- atsu-y's New Arrivals -

BBSで第一印象を紹介した atsu-y's new arrivals の保管庫です。
本編に移行したりすれば削除していきます。

 

2021

Oct

   
Here's To You, Charlie  /  St. Loius 2021: Multicam  /  St. Loius 2021

Sep

                   
East Rutherford 1994 2nd Night  /  New Orleans 1981  /  Licks Japanese TV Specials 2013  /  Pontiac 1981 2nd Night  /  Pontiac 1981 1st Night  /  Australian Tour 1966  /  Steel Wheels Japan Tour 1990 Tokyo Dome 226  /  Vodoo Lounge Japanese TV Specials  /  Philadelphia 2013 2nd Night  /  Philadelphia 2013 1st Night  /  From One Charlie: Tokyo 1991

Aug

     
Charlie Watts Last Live  /  Miami Garden 2019 : The Video  /  Some Satanic Tour Vol.5  /  Tokyo Dome 1995: TV Broadcast

Jul

           
Wembley Stadium 1990 Final Show  /  Some Satanic Tour Vol.4  /  Los Angeles 1993  /  Anaheim 2013 1st Night  /  Tempe 1981  /  Tampa 1994 Remaster  /  Rotterdam 1982 Day 1

Jun


Silver Lining - 60 Dirty Licks Through The Years 1967-2002

May

  
Los Angeles 2013 1st Night  /  Oakland 2013 The Video

Apr

     
Buffalo 1981  /  Chronicle  /  Unreleased Studio Tracks  /  Fully Finished Studio Outtakes

Mar

       
Running Out Of Luck  /  L.A. Forum 1979  /  Fully Finished Studio Outtakes  /  Boston 1993 1st Night  /  Woodstock Rehearsals 1978

Feb

 
Philadelphia 1989 2nd Night  /  Philadelphia 1989 1st Night

Jan


Palladium 1978

 XXXXX

Go to 202020192018 / 2017 / 20162015 / 2014 / 2013 / 2012 / 2011 / 2010 / 2009 / 2008 / 200720062005 / 20042003
[ 2020〜2003はそれぞれの年代の別ページに飛びます ]

 

Oct 2021
HERE'S TO YOU, CHARLIE 』 GOLDPLATE GP2101CD1/2DVD1 (2CD+1DVD)
aud.recordings/shots@The Dome At America's Center, St. Louis, MO. Sep.26, 2021

●CD 1
1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. "Here's To You, Charlie" / 5. Tumbling Dice / 6.
Under My Thumb / 7. 19th Nervous Breakdown / 8. Wild Horses / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Living In A Ghost Town / 11. Start Me Up / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. Happy / 15. Slipping Away
●CD 2
1. Miss You / 2. Midnight Rambler / 3. Paint It Black / 4. Sympathy For The Devil / 5. Jumpin' Jack Flash / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction / 8. Ending
●DVD
1. Opening / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. "Here's To You, Charlie" / 5. Tumbling Dice / 6.
Under My Thumb / 7. 19th Nervous Breakdown / 8. Wild Horses / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Living In A Ghost Town / 11. Start Me Up / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. Happy / 15. Slipping Away / 16. Miss You / 17. Midnight Rambler / 18. Paint It Black / 19. Sympathy For The Devil / 20. Jumpin' Jack Flash / 21. Gimme Shelter / 22. Satisfaction / 23. Ending

No Filter 2021ツアー開幕、新生ストーンズ一発目のセントルイス公演がGOLDPLATEからも登場。
GOLDPLATEによる今作はDVDもプレス盤で、2CD+DVDの厚ケースで登場。

このツアー初日のセントルイス公演はLHからは『ST. LOUIS 2021』(2CD)と『ST. LOUIS 2021: Multicam』(DVD-R)で速攻リリースされています。
   

なお、同時期にEVからも2CDがリリースされていますが、EVはそのジャケと薄ぺらな作りのために私は見送り。

今作のGOLDPLATEもほぼ同時期にリリースされましたが、CDの元音源はLHと同じ隠密音源ですが補正が施され、DVDは別マスターですが、LHではDVD-Rだったところが今作ではプレスDVDで2CD+DVDパッケージで嬉しいお値段が特徴。
ディスクにはオープニングでスクリーンに映し出されたチャーリーの最後の姿がプリントされており、CDとDVDでは違うショットになっています。

肝心の中身はというところですが、まずはCD。
こちらも元はLHと同じ隠密音源ですが、こちらは中高域をやり過ぎない程度に持ち上げられつつ、超高域はやや抑えることで、少し明るい音になり、嫌味のない程度にギターが前に出てくる音になっており、個人的には好みの"EX-"。
そして音だとどこかわかりにくいですが、オープニングの映像ではチャーリーがスティックを投げるシーンの前で元音源に入っていたノイズも綺麗に除去されているのは嬉しいところ。

そしてDVD。
こちらはLHのDVD-RがThe Glimmer Stoneによるマルチカムだったのに対して、こちらはmidimannz氏によるマルチカムを元として少し編集されているようです。
そしてオーディオは補正された音源が使われています。

The Glimmer Tiwns
https://www.youtube.com/watch?v=scpybx1zeDM
midiman nz
https://www.youtube.com/watch?v=FT9Y-gJ6njE

ということでどちらがいいのかは好みではありますが、本DVDのオーディオではCDと同じく、オープニング映像でチャーリーがスティックを投げるシーンの前で元音源に入るノイズは除去されています。
ただし全編見比べたわけではありませんが、midimannzバージョンはThe Glimmer Tiwnsバージョンと比べると、拡大により解像度が低く感じる映像も部分的に使われているような。
でも映像のチョイスはmidimannzバージョンが好み。とはいえこっちでは映ってないけどあっちには映ってるてなシーンもあるので一長一短。
ただし個人的には右下にずっとロゴの入るThe Glimmer Tiwnsバージョンよりは、変なロゴもないこのmidimannzバージョンの方がいい。
とはいえLH盤の紹介にも書いたとおり、midimannz氏のはサークル内にはBlu-ray素材が共有されているので本当はそれが一番だとは思いますが。

ということで演奏などの紹介は省きますが、先行のLHとは違うテイストのGOLDPLATE、中身もいいし安いというのがありがたい。
映像はこの2種類持っていればまず間違いないということで、LHもこのGOLDPLATEも両方持っていれば初日を多角的に堪能できる作品でした。

 

ST. LOUIS 2021: Multicam 』 no label (1DVD-R)
aud.shots@The Dome At America's Center, St. Louis, MO. Sep.26, 2021

1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Words For Charlie / 5. Tumbling Dice / 6. Under My Thumb / 7. 19th Nervous Breakdown / 8. Wild Horses / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Living In A Ghost Town / 11. Start Me Up / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. Happy / 15. Slipping Away / 16. Miss You / 17. Midnight Rambler / 18. Paint It Black / 19. Sympathy For The Devil / 20. Jumping Jack Flash / 21. Gimme Shelter / 22. Satisfaction / 23. Ending

No Filter 2021ツアー開幕日のセントルイス公演の隠密マルチショットをおさめたDVD-Rが登場。

画面右下にThe Glimmer Stoneのロゴがずっと表示されているとおり、こちらはThe Glimmer Stoneによるマルチカムが元。
その映像の大元はYouTubeなどからの寄せ集めで、曲間など映像がないところはIORRからの写真が使われていますが、オーディオは先に紹介した隠密音源があてられています。
https://www.youtube.com/watch?v=scpybx1zeDM

オープニングイントロでのチャーリー追悼映像はオフィシャルがSNSで発信したもの。
感動的なそのシーンですが、そのイントロの最後の方で右端のチャーリーがスティックを投げるシーン、そこでこのThe Glimmer Stoneの映像では音がブツっとなってるのが惜しい。
これは元の隠密音源がそうだからなんですが、オフィシャル映像ではもちろんそんなことなかったので、ここは音もオフィシャル映像からに作り直されていればなおよかったとちょっと思いますが、まぁしょうがない。

以降、YouTubeにアップされた素晴らしいショットをマルチカメラで楽しめます。
いやぁ〜凄いです。
その後お馴染みのmidimannz氏やErma Bombthreat氏によるマルチカムも登場しており、どれが一番いいかはわかりませんが、The Glimmer Stoneのロゴなしのも観たいとも思います。
このセントルイスはGOLDPLATEから2CD+DVDがリリースされますが、元が同じなのかが気になります。リリースタイミング的には全く同じのような気もしますが。
でもmidimannz氏のマルチカムはサークル内ではBlu-ray素材も共有されまして、そちらはブート化されないでしょうが、それが一番いいかも。

さて、チャーリーが亡くなり一時的な代役から後任となったスティーヴ・ジョーダンについては隠密音源『ST. LOUIS 2021』の方であれこれ書いたのでこちらでは繰り返しは書きませんが、映像で見ると視覚情報が聴覚情報を上回るので、スティーヴのドラムに感じる違和感は半減するような気も。
とはいえ当たり前ですけど音だけと違って映像ではそこにチャーリーはいないんだとあらためて感じます。

ちなみにスティーヴもチャーリーに敬意を表してかグレッチのドラムを使用していますが、通常ドラマーの左側(観客から見て右側)に立ってるクラッシュ・シンバルが、観客から見て右手に。
チャーリーはそのクラッシュ・シンバルにチャイナ・シンバルを立てていて、こちらがキース側にポジションをとるとそのシンバルのためにライヴ中はチャーリーの顔が拝めないことが多々ありましたが、今回そこにクラッシュ・シンバルがないことから、スティーヴの顔はキース側ピットからのショットでもよく見えます。
これはスティーヴが演奏中にキースやミックを見やすくするための工夫だと、海外記事に書かれていたのを寺田さんが翻訳してFBで紹介してくださっています。

いやしかしイントロといい、"Tumbling Dice"前のミックのスピーチとそこでミックと手をつなぐキースなど、やはり映像で見ると感動が倍増します。
ちなみに"Tumbling Dice"の曲中でミックが"Sorry"と謝っている理由は、この映像でもとらえられていませんが、ミックが脱いで投げた上着がキースにあたったんですね。

そして"Midnight Rambler"のブレイク前でのキースのギタートラブルは、この映像でもそこはキースが映ってないのでよくわかりません(笑)
後ろに下がってギターテックのピエールさんに預けて手ぶら状態になったキースが両手をあげて身振りでブレイクしてるのはなかなか見れないシーンだけに、こちらでは拝めないのが惜しい。
演奏はロニーがフォローしてるのであまり違和感ありませんが、別の映像を見るとピエールさんがすぐに同じレスポールJr DCを持ってきてるので、弦が切れたわけでもなかったのか?

とそりゃ観たいところが映っていなかったりするところはあれど、あれこれ書くまでもなく素晴らしいマルチカムです、はい。
最後の3人での挨拶からスクリーンのチャーリーが映っているのもポイント高し。

それにしてもミック78歳、キース77歳、あらためておそるべし。
キースのニットキャップももう見慣れてきました。
逆に術後のロニーがいろいろ気を遣ってるのか、まだ元気さは本調子でないように感じられます。
そしてチャーリーがいなくなってしまったストーンズですが、スティーヴに感謝であります。

 

ST. LOUIS 2021 』 no label (2CD)
aud.recordings@The Dome At America's Center, St. Louis, MO. Sep.26, 2021

●Disc 1
1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. "Here's To You Charlie" / 5. Tumbling Dice / 6.
Under My Thumb / 7. 19th Nervous Breakdown / 8. Wild Horses / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Living In A Ghost Town / 11. Start Me Up / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. Happy / 15. Slipping Away
●Disc 2
1. Miss You / 2. Midnight Rambler / 3. Paint It Black / 4. Sympathy For The Devil / 5. Jumping Jack Flash / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction

コロナの影響により当初は2020年5月開幕予定だったNo Filter Tour 2020が1年4ヶ月も延期され、1か月前にはチャーリー逝去という悲しみの中で開幕したNo Filter Tour 2021。
そのツアー初日のセントルイスの隠密音源が登場。

No Filter 2021が発表されたのは7/22。そして8/4には、チャーリーは術後の治療に専念するため参加できず、スティーヴ・ジョーダンが代役を務めるとアナウンスされました。
しかし8/24にチャーリー逝去の報せ。スティーヴ・ジョーダンの役割は一時的な代役から大きく変わることとなったのです。

そうした状況でボストンでの入念なリハーサルとツアー開幕前のウォームアップ・ギグを経て、世界中のストーンズ・ファンが悲しみを乗り越え前を向き始めた9/26、ついにツアー開幕を迎えます。

チャーリーが亡くなった今、もうストーンズも止まるときが来た、そうした声も聞こえる中、スティーヴには代役を務めてくれるだけでも感謝ですが、スティーヴはここ最近のストーンズのライヴ作品から学ぶのではなく、スタジオ・バージョンに立ち返ってチャーリーのドラミングを習熟して臨んだことを私たちは後に知ることになるのですが、そんなことも知らされていない私たち、開幕当初はどうなることかと不安があったことは否めません。
しかし、スティーヴは見事にその重責をやり遂げてくれたのです。

このセントルイス公演のチケットが発売されたのは2020年でしたが、その頃から新型コロナの影響もあって、結局当日まで全席売り切れとはならなかったセントルイスのスタジアム公演。
そんな会場が暗転したところ、"Can't You Hear Me Knocking?"のドラムだけが会場に響きわたり、スクリーンにはチャーリー追悼の映像が。
その映像にハンカチを手に涙ぐむファンの姿も。
PVなどからのチャーリーの映像が4面スクリーンそれぞれに映し出され、Sweet Summer SunでのSatisfaction終了後のチャーリーの笑顔が4面に大写しになったところで、"Ladies and gentlemen, The Rolling Stones!!"のアナウンスでいよいよツアー開幕。

オープニングは一体?と思っていたところに飛び出したのは"Street Fighting Man"。
この曲のオリジナル・スタジオバージョンではおもちゃのドラムも使われていながら、チャーリーはフロアタム連打で始まるのが特徴。
その"Street Fighting Man"でのドラミングは、"Born In The U.S.A."に取り入れたんだと、Eストリートバンドのマックス・ウェインバーグがチャーリー逝去後に語っていたほど。
なるほど言われてみればそうだったのかと。
と、そんな"Street Fighting Man"、チャーリーはライヴではスタジオバージョンとはまた違うプレイをしていましたが、スティーヴの叩き方はまさにフロアタム連打から力強く始まるものでした。
フィルインの入れ方までコピーするようなことはせず、まずはスタジオバージョンから研究したことが伺える演奏に胸が熱く!!
それなのにオフィシャルのSNSでのセントルイス公演後の発信やニュース映像では、映像はセントルイスながらも音はOleOle Ole日本盤ボーナスの2016メキシコがあてられていて残念無念でした。
まぁそうした音は過去のオフィシャル作品からということはよくあることなので仕方ないんでしょうが、せっかくのスティーヴの熱演が、、、と。

ずいぶん脱線していましたが、今作はネットに公開された隠密音源で、先週速攻CD-Rでリリースされるも、今週にはプレスCDに昇格。
音像もなかなか大きく、周りが一切騒がしくなという良好録音。
もう少しギターがONならなおいいんですが、ヴォーカルとドラムを大きくとらえて中域よりの"
EX-"。

そんな音だけにスティーヴのドラムはよく聴こえるんですが、なるほどかなりスタジオバージョンを意識してるなと。
チャーリーへ捧ぐというミックの泣ける挨拶をはさんで始まった"Tumbling Dice"にもなるほどと。
ただ、やっぱりスネアの音や前に出るスタイルに違和感は感じます。
そりゃチャーリーのコピーマシンじゃないんだから違和感は覚えて当然ですし、大役を務めてくれているスティーヴには感謝しかありませんが、チャーリーはもういないんだと悲しくなるのも事実。
"Under My Thumb"ではもう少しためてとか、思ってしまうのも仕方ないことかと。
でも2005年のトロントでのウォームアップギグとMSG以来の"19th Nervous Breakdown"は、スティーヴ参加によって生まれ変わったんだなと。ドタバタしてるけど(笑)

そしてvoteコーナー、Wild Horses / Angie / Ruby Tuesday / Fool To Cryの候補から選ばれたのは"Wild Horses"。
ここでまたスティーヴに軽く違和感を覚えつつ、一息ついたところでミックとキースはもう78歳と77歳なんだよなと我に返る。
オープニングからここまで、そんな高齢バンドにはとても思えない。キースもツアー初日にしては思ったより好調だ。
でも亡くなってしまったチャーリーのことを想いながら、"Wild, wild horses, we'll ride them some day"の歌詞にちょっと目頭が熱くなるのでありました。

そして飛び出したのは2020年にリリースされた"Living In The Ghost Town"。
新型コロナ禍の世を歌ったものですが、チャーリーが参加した純然たる新曲ではいまのところ最後の録音となる曲で、ライヴ初登場。
ウォームアップ・ギグというプライヴェート・ショーでも演奏されていましたが、途中で大きくテンポを落とすアレンジが入っており、ツアーで新曲をやるのも久しぶり。

以降はHot Rocks大会になだれ込んでいきますが、なるほど"Start Me Up"や"Midnight Rambler"などはまだまだ。
"Midnight Rambler"ではスピードアップするきっかけはスティーヴからという新機軸でやっていますが、やはりチャーリーとキースが生み出すダイナズムにはまだまだ。
なお、"Midnight Rambler"ではブレイク途中でキースがギター交換するトラブルに。 それなのに気づかず?進めるミックでした。
また、スティーヴはまだまだ単調なところもいくつも。とはいえツアーの中でよりよくなっていくことでしょう。
とはいえやはりスティーヴは見事に代役というか後任を務めています。そこには感謝の気持ちしかありません。
そうそう、スティーヴは元々ハット抜きもやってたりしましたしね。

ところで今ツアーでは"Brown Sugar"がセトリ落ちしていることからいろんな憶測を呼び、IORRでは口論にまでなっていましたが、いまはその話題は投稿禁止になっています。

さて、あらためてチャーリーのいないストーンズのツアーなんて初めてで、チャーリー加入後はこれまで一度も欠けたことのなかったチャーリーを欠いたストーンズ。
そんな逆境をも飲み込んで転がっていくモンスター・バンドであることを思い知った開幕でした。
しかしこれはやはりこの目で新生ストーンズも確かめてみたいと思うライヴ。
でも今の帰国後の自主隔離規制下ではやっぱりとても行けない。コロナが収まってライヴも気兼ねなく世界中で味わえる世の中に早くなりますように。
と書きつつ、、、こちらで初めて通しでセントルイスを聴いた同じ日に観たマイアミ2019を思い出すと、いろいろ複雑な心境にもなる本日でした。

追伸)
今作は表ジャケも↓裏ジャケも素晴らしい。
BFからもリリースされたセントルイスの表ジャケと裏ジャケをネットで見てがっかりしたところでしたので、こういう作りは嬉しいところ。

 


Sep 2021
EAST RUTHERFORD 1994 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
SB recordings@Giants Stadium, East Rutherford, NJ. Aug.14, 1994

●Disc 1
1. Intro. / 2. Not Fade Away / 3. Tumbling Dice / 4. You Got Me Rocking / 5. Shattered / 6. Rocks Off / 7. Sparks Will Fly / 8. Satisfaction / 9. Beast Of Burden / 10. Out Of Tears / 11. Wild Horses / 12. All Down The Line / 13. Miss You
●Disc 2
1.
I Can't Get Next To You / 2. I Go Wild / 3. Band Introduction / 4. Honky Tonk Women / 5. Happy / 6. The Worst / 7. S.E. /8. Love Is Strong / 9. Monkey Man / 10. Start Me Up / 11. It's Only Rock'n Roll / 12. Street Fighting Man / 13. Brown Sugar / 14. Jumping Jack Flash

LHからこちらも再発シリーズ。
今回はWolfgang's Vaultではなく、関係者流出によるマルチトラック録音のラフミックスのカセットマスターからというステレオSB音源の再発。

Voodoo Loungeツアー6公演目の8/14のニュージャージーはジャイアンツスタジアム公演といえば、はやばやと9月にはグッズ売り場に並んでいたオフィシャルのお土産ビデオや、その存在はあまり知られていなかったもののラジオショー音源などで部分的に世に出ていましたが、その全長版も当時から流出していました。
それがVGPの『BITE THE BIG APPLE』(VGP-069)でしたが、音がこもっていたのが玉に瑕でした。


そんなニュージャージー公演ですが、LHからはこれまで前述したソース毎に以下のようにリリースされてきました。
2008年に『GIANTS STADIUM 1994』で流出ステレオSB音源。
2013年に『NEW JERSEY 1994 2ND NIGHT』でお土産ビデオのDVD/CD。
2014年に『GIANTS STADIUM 1994 SUPERSTAR CONCERT SERIES』でラジオショー音源+α。
       

それぞれの特徴などはnew arrivalsで振り返っていただければと思いますが、今回は2008年にリリースされた『GIANTS STADIUM 1994』の再発的なリリース。
あれから13年、インフォによるとミックのヴォーカルをセンターに寄せたのが唯一の大きな改善点ということ。
とはいえもともとセンターから大きくずれたものでもなかったので、そんなに違いを感じるものではありませんが、既発盤を持っていなかった方には嬉しい再発かと。

ちなみに"You Got Me Rocking"のオフィシャルプロモビデオは、ピッチが速められたりいろんな映像がミックスされていますがこの公演での演奏が元になっています。
また、ビバリーヒルズ高校白書シーズン5の「レッツ・ゴー・"ストーンズ"/"ROCK OF AGES"」の回は、ローズ・ボウルにストーンズを観にいくという設定でしたが、ストーンズの演奏シーンはこの日のジャイアンツ・スタジアムのものからです。
このビバリーヒルズ高校白書の件は、どうやらX世代を取り込むためにミックが、というのは先日発売されたばかりの『アンダー・ゼア・サム』日本語翻訳版を読むとわかります(笑)

それはともかく、Voodoo Loungeツアー開始から5公演目のこのニュージャージー公演をこうした見事なステレオSB音源で聴けることはファンにはたまらない。
また、2014年にリリースされた『GIANTS STADIUM 1994 SUPERSTAR CONCERT SERIES』のラジオショー音源+αのその+αの部分でも聴けましたが、後に消えてしまった貴重なカヴァーソング"I Can't Get Next To You"がこうしてフルライヴの中でステレオSBで聴けるというのもポイント高し。
なお、本ステレオSB音源の欠落部は"Love Is Strong"前のSEのみで、そこは隠密音源が補填されています。
そしてこの再発によって久々に全編聴きましたが、低音はソフトなのでシャープに聴こえるわけではないものの、いまとなってはついついチャーリーに耳がいくというもの。

ということで『GIANTS STADIUM 1994』は長らく廃盤でしたので、今作も既発をお持ちでない方には嬉しいリリースかと。

 

NEW ORLEANS 1981 』 no label (2CD)
SB recordings@Superdome, New Orleans, LA. Dec.5, 1981

 ●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going To A Go Go / 11. Let Me Go / 12. Time Is On My Side / 13. Beast Of Burden / 14. Waiting On A Friend / 15. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T & A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / 13. The Star Spangled Banner - School Days

このところ続いているLHによるWolfgang's Vaultシリーズ。
今回は2013年にリリースされた『NEW ORLEANS 1981』の再発的なリリース。
中身はあまり変わらない再発だからというわけか、ジャケは変わっていますがタイトルは変わっていません。

2013年にWolfgang's Vaultに公開されたこのニューオーリンズ81のステレオSB音源は、ラフミックスながらも観客の声も適度にミックスされていて、曲単位での欠落もなく、欠落部は冒頭"Take The A Train"と2か所の曲間のみで、音質も超高音質"
EX"で演奏も素晴らしいという三拍子そろった素晴らしい音源で、公開されるやいなや2013年8月にLHからは『NEW ORLEANS 1981』、それから一年後の2014年7月にDACから『LIVE AT THE SUPERDOME』(DAC-146)がリリースされていました。
   

このステレオSB音源の欠落部は、冒頭A列車、そして"Let Me Go"終了後から"Time Is On My Side"開始前の曲間、そして"She's So Cold"と"Hang Fire"の曲間部のみ。
LH盤ではこの欠落部には、モノラルSBとこのステレオSBの別箇所から歓声をミックスするという芸の細かい補填がなされています。
また、LH盤はラストのSchool Daysにも歓声をかぶせていると。
わたし当時は単に隠密音源による補填かと思ってましたが、TASB読んでなるほどそうだったんかと。
ということでモノラルSBのみで補填されるよりも違和感がない仕上がりになっています。
また、公開音源では遅かったピッチはもちろん両タイトルとも補正されていました。

このニューオーリンズ公演からラジオショーに採用されたのは"Let It Bleed"のみですが、演奏もなかなかに素晴らしい。
まぁちょいおかしな点はあれどもずっこけるようなものは無し(笑)
演奏や音の特徴など詳しくはnew arrivalsの2013年8月を参照ください。

ということで芸の細かさも光る名盤の再発。
今作はインフォによると左ch4khz付近と、左右の80hz付近若干上げるというイコライジングはされているそうですが、もともと超高音質なので聴き比べてもあまりわからず。
ということで特に既発をお持ちでない方には嬉しいリリースでした。

 

LICKS JAPANESE TV SPECIALS 2003 』 no label (1DVD-R)
TV broadcasts@2003

Chicago Report 2003
Interviews (Hotel Ritz, Chicago Jan.20, 2003) & Live Reports (United Center, Chicago Jan.21, 2003)
1. Opening / 2. Intro / 3. United Center, Chicago Jan.21, 2003 / 4. You Got Me Rocking (Live)
5. Interviews with Mick Jagger, Charlie Watts, Ronnie Wood & Keith Richards / 6. Don't Stop (Live) / 7. Intro
8. Interviews with Mick Jagger, Ronnie Wood & Keith Richards / 9. Wild Horses (Live)
10. Interviews with Ronnie Wood, Mick Jagger, Charlie Watts & Keith Richards
11. CM for Tokyo Dome (Mar.15 & 16, 2003)
12. CM for Budokan (Mar.10, 2003)

Las Vegas Report 2003
Exclusive Interviews & Reports from MGM Grand Garden, Las Vegas Feb.8, 2003
13. Intro / 14. Start Me Up (Live) / 15. CM for Yokohama Arena (Mar.12, 2003)
16. Interviews with Ronnie Wood / 18. Interview with Keith Richards & Mick Jagger / 19. Don't Stop (Live)

Licks Japan Tour 2003
TV Reports
20. Programme #1 (Airport) / 21. Programme #2 (Airport)
22. Programme #3 (Budokan) / 23. Programme #4 (Budokan) / 24. Programme #5 (Budokan)/ 25. Programme #6 (Budokan) / 26. Programme #7 (Budokan)
27. Programme #8 (Yokohama)

まずは筑紫哲也氏の番組による大特集。
これわたしは初見ですが、インタビューでは戦争やテロへのコメントを求められてもメンバーらしくもしっかり正面からこたえていてなかなか見ごたえあります。
そんな中でも引退についてなどのチャーリーらしい答え方がまた。。
日本公演予想曲では"Slipping Away"を"Sleeping Away"と間違えているというポカはあるも、ニュース番組らしいまとめがなされた番組。

続くはエンタメ番組ですが、これも楽しめる内容。
2003年というともう20年近く前のことで、その後こんなにストーンズが続いているなんて思いもしなかった頃ですが、チャーリーを失ったいまこうして見てみると感慨深いものが。
また、来日時の空港での様子や武道館公演を報じたニュース映像も貴重。

それにしても日本公演直前スペシャルとしてかなりのプッシュをしていますが、こうまでしても大阪ドームは売り切れなかったのが事実。
来日を望む声はいまも高いものの、ストーンズ的にはもう日本は魅力的なマーケットではなくなってしまったというのが寂しいなと思ったり。
そんなことも振り返りながら見れる、いまとなっては貴重な映像集で嬉しい作品でした。

 

PONTIAC 1981 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
PONTIAC 1981 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
SB recordings@Silverdome, Pontiac, MI. Nov.30 & Dec.1, 1981
   
●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going to A Go-Go / 11. Let Me Go / 12. Time Is On My Side / 13. Beast Of Burden / 14. Waiting On A Friend / 15. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T&A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / (13. Star Spangled Banner : 1st Night Only)

LHからポンティアック・シルバードームの初日と2日目の連続2日間のステレオSBが2週連続でそれぞれリリース。
同じような紹介が続くのでもうまとめて紹介させていただきます(笑)

81のSB音源はわたし中断期に卓直モノラルSBがどどっとリリースされたりして、Hot Stuffでも十分フォローできてないままでしたが、簡単に振り返りを。
まず81のSB音源は、2004年前後に卓直モノラルSBが大量に発掘されました。
その後わたし中断期に差し掛かり、復帰後もフォローできていないままでしたが、DACの2006年最初のリリースで登場したのが、ポンティアック2日間両公演をモノラルSB音源(一部隠密)で収録した4枚組の『GOING TO A GO GO』(DAC-034)でした。


そんなわけでしたが、2007年にはWolfgang's VaultにてラフミックスのステレオSB音源が公開されます。
これがまたわたくし復活後の中断期にあたり、その後の2013年の怒涛のリリースは紹介していましたが、この2007年のは紹介できてないままでした。
その2007年に公開されたステレオSB音源、初日の11/30は、LHから『DETROIT 1981』、BFからはWhite Widow Records名義で『UNION JACK FLASH』(肝心のステレオSBの左右が逆)、そしてDACからは『PONTIAC'S REBELLION』(DAC-076)がリリース。
他にIMP盤の『SILVER DOME 1981』もありましたが、探しても出てこないのでわたし持ってないままだったかも。
       

そして翌2日目は、LHから『PONTIAC 1981』、BFからはWhite Widow Records名義で『TAKING THE LONGVIEW』、そしてDACからは『MISSION DIRECT HITS』(DAC-069)がリリースされていました。
       

このステレオSB音源には両日ともに数曲の欠落があり、そこは既発のモノラルSB音源や隠密音源が補填されていました。
また、初日は既発ではその音源をDLした時期によって"Under My Thumb"がモノラルかステレオかという違いがあったりもしますが、細かいことは割愛。
さらに、モノラルSBの元か、初日のビデオもカウンターなど邪魔なものが入っているものが発掘されており、その映像にステレオSB音源をミックスされたものがYouTubeにも。

そんなことより、なぜ今回これらがまたリリースされることになったのか。
2007年にWolfgang's Vaultで公開された時にはMP3特有のシュワシュワしていた音源ですが、その後気がつけばより高音質な音源での公開に変わっていたものの、現在のConcert Vaultでの公開は規模が縮小されてしまってそれらをDLすることが叶わくなっていたところ、縮小前の2016年にその高音質バージョンをGraf ZeppelinがDLしていたことがわかり、今回全曲オーバーホールしてリリースに至ったというわけのようです。

ということで、もうそのあたりはまさにインフォのとおりで、見事に音質が向上しています。
シンバル類の鳴りを聴き比べれば一発で違いがわかるとおり、両日ともに"EX-"や"EX--"だったのが見事な"
EX"に向上しています。
初日の"Beast Of Burden"での美しいチャーリーをシュルシュルしないで聴けるなんてほんとにありがたい。
また、補填されているモノSB音源も大元から作り直したようで既発よりもしっかりした音になっています。
これは本当にうれしいアップグレード。

また、細かいことですが今回のその音質向上ステレオSB音源の欠落部への処理については、インフォにある以下のとおり。
1st Nightは、"Waiting On A Friend"と"Start Me Up"をモノSBで補填。また、"Miss You"終盤での右chの音揺れ補正も適度に修正されています。
2nd Nightは、"A列車"冒頭の36秒、"Beast Of Burden" "Start Me Up" "Satisfaction"は終盤までをモノSBで補填。"JJF"は今回はモノSBではなく、LHのラジオショー盤よりステレオFM音源にて補填。SB音源がない"Satisfaction"終盤は隠密音源にて補填されています。
さらにインフォによると、既発2日目では音源切り替わり時のクロスフェード処理により実際とは違う音が混入していた箇所もあったが、今回はクロスフェードはやめることでそれらを解消していると。

そんなわけですが、このポンティアック2日間はラジオショー用にマルチトラックで収録もされていたにもかかわらず、初日は結構ドタバタするところも。
初日は"Under My Thumb"の冒頭からして頼りなく、"Shattered"ではミックが構成を2回も間違えてあらら?、さらに"She's So Cold"ではなんじゃこりゃというバタバタで始まり、"JJF"ではいよいよというところでチャーリーがつんのめったと思ったらスティックを落としたのか折ったのかおかしなことになり、最後はボロボロに(笑)
だからというわけじゃないでしょうが、"Satisfaction"ではミックがいつもより多めに"Satisfaction"を連呼してます(笑)
そんなわけでラジオショーに採用された曲はゼロ(笑)

一方、これじゃいかんとストーンズ柱合会議でも開催されたのか、2日目は素晴らしい演奏をみせてくれ、"Under My Thumb" "Shattered" "Black Limousine" "Twenty Flight Rock" "Going To A Go Go" "Time Is On My Side" "Wainting On A Friend" "You Can't Always Get What You Want" "Jumping Jack Flash"という9曲ものテイクと、メンバー紹介までもがラジオショーに採用されています。
とはいえこの日はモニターに不調でもあったのか、"Let It Bleed"ではチャーリーが全然入ってこず、"Tumbling Dice"ではこれまたチャーリーが遅れたりも。
そんなわけもあってか『STILL LIFE』には採用ゼロではありますが、初日とは打って変わって素晴らしい演奏を堪能できます。

ということで、ツアーも終盤にかかるところの連続同一会場ながらもこんなに違うのねという、81ポンティアックおもしろストーンズが過去最高音質で楽しめる2セットでした。

ちなみに『PONTIAC 1981 2ND NIGHT』のジャケは同じLHの既発盤『PONTIAC 1981』と同じ写真が使われていますので、中古などを購入される際にはお間違いないようご注意ください。

 

AUSTRALIAN TOUR 1966 』 DAC-196 (1CD)
FM broadcasts@Australian Tour 1966 +

1. Stones Arrived Kingsford Smith Airport, February 16, 1966 / 2. Ward Austin 2UW Airport Interview
●Commemorative Auditorium Showgrounds, Sydney, Australia. Feb.18, 1966 - 1st show
3. Ward Austin Introduction / 4. Mercy Mercy / 5. She Said Yeah / 6. Play With Fire / 7. Not Fade Away / 8. The Spider And The Fly / 9. That's How Strong My Love Is / 10. Get Off Of My Cloud / 11. 19th Nervous Breakdown / 12. Satisfaