーとの"Midnight Rambler"も痺れます!
そしてデュッセルドルフといえば"Brown Sugar"。"I bet your mama was a Cajun Queen"からの3番の歌詞が飛んでしまったのか、"Brown Sugar"とだけ連呼するミック。
それに対して、「あいつ間違えてやがるぜ」とロニーとじゃれるキースのさまがしっかり拝めます(笑)

サウンドは曲間などで微妙に変わるところもあり、LHのデュッセルドルフ公演のCDとはところどころ違うようですが、基本的には同じ音で迫力もあります。
こちらは大画面TVで見ても綺麗ですし、"Worried About You"後半でのミックの迫力も間近で拝めてほんとにナイス!

ということでこのデュッセルドルフ公演はほんとに楽しめました。
ワンカメの独自映像もいいですが、いい素材があればやっぱこういう編集物もいいですね(笑)

 

14 ON FIRE EUROPEAN TOUR ZURICH 』 Stones EX Vision SEX140601BD (1BDR)
aud shots@Stadion Letzigrund, Zurich, Switzerland. Jun.1, 2014


1. Concert Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Let's Spend The Night Together / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 15. Miss You / 16. Gimme Shelter / 17. Jumping Jack Flash / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. Satisfaction (with Mick Taylor)

新レーベルSTONES EX VISIONによるBD-R。
STONES EX VISIONからはチューリッヒ公演とデュッセルドルフ公演のBD-Rが同時にリリースされ、チューリッヒ公演はインフォによると「欧州コレクターから届いたHDマスターによる収録でオフィシャルのようなオープニングやエンド・クレジットもありコンサート本編も曲によってはまさにプロショットのような編集で最後まで見応えある良好編集による高画質クオリティで堪能できます」とのこと。

ということで見てみると、まずはオフィシャルYouTubeからのチューリッヒ公演の"You Got Me Rocking"ダイジェスト映像から始まり、ライヴ本編へという盛り上がる作り。
そのオープニングでも早速編集がなされていて、冒頭にベロジェットの映像が差し込まれ、"You Got Me Rocking"のイントロがリミックスバージョンに(笑)

ライブ本編はなるほど見事な編集で、複数の映像が次々に切り替わり、たまにクロスフェードもきかせています。
ただ、元は独自映像ではなくYouTubeなどの映像のようで、BD-RなだけにギフトのDVD-Rよりは見ごたえがありますが、大元はHD画質ではないものも多く、遠景などの綺麗なところは綺麗ですが、やはりそうでないところはそれなり。
アップの映像はちょっとぼけてて、表情はライトで飛んでしまっててわかりにくいのが多いです。
インフォのとおり、驚くほど綺麗な映像が混じってたりもするんですが、それがずっと続くわけでもないのがもどかしい(笑)
ただ、曲単位で素材が切り替わる映像集ではなく、スクリーン映像も含めてカメラがどんどん切り替わるので、ミックとかキースだけを追っているわけではなくライブを多面的に楽しめます。
うん、大型TVではなくPCで見るといい感じ(笑)
"Let's Spend The Night Together"でキースのコーラスに絡むかと思いきや絡まないミック(ローマまでお預け)、"Tumbling Dice"のエンディングでミックにじゃれて体当たりするキース、なんてのはチューリッヒ公演の見所であります(笑)

サウンドはLHのチューリッヒ公演の音とは別物で、メインは低音が軽くて中央に寄り気味の音ですが、騒がしいこともなく良好。
一部の曲や曲間ではメインとは別の音が使われているところもありますが、さほど違和感なく鑑賞出来ます。
曲間はごく一部カットされているところもありますが、ライブのみで130分収録されていますので、ほぼ完全収録。
ちなみにうちのステレオではオーディオ・ディレイのセットをしないと映像と音がちょいずれてますが、PCで見るとそんなに気にならないので、これはうちのハードとの相性のせいかと。

ということでHDマスターというインフォから全編HD映像かと期待すると肩透かしをくらいますが、多面的に楽しめる映像でした。
(9/24 追記)
LHの無料ギフトのインフォを見てびっくら。
なんとこのBD-Rの映像はこちら( http://www.youtube.com/watch?v=jNHGC85qMV4)と同じでした(笑)
これからそのまま作ったのか、元を入手したのかはわかりませんがぁ〜。
そして音と映像のズレはうちのハードのせいでもないようで、ちょい安心(笑)

 

OSAKA DOME 2003 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Osaka Dome, Osaka, Japan. Mar.20, 2003

●Disc 1
1. Intro / 2. Opening SE / 3. Brown Sugar / 4. You Got Me Rocking / 5. Start Me Up / 6. Don't Stop / 7. Rocks Off / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Bitch / 10. Can't You Hear Me Knocking / 11. Tumbling Dice / 12. Band Introductions / 13. Thru And Thru / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. B-Stage SE / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Let It Bleed / 5. Midnight Rambler / 6. Gimme Shelter / 7. Honky Tonk Women / 8. Street Fighting Man / 9. Satisfaction / 10. Jumping Jack Flash / 11. Outro

先日トレントに16bit/48kHzで上がったT&J音源がもう登場。
こちら、今年の14 On Fireツアー日本公演で人気を博したT&JによるLICKS大阪公演の初日。
LHからはこのLICKS大阪公演初日は4月に独自音源による『OSAKA 2003 FIRST NIGHTがリリースされたばかりで、そちらは結構なシャープな音でしたが、このT&Jはそれより重心が低い音。

このT&J音源は、周りの大阪らしい掛け声とかちょいと耳障りな歓声を拾ってたり、DATの劣化と思われるノイズがたまに入っていますが、T&Jらしく重低音をしっかり拾った迫力の音。
冒頭はちょっとミックとチャーリーが目立ってギターはやや埋もれ気味ですが、"Don't Stop"から全体的によりONにあり、さらに"Rocks Off"で定位がふれて音質が変わった後は、やや右よりながら定位などの全体的な広がりも落ち着きます。
演奏はやっぱりちょっと重低音に埋もれ気味ではありますが、こもったような感じではなく、10年前に音割れせずにここまで重低音を拾ってるというのが凄い。
悪魔なんてほんっとに見事な音で録音されています。それにBステージでもポジションを変えずに定位が変わることがないという、これまた素晴らしい"
EX"。
そして開演前もオープニングSEまでに8分以上も収録されていて、それがしっかりチャプターわけされているのも嬉しいところ。

いやしかし周りがところどころで大阪独特のにぎやかさ(笑)
「何よ何よ 何すんねん」と次の曲をせがんだり、ミックの「カワイイ」に「誰がやねん」、「デンワバンゴウ オシエテルクレル?」に「俺やったら教えたるでなんぼでも」とか、リサに「スカート短いね〜」とか、ウケ狙いなのかという歓声がなんとも大阪らしい。

そしてこの音源、トレントにアップされた際のサブ・タイトルは"No War"。
トレントについてた表ジャケからも、この日開戦した湾岸戦争へのメッセージの意味もあるようですが、そのタイトルの本当に意味するところは"Gimme Shelter"で痛感することに。
もうね、冒頭ですごいんですよ、"No War〜! No War〜!! Gimme Shelter〜! No War〜!"って叫びが。これはほんっとに迷惑千万(笑)
あと"Rocks Off"が始まってすぐとかがわかりやすいですが、劣化によるノイズがブチッとところどころに入ってたりします。

そんな音源ですが、このLH盤ではそうした歓声や劣化ノイズはところどころ目立たないように修正されているようですが、目立つところはやっぱり目立ってます(笑)
でもやはりこうした音はプレスCDでもっていたいものです。元は16bit/48kHzなので16bit/44.1kHzダウンコンバートされていますが。
そしてT&J音源の大阪公演2日目も是非聴いてみたいところ。
ちなみに終演後もずいぶん長く収録されていますが、最終日の当日券がまだ売ってますとか、規制退場のアナウンスがとってもうるさい(笑)
ちなみに表ジャケはちょっとギフトっぽい印象を受ける地味な感じですが、『OSAKA 2003 FIRST NIGHTでは表ジャケの内側に使われていた写真が今回表ジャケに昇格してます。

 

NEW ORLEANS 1994 』 no label (2CD)
SB recordings@Superdome, New Orleans, LA. Oct.10, 1994

●Disc 1
1. Intro * / 2. Not Fade Away * / 3. Tumbling Dice * / 4. You Got Me Rocking * / 5. Shattered / 6. Rocks Off / 7. Sparks Will Fly / 8. Satisfaction / 9. Beast Of Burden / 10. Out Of Tears * / 11. Doo Doo Doo Doo Doo / 12. I Go Wild / 13. It's All Over Now
●Disc 2
1. Miss You / 2. Band Introductions * / 3. Honky Tonk Women / 4. Before They Make Me Run * / 5. The Worst * / 6. Love Is Strong * / 7. Monkey Man * / 8. Street Fighting Man * / 9. Start Me Up / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Brown Sugar / 12. Jumping Jack Flash
(*: Wolfgang's Vault)

1994/10/10、Voodoo Loungeツアーのニューオーリンズ公演は米国でラジオ放送されたことから、ついにSB音源で最新ツアー音源の完全版が聴ける!と喜んだものの、リリースされるCDというCDが全てなんじゃこりゃというエコーに埋もれた左右のレンジも狭くて遠い音で、おまけにほとんど左右逆だったりして、今度こそとインフォを信じて買うたびにがっかりしまくったことが思い出されます。
こちらをご覧の方も同じ経験をお持ちの方が多いのではないでしょうか?(笑)

ということでブート対策だったのかはわかりませんが実際の放送も音が悪かったようですが、当時続々リリースされたCDは『THE VOODOO KISS(KTS 356/57)、VOODOO KICKS(DL 94006/94007)、LIVE AT THE SUPERDOME(TSP-CD-181)、『IMPERIAL HEARTBREAKERS(DGCD 034-2)、THE SHOW MUST ROLL ON(OCTO 053/054)、STILL ROLLING(Flashback 08.94.0238)、OFF WITH OUR HEADS(IST 65/66)などなど。。
個人的にはそんな中でもSTILL ROLLINGの音がお気に入りでしたが、それでもやはり音はイマイチで左右逆でした。
           

その後Voodoo Loungeツアーはマイアミ公演がTV放送され、さらに日本公演もTV放送されたことから、ニューオーリンズの音などすっかり忘れ去られた1995年、なんとニューオーリンズ公演は一皮どころか三皮ぐらい剥けたスーパーサウンドで再放送されたのです。
が、こちらは不完全放送だったこともあり、VGPがStripped音源と抱き合わせた『BUT NAKED(VGP-071)としてリリースされるも、ニューオーリンズ側はあまり話題にならず(笑)

そんな不憫なニューオーリンズ公演ですが、昨年6月頃だったか、これまたWolfgang's Vaultに完全版が登場したのであります!
おぉ!今度は音がいい!!と喜んだのも一瞬、今度は右chがメインのほとんどモノラルなステレオだったのであります(涙)
そんなわけでWolfgang's Vaultからの各種公演のブートが乱立するも、ニューオーリンズはどこからもリリースされず(笑)

ということで前置きが長くなりましたが、95年に再放送された不完全のステレオ極上音源の補填としてそのWolfgang's Vault音源をイコライジングして使ったのが今回リリースされたコチラ。
Wolfgang's Vault音源は右chの音がメインのほとんどモノラルなステレオですが音質自体はよく、ステレオ再放送音源も収録されたのはほぼ半分の曲でさらに曲間もカットされまくっていたので、これでようやく全編を高音質な"
EX EX- "音源で聴けるブートの登場と相成りました。

しっかし"Shattered"の演奏が始まるや再放送音源に切り替わる瞬間の音が広がる素晴らしさといったら!
ということでやはりステレオ感にかなりの差があることは否めませんが、高音質同士による完全版ですのでこれまでのニューオーリンズ公演とは一味も二味も違います。
キースのギターがよく聴こえる"Before They Make Me Run"に"The Worst"なんて嬉しい限り。"Street Fightin Man"はロニーのイントロがかすんでますが、キースがよく聴こえてこれはこれでいい(笑)
"The Worst"と"Love Is Strong"にはちょっとノイズが入ってますが、これは元々入っていてこちらではちょっと緩和されてます。
ということで、95年の再放送バージョンとWolfgang's Vault音源による補填で最良音源の集大成。
いやぁ〜94年当時にCDを聴きながら味わったストレスはどこへやら、20年経って遂にニューオーリンズ公演のリベンジと相成りました!

さらにこちらには、キースのギターがよく聴こえるWolfgang's Vault音源のみをイコライジングなしで収録したCD-Rと、このニューオーリンズ公演の際に収録された映像やインタビューによって製作されたTV番組の日本放送バージョンなどが収録されたDVD-Rがついてきて、これがまたナイス!ニューオーリンズのジャズ・パレードを歩くミックとか貴重な映像が。

ということで現状最良音源による作品に充実したボーナスといいことづくめのようですが、ひとつ気になる事が。
昨日から探すも手元に見あたらないのでちょいと自信がないんですが、、、たしか"Monkey Man"だけは95年の再放送とは別に音のいいステレオバージョンが存在してたような・・・。
Tom PettyやGreen Dayなども入ってたWESTWOOD ONE CONCERTS Volume IIの1曲目に収録されていた"Monkey Man"はこのニューオーリンズ公演からで、音のいいステレオだったと思うんですが、捜索するも発見できず、ネットで調べてもどうもわからず。
もしその"Monkey Man"がこのニューオーリンズ公演だったら惜しいところですが、またはっきりわかったら追記します。

(追記)
そのWESTWOOD ONE CONCERTS Volume II』、ようやく出てきたので聴いてみると全然違いました(笑)
なんとそちらはVOODOO LOUNGEツアー初日、1994/8/1のワシントン公演でした(笑)
ツアー初日のワシントン公演からは、Westwood Oneの「BBC Classic Tracks」で1994/11/21に"Tumbling Dice""You Got Me Rocking"がラジオ放送され、その2曲はBIG EGG FIRST NIGHT STAND 1995(VGP-050)や『BUT NAKED(VGP-071)に収録されていましたが、"Monkey Man"もSB音源であったんですね〜。ちなみにうまく編集されてて聴き比べないとわかりませんが中盤でちょいとカットされている不完全版で、途中歪みによって僅かに右chのバランスが崩れるところがありますが、綺麗なSB音源です。

ということでNEW ORLEANS 1994は紛れもなくニューオーリーンズ公演をベストSBトラックスを集めた盤でございましたが、意外にもひょんな勘違いから気がついたツアー初日のワシントン公演の"Monkey Man"は、調べた限りではウェブサイトや書籍でもノーマークのようで、これまでブート化もされてなかったことに気付きました。ま、そっちは編集されてて演奏もイマイチでありますが、初日からというのは貴重(笑)


Aug 2014
MSG 2006 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Madison Square Garden, New York City, NY. Jan.20, 2006

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Oh No, Not You Again / 6. Sway / 7. As Tears Go By / 8. Rain Fall Down / 9. Ain't Too Proud To Beg / 10. Gimme Shelter / 11. Tumbling Dice / 12. Band Introductions / 13. This Place Is Empty / 14. Happy
●Disc 2
1. Miss You / 2. Start Me Up / 3. Get Off Of My Cloud / 4. Honky Tonk Women / 5. Sympathy For The Devil / 6. Paint It Black / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction

2007年シリーズに続いて今度は2006年MSG公演2日目。
2005年から2007年にかけて行われたA Bigger Bangツアーは、2005年8月から12月の北米ツアーで幕を開け、翌年2006年の1月から3月にかけては南米を含む全米ツアーを敢行し、その後日本に上陸したわけですが、このMSG公演はその2006年の1/18と1/20の2公演が行われ、今回リリースされたのはその2日目のトレーダー間にも出回っていないという完全初登場音源。
このMSG公演は当時リリースされたBANG AT THE MSG 2006(DPCD-03/04/05/06)に2公演とも収録されていましたが、2日目は初日同様フィルターがかったような音で、特に初めの方は周りがかなりうるさいという"very good+"程度の音でした。

当時はそれでも十分喜んで聴いてましたが、今回リリースされた音はそれよりも近くて周りもうるさくないという嬉しい新音源。
とはいえダイレクトな近さを感じるものではなくちょっと距離は感じる音で、既発ほどではないにせよややフィルターがかったように聴こえ、左側には曲間などの静かなところでは走行ノイズのような音が入っているのを感じるので、クリアさではもうちょっとというところがありますが、総じて既発よりすっきりとしていて聴きやすいです。
一方音圧という点では既発の方が高いので、こちらはちょっと低音が軽く感じます。
でも既発よりも音はクリアでバランスもよく、周りがうるさくないというのが嬉しい"
very good++〜EX-"。

ちなみに周りは静かとはいっても"As Tears Go By"ではちょいと盛り上がります。
しかしこのイントロ、ほんとに何弾いてんだか。ミックも歌い始めはかなり歌いにくいそうです(笑)
でもここでやってくれたおかげで、その後の来日公演では素晴らしい"As Tears Go By"になったんですよね。
いやいや、天下のMSGを日本公演のリハのように言ってはいけません(笑)
やはりストーンズにとっていまや聖地はMSG。
ミックのパフォーマンスがほんとに素晴らしい見事な公演です。新曲を3曲もやりつつ、"Sway""As Tears Go By""Ain't Too Proud To Beg"とは。
しかも初日には"Love Is Strong""Rocks Off""Worried About You"をやってて入れ替わりでのほんとおいしい2公演ですね〜。
この音源、初日も出ないもんでしょうか?

でもこの2日目、いま聴くと"Gimme Shelter"なんかはリサが登場するまでは物足りない演奏だったり、"Get Off Of My Cloud"のイントロにもなんじゃこりゃで、この頃より少人数編成でのいまのツアーは素晴らしいなと(笑)

そしてこの日の特記はラストの"Satisfaction"。
前日心臓発作で亡くなった Wilson Pickett への哀悼を表し、ミックは後半"Satisfaction"を"Mustang Sally"と置き換え、ミックがコーラスに指示をしながら"Mustang Sally, think you better slow your mustang down"と歌っています。
この様子は隠密ショットでも当時からおなじみでしたが、今回その隠密ショットもDVDRで付属していますのでご覧になられたことのない方には嬉しいギフトですね。

ということで久々にMSGストーンズを堪能いたしました!
2012年の再始動以降、MSG公演は実現していませんが、来年こそまたMSGに降臨しますように〜!

 

FRANKFURT 2007 』 no label (2CD)
aud recordings@Commerzbank Arena, Frankfurt, Germany. Jun.13, 2007

 
●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. Rough Justice / 5. Bitch / 6. Monkey Man / 7. Sweet Virginia / 8. Midnight Rambler / 9. I'll Go Crazy / 10. Tumbling Dice / 11. Band Introductions / 12. Wanna Hold You / 13. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. It's Only Rock'n Roll / 2. Respectable / 3. Satisfaction / 4. Honky Tonk Women / 5. Sympathy For The Devil / 6. Paint It Black / 7. Brown Sugar / 8. Jumping Jack Flash

こりゃ凄い音です。
LHからの最近のA Bigger Bangツアー2007年シリーズはスレーン、バルセロナに続いて3作目ですが、3作目にして最上音源の登場。
この元音源は、どうやら数年前にネットにアップされていたようですが今年になってまたリシードされた音源。

さて、このフランクフルト公演はTHE BIGGEST BANG IN FRANKFURT 2007(BBT 130607-1/2)というCDがリリースされていたそうですが、わたくしとんと知らず(笑)
そして今回リリースされたこのFRANKFURT 2007はそれとは別音源。

そんなわけですがこちら、エコーがありながらも超クリアで、広がりがありながら音圧のある極太サウンドが凄まじい勢いで耳に襲ってきます。
エコーによってちょっとギターが聴こえにくいところもありますが、アリーナの広がりを感じさせてくれる素晴らしいサウンド効果を生み出しています。
Rattle Snakeなどの高音質物が多いABBツアー2007欧州の中でも最高音質を誇る作品の一つ、周りの歓声手拍子も邪魔な類のものはほとんどない、超"
EX"隠密といえるでしょう。

ちなみにこの会場はアリーナといっても企業名を冠した改称前はWaldstadionと呼ばれ、改称後の2006年FIFAワールドカップでも企業名を除いた別名称にて利用され、2011年の女子ワールドカップではあのなでしこジャパンがアメリカにPKの末勝利した会場であります。ということでステージセットはスタジアムセットを持ち込んでいます。

演奏がこれまたすさまじい勢いで、"Rough Justice"の強烈さに驚きますが、また違った驚きは2007年には3回しかやってないレアな"Sweet Virginia"でのレアなリプライズ。
リプライズというかチャックとミックだけでしばらくまたやってて、それがまたエコーで心地よい。
そのエンディングでのチャーリーの一発から"Midnight Rambler"に突撃していくさまがまた痺れます。ここでのロニーがまたかっこいい!
前年に亡くなったジェームス・ブラウンへのトリビュート"I'll Go Crazy"もナイス。
そして何が凄まじいかってキースの2曲。"Wanna Hold You"と"Before They Make Me Run"というR&Rナンバーを2曲やってくれてますが、ヘロヘロなのか全く歌えてません(爆)
"Wanna Hold You"ではほとんどギターは弾いてませんが、YouTubeにちょこっとアップされてる映像をみるとキースが途中で左手で何かを下げるような合図を送ってますが、左手なのでホーンへの指示なのか?
"Before They Make Me Run"では間奏から戻るタイミングを完全に間違えて"Shit"と(笑)
そこは磐石なバックに支えられて無事歌に戻りなおしますが、この演奏、みてみたかった(笑)

そんなわけでどうもこの日はキースはあやうかったりしますが、チャーリーにロニーにチャックが演奏を引っ張り、ミックがそれに応えて素晴らしい演奏を繰り広げています。
でも"Respectable"の途中ではなぜかチャーリーが乱れるところがありますが、何があったのやら?
そしてチャーリーといえば、悪魔ではシーケンサーが曲の中盤で止まってしまい、チャーリーも止まってしまいますが、ちょうど先に紹介した2014ウィーンとはまた違った形で演奏に戻っていくさまが面白い。
しかしこの悪魔、最初の"Pleased to meet you"でもギターがちゃんと鳴らなかったり、レポートを見るとピエールがキースの元に駆け寄ったりしてたようなので、シーケンサー以外にもいろいろトラブルを抱えていたようです(笑)
しかしその後の"Paint It Black"がまたかっこよく、"Brown Sugar"でのど迫力花火大爆発、そして"JJF"のラストでいろいろありましたがめでたしめでたしという大団円をこれまたど迫力花火で。

そんなドラマチックなライブを高音質で堪能する事が出来ました!!

 

VIENNA 2014 REVISITED 』 no label (2CD)
aud recordings@Ernst Happel Stadium, Vienna, Austria. Jun.16, 2014

 ●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Get Off Of My Cloud / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Wiener Singakademie) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)
bonus - Soundcheck 8. Tumbling Dice / 9. You Can't Always Get What You Want

2014欧州ツアーのウィーン公演といえば、LHから『VIENNA 2014が7月にリリースされましたが、既にソールド・アウト。

そして今回、同じくLHから別音源によるウィーン公演2作目がリリース。ということでタイトルにはREVISITEDと。

1作目の『VIENNA 2014に続き、この『VIENNA 2014 REVISITEDも元はネットに上がった音源で、2つの元音源を聴き比べるとこちらの音源の方がくっきりクリアでONな音源。
特にキースのギターがよりONになってるのは特筆に価するほど。
んが、そう感じるのはあくまでも元音源の比較で、1作目も音の調整によって元音源よりはかなりONに仕上がっていたので、パッと聴いた感じでは大きな違いは感じなかったりも(笑)
特に"Start Me Up"の冒頭を聴き比べるとあまり違いを感じないんですが、こちらは"Start Me Up"途中から音が開けてよりクリアになってナイス。
そしてアコギもより生々しく聴こえます。んが、"Angie"では左側にちょっと邪魔な歌声が入ってます(笑)
他は歓声も少なく、手拍子もそれほどないんですが、盛り上がるところで入る手拍子は元音源と比べるとかなり抑えられていて聴きやすい音に仕上がっています。
特に"Satisfaction"なんかではかなり手拍子が消えててびっくり。
ということですが、やはり元音源同士の比較ではかなり向上してますが、CD同士を比較すると1作目からの劇的な向上とはいかないけど向上してる"
EX-"。

いやしかしこのウィーン公演は、オープニングではなくリクエスト・コーナーで演奏された"Get Off Of My Cloud"が秀逸。
そしてシーケンサーのトラブルに見舞われた悪魔の悪夢のエンディングが聴きどころ(笑)
さらに続く"Brown Sugar"ではミックが2番をすっ飛ばして3番を2回歌ってしまい、名誉挽回と"You Can't -"ではリプライズと、終盤の3曲が面白い(笑)
ってな感じですが、この音源で聴く"Midnight Rambler"がまたなかなか。
そして本作では会場外から録音されたサウンドチェックの模様もちょっと収録。まぁこちらは大した音ではありませんが。
さらにこちらにも1作目と同じくウィーン公演を収録したボーナスDVDRがついてきますが、1作目のボーナスDVDRとは別ショットでより近くなった映像が増えてナイスな仕上がりが嬉しいボーナスになってます。

 

MILWAUKEE 1999 』 no label (2CD)
aud.recordings@Bradley Center, Milwaukee, WI. Feb.19, 1999

●Disc 1
1.Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Live With Me / 4. Respectable / 5. You Got Me Rocking / 6. Honky Tonk Women / 7. Memory Motel / 8. Sweet Virginia / 9. Some Girls / 10. Paint It Black / 11. You Got The Silver / 12. Before They Make Me Run / 13. Out Of Control
●Disc 2
1. B-Stage SE / 2. Route 66 / 3. Just My Imagination / 4. Midnight Rambler / 5. Tumbling Dice / 6. It's Only Rock'n Roll / 7. Start Me Up / 8. Brown Sugar / 9. Sympathy For The Devil

もう15年も前になってしまったNo Securityツアーから、プレスCDでは初登場となるミルウォーキー公演がリリース。
わたしこの日の音源は持ってなかったんですが、このリリース・インフォをみてからIORRで探してみると、Pignose RecordsがCD-RでリリースしたSOME GIRLS ARE SO RESPECTABLE(PGN 060)の音を発見し入手。
そしてこちらと聴き比べてみると、そのPignoseのと同じ音源ではありませんか。メンバー紹介がカットされているのも同じ(笑)
でも良好音源なので嬉しいプレスCD化といったところですが、完全収録の別音源もどうやらトレーダー間には出回ってるようで、そちらの音源を補填した差別化がなされていないところは惜しいところ。
ただしこちら、Pignoseのよりは低音も厚くて音の広がり具合もいい感じです。

という音源ですが、アリーナショウということでエコーがちょいあり、距離感もちょっとありますが、マイルドな音でホールエコーがいい感じ。
周りは右側のちょい遠くでちらほら歓声が上がりますがうるさいということもなく、あのコンパクトでタイトなNo Securityツアーを堪能できます。
NSツアーは高音がちょっと突き刺さる隠密が多かったんですが、それらとは一味違ってソフトでマイルドな音質、ちょっと距離感があるのが惜しい"
very good++ EX- "です。

この日の演奏曲では"Memory Motel"、そして"Sweet Virginia"が目玉。
他にはNSツアーでは定番の"Some Girls"や、キースがスライドバーをつけてアコギを弾く"You Got The Silver"、そしてBステでの"Just My Imagination"なんかがいいですね〜。
そして"Midnight Rambler"がBステというのもNo Securityツアーの定番でありました!
いやしかしこの日の"Memory Motel"はほんとに綺麗に録音されていて、キースのかすれたコーラスも味わい深いところ(歌えてないともいう・笑)
"You Got The Silver"ではかなり周りが盛り上がってたりして、ここはキース・ファンが多かったようです(笑)
いやしかし15年前、ほんとにタイトな演奏を繰り広げており、"Brown Sugar"でのサックスの裏でのチャーリーがまた攻撃的でナイス!
Bステージでは音がちょっと遠くてややこもってしまって、メンバー紹介がカットされているのは惜しいところですが、こうして良好音源がプレス化されるのはやはり嬉しいところ。

と、これだけでも十分嬉しいところですが、この作品にはおまけが2つもついてきて、それが侮れません。
まずは本作と抱き合わせのパッケージになっているのがワシントン公演初日の隠密ショットDVD-R。
こちらはお持ちの方も多いでしょうが、2階席最前列からのショットで久々にみてみるとなかなかの迫力です。
まだ全部は見てませんが、キースの迫力のステージアクションが凄い(笑)
そしてギフトでついてくるCD-Rは、アナハイム2日目、ALDなのかイヤモニなのかというお馴染みの音源。
インフォのとおり初めてオープニング映像の音を隠密ではないライン音源で収録されていて、本編も既発を上回る音質でこれがギフトなのかと。
いや、この音源のブートは何個もお持ちの方も多いでしょうからギフトでいいのかもしれませんがちょっともったいない。

ということでお腹いっぱい、No Securityツアーを3公演も堪能できるセットでありました!!
ちなみにさらにさらについてくるギフトのデュッセルドルフ2014のDVD-Rも凄いんですが、そこまでじっくり観る時間がありません(笑) 

 

OSLO 2014 』 no label (2CD)
aud.recordings@Telenor Arena, Oslo, Norway. May 26, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. All Down The Line / 5. Tumbling Dice / 6. Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Let's Spend The Night Together / 9. Emotional Rescue / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (With Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (With The Edvard Grieg Youth Choir) / 7. Satisfaction (With Mick Taylor)

ミック復活の欧州ツアー初日のオスロ公演が遂に登場。
待望のミック復活初日ということで、個人的にはもう大歓迎なんですが、それでは紹介にもならないのでちゃんと(笑)

こちら、元はIORRに上がった音源から。
ただしわたしは気付きもしてませんでしたが、その音源はいまどきなぜかモノラル録音で、それがリリースの障害になっていたとインフォに。
ということで元になった音源をあらためて聴いてみると、なるほど耳当たりはいいもののちゃんと聴けばモノラルでした(笑)
そしてこちらはそのモノラル音源を擬似ステレオ化させることによりリリース。

擬似ステレオ化により定位はやや右にシフトしていますが、音はちょっと立体的に仕上がっています。
モノラルの方がすっきりした音に聴こえるかなという気がしないでもありませんが、他の音源もない現状ではこれがベストな形なのかなと。
ちょっと距離があって屋内アリーナらしいエコーを感じる音で、高音がちょっと濁るところがあったりベースはあまり効いていませんが、周りは静かなので演奏はよく聴こえる"
very good+ EX-- "。

しかし復活初日がこうしてリリースされたことに感謝感激。
日本では早朝、ネットでほぼリアルタイムでの進行を見届けながら、"All Down The Line"におぉ!、そしてまさかの"Worried About You"におぉぉ!と驚き、リクエストではやってくれればと思っていた"Let's Spend The Night Together"に喜び、日本ではやらなかったキースの"You Got The Silver"の復活、そしてまさかの"Can't Be Seen"の登場に驚いたりしてましたが、やはり一番の驚きは、ミックの復活一発目で"Worried About You"をやったこと。こんな歌は辛すぎるのではと思いましたが、そのプロ根性にあらためて感銘すると共にミックの完全復活に本当に感激しました。
後に映像で見ると、この曲の終盤でキースがミックに寄り添い、もうミックは大丈夫だぜという仕草をしているのが更なる感動。
現地に行かれた方には本当に素晴らしい思い出になったでしょうね〜!
そして"Emotional Rescue"は欧州ツアーではこの日だけの演奏となり、これも初日スペシャルでした!

"Worried About You"と"Emotional Rescue"ではミックが一瞬力が入りすぎたところがありますがそれがまたよかったり、"Let's Spend The Night Together"の前でリクエスト結果を紹介するところでオペラ調で話したり、"You Can't-"ではリプライズも飛び出したことからも、ミックも自ら復活を遂げただけでなくオスロに集った観客からエネルギーをもらってるんだなと、感激無しにこのライブを聴くことは出来ません。
演奏は欧州ツアー初日ということでまだ様子を見ながらという感じもありますが、バンドの結束がより強固なものになってミックをサポートする様子がこのCDやボーナスのDVDRからもほんとよく伺えます。
逆にミックのいない"Can't Be Seen"では間奏からしてだれてるのが面白い(笑)

そんなわけでミック大復活初日の欧州ツアー初日、音は最高とは参りませんが、こうしてしっかりと形に残るプレスCDになって大満足であります。

ちなみにこの裏ジャケ、"Can't Be Seen"を"Can't Been Seen"、そして"You Can't Always-"で共演した"The Edvard Grieg Youth Choir"を"The Edward -"と誤植しちゃってます。
あとマット・クリフォードは"Can't Be Seen"ではキーボードもやってますが、それは今までの作品でもフレンチ・ホーンだけのクレジットですし、どうでもいいですね(笑)
追記:
なんと1週間後に裏ジャケの修正版が配布されました!誤植などほったらしのメーカーがほとんどの中、素晴らしい対応ですね。
修正版では"Can't Be Seen"と"The Edvard Grieg Youth Choir"が正しい表記になっただけでなく、マット・クリフォードにキーボードも追加されていました!

 

BARCELONA 2007 』 no label (2CD)
aud.recordings@Estadi Olimpic, Barcelona, Spain. Jun.21, 2007

●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Rough Justice / 5. Rocks Off / 6.
Ain't Too Proud To Beg / 7. Streets Of Love / 8. Midnight Rambler / 9. I'll Go Crazy / 10. Tumbling Dice / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Wanna Hold You
●Disc 2
1. Miss You / 2. Respectable / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Honky Tonk Women / 5. Sympathy For The Devil / 6. Jumping Jack Flash / 7. Brown Sugar / 8. Satisfaction

こちら、最近トレントにアップされたABBツアーのバルセロナ公演から。
この公演はSRSからLIVE AT STADI OLIMOIC MONTJUIC, BARCELONA, SPAIN, JUNE 21, 2007がリリースされていますが、どうもイマイチとの評判を聞いて見送っていたのでわたしは初めて聴く公演。

新たに出てきたこの音源、MD録音というのと、特に最初はPAの音の出がよくなかったのか、最初は音が軽くてドラムがポコポコ聞こえたりシャリシャリしたところもあり、音像はやや左に位置していてやや距離は感じるソフトな音ではありますが、音の広がりもあり、全体の音をまんべんなく拾っています。
そしてバルセロナといえばかなり会場は盛り上がってると思いますが、この録音者の周りはけっこう静かで落ち着いて聴いていられる"
very good+ EX-- "。
ちなみにバルセロナといえばこの翌月の7月にドイツ銀行へのプライベート・ギグをやってますが、その音は出てきませんね〜。

さてそのバルセロナ公演、"Let's Spend The Night Together"のあとのミックのMCではかなり盛り上がってていい感じ。
"Rocks Off"に"Ain't Too Proud To Beg"、それに2007年では唯一演奏された"Streets Of Love"というセットリストがなかなか。
さらにABB欧州ツアーのハイライトである"I'll Go Crazy"にキースの"Wanna Hold You"というのがいいですね〜。

その"Ain't Too Proud To Beg"はこのバルセロナのちょい前、6/10のワイト島フェスで故エイミー・ワインハウスと共演し、その模様は放送もされましたが、このバルセロナはこれまたミックが熱い!キースのソロはなんだか大振りですが(笑)
そしてSRS盤では"Streets Of Love"は周りの話し声がうるさいようですが、こちらはそんなこともないのが嬉しいところ。
それにしても"Streets Of Love"や"I'll Go Crazy"でのウケはイマイチのようで、"I'll Go Crazy"ではリサの強烈な熱唱でようやく火が点きます(笑)
そしてさらにキース・コーナー、特に"You Got The Silver"では落ち着かない観客がチラホラいますが、"Wanna Hold You"では酔っ払ってるような節回しのキースが(笑)
しかし特筆すべきはBステージの"Respectable"と"It's Only Rock'n Roll"。特に後者の勢いは凄まじいものがあり、鳥肌が立ちました。
でもその後も引き続きかかり気味かと思えば、妙に慎重に弾くとこもあったりと、ほんとに酔っ払いの演奏のよう(笑)
あとこの音源、どうやら"Miss You"と"Respectable"の間にカットがあるようです。

というわけで奇妙な演奏なところもありますが、7年前のバルセロナ公演、楽しめました!

 

DUSSELDORF 2014 』 no label (2CD)
aud.recordings@Esprit Arena, Dusseldorf, Germany. Jun.19, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Street Fighting Man / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Hochschulchor Pop-Up) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

2014欧州ツアーでは連荘ではないもののドイツのみ2回開催されましたが、その1回目は先にリリースされたベルリンはヴァルトビューネ。
そして2回目であるドイツ公演がデュッセルドルフのこちら。

このデュッセルドルフ公演の隠密は、ネットにアップされた2つの隠密ソースのマトリクス音源から。
このマトリクス、一定の比率でのマトリクスではなく、一方の音源で観客がうるさいところなどではもう一方の比率を上げたりと、丁寧なマトリクスがなされた音源で、ややエコーは強めですがとても聴きやすい隠密になってます。"Let's Spend The Night Together"の冒頭や"IORR"の途中でやや音質が変わることからのはそういうわけ。
ということでこの音源、マトリクスによってうるさい歓声などは排除されていますが、そのエコーによってやや距離感があり、ミックが奥まって聴こえたり、エッジはシャープというよりソフトに感じるところもあります。
とはいえアリーナという名称ながらも日本的に言えばスタジアムの会場の音の広がりをよくとらえた、これぞウォーミーな"
EX-"の音に仕上がっています。
個人的にはスタジアムの空気を見事に再現したこのマトリクスはなかなかいい感じで、ネットで公開されたときからこれはこれでお気に入りの音。

さてこのデュッセルドルフ公演、ツアーも中盤ということで絶好調であります。
"Tumbling Dice"からして力強く、欧州ツアー3回目にしてラストである"Worried About You"も見事。会場にあふれる手拍子にも感動。
そして欧州ツアーでは唯一このデュッセルドルフ公演のみ演奏された"Street Fighting Man"がまた絶品!!
続く"Out Of Control"でもポカーンではなく湧きあがる手拍子、これはいいね〜。
"Midnight Rambler"では凄いぞミック・テイラー!!めちゃ熱いです!!

しかし"Can't Be Seen"では歌詞が飛んだりしてるよなぁ〜となんて思って聞いてましたが、、、そんなのはかわいいもんで、凄いんです、このデュッセルドルフ(笑)
キースの気迫が素晴らしい中、演奏が進んでいくんですが、"Brown Sugar"でとんでもない事態が。
なんとミック、"I bet your mama was a Cajun Queen"からの3番の歌詞が飛んでしまったのか、それとも迷子になったのか、"Brown Sugar"とだけ連呼する奇妙極まりないことに(笑)
まぁこれも笑いどころではありますが、さすがにちょっとしまりがない(笑)

そんなおもしろデュッセルドルフ公演ですが、こちらもそのデュッセルドルフ公演を収録したYouTubeセレクトのDVD-Rがおまけでついてるのがナイス。

 

SLANE 2007 』 no label (2CD)
aud.recordings@Slane Castle, Slane, Ireland. Aug.18, 2007

●Disc 1
1. Introduction / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. Rough Justice / 5. All Down The Line / 6.
Dead Flowers / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Midnight Rambler / 9. I'll Go Crazy / 10. Tumbling Dice / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Wanna Hold You
●Disc 2
1. Miss You / 2. It's Only Rock'n Roll / 3. Satisfaction / 4. Honky Tonk Women / 5. Sympathy For The Devil / 6. Paint It Black / 7. Jumping Jack Flash / 8. Brown Sugar

原則的に年に一度だけコンサート会場として開放するというスレーンキャッスル。
そのスレーン城といえば、U2やレッチリの映像作品でもおなじみですが、ストーンズは82年以来!
ということでわたくし、このスレーンキャッスルでライヴを見るのが夢だったので、A Bigger Bangツアー最後のスタジアム公演であるこのスレーンとO2アリーナでのラスト3公演のうち2公演、合計ストーンズ3公演&プリンスという夢の遠征計画を立てながらも、仕事の炎上でこのスレーンとO2アリーナ初日のファンアサイラムに参加出来ずに涙を飲んだのはepisode7に書いているとおり(笑)
そんな悔しい思い出のあるスレーン公演、あいにくの天気で会場はどろどろだったようですが、ストーンズが登場する頃には雨も上がったそうです。

さて、ABB2007欧州ツアーはJames BrownトリビュートなタイトルとジャケのRattle Snakeのシリーズが高音質で知られ、このスレーン公演も『PLEASE PLEASE PLEASE(RS 218/19)がリリースされています。

その『PLEASE PLEASE PLEASE、音が近くてダイレクトでONな音が素晴らしいクリアな超高音質"EX"でしたが、対する本作は全くの初登場音源とのこと。
ふむふむ、音の近さとクリアさはやはりRattle Snake盤に譲るものの、こちらは曲中は周りは静か。
逆にその静かさゆえにRattle Snake盤よりも臨場感は欠け、頭上を音が通過していくという、脇からステージを見上げてるような音に聴こえます。
そんなわけでRattle Snake盤と比べるとこちらはややフィルターがかかったような感じで、2枚目の中盤はちょっとこもった感じのところもある"
very good++ EX- "ですが、安定した音です。

いやしかしやっぱ行きたかったなぁ〜と感慨にふけりながら聴いてると、"Rough Justice"が終わって遠くで聴こえる叫び声は相方さんのもののような(笑)
悔しさがまたこみ上げる(爆)

いやいや、2005年から3年にわたって続いたツアーのスタジアム最後となるスレーンキャッスル公演、最初から飛ばしててかっこいい!
"Rough Justice"ではキースがとちるも、疾走する"All Down The Line"に、"Dead Flowers"でのアクセントのつけ方もナイス。
そして"You Can't Always Get What You Want"が前半に演奏されるというのも今聴けば新鮮。
スピーディーな煽りがかっちょいい"Midnight Rambler"に続いて、前年のクリスマスに逝ったJames Brownトリビュートの"I'll Go Crazy"でのリサの熱唱もお見事〜!
メンバー紹介ではアイルランドということでロニーが盛り上がる盛り上がる!
キースの"You Got The Silver"が終わるとこれまた聴き覚えのある絶叫がちょいと遠くで。間違いない(笑)

そして"Miss You"から"Honky Tonk Women"までの移動を含めたBステージでもあまり音が変わらないというのは一安心。
いやしかしこの頃の"Satisfaction"はいまとは一味も二味も違う武骨な演奏だこと。
でもってラストの"Brown Sugar"のイントロはちょい変だぞと(笑)
このCD、2枚目の中盤ではちょっと音がこもった感じがちょいと残念で、やはりRattle Snakeの方が耳当たりはいいなという感じですが、Rattle Snakeはいまや入手困難ですし、Rattle Snakeではほんの僅かにカットのあった"Wanna Hold You"と"Miss You"の間にカットもない初登場完全版ということで、スレーンキャッスル公演、久々に堪能いたしました。

ちなみにジャケにあるスレーン公演のポスター、これしばらく海外アマゾンで買えたりしましたがこれは公演後にJoe Whyteによって作られたデザイン・ポスターなのかな?
当時は仕事炎上でチェック出来てなかっただけかもしれませんが、ライヴ前には見かけなかったデザインのような。
Rattle Snake盤のブックレットにもプリントされてますのでわたしが知らなかっただけかもしれませんが、ライブ後に作られたような気がします。

また、こちらにはYouTubeにある映像をコンパイルした不完全DVDRがついてきます。
この公演は最前列右端からの不完全映像も出回っていますが、これはそちらとは違った映像です。

 

BERLIN 2014 』 no label (2CD)
aud.recordings@Waldbuhne, Berlin, Germany. June 10, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Waiting On A Friend / 7. Doom And Gloom / 8. Get Off Of My Cloud / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with the Fabulous Fridays) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

2014欧州ツアーでは連荘ではないもののドイツのみ2回開催されましたが、その1回目のベルリン公演がこちら。
森の劇場ヴァルトビューネは古代ギリシャの円形劇場をモデルに、1936年のベルリン・オリンピックに合わせて造られた建造物の一つで、観客席がすり鉢状になった屋外会場。
この森の劇場は60年代になってコンサート会場としても使われるようになりながらも、しばらく使われなかった期間があるのはストーンズのせい(笑)
そう、ストーンズ史上最大の暴動が起きたのはここだったのです。
1965年9月、ストーンズのコンサートに興奮したファンがライブ中から暴動を起こし、会場は破壊されて警官隊が放水して鎮圧する事態になり、その被害は甚大なものに。
そんなわけでその後しばらくはほとんど使われませんでしたが、80年代になってネブワースのテントを髣髴させる白い屋根が舞台上に設置され、ベルリン・フィルが毎年ここで演奏するようになるとTV放送でも広く知られるようになり、いまではベルリンの夏には欠かせない舞台となったのであります。

ということですが、このベルリン公演は欧州14公演中6公演目とツアー中盤に差し掛かる頃で、"Waiting On A Friend"が14 On Fireツアーでは初登場、Web Voteは"Get Off Of My Cloud"がテルアビブに続いてエントリー。

そんなベルリン公演、元音源はネットにアップされたものでクリアで迫力もある音なんですが、インフォにもあったとおり、オープニングSEの間や"Tumbling Dice"から"Waiting On A Friend"にかけてなど、ところどころにまさにUFO襲来かというようなノイズが混入してたのが難点でした。
その元音源と聴き比べるとよくわかりますが、今回プレスCD化にあたってはそのノイズがかなり除去されています。
目玉の"Waiting On A Friend"ではさすがにところどころでノイズが聞こえますが、元音源と比べると大幅に軽減されているのが素晴らしい!
ということで、最初はちょっと音が落ち着かない点もありますが、音もクリアでダイレクト感も適度な厚みもあり、周りもうるさくないという、"
EX EX- "。

そんなベルリン公演ですが、しょっぱなの"Start Me Up"のイントロでいきなりキースがかましてくれて、ハイドパークもびっくりのずっこけスタート(笑)
そして"Waiting On A Friend"を終えるとミックは「もうすぐワールドカップが始まるぜ!ドイツとイングランドでの決勝戦になる気がするよ」なんて言ってます。
ミックの呪いと言われますが、イングランドはともかくドイツは見事に決勝戦に進み優勝までしてみせたんですから、ミックは大いなる予言者だったのです(笑)

毎度おっかなびっくりの"Doom And Gloom"は入りから2番まではよかったのに、途中はどうも手探り状態(笑)
続くWeb Voteの紹介では「Scorpionsの"Wind of Change"のリハーサルをしてきたんだけどね」とミック。でも周りの反応を聞く限り、うけてたのかどうかは微妙(笑)
いやしかしそうして始まった"Get Off Of My Cloud"はほんとに素晴らしい。
チャーリーも突っ走るけど、ミックの歌い方がこれまた突っ走っててほんとに素晴らしい!!

んが、続く"Out Of Control"ではこれもイヤモニトラブルなのか、急にミックが不安定に、、、というか完全にずれてる(笑)
ハープもどうにも決まらず、ちょいとしまりのない"Out Of Control"でありました。
さらに"Honky Tonk Women"ではキースがイントロはバッチリ弾きながらも歌が始まるや余計な音を鳴らしたり、ミックは歌詞を違えてコーラスと息が合わなかったり、なんかちぐはぐなスタート(笑)
キース・コーナーは"Can't Be Seen"がなんかもたもたしていて面白い(笑)
"Midnight Rambler"ではテイラーが一人気を吐いていますが、これまたちょっと後半もたついてるところも。
これまたイヤモニトラブルなのか、"Miss You"ではミックがリズムとずれてたり、イントロが頼りない"Gimme Shelter"でもなんか変。
そんなときのイヤモニではどんな音が鳴っているのか、傍受ブートで聴いてみたいものです(笑)
しかし"Jumping Jack Flash"では盛り返す!でも悪魔の最初ではまたミックが頼りなかったり。そしてまた"Brown Sugar"でも盛り返すと。
ということでどうにも終盤まで山谷のあるスリリングな状態で、ちょっと乗り切れないところがありますが、そんな展開を高音質で楽しめる作品でありました(笑)

そしてこちらもこのベルリン公演を収録したDVD-Rがおまけでついてるのがありがたい。


July 2014
MADRID 2014 』 no label (2CD)
aud recordings@Estadio Santiago Bernabeu, Madrid, Spain. June 25, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Angie / 7.
Like A Rolling Stone / 8. Doom And Gloom / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with JORCAM Joven Coro) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

ローマ公演の次なる公演地は、情熱の熱い血が流れる地続きでスペインのマドリッド公演。
フラメンコな国でのバラードは何をやるかなと思いきや"Angie"でしたが、Web Voteでは今まで候補にも上がってなかった"Like A Rolling Stone"が登場したと思ったら、なんとそれがそのまま選ばれてびっくり!

そんなマドリッド公演ですが、意外にもちゃんとした音はネットにも出回っておらず、こちらはLHの欧州公演シリーズ初の独自音源とのこと。

ということで期待して聴いてみると、最初ちょこっと聴いたときは音像が小さいなと思ったんですが、音量をちょい上げて聴きなおすと大丈夫でした(笑)
ただ、周りが動くのかたまに音の感じが変化して、ダイレクトな音はそれほど続かなかったり、花道に近いようで花道のモニターの音を拾ってドラムがポコポコ聞こえるところがあったり。
でもちょっと距離はあるようですが、演奏はまんべんなく拾っており、臨場感のある広がりもあってなかなか楽しめます。
周りは中途半端な歌声が聞こえるのは微笑ましいところですが、いいところで周りの話し声が邪魔なところがちょこちょこあるのがとっても惜しい"
EX-- EX- "。
録音ポジションはVIPのロニー側なのか、周りはあまり情熱的なノリでもないようですが、ダイスの後やメンバー紹介、そしてアンコール待ちや終了後には"オーレオレオレオレー"の合唱がわきあがるのはさすが(笑)

このマドリッド公演は久しぶりに飛び出した"Like A Rolling Stone"につきますが、"Angie"での大合唱にミックが冒頭で観客に歌わせたりしているところはさすが。
ただ、キース・コーナーではあまり盛り上がってるわけでもないようなのが残念。
"Midnight Rambler"ではダブル・ミックとチャーリーが前半突っ走りますが、肝心のブレイクが決まらず、参戦した友人が言っていたとおり後半はちょいとだれちゃってます(笑)
"Miss You"でも"Won't you come on, come on"で息が合わずcome onを3回言ってます(笑)
"Gimme Shelter"のリサも息が続くないのは残念〜。
でもでも"Start Me Up"からはまたエンジンがかかってきたようでいつもの復活ストーンズに!!
"You Can't Always Get What You Want"のエンディングではリプライズまで!
そして"Satisfaction"ではキースがソロで右に行ったと思えばギターを抱えて左ウィングへもサービス。
その間にロニーがちょいと変わったリックを弾いたり、ミックも帽子を吹き飛ばすほどのダンスで大盛り上がりの大団円〜!

いやしかしこの作品でおいしいのは、YouTubeにあがった花道脇の最前列付近からの96分のショットにこのCDの音源をシンクロしたDVDRがおまけでつくこと!
元映像は音が貧弱だったのが残念でしたが、この音の差し替えはナイス!
まだ全部は観てませんが、そちらで観ると音だけを聴いていたのとはまた違って楽しめます。
ということで独自音源と音声差し替え映像にと、二杯も三杯もいけちゃう作品でした!

 

TOKYO TRILOGY II ORANGE MIX 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014

●Disc 1
1. Before The Show Start (3/4) / 2. The Show Starts (3/4) / 3. Opening SE (3/4) / 4. Opening Call (3/6) / 5. Start Me Up (3/4) / 6. Get Off Of My Cloud (2/26) / 7. You Got Me Rocking (3/4) / 8. It's Only Rock'n Roll (3/6) / 9. Tumbling Dice (2/26) / 10. Wild Horses (2/26) / 11. Angie (3/4) / 12. Ruby Tuesday (3/6) / 13. Emotional Rescue (2/26) / 14. Doom And Gloom (2/26) / 15. Bitch (2/26) / 16. Silver Train (with Mick Taylor) (3/4) / 17. Respectable (3/6) / 18. Honky Tonk Women (3/4) / 19. Band Introductions (3/4) / 20. Slipping Away (with Mick Taylor) (3/4) / 21. Before They Make Me Run (3/6)
●Disc 2
1. Happy (3/4) / 2. Midnight Rambler (with Mick Taylor) (3/6) / 3. Miss You (3/6) / 4. Paint It Black (3/4) / 5. Gimme Shelter (3/4) / 6. Jumping Jack Flash (3/4) / 7. Sympathy For The Devil (3/4) / 8. Brown Sugar (3/6) / 9. You Can't Always Get What You Want (3/6) / 10. Satisfaction (with Mick Taylor) (3/6) / 11. The Last Announcement (3/6)

トレントにアップされて大人気だったT&J音源、その後24bit/96khzの日本公演総集編もアップされました。
その日本公演総集編をCDにダウンコンバートした『14 ON FIRE JAPAN TOUR - TOKYO TRILOGYがLHよりリリースされ、その際その総集編と全く同じ並びでオレンジスリー音源から作られた『TOKYO TRILOGY
U ORANGE MIXがCD-Rでついてましたが、その『TOKYO TRILOGY U ORANGE MIXまでもがプレスCD化されました。

このオレンジスリー音源はT&J音源とはまた違ったシャープな音が特徴で、っていまさら紹介するまでもないですね(笑)

こうした総集編はそんなに、、、といまだに思いつつ、聴いてるとやっぱり楽しめます(笑)
それにしても最近聴いてる欧州ツアーとは一線を画すこの日本公演の"
EX"な高音質、ほんと素晴らしいなと。
そして欧州ツアーでもやらなかった"Silver Train"が飛び出した日本公演はやっぱり特別だったんだとこれまた改めて!!

ただ、オレンジスリーでは3/4の音源では左側で中途半端な声がちらほら入るのがやっぱりちょいと残念(笑) 

 

LIVE AT THE SUPERDOME 』 DAC-146 (2CD)
SB recordings@Superdome, New Orleans, LA. Dec.5, 1981

●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going To A Go Go / 11. Let Me Go / 12. Time Is On My Side / 13. Beast Of Burden / 14. Waiting On A Friend / 15. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T & A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / 13. The Star Spangled Banner

DACの新作は、ちょい遅ればせながらも続々登場のWolfgang's Vault音源から。
背のタイトルはTSPの94ニューオーリンズ公演と同じ『LIVE AT THE SUPERDOMEですが、ジャケには続いて1981と入ってます。

さて、ラジオショー音源に"Let It Bleed"が採用されたこのルイジアナはニューオーリンズ公演。
このニューオーリンズ公演は2006年に初登場卓直モノラルSBがDACから『BLACK LIMOUSINE(DAC-035)としてリリースされていました。

しかし1年前、素晴らしい音質のステレオSB音源がWolfgang's Vaultに登場。
その脅威のステレオSB音源は、ちゃんとマルチトラックで録音されていて、"When The Whip Comes Down"や"Beast Of Burden"ではかなり興奮した歓声も適度に拾っていて臨場感もナイス。
ギターはロニーの方がやや目立ったり、ちょいエコーを感じたり妙にピアノが大きかったりするところもありますが、素晴らしいステレオSB。

ということでこの音源、昨年8月にLHから『NEW ORLEANS 1981がリリースされていました。

そのLH盤では、冒頭からA列車、そしてWolfgang's Vaultの元音源では欠落している"Let Me Go"終了後から"Time Is On My Side"開始前の曲間、そして同じく"She's So Cold"と"Hang Fire"の曲間部分はモノラルSBに隠密音源をかぶせたもので補填されていましたが、このDAC盤では普通にモノラルSBで補填されているのが大きな違いです。その今回補填されているモノラルSB音源は、同じくDACの『BLACK LIMOUSINEよりも高音域のノイズが抑えられた音になっています。

そしてWolfgang's VaultによるステレオSB部分については、元が同じなだけに大きな違いは感じませんが、聴き比べてみるとLHの方はやや高域寄りでシンバルのシャリシャリした感じが目立つのに対して、このDAC盤はほんの僅かにマイルドな音に仕上げられていて、ナイスな"
EX"。
ちなみに"You Can't Always-"の3箇所や"She's So Cold"で何箇所か右側に入るジッというノイズなどはWolfgang's Vaultの大元からです。
そして"Satisfaction"で騒がしいのは風船がバチバチ割れる音(笑)
ということでこちらもA列車前から、最後は怒涛の花火とアナウンス、そしてチャック・ベリーの"School Days"まで完全収録。

いやしかしこのライブ、ラジオショーに採用されたのは1曲だけというのが不思議なほど素晴らしいライヴです。
2014年のストーンズもいいけど、やっぱこの81や82は素晴らしい!!
スピーディーなのはもちろん、何よりビルのベースが心地よい!!当時観た方がうらやましい〜!

ということですんばらしいステレオSBにあらためて浸りましたが、こちらもWolfgang's Vaultさまさまなタイトルでありました!

 

WERCHTER 2014 』 no label (2CD)
aud recordings@Festivalpark, Werchter, Belgium. Jun.28, 2014

●Disc 1
1. Intro. / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Doom And Gloom / 8.
It's All Over Now / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Dekoor Close-Harmony) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

ベルギーはウェルフテルで開催されたTWクラシック・フェスティバル。
今年はシンプル・マインズなどが出演し、そのトリのステージをストーンズが欧州ツアーに組み込んで敢行。
ローマの次の次、欧州ツアーのラス3公演にあたりますが、それにしても小便小僧のポスターには参りました(笑)

こちらも元はネットに公開された音で、元はかなりふんずまりの音なんですが、イコライジングによって生まれ変わってます。
ダイレクト感のある音ですが、高音が持ち上げられていながらもちょっとフラットな音で、ほんとのクリアさにはやや欠けますが、基の音源とはずいぶん印象の違う聴きやすい"
EX--"に仕上げられています。そして後述しますが後半は音質が"EX-"に向上します。
周りの歓声などはうるさくない程度でフェスならではの臨場感が感じられますが、"IORR"の中盤では女性同士の揉め事か、かなりうるさいことに(笑)
曲によってはざわざわしてるところもありますが、"Wild Horses"はしっとりと聴けて一安心(笑)

さて、この日はいつものWeb Voteコーナーで選ばれたのは、Web Voteの候補曲からではなく、訃報が届いたばかりのBobby Womackの"It's All Over Now"。
「いつもはここでオンライン投票のリクエスト曲をやるんだけど、今夜はちょっと変えたいんだ。残念なことに僕たちの友人であるボビー・ウーマックが亡くなってしまった。今夜は彼を追悼して、僕らが1964年にやった彼の曲"It's All Over Now"をやるよ」と。
スクリーンにはボビーの姿も映し出され、オフィシャルYouTubeにもこの日のハイライトとしてアップされました。
曲が始まる前は周りがざわついてたりマイクのこすれる音が入ってましたが、始まれば落ち着いててこれまた一安心(笑)

そんなわけでこのウェルフテル公演は特別な一夜になりましたが、この音源、続く"Out Of Control"からは前がちょい開けたのか、音質が"EX-"に向上します。
キースの"Can't Be Seen"でのちょい早いぞの歌い方は冷や冷やしますが、ちょいディストーションが効いたキースのギターがよ〜く聴こえます。
逆に言えば歌ってる間はさっぱり弾いてないのがよくわかるということでもありますが(笑)

そして"Midnight Rambler"の冒頭はちょっとマイク・ノイズが入りますが、なるほどインフォにあるとおりこりゃまたローマとは違った感じ。
まずイントロから歌いだしまでが長い!そしてテイラーの間奏はちょっとおとなしめですが、なぜかミックはそこでハープを吹くタイミングが遅い。
しかしテイラーも続く鯉の滝登りフレーズで昇りつめ、その後のブレークではミックが引っ張る引っ張る(笑)
そしてラストへ駆け抜けるフィニッシュへ向けてロニーのレスポールが唸りをあげる!
こりゃなかなかおもしろい"Midnight Rambler"であります!

ということで調子がいいかと思えば、"Start Me Up"ではイマイチ調子がいいのかどうかよくわからなかったりもしますが、"Satisfaction"のラストでは花火をバックに星条旗を思い起こさせる感動のエンディング。
それにしても図らずもBobby Womack追悼ライヴとなったスペシャルな"It's All Over Now"が聴けるありがたい作品でありました。

そしてこちらにもYouTubeのベストトラックを収録したDVD-Rがボーナス付属。
YouTubeにもあれこれありすぎてとてもじっくり見れないんですが、こうしてまとまったものが無料でついてくるというのは嬉しいところ。

 

ROME 2014 』 no label (2CD)
aud recordings@ Circo Massimo, Rome, Italy.Jun.22, 2014
 
●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Streets Of Love (with Mick Taylor) / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable (with John Mayer) / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Coro Giovanil Italiano) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

欧州ツアー中盤のパリ、ウィーン、デュッセルドルフを経て1ヶ月前、いよいよ後半戦に入ったローマ公演を収録。

この日の音源は残念ながらネットには最高音質のものは出回っておらず、こちらはIORRにアップされたMD録音が元。
そのネットに公開されたMD音源は高音が強くて低音が薄い音でしたが、こちらはそこを調整して仕上げられています。
とはいえ元が元だけに最高音質にはちょいと及ばず、低音が薄くて高音がそれほどクリアではなく中域はちょっとひっこんでますが、周りもそれほどうるさくなく、熱いイタリアーノが集って歴史的遺跡の中でおこなわれたローマ公演を満喫できる"
very good++〜EX--"。

でもこのローマ公演、その熱い観衆に押され、"Let's Spend The Night Together"ではミックが思わずキースと肩を組んで歌ったことからもわかるとおり、ほんっとに素晴らしい演奏!!
いや、2番のラストのコーラスではキースが"Let's spend the night together"を"Now I need you more than ever"と間違ってたり、キースがコーラスでは弾いてないのがこの音源でもわかりますが(笑)
でもミックがキースに駆け寄って肩を組んだときに会場の空気が変わるところはしっかり聴き取れて、思い出すたび涙ちょちょ切れます。
そしてさらなる"IORR"でも疾走感が最高であります!!

そしてこのローマ公演の見せ場の"Streets Of Love"では感動的な大合唱を感じ取る事が出来ます。最初の方ではちょいと邪魔な話し声が聴こえますが。
さらに曲を終えた後の"Rolling Stones! Rolling Stones!"の合唱もかすかに聴こえてきます。ほんとはもっと大合唱だったんですけどね〜!

いやしかしこの"Streets Of Love"の後、W杯でのミックの呪いを表すMCがあったのでした(笑)
イタリア語だったので現地ではよくわかりませんでしたが、こう言ってるようです(笑)
「L'Italia vincerà la Coppa del Mondo! In bocca al lupo per martedì. Penso sarà 2-1 per l'Italia(W杯ではイタリアが勝つさ!火曜日に幸運を!きっとイタリアが2-1で勝つぜ!)」と。。。
・・・結局0-1でウルグアイに敗れて1次リーグ敗退が決まってしまったんです(苦笑)
でもって続く"Doom And Gloom"は結構グダグダ(爆)

いやしかしそれはともかくほんっと素晴らしかった!ってすみません、参戦した公演だけに興奮してしまいます(笑)
でも"Respaectable"でのミックの音程外しぶりはこれで聴いても笑えます。
イヤモニの不調ならば腰の受信機とかを触りそうなもんですが、そんなそぶりも見せずにチャックの前に駆け寄って音程を確かめるミック。
はい、普通に音の迷子になってたような気が(笑)
この曲ではミックがジョン・メイヤーに「もっと前に出て来いよ!」と合図するも、ジョンは「ギターがワイヤレスじゃないからこれ以上前に出れないんすよ」というわけでもないでしょうが妙に謙虚な姿勢が印象に残ってます(笑)

そしてメンバー紹介では、ロニーのところで「Ronnie non mangia abbastanza pasta」と。
「イタリアのパスタをまだまだ食べ足りないロニー!」ってな感じ?(笑)

いやしかしその後のキース・コーナーを経てその後訪れた"Midnight Rambler"がまた素晴らしいのなんの!!
なんなんでしょうこの疾走感!!チャーリーもテイラーも熱いぜ〜!!!
70歳のバンドサウンドとは思えない凄まじい演奏です!!熱いぜローマ!!

その後の絶好調ははしょりますが、冒頭で歌をはしょっておかしなことになった"Brown Sugar"ではミックはステージを左から右へと疾走し、「Grazie mille, Roma. Buonanotte(ありがとうローマ、おやすみなさい!)」と一旦下がるミック。
そして暗転の後、コーラスと共に始まる"You Can't Always Get What You Want"、お約束とはいえ感動であります!ってブートの紹介じゃなくなってますね(笑)
ラストの"Satisfaction"では曲が始まるやいなや大合唱、そして曲が終わっても続く合唱はもうたまりません。
イタリアよ、素晴らしい感動をありがとう!!この盛り上がりなしにこの演奏はなかった!!

そしてLHの欧州各公演の作品と同じく、こちらもYouTubeにアップされた組み合わせた映像を収録したDVD-Rつき。
ローマ公演はEVから独自映像のBD-Rがリリースされており、こちらはところどころ不完全収録なので完全収録のそちらには収録内容や画質も及びませんが、こちらはこちらで無料でいろんなアングルから見れるというのは嬉しい特典です。

ということでMD録音というのがちょい惜しいところではありますが、熱いローマ公演を堪能できる作品でありました!!

 

STEEL WHEELS MONTREAL 』 DAC-145 (2CD)
SB recordings@Olympic Stadium, Montreal, Canada. Dec.13, 1989

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4. Sad Sad Sad / 5. Undercover Of The Night / 6. Harlem Shuffle / 7. Tumbling Dice / 8. Miss You / 9. Almost Hear You Sigh / 10. Ruby Tuesday / 11. Angie / 12. Rock And A Hard Place / 13. Mixed Emotions / 14. Honky Tonk Women / 15. Midnight Rambler
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Before They Make Me Run / 3. Happy / 4. Paint It Black / 5. 2000 Light Years From Home / 6. Sympathy For The Devil / 7. Gimme Shelter / 8. Band Introductions / 9. It's Only Rock'n Roll / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction / 12. Jumping Jack Flash / 13. Carmen

DACの新作はこれまたWolfgang's Vaultより。
前作STEEL WHEELS TORONTO(DAC-144)とそっくりのジャケで、両サイドの公演地の表示と右下の公演地を示す赤色の場所が変わっただけ。
表ジャケの裏側はミックとキースが肩を組んでるなかなかかっちょいい写真ですが。

さて、Steel Wheelsツアーのこのモントリオール公演といえば、前座を務めたLiving Colourが"IORR"で共演したのはモントリオール公演2日目。
その模様はLiving Colourの映像作品TIME TUNNELでオフィシャル化されており、ブートでも映像やモノラルSB音源がお馴染み。
一方初日は隠密もCD-Rしかリリースされていませんでしたが、昨年Wolfgang's VaultにステレオSB音源が初登場しました。

ということで既発では2013年10月にLHから『MONTREAL 1989 1ST NIGHTがリリースされています。


そちらでも書きましたが、この音源、キースのギターが左、そしてソロなどでしか目立たないロニーがこれまた左で鳴ってたりします。
でもハイハットが右側で鳴っているので無理やり左右を入れ替えることはしなかったんでしょうが、ミックもやや左寄りだし、左側だけ妙ににぎやか。
そして同じカナダでも先にリリースされたツアー序盤のトロントとは異なり、こちらではホーンも参加してますが、この音は全般的にキーボードとホーンがやたらとONで、他にも妙にドラムとベースがONになる曲があったりと、バランスはちょいと難あり。
そんなわけで気を抜いてるとサポートの演奏に耳が持っていかれてしまってストーンズの演奏がさっぱり頭に入ってきません(笑)
それにしても"Angie"や"2000光年"でのマット・クリフォードの奏でる音はちょっと新鮮。
ただしこの音源、音質は全体的に薄壁一枚隔てたような感じのややクリアさに欠ける音。
このDAC盤の音質は既発盤と比べると僅かに高音がONになっててちょっと聴きやすくなってはいますが、元が元だけにこちらも"
very good+〜EX--"といった音質。

なおこの元音源、"Angie"冒頭、キース・コーナーでの2曲の間のMC、"Satisfaction"のエンディングの3箇所にテープチェンジによる欠落があります。
既発盤ではそこは別の日の音源が使われていましたが(TASB読んで知りました)、このDAC盤ではこの日の隠密音源によって補填されており初の完全収録盤に。
と、書いてる内容の半分以上は既発盤とかぶっちゃってますが、めでたく初の完全盤に相成りました。

 

VIENNA 2014 』 no label (2CD)
aud recordings@Ernst Happel Stadium, Vienna, Austria. Jun.16, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Get Off Of My Cloud / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Wiener Singakademie) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

パリ公演に続く欧州ツアー8公演目のウィーン公演。
バラードは"Angie"、リクエストは"Get Off Of My Cloud"と、ちょっとレア度は低いライヴですが、ミックを始めバンドは絶好調をキープしています。

さて、こちらの音源も元はネットにアップされた音源。
会場のエルンスト・ハッペル・シュターディオンは屋外スタジアムですが、この音源ではちょっとエコーを感じます。
そしてステージからはちょい遠いのか横なのかちょっと距離を感じつつ、ちらほら音質が変わるところはありながらも、手拍子はあっても周りはうるさくはないので、落ち着いて演奏を堪能できます。
中高音域はやや高音にシフトしていて数年前のツアーでの隠密録音っぽい音で、ちょっと音がフラットで線が細い感じはするものの"
EX-"。

いやしかしここでもストーンズは絶好調。最初の4曲なんてミックの独壇場、見事な演奏です。
そして"Tumbling Dice"でのコーラスではリサの"フッフーウ"のあとに"フフフ"が大きく続き、いつもとちょっと違って新鮮。
そして"Angie"はしっとり素晴らしく、"Get Off Of My Cloud"も絶品。

んが、好事魔多し。"Sympathy For The Devil"では終盤7分過ぎ、なんとシーケンサーの音が止まってしまうというトラブルが発生。
やむなくチャーリーが演奏をストップするも、リズムがないまま強引にエンディングへいくさまは一聴の価値あり(笑)
そして"Brown Sugar"では欧州ツアーではよくやってしまったすっ飛ばしをミックがやらかし、2番の"Drums beatin' cold, English blood runs hot-"を飛ばして3番の"I bet your mama was a Cajun Queen-"へと行ってしまい、3番をもう一度やり直し(笑)
続く"You Can't Always Get What You Want"ではそうしたどたばたへのお返しというわけでもないでしょうが、東京最終日を思い出させてくれるリプライズが素晴らしい!
ラストの"Satisfaction"ではちょいと遠くで聴こえる「パッパラッパー」というノリノリの歌声が微笑ましい(笑)

ということで、曲目的には面白みがないように見えて実は面白いウィーン公演でした!

また、チューリッヒやパリと同じくこちらもボーナスでDVD-Rが付属。
こちらはYouTubeからのベストトラックで、自分であれこれ探さなくてもいいのが嬉しいお手軽DVD-Rがボーナスでついてくるというのがナイス。

 

PARIS 2014 』 no label (2CD)
aud recordings@Stade De France, Paris, France. Jun.13, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with the Ensemble Allegri) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

LHによる欧州ツアー第2弾は欧州ツアー7公演目にあたるパリ公演。
こちら元音源はネットからですが、これまたチューリッヒに続く高音質を誇り、ネットから落とした音源よりメリハリがついて耳あたりのいい音になってます。
DLした音源はそうでもなかったんですが、こうして仕上がった音は音の抜けもよく、ちょっと軽めですが上から下まで満遍なく拾っていてダイレクトさもあるという、なかなかナイスなサウンド。
さらに音源情報によるとロニー側のピットエリア前方25mからとのことですが、周りもそれほどうるさくはなく、"You Can't Always-"では元音源からのほんの僅かなデジタルノイズが聴こえるところがありますが、パリのスタッド・ド・フランスでの開放感ある音を楽しむ事が出来る"
EX-"。
"Sympathy For The Devil"や"Brown Sugar"なんてほんとに生々しくリアルなサウンドを堪能できてナイス!
これで安心してDL音源を削除できるというものです(笑)

演奏はさすがはパリ、ストーンズ自身も絶好調ながら、チューリッヒよりもスピード感のある演奏で楽しませてくれます。
"Wild Horses"では東京よりもずいぶん速いのが玉に瑕ですが、東京ドーム初日よりもスピーディーな"Bitch"はさすが。
他も全体的にスピーディーで再始動以来の好調振りがうかがえます。

日本公演と比べると日替わりは"Wild Horses"に"Bitch"ということで、ちと面白みに欠けると思われるでしょうが、演奏は絶好調ストーンズを堪能する事が出来ます。

また、チューリッヒにはYouTubeからのベストトラックを収録したDVD-Rが付いてきましたが、こちらにはネットにアップされたワンカメのスクリーンショットを中心とした2枚組DVD-Rが付属しており、これまた嬉しいボーナス!

 

CIRCUS MAXIMUS 』 EVSD (no number) (1BD-R)
aud.shots@Circus Maximus, Rome, Italy. Jun.22, 2014
  
1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Let's Spend the Night Together / 4. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Streets Of Love (with Mick Taylor) / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable (with John Mayer) / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 15. Miss You / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

14 On Fire欧州ツアーから、6/22に開催されたイタリアはローマ公演がまさかのBlu-rayで登場!!
オフィシャル・リリースの噂があったり、撮影が入って映っちゃうよという注意書きが最前列の柵には貼られていたりもしましたが、スクリーン用以外の撮影用カメラはなく、注意書きもタダのYouTubeとかの映像への注意だったか、と思っていただけにこの隠密ショットはほんっとに嬉しい!!

さて、会場のチルコ・マッシモ(Circo Massimo)は、古代の競馬というか『ベンハー』でおなじみの戦車レースで有名なローマの古代遺跡。
ラテン語ではキルクス・マクシムス(Circus Maximus)、「最大の競技場」という意味で紀元前500年頃に建立されたと言われており、日本ではようやく弥生時代が始まった頃!
そしてこのローマ公演、わたくしも遠征し、朝から炎天下の中を延々9時間、さらに日がステージにかかってからも6時間、合計15時間も開演を待ち続けたという、自分史上最も過酷なライヴにしてイタリア人が大いに盛り上がったローマ公演!!
それだけにまさかBlu-rayで出るとは思ってもいなかったのでめちゃ嬉しいリリース!!

ということでわたしにとっては素晴らしい作品に決まってますが、ちょっと冷静になって紹介を(笑)
このローマ公演、ネットにもYouTube寄せ集めやロニー側スタンドからの不完全版ワンカメのDVDが出回っていますが、こちらは完全独自映像。
ロニー側のスタンド(土手)からのワンカメショットで、時より手振れというか土手でも観客が揺れてるのかカメラが揺れる事があったり、"Gimme Shelter"のイントロや中盤でブラックアウトするところもありますが、ステージを引きやアップの綺麗なフルHDで収録しています。右上には常にEVSDのロゴ、そして1曲ごとに曲名クレジット入り。
音声は周りの陽気なイタリアンの話し声や歌声も入ってますが、この映像の前ではそんなことお構いなし!!

演奏は"Doom And Gloom"でのドタバタや"Respectable"でのミックの音外し、"Brown Sugar"でもミックが飛ばしちゃったりといったところもありますが、"Let's Spend The Night Together"でのミックとキースのやんやの肩組み合唱、そして感動の"Streets Of Love"がもうたまりません!!
"Streets Of Love"では会場の後ろの方まで大合唱で盛り上がるさまをカメラは捉えています。
"Miss You"で花道を軽快な足取りダッシュで帰っていくキースは映っていませんが、いい表情してるキースが何度も拝めます。
そして"Brown Sugar"でミックがステージの右から左へとダッシュするところはしっかり!!
いやしかし曲間で"Rolling Stone! Rolling Stone!"(単数形に聴こえた・笑)という大合唱まで沸きあがるイタリア!こんなの初めて!ほんっとに熱いぞイタリアーノ!!
そしてラストでは綺麗な大花火のあと、キースがピックを投げ入れながらわたしに「お前にだぞ」と指差してくれたところもしっかり映ってて、感謝感激感涙ボロボロ!
結局そのピックは取れませんでしたが(涙)
ちなみにハートマーク入りの四つ折りや小さい白いボードが最前列内側の方から高く掲げ上げられているのがちらほら映っていますが、あれはわたし達のじゃありません(笑)
(メッセージボードは目線より高くはあまり上げないのがエチケット)
いやしかしラスト終わってからの"Satisfaction"大合唱も感動であります!

そんなわけで歴史的な遺跡で行われたファンタスティックな素晴らしいローマ公演を堪能できる、素晴らしい隠密Blu-rayでありました!
なお、ジャケはリバーシブル。裏返すとローマ公演でのミックとキースであります!!


June 2014
TEL AVIV 』 EVSD (no number) (1BD-R)
aud.shots@Park Hayarkon, Tel Aviv, Israel. Jun.4, 2014

1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6. Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Get Off Of My Cloud / 9. Paint It Black / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler / 15. Miss You / 16. Gimme Shelter / 17. Jumpin' Jack Flash / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. (I Can't Get No) Satisfaction

Empress Valley Supreme Discからの欧州公演ブルーレイ第1弾。
ちなみにローマと同じく、盤には"Disc"、一方画面には"Disk"と表記されています。どっちだろう?

さて、EVはあえて一味違った土地でのライヴを選んだようで、ここはストーンズ初となるイスラエルの地。
そして会場のハヤルコン公園はオスマン帝国時代に築かれた要塞跡があるという、欧州公演ブルーレイ第2弾のローマとは遺跡つながりでもあります(笑)

先に見たローマは左側スタンドからでしたが、こちらはアリーナエリアの中央、花道先のステージのちょい横、ロニー側からの撮影。
したがってローマほどはズームを使ってないので画質はほんとに綺麗!色合いがやや薄かった東京公演を凌ぐリアルな映像です!
ただし目の前の観客の手や撮影するスマホにさえぎられたりすることもしばしば。
でもそこはうまくメインスクリーンを撮ったりと、苦労のあとがここそこでみられ、素晴らしい映像に仕上がっています。
きっとそういう経験から、こりゃもっと観客が熱くなるローマでは無理!とローマではスタンド(土手)を選んだんでしょうね。

それはともかくこのテルアビブ公演、はじめのイスラエルの地ということもあって、ミックも気合が入り、キースも笑顔(欧州ではいつもか・笑)。
そして初の地ということで、バラードは"Angie"、リクエストは"Get Off Of My Cloud"。
"Get Off Of My Cloud"へのミックの曲紹介では"nineteen sixty something"と適当ですが、憶えているかい?と。
そして続く8曲目では"Out Of Control"が外れ、"Paint It Black"と60年代が連続エントリー。この辺、モンティ・パイソンへのプロモ映像を思い出すと笑えます(笑)
ちなみに欧州では盛り上がること必至の"Paint It Black"ですが、悲劇以降の欧州ツアーではこのテルアビブでの1回だけです。

音のほうは、周りの観客はローマほどはうるさくなく適度な臨場感があり、野外公演ならではの音の抜けのよさとあいまって素晴らしい映像作品に仕上がってます。
そして"Gimme Shelter"でのミックとリサの花道の映像は圧巻!ほんとに美しい!
リサ・ファンの貴方に自信を持っておすすめする作品となっています(笑)

ただし独自映像ということでちょいと値段が高めなのがアレですが、いっぱい売れれば今後の作品は下がるでしょうかぁ〜?
でもこうした独自素材というのはほんとに嬉しいですね!!

 

VOODOO LOUNGE TAMPA 』 DAC-143 (2CD)  
SB recordings@Tampa Stadium, Tampa, FL. Nov.22, 1994

●Disc 1
1. Not Fade Away / 2. Tumbling Dice / 3. You Got Me Rocking / 4. Shattered / 5. Rocks Off / 6. Sparks Will Fly / 7. Satisfaction / 8. Beast Of Burden / 9. Far Away Eyes / 10. Doo Doo Doo Doo Doo / 11. Love Is Strong / 12. It's All Over Now / 13. I Go Wild
●Disc 2
1. Miss You / 2. Band Introductions / 3. Honky Tonk Women / 4. Before They Make Me Run / 5. The Worst / 6. Sympathy For The Devil / 7. Monkey Man / 8. Street Fighting Man / 9. Start Me Up / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Brown Sugar / 12. Jumping Jack Flash

DACから6月にリリースされたこちら、昨年Wolfgang's Vaultに登場した新SB音源。
94年のVoodoo Loungeツアーといえば、このタンパの翌公演にあたる11/25のマイアミ公演がペイ・パー・ヴューで放映され、当時はブートビデオはもちろん、不完全版ですがビデオ/LDだけでなく今となってはちょいと貴重なDVDでもオフィシャルリリースされましたので、そのマイアミ公演が一番よく知られていますが、その前のこのタンパ公演はWolfgang's Vaultで公開されるまでは隠密ですらブート化されていなかった公演。

そんなWolfgang's Vault音源、既発では昨年8月にLHがTAMPA 1994をリリース。
 

この音源はLH盤でも紹介したとおり、ヴォーカルとホーンとちょい大き目のピアノは綺麗ですが、特に前半でギターがくぐもって聴こえる伸びのないややひっこんだ音。
そういうわけで極上とはいきませんが、Voodoo Loungeツアーでは11月以降定番になりながらもマイアミではやってない"Far Away Eyes"がこうしてSB音源で聴けたりするという貴重な"
very good+〜EX--"のSB音源。
"The Worst"ではキースがやり直してます(笑)

なお、このDAC盤の音質は既発のLH盤と比べて大きな違いはありませんが、元音源には"Start Me Up"終了直後から"It's Only Rock'n Roll"冒頭21秒にかけて、テープチェンジによる46秒間の音切れがあり、LH盤ではそこはそのままでしたが、こちらのDAC盤では隠密音源が補填されています。
そしてこちらを聴いて気がつきましたが、"Tumbling Dice"の終了後や"You Got Me Rocking"の3分過ぎで変な女の子の声が入ってたりもします。LH盤ではそこは編集してパッチあてしたりカットしたりして消してたんですね〜。
また、"Far Away Eyes"では4分あたりで数秒間、シーケンサーの別の音が混入してますが、ここはLH盤では別の箇所からパッチあてしてたんだとこれまた初めて気がつきました。

ということでDACを聴きながら「あれ?」と、LHの編集にいまさら気付いたりしましたが、ごく一部とはいえ欠落部分が補填された完全盤でありました!

 

ZURICH 2014 』 no label (2CD)  
aud recordings@Stadion Letzigrund, Zurich, Switzerland. Jun.1, 2014

●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Let's Spend The Night Together / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

ミック復活となった14 On Fire欧州ツアーは5/26オスロから幕を開けましたが、こちらはその欧州ツアー3日目にしてロニーの誕生日におこなわれたスイスのチューリッヒ公演。
欧州ツアー初のブートですが、元はネットに出回った音源で、わたしはローマ公演まではあまり聴かないようにしてましたが、いま聴き比べてみるとDLした音を聴くよりこっちの方がよく、なかなか素晴らしい音に仕上がってます。

重低音はやや軽いものの、ダイレクト感のある大きな音像でしかも周りは静かという秀逸な録音。
曲間や静かな曲ではちょこっと話し声も聴こえますが、邪魔なものではありません。
日本公演物の数ある超高音質録音とまではいきませんが、屋内ドームの日本とは違ったオープンエアーのスタジアムならではの開放感ある音を楽しむ事が出来る"
EX-"。

演奏はすでに聞き及んでいたとおり素晴らしいもので、健在振りを遺憾なく発揮するミックとそんなミックをサポートしようとするバンドメンバーの一体感が素晴らしいタイトな演奏が繰り広げられています。
曲目を見ると日本公演2日目のセットに基本構成は似ていて、"Worried About You""Let's Spend The Night Together""Out Of Control"、さらにキースの2曲が入れ替わったような感じですが、この充実した演奏と開放感はやはり日本公演とは一味違います。
英語以外はなんていってるのかわかりませんが、ミックもMCであれこれ元気に話しています。

また、ツアー初日と同じくこの日は"Worried About You""Let's Spend The Night Together"が登場。
"Worried About You"をいまのミックが歌うなんて逆にその心情が心配になっちゃうじゃないのなんて思ってましたが、なんのなんの。
"Let's Spend The Night Together"はちょっともたついてる感がありますが、ミックのコンディションはすこぶるいい。
続く"Out Of Control"、これは50 & Countingツアーのしょっぱなロンドン初日でやったきりでしたが、この欧州ツアー2日目から定番曲として登場。
何かメッセージのようなものを感じますが、そんな深読みは不要の出来。
逆に歌詞の内容が影響しているのか、"Paint It Black"はテルアビブ公演を除いてお蔵入りしています。

メンバー紹介ではロニーのところで観客からの"Happy Birthday"の掛け声から合唱へ、そして"Happy Birthday Ronnie"と。
こちらの作品にはYouTubeからの寄せ集めながらなかなかな秀逸なDVD-Rがついていますが、RSVPさんがレポートで紹介くださったとおり、ミックから大きなチーズの塊を貰ってるのがわかります(笑)
そのときロニーが腕時計を指差してますが、それが誕生日プレゼントなら腕時計だろう!なのか、これも貰ったんだよなのかは不明(笑)

そしてアジア・ツアーからは入れ替わったキース・コーナーの2曲。
あまり弾かないのが相変わらずですが、ABBツアーと違って"You Got The Silver"ではちゃんとギターを持ってます(笑)
んが、1989/90以来となる"Can't Be Seen"ではかなり危うく、というか最初に迷子になってます(笑)
エンディングはキースの知らないうちに終わった感じ(笑)
ちなみに"Can't Be Seen"ではマット・クリフォードがキーボードもやってます。
それにしてもミックは絶好調。"Miss You"ではかかり気味に先走って歌うシーンもありますが、素晴らしいです。
しかし"Brown Sugar"でのイントロのキースは迫力あれど微妙。まぁそれが魅力だからいい(笑)

いやしかしスイス公演、こうしていい音でリリースされてうらやましいぞ!
ローマ公演も音は出てきましたが、音はイマイチ(笑)

 

14 ON FIRE JAPAN TOUR - TOKYO TRILOGY 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014

●Disc 1
1. Before The Show Start (3/4) / 2. The Show Starts (3/4) / 3. Opening SE (3/4) / 4. Opening Call (3/6) / 5. Start Me Up (3/4) / 6. Get Off Of My Cloud (2/26) / 7. You Got Me Rocking (3/4) / 8. It's Only Rock'n Roll (3/6) / 9. Tumbling Dice (2/26) / 10. Wild Horses (2/26) / 11. Angie (3/4) / 12. Ruby Tuesday (3/6) / 13. Emotional Rescue (2/26) / 14. Doom And Gloom (2/26) / 15. Bitch (2/26) / 16. Silver Train (with Mick Taylor) (3/4) / 17. Respectable (3/6) / 18. Honky Tonk Women (3/4) / 19. Band Introductions (3/4) / 20. Slipping Away (with Mick Taylor) (3/4) / 21. Before They Make Me Run (3/6)
●Disc 2
1. Happy (3/4) / 2. Midnight Rambler (with Mick Taylor) (3/6) / 3. Miss You (3/6) / 4. Paint It Black (3/4) / 5. Gimme Shelter (3/4) / 6. Jumping Jack Flash (3/4) / 7. Sympathy For The Devil (3/4) / 8. Brown Sugar (3/6) / 9. You Can't Always Get What You Want (3/6) / 10. Satisfaction (with Mick Taylor) (3/6) / 11. The Last Announcement (3/6)

T&J音源による日本公演総集編。3/4や3/6をメインにして、日本公演で演奏された曲をすべて網羅しています。
こちら、トレントのDimeに24bit/96khzで音量ノーマライズされてアップされた総集編をCD化したもの。
CD化するということは16bit/44.1khzにダウンコンバートされるので、CD化はされないだろうと思ってたんですがされました(笑)
どうせならBlu-ray Audioあたりでリリースしてくれれば嬉しかったりもするんですが、そういうこと書いてほんとに出たらT&Jさんに悪いのでやめときます(笑)

この元音源は、24bit対応のサウンドカードのついたPCからDAC経由なりで聴くか、Blu-ray Audioを自作するかUSBに入れて24bit対応のAVアンプで鳴らすとかするのがいいんでしょうが、ちょっと敷居が高いこともあってか、このCDも予約開始翌日には速攻売り切れてます。
ちなみにわたしは16bit/44.1khzと24bit/96khzの"Get Off Of My Cloud"を、PCからDAC経由のヘッドフォンで、さらにUSBでAVアンプからスピーカーでも鳴らすという方法で聴き比べをしてみました。
すると例えばオフィシャルのSOME GIRLS Deluxeの16bit/44.1khzと24bit/88khzほどの差はさすがに感じませんでしたが、やはり24bit/96khzは16bit/44.1khzのよりも低音や空気感がやや優れて聴こえました。
それだけに総集編ではなく、3公演とも音量ノーマライズされていない24bit/96khzで聴いてみたいものですが、たいやきさんの予想どおりのプランBになってしまったということで。

ということで総集編というのが残念で、寄せ集めというのもキースが3曲あったり・・・とか思ってましたが、こうして聴いてみるとやっぱり面白いですね(笑)
収録日が違っていてもつなぎや音場の違いなどの違和感は感じません。
ただ、こうしてCDで聴くというのはやっぱりもったいない。でもこうしてリリースするにあたって拍手などは一部軽減されているようです。

なお、こちらには同様の選曲でオレンジ・スリー音源から作られた『TOKYO TRILOGY II ORANGE MIX2CD-Rもついてます。
ということですが、すでに多くの皆さんお持ちの音源、さらにこれまた速攻売り切れたということで、あまり書く事がありません(笑)

 

STEEL WHEELS TORONTO 』 DAC-144 (2CD)
SB recordings@CNE Stadium, Toronto, Canada. Sep.3, 1989

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4. Sad Sad Sad / 5. Undercover Of The Night / 6. Harlem Shuffle / 7. Tumbling Dice / 8. Miss You / 9. Ruby Tuesday / 10. Play With Fire / 11. Dead Flowers / 12. One Hit / 13. Mixed Emotions / 14. Honky Tonk Women / 15. Rock And A Hard Place / 16. Midnight Rambler
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Little Red Rooster / 3. Before They Make Me Run / 4. Happy / 5. Paint It Black / 6. 2000 Light Years From Home / 7. Sympathy For The Devil / 8. Gimme Shelter / 9. It's Only Rock'n Roll / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction / 12. Jumping Jack Flash

もう4つ目となるWolfgang's Vaultからのトロント89。既発の3つはリリース順に以下のとおり。

     

左から
TORONTO 1ST NIGHTno label(LH)
STEEL WHEELS TORONTO 1989GOLDPLATE GP-1306CD1/2DVD1
LIVE IN TORONTOno label (BF)

このトロント公演は、解散の危機を乗り越え7年ぶりのライヴとなったSteel Wheelsツアーの3公演目で、"Undercover Of The Night""Play With Fire""Dead Flowers""One Hit"といった比較的レアな曲を演奏しています。
そしてMTVが撮影して日本でも"Mixed Emotions"が放送されましたが、ライヴ中盤の"Honky Tonk Women"から"Sympathy For The Devil"がごっそり抜け落ちた不完全映像が流出し、それが映像やCDでブート化されてきたおなじみの公演。
そのWolfgang's Vault以前の不完全ビデオからCD化されたTSPやVGPもあわせると、このトロントはやたらとたくさん(笑)

それがWolfgang's Vaultにほぼ完全版のステレオSB音源が登場したため、2013年9月以降、前述のとおり3つ林立することに。
その3つ、最初にリリースされたLHは比較的オリジナルどおりでややシャリシャリ、GOLDPLATEのはよりメリハリがありながら高音域にごくごく僅かにノイズ成分を感じて、一部のチャプターにプリギャップのようなノイズがあり、BFのは音圧をあげたことでノイズもあまり感じさせないクリアでメリハリのある音でした。

一方このDACのはGOLDPLATEやBFのようなメリハリはあまり持たせることなく、LHと似た感じのマイルドな仕上がりです。
メリハリをつけて音圧を上げた盤に比べると左側のチャーリーのシンバルなどの高音の残響がちょっと耳につく箇所もありますが、滑らかな音でほとんど"EX"の"
EX-"。

もちろんこちらもWolfgang's Vaultではギターの相対位置が逆だった左右は反転されています。そのためバナードが右側にいたりしますが、もちろんギターの相対左右が優先(笑)
そしてWolfgang's Vault音源には"Play With Fire"の演奏後の曲間に欠落がありましたが、そこはビデオ音源を違和感なく補填しています。
また、"Little Red Rooster"には曲中に僅かな欠落があり、前3作ではそこは何も処理がなされていなかったのに対してこちらは23秒ほど隠密が補填されています。

ということでWolfgang's Vault音源登場のおかげで残った欠落はごくごく一部でしたが、これにてついに完全版と相成りました。
DACのリリースを待ち続けた方には嬉しいリリースですね。

 

TOKYO DOME 2003 SECOND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.16, 2003
 
●Disc 1
1. Intro. / 2. Brown Sugar / 3. Start Me Up / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Don't Stop / 6. All Down The Line / 7. Angie / 8. Monkey Man / 9. Midnight Rambler / 10. Tumbling Dice / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away / 13. Happy
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. B-Stage SE / 3. When The Whip Comes Down / 4. Mannish Boy / 5. You Got Me Rocking / 6. Gimme Shelter / 7. Honky Tonk Women / 8. Street Fighting Man / 9. Satisfaction / 10. Jumping Jack Flash

全6公演のLICKS日本ツアーから、4公演目となる東京ドーム2日目。
曲目的には横浜アリーナと結構曲がかぶってて、LICKS日本公演では"Angie"が唯一演奏されたというあまり面白みはない日(笑)
とはいえこちらも大阪のタイトルが素晴らしかったこともあってか、予約時点で即完売したタイトル。

ジャケとディスクのプリントは、先んじてリリースされた『OSAKA 2003 SECOND NIGHT』はインドのバンガロール公演を収録したVGPの『DRIPPING AWAYの裏ジャケと同じでしたが、こんどはその『DRIPPING AWAYの表ジャケと同じ。
多分これもバンガロール公演からのショットかと。しかしミックがかっこいい。

再生してみるとオープニングのイントロで鳴り響く重低音だけで胸が高まる好録音。
しかし1曲目の"Brown Sugar"ではミキサーのミスで最初の出音が鳴らず、なんとも奇妙なスタート。久しぶりに聴いてずっこけました。

さてこの東京ドーム2日目、わたしはSylphのCD-R『NEED YOUR LOVE TO KEEP ME HAPPYがお気に入りでしたが、これまた今日聴いてみると、先日の武道館や大阪同様ノイズが混入する状態に。
SylphのLICKS日本公演のCD-Rは全滅です。やっぱこの時代のCD-Rはだめなんすかね〜。
しかしこの日はそのSylphのCD-RをコピーしたプレスCD『RESTART ME UP(no label)があるのです。
当時はただのコピー盤で済ませてましたが、貴重なプレスCDをありがとう(笑)

 

そんなわけで、そのSylph音源の『RESTART ME UP』は、メリハリがあってドームのエコー感も適度な素晴らしい音ですが、はたしてLHのこちらは。
ふむ、冒頭で書いたとおり、バスドラがかなり効いています。が、美中年さんが書いてくださったとおり、ベースはあまり聴こえません
聴き比べるとRESTART ME UPというかSylphの音はメリハリがありながらちょい聴き疲れる音ですが、本作はマイルドな音で、なるほどインフォのとおりドンシャリとは無縁な耳障り。
でも全体的にダイレクトなクッキリサウンドではなく、やや霞がかったような感じで、メリハリ好みの方にはちょっと物足りない感じ。
とはいえマイルドで音の質は綺麗で、周りも邪魔な歓声や手拍子は皆無の聴きやすい音であります。
"Don't Stop"やDisc2冒頭の悪魔のイントロなんて重低音が効いててナイス。
"Slipping Away"のいいところでちょっと右に寄ってしまったり、Bステではかなり右寄りになるのはちょい残念ですが、聴き進めるとこのマイルドさがいい感じの"
EX-"。
これとRESTART ME UP』をマトリクスしてみればいい塩梅になるのではと思ったり(笑)

さてこの東京ドーム2日目は、初日とはうってかわって特に前半は結構メロメロなところが。
"Brown Sugar"のイントロは先に書いたとおりですが、続く"Start Me Up"ではキースのイントロにミックの"Thank you very much"がかぶってしまい、ミックが謝ってます(笑)
そして続く"IORR"ではミックが途中で間違え、"Angie"ではキースのわけのわからないイントロ(笑)
続く"Monky Man"のイントロもなんじゃこれで、イントロだけじゃなくて演奏自体もモタモタしてます(笑)
そんなわけでほんとメロメロですが、メンバー紹介ではキースが紹介された後のドラム・ロールのあと、ロニーが自らのソロ『I'VE GOT MY OWN ALBUM TO DOからの"Mystifies Me"をちょろっと弾いて、それに対してキースが"Stop, I've got want to do"なんて言ってるのが面白い。文法的にはI've got what to doかも知れませんが、わたしにはwant to doと聴こえます。
後半は結構いい感じですが、悪魔のキースのソロも変ですね(笑)

なお、こちらにはボーナスで同一テーパーによるという東京ドーム初日がCD-Rでついてます。
こちらはなるほどCD化には至らなかったという感じで、ちょい遠くてエコーが強くてシンバルが強調された音でした。


May 2014
TOKYO 2014 DAY ONE 』      RS140226R (2CD)
TOKYO 2014 DAY TWO 』     RS140304R (2CD)
TOKYO 2014 DAY THREE 』 RS140306R (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014
           
TOKYO 2014 DAY ONERS140226R
・Disc 1
1. SE / 2. Intro SE / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler
・Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumping Jack Flash / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. (I Can't Get No) Satisfaction / 10. Announcement & SE

TOKYO 2014 DAY TWORS140304R
・Disc 1
1. SE / 2. Intro SE / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Angie / 8. Doom & Gloom / 9. Silver Train / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away / 13. Happy / 14. Midnight Rambler
・Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. (I Can't Get No) Satisfaction / 9. Announcement & SE

TOKYO 2014 DAY THREERS140306R
・Disc 1
1. Announcement / 2. SE / 3. Intro SE / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. You Got Me Rocking / 6. It's Only Rock'n Roll / 7. Tumbling Dice / 8.
Ruby Tuesday / 9. Doom And Gloom / 10. Respectable / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. Slipping Away / 14. Before They Make Me Run / 15. Midnight Rambler
・Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 08. (I Can't Get No) Satisfaction / 9. Announcement & SE

ルビジウム・システムを用いて制作された特製プリマスターからというIMP系列からのT&J音源をまとめて。
こちらはBoxでのリリースではなく、バラ売りで最終日→2日目→初日の順でリリース。
最終日がリリースされたときにはわたくし実は見送ってましたが、リリース予定の初日のインフォにあった特製スリップ・カートン・ボックスの文字にまんまと釣られてしまいました(笑)


そんなわけで紹介が遅れましたが、お馴染みのT&J音源ですしまとめて紹介します。
ジャケはひっくり返すと元々トレントにアップされたT&J音源に付属していた"ぴあ"流用のこれまた秀逸なデザインのジャケが登場。
わたしはこっちが好みですが、Rubidium Masterのマークと文字が追加されてるのはちょい残念(笑)


音自体はダンボール・スリーと比べると僅かではありますがコチラの方がクリアできめ細かく腰のある音です。
違いは僅かとはいえやはり明確で、ブラインドテストしてもはっきりわかります。
低音の響きが違うので音の広がりも僅かとはいえ豊かで、これはなかなかナイス!!
IMP系はシンバル類の高音が浮いて聴こえる作品もあるんですが、こちらはそんなこともない"
EX"。
ただし、ダンボール・スリーのような手拍子の軽減などはやっていないようです。


ということでGEISHAのようなミックスは別として、純粋なT&J音源のCDでは音質的にはコチラが一番かと。
ただしリリースが遅れたのがちょっと残念ですね。


それにしてもこうして聴くとやはりT&J音源は素晴らしい音だなと改めて!
もう叶わないのかもしれませんが、やっぱり24bit/96kHzで全音源を聴いてみたいものですねぇ〜。

 

MUNDIALITO '82 』 DAC-132 (2CD)
aud.recordings@Stadio Comunale, Turin, Italy. July 11, 1982

●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going To A Go-Go / 11. Let Me Go / 12. Time Is On My Side / 13. Beast Of Burden
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introduction / 3. Angie / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / 13. Tchaikovsky Overture 1812 Opus 49

82年の欧州ツアーからイタリアはトリノ公演を隠密収録したLP復刻盤。
この1982/7/11は期せずしてFIFAワールドカップの決勝戦の日で、開催国スペインでは20時からイタリアvs西ドイツの決勝が行われ、イタリアが9大会ぶり3回目の優勝に輝いた日であります。
そんな記念すべき日ということで、元のLPのレーベルにはワールドカップが描かれており、表ジャケにもサッカーボール、裏ジャケには優勝メンバーの写真、それにタイトルはMUNDIALITOと、イタリアのワールドカップ優勝記念盤みたいなもんです(笑)
そしてこのCDの表ジャケと内ジャケでそのアナログジャケが復刻されています。

この公演は同タイトル同ジャケの3LPの他に、CDではVGPの『MUNDIALITO 1982、そして2012年末にはLHからアナログ復刻盤『MUNDIALITO '82がリリース。
 

VGP盤では元テープの程度がよろしくなかったようで音質もアナログに劣り、中低音は割れている上に"Let Me Go"のイントロが欠落してアウトロのチャイコフスキーの"1812年序曲"も未収録といった状態でした。
一方LH盤は純粋にアナログ落としのようで、アナログでは速かったピッチも修正され、VGP盤のように音割れすることもなくすっきりくっきりで聴きやすく、VGP盤の欠点であった"Let Me Go"や"1812年序曲"もしっかり収録されています。

↑ここまでほとんどLH盤での紹介からのコピペ(笑)
ちなみにわたしのLH盤、ロンドン遠征中に電話で注文したもののこのタイトルを注文し忘れ、ステッカー無しなのであります(笑)

さてLH盤から1年半を経て登場したこのDAC盤やいかに。
こちらはアナログ落としではなくオリジナル・アナログLPのマスターに使用されていたのと同じオーディエンス音源かららしく、要するにコピーマスターからということかな?ということですが、LH盤よりやや明るい音でいてヒスノイズが出るようなこともない、ナイスな隠密です。
ちなみに"Under My Thumb"50秒過ぎでこちらはちょっとノイジーですが、ここはLH盤は修正してたんですかね。
そしてインフォにあるとおり、アナログ面割れ部分のカットもなく、ラストのチャイコフスキーのBGMの直後に、アナログ盤では収録されていなかった主催者からのアナウンスも40秒ほど収録されています。
ちなみにDAC-132という番号は、2013年10月からのDAC怒涛のWolfgangシリーズの前の番号で、しばらく欠番でしたがこれでようやく。

いやぁ〜それにしても82でもかなり良好なこの隠密、こうして活きのいい音で聴くとたまらんです。
キースの"Little T&A"がすっ飛ばされてるのがなぜだかはよくわかりませんが、ほんとに活きのいいスピーディーな演奏です。
LH盤の紹介でも書きましたが、突っ走りすぎたのか"Let's Spend The Night Together"では構成を間違えてますが、キースのコーラスもしっかり聴こえるしご愛嬌。
そして"Angie"では"With no money in our coats and no money in our souls"と、、まぁよくあること(笑)

それにしても会場の盛り上がりは感じつつも、周りがうるさいというわけでもなく、各楽器の音も万遍なく拾っていてナイス!
そして音が明るくなって前に出てきた分、LH盤よりさらに向上した"
very good++"、いや隠密慣れしている方には十分"EX-"な良好録音です。
おまけに完全収録だから文句なし、ラストの怒涛の花火とチャイコフスキーとアナウンスもクリアな音で収録されていて嬉しくなります。
82といえば最終公演のリーズがStones Archiveでリリースされましたが、やっぱ隠密もいいもんです。ナイス復刻!

 

BUDOKAN 2003 』 no label (2CD)
aud.recordings@Budokan, Tokyo, Japan. Mar.10, 2003

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. Live With Me / 5. Let It Bleed / 6. No Expectations / 7. Rocks Off / 8. Everybody Needs Somebody To Love / 9. Worried About You / 10. Midnight Rambler
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Slipping Away / 3. Before They Make Me Run / 4. Start Me Up / 5. It's Only Rock 'n Roll / 6. Rock Me Baby / 7. Can't You Hear Me Knocking / 8. Honky Tonk Women / 9. Tumbling Dice / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction

LHからのLICKS日本公演シリーズ第3弾。LICKS日本公演第1弾と2弾の大阪2デイズを紹介してないままですが、公演順に武道館からいきます。とはいえこれまた予約で売り切れてしまったので簡単に。

こちら、一連のストーンズやミックでおなじみのテーパーによる録音とのことで、なるほどそれらから予想していたとおりの音。
どこかの音域が目立つこともないナチュラルでまさにウォーミーな音で、やや距離感はありますが、演奏全体の音をとらえている良好隠密。
左側の観客の手拍子や歓声をたまに拾っていますが、気になるほどでもなし。

ただしこのテーパーによる音源の特徴でもありますが、ソフトでウォーミーなサウンドであるがゆえに、シャープでメリハリのあるクリアな音とは趣が異なり、そういう点ではSILVERDISCS(EXILE)などに軍配が上がり、それらと比べるとちょっと低音も軽くて音の広がりも狭いので迫力不足に感じるところもあります。
ちなみに同じくソフトな感じでバランスのいいSODDはあらためて聴き比べるとそちらは高音がちょっとつぶれてるのが気になりましたが、こちらはそうしたことはありません。
うん、こちらはVGPのをよりクリアにして低音を軽くしたような感じです。
ちなみにSylphのCD-Rも聴き比べようと思いましたが、かなり雑音が入って聞くに堪えない音に変貌を遂げていて、リッピングしてもダメでした(涙)

ということでこちらも隠密最高の"EX-"、と思ったらうちのLICKS日本公演のページ見るとこの頃は隠密の最高は"EX-"ではなく"EX"としてたようで、相対的にこちらも"EX"。
ちなみにその後隠密ではなるべく最高音質は"EX-"表記にしてましたが、14 On Fireでは超絶高音質林立につき"EX"だらけとなったという経緯があったりします。

それにしてもこの作品の嬉しいところは、開演前のトラック1"Intro"がなんと14分以上もあること。
いままで最長だったSODDでも開演6分前からでしたがこちらはその倍以上で、おかげで開演までのBGMがかなりわかりました!
こちらではSlim Harpoの"I'm A King Bee"の途中から収録されており、そこからOtis Rushの"So Many Roads"、またまたSlim Harpoの"I've Got Love If You Want It"、さらにSlim Harpoの"Blues Hangover"、そしてブザーとアナウンスで沸き上がる大歓声!!続くEddie Taylorの"Bad Boy"の途中で開演に突入だったんですねぇ〜!
  ・〜I'm A King Bee / Slim Harpo
  ・So Many Roads / Otis Rush
  ・I've Got Love If You Want It / Slim Harpo
  ・Blues Hangover / Slim Harpo (途中でブザー&アナウンス)
  ・Bad Boy / Eddie Taylor → 開演
くぁ〜〜〜!もっと前に大いに盛り上がった"Mona"は入ってませんが、こりゃ貴重な記録です。とか書きつつも自信ないのでいくつかはYouTubeで確認しましたが(笑)

ということでいろいろある武道館、どれがいいかは好みの問題かと思いますが、開演前の貴重な音源入りのナチュラルでウォーミーな良好隠密でした。
と淡々と紹介しましたが、やっぱ武道館は別格、いいですねぇ〜!

 

SPARKLING SHOES & BLOOD LUSTER 』 EVSD (no number) (2BD-R)
aud.shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4 & 6, 2014
 
●Disc 1 - Tokyo Dome, Tokyo Japan. Mar.4, 2014
1. Opening / 2. Introduction  / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n' Roll / 6. Tumbling Dice / 7. Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 15. Miss You / 16. Paint It Black / 17. Gimme Shelter / 18. Jumpin' Jack Flash / 19. Sympathy For The Devil / 20. Brown Sugar / 21. You Can't Always Get What You Want / 22. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)
●Disc 2 - Tokyo Dome, Tokyo Japan. Mar.6, 2014
1. Opening / 2. Introduction / 3. Jumpin' Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n' Roll / 6. Tumbling Dice / 7. Ruby Tuesday / 8. Doom And Gloom / 9. Respectable / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 15. Miss You / 16. Paint It Black / 17. Gimme Shelter / 18. Start Me Up / 19. Sympathy For The Devil / 20. Brown Sugar / 21. You Can't Always Get What You Want / 22. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

EVから来日公演2日目と3日目最終日を収録したBDRの2枚組がリリース。
3日目はボーナス扱いですが、値段からすると2日目+3日目の作品ですね。
タイトルはロニーの靴とキースのサンローランのスカジャンから。

こちらはマルチカメラによる編集で、ソースはまずはアリーナからの独自ショット、そして先行リリースされていたNANKER RECORDSのBDRとその後リリースされたプレスDVD『TOKYO DOME 2ND NIGHT』『TOKYO DOME 3RD NIGHTの映像(コピーではなくSDカードからのコラボとのインフォ付き)、そして一部にTV放送された映像も使われてます。(どこがとかは書きませんが)

 

こちらのオリジナル映像は、2日目はアリーナBブロックのキース側、3日目はアリーナCブロックのキース側からの撮影で、前の観客の手が入ったりもしてますがなかなかの迫力。
それにしてもあの警戒態勢の中、よくアリーナから撮影出来たものだと!

NANKER RECORDSのスタンドからのショットはBlu-rayとはいえ、北米物には及ばずちょっと輪郭がぼけたりざらついたところがありましたが、こちらのアリーナからのショットは綺麗!
ただ、ちょっと暗くて色彩が薄いのが残念ではありますが、カメラでのオリジナルの音もなかなかの迫力でナイス。
これぞまさに来日公演の興奮がよみがえる映像です!

そんなわけで、2日目はNANKER RECORDSのスタンドからの映像もうまくミックスして、なかなかいい感じのマルチ映像になってます。
スタンドショットへの切り替えは、全体をとらえたナイスなショットやそちらではうまくスクリーンショットを抜いてるところだけではなく、アリーナショットが前の観客でさえぎられた時にも切り替わるんでしょう、その切り替わりがたまに多かったりするのはちょっと気になりますが、効果的にスタンドからのスクリーンショットに切り替わるところなどはナイス。

一方、3日目最終日はアリーナショットでは前の観客がかなり映りこんだのか、スタンドからのNANKER RECORDSの映像比率がかなり高くなっちゃうのはちょっと残念。
アリーナショットの綺麗さも2日目にはやや劣ります。
そういう点から3日目はボーナス扱いなんでしょうが、あの厳戒態勢の中、こうして撮影してくれただけでも感謝(笑)

そして残念ながらアノ"Respectable"では映像は、オフィシャルYoutubeでのアジア・パシフィック・ツアー振り返りとか、ほぼ全部他の映像に切り替わってしまいます。
やっぱりダメなんでしょうか?(笑)
なおこの作品、1曲ごとどころか、前の観客の頭隠しなのか、ちらほらと曲名などが表示されたりはしますが、そこはまぁ慣れてしまえば。
あと裏ジャケの2日目のクレジット、なぜか"IORR"もwith Mick Taylorとクレジットされてます。

ということですが、まぁこれはごちゃごちゃ書くよりも百聞は一見にしかず!
気になる人は買うでしょう(笑)

ということで、2日目と3日目の映像は既発と比べてもこちらがいいですね。
初日はEVからのリリースはないようですのでHot LipsのBDRかと。

なお、初版には3/4のセットリスト・シートのコピーとVIPステッカーのコピーがついてます。
そして"Blood Luster"なサンローランなここでは通称ザクレロなデザインのケース帯がついてます。

 

THIRD NIGHT ON FIRE 』 GEISHA RECORDS GR20140306-1/2 (2CD)
Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014

●Disc 1
1. Before The Show / 2. Introduction / 3. Jumpin' Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 6. Tumbling Dice / 7.
Ruby Tuesday / 8. Doom And Gloom / 9. Respectable / 10. Honky Tonk Women / 11. The Band Introduction / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It, Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 8. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

T&J音源がトレントに公開されてからしばらく経ってリリースされた芸者レコーズの最終日。
聴いてみるとなるほど、マトリクスによっていろいろ調整がなされているのがわかります。

んがこのディスク、なんとチャプターが変わるごとにプリギャップによる大きなノイズが発生してしまってます。
なんじゃこりゃ〜と思いつつも、後述しますが聴けば聴くほど丁寧なマトリクスだと気がつくだけに、何でまた?と思ってお店に電話したらすでに交換ディスクの手配にかかっているそうで、交換ディスクが入荷次第、交換ではなく配布もしくは発送しますとのことでした。
追記)ということで、その後めでたく交換ディスクの配布がなされました。こうした対応は嬉しいですね。

さて、もうお馴染みの芸者のバッジがジャケの元デザインのこちら、わたしはオフィシャルの芸者には見向きもしませんでしたが、ブートのジャケとしてはこれはこれでありかと(笑)
サブタイトルは初夜炎上、中夜炎上に続いて最終日は何だろうと思ってましたが、終夜炎上でした(笑)
終夜と言うと最終日というよりも、一晩中・夜どおしという意味だと思いますが、まぁ2日目の中夜も日本語的には夜中という意味でしたしどうでもいいですね(笑)

気になる中身ですが、こちらのメインはまずはトレントにアップされたT&Jの隠密音源。
そして"IORR"開始前の咳などを聞けばすぐにわかりますが、もう一つの隠密としてNEW TATTOO名義ではないものの元はそうだと思われる、Mr.Dの『TOKYO DOME 0306 THIRD NIGHT(CD-RとBlu-ray Audio)の音がマトリクスされています。
もちろん他にも使われているかもしれませんが、メインはこの2つだと思われます。

T&J音源の最終日は左の女性などの声が耳につくところがあり、他の盤と比べると演奏の広がりは適度ではありつつもやや狭めで音が僅かに引っ込んでましたが、マトリクスによって目立つ歓声などは目立ないように、そしてMr.DというかNEW TATTOOと思われるかなり広がりを持った音がマトリクスされることによって音に広がりも出て、さらに演奏も前に出てきているため、T&Jとはちょっと印象の違う音になっています。
NEW TATTOOらしきMr.D音源と比較しても、ちょっと線が細かった音がT&J音源により骨太になっていい感じです。
音質の異なる音をマトリクスということで演奏自体の音がぼやけたりしないのかと思いましたが、こちらも芸者の初日と同様、見事な仕上がりです。
また、芸者の初日はやや高音が耳につきましたがこちらはそうでもなく、それでいてシャープかつ音に広がりもあるという"
EX"。
もちろんT&J音源はT&J音源だけの素で聴くもよしですが、こういうのもありだなという音。

そしてダンボール・スリーの6CD『TOKYO DOME 2014のところで書いた、オリジナルT&J音源のカット部分、"Tumbling Dice"と"Ruby Tuesday"の間、メンバー紹介のロニーのところ、そしてキースの2曲の間はマトリクスでちゃんと補填されています。
気がついたのはこれだけですが、他にもそうした箇所はあるかもです。
また、"Miss You"でのダリルのソロ、オリジナルT&J音源では3:31付近、こちらの芸者では4:11付近の音飛びのようなところも修正されていたりと、なかなか丁寧な作り。
そしてT&J音源では"Honky Tonk Women"と"Sympathy For The Devil"の共に歌いだしなど、たまにプチっとなったりするところがありますが、こちらはそうしたこともありません。

ということで単独でもおいしいしょうゆラーメンと塩ラーメンのミックス、味が分離することなくなかなか見事なハーフラーメンに仕上がっています。
とはいえ製作過程で最初は不具合がありましたがぁ〜。

 

TOKYO DOME 2014 』 no label (6CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014

●Disc 1 - Tokyo Dome, Feb.26, 2014
1. BGM / 2. Opening SE / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumping Jack Flash / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

●Disc 3 - Tokyo Dome, Mar.4, 2014
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 4
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Jumping Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)

●Disc 5 - Tokyo Dome, Mar.6, 2014
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Ruby Tuesday / 8. Doom And Gloom / 9. Respectable / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 6
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)

トレントに上がったT&J音源、そちらをいつもより多くプレスしながらもあっという間に売り切れたのが、通称ダンボール・スリーの『TOKYO DOME 2014シリーズ。
そのダンボール・スリーも、先にリリースされたオレンジ・スリーと同じく、大幅に安くなった6CDで再登場。

   

わたくしオレンジ・スリーの6CDは見送ってしまいましたが、こっちは行ってしまいました。
来日公演物はいろんな音を聴いて、それぞれいいところがありますが、このT&Jは音のダイレクトさやクリアさや広がりなどはそれぞれ他のタイトルに譲るところもありますが、ナチュラルで綺麗な音は素晴らしく、"
EX"な超高音質隠密セットです。

さてこの再発6CD、ジャケもそうですがディスクのデザインもダンボール・スリーそれぞれとほぼ同じデザインでなかなか美しい。
ちなみに裏ジャケの内側にでもあのT&Jオリジナルのぴあのジャケがプリントされてないかなぁ〜?と思って開けてみましたが、そんなことはありませんでした(笑)

と、これだけの紹介ですむかと思いきや、意外に紹介に時間がかかったきっかけは、トレントに上がってたIEMとT&Jマトリクスの音源。
そこではメンバー紹介でのミックのMC、そしてキースの2曲の間でのキースのMCが二重になる箇所が。
あら?とあらためて聴き比べをしてたら、なんとT&Jオリジナルの最終日には一部カットされているところがあることが判明しました。

あれこれ調べてみると、気がついたのは"Tumbling Dice"と"Ruby Tuesday"の間、メンバー紹介のロニーのところ、そしてキースの2曲の間で僅かにハサミが入ってます。
まぁこれらは演奏には関係ないので大した影響はありませんが、まだ他にもあるかもしれません。

さらにT&Jオリジナルをこの前聴いてて気づきましたが、"Miss You"のダリルのベースソロの途中、オリジナルT&J音源での3:54や3:59にはノイズが入ります。
そこはこのダンボール・スリーでは4:30と4:35付近になりますが、ダンボール・スリーではうまく消されています。
でも同じく"Miss You"で、T&Jオリジナルにある3:31付近(ダンボール・スリーでは4:07)でのダリルのベースの音飛びのような一瞬ダブるような音は、ダンボール・スリーでも同じ。
また、T&J音源では"Honky Tonk Women"と"Sympathy For The Devil"の共に歌いだしでプチっと鳴るところがありますが、こちらもダンボール・スリーのはそのままです。
あと"Honky Tonk Women"の演奏が終わる瞬間の音揺れ、"Slipping Away"冒頭のノイズなど、細かい点はいくつかありますが割愛。

という細かいところはありますが、あっという間に売り切れたT&Jシリーズ「ダンボール・スリー」をゲットできなかった方には嬉しいリリース。
なお、先日掲示板で話題になった"Start Me Up"の2:32のロニーのギターの音飛びは、会場で鳴っていた音自体が飛んでましたのでこの盤特有の問題ではありません。


Apr 2014
14 ON FIRE JAPAN TOUR 』 [EVSD (Sound Co-produced by XAVEL)/EVSD-677/678/679/680/681/682/683/684/685/686/687/688/689/690+bonus]
multi IEM + aud. matrix recordings / aud recordings @Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014
 

(まだ全部は聴いてないのでこちらの紹介も
未完成 ですが、先行紹介します)

Empress Valley+XAVELによる凄まじい作品。
箱の中にはいろいろ入っていますが、目玉は何と言っても「マルチIEM+AUDマトリクス音源」による東京公演。
インフォによると、「マルチIEM+AUDマトリクス音源」とはXAVELレーベルの新機軸として2013年より制作が開始されたそうで、6月VAN HALEN→8月MUSE→10月KISS→11月Atoms For Peaceと完成度を高めていった「新時代のライブ録音」とのこと。

そしてマルチIEMといってもIEMだけではないようで、インフォによると、それぞれミックスバランスの異なる複数のIEMソース群と、各楽器に紐付けされたライン音源を丁寧にステレオ・ミックス。さらにアンビエントとして会場最前方で録音された迫力のAUD音源(『STONES ADDICTシリーズに使用されたマスター)がマトリクスで追加された音源、と。

で、聴いてみると、、、いま聴いてるのは初日だけですが、何も知らずに聴けば普通のサウンドボードと思ってしまう完成度の高さ!
日によって音の感じは違うようですが、素晴らしい音です。

前置きが長くなってしまいますが、BOXには以下の15枚のCDが入っています。
また、どうやらBFでの購入者特典のようですが、14CD+1ボーナスCDとのインフォには含まれてなかったSecret Bonus Disc(CD-R)もついてました。

THICK AS THIEVES

(4CD)

来日公演初日

2/26

「マルチIEM+AUDマトリクス音源」2CD +『STONES ADDICT #1とは別の「オーディエンス音源」2CD

A REAL BLAST

(4CD)

来日公演2日目

3/4

「マルチIEM+AUDマトリクス音源」2CD +STONES ADDICT #2とは別の「オーディエンス音源」2CD

CROWNING GLORY

(4CD)

来日公演最終日  

3/6

「マルチIEM+AUDマトリクス音源」2CD +STONES ADDICT #3とは別の「オーディエンス音源」2CD

ABU DHABI MULTIPLE IEM & AUD MATRIX』  

(2CD)

アブダビ公演   

2/21

「マルチIEM+AUDマトリクス音源」2CD

THE SWEETEST FORBIDDEN FRUIT

(1CD)

来日公演リハ

3/4 & 6

「マルチIEM」

+『SECRET BONUS DISC

(1CD-R)  

来日公演

2/26, 3/4 & 6  

「マルチIEM」(BFでの購入特典)

これだけ入っていても箱には余裕があり、インフォには
> なんと先行発売のSTONES ADDICT3部作と14 ON FIRE TOUR IN ABU DHABI』も同時に収納出来てしまうのです。
と。当初発売されていたSTONES ADDICTシリーズがただのペラジャケだったのはこういうことだったのかと(笑)

さて、全部聴いてるといつ紹介できるかわからないので、まずはざっと聴いた印象を後ほど順に紹介して行こうと思います。
 

THICK AS THIEVES 』 [EVSD-679/680/681/682] (4CD)
multi IEM + aud. matrix recordings / aud recordings @Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014
   
■Disc 1  Multiple IEM Sources + Audience Source (Omnidirectional) Matrix Recording
1. Opening / 2.
Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch /  9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black
■Disc 2
1. Gimme Shelter / 2. Start Me Up / 3. Brown Sugar / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) / 8. Closing
+ bonus tracks [Mick's IEM Source]
9. Get Off Of My Cloud / 10. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 11. Tumbling Dice / 12. You Can't Always Get What You Want / 13. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

■Disc 3  Audience Source (Cardioid / 24bit 192kHz) Recording
1. Opening / 2.
Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch /  9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black
■Disc 4
1. Gimme Shelter / 2. Start Me Up / 3. Brown Sugar / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) / 8. Closing
+bonus tracks [Multiple IEM Sources Matrix (mono)]
9. Wild Horses / 10. Emotional Rescue / 11. Doom And Gloom / 12. Bitch / 13. Sympathy For The Devil

タイトルがミックへのキースのメッセージから引用しているところはちょっとなんですが、まずはマルチIEMから。
ギターはわずかに奥まって聴こえますが見事に左右にセパレートし、ベースもビンビン入ってる凄まじい音。
ミックのヴォーカルはちょっとエッジが立ってますが、IEM独特の変な癖のあるような感じではありません。
過去のIEM物とは別次元、もうこりゃちょっと骨太なサウンドボードですよ。
ギターだけはちょっと奥まってて欲を言えばシャープさにちょっと物足りないところはありますが、それは完成度が高いゆえの欲張りな感想で、いやほんとあれこれ書く必要のない素晴らしい"
EX"。
ボーナスはあくまでもボーナスということで、ミックのイヤモニの音を聴く事が出来ます。

続いて隠密。
こちらはSTONES ADDICTシリーズが全日A7ブロックからの収録であったのに対して、こちらは全日Cブロックからの収録、そしてマイクはT&Jと同じくドイツS社のMK4とのこと。
最初の方では手拍子がちょっと耳につきますが、余計なイコライジングは極力排した音とのことで、適度な距離感がありつつどこかの音域が主張することもなく、音の広がりも適度なバランスのいい音で、これまたなるほどの"
EX"。
Cブロックとのことで、ミックなどが花道を行けば周りが盛り上がってます。
でももう隠密はお腹いっぱいなので、これだけをずっと聴きたいかといえばぶっちゃけそうでもなく(笑)
そしてこちらにもボーナスでイヤモニということですが、モノラルで妙にベースを拾ってる音です。 

A REAL BLAST 』 [EVSD-683/684/685/686] (4CD)
multi IEM + aud. matrix recordings / aud recordings @Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014
   
■Disc 1 - Multiple IEM Sources + 2 Audience Sources (Omnidirectional & Cardioid) Matrix Recording
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black
■Disc 2
1. Gimme Shelter / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Sympathy For The Devil / 4. Brown Sugar / 5. You Can't Always Get What You Want / 6. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) / 7. Closing
+bonus tracks [Mick's IEM Source]
8. Start Me Up / 9. You Got Me Rocking / 10. Miss You / 11. Paint It Black / 12. Sympathy For The Devil / 13. Brown Sugar

■Disc 3 - Audience Source (Cardioid / 24bit 192kHz) Recording
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black
■Disc 4
1. Gimme Shelter / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Sympathy For The Devil / 4. Brown Sugar / 5. You Can't Always Get What You Want / 6. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) / 7. Closing
+bonus tracks [Vocals, Piano & Bass Mix]
8. Angie / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Slipping Away (with Mick Taylor) / 11. Happy / 12. Midnight Rambler (with Mick Taylor)

続いて2日目。
こちらのタイトルはキース「大爆発」といった感じ?スラング風には「めっちゃ楽しかった」というタイトル。
TOKYO 2ND NIGHTといったタイトルもわかりやすいですが、こうした独自のタイトルもいいですね。
さて、こちらはインフォにもあったので事前にわかってましたが、予想外のアクシデントによりギターのステレオ配置は出来なかったと。なるほど、ギターがちょっと埋もれちゃってます。
そしてこちらは初日とは異なり、マルチIEMにマトリクスされた隠密ソースは1つではなく2つのようで、なかなか綺麗に鳴らない口笛とか話し声やら手拍子もちょこちょこ入ってます。
これはやはりイヤモニの失敗による隠密成分が多いためでしょう。
ヴォーカル、ドラム、ベース、ピアノはクリアなONですが、ギターはちょっと奥まった音色でステレオセパレートしてないのが残念。
"Silver Train"での3本のギターの競演をステレオ配置で聴いてみたかった!
それでも他の楽器はかなりONでこもった感じもなく、これまたサウンドボードにアンビエント成分を加えたような"
EX"。
そんなわけで初日よりは物足りないのは確かですが、それも完成度が高いゆえの贅沢な望みですかね(笑)
ボーナスにミックのイヤモニ。ほんとにギターが聴こえないんですね。とはいえ周りでギターが爆音で鳴ってるからこれくらいがちょうどいいのかな?

続いて隠密。
こちらもGCのCブロックからという隠密で、ナチュラルかつ適度な音の広がりのある音。周りの手拍子などがちょっと耳につきますが、こちらも"
EX"。
ちなみに花道の先にミックなどが来たときもそんなに大騒ぎというほどでもなく。ただし、花道に備えられたモニターの音も拾ってて、たまにリズムが二重になるところがあります。
ボーナスのイヤモニのピアノとベースミックスの"Silver Train"は笑えます。"Happy"は貧弱過ぎてこんなのやだ(笑)でもまぁボーナスの面白みではあります(笑)

CROWNING GLORY 』 [EVSD-687/688/689/690] (4CD)
multi IEM + aud. matrix recordings / aud recordings @Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014
   
■Disc 1 - Multiple IEM Sources + 2 Audience Sources (Omnidirectional & Cardioid) Matrix Recording
1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black
■Disc 2
1. Gimme Shelter / 2. Start Me Up / 3. Sympathy For The Devil / 4. Brown Sugar / 5. You Can't Always Get What You Want / 6. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) / 7. Closing
+bonus tracks [Mick's IEM Source]
8. Jumpin' Jack Flash / 9. You Got Me Rocking / 10. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 11. Tumbling Dice / 12. Honky Tonk Women / 13. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

■Disc 3 - Audience Source (Cardioid / 24bit 192kHz) Recording
1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black
■Disc 4
1. Gimme Shelter / 2. Start Me Up / 3. Sympathy For The Devil / 4. Brown Sugar / 5. You Can't Always Get What You Want / 6. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) / 7. Closing
+bonus Tracks;
8. Ruby Tuesday (Vocals & Piano Mix) / 9. Respectable (Vocals & Piano Mix) / 10. Paint It Black (Rhythm Track Mix) / 11. Gimme Shelter (Rhythm Track Mix) / 12. Start Me Up (Rhythm Track Mix) / 13. Sympathy For The Devil (Rhythm Track Mix)

そして最終日。「有終の美」というタイトル。
この日は2日目でのギターの個別録音のアクシデントを乗り越え、初日同様ステレオセパレートに成功しています。
とはいえやはりギターはほんのちょっと奥まってて、"Respectable"でのキースの「あの音」の迫力は再現できていません。
やはり隠密は隠密で偉大なのであります!特に最近の超高音質音源は凄い(笑)
でもこちらもサウンドボードと聴き紛う凄まじい音であることには違いありません。
この音で凄いのはそれまでのイヤモニ特有のちょっとくぐもった感じがないところで、こちらも"
EX"。
ただ、最終日は他の日よりもミックのヴォーカルがちょっとエッジが立った僅かに癖のある声に聴こえます。
同じ最終日のDACでの感じとはまた違って、それほど不自然ではありませんが。
そしてこの日も2日目と同じく隠密は2つのソースがマトリクスされているようで、手拍子などはちらほら拾っていますが、2日目ほどは周りの音を拾っていません。
ギターがセパレートされてるのに手拍子がちらほら聴こえ、リサはやや左に対してバナードは右からとか、こんな感じは初めてなので不思議(笑)

こうして駆け足ながら聴いていくと、まだ全部通しでは聴いてないとはいえ、初日が一番サウンドボードっぽく、総合的なわたしの好みでは初日>最終日>2日目といった感じかな?

そして隠密。
こちらも初日2日目と同じくCブロックからで、それらと音質のばらつきのない安定したナチュラルな音。
手拍子はそれほど目立ちませんがチラホラ入ってまして、もう隠密はお腹いっぱい状態ということもあり、すみません、あまり聴いてません(笑)
ボーナスはちょっと変わったミックス。こんな"Respectable"は嫌だけど面白い(笑) 

SWEETEST FORBIDDEN FRUIT 』 [EVSD-Bonus CD]
multi IEM recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4 & 6, 2014
   

■Soundcheck at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 4th March 2014
1.
Mick's Japanese Practice / 2. Tumbling Dice / 3. Silver Train #1 / 4. Silver Train #2 / 5. Silver Train #3 / 6. Angie / 7. Happy
■Soundcheck at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 6th March 2014
8.
All Down The Line #1 / 9. All Down The Line #2 / 10. Ruby Tuesday #1 / 11. Ruby Tuesday #2 / 12. Respectable #1 / 13. Respectable #2 / 14. Doom And Gloom / 15. You Can't Always Get What You Want (Bernard on Vocals)

こちらは豚のペーパースリーブにペラジャケ。
これまた全部まじめには聴いてませんが、これがすんごい面白く、まさに「もっとも甘い禁断の果実」(笑)
ミックの日本語の練習には涙が(嘘・面白いです)

そして貴重な"Silver Train"ではチャックとの入念な打ち合わせがなかなか興味深く、ほんとに貴重な音源。
しかしチャック、細かく指示を出しながらも#3で一瞬間違えてます(笑)
そしてその"Silver Train"などの3/4は、残念ながらギターはほとんど拾えてません。

一方3/6はギターはやや埋もれ気味ながらも、ステレオセパレートされたなかなか素晴らしい音。
結局演奏されなかった幻の"All Down The Line"にゲスト入りの"Respectable"などなど。
"All Down The Line"ではミックがロストしちゃったよとやり直してます。
が、インフォには聴けばその理由がわかるといった記述がありましたが、やらなかった理由は特にわからず。
流してるのでそれほどむごいとも思えず。単に"Respectable"とかぶるからやらなかったのかな?
そしてその"Respectable"では一部ギターが聴き取れないのでソロ回しの順が本番とは違ったのかと思いましたが、そうでもないようで一安心。
それにしてもこれ、どこで録音してるんでしょう?そんなに飛ぶんでしょうか?

さて、BOXには他にアブダビと、さらにBF特典のCD-Rがありますが、さすがに疲れてお腹いっぱいなので今日はこの辺でお開き〜!
それら残りとちゃんと全部聴いた後での追記などは、こちらで補完しようと思います。

なお、BF特典のCD-Rには、3日目に収録されているボーナスのように、モノラルIEMやヴォーカルピアノミックスIEM、リズムトラックミックスIEMなど計8曲が収録されています。
そちらが気になる方もいらっしゃるでしょうから曲目を。でもあくまでもボーナス、意図的に一部の音を排除したミックスですし、そんなに大したものではありません。
なお、7曲目は盤には"IORR"と書かれていますが、実際には"You Got Me Rocking"が収録されています。
・Bonus CD-R (BF only)
   (2/26 Multi IEM Matrix Mono) 1. Get Off Of My Cloud / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up
   (3/4 Vocals, Piano & Bass Mix) 4. Paint It Black / 5. Gimme Shelter / 6. Brown Sugar
   (3/6 Rhythm Track Mix) 7. You Got Me Rocking / 8. Respectable

ところでこのボックス、先行発売の『STONES ADDICT3部作と14 ON FIRE TOUR IN ABU DHABIも同時に収納出来てしまうのです、とのことでしたが、ノシ帯とかPP外袋とか出し入れが面倒で結局メインのCDは外に出しておくことに(笑)

 

OSAKA 2003 FIRST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Osaka Dome, Osaka, Japan. Mar.20, 2003

●Disc 1
1. Opening / 2. Brown Sugar / 3. You Got Me Rocking / 4. Start Me Up / 5. Don't Stop / 6. Rocks Off / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Bitch / 9. Can't You Hear Me Knocking / 10. Tumbling Dice / 11. Band Introductions / 12. Thru And Thru / 13. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. B-Stage SE / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Let It Bleed / 5. Midnight Rambler / 6. Gimme Shelter / 7. Honky Tonk Women / 8. Street Fighting Man / 9. Satisfaction / 10. Jumping Jack Flash

これまた懐かしのLICKS。
LHからリリースされたLICKS大阪公演は、2日目最終日が4/18、初日が4/25発売で、こちらが2作目。
さてこの日は コチラで紹介しているとおりキース絶好調、ロニー不調(普通?)で知られる日で、個人的にはOOCのボックスとVGP、さらにSylphがお気に入りでしたが、Sylphは武道館同様ノイズが発生するようになってしまってて、もうダメでした。

そんなわけですが10年以上経ってリリースされたコチラやいかに。(とはいえこちらもすぐ完売して追加の10ももう売り切れてるんですが)

再生してちょっと驚き。同じテーパーによるという他のタイトルとはちょっと違った結構シャープな音。
キースがかなりONで録音されていて、オープニングの"Brown Sugar"一発目から嬉しくなってきます。(チャラッチャではなくチャッチャですが・笑)
やはり大阪ドームという環境が幸いしているのか、素晴らしいサウンド。
"Start Me Up"で僅かに音がオフになるところはありますが、周りも静か、ミックがやや演奏に埋もれるほど演奏がON、エコーも程よく上から下までナチュラルで見事な音で、現在の隠密と比べるとさすがにほんの僅かに薄幕越しのように聴こえますが、これはこのLICK大阪初日では一番いいと思える音で、LICKS日本公演のページの相対評価ではコチラも"
EX"。
今のところ日本公演で唯一の演奏であるキースの"Thru And Thru"では静寂が広がる中、遠くに聴こえる掛け声がまたいい感じ。こりゃもうちょっと早く聴いとくんでした(笑)

Bステ移動のときに聴こえるSt.Germainの"Rose Rouge"が右側に聴こえることから録音ポジションはロニー側で、メンバーの移動にあわせた周りの観客の盛り上がりからすると、縦の位置はメインとBステの中間あたりだったのかなと思いますが、Bステが始まってすぐ定位は右から反対の左にぐいんと寄ってしまうのはちょっと残念。その後ちょっと持ち直しますが。
ところでBステの後のメインステージの音は前半でのメインステージよりちょっとダイレクトさに欠ける音のような気がしますが、Bステを聴いた後の影響なのか?

それにしてもこのLICKSツアー大阪公演、久しぶりに聴きましたがなかなか素晴らしいですね。
当時は東京ドーム初日と似てるし面白みには書けたかなと思ってましたが、武道館以外でのLICKS日本公演では唯一やった"Let It Bleed"もこの大阪ではBステでこんなに速い演奏だったか〜!と思って聴いてると、続く"Midnight Rambler"は凄まじい破壊力。いやぁ〜やっぱBステは大盛り上がりでよかったなぁ〜と。
あと"Satisfaction"ではタンバリンが妙なエコーで鳴ってます(笑)

ということでリリースからずいぶん経ってからようやくちゃんと聴きましたが、なかなか楽しめる大阪初日でした!

 

OSAKA 2003 SECOND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Osaka Dome, Osaka, Japan. Mar.21, 2003

●Disc 1
1. Opening / 2. Brown Sugar / 3. Start Me Up / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Don't Stop / 6. All Down The Line / 7. Wild Horses / 8. Monkey Man / 9. Midnight Rambler / 10. Tumbling Dice / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away / 13. Happy
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. B-Stage SE / 3. Mannish Boy / 4. Like A Rolling Stone / 5. You Got Me Rocking / 6. Gimme Shelter / 7. Honky Tonk Women / 8. Street Fighting Man / 9. Satisfaction / 10. Jumping Jack Flash

4月から始まったLHによるLICKS日本公演シリーズ、一番最初にリリースされたのがこの大阪2日目にして日本公演最終日。

ジャケとディスクデザインはVGPの『DRIPPING AWAYの裏ジャケと同じ写真で、どうもインドのバンガロール公演のイメージが強い写真。
これがバンガロールのショットなのかは知りませんが、衣装的にも多分そうじゃないかなと。

さて、大阪公演2日目といえば忘れられないのが コチラにも書いてるとおり、"Monkey Man"でのキースのチャックへの首切り&ミック体当たりx2事件(笑)
そして最後のお辞儀の後、ロニーのめがねめがねならぬ指輪指輪、そういうとこだけいまでもはっきりと思い出されます(笑)

そんな光景を思い出しながら聴き始めたところ、さすがに10年越しのLICKSシリーズでは最初にリリースしただけあって、めちゃ音がいいではありませんか!
先に紹介した大阪初日でもいつものテーパーさんによる音源にしてはシャープだと書きましたが、こちらはさらにシャープ&クリアネス増量!
演奏の音のバランスもよく、適度なエコーと広がりのある立体的な音、周りはかなり静か、視界良好上から下まで見事なクリアさ。
クリアネスではかなり良好だったOOCやSylphを上回るクリアネス、さらに周りの音などなど総合加点で既発を軽く超越していて、同じ"
EX"と表現するにしても頭一つ抜きん出ています。
3番目にリリースされた武道館はウォーミー系で既発とあわせてどれがお気に入りかは好みによって違うなぁと感じましたが、大阪初日と2日目は個人的にはこのシリーズのが一番かと。
この日のBステは"Mannish Boy"でちょっと左右に触れるところはありますが、基本定位は中央にあり、そういう点も素晴らしい。
いやほんとこんな音が10年以上も眠っていたとは。

さて日本公演最終日のこの日、演奏は先に書いた事件の影響もあり、ちょっと雑なところもあるんですが、その事件の前の"Wild Horses"のイントロからして外してます(笑)
そういえばSylphのには「へたくそ」という野次が入ってたんでしたね(笑)
ちなみにSylphのCD-R、この日のもジッジッジッという読み取りエラーっぽいノイズが入るようになっちゃいました。

それはともかく事件まではミックの気合の入りようが目をひき、特に日本公演最終日の隠し玉として、4度目の日本ツアーにして初めて飛び出した"Wild Horses"でのミックは、LICKS日本公演の中でも白眉と呼ぶにふさわしい出来。
んが、それゆえにミック自身も気をよくして確認がもれてしまったのか、キースのギターチェンジが終わる前にチャックに次の曲の開始の合図をしたもんだから"Monkey Man"事件は勃発してしまったのであります。
怒りのキース、まずはチャックに首切りポーズをかましたところ、チャックが「だってミックが」という仕草。そしたらその後ミックへ体当たり2発、いやほんとあのキースは凄かった(笑)
そんなわけでLICKS日本公演最終日といえばもう"Monkey Man"としか(笑)
その後怒りを収めるためか、"Tumbling Dice"ではイントロを外しながらも珍しくキースが花道まで降りてきてミックの見せ場を奪ったかと思えば、今度はミックがいつもより奥まで花道を進むという、妙に張り合う2人のおとなげないところが面白かった(笑)。この盤でもキースが花道でソロを弾いて盛り上がる様子が聴き取れます。
そういえばBステでの"Like A Rolling Stone"も、LICKS日本公演では最終日のこの日だけに飛び出した隠し玉だったんですが、なんかスカスカだったりも(笑)
そんなわけで最終日にしては事件もあってドタバタした大阪2日目でしたが、あの事件の目撃者となった参加者はラッキーでありました(笑)

といったもう10年以上前の事がいろいろ思い出される素晴らしき良好隠密でありました!!
とはいえこれも発売前の予約時点で速攻売り切れてしまったのが惜しいところであります。

 

RSTYO20140306 』 no label (6CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014
+ bonus shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. Introduction / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)
●Bonus DVD-R - aud shots Feb.26, 2014
1. Opening / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Brown Sugar / 19. Jumpin' Jack Flash / 20. Sympathy For The Devil / 21. You Can't Always Get What You Want / 22. Satisfaction (with Mick Taylor)

もう隠密は超最高音質物が出てるので、特にそちらを聴いてみたかったわけではなく、ボーナスのDVD-Rのためにゲット。
ここでは通称ザクレロと呼ばれたこのジャケ、サンローランのキースのスカジャンから。このデザインで市販されているのは黒だけみたいですね。

CDはちょっと定位が右寄り、でもドラムとロニーは中央あたりだったりするちょっと変わった定位。そして周りは手拍子などもにぎやかで、特に左側の外人さんがちらほら興奮してます(笑)
音質はちょっとおとなしめのSylphかSilverdiscsの音といった感じで、ギターの音色には艶ががあって全体的にメリハリのある音で音の抜けは良いです。
ということでこれも超高音質ではありますが、周りがにぎやかで、特に左側はたまに音がさえぎられたりジーッという何かの音が曲間で聴こえたり、後発にしてはその辺がちょっとイマイチな"
EX-"。

そしてお目当ての初日のボーナス映像。
インフォには係員も文句を言わない外人さんによる撮影で、なんとAブロックからと。
ということで期待して見てみましたが、確かにA8ブロックからのようですが、手振れも前の観客の映りこみも激しく、コマ数が少なくややカクカク。
さらにライトでメンバーの顔はのっぺらぼうになってしまったり、何を撮ってるのかわからないところもあったりと、TVではとても見れたもんじゃありません。
iPadか何かで撮影したんでしょうが、入手したのがかなり圧縮された映像だったんでしょうか?
まぁせいぜいPCの小さいウィンドウで見るのがいいかなという感じで、インフォには70年代の8mmムービー的な感じとありましたが、そういうことかと(笑)
でもまぁAブロックからという貴重な映像なので無視するわけにもいかず(笑)
なお、"Wild Horses"でマイクがないぞとキースがクルーに合図を送ってるところは映ってます。

 

TOKYO 2014 』 no label (6CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014

●Disc 1 - Feb.26, 2014
1. BGM / 2. Opening SE / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Brown Sugar / 7. Jumping Jack Flash / 8. Sympathy For The Devil / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Satisfaction (with Mick Taylor)

●Disc 3 - Mar.4, 2014
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy
●Disc 4
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Jumping Jack Flash / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

●Disc 5 - Mar.6, 2014
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Ruby Tuesday /  8. Doom And Gloom / 9. Respectable / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run
●Disc 6
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

こちらは14 ON FIREツアー来日公演関連でLHから最初にリリースされたオリジナル音源によるそれぞれ2CDの隠密ブート『TOKYO 2014 FIRST NIGHT』『TOKYO 2014 SECOND NIGHT』『TOKYO 2014 THIRD NIGHTの3タイトルが、6CDのセットになって装いも新たに5.5Kという廉価版として追加プレスされた作品。
その初回「オレンジ・スリー」と同じ音だということでわたしは購入を見送りましたが、元が人気のタイトルだけにその紹介だけ。

「オレンジ・スリー」/『TOKYO 2014 FIRST NIGHT』『TOKYO 2014 SECOND NIGHT』『TOKYO 2014 THIRD NIGHT
   

紹介している現在、ナンバリングはNo.201〜250まで到達しているようで、音は同じということなので見送りつつも、ちょっと後ろ髪をひかれる思いではあります(笑)
でもまだまだ何かと入用なので、久しぶりにLHの新作を見送るという英断を(笑)
ということでジャケもショップからの引用でNo.000のステッカー付き画像です。

それぞれの盤の特徴は個別にnew arrivalsを参照いただければと思いますが、癖のないナチュラルな音でいて超高音質"
EX"な盤です。
個人的には2日目の中途半端なノリの歓声がちょっと気になったりはしますが(笑)
各レーベルから続々リリースされている来日公演ブート、好みの音は皆さんそれぞれだと思いますが、こちらは欠点の少ないブートといえます。

ということで、初回の「オレンジ・スリー」をゲットできなかった方には嬉しいリリース。
とはいえこれももうすぐ無くなりそうな勢いですが。

ちなみに同じくLHからのリリースで、同じく黒ジャケで6CDのOut Of Control Recordsの『14 ON FIRE JAPAN TOUR』とはタイトルも中身も違いますのでご注意。

 

TOKYO DOME 2014 3RD NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014

●Disc 1
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Ruby Tuesday / 8. Doom And Gloom / 9. Respectable / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)

トレントにアップされたT&J音源の最終日。
そのT&J音源からブート化されたこちら、予約受付開始が平日昼間という緊急告知だったにもかかわらず、2時間ほどで200枚が予約完売したほどの人気を誇る音源。

この音源、演奏は初日2日目よりも骨太でいながらもしっかり細部まで聴き取れるという、素晴らしい音で録音されています。
ダイレクトさやクリアさでは他のタイトルに譲るところもありますが、ナチュラルでいて音の広がりも適度な、あのドームの空気をそのまま詰め込んだ骨太なサウンドが魅力です。
ただ、最初の方で左側の女性の叫び声や手拍子、たまに右側の男性の叫びが結構耳についたりするところがありました。
今は削除されてるようですが当初ショップ・インフォには、タイミングの悪いところで鳴る手拍子などは音像に影響のない範囲で排除したといった内容の記述がありましたが、"JJF"を聴き比べるだけでも結構消してるというか目立たなく処理がされてるっぽいです。ただ、さすがに叫び声は消えてません。
そこは惜しいところですが、そればっかりは周りの席まで買い占めない限りどうしようもないですから、こうした高音質隠密を公開してくれるだけでもありがたいです。
それに叫び声が目立つのも最初の数曲などところどころだけですので、こちらも素晴らしい"
EX"。

そんなわけですがこちらもあっという間に予約完売してしまったので、また追加プレスが出るといいですね。
なお、おそらくGEISHAレーベルはイコライジングによりさらにアタックのある音でこの音源をリリースするだろうと思われます。
そうなるとかなり音の感じが変わるのでそこは好みが分かれるところですが、手拍子などの排除にとどめているこちらの質感はなかなかのものです。

それにしてもこうして超高音質音源で最終日を聴くと、ラスト2曲のエンディングでのスペシャルだけでなく、この日は"Midnight Rambler"ももちろん、他の曲も素晴らしい出来だったというのを再認識します。
まだミックは大変な時期だと思いますが、ストーンズの再始動を楽しみに待ちましょう!

 

SECOND NIGHT ON FIRE 』 GEISHA RECORDS GR20140304-1/2 (2CD)
Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

●Disc 1
1. Before The Show / 2. Introduction / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 6. Tumbling Dice / 7.
Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Honky Tonk Women / 11. The Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It, Black / 3. Gimme Shelter / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 8. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

初日と共にリリースされた芸者レコーズの2日目。
これまた初日と同じくデザインはオフィシャルの芸者缶バッジから。
わたしはこの芸者のTシャツのデザインは好きになれずにこれは買いませんでしたが、いろんなブートジャケを並べてみると、こういうのも1つはありかなと(笑)
また、初日は初夜炎上、2日目は中夜炎上と書かれていますが、3日目最終日はどう表現されるんだろうと気になってます(笑)

さて、音はこれまたT&J音源から。
でもこの日もインフォを読むと複数音源のマトリクスか混合のように読み取れます。
T&J音源にはダイスなどで顕著な「キース〜!」と叫ぶ女性の声が左側に結構入っていますが、それはそのまま。
2日目は初日の"Miss You"のような歪みもないし、どこでマトリクスなどがなされているのかはさっぱり(笑)

そして音質はT&Jの2日目はややマイルドな空気を感じましたが、こちらは中高域を持ち上げていてそのマイルドな空気感はなくなり、ダイレクトさが増したアタックの強い音になってます。
ダイレクト感とメリハリのあるちょい高音強めの"
EX"。

あと初日もそうですが、こちらもキース・コーナーで面割れではなくDisc1は"Midnight Rambler"まで完走してるのがお気に入り。

 

FIRST NIGHT ON FIRE 』 GEISHA RECORDS GR20140226-1/2 (2CD)
Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. Before The Show / 2. Introduction / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. The Band Introduction / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It, Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumpin' Jack Flash / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 9. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

GEISHA RECORDSなる新レーベルの妖しげなCD(笑)
でも型番表記の仕方や販売店からして作りからしてGOLDPLATEの変名かと思われます。
ジャケや内ジャケにある芸者などのデザインはオフィシャルTシャツ、ではなく缶バッジから。
ちなみにわたし、今回の来日公演Tシャツはかなり買いましたが、芸者シリーズTだけは買いませんでした(笑)

さて、インフォによると海外音源収集家による隠密マトリクスか複数音源の混合のように読み取れますが、聴いてみるとこれまたT&J音源。
初日と2日目のみのリリースということで、もしかしたらT&J音源かなと思ってましたがやはり。
ただし音質はちょっと手が加えられていて、オリジナルのトレントのよりはちょっと高音が強くなってます。
ということでちょっと高音が耳につきますが、元が元だけにこちらも"
EX"。

ということで、ちょっと高音を強くしたT&J盤だなと思って聴いてましたが、異変は"Miss You"で。

オリジナルのT&J音源では"Miss You"の5分過ぎから音が歪みますが、こちらには歪みがない!そういえば手拍子も目立ちません。
LHのT&J盤もそこは編集してましたが、それ以上に歪みがなくスマートで、聴き比べてみるとやはりそれとも違います。
では?と周りの声を頼りに他の盤と聴き比べると、、、判明しました!
なんと中盤の歪むところはNEW TATTOOとのマトリクスになってるようで、ここではそちらがONになってます。
"Miss You"の始めや最後はT&J音源で間違いなく、他の部分がどうなのかまでの聴き比べはしていませんが、少なくともT&J音源で歪むココは見事に修正されています。
T&JとNTはそれほど音質が似てるわけでもありませんが、全然違和感のない編集で、どこでどう切り替わってるのやら?
全部が全部マトリクスというわけでもなさそうなんですが。
他に気がついたところでは、"Get Off Of My Cloud"のあとの曲間にある口笛に大声、"Midnight Rambler"の中盤6:26の口笛が消えてます。

と、単なるT&J音源のイコライジング盤かと思って聴いてたら意外な違いのあるタイトルでした。
でもT&J音源の2日目には何かマトリクスするようなトラブルもなかったような気が。
そちらは明日の楽しみに取っておきます(笑)

 

14 ON FIRE JAPAN TOUR 』 OUT OF CONTROL (6CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, Mar.4 & 6, 2014

●Disc 1 - Feb.26
1. Opening SE / 2.
Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) 12. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Brown Sugar / 7. Jumping Jack Flash / 8. Sympathy For The Devil / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Satisfaction (with Mick Taylor)

●Disc 3 - Mar.4
1. Opening SE / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy
●Disc 4
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Jumping Jack Flash / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

●Disc 5 - Mar.6
1. Opening SE / 2. Jumping Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run
●Disc 6
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

LHが放つ3つ目の音。ギフトを入れるともっとですが(笑)
こちらはLICKS日本公演以来となる「OUT OF CONTROL RECORDS」名義の6CD。
インフォによると、3公演のうち最終日のテーパーは初日2日目とは異なるようです。

まずは初日。
冒頭はわずかに薄い幕がかかったような感じであら?ってな感じですが、徐々にクリアになってきます。
他の盤に比べると重低音に物足りなさを感じますが、どこかの音域がでしゃばることもなくエコーもないナチュラルな音。
メリハリの効いた音が好みの方にはちょっと物足りないかもしれませんが、聴いてるうちに慣れてくる"
EX- EX "。
インフォを読むと周りがうるさいのかな?と思いましたが、そうでもありません。
キースに「元気ねぇぞ〜」とかは入ってますが、まさにあの時のキースを不安に思う気持ちがよみがえってきます。
他に「全然楽しんでないぞ」とか、「さっきの〇〇さん」といったような声なども入ってますが、そうした声はモコモコしてて目立ちません(笑)

続いて2日目。
こちらもどうも最初は薄幕がかかったような音。
特にミックのボーカルのダイレクト感がちょっと足りず、音が頭上を通過していく感じ。
周りは最初や"JJF"などでは結構にぎやかですが、ちょっと遠いので許容範囲。
音質はこちらもナチュラルですが、個人的には他と聴き比べるとダイレクト感とクリアネスが物足りない"
EX-"。

最後に最終日。
こちらはなるほどテーパーが違うというのは聴き始めるやすぐわかります。
やや左寄りで、最初は音もちょい割れて低音がちょっとモコモコしててあららという始まりですが、"You Got Me Rocking"ではやや落ち着き、迫力ある音になります。
ずっと音が左寄りなのが残念ですが、初日2日目とは全然違うONな音で、聴き始めはこの最終日はダメかと思いましたがそれほどではなく。
そして周りは静かですが、クリアネスやダイレクト感はやっぱり最近の隠密にしては物足りない"
EX-"。

ということで、個人的にはLHのリリースの中でもT&Jや初回オリジナルには及ばないなと。
これだけを聴けば十分高音質と感じるとは思いますが、超高音質が当たり前になった今となってはちょっと。
わざわざ「OUT OF CONTROL RECORDS」とレーベル名がついてるだけに期待したんですが、個人的にはちょっと残念な第3のリリースでした。


Mar 2014
SWEET TROPICAL SUN 』 EVSD-661/662/663/664/665/666/667/668 (8CD)
aud.recordings@Honolulu International Center, Honolulu, HI. Jan.21 & 22(1st&2nd), 1973

3月上旬にリリースされた73ハワイ公演8枚組。
タイトルはハイドパーク2013のSWEET SUMMER SUNをもじったSWEET TROPICAL SUN
箱の中には4CDずつ収納されたいつものサイズの紙ジャケが2つ、そしてブックレットやカードが。
紙ジャケとBOXにも「太陽を盗んだ男」なる帯付き。ということでサイズが大きく収納に困りますが、貴重な初登場音源。

インフォによると日系ハワイ人のミスターDがなる人物がカセットデッキを会場に持ち込んで録音した90分テープ3本が40年ぶりに発掘されたという、完全世界初登場音源。
そしてその友人が撮影した写真のネガとポジも多数発見とのことで、ブックレットも見事です。
また、カードにはちょうどこのハワイ公演のあとに行われるはずだった日本公演が中止になったことによる、日本に向けての当時のミックとストーンズ名義によるメッセージがプリントされています。

さて、CDが8CDにも及ぶのは、まずは初登場音源によるハワイ全3公演  4CD(1/21-2CD、1/22 1st-1CD、1/22 2nd-1CD)でこれらが黒盤。
さらに既発音源のカット部分を新音源で補填した同じくハワイ全3公演 4CD(1/21-2CD、1/22 1st-1CD、1/22 2nd-1CD)でこれらが青盤、合計8CD。
この青盤はそうしたコピー盤が出ることを想定してのことでしょうか。

↓左から順にBox、黒盤と青盤のジャケ。BOXとそれぞれの紙ジャケに付属している帯はとった画像です。
なお、それぞれのCDを収めたPP袋には、紙ジャケと紙ジャケサイズのカードも入っており、PP袋越しだとそのカードがジャケのようにも見えちゃいますので、黒盤と青盤のそのカードも順に掲載しておきます。

           

それでは黒盤、青盤の順で紹介します。

SWEET TROPICAL SUN 』 BLACK [EVSD-661/662/663/664] (4CD)
aud.recordings@Honolulu International Center, Honolulu, HI. Jan.21 & 22(1st&2nd), 1973
(first appearanced sources)
   
■Disc 1 - Jan.21, 1973
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. It's All Over Now / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Sweet Virginia / 10. Band Introduction / 11. Dead Flowers
■Disc 2 - (continued)
1. You Can't Always Get What You Want / 2. All Down The Line / 3. Midnight Rambler / 4. Live With Me / 5. Rip This Joint / 6. Jumping Jack Flash / 7. Street Fighting Man / 8. Radio Advertisements
■Disc 3 - Jan.22, 1973 - 1st show
1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rockf Off / 4. Gimme Shelter / 5. It's All Over Now / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Sweet Virginia / 9. Dead Flowers / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man
■Disc 4 - Jan.22, 1973 - 2nd show
1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rockf Off / 4. Gimme Shelter / 5. It's All Over Now / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Sweet Virginia / 9. Dead Flowers / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man

まずは黒盤。こちらがホノルル3公演の世界初登場となる音源を収録。
この新音源、テープのヒスノイズとぼやけた低音を感じるものの、アナログテイストな古きよき時代を感じるソフトな良好録音。

ということでまず初日。
初日の1/21は、既発では73winterツアーのコーナーに書いているとおり『IN EXOTIC HONOLULU(VGP-040)などが代表盤ですが、そちらでは1/21に2回やったとされているクレジットは誤りで、1/21はDisc2に収録されています。
この既発音源ではいずれも"JJF"の中盤に欠落部分があり、そこには22日の2ndショーからの音が補填され、1/21に戻ってからは音が偏ってしまってるのが特徴。

一方EVの新音源は完全収録。
こちらは既発よりもちょっと演奏が遠く距離を感じる音で、テイラーは遠いですがキースは比較的大きく録れていて、床置き録音なのか低音をビンビン拾っています。
周りの歓声手拍子は少し入ってますが、それほど近くで耳につくものでもなく、演奏はちょっと遠くてやや団子になってますが、マニアは慣れれば安心して聴けるナチュラルな音。
既発音源とは違うソフトで僅かにモコモコした感じで距離感のある"
very good-"ですが、音質自体はそれ以上でこの時代を考えれば素晴らしいです。
これもちょっと昔ならばイコライジングでキンキンに仕立て上げられたかもしれませんが、こうした音でリリースされて一安心。
なお、こちらの音源の登場によって、既発音源には"Tumbling Dice"と"Sweet Virginia"の曲間にもカットがあった事がわかりました。
そしてピッチはVGPと比べるとこちらが僅かに遅いですが、こうして聴き比べてみるとVGPが少し速いような気がします。
また、Disc2ラストには48秒ほどのラジオ広告が。ラジオ放送された1966/7/28の"Lady Jane"がちょろっと流れた後、1/21は午後8時、1/22は午後6時、そして午後10時開演予定と。
ちなみにDisc1の最後にも"You Can't-"の冒頭まで収録されており、Disc2の冒頭と音はかぶるので、iPodに入れて連続再生すると音はかぶっちゃいますが、最近こういうのも多いですね。

そして2日目1/22の1stショー。
既発ではこちらもIN EXOTIC HONOLULU(VGP-040)が代表盤。そちらではクレジットとは違ってDisc1にこの1/22 1stショーが収録されています。

こちらの新音源のDisc3は、初日よりはやや音が近くなってて全体の音は聴き取れますが、やはり遠め。
初日よりもさらに低音がONでちょっとモコモコした音ですが、いやなこもり方ではないソフトで低音に迫力のある音。
こちらもキンキンに仕立てられなくてよかったというアナログテイストな"
very good-"といった感じですが、音質自体はそれ以上。
なお、既発音源ではこのライヴのメンバー紹介がないのでそこがカットされてたと思ってましたが、こちらにも入ってないのでどうやらほんとにやってなかったようです。
それでは既発にはカットがないのかというと、"Sweet Virginia"のあとの曲間に30秒ほど、そして"Midnight Rabler"の後の曲間に20秒ほどカットがあった事がわかりました。

最後に1/22の2ndショー。
1stショーといっても昼間ではなく午後6時開演予定だったことはラジオ広告やComplete Worksにあるチケットからもわかります。
こちらも既発では73winterツアーのコーナーに書いているとおり『BLUE HAWAII(VGP-212)が代表盤。
"Tumbling Dice"が僅かに頭欠けしており冒頭はON/OFFの波打ちがあってちょっとピッチが速く、"Midnight Rambler"の後半のいいところで1分30秒ほどのカットがあります。

そして新音源のこちら黒盤のDisc4。
こちらもまた低音はONでちょっと低音がモコモコしてますが、全体的にこもった感じではなく、低音がぼやけつつも妙にONという音。
テイラーはちょっと遠いですがキースは比較的よく聴こえ、この新音源はカセットデッキを床置きだったのかいずれもビルの存在感が凄いです。
たまに周りがちょっとにぎやかになるところもありますが、アナログテイストでソフトな"
very good-"。
そしてこちらもどうやらメンバー紹介はやってないようです。また、"All Down The Line"がちょっとフェードイン気味に聴こえますが、既発と比べるとほんの一瞬だけ止めたのかもしれません。
また、既発音源では前述した"Tumbling Dice"の冒頭と"Midnight Rambler"の後の曲間以外にも、テープチェンジによって"Tumbling Dice"の後の曲間がカットされていることがわかりました。

続いて青盤。

SWEET TROPICAL SUN 』 BLUE [EVSD-665/666/667/668] (4CD)
aud.recordings@Honolulu International Center, Honolulu, HI. Jan.21 & 22(1st&2nd), 1973
(already issued sources + first appearanced sources)
   
■Disc 1 - Jan.21, 1973
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. It's All Over Now / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Sweet Virginia / 10. Band Introduction / 11. Dead Flowers
■Disc 2 - (continued)
1. You Can't Always Get What You Want / 2. All Down The Line / 3. Midnight Rambler / 4. Live With Me / 5. Rip This Joint / 6. Jumping Jack Flash / 7. Street Fighting Man / 8. Radio Advertisements
■Disc 3 - Jan.22, 1973 - 1st show
1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rockf Off / 4. Gimme Shelter / 5. It's All Over Now / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Sweet Virginia / 9. Dead Flowers / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man
■Disc 4 - Jan.22, 1973 - 2nd show
1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rockf Off / 4. Gimme Shelter / 5. It's All Over Now / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Sweet Virginia / 9. Dead Flowers / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man

続いて青盤の4枚。
こちらはちょっとギスギスしながらも音像は大きいよく知られた既発音源と、その欠落部に初登場音源を補填した完全収録版。
既発音源がメインなのであっさりと紹介します。

まずは初日の1/21。
メインの既発音源に補填されている新音源部分は、"Tumbling Dice"と"Sweet Virginia"の曲間、そして"JJF"の中盤。
こうして続けて聴くとやはり既発音源の方が音は荒々しくも演奏が前面に出てきていていい感じの"
very good"。
既発部分の音質には大きな違いは感じませんが、こちらでは"JJF"でメインの既発音源に戻った後の音の偏りも修正されています。
Disc2ラストには黒盤と同じくラジオ広告入り。

そして2日目1/22の1stショー。
同じくメインは既発音源で、その部分の音質は既発と同様"
very good"ですが、この青盤で新音源が補填されているのは"Sweet Virginia"の後と"Midnight Rambler"の後の曲間のみ。
変わり目の音のギャップは結構あるので、既発に対するアドバンテージはさほど。

最後に2日目1/22の2ndショー。
こちらもメインは既発音源。既発より大幅な向上はなく、音像は大きいもののやや団子で既発同様"
very good-"。
こちらは"Tumbling Dice"の冒頭は新音源に差し替えられ、"Midnight Rambler"後半のいいところにはしっかり新音源が補填されて後半がすっぱり差し替えられているところは大きなアドバンテージ。
とはいえ"Dice"の冒頭での音の切り替わりには結構ギャップを感じ、"Rip This Joint"がスタートする瞬間にはほんの僅かに違和感を感じますが。

ということで、初登場音源は既発のギスギスした感じとはだいぶ違うソフトで低音がかなりふくよかな音で、既発に慣れた耳にはちょっと物足りないところがありますが、マニアにはこれはこれでよし。
青盤の紹介はあっさりすませちゃいましたが、既発音源への補填でめでたく完全版になったこの青盤がハワイ3公演の決定盤となったといったところ。
この青盤だけがリリースされれば懐に優しいんでしょうが(笑)

それにしてもこの73ハワイ、久しぶりに聴く"It's All Over Now"とか"Sweet Virginia"、ほんといいですわぁ〜。
それでいて凶暴なラスト、たまらんです。 

 

OSAKA 1998 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Osaka Dome, Osaka, Japan. Mar.21, 1998
 
●Disc 1
1. Introduction / 2. Satisfaction / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Flip The Switch / 5. Gimme Shelter / 6. Angie / 7. You Got Me Rocking / 8. Saint Of Me / 9. Out Of Control / 10. Under My Thumb / 11. Miss You / 12. Band Introductions / 13. Thief In The Night / 14. Wanna Hold You
●Disc 2
1. Move To B Stage / 2. Little Queenie / 3. I Just Wanna Make Love To You / 4. Like A Rolling Stone / 5. Sympathy For The Devil / 6. Tumbling Dice / 7. Honky Tonk Women / 8. Start Me Up / 9. Jumping Jack Flash / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. Brown Sugar 

B2B日本公演3発の最後は6公演のうち最終日である大阪2日目。
こちらも東京初日と東京2日目と同じテーパーによる新音源。

さて、この最終公演たる大阪2日目を収録した既発ブートは先の東京公演で紹介したとおり、VGPのBox『FAR EAST 98(VGP-176)、そして金色or銀色Box『BRIDGES TO BABYLON JAPAN TOUR 1998、もしくはその単品の『I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU(0321-1/2)がリリースされていました。

 

VGPはやや高音がシュルシュルなってて左右の手拍子などがにぎやかながらも、同BOXの東京ドームほどのエコーはなく比較的聴きやすい音。
一方I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOUは音像は遠くて小さめ、音の左右の広がりもせまく低音が軽いながらもエッジはシャープ、ただしBステでは途中から音がかなり左に寄るという感じでした。

そして16年越しにLHがリリースしたのがこちら。
こちらは東京とはちょっと違って、音が遠くてフィルターがかかったような音でスタート。特に冒頭の"Satisfaction"ではあれ?という音で、ちょっとモコモコしてます。
次第に音は開けてきますが、やはり前に大きな人が立っててその間から漏れてくる音を拾っているような感じに聴こえてしまいます。
そんなわけでちょっとダイレクト感に欠けて左右の広がりはいまひとつだったりも。
周りはVGPほどにぎやかではありませんが、それなりににぎやかで、手拍子や「キース、死ぬなよ!」とか"Let's Spend-"のイントロにあわせて歌う「パラララパッパパラーラ」まで拾っちゃってたり、「下手な日本語使うなぁ〜」といった大阪っぽい歓声や、たまに周りで大きな声も。

ということで、大阪ドームは東京ドームより音響もいいし東京より素晴らしい音かなと期待しましたが、この日は残念ながらポジションや周りに恵まれなかったのかも。
この大阪2日目は既発ではどちらかといえばVGP盤に似た傾向の音で、ぱっと聴いた感じではそちらより大きなアドバンテージがあるというわけでもありません。
でもVGPのように高音がシュルシュル波打ったような音ではないのはポイントが高く、ナチュラルでソフトな"
very good+ EX-- "で、キース・コーナーなんて綺麗に録れています。

さて、B2B大阪では初日に伝説の"Time Is On My Side"が飛び出しましたが、この最終日ではWeb Voteは東京初日と同じ"Under My Thumb"ながらも、Bステでは"I Just Wanna Make Love To You"が飛び出した公演。
でも大阪連日のせいかミックがちょっとお疲れで、ところどころで声に張りがなく息切れも。今回同時期にリリースされた東京公演と聴き比べると疲れ度合いが顕著です。
でも聴き所はそれだけではなく、この最終日の"Brown Sugar"は「チャッチャ」ではなく「チャラッチャ」でスタート!
これは今回の3作ではこの最終日だけですが、東京最終日の3/17、大阪初日の3/20も「チャラッチャ」で、当時このネタで盛り上がったのが懐かしいです(笑)

ところで当時わたしは千葉にいて年度末進行の真っ最中、実は東京公演初日も車でギリギリの時間に駆けつけたから余計に緊張して手が震えてたということもありましたが、この大阪公演、まさに直前になって仕事の都合で両日とも行けない事態に陥り、チケットも泣く泣く手放す羽目になったのが悔しくも懐かしい思い出。
そんなわけでミックがどれほど疲れていようとも、この大阪公演にいけなかった事がいまだに残念無念だったりします。
 

 

TOKYO 1998 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.14, 1998

●Disc 1
1. Introduction / 2. Satisfaction / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Flip The Switch / 5. Gimme Shelter / 6. Anybody Seen My Baby? / 7. 19th Nervous Breakdown / 8. Saint Of Me / 9. Out Of Control / 10. Star Star / 11. Miss You
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Thief In The Night / 3. Wanna Hold You / 4. Little Queenie / 5. You Got Me Rocking / 6. Like A Rolling Stone / 7. Sympathy For The Devil / 8. Tumbling Dice / 9. Honky Tonk Women / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. You Can't Always Get What You Want / 13. Brown Sugar

続いて東京2日目。
このLHのB2B日本公演3発の中で最初にリリースされたのがこの東京2日目。

この2日目は隠密ブートはVGPのBoxFAR EAST 98(VGP-176)、そして先の東京初日で紹介した金色or銀色Box『BRIDGES TO BABYLON JAPAN TOUR 1998、もしくはその単品の『STAR FUCKER(0314-1/2)でリリースされていました。

 

こちらのVGPは冒頭音が引っ込んだり回ったり、これまたちょっとエコーが強くてぼやけた感じでこれまた周りがにぎやか。
一方STAR FUCKERは音は遠いものの演奏自体は聴きやすく周りは結構静か、逆に最初は盛り上がる歓声がはるか彼方に聴こえて寂しさを味わうという不思議な盤でした(笑)

そして16年後に登場したのがこちら。こちらも初日と同じテーパーによるもので、初日と同じくナチュラルなウォーミーな音。
でもこの2日目、リリースは初日よりも1週間前でしたが、後発の初日よりは音がソフトでちょっとモコモコしてて演奏はややエコーに埋もれてます。
普通なら公演順、しかも音のいい方からリリースしそうなものですが、販売戦略とはそういう単純なものでもないのか?と(笑)
いや、でも集中する音域を変えて聴けば初日よりいい音です。

それはともかくちょっと中音域が痩せて感じますが、ソフトな音でいながら音の輪郭はシャープで周りも静かで全体的に既発よりも聴きやすい音。
時折音が片方に寄ったりするところもありますが、ほんとに周りも静かで聴きやすく、"
very good++〜EX-"といった感じ。
でもナチュラル志向が強い方なら十分"EX-"な音で、初日よりいいと感じる点もありますので一概にどちらが良いかは難しいですね。
"Flip The Switch"の冒頭キースのイントロでは、感極まったのかまるで笑っているかのような女性の歓声がちょっと遠くに聴こえるのがこまた微笑ましかったり。

さてこの2日目は週末の土曜日、初日と違って確か2階までびっしりの満員御礼、そのせいかかなりミックに力が入っている事がうかがえます。
"Tokyo Like This!"が飛び出した"Anybody Seen My Baby?"、そして"19th Nervous Breakdown"に"Starfucker"と、日本初登場のカードを立て続けに切り、圧倒的なパフォーマンスで観客をノック・ダウンしたミック。この日はほんと素晴らしかったです。
しかしそんなミックをよそ目に"Starfucker"ではキースがやらかしてしまったのです(笑)
キースが高いキーで弾き始めちゃったもんで、B2Bツアーのどの"Starfucker"よりもおかしなキーの高い"Starfucker"となってしまったわけですが、それについていくミックが素晴らしい(笑)

そんな懐かしい公演を良好録音で楽しめるナイスな盤ですが、これまた2日も持たずに売り切れてしまい、既にちょいと入手困難になってしまってるのが残念。

 

TOKYO 1998 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.12, 1998

●Disc 1
1. Introduction / 2. Satisfaction / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Flip The Switch / 5. Gimme Shelter / 6. Angie / 7. Bitch / 8. Saint Of Me / 9. Out Of Control / 10. Under My Thumb / 11. Miss You
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. You Don't Have To Mean It / 3. Wanna Hold You / 4. Little Queenie / 5. The Last Time / 6. Like A Rolling Stone / 7. Sympathy For The Devil / 8. Tumbling Dice / 9. Honky Tonk Women / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. You Can't Always Get What You Want / 13. Brown Sugar 

2014来日公演以外の新作ブートは紹介できてないのがたまってきましたので、リリース順ではなく紹介しやすい順に参ります。

こちらは3月中旬にリリースされた1998年BRIDGES TO BABYLON(以下B2B)ツアー東京2日目に続き、同月下旬にリリースされたB2B東京初日と大阪最終日のB2B来日公演3発の一つ。
ここではリリース順ではなく初日から順に紹介します(笑)

B2B来日公演は1998/3/12、14、16、17の東京4公演、3/20、21の大阪2公演、合計6公演が開催されましたが、2014年来日公演の余韻覚めやらぬ3月中旬からそのB2B公演からの隠密ブートがじゃんじゃん登場してびっくら(笑)
B2B日本公演は、当時VGPからは黒BOXで『FAR EAST 98(VGP-176)、そして金のLPサイズもしくは銀っぽい"Saint Of Me"プロモ風なデザインのCDサイズBOXで『BRIDGES TO BABYLON JAPAN TOUR 1998がリリースされていました。
なお、後者は各公演それぞれ単品でもリリースされ、この東京初日は『BITCH(0312-1/2)というタイトルでした。
ちなみにわたしはどちらも小火を起こした際の水害でBOXをいためてしまい、特に後者の箱はダメージがひどく廃棄してしまったという、ほろ苦い思い出のある盤。

 

それはともかくこの東京初日、既発ブートであるVGPのは迫力はあるものの、エコーが強いぼやけた感じで周りがちょいとにぎやか。
かたや『BITCH』は音がやや遠くてこれまた周りもうるさく、さらに録音位置に近いBステージではメインステージのスピーカーとBステージのモニターの音を両方拾っているために演奏がごっちゃごちゃという音になってしまってました。

ということでブート的にはちょっと恵まれなかったB2B初日ですが、なんと16年後に現れたのがこの音!
隠密ブートでは定評があり、ストーンズ関連ではミックの『2 NIGHTS IN DOME』『FOXY NIGHTS、そしてストーンズの『DOME ON WHEELS』『FUKUOKA 1995 2ND NIGHTを録音したテーパーによるものということですが、期待にたがわぬ素晴らしい音!
音像は近すぎず遠すぎず、適度なエコーでドームの空気を感じながら周りも騒がしくなく、オリジナルの音よりは僅かに高音を上げてるんでしょうが、とても耳あたりのいいナチュラルでバランスのいいウォーミーな隠密。
途中、"チャーリー・ワッツ!"とフルネームで何度も叫ぶ声が遠くに聴こえるのがほほえましい(笑)
Bステはちょっと音が遠くなって後ろから眺める周りの観客の話し声がチラホラ入ってますが、全く問題ありません。
そのBステでの"Like A Rolling Stone"で沸き起こる歓声は鳥肌物です。

というわけで全体的にはもちろん2014年現在の超高音質"EX"レベルには及びませんが、98年当時では十分素晴らしい"EX-"、個人的には十分"EX"といえます。

いやぁ〜それにしても懐かしい。
B2Bといえばわたしは初めての海外遠征、ツアー初日と2日目の1997シカゴに観にいきましたが、この東京公演ではそのシカゴではやらなかった新曲"Flip The Switch"に"Saint Of Me"に興奮し(その後の公演のブートで聴いてたとはいえ)、そしてこれまたそのときには無かったBステへのBridgeの伸びに興奮したものです。
そしてまだADSLもなかったISDNやテレホーダイ時代ながらも、インターネットを活用したWeb Voteでの"Under My Thumb"にも大感激でした。
が、いつものことですが記憶がふっとんでまして、こうして聴いててもそれ以外を細かく思い出すわけではなく(笑)
さらにこの日はライヴの前に異様に緊張してビールの紙コップを持つ手が震えていたことはよーく覚えています(爆)

そしてBステ終了後の悪魔の冒頭ではミックだけはBステに残っていて、そこからメインステージに戻っていったんだなとか、"JJF"の後、スクリーンには地球が映り、そこからクリックされると東京ドームに高度が下がっていくといった演出もあったなと、この盤の歓声から思い出されました。
そんなある意味思い出深くもあり忘れてもいた東京初日、遂にこうした高音質で聴く事が出来て感激であります!

がしかし、これまたすぐに売り切れて既にちょいと入手困難なのが残念。

 

WE GOT YOU KEEF! 』 HLBD 0002(2BD-R)
aud.shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014 + bonus

■Disc 1 - Ambient Shootings at The Tokyo Dome, Feb 26, 2014 (2 Audio Streams)
1. Slate / 2. Opening / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 15. Miss You / 16. Paint It Black / 17. Gimme Shelter / 18. Start Me Up / 19. Brown Sugar / 20. Jumpin' Jack Flash / 21. Sympathy For The Devil / 22. You Can't Always Get What You Want / 23. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

■Disc2 (bonus - 1st edition only)
● 3 NIGHTS AT THE TOKYO DOME 2014 - Ambient Shootings At The Tokyo Dome, Feb 26th, March 4th & 6th 2014
1. Wild Horses #1 (Feb 26) / 2. Wild Horses #2 (Feb 26) / 3. Emotional Rescue (Feb 26) / 4. Silver Train #1 (March 4) / 5. Silver Train #2 (March 4) / 6. Band Introductions (Feb 26) / 7. Midnight Rambler (March 6) / 8. Miss You #1 (Feb 26) / 9. Miss You #2 (Feb 26) / 10. Gimme Shelter (Feb 26) / 11. Jumpin' Jack Flash (Feb 26) / 12. Sympathy For The Devil (Feb 26) / 13. You Can't Always Get What You Want (Feb 26) / 14. (I Can't Get No) Satisfaction (Feb 26)
● JAPAN TOUR 2014 VARIOUS CLIPS - Various Clips for Japan Tour 2014 & Promo 1973
1. Announce 14 On Fire Asia Pacific Tour / 2. The Stones Arrival to Haneda Airport #1 / 3. The Stones Arrival to Haneda Airport #2 / 4. First Night Back At The Tokyo Dome / 5. Second Night At The Tokyo Dome / 6. Soundcheck - You Can’t Always Get What You Want / 7. Silver Train (1973 Promo)
● + Secret Bonus 4 Tracks - Pro-shot Digest at The Tokyo Dome, Feb 26th & March 4th 2014
1. Get Off Of My Cloud / 2. It's Only Rock'n Roll / 3. You Got Me Rocking / 4. Doom And Gloom

Blu-rayではNANKER ECORDSから2日目と最終日がリリースされていましたが、欠けていた初日のBlu-rayがIMP系のHOT LIPSから。
こちらは右45度のキース側スタンドからのショットで、どの日を収録してるかはおいといて、来日公演の映像物では一番安定して高画質で見れる映像。
音声はaud1にはカメラ収録の音、そしてaud2にはトレントのT&J音源が使われています。もちろんここはaud2で。

さて、同系列のULTRA FINEのハイドパークとは違って、こちらは基本的にミックを追っかけていますが、ミックが動かないところでは基本的にストーンズ全員が映ってるので、こちらはスクリーンを映す必要もない感じ。そんなわけでaud2はスクリーンではなくステージに合わせているので、こちらはステージとのディレイもありません。
ところでaud2のT&J音源を聴いてると、ごく一部にわたしや相方さんらしき声が遠くに、、、もしかしたらと思ってたんですが、こうして映像と合わせてみてみるとやはりこのシーンでのあの声はと確信に(笑)

それはともかくこの映像、ライトのテカリによる露出過多によって顔の表情が飛んだりややピントが甘いという、今回の来日物では各タイトル共通の難点があったり、エモレスで一部真っ暗になったりするところはありますが、やはりBlu-rayだけあってNANKER RECORDS同様、なかなか綺麗。
そしてこちらはブレもほんとに少なく、カメラもアッチコッチにいったりズームを使わない分、安心して観ていられます。
個人的にはミックだけでなくもう少しキースも観たい気がしますが、贅沢言うなと(笑)
さらにT&J音源のおかげで素晴らしいサウンドでも聴けるというのが、他のタイトルより優れているところ。
また、アンコール待ちの間は綺麗な静止画像(映像からではなく写真から)が映ってるという丁寧な作りもいい。

初回限定というボーナスディスクには、まずは3日間の隠密ショットのコンピ。
こちらはYouTubeからですね。綺麗なものもあればそうでないのもあって、ここからは飛ばしながら見ました(笑)
綺麗な"Wild Horses #2"ではキースがマイクを要求するところもしっかり。ただ、"Silver Train"は画質が粗いものしかなかったようで。
そして続くは来日エピソード映像。オフィシャルYouTubeやベロジェット着陸のYouTubeも。元がHD画質の物はほんっと綺麗で、これは宝物(笑)
そして最後にスペースシャワーTVからのプロショットダイジェスト。
が、最終日の"Respectable"は収録されていません。やっぱボーナスでも危険なのか?そこがほんっとに残念。

ということで、HOT LIPSからのBlu-rayはこの初日だけなのか、2日目と最終日も今後リリースされるのかは知りませんが、これはなかなか楽しめました。

 

TOKYO DOME 2014 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

●Disc 1
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Jumping Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)

LHより『TOKYO DOME 2014 1ST NIGHTと同時にリリースされたT&J音源の2日目。
初日よりはほんの僅かに音像が後退していますが、これまた素晴らしいナチュラルでウォーミー(インフォより・笑)なサウンドです。

こちらも初日同様、どこかの音域が目立ち過ぎることもなく、音の広がりは適度に抑えられた脅威のナチュラルサウンド。
"You Got Me Rocking"でのキースのソロの中間、1:45あたりや終了後に近くからの歓声に加えてスタンドから湧きあがる歓声が押し寄せてきている感じが伺えて鳥肌物です。
曲間でもそうしたところがところどころで伺えて素晴らしい音だなと。

同じくナチュラル感が聴きどころのLHオリジナルやダイレクト感が聴きどころのEV、初日のみながらクリアネスと音の広がりのNT盤など隠密にも各種ありますが、これはナチュラル・ウォーミーで素晴らしいです。(ウォーミーという言葉が気に入りました・笑)
ちなみにトレントからのをPCで聴いたのよりはちょっと中高域が出てるように感じるので、ほんの僅かに音を整えているのかもしれません。こちらも丁寧な仕上がりです。
ミックやキースの動きに合わせて女性の歓声が左側の少し遠くで聴こえたりもしますが、邪魔に感じるものではありません。
調子はずれな"Yeah!"もこちらにはありません。

全体的に初日よりはやや高域の伸びが控えめで音像が後退していますが、そりゃ高レベルな比較での話しで、こちらも文句なしの"
EX"。
なお、対極の音のEVの2日目のような派手な音が好みの方には、こちらはやや物足りなく感じるかもですので、2日目はEVの方が向いているかと思います。
わたしはどちらもというかDACもGOVも含め、いずれもおいしく頂きました(笑)
そしてこちらもDisc1が"Midnight Rambler"まで突っ走るのが嬉しい(笑)

ところでこちら、LHではいつもの200枚を上回る300枚という予約を受け付けてはいましたが、一晩でsold outしてます。
初日を紹介し終えた後、「どこで買えますか?」とtwitterや私信で聞かれて困ったんですが、追加がもう少し出れば嬉しいですね。

 

TOKYO DOME 2014 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. BGM / 2. Opening SE / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumping Jack Flash / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

トレントで公開された超弩級高音質なT&J音源が、LHよりブートCD化。
このT&J音源、めちゃ綺麗に録音できています。
本当にナチュラルでどこかの音域が目立ち過ぎることもなく、それでいて音像も大きく輪郭もしっかりしていて、素晴らしいテイストです。
音の広がりはそれほどありませんが、本当にナチュラルな素晴らしい音。そして周りは「邪魔」な類の手拍子歓声などはほぼ皆無、文句なしの"
EX"。
さらに音質は元音源よりちょっとクリアになっていて、丁寧なマスタリングもなされているようです。
しかしこれほどの高音質、キースにじっくり耳を向けるとやっぱり体調不良で元気のないところがうかがえます。

ジャケはトレントに上がったオリジナルのジャケが面白かったりもするので、こちらを裏返せばそのジャケが登場、、、
なんてのをちょっと期待してたんですが、そこは来日公演の写真が小さいながらも並んでてLHオリジナルでした(笑)
タイトルは先に出たLHオリジナルがTOKYO 2014 FIRST NIGHT、そしてこちらT&J音源が『TOKYO DOME 2014 1ST NIGHTで紛らわしいですが、T&J盤と呼ばれることでしょう。
ちなみにジャケにあるタイトルは1STなのかISTなのか区別のつかないフォントですが、もちろん1ST。
そしてDisc1がキース・コーナーで終わらず、その勢いのまま"Midnight Rambler"まで行けるのが個人的には嬉しいところ。

こちらはいつもの200枚ではなく最初から300枚プレスでしたが、LHでは予約で速攻Sold Outに。
トレントで落としつつもこの素晴らしいT&J音源、やはりディスクでもっていたいという人も多いということでしょうね。
トレントにアップしてくれた方は、ブート化ではなく無料シェアが目的でしょうから複雑な心境かもしれませんが、感謝感謝です。
なお、トレントの追記インフォによると延期されたOZ&NZツアーの日程が発表されるまでは3日の公開は自粛されているとのことですが、そちらも早く聴いてみたいものです。

 

TOKYO DOME '306' 』 MF-37 (DVD)
aud shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014

1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. Satisfaction (with Mick Taylor)

Mayflowerからリリースされた最終日のDVD。
こちらも2日目同様、正面ややキース側の1Fスタンドからのショット。
これも初日2日目と同様DACと同じジャケですが、サウンドはDACの素晴らしい音とは別物の、カメラで録音されたような遠目の音。

映像は基本的にミックのアップが中心で、初日と違って正面寄りなのでミックを追ってもメンバーはある程度映ってますが、キースは定位置にいればあまり映らず。
アップでも表情はわからず、PCの小画面で見るならよくわかりませんが、大きめのTVで見るとピントが甘くブロックノイズが出てます。
これがBlu-rayかDVD2枚組だったらもっと綺麗だったのかもしれません。
たまに前のお客さんの頭や手が入ったりブレもありますが、そこは許容範囲。
音は映像よりずれてます。スクリーンはあまり映らないのでそちらにあわせているわけでもなさそうなので、これは本当にカメラで撮影した音なのかな?
そして"Respectable"では極力ゲストは映らないように撮影されていて、それでも映る場合はゲストにモザイクが(笑)

ジャケは来日公演からではなく、特にキースはグラストンベリーの有名なショットというのがこれまた残念。
そして今回のにはボーナス映像は無し。
とまぁ2日目のと似た内容になりましたが、こんな感じです。

 

TOKYO DOME '306' 』 DAC-149-1/2 (2CD)
IEM+ aud. matrix recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You
●Disc 2
1. Paint It Black / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)
bonus (IEM only) 8. You Got Me Rocking / 9. Slipping Away

DACとSee No Evilとのタッグによるイヤモニ+隠密も最終日が登場。
こちらも初日2日目と同じく高音質隠密とのマトリクス。
開幕前にギターのチェックをしてる音とか、チャックのカウントがよりはっきり聴こえたり、客席では聴けない音もちらほら。

最終日は他の2日よりもちょっとミックのヴォーカルがフィルターがかかってドラムはちょい薄めのようですが、こちらもイヤモニと高音質隠密をミックスすることにより重心低めながら安定した音で、高音域の派手さはありませんが、これも"
EX"。
ゲストが登場した"Respectable"も普通に収録されています。
そしてDisc2ラストにはマトリクス前のイヤモニのみの"You Got Me Rocking"、"Slipping Away"が収録。

最近の高音質隠密は素晴らしいので臨場感はそちらに譲りますが、これはある意味異次元の音と申せましょう。
イヤモニの音はこうなのか?というのがわかるだけでも面白い(笑)

ジャケは来日公演からではなく、特にキースはグラストンベリーの有名なショットというのがこれまた残念。

 

BRINGS YOU ROSES 』 GOV 128/129 (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

●Disc 1
1. Opening /  2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It, Black / 3. Gimme Shelter / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want /  8. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

音のクリアさと広がりが凄まじかったにもかかわらず、初日しかリリースされなかったNEW TATTOO。
その後リリースされたMr.Dの0306の音があまりにNTっぽく、もしかしてから確信に変わっていたところ、NT盤を扱うお店からGOVなる聞きなれないレーベルからの2日目だけのリリース告知がふと。
これはもしかしてもしかして?と密かにかつ勝手に(ここ重要・笑)期待したわけですが、、、結論から言うと赤の他人のようです。

やや広がりのある音で周りも静か、音の抜けもよく、これはこれでドームの空気を楽しめる音ですが、ちょっと音が粗く、音もだいぶいじってるような感じ。
NEW TATTOOの持つあの空間表現力はなく、ナチュラル系とは違う、昔のTSPっぽいというか、細部は崩れながらもノリと勢いはある音。
今回の日本公演物では超高音質隠密があふれる先頭集団からはちょっと遅れた2番手という感じがしないでもありませんが、耳当たりは悪くない"
EX-"。
でもいうならば化学調味料がきいたラーメンのような感じで、無化調ラーメンのT&Jとは違ったくせになる味だったりもして、"EX"ではなくとも掲示板でも結構高評価。
全編聴いても周りがほんとに静かで調子が狂う掛け声もないのはポイント高し。

ところでGOVというのは聞きなれないレーベルですが、曲名も"Paint It, Black"と表記してたりするところからすると、ストーンズにこだわりのあるレーベルのよう。
でもジャケは表のミックも裏のキースもグラストンベリーからで、特にキースのはグラストンベリーだと一発でわかる有名なショットからというのが残念。
あと"Loving Cup"をやったわけでもないのにこのタイトルは一体?
でもでもDisc1が"Midnight Rambler"まで収録されていたりするのは個人的には好き(笑)

 

TOKYO DOME '304' 』 MF-36 (DVD)
aud shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

■THE CONCERT
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Member Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Jumpin' Jack Flash / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. Satisfaction (with Mick Taylor)
■BONUS MOVIE
1. You Can't Always Get What You Want Rehearsal March 4, 2014 / 2. Second Show At The Tokyo Dome

Mayflowerからリリースされた2日目のDVD。
こちらは正面ややキース側の1Fスタンドからのショット。
これも初日と同様DACと同じジャケですが、サウンドはあのDACの素晴らしい音とは別物の、カメラで録音されたような遠目の音。

映像は基本的にミックのアップが中心で、初日と違って正面寄りなのでミックを追ってもメンバーはある程度映ってますが、アップでも表情はわからず、PCの小画面で見るならよくわかりませんが、大きめのTVで見るとピントが甘くブロックノイズが出てます。これがBlu-rayだったらもっと綺麗だったのかもしれません。そして特に"Angie"の冒頭など、曲の冒頭に手ぶれがみられますが、これは致し方ないことなのかなと。
ボーナスはjaggertvとストーンズのオフィシャルYouTubeより。jaggertvのリハの方は公開された元画質のビットレートが低いのでピントが甘い映像。
とまぁ客観的にこんな感じですが、3日目のインフォも出ていますし3日間とも撮影して作品にしてくれたことは感謝。

なお、2日目の映像はNANKER RECORDSからのBlu-rayがすでにリリース済みですが、BFからもアリーナBブロック付近からの隠密が出るようで、そちらは店内で映像が流されています。

 

TOKYO DOME 3rd Night 』 NANKER-BL-002 (BD-R)
aud shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014

1. Intro / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'N' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

NANKER RECORDSによるブルーレイ、こちらは最終日。
こちらはMayflowerの初日のようにキース側のかなり横からの斜めショットなのがちょい残念。
ということでこちらもズームではミックの表情がとらえられず、ズームになるとちょいボケちゃったりちょっとざらっとしてたりしてますが、こちらはBlu-rayなのでDVDよりはまだ綺麗なのと、適度にスクリーンショットに切り替わるのが安心。
とはいえ斜めの位置からなのでスクリーンショットも歪んだりしちゃってます。出来ればもう少し正面から撮ってほしかったところですが、贅沢言うなですかね(笑)

ということで画質やアングルなどはやはり昨年の北米ツアー物には及ばず。
でもこの最終日の音は2日目よりもダイレクトな綺麗な音でギターもON、低音もしっかり拾っててそこが素晴らしいです。
そして2日目よりは撮影慣れしたのか結構落ち着いてみていられます。

ところでこの角度だから映りこんでるんですが、舞台袖でスタッフの後ろからステージを眺めているのはあのゲストの方のような気がしないでもない(笑)
それはともかく、"Ruby Tuesday"でキースのマイクが用意されておらず、キースが気づいてクルーに伝えているところはしっかり撮られていますが、個人的にはもう一度観たかった、マイクが届いた時のキースのリアクションは観れず(笑)

そしてゲストが登場した"Respectable"ですが、音はすれどもずっと"Ruby Tuesday"のワンシーンの静止画(笑)
映像だけは羽田到着映像にするとかパンフなどのスキャン画像でも入れてればいいのに〜。
ということであのソロを力強く弾くキースを観てみたかったんですが、まぁこれはしょうがないんですかね〜。

"Satisfaction"ではミックが風船を踏んづけて割るところがステージショットでちゃんと撮れてました(笑)
そしてラストのミックの発狂振りはスクリーンショットでと、なかなか見事なバランスで撮られています。

という感じで、映像にはやや不満はあれど、こちらの音は素晴らしいし、あの最終日の素晴らしいステージを思い出させてくれるアイテムでした!

 

TOKYO DOME 2nd Night 』 NANKER-BL-001 (BD-R)
aud shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'N' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Jumpin' Jack Flash / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want / 21. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

初日を除く2日目と3日目の隠密ショットがNANKER RECORDSなるレーベルからブルーレイ(BD-R)で登場。
普通に考えればジャケは2日目がミック、最終日がキースになりそうなもんですが、この2日目はキース大復活ということでしょう、2日目がキースで最終日がミックです(笑)

こちらのショットは正面ややロニーよりのスタンドからのワンカメ。
ということで横からではないので、ミックを追っても他のメンバーはある程度映ってるし、途中でライトの反射の強い遠景のステージショットに見切りをつけてサイドスクリーンを映したり、曲によってはステージショットに戻ったりと切り替えるのでなかなか楽しめます。
でも特に前半はそのサイドスクリーンを映したときにはスクリーンの上部が欠けて顔が映ってなかったり、ちょっとざらっとしてたりイマイチ音に迫力がなかったりと不満はあります(笑)
ということでやはりこれも昨年の北米ツアーもののブルーレイには及びません。

でもスクリーンショットは相手がスクリーンなだけにちょっと画質が荒かったりもしますが、無理して遠景のステージショットだけを撮ってるよりはよほど臨場感のある映像に仕上がっていて、全体的にはDVDの5倍の容量を誇るブルーレイならではの綺麗さで堪能できます。
音はキース大復活だけにもっとキースの音がガツンと来る音にして欲しかったりもしますが、臨場感がありあまり周りがうるさくはない音です。
"IORR"のあとに「自分らかっこええわ〜!」という叫び声が遠くに聞こえるのはご愛嬌(笑)

なお、"Silver Train"はスクリーンジョットを収録していますが、上部が欠けるという悲劇もたまに訪れます(笑)
でもこれは遠景のステージショットで撮ってるよりは素晴らしいテイラーの演奏が拝めて、思わず目頭が熱くなってきます。
メンバー紹介でのダリルの鍵盤仕草もしっかり映ってます(笑)
そして"Symapthy For The Devil"でギター片手に花道を行き、まったく弾かずに途中まで帰ってくるキースはしっかりステージショットで延々映ってて笑いました(笑)
さらに"You Can't Always-"でのミックのやっちまったの瞬間もしっかりカメラが捉えています(笑)

ということでこのシリーズに初日がないのがほんとにもったいないですが、よくぞこうして映像で残してくれましたとこれまた感謝!!

 

TOKYO DOME '304' 』 DAC-148-1/2 (2CD)
IEM+ aud. matrix recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock 'n' Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You
●Disc 2
1. Paint It Black / 2. Gimme Shelter / 3. Jumpin' Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)
bonus (IEM only) 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor)

初日に続いてDACとSee No Evilとのタッグによる、イヤモニと隠密音源のマトリクス音源。
これも初日と同じく高音質隠密とのマトリクスにより、どうしてもデジタルくさいところのある昨今の隠密にイヤモニからのドラムやヴォーカルを補完することにより、重心が低くもちょい自然な感じで迫力が増しています。
高音域の派手さこそありませんが、深みのあるサウンドでこれも"
EX"。
ということで派手さと明るさこそ他に譲るものの、じっくり聴くとこれが一番聴きやすいかもしれません。
Disc2ラストにはマトリクス前のイヤモニのみの"Doom And Gloom"、"Silver Train"が収録されています。

こちら、イヤモニということで客席からは聞こえなかった声などが入ってる事があります。
が、"Tumbling Dice"の前の"Oh Yeah"という声はキースのもののように聴こえますが、他の映像見てもなぜこの場面でそういう声が入ってるのか不明(笑)
また、逆に傍受がうまくいかないときには音が消えたりしてるようで、バンド紹介でのチャーリーのときのようにたまに音が隠密だけになるようなときも。

そして初日と同じくどうしちゃったのというのがこのジャケに帯ですが、繰り返しになるだけなのでもういいです(笑)

 

TOKYO STONES ADDICT #3 』 EVSD-675/676 (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014

●Disc 1 (uncut bonus disc)
1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Satisfaction (with Mick Taylor) / 10. Closing

EV盤、やはり3日間共通してあの豚のペーパースリーヴ、そして表側と裏側にプリント紙を配しただけのペラペラ簡易スリーヴ。
んが、なんとDisc1では"Respectable"がカットされてます。
ただしもれなく付いてくる無料ギフトCDにはそれも入ってる完全盤で、そちらが印刷されたスリックもついてます(笑)
ということでここではそちらの曲目で表してます(笑)
あくまでも販売商品ではカットされているという事が重要なんでしょう。

さてこちら、XAVELらしいメリハリのある音で、手拍子が結構入ってたり曲間や曲によっては話し声が耳につくところもありますが、低音から高音までしっかり拾いつつもクッキリしたダイレクト感のある迫力ある明るい音で、ギターはONのダイレクト系ながら音の広がりも適度にあるこれまた"
EX"。
XAVELの音作りが好きな方には、周りが多少にぎやかでも3日間ともこのEV+XAVELがしっくりくるのではと。
ただ、"Doom And Gloom"では右側で何を言ってるのかは聞き取れませんが話し声が入ってたり、"Honky Tonk Women"あたりから左側がかなり興奮してきたりするのはちょいと残念ですが(笑)

それにしても3日目最終日の演奏などについてはLHの盤のところで書きましたが、やっぱこの最終日はいいですね。

今回は3公演それぞれに物語があった公演で、わたくしも最終日はおとなしく観てましたが、この音を聞いているとあの幸せだった情景が目に浮かんできます。
そしてこういう言い方をしては語弊を生むのを承知であえて書きますが、わたしたちはあの来日公演を幸せのうちに堪能できて本当に幸運だったと思います。

 

14 ON FIRE JAPAN TOUR TOKYO DOME 0306 THIRD NIGHT 』 (2CD-R: Mr.D Recordings CDR-140306-1/2 / Blu-ray Audio: Mr.D Recordings BDR-140306)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014
   

●CD 1
1. Opening / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Ruby Tuesday / 7. Doom And Gloom / 8. Respectable (with TH) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●CD 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 8. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

こんなときに不謹慎ではありますが、順に参ります。
CD-RとBlu-rayのMr.D Recordings、初日と2日目でもういいかなとも思ったんですが、それも気持ち悪いしと惰性で買ってみると思わぬ音にびっくり。
これ、初日と2日目とは全っ然違う音で、今度は高音ちょいきつめなクリアなダイレクト感と音の広がりもある音。
ただしこれ、周りの声はそれほどでもありませんが手拍子をけっこう拾ってて、たまに音の感じが変わったりもしますが、これまたなかなか極上。

それにしてもこの音の感じ、Mr.D Recordingsの初日2日目とは違いすぎる、、、もしかしたらそのレーベル名ではリリースされなかったNT音源のような気がしなくも・・・。
そういえばGOVなる知らないところから2日目だけリリースされるようですし、もしかしたらもしかするのかも?
ということで、手拍子や音が動くところもあるので"
EX-"としますが、NTっぽい音です。
NT初日のようなダイレクトさには及びませんが、周りもめちゃくちゃうるさいわけでもなく、NTのあの感じが好きな方にはいけるかと。

ただ、Blu-ray Audioとの違いは初日2日目ほどは感じませんでした。
でもMr.D Recordingsの中ではこれはなかなかお気に入り。
そういえばこれはCD-Rとはいえ、Disc1には"Midnight Rambler"まで入ってるのもお気に入り(笑)
まぁBlu-ray Audioなら切れ目はないんですが(笑)
 

 

ON FIRE TOUR IN ABU DHABI 』 EVSD-669/670 + bonus (2CD+2CD)
aud recordings@Du Arena, Abu Dhabi, United Arab Emirates. Feb. 21, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. You Got Me Rocking / 5. Tumbling Dice / 6. Emotional Rescue / 7. Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Paint It Black / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Gimme Shelter / 4. Jumping Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want (with the Al Khubairat Singers) / 8. Satisfaction (with Mick Taylor)

■bonus CD - from"Ladies And Gentlemen"
●Disc 1
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Gimme Shelter / 5. Dead Flowers / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Love In Vain / 9. Sweet Virginia
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. All Down The Line / 3. Midnight Rambler / 4. Bye Bye Johnny / 5. Rip This Joint / 6. Jumpin' Jack Flash / 7. Street Fighting Man

Empress ValleyとXAVELによるタッグが14 ON FIREツアー初日のアブダビ公演をもリリース。
こちらは最近BFお得意の紙ジャケで、ボーナスで『LADIES AND GENTLEMENのリマスターCDがついています。

50 & Countingツアーは2012年11月のロンドンでの開幕以降、2013年の北米ツアーを経て7/13のハイドパークで終了しましたが、半年のオフを経て2014年2月、14 ON FIREツアーをスタート。
ツアー発表当初はもしかしたら日本がツアー初日かとも思われましたが、ツアーのオープニングはストーンズ初の地であるUAEのアブダビから。
会場であるDu Arenaはかなり変わった形をしていて、検索してみてみると面白い形状です。
いやしかしそこまで観にいかれたファンの方も凄いですが、そこに録音しに行くというのがまた凄いですね。

ということでまずは本編のアブダビから。
こちら、そう大きくはない歓声や話し声がちょこちょこ入ってはいますが、XAVELらしい高音の伸びでありながら低音から中域が綺麗に入っていて、重心低めのマイルドでふくよかな高音質。
ただ、音はダイレクトというよりはちょっと上を通過してる感じ。そしてエコーがまたいい感じに効いています。
ということでメリハリがありつつ低音がふくよかで演奏を捉えた音質自体はこれも超高音質ですが、"Midnight Rambler"や"Miss You"や悪魔などの後半はちょっと歓声が耳につくところもあるので"
EX-"。
とはいえずっと耳障りかというとそうでもありません。

ツアー初日の演奏ですが、休み明けのツアー初日にしては結構普通で、東京初日のような大きなハプニングは無い模様(あることはあるんですが後述します・笑)
まずは1曲目の"Start Me Up"のあと、「マルハバ、アブダビ〜」とアラビア語で挨拶。さすがミック。
"Emotional Rescue"はアラブ軍馬が出てくるある意味ご当地ソング?ですが、その歌詞のところでは特に盛り上がってないようです(笑)
"Angie"のあとには「〜から来た?」と地名をいくつも上げ、最後のドバイでは大歓声。
そしてキース・コーナーではキースも大喝采を浴びていますが、その1曲目の"Slipping Away"ではキースが歌い出さず、もう一回やり直し(笑)
"Miss You"ではミックとリサの息があってないところや、チャーリーがちょいずれるところもありますが、ニューアークのあいつはここに居たのか?と戦慄の走る奇声がちょこっと(笑)
あと"Brown Sugar"では最初ミックのキーがずれてます(笑)
そして"You Can't Always Get What You Want"ではBritish Schoolの"Al Khubairat Singers"がコーラスを。
まぁそんな感じですが、休み明けツアー初日ながらも固いところもなく、リラックスしてやってるように聴こえます。
ただ、クルーにはもっとしっかりやってもらいたい。"JJF"の冒頭は音が出てません(笑)
それにしても観客は現地に勤めてる欧米からの方も多かったようですが、こうしてUAEという初の地でのツアー開幕を見事に成功させたストーンズ、さすがですね。

そしてボーナスCDは『LADIES AND GENTLEMENのリマスターCD2枚組。
わたしはオフィシャルDVD/Blu-rayのピッチは速くはないと思ってるんですが、音質とピッチ補正がなされています。
音質はなるほどオフィシャルのちょこっとふんずまりサウンドから思いっきり変わって抜けのいい音になってますが、かなり高音域を吊り上げたようで、ちょっと高音域にノイズが乗って高音がシャリシャリしたこれぞドンシャリという音になってます。
ということでこちらは全部は聴いてませんが、このボーナス目当てよりはアブダビ目当ての方が楽しめると思います。

 

TOKYO DOME '226' 』 MF-35 (DVD)
aud shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

■THE CONCERT
1. Opening / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses  / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Member Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13.Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Brown Sugar / 19. Jumpin' Jack Flash / 20. Sympathy For The Devil / 21. You Can't Always Get What You Want / 22. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)
■BONUS MOVIE
1. Arrive In Japan Feburyary 23, 2014 / 2. Vote For Request / 3. A Messege From Keith / 4. First Night Back At The Tokyo Dome!

DACと同じジャケのMayflowerの隠し撮りDVD。
意外なのはそのサウンドは同じジャケのDAC盤の音ではなく、どうやら撮影に使ったカメラで録音された音のようで、左寄りのちょい貧弱な音だったりもします。

そして映像はキース側のかなり横の1Fスタンドからの斜めワンカメ。
なのでステージ全体をとらえることはできず、ミックを追えばミックだけが映ってるというシーンが多いです。
ステージ後ろのスクリーンも位置的に映らず、サイドスクリーンを撮ったりもしてません。
撮影画質はHDだと思いますが、DVDにしたせいか大きな画面のTVで見るとアップでは輪郭沿いにブロックノイズが出たり、照明のテカリでミックやキースの表情はわからなかったりと、北米公演のような綺麗で見事な映像を想像すると全然違います。
この感想はきっと皆さん同じように思われることでしょう。たまにぶれたり天井にいったりするのは仕方ないですね。

といった感じですが、よくぞこのライヴを撮って作品にしてくれましたと感謝!!
特にキース不調でのミックのキレッキレな動きがこうしてとらえられているのは嬉しい。
おかげさまで"Wild Horses"でもティムが鍵盤を弾いてたこともわかりました。キースのマイクないぞは映ってませんでしたが。

ところでこのDVD、ボーナスにはオフィシャルYouTubeの来日公演関連に加えて、わたしが日本語字幕を入れてYouTubeにアップした震災後のキースの字幕入りメッセージが収録されていますが、その映像はもちろんわたしがMayflowerに提供したわけではありません(笑)
と、全部見終えても昨日ちょこっと見て書いた感想とほとんど変わらずですが、2日目3日目は別レーベルからブルーレイでもリリースされるようですし、こちらもそちらもこれからのリリースが楽しみですね。
ということで北米公演で出回ったような映像には及びませんが、貴重な初日の映像でした。

 

TOKYO 2014 THIRD NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.6, 2014 

●Disc 1
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Ruby Tuesday /  8. Doom And Gloom / 9. Respectable / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

いよいよ最終日に突入!
初日のキースの不調とそれをカバーするミックにロニー、2日目はキース大復活とそれによりちょっと緊張感のゆるんだストーンズといった感じもしましたが、最終日はバンドとして最高のショーをみせてくれましたね!
そんな最終日ですが、これまた2日目と同時に3/14夜に予約開始告知がなされるや1時間ほどで予約完売になったアイテム。
きっとまだ手に入ると思いますが、紹介時点では売り切れとのことなので盤自体はさくっと紹介します。

インフォによると初日はA12、2日目はA7、今度はA11ブロックからの録音のようで、この最終日は初日よりややエコーが効いてダイレクト感はやや後退していますが、これも演奏中は周りは静か。
たまに手拍子は遠くで聴こえるんですが、うまく消したりしてるのか、不思議なことに継続的にはあまり聴こえません。なお、曲間ではちょこちょこ話し声は入ってます。
初日のあのダイレクト感は、初日のキースのギターが妙にでかかったからというのもあるでしょうね。
そして今回も低音も中域も綺麗に録られており、これまたナチュラルでありながら迫力もある綺麗な"
EX"です。

さて、オープニングナンバーは初日は"Get Off Of My Cloud"、2日目は"Start Me Up"、ということでわたしの周りでは"JJF"が一番人気でしたが、見事に的中(笑)
個人的には"JJF"はライヴ終盤に観たかったりもするんですが、まぁ一気にヒートアップするにはもってこい。
しかし次はなんでまた"You Got Me Rocking"なのだ?(笑)
"IORR"のイントロは来日公演最終日にしてようやく決まって一安心。

そしてここで来て欲しいぞ"Time Waits For No One"という勝手な妄想はもろくも崩れ、"Ruby Tuesday"。
そりゃ"Time Waits For No One"なんてリハでもやってなかったしね(笑)
が、"Ruby Tuesday"でまたもや事件が。初日と同じくキースのマイクが用意されておらず、キースが唇に指を当てながらクルーに合図。
クルーがマイクを持ってくるもキース、両手を広げて「まただぜ、何やってんだよ」と明らかに怒ってる。マイクが用意されてもちゃんと入ってるのかよとこずいたり不機嫌に(笑)
てなわけで最初のコーラスには間に合わず。最終日なんだからこれ以上キースを怒らせないでくれよ〜とヒヤヒヤ(笑)

続く"Doom And Gloom"は前日にグダグダになっただけにこの日のリハでは繰り返しやったそうで。
超がつくベテランになってもそうしたプロ根性はさすがはストーンズ。

そしてこの日のリクエストは"Respectable"。しかもゲスト入りでと告げられる。
せっかくミック・テイラーがいるのになんでロニー期の曲が選ばれるのだと残念がっているところにゲスト登場。
twitterでも昼過ぎから噂になっていた布袋寅泰氏である。ロンドンでの50周年公演では同じ観客としてO2アリーナに観に来ていて、ライヴの後、嬉しそうに興奮していた彼の顔を思い出した。
わたしはそもそも日本人のゲストには違和感を感じ、彼よりまずは、、、とか思いましたが、彼の演奏も態度もほんとに素晴らしかった。
彼の演奏も素晴らしかったから、順に回したソロのラストを飾ったキースもガツンと決めてくれたのだ。
ただ、やっぱりミック・テイラーも入っての"If You Can't Rock Me"か"All Down The Line"が観たかったけど(笑)

続く"Honky Tonk Women"はちょいとまったりスタート。ミックがピッチを上げるように指示するもまったり(笑)
そしてこの曲で久しぶりに飛び出したチャックの鍵盤キック、某さんが「最近は鍵盤キックやらないんですね、日本のファンはあれ大好きなんですよ〜!」と直接お願いした結果、実現したという奇跡だったのだ(笑)

続くキース・コーナー、"Slipping Away"の前にキースは「ホームのようだ」と嬉しい一言!
ただ、"You Got The Silver"は結局日本上陸せず。

そして"Midnight Rambler"ではミック・テイラーのスイッチング奏法がこれでもかと飛び出す!
これはかもんみねこさんがテイラーにまたやってよと直接お願いした結果実現したという奇跡!チャックのよりこっちの奇跡はめちゃ凄い!ありがたや〜!

"Miss You"では今日は3人揃って花道を行く!花道周りのGC席が大いに盛り上がる!キースもほんとに嬉しそうだったのがうれしい。

しかし何と言ってもこの日はまずは"You Can't Always Get What You Want"でのリプライズに感激。
ミックの合図にチャーリーとチャックが応え、キースは笑ってたけどそれだけミックも特別な思いに!

さらに奇跡は続く!"Satisfaction"ではこの日はホーンの音も前面に出て、"Satisfaction"と早口でのコーラスもいつもより大フィーチャー。
ミックはキレキレで"アイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイ"、さらに叫ぶ叫ぶ!
そしてこのエンディング、またもチャーリーがリプライズ風にひっぱりキースも、いつもは7分前後のところをなんとこの日は7:57もの大熱演!

初日のキースを観てストーンズもいよいよかと感傷的になったのに、2日目の大復活、そして最終日でのこの大爆発!
さよなら東京〜!!でもまた来るぞ東京〜!!と思ってくれたに違いない、いやそう思いたい。
ありがとうストーンズ!また来てね〜!!

 

TOKYO STONES ADDICT #2 』 EVSD-673/674 (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n' Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Jumping Jack Flash / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 9. Satisfaction (with Mick Taylor) / 10. Closing

EVから初日と同時にリリースされた2日目。こちらもEmpress ValleyとXAVELとのタッグ作品。
こちらも初日と同じく豚のペーパースリーヴ、そして表側と裏側にプリント紙を配しただけのペラペラ簡易スリーヴなのは残念。
さて、肝心の中身ですが、これまた初日と同じく、というかそれ以上に迫力あるサウンド。
ただしこの日は左側の男性の歓声と話し声、それに周りの手拍子を結構拾っています。そのうち右側のお客さんも。まぁそれが普通のお客さんの反応だと思うんですが(笑)
悪魔でのフーフーも最初だけで、個人的には逆に最初だけで長続きせず、たまにフォ〜なんてのが気持ち悪かったりします。
いや、ブートで聴く分には静かになってくれるのは嬉しいんですが(笑)
てな感じですが、まぁ初日よりは周りの声を拾い捲ってます。

そしてその手拍子などもあるせいか、音は初日よりも派手派手に仕上げられています。
LHに続いて聴くとちょっと高音を派手に仕上げすぎなドンシャリな音に感じますが、まぁXAVELらしい音。
ただしナチュラルやソフトな音が好みの方には、再生するハードにもよりますが高音が耳に突き刺ささる音と感じるかと思います。
ということで最高音質かは個人的には微妙なところ。個人的にはややドンシャリすぎて聴き疲れる感じ。
でもキース大復活の2日目の会場の興奮を思い出させてくれる熱い音で、これも素晴らしい"
EX"。
そしてこういうのをカーステで鳴らすとまたたまらんのですよね(もう車も持ってませんけど・笑)

それにしてもLHのナチュラルな音とは全然違います。
ちょっと耳に突き刺さりますが、こちらで聴く"Silver Train"がまた素晴らしい!
テイラーが吼えてます!!ただし曲が始まる直前までちょいとお客さんがにぎやかですけど(笑)

ちなみにこちらもLHのと同じくCDの面割れはキース・コーナー終了後。
やっぱり今回のステージではキース・コーナーに続いてですねぇ〜、ってもういいです(笑)

 

TOKYO 2014 SECOND NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014

●Disc 1
1. BGM / 2. Opening SE / 3. Start Me Up / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7.
Angie / 8. Doom And Gloom / 9. Silver Train (with Mick Taylor) / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Happy
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Jumping Jack Flash / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

LHから3/14夜に緊急予約告知があるや、わずか1時間ほどで予約完売宣言がなされた2日目と最終日。
ということでこれもこうして紹介してももう買えない?というのがなんともなので、盤自体はさくっと紹介します。

インフォによると録音ポジションはA7とのこと。
こちらも初日とやや似た系統の音ですが、この2日目は初日より重低音をよく拾っていて、ナチュラルでありながら迫力のある綺麗な音です。
ただ、ダイレクト感は若干薄まっていますが、これまた周りは何で?というくらい静か。曲間やたまに少し話し声や掛け声は聴こえますけど見事に静か。
"Silver Train"終了後などで左側の方が微妙に興奮してるようですけど、そりゃそうでしょう。
ただその左側の方の興奮の仕方も、最後まで中途半端に遠慮がちな感じなのが却ってすっきりしなかったりもするんですが(聴けばわかります・笑)
ということで派手さこそ他のタイトルに譲る音ですが、見事にナチュラルな音で、ABBツアーのLHのものよりはダイレクト感もある"
EX"。
そしてこれもキース・コーナーで面割れなのがちょい残念ですが、結局最終日もそうなのでもういいです(笑)
あ、Mick Taylorのクレジット、初日のにはGuitarだけでしたが、Backing Vocalも追加されています。

さて、2日目は初日の不調と覇気の無さを吹き飛ばすキース大復活で知られますが、とはいえいろいろと面白ポイントなどなどありまして、ここにあれこれ(笑)

まずは"Doom And Gloom"で見事に迷子になるミック(笑)
なぜだ?新曲とはいえ散々やったろうに、イヤモニの不調なのか??

そしてファン投票ではツアー3日目、東京公演中日で遂に選ばれたのが"Silver Train"!
73年欧州ツアー冒頭で4回しか披露しなかったこの曲、なんとライヴでやるのは40年と半年振り!!しかもミックに呼ばれてミック・テイラー登場!!!!
演奏始まるやわたくし歓喜のあまり飛び跳ねて絶叫してましたが、ギターソロに入るところでミックがテイラーに「Come on, Mick!」と!もう感激極まり昇天。
あのテイラーが!テイラーのいるストーンズが"Silver Train"を!!
内心この曲ではテイラーだけでいいのにと思いつつ、ロニーとのダブル・スライドでしたが、ほんっとにいいもの観れました!

そしてこの"Silver Train"フィーバーに復活キースもさらに気をよくしたのか、続く"Honky Tonk Women"ではキース、チャックのカウベルを待たずしてイントロを弾き始める(笑)
チャックもそのままあわせて進めればいいのにカウベルをやめず、キースが悪ぃ悪ぃと笑いながらやり直し(笑)

メンバー紹介ではリサをオスカー受賞者として紹介、やんややんやの大喝采!
そしてダリルを「チャック、、、」と紹介しかけ、ダリルはキーボードを弾く仕草で出てきたのはご愛嬌(笑)

"Happy"では力が入り、「いつもより余計に回しております」という染之助染太郎奏法!(笑)
まぁロニーがしっかり決めなかったからグダグダになったという話しもありますが(笑)

"Miss You"ではミックとキースとロニーが揃って花道をいくのがお約束の演出になってるのに(契約になってるとの話しもあれど不明)、キースはロニーが花道から呼んでもボビーの近くで「おらいいよ」とガハハと一人笑っとりました(笑)

"Gimme Shelter"のイントロはキース復活したとはいえやっぱりちょい変だぞ(笑)

"Sympathy For The Devil"ではソロの見せ場でキース、一人花道を行く!そして弾かない(爆)なにやっとんじゃーい!!(笑)
まぁそれだけ嬉しかったんですかね(笑)

そんなあれこれありましたが、この日一番の面白場面は"You Can't Always Get What You Want"でのミック!
このディスクでは6:08付近、多くの方が見逃さなかったであろう、ミックが「やっちゃった!」と顔をしかめながら顔を手で覆う仕草を見れたのは大収穫(笑)
いやいやそんなことはさておき、初日のキースの不調をカバーするミックやロニーもよかったですが、やはりキース元気でバンド全体に活力がみなぎったこの2日目は素晴らしかったです!!

 

TOKYO DOME '226' 』 DAC-147-1/2 (2CD)
IEM+ aud. matrix recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2.
Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You
●Disc 2
1. Paint It Black / 2. Gimme Shelter / 3. Start Me Up / 4. Brown Sugar / 5. Jumpin' Jack Flash / 6. Sympathy For The Devil / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 8. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor) /
bonus (IEM only) 9. It's Only Rock'n' Roll / 10. Wild Horses / 11. Emotional Rescue / 12. Bitch

こちらはDACとSee No Evilとのタッグによる、イヤモニと隠密音源のマトリクス音源。
イヤモニとはミックなどが耳にはめてるイヤホンで聴いているモニター音のことで、こちらはそれを傍受したものに隠密音源をかぶせたもの。
イヤモニそのものの音もDisc2の最後に4曲ボーナス収録されています。

さてスタートするや聞き覚えのある声。このマトリクスに使われている隠密音源、どうやらLHの隠密盤と同じようです。
もちろんプレスの時間的にもコピーではないんでしょうけど。
そしてイヤモニだけにチャックのカウントが大きく入っていたり、隠密とはちょっと違ったサウンドへ。
なお、マトリクスではなくイヤモニだけの音はDisc2最後のボーナストラックを聴いてみると、かなり中高域が張ってるもののベースもギターもかすんで聴こえず意外にコーラスも薄いですが、チャーリーのスネアやタムはよく入ってます。

ということで、隠密のソースはLHのと同じようですが、マトリクス後の音は隠密とは違ってミックやチャーリーのドラムを補完されてより前面に出て、ちょい自然な感じで迫力増し。
イヤモニのギターが薄いので、イヤモニという不自然な感じはあまり感じません。
これはイヤモニの比率が低めなのか、想像していた音とは全然違って、重心が低くどっしりしていながらもこもったりもせず空間が狭くもならず、かなりしっとり重厚ナチュラルで聴きやすい音。
元のLHと同じ隠密成分はほんとに周りが静かなのでこちらも邪魔なチャットなどは皆無です。
ただ、スタッフからイヤモニを通じて話されたのか、"JJF"直前には意味不明の放送禁止用語が聞こえてきたりもしますが、これは何なのだ?
他にもたまにここでしか聴けない音の面白みもあり(笑)


ということで超絶クリア、ナチュラル、迫力といった隠密3タイトルとはまた違った、LHの隠密の中低域がより前面に出てきて、意外にナチュラルで迫力増しなこれまた"
EX"。
なるほどこれは隠密慣れしていない方にも聴きやすい作品ですね。
また、イヤモニのボーナス収録のためにDisc1のオープニングは短めながらも"Miss You"まで収録していますが、キース・コーナーから"Midnihgt Rambler"の流れがぶち切られていないところは一安心(笑)

それにしてもどうしちゃったのというのがこのジャケに帯。。
いろいろ事情はあるんでしょうけど、いつものクールなDACとは異なるこのデザインはちょっと、いやかなり残念。
しかも写真は日本公演の物だけでもないようで、いつもとは折り返しが逆なジャケの内側に掲載されている3日目の予告ジャケのキースは、グラストンベリーでの有名なショットからという、一目で他の公演とわかる写真が使われているのも残念。

ということで、初日の代表盤がこれで出揃った感じですね。
NT、LH、EV、DACとどれもそれぞれの持ち味がありつつ最高音質で聴けるこの幸せ、どう表現したものやら。
クリアネス、広がり、ナチュラル、迫力、それぞれが得意分野のあるタイトル、あとはお好みで。わたしの紹介が少しでも参考になればと。
ほんとは視聴YouTubeでも作ればわかりやすいんでしょうけど、mp3やmp4とかじゃ正確に伝わりませんしね。

 

TOKYO STONES ADDICT #1 』 EVSD-671/672 (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2.
Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introduction / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run /
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Brown Sugar / 7. Jumpin' Jack Flash / 8. Sympathy For The Devil / 9. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 10. Satisfaction (with Mick Taylor) / 11. Closing

ポールと同じくEmpress ValleyとXAVELとのタッグによる隠密CD。
こちらはXAVELだけにドンシャリかなと思ってましたが、思っていたほどのドンシャリではなく、とはいえメリハリのきいた下から上まで迫力のあるクリアでダイレクトな隠密です。
たまに手拍子や曲間では周りの声も拾っていますが、邪魔なほどではありません。
ややドンシャリ系ではありますが、迫力ではNTやLHを上回り、この音が一番迫力があって聴きやすいと感じる人も結構いることかと。
ということでもう最近の隠密はすごいですね、こちらも文句なしの"
EX"。

ここまで3タイトル出揃った隠密では、見事なクリアネスとダイレクトさと広がりではNT、ナチュラルな聴きやすさではLH、迫力あるダイレクトさではEVといったところ。
あぁ〜同じ曲の同じところを並べてYouTubeにでも上げればうまく伝わるんでしょうが難しい(笑)
それにしても3タイトルそれぞれ異なる音作りでこうして聴いてると面白いですが、やはりトレントに上がる自家録音物とは一線を画すると思います。
とはいえそのトレントに超弩級アイテムがアップされることもあるので面白いんですが。

ちなみにこちらもLHのと同じくCDの面割れはキース・コーナー終了後。
わたしは今回の来日公演のステージの流れでは"Midnight Rambler"まで一気に聴きたかったりもしますが(笑)

ただこのCD、最近定番の紙ジャケかと思いきや、豚のペーパースリーヴ、そして表側と裏側にプリント紙を配しただけのペラペラ簡易スリーヴというのが来日公演メモリアルとしては寂しいところ。
まぁ安いのがありがたいですが、CDラックに入れたら行方不明になりそうです(笑)
ちなみにアブダビはいつもの紙ジャケで、そちらにはレディジェン72のリミックスCDもついてます。

ということでジャケなどの作りはちょっと残念ですが、中身は迫力あるこれまた見事な隠密でありました! 

 

TOKYO 2014 FIRST NIGHT 』 no label (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. BGM / 2. Opening SE / 3.
Get Off Of My Cloud / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Wild Horses / 7. Emotional Rescue / 8. Doom And Gloom / 9. Bitch / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away (with Mick Taylor) / 13. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Brown Sugar / 7. Jumping Jack Flash / 8. Sympathy For The Devil / 9. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 10. Satisfaction (with Mick Taylor)

東京初日、NEW TATTOOの14 ON FIRE: BACK AT THE TOKYO DOME - FIRST NIGHT』(以下NT)に続くプレスCD第2弾はLHから。
ただ、200セット限定の予約が開始されるや一晩で売り切れで、こうして紹介してももう買えない?というのがなんともなのでさくっと紹介します。

インフォによると録音ポジションはA12とのこと。
NTに続きこちらも綺麗に録れていて周りも静かです。左側にときおり手拍子が入ってたりもますが気になるものではなく見事に静かです。
そしてLHからのLICKSやABBツアーの日本公演ものはちょっと音圧が低かったりダイレクト感に欠けていたりと物足りなさを感じましたが、今回のは重低音も出ていてダイレクト感もあります。
ダイレクト感とクリアさと空間の適度な広がりはわたしはNT盤の方が好みですが、ちょっと高音がきつめなNT盤に対してこちらはナチュラルな音で中域も出てるし、こちらもナイスな高音質隠密で通常隠密を上回る"
EX"。
また、中には小さいですが当日の写真もふんだんに使われています。

追加プレスも出てくるとは思いますが、こういうのは最初からどどんとプレスして欲しいものであります。
とはいえ限定200だからこそ予約が殺到するんでしょうけど。

ちなみにこちら、先に紹介したCD-RタイトルやNT盤と違って、Disc1はキース・コーナーで終わります。
わたしは今回のステージの流れではキース・コーナーからそのまま"Midnight Rambler"まで突っ走り、一息つくのは"Miss You"前でという流れが好きだったりします(笑)
あとメンバーのクレジットはせっかく細かく書かれているので、ミック・テイラーにもGuitarだけでなくBacking Vocalもと思わなくもありませんが、これまたどうでもいいですね(笑)

でもNT盤やこのLH盤も、ディスク交換無しでさらなる高音質で楽しめるBlu-ray Audioで聴いてみたいものです。
そこまでのハイレゾ録音をしているかは知りませんが。

ということでもう予約完売なのが残念ですが、NT盤とLH盤両雄相並び、どちらがいいかはお好みでというこれまたナイスなアイテムでございました。
今後EVはおそらく派手目な音で、DACはイヤモニミックスによる別次元サウンドで来ることと思いますが、これらもまた楽しみであります!

 

14 ON FIRE JAPAN TOUR TOKYO DOME 0304 SECOND NIGHT 』 (2CD-R: Mr.D Recordings CDR-140304-1/2 / Blu-ray Audio: Mr.D Recordings BDR-140304)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.4, 2014
   
●CD 1
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6.
Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●CD 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Sympathy For The Devil / 6. Brown Sugar / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 8. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

●Blu-ray Audio
1. Opening / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 5. Tumbling Dice / 6. Angie / 7. Doom And Gloom / 8. Silver Train (with Mick Taylor) / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Happy / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Jumpin' Jack Flash / 18. Sympathy For The Devil / 19. Brown Sugar / 20. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 21. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

これまた初日に続いてMr.DレーベルからCD-RとBlu-ray Audio(BD-R)で同時にリリース。
こちらも初日と同様、Blu-ray Audioは96khz/24bitハイレゾ仕様となってます。

こちら、初日と似た感じのドームの空間を感じるソフトな音ですが、初日よりはややダイレクト感があります。
ただちょっと音が頭上を抜けてるというか、もしかしたら高音を絞っているのか、音の毛色が違うので個人の好みによりますが、NEW TATTOOの初日の音を聴いた直後ではちょっとダイレクトさとクリアさには物足りなさを感じてしまいます。
そして初日と同様、CD-Rではもうちょっと低音に迫力があればと。とはいえ聴き進めると慣れてきて曲中は周りも静かな"
EX-"。
でも"IORR"ではちょいと遠くで揉め事が起こってる声があったり、曲の頭では曲名を言ったりあれこれ話す男性の声が大きくはないですが入ってます。

Blu-ray AudioはやはりCD-Rとの違いがはっきりと。これはやはりスピーカーで鳴らしたいところということで、土曜深夜の紹介は見送りあらためてスピーカーで鳴らしてひととおり聴き終えました。
ハイレゾ対応のAVアンプ経由でスピーカーで鳴らすとドームっぽい雰囲気がゆったりと感じられ、ボリュームを上げるとなかなかグッドですが、やはりNEW TATTOOの初日の後では物足りなさを感じてしまいます。

演奏はキース復活の2日目、素晴らしい!
この日はドームのいたるところで語られたであろう「今日調子いいわ」という観客の話し声も拾ってます(笑)
とはいえ色々ありまして、"Doom And Gloom"や"Honky Tonk-"のイントロやメンバー紹介や"Happy"や"You Can't Always-"などの面白事件についてはプレス盤で書きます(笑)
いやしかしこの日のハイライトは"Silver Train"!!ミック・テイラーも参加した期待を越える素晴らしい演奏に、わたくし歓喜して飛び跳ねながらも涙しました。

ところでこちら、初日のでは気づかなかったんですが、初日と同様クレジットにマット・クリフォードが抜けてます。
彼の登場は無情の世界でのフレンチホルンだけですけど、コーラス監修も彼の役割で重要なんですよね。
あとティムがキーボードとクレジットされていますが、彼はもともとはサックスですね。グラストンベリーでは2000光年でキーボードもやってましたが、今回どこかの曲でキーボードもやってたかな?
追記)と思ったら「ティム・リースは、「無情の世界」でアル・クーパーのフレーズをコピーしてオルガン弾いてましたよ!」とtwitterで寺田さんに教えていただけました。
こりゃ50周年からずっとですね、今まで全く気づいてませんでした(笑)

ということでBlu-ray Audioはスピーカーで鳴らすとなかなか面白いものの、ソフトな音がちょっと物足りない感じですがその辺はお好みで〜。

 

14 ON FIRE : BACK AT THE TOKYO DOME - FIRST NIGHT 』 NEW TATTOO NT-05/06 (2CD)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014

●Disc 1
1. Opening / 2.
Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumpin' Jack Flash / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 9. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

CD-RレーベルのNEW TATTOOから、プレスCDがまさかの最速でリリース。
ABBツアーでは好評に押されてCD-Rの後にプレスCD化されましたが、今回は自信作なのか最初からプレスCD。

ということで早速期待に胸を膨らませて再生してみると、暗転前のオープニングでは左側で話し声が聴こえ、暗転した瞬間に野太い男性の叫び声がするのでゲッ?と思いましたが、演奏が始まれば全く静か!
そして先日紹介したMr.D RecordingsレーベルのBlu-ray Audio/CD-Rのソフトでエコーが漂うドームサウンドと違い、こちらはライン録音かと思うようなクリアさと迫力!!
音からするとかなり前方のスピーカー近くのようですが、なぜこんなに周りが静かなのだと不思議なクリアサウンド。

もちろんたまにミックの動きに合わせてでしょう、ちょこっと盛り上がるところはありますが、ほんと静かで手拍子もほっとんどありません。
音質はちょっと高域が強いと感じる方もいるかなぁ〜という音ですが、低音から高音まで脅威のクリアネスで、演奏の全ての音を見事に拾っています。
当日の会場の音の特徴でキースがでかいものの、なんと"Start Me Up"ではリサのものと思われる手拍子まで拾ってます!
それでいて音の広がりも適度にありますが、ABBツアーでのNEW TATTOOの見事に空間が広がるサウンドとは全く別物のダイレクト系の音。
ごくたまに音がわずかに回るところがありますが全く問題なし!
これは隠密では普段は最高ランクにしている"EX-"を超越して、もう"EX"です。

さて、来日公演も終了したことですしちょこっとあれこれ。
日本公演初日といえばキースの元気のなさが心配され、お腹を悪くしたとかリウマチでとかいろんな噂は耳にしますが、ティムによると時差ぼけがきつかっただけだとか?
ということで演奏では"IORR"でのキースのイントロミスから始まり、ハウリングが起こるわでヒヤヒヤのスタート。
"Wild Horses"ではキースのヴォーカルマイクが用意されておらず、キースが自分の唇を指してクルーに合図を送ってましたが最初のコーラスは間に合わず。
"Emotional Rescue"でもハウリング。"Doom And Gloom"ではキースのイントロ1発目が決まらずスタートし、エンディングも決まらず(笑)
リクエストに選ばれた"Bitch"でもキースは冒頭もソロも決まらず、ステージの前方にもほとんど出てこないのでますます心配になってしまったのでした。
"Before They Make Me Run"でのイントロが決まらないのはよくあることとはいえ、途中で音を外すしほんとに心配に。
そしてあの"Gimme Shelter"のイントロやり直しとやり直してもさえないイントロ、、、昔なら笑うところ、もう心配で笑えない。

でもキースは何かしらの体調不調を抱えつつも必死にやってくれたんですよね。
そしてそれをフォローするバンド、特にミックが凄まじく、3公演中でも突出したパフォーマンスに圧倒!
そんなわけでこの日の"Midnight Rambler"は凄かった!イントロ一発目はミキサーの音出しがミスったようでしたが、ダブル・ミックがほんとに凄かった!!
そして"Midnight Rambler"の日本公演大爆発はその後の公演でも続くのでありました!
いやしかしチャック、悪魔のイントロ一発目のあの音はないだろうに、そしてエンディングが決まらなかったのは残念(苦笑)
でも"You Can't-"の洗足フレッシュマン・シンガーズはよかったですね〜!指揮者も若くてまさにフレッシュながら大役を見事に!
そしてラストの"Satisfaction"のキースはよかった!この盤で聴く爆音キース、最高です。

てなわけで超高音質クリアなこのNEW TATTOO盤、これで演奏が素晴らしければなおさらよかったんですが、ツアー2日目だし頑張るキースとそれをフォローするバンドを超高音質でとらえた素晴らしい音に感謝!
音質はもちろん個人の好みがあるので様々でしょうが、最近の隠密は凄いのでこりゃ今後リリースのLHやEVやDAC(リリース予定順)も楽しみであります!!


Feb 2014
14 ON FIRE JAPAN TOUR TOKYO DOME 0226 FIRST NIGHT 』 (2CD-R: Mr.D Recordings CDR-140226-1/2 / Blu-ray Audio: Mr.D Recordings BDR-140226)
aud recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 2014
   
●CD 1
1. Opening / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●CD 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Gimme Shelter / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumpin' Jack Flash / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 9. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

●Blu-ray Audio
1. Opening / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5. Wild Horses / 6. Emotional Rescue / 7. Doom And Gloom / 8. Bitch / 9. Honky Tonk Women / 10. Band Introductions / 11. Slipping Away (with Mick Taylor) / 12. Before They Make Me Run / 13. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 14. Miss You / 15. Paint It Black / 16. Gimme Shelter / 17. Start Me Up / 18. Brown Sugar / 19. Jumpin' Jack Flash / 20. Sympathy For The Devil / 21. You Can't Always Get What You Want (with The Senzoku Freshman Singers) / 22. (I Can't Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

東京公演初日を隠密収録した音源がCD-RとBlu-ray Audio(BD-R)で同時にリリース。
意外にもあちこちからのCD-Rリリースはまだないようで、こちらが最速かつ今のところこれだけのようですね。

CD-RとBlu-ray Audioの違いはショップ・インフォから転載しますが、2CDRバージョンはHQ=ハイレゾ・デジタル・レコーディングのオリジナル音源をCD準拠44.1khzにコンバート。
ブルーレイ・オーディオ・バージョンは96khz/24bitハイレゾ・オリジナル音源をそのままダイレクト収録。
BDプレイヤーで動画なしのオーディオ音源をハイスペックで再生する仕様とのこと。

Blu-ray Audioとの違いはいかほど?とCD-Rもあわせて通販でゲットしましたが、Blu-ray Audioは普段ブートをヘッドフォンで聴いてるプレーヤーでは再生できないので、BDプレーヤーにアンプとスピーカーのAVシステムの方から鳴らして聴き比べてみると違いは歴然。Blu-ray Audioの方が重低音も出て音も広がり、東京ドームの空気を見事に再現してくれます。
これは音がより良くて1枚で通して一気に聴けるBlu-ray Audioの方が断然おすすめですが、そうそう気軽に聴けるわけでもないのでCD-Rの方とあわせて紹介。
なお、Blu-ray AudioはTVには選曲リストとタイトル画像のみが出力されますが、もちろんTVのスピーカーで聴いてるわけではありません。

さて、音質はエコーもほどよく拾ってドームの空気を再現しています。いわゆるライン録音のようなダイレクト感のあるといったテイストではなく、エコーと音の広がりもある自然なドームの音です。
いわゆるXAVELよりもNew Tattooっぽいと表現すればわかりやすいでしょうか。
その自然な音ゆえに重低音の響かないCD-Rでは特に最初は迫力不足に聴こえるところもありますが、周りのしゃべりも耳につくのは冒頭とかメンバー紹介だけで、手拍子や歓声などは後半はちょっと拾ってますがあまりないので演奏に浸る事が出来ます。あ、"You Can't Always -"の冒頭コーラス部分は話し声がちょい邪魔。あと"Miss You"冒頭で一瞬ニューアークの奇声の再来かとドキッとします(爆)
それにしても東京ドーム初日、キースがでかい!ということで、ダイレクト感かナチュラルエコーかの好みの問題はありますが、隠密では最高ランクの"EX-"です。

いやしかし今回の日本公演、初日を終えて演奏がどうこうとかキースがどうこうではなく、これが最後かもしれないという想いが募ってきて、なんか今までの日本公演と違って急に妙に感傷的になってきてるんですが(それはやはり演奏がどうこうだったからかもしれませんが)、こうしてドームの空気を再現するナチュラルな音を聴いてるとその想いがますます。
いや、あれだけミックは元気だったんだから60周年もきっと、まだまだ現役バンドだぜ!と自らに言い聞かせてます。

さて、まだ日本公演中ですし演奏がどうこうとか言うのは省きますが、アラ?というのがここそこでとか、ハウリングがぁ〜とかいろいろ。
でもこれもいい思い出です。あ、こういうところにも感傷的なところが(笑)
明後日に迫った2日目、そして3日目最終日と楽しみです!!

しかしハイレゾ・デジタル・レコーディングのBlu-ray Audioは思ってたよりも違いが明らかで断然いい!
Blu-ray Audioで2006年のNew Tattoo盤を聴いてみたいぞ!あ、2006年のレコーダーはそこまでの録音は出来なかったかな??

 

GLASGOW 1982 』 no label (2CD)
aud recordings@Apollo Theatre, Glasgow, Scotland, May 27, 1982 

●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going To A Go-Go / 11. Chantilly Lace / 12. Let Me Go / 13. Time Is On My Side / 14. Beast Of Burden / 15. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T & A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction

最近出回ったという新たな音源をメインに使用した82欧州ツアーの2日目。

この欧州ツアー2日目のブート化はこれが初めて。
しかし以前からトレーダー間で出回っていたモノラル隠密に比べると断然いい音!メイン音源は、距離は感じるやや団子の音ですが、低音から中域が厚いマイルドな音で全部の音を綺麗に拾っているステレオ隠密で、周りもちょいとにぎやかになるところもありますが、曲中はそれほど手拍子もうるさくなかったりもしますし、82ツアーの冒頭4公演は小会場、せっかくの小会場なので臨場感はもっとあっていいくらい(笑)
いやしかしもう32年も前のライヴをこうして聴きながら、2014年の次なる欧州ツアーに夢を馳せるというのもオツなもの。

それにしてもミックもキースもまだ40歳手前のこの頃、81ツアーからのオフ明けにもかかわらず2発目にしてすでに熱いライヴです。
82の2大特徴である"Chantilly Lace"もやってるし、"Hang Fire"でのダブルサックス、ボビー・キーズとジーン・バージによるコーラス部の演奏もしっかり!
しかしインフォによるとおり"Twenty Flight Rock"のイントロはリズムセクションがおかしなことに(笑)
"Little T & A"のブレイクもその前がなんか変だぞ(笑)

また、"Let Me Go"の中盤から終了直前までは、昔からある音源が補填されています。
そして残念なことにこの新音源は"Honky Tonk Women"の途中までしかないようで、以降は従来のモノラル音源に切り替わります。
そちらは低音もスカスカでさらに距離も感じる音で、いきなりこれを聴くとう〜んという音ながらもここまで進んで耳が慣れてくるとまぁ普通に聴けてしまいます(笑)
ただしバッテリー低下によるものと思われる回転ムラが"JJF"では聴かれます。それはラストの"Satisfaction"ではさらに惨くなるため、"Satisfaction"では第3の音源も登場して完全収録盤となっています。
ということで音質は"very good+"〜"good"まで幅がありますが、音のよいメイン音源の収録は長く、82ツアー2日目が遂にこうしてまとまった形で陽の目を見ただけでもうれしいところ。

そしてこちらには同じく82はトリノ2公演のおまけ4CD-Rがついてて、まだ全部は聴いてませんがこれがまたどちらが売り物なのというくらいナイス!

 

GARDEN STATE 2012 HD 』 RS121215R (2CD + bonus BD-R)
TV Broadcasts@Prudential Center, Newark, NJ. Dec.15, 2012

●Disc 1
1. Opening / 2. Get Off Of My Cloud / 3. The Last Time / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Paint It Black / 6. Gimme Shelter (with Lady Gaga) / 7. Wild Horses / 8. Going Down (with John Mayer & Gary Clark Jr.) / 9. Dead Flowers / 10. Who Do You Love (with Dan Auerbach & Patrick Carney) / 11. Doom And Gloom / 12. One More Shot / 13. Miss You / 14. Honky Tonk Women
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Before They Make Me Run / 3. Happy / 4. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 5. Start Me Up / 6. Tumbling Dice (with Bruce Springsteen) / 7. Brown Sugar / 8. Sympathy For The Devil / 9. You Can't Always Get What You Want (with Trinity Wall Street Choir) / 10. Jumpin' Jack Flash /  11. (I Can't Get No) Satisfaction

●Disc 3 (BD-R) Bonus Disc only for the 1st Edition <Remix Stereo Soundboard Audio> <1080HD>
1. Video Intro / 2. Opening / 3. Get Off Of My Cloud / 4. The Last Time / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Paint It Black / 7. Gimme Shelter (with Lady Gaga) / 8. Wild Horses / 9. Going Down (with John Mayer & Gary Clark Jr.) / 10. Dead Flowers / 11. Who Do You Love (with Dan Auerbach & Patrick Carney) / 12. Doom And Gloom / 13. One More Shot / 14. Miss You / 15. Honky Tonk Women / 16. Band Introductions / 17. Before They Make Me Run / 18. Happy / 19. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 20. Start Me Up / 21. Tumbling Dice (with Bruce Springsteen) / 22. Brown Sugar / 23. Sympathy For The Devil / 24. You Can't Always Get What You Want  (with Trinity Wall Street Choir) / 25. Jumpin' Jack Flash / 26. (I Can't Get No) Satisfaction


日本ではWOWOWで衛星生中継され、ブートCDでは『ONE MORE SHOT LIVE(CR-121215-CD 1/2)やONE MORE SHOT(DAC-131)でおなじみの2012/12/15、ニュージャージーはニューアーク公演。
   

このゲスト満載公演が、1年以上経ってIMP系からもルビジウム・システムを用いて製作された特製プリマスターからというディスクでリリース。

そして全世界に配信された衛星生中継は『ONE MORE SHOTと名づけられていたことから、『GARDEN STATE 2012 HDというこのタイトルにはなんとなくピンと来なかったりもしますが、ガーデン・ステートとは元々緑が多いことで知られるニュージャージー州の愛称であり"The Last Time"の後にミックが「The Garden State」と言っているところにもかかっていますが、このタイトルの一番のポイントは78年のニュージャージーはパサイク公演を収録したブート名盤『GARDEN STATE 78へのオマージュとなっているところ。
そのオマージュタイプのジャケの2CDバージョンもリリースされています。わたしは初回ボーナスのBlu-ray(BD-R)もついたこちらだけですが(笑)

さてこの公演、既発CDではCR盤は低音に厚みを持たせて迫力があり、DAC盤はよりやや素直な綺麗な音で音の粒子がきめ細やかに感じましたが、このIMP系はこれまた音の粒子が細かくさらに迫力あるクリアな音に昇華しています。
音質表記は他と同等の"EX"で、中盤からちょっとシンバルが目立つ曲もありますが、このクリアさは頭一つ抜きん出ていて、こうして聴くとちょっと物足りさを感じた演奏も別物に聴こえてきます。

そして何と言っても素晴らしいのは、"Miss You"でのあの奇声が聴こえないこと!そこが擬似モノラルになってるわけでもないのに見事にかき消されていて、これはナイス!

また、1stエディションにはBlu-ray(BD-R)も付属。
もちろん1080HDで、元となってるのはずっとロゴとかが入ってるWOWOWとは別の海外放送と思われます。ごくごくたまに右上にロゴ隠しが入ってますが、ほとんど出てこないのでこれまたナイス。そしてこちらも"Miss You"の奇声はありません。

ということで1年以上経ってからのリリースですが、これはこれでアリでございました! 

 

50 YEARS ON VIDEO RED 』       RSFROM THE VAULTS FTV-002BDR1/2 (2BDR)
50 YEARS ON VIDEO BLACK 』 RSFROM THE VAULTS FTV-003BDR1/2 (2BDR) (共に2DVDバージョンもあり)
Pro Shots
   
50 YEARS ON VIDEO RED
●Disc 1
[PROMO VIDEO]
Doom And Gloom / Jumpin' Jack Flash (Crossfire Hurricane) / No Spare Parts / Following The River / Plundered My Soul / Rain Fall Down / Streets Of Love / Rough Justice / Sympathy For The Devil (The Neptunes Remix) / Don't Stop / Gimme Shelter(1998) / Out Of Control / Saint Of Me / Anybody Seen My Baby ? / Like A Rolling Stone / I Go Wild / Out Of Tears / You Got Me Rocking / Love Is Strong / Sex Drive / Highwire / Terrifying / Almost Hear You Sigh
 [ALTERNATES]
Doom And Gloom (Censored Version) / Doom And Gloom (Live Edit) / Doom And Gloom (Lyric Version) / Doom And Gloom (Bennie Benassi Remix) / One More Shot / Streets Of Love (Studio Version) / Rain Fall Down (Explicit) / Rain Fall Down (Will.I.Am Remix) / Sympathy For The Devil (Fatboy Slim Remix) / Gimme Shelter (Michel Gondry) / I Go Wild (Animated Version) / I Go Wild (Director's Cut) / Love Is Strong (Mtv Video Music Awards 1994)
●Disc 2
[50&COUNTING TOUR]
Announce Live Shows! / Live At La Trabendo Paris / Live At The O2 / 50 & Counting In London / 50 & Counting Live!/ Rehearse With The Rolling Stones (Lady Gaga, Bruce Springsteen And The Black Keys) / Connection / Start Me Up / Wednesday Announce US & Canada Tour And Hyde Park Show / Tickets On Sale Today! / Live At Echoplex / Echoplex Report / Up And Coming Band Play Echo Park / 50 & Counting Opening Night - Los Angeles Staples Center / 50 & Counting Tour Hits North America! / Little Red Rooster (With Tom Waits) - Live In Oakland / No Expectations - By Request Song Vote / Beast Of Burden (With Katy Perry) / Sympathy For The Devil - 50 & Counting Live / Six Days On The Road (With Taj Mahal) - Live In Chicago / All Down The Line (With Sheryl Crow) - Live In Chicago / As Tears Go By (With Taylor Swift) - Live In Chicago / Come On - 50th Anniversary / Bitch (With Dave Grohl) - Live In Anaheim / Mick Jagger And His Boston Bruins Shirt / Dead Flowers (With Brad Paisley) - Live In Philadelphia / Happy Birthday Philadelphia! / The Rolling Stones Are Coming To Glastonbury! / Glastonbury 2013 / Backstage At Glastonbury - One More Shot / Return To Hyde Park 2013 / Return To Hyde Park - Mick & Keith / It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It) - Hyde Park 2013 / 50 & Counting Thank You!
[50 YEARS EXTRA]
Happy Holidays 2013 / Announce 14 ON FIRE ASIA PACIFIC TOUR / Happy Birthday Mick Jagger! / Happy Birthday Keith Richards! / Happy Birthday Charlie Watts! / Happy Birthday Ronnie Wood! / Carnaby Christmas 2012 / Carnaby Christmas 2012 - The Launch / Crossfire Hurricane World Premiere In London / 50 Week - The Band Celebrate Their Anniversary / 50 Exhibtion - Mick & Keith At Somerset House / 50 Book - Charlie & Ronnie / 50 Printing - Silver Train
[VIDEO TRAILERS]
Sweet Summer Sun - Hyde Park Live (Extended Trailer) / Sweet Summer Sun - Hyde Park Live (Trailer) / Sweet Summer Sun - Hyde Park Live (Video Trailer) / Sweet Summer Sun - Hyde Park Live (Euro Trailer) / Sweet Summer Sun - Hyde Park Live (Showtime Trailer) / Crossfire Hurricane (Trailer) / Crossfire Hurricane (Cinema Trailer) / 50 Years Of Satisfaction / 50 Enhanced Ebook / Charlie Is My Darling (TV Spot) / Charlie Is My Darling - Super Deluxe Box Set / Charlie Is My Darling (Official Trailer) / Charlie Is My Darling (60 Second Spot) / TV AD 2012 / Ladies And Gentlemen (Us Theatrical Trailer) / Ladies And Gentlemen (Theatrical Trailer) / Ladies And Gentlemen (Remastered Trailer) / 50th Anniversary GRRR! AD / GRRR! (Look & Listen TV) / GRRR! (Amazon TV) / GRRR! The Greatest Hits Album Trailer GRRR! (TVCM) / GRRR! (30 Second TVCM) / GRRR! (15 Second TVCM) / GRRR! (Austria TVCM) / GRRR! (Footage) / GRRR! (French TVCM) / Live At The Checkerboard Lounge Chicago 1981 (Sampler) / Live At The Checkerboard Lounge Chicago 1981 (Pbs) / Some Girls - Live In Texas 1978 (Trailer) / Some Girls Out Now / Some Girls Out Monday / Some Girls Box Set Remastered And Re-Released / The Ed Sullivan Show Deluxe Dvd Set / CD Singles Box Set / Vinyl Box Set Unveiling / Stones In Exile (Trailer) / Out Of 'Exile' For Moma Premiere / Exile On Main Street (Promo) / Exile On Main Street 2010 From The Production Line / Rare And Unseen (Trailer) / Get Yer Ya-Ya's Out! - 40th Anniversary Box Sets (Us) / Rock Of Ages (Trailer) / Just For The Records (Trailer) / Film A La Carte (Trailer) / Rolled Gold + (Trailer) Shine A Light (Movie Trailer) / Sympathy For The Devil - One Plus One (Trailer) / Rock And Roll Circus (TV) / Rock And Roll Circus (DVD Promo) / The Biggest Bang (DVD Promo) / The Biggest Bang (Trailer) / Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) (Live) / Super Bowl Behind The Scene / Start Me Up (Live In China) / No Expectations (With Anna Mourah) / A Bigger Bang Tour The Last Show / If It Ain't Got That Thing Four Flicks (Launch) / No Security Tour Opener / Voodoo Lounge (CD-Rom Trailer) / At The Max In Imax / At The Max (Promo) / Let's Spend The Night Together (Trailer) / Stones Bar (TV CM) /10,000,000 Thank You (Message)

50 YEARS ON VIDEO BLACK
●Disc 1
[60s Promo Video]
(I Can't Get No) Satisfaction / Gather Moss (Around And Around) / The Last Time / Get Off Of My Cloud / 19th Nervous Breakdown / Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow? / Let's Spend The Night Together / We Love You / 2000 Light Years From Home / Jumpin' Jack Flash / Sympathy For The Devil / Honky Tonk Women / Gimme Shelter
[70s Promo Video]
Brown Sugar / Tumbling Dice / Rocks Off / Angie / Dancing With Mr.D / It's Only Rock And Roll (But I Like It) / Ain't Too Proud To Beg / Till The Next Goodbye / Fool To Cry / Hey Negrita / Crazy Mama / Hot Stuff / Miss You / Far Away Eyes / Respectable /
[80s Promo Video]
Emotional Rescue / Where The Boys Go / She's So Cold / Start Me Up / Worried About You / Neighbours / Waiting On A Friend / Hang Fire / Going To A Go-Go / Time Is On My Side / Undercover Of The Night / She Was Hot / Too Much Blood / Harlem Shuffle / One Hit (To The Body) / Mixed Emotions / Rock And A Hard Place
[Alternates And Rarities]
Jumpin' Jack Flash (B&W) / Child Of The Moon / Angie (Version 2) / Silver Train / Fool To Cry (Top Of The Pops) / Brown Sugar (Live 1976) / Wild Horses (Live 1976) / Emotional Rescue (Version 2) / Undercover Of The Night (B Version) / Time Is On My Side (MTV Version)

●Disc  2:
[LIVE ARCHIVE]
(Live Archive Vol.1 - Brussels 1973)
(Live Archive Vol.2 - Hampton 1981) Black Limousine / Little T&A / Happy Birthday Keith / She's So Cold / Satisfaction
(Live Archive Vol.3 - La Friday 1975) Ain't Too Proud To Beg / You Can't Always Get What You Want / Happy / It's Only Rock 'N' Roll / Fingerprint File / Angie
(Live Archive Vol.4 - Tokyo Dome 1990) Sad Sad Sad / Ruby Tuesday / Rock And A Hard Place / Paint It Black / It's Only Rock 'N' Roll
(Live Archive Vol.5 - Toronto Phoenix 2005) Rough Justice / Live With Me / Get Up Stand Up / Mr. Pitiful
(Live Archive Vol.6 - Roundhay Park Leeds 1982) Under My Thumb / Let's Spend The Night Together / Twenty Flight Rock / Going To A Go Go / Time Is On My Side

赤も黒も2BD-Rということで、合計4BD-R!!
赤は 151min+178min、黒は 228min+155min と合計12時間近くもの怒涛の収録で見応えたっぷり!
平日夜に今日は1時間だけとか思っても、ついつい見入ってしまいます。
ほんとはオフィシャルでこれだけのものをリリースしてくれればいいんですが、もし実現しても『GRRR!の楽しいトレーラーなんて収録されないだろうし、これで十二分に楽しめます(笑)
ということでようやく全部見ましたが、曲目だけでお腹いっぱい、それほど紹介することないんですが簡単に紹介を(笑)

まずは赤。
PVは最新の"Doom And Gloom"から90年代まで遡っていく作り。
そして50 & Countingツアーや商品発売トレイラーなどなどてんこもり。
基本的にオフィシャルYouTubeからDLしたプロモビデオ等をオーサリングしたもののようで、やや輪郭がソフトだったりするところもありますが、綺麗な映像がこれでもかと。

そして黒。
こちらは曲目のとおり怒涛のPV集からStones Archive関連まで、かなり見ごたえあり!たまらんです!!
こちらも基本的にオフィシャルYouTubeからですが、元映像には1080pではなく720pのものもあったりダメージのあるものもあったり、オフィシャルYouTubeからでないTop Of The Popsの"Brown Sugar"はかなり粗かったりもします。
でもさすがに全部とは行きませんがバージョン違いもかなり網羅されている上に、あまり見かけない映像もちょこちょこ入っててこりゃナイス!

欲を言えばビットレートを上げて4BD-Rより6BD-Rにしたほうがもっと綺麗かもと思わないでもありませんが、そうしないのはやっぱり値段が上がっちゃうからでしょうか。
なお、赤と黒のどちらもDVDバージョンもありますが、ショップインフォによるとDVDバージョンは2層式DVDとはいえ、Blu-ray(BD-R)のHD画質でなくSD画質にダウンコンバートされているようです。

以上、簡単な紹介ですが来日を前にめちゃ楽しめます(笑)

 

THE BRIXTON ACADEMY 1995 』 RS950719R (2CD+BDR)
SB recordings@Brixton Academy, London, England. Jul.19, 1995

■■2CD
●Disc 1
1. Opening / 2. Honky Tonk Women / 3. Tumbling Dice / 4. You Got Me Rocking / 5. Live With Me / 6. Black Limousine / 7. Dead Flowers / 8. Sweet Virginia /  9. Far Away Eyes / 10. Love In Vain / 11. Down In The Bottom / 12. Shine A Light / 13. Like A Rolling Stone
●Disc 2
1. Monkey Man / 2. I Go Wild / 3. Miss You / 4. Band Introductions / 5. Connection / 6. Slipping Away / 7. Midnight Rambler / 8. Rip This Joint / 9. Start Me Up / 10. Brown Sugar / 11. Jumpin' Jack Flash

■■BD-R (bonus)
●THE BRIXTON ACADEMY 1995 <Stereo Soundboard Audio> <Aud-shot / SD to 1080HD>
1. Opening / 2. Honky Tonk Women / 3. Tumbling Dice / 4. You Got Me Rocking / 5. Live With Me / 6. Black Limousine / 7. Dead Flowers / 8. Sweet Virginia / 9. Far Away Eyes / 10. Love In Vain / 11. Down In The Bottom / 12. Shine A Light / 13. Like A Rolling Stone / 14. Monkey Man (*image movie) / 15. I Go Wild /  16. Miss You / 17. Band Introductions / 18. Connection / 19. Slipping Away / 20. Midnight Rambler / 21. Rip This Joint / 22. Start Me Up / 23. Brown Sugar / 24. Jumpin’ Jack Flash
●STRIPPED TV - ON AIR VERSION <Pro-shot / SD to 1080HD>
1. Opening / 2. Wild Horses / 3. Like A Rolling Stone / 4. Angie / 5. Dead Flowers / 6. Live With Me / 7. The Spider And The Fly / 8. Shine A Light / 9. Sweet Virginia / 10. Rip This Joint / 11. Gimme Shelter / 12. Love In Vain / 13. Street Fighting Man / 14. Let It Bleed
●STRIPPED TV - OFF AIR VERSION <Pro-shot / SD to 1080HD>
1. Opening / 2. Wild Horses / 3. Like A Rolling Stone / 4. Angie / 5. The Spider And The Fly / 6. Shine A Light / 7. Rip This Joint / 8. Gimme Shelter / 9. Love In Vain / 10. Street Fighting Man / 11. Let It Bleed

IMP系からもBrixton Academyがリリース。
初版限定というブルーレイのおまけつきですが、CDは昨年のブート大賞『BRIXTON ACADEMY 1995のコピーに手を加えた盤。

まずはルビジウム・システムを用いた特製プリマスターによりCD化したというそのCDから。
Voodoo Loungeツアー後半の欧州ツアーでは、アムステルダムのParadiso、パリのOlympia、さらに7/19にロンドンはBrixton Academyでシークレット・スモールギグを行いましたが、そのブリクストン・アカデミーの超絶高音質SB音源を極秘入手して昨年ブートCD化したのがRattle SnakeのBRIXTON ACADEMY 1995
んが、そのRattle SnakeのBRIXTON ACADEMY 1995は左右のチャンネルが逆だったため、『BRIXTON ACADEMY 1995(no label-LH)、WELCOME TO BRIXTON(FTV001 CD1/2)といったコピーを生むことに(苦笑)

   2013年10月に全部紹介してます。

と、簡単に昨年リリースされた盤のおさらいをしましたが、今回のCDもオリジナルの左右を反転させ、一部の欠落部を隠密で補填したもの。
なお、欠落部といってもそうそう欠落してるわけではなく、これはあえて入れる必要があるのかな?という開演前のオープニング、そして"Like A Rolling Stone"〜"Monkey Man"の曲間、メンバー紹介、"Slipping Away"〜"Midnight Rambler"の曲間、"Rip This Joint"の終了直後の1秒ほど、"Brown Sugar"終了後〜アンコールの"JJF"待ちの曲間、"JJF"終了後、これらが隠密補填されています。開演前、曲間、終演後が補填されたのは今回初めて。

ということで、"Like A Rolling Stone"の後のキースの"Thank you, Bob"がこちらには入ってます(笑)
そのキースの謝辞は大きく綺麗なので、オフィシャルのSBと隠密をうまくマトリクスしてるのかも?
メンバー紹介はリサの紹介直後からバナードのところだけ音が変わってこもってるのが違和感ありますが、これはそこが欠落していたVGPの『WELCOME TO BRIXTON ACADEMYの音にさらに別音源を補填したんでしょう。
そんなわけで、メンバー紹介は別音源であまり違和感なくすっきり補填していたLH盤の方が自然なつなぎになってます。
ということで、冒頭や曲間に隠密が入るのがいいかというと微妙な感じもしないわけではありませんが、後発だけに差別化を図ったということでしょう、最長の完全収録盤になってます。

音質は大元のSB音源は元からよかったのでこちらも"EX"。
元がいいので僅かな違いではありますが、LHは低音を厚く、FTVは入力レベルを抑えつつ音を整えていましたが、こちらは入力レベルは大きいままでちょっと高音が強め。
オリジナルのRattle Snakeと似た系統の音です。

続いてこっちは全部は見てませんが、おまけのブルーレイ。
まずはブリクストン・アカデミー。こちら映像は昔からお馴染みのロニー側から収めた隠密ショットで、その音声をCDのSB音声に差し替えたもの。
SD画質を1080HDにアップコンバートして12.2GBほどになっていますが、やはり大型液晶TVだとちょいとブロックノイズだったりいろいろです。
でもそんなにアップグレードを感じるほどではないかな?と思いながらD-STONEの2DVD-Rと見比べると、単なるアップコンバートではなく丁寧に元から作られているためか、かなり綺麗になってました。そして音が違うとやはり違うもので、昔のDVDよりは断然ナイス(笑)
ちなみにテープチェンジで映像がない"Monkey Man"は他の曲の映像などのスロー再生によるイメージ映像ですが悪くありません。
そしてたまにルビジウム・マスターを謳う<<RM>>という小さな透かし文字が右下に入ってます。

あとはWOWOWでも放送された『STRIPPED TVのON AIRバージョンと、OFF AIRバージョンが2つ。
このボーナス・ディスクではこのON AIRバージョンが一番ビットレートが高く、それぞれ6.4GBと4.3GB。
こちらはDVD時代から結構綺麗に見れましたので、やはり劇的な向上というわけには行きませんが、これまたDVD-Rと見比べるとかなり綺麗になってることがわかります。
OFF AIRバージョンはそれほど違いがあるわけではないんですが、まぁオマケということで。

ということであの手この手というか、手を変え品を変え続々リリースされるブリクストン・アカデミーでした(笑)


Jan 2014
50 & Counting Live - UNITED CENTER 2 』 (BD-R)
aud shots@United Center, Chicago, IL. May 31, 2013

1. Intro / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Paint It Black / 5. Gimme Shelter / 6. Shine A Light / 7. Emotional Rescue / 8. All Down The Line (with Sheryl Crow) / 9. Doom And Gloom / 10. One More Shot / 11. Can't You Hear Me Knocking (with Mick Taylor) / 12. Honky Tonk Women - Band Introductions / 13. You Got The Silver / 14. Happy / 15. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 16. Miss You / 17. Start Me Up / 18. Tumbling Dice / 19. Brown Sugar / 20. Sympathy For The Devil / 21. You Can't Always Get What You Want / 22. Jumping Jack Flash / 23. Satisfaction (with Mick Taylor)

シカゴ初日に遅れてようやく2日目が登場。
こちら、今までのBD-Rと同じくSilver Stallionプロジェクトによるフリー作品で、DVDバージョンから3ヶ月以上遅れてネットに登場したBlu-rayバージョン。
それを毎度の映像老舗が速攻BD-Rでリリース(笑)

メインはロニー側8時付近の1階スタンド低層からの映像で、他にミックやキースの動きに合わせてキース側真横からのショットやロニー側2階席からのショットを組み合わせたマルチカメラ仕様。マルチといってもそれほど頻繁に切り替わるわけでもなく、安心して綺麗な映像を堪能できます。
この映像、先にギフトのDVD-Rでも見てましたがやはりBD-Rは断然綺麗。
↓サンプル映像はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=Ctmh90QwVLI

ちなみに"Midnight Rambler"終了後から"Miss You"冒頭はいい映像がなかったようで、音は入っていますが50周年写真集を振り返るチャーリーとロニーの映像が挿入されています。また、音声は一部曲間で響き渡る口笛を消す加工がなされています。
シカゴでは3公演やってますが、この2日目は50&Countingツアー唯一の"Shine A Light"、そしてシェリル・クロウとの"All Down The Line"、さらには50&Countingツアーでも4回しかやってないミック・テイラーとの"Can't You Hear Me Knocking"が拝めるという、中日とはいえなかなかおいしいセット。
演奏はこうして後からじっくり観るとキースの手抜き奏法がわかりますが、ホームの一つであるシカゴということでストーンズも伸び伸びやってます(笑)

さらにメンバー紹介では、この5/31はロニーの誕生日6/1の前日で時差を考えるともう誕生日、さらに6/2が誕生日のチャーリーもほぼ誕生日で次の公演は6/3で過ぎてしまうということで、"Happy Birthday"コールが。
チャックを紹介した後にミックがチャックに耳打ちして打ち合わせたとおり、チャーリーには伴奏つきの"Happy Birthday Charlie"。
横で俺には?とおどけるロニーがまた面白い。

ちなみに冒頭ちょいとイヤモニの調子も悪かったようですが、"IORR"のイントロでキーを間違えるキースにあわせてミックも外れてしまいますが、俺か?と不安そうに歌いだすミックがちょっと面白い(笑)
そして"Satisfaction"ではイントロだけでなくところどころ怪しげな音を鳴らし、花道でミックと交錯してじゃれるキース(笑)

そんなわけですがこれまたSilver Stallionプロジェクトさまさま、素晴らしい画質で最高の一枚でした! 

 

FUKUOKA 1995 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud. recordings@Fukuoka Dome, Fukuoka, Japan. Mar.23, 1995

●Disc 1
1. Introduction / 2. Not Fade Away / 3. Tumbling Dice / 4. You Got Me Rocking / 5. It's All Over Now / 6. Shattered / 7. Sparks Will Fly / 8. Satisfaction / 9. Love In Vain / 10. Sweet Virginia / 11. Doo Doo Doo Doo Doo / 12. Love Is Strong / 13. I Go Wild
●Disc 2
1. Miss You / 2. Band Introductions / 3. Honky Tonk Women / 4. Happy / 5. The Worst / 6. Sympathy For The Devil / 7. Monkey Man / 8. Street Fighting Man / 9. Start Me Up / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Brown Sugar / 12. Jumping Jack Flash / 13. Outroduction

LHがリベンジとばかりに昨年に続いてリリースしたVoodoo日本公演最終日、福岡2日目。
この福岡2日目は、当時リリースされた高音質ながらもキースが小さくて迫力に欠ける『VOODOO WILD 1995』(RS-001/002)、そして福岡初日と共に4枚組で昨年LHがリリースした『VOODOO LOUNGE IN FUKUOKA』(4CD)によって隠密音源がブート化されていましたが、ここの2013年10月のところに書いているとおり、どちらも一長一短といったところが。

 

ではリベンジとなるこちら、一聴してなるほどと、わざわざ出し直すのがわかる素晴らしい音です。
インフォによると今回の音源は過去に1990年ストーンズ東京ドーム公演の『DOME ON WHEELS』、1988年のミック・ジャガー『2 NIGHTS IN DOME』と『FOXY NIGHTS』といったアイテムを録音したテーパーによるものだとか。ならば昨年の福岡リリースの前に、最初からこちらのテープを入手していればと思わなくもありませんが、それよりいいよと提供を受けたってことでしょうか(苦笑)

音質は低音が分厚く迫力がありながらもこもることもなく、ミックの音像も大きく、前作のように音が割れることもなく断然ナイス!
そして周りの歓声手拍子も邪魔なものはほとんどなく、それでいてドームの感じが程よく感じられるエコーもあいまって素晴らしい臨場感。
でもこれもちょいとキースは遠く、もう少しキースを大きく拾っていればなおさら最高といったところ。
音のクリアさはさすがに昨今の録音の超高音質とまでは行きませんが、迫力がありながらもややマイルドな高音質。
既発代表盤の『VOODOO WILD 1995』と肩を並べるどころかそれをも凌ぐほどで、聴き比べると『VOODOO WILD 1995』ってこの程度だっけ?と思うくらい(笑)
ということでLHの前作の"very good"に対して、こちらは『VOODOO WILD 1995』と表記上は同じながらそれをも上回る"EX-"。

と、これですめば簡単なんですが、ひととおり聴き終えてから紹介までに1時間以上かかったのはここから(笑)
前述のとおりこちらは『VOODOO WILD 1995』よりはクリアでちょい感じも違うんですが、念のためにと聴き比べると、たとえば"Tumbling Dice"スタートと同時に上がる右側の声、"You Got Me Rocking"と紹介したら左に聴こえる男性の"イェー"、そして"Shattered"の前に右側で"ミック〜"と聴こえる掛け声や、"The Worst"のスタート直後に左側遠くにかすかに聞こえる男性の叫び、バンド紹介冒頭で左側で聴こえる咳などなどなどなど、聴き比べてみると特徴的な叫び声などが全く同じように入っており、さらにさらに聴き比べると終演後に近くで聴こえる女性の話し声も同じで、音質はこちらの方が上なれど、聴けば聴くほど同一音源のような気がしてきます。
でも"Tumbling Dice"での手拍子を聴くとやっぱり違うっぽいなと。でも加工すればこうなるのか?と悩んだり(笑)
まぁもっと徹底的に聴き比べればどこか違いに気がつくかもですが(笑)

ということで、もしかしたら『VOODOO WILD 1995』と同一音源でジェネレーションや音の仕上げが異なることによる音の違いが出ているのかもしれませんが、少なくとも両者はかなり近いところで録音されたようです。
まぁもし同一音源だったとしても音の感じはかなり違ってこっちの方がいいです(笑)
なお、開演前と終演後は本作の方が長く収録されています。

さて、音源音質比較はこれくらいにしておいて、この日の演奏は客入りがかなり寂しい中、ミックが張り切り"Tumbling Dice"では『LET'S SPEND -』よろしく床を転がったとか。
その張り切りにリードされ、いまから19年前、Voodoo Lounge日本公演最終日を見事な演奏で締めくくっています。
そして前日の福岡初日とは"Shattered""Love In Vain""Sweet Virginia""Doo Doo Doo Doo Doo"の4曲、さらにキースの2曲と合計6曲も入れ替えてくれてます。
まぁ"It's All Over Now"でミックがフライングしたり、"Shattered"のブレイクがこうして聴いてみるとあまりうまく決まってなかったり、"Love In Vain"のイントロがおかしかったりもしますが、そんなのはご愛嬌。そして"Monkey Man"でのリサ!そのシャウトがドームエコーでもう最高です!

そうした素晴らしい演奏がついにこうして『VOODOO WILD 1995』をも凌ぐ音で聴けるとは嬉しい限り!
14 On Fire来日公演を前にして俄然盛り上がってまいりました!

 

THE LAST GIG (TOKYO 1990) 』 RS900227R (2CD)
SB Recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.27, 1990

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4. Sad Sad Sad / 5. Harlem Shuffle / 6. Tumbling Dice / 7. Miss You / 8. Ruby Tuesday / 9. Angie / 10. Rock And A Hard Place / 11. Mixed Emotions / 12. Honky Tonk Women / 13. Midnight Rambler / 14. You Can't Always Get What You Want
●Disc 2
1. MC / 2. Can't Be Seen / 3. Happy / 4. Paint It Black / 5. 2000 Light Years From Home / 6. Sympathy For The Devil / 7. Gimme Shelter / 8. Band Introduction / 9. It's Only Rock'n Roll / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction / 12. Jumping Jack Flash

IMP系列からも昨年公開されたWolfgang's VaultからのSteel Wheels日本ツアー最終日のSB音源がリリース。
ロゴなどの作りはStones Archiveシリーズのパイレートと同じ。

このWolfgang's Vaultからの日本公演最終日は、TVやFMで放送された2.26とは別の驚きの音源でありましたが、昨年リリースされた以下の3つに続く4タイトル目。
TOKYO DOME 1990 FINAL NIGHT』no label(LH)
LIVE IN JAPAN』no label(BF)
STEEL WHEELS TOKYO FINAL』DAC-142
   

この最終日からはオフィシャルライヴアルバム『FLASHPOINT』に"Ruby Tuesday"と"Jumping Jack Flash"が収録され、さらにシングルには"Harlem Shuffle"が収録されていますが、後者2つは編集され、特にこの日だけは"オ、オ、オオオ"コーラス入りの"Jumping Jack Flash"は2分以上も短く編集された上にヴォーカルもギターもオーバーダビングされまくりですが、このWolfgang's Vault音源では未編集のライヴ・パフォーマンスを堪能する事が出来ます。

なお、IMPのこちらは昨年末にリリースされた『THE BRUSSELS AFFAIR '73』2CDバージョンのRubidium Masterと同じく(わたしは1CDの普通のとRubidiumの2枚持ってるので2CDのは持ってません)、帯つきでちょい厚いDUOケースの限定版と通常版の2種類ありますが、ただでさえラックの狭隘化で困ってるわたしのチョイスは通常版(笑)
ちなみにジャケの表にある"The Most Complete Recordings"という表現は、意味はわかりますが何となく違和感を感じたりも。
そういう言い回しがあるのかな?と検索するも、そのものはヒットしませんでした。

それはさておき、まずは音質。
既発では順に、LHのはストリーミングをあまりいじらず、やや引っ込んだおとなしい音質。
一方BFは音を整えてかなりメリハリのある音で、DACのも音を整えてBFほどではないメリハリのある音でした。
ではRubidium Masterを謳う本作はというと、こちらも音は整えられていてメリハリはBFとDACの間といったところ。
でも聴き比べてみるとよくわかりましたが、BFやDACでは高音域にかすかにサーっという成分があり、特にDACは大き目ですが、こちらではそのサーっという成分をほとんど感じないにもかかわらず高音はふんずまることのないクリアさです。
これがRubidium Masterの実力なのか、インフォのとおり元はストリーミングではないからかはわかりませんが、きめ細かく腰のある綺麗な音で素晴らしいほとんど"EX"の"EX-"。
さらにエコーもDACとBFの間のBF寄りといった感じでドームの広がりを程よく感じながらも、音像がぼやけるほどではありません。

また、元音源では欠落のあった"Mixed Emotions"の2:55付近からの欠落については、TASBでHaraさんが解説していたとおり、この欠落部分ではミックはやや間違って"Button your lip baby, stay on your coat"と歌っていますが、LHやDACは別の箇所のSB音源から補填してさらに繋がらない歌詞になっているのに対して、BFは同じ箇所の隠密から補填をしてミックの間違いどおりになってます。
一方このIMPのもつなぎによって実際に歌ったとおりの歌詞になっていますが、"Button your lip"の歌い方が隠密と聴き比べるとちょっと違うので欠落部分全部を隠密から持ってきてるわけではなく、SB音源の別の箇所の"Button your lip"を補填かなと思いますが、歌い方はともかく音質の変化では違和感のない見事なつなぎになってます。

続いて"2000光年"の冒頭での欠落。こちらは0:13付近から5秒ほど欠落しており、そのまま聴いてもさほど影響もないところですが、LHとBFは何の処理もしていないごく軽い音飛び状態、そしてDACはクロスフェード処理をしていました。
一方こちらのIMPのははじめて隠密補填がなされています。しかもこれまたさほど違和感がないつなぎ。

ということで、正直なところ「もう既発を入れて4タイトル目だしなぁ〜、でもIMP系は揃えてるし、、、」という惰性ながらも買いましたが、個人的には嬉しい誤算でお気に入り(笑)
でもこの音源自体は既発をお持ちの方が多いでしょうし、あらためてもう1つ買うかどうかは難しいところですね。
とはいえ他の方の意見も聞いてみたい一枚であります。

 

ORLANDO 1981 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Tangerine Bowl, Orlando, FL. Oct.25, 1981

●Disc 1
1. Under My Thumb / 2. When The Whip Comes Down / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Shattered / 5. Neighbours / 6. Black Limousine / 7. Just My Imagination / 8. Twenty Flight Rock / 9. Let Me Go / 10. Time Is On My Side / 11. Beast Of Burden / 12. Waiting On A Friend / 13. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T & A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. All Down The Line / 7. Hang Fire / 8. Miss You / 9. Start Me Up / 10. Honky Tonk Women / 11. Brown Sugar / 12. Street Fighting Man / 13. Jumping Jack Flash / 14. Satisfaction  

2014年のストーンズ・ブート一発目はLHのこちら。
この隠密音源、わたしは気づかず落としてませんでしたが、検索すると昨年末にIORRで期間限定で公開されていた音源。
こちらはその音源では速かったピッチを修正し、一部ダブりがあったところなどを修正してプレスしたとのこと。

ということですがこのフロリダはオーランド公演の2日目は、ここ数年のモノラルSB音源の流出やWolfgang's VaultのステレオSB音源のラッシュにも含まれていない初ブート化となる公演で、隠密とはいえわたしは初めて耳にする公演。
ちなみにオーランド初日はビルの誕生日ということで、IMPやVGPからその誕生日を祝うタイトルを冠した隠密音源作品がリリースされています。

さてこちら、音質は隠密にしては音の抜けもよくそこそこ広がりもあり、臨場感も邪魔にならない程度に盛り上がりがわかるという、聴いていてなかなか楽しい隠密。
とはいえやはり隠密慣れしていない方にはどうかなという感じですが、隠密慣れしているマニアには全く問題ない"very good"な高音質(笑)
冒頭はところどころテープがよれるところがあり、演奏はちょっとガチャガチャした音に聴こえますが、全部の音を万遍なく拾っています。

いやしかしこの10月のストーンズは何が面白いって、インフォにもあるとおり、ミックの喉をいたわらない歌い方が素晴らしい!
11月以降はラジオショーや映画を意識してやや喉をいたわっているミックですが、この10月までは熱い!
リミッターを設けずにシャウトしまくっていて、ジャケやディスクのデザインもミック・ミック・ミックという作りになっているのもなるほど(笑)
そして喉をいたわらないシャウト唱法だけでなく、"Let's Spend The Night Together"のイントロでもコーラス風に叫ぶなど、観客のノリに押されたのか演奏自体がかなりご機嫌のようで、聴いていて楽しくなります。
そして"Brown Sugar"ではキースがなにやらミスった後、イントロ・リフの回数も間違ってるような強引な修正も耳にする事が出来ます(笑)
なお、曲間はところどころレコーダーを止めており、"Beast Of Burden"と"Miss You"の冒頭はわずかに欠落していますが、他の音源もないので補填はされていません。

そしてこの日は81にしてはちょいレアな"Street Fighting Man"をやっています。
"Street Fighting Man"は81ツアーでは8回演奏されていますが、多くはラストに演奏されており、"Street Fighting Man"をやりつつ"Satisfaction"もという2曲を共にやったのは81ツアーでもツアー初日とこのオーランド2日目だけ。
この"SFM"から"JJF"への流れがまたカッコイイ!!

ということでなぜか特別な公演であったわけですが、遂にその音をこうして聴く事が出来てうれしい限り。
そんな感じでIORRからの流用で隠密慣れした方向けのこれぞブートという作品ではありますが、新年一発目からミックのシャウトが楽しめる作品でありました!
 


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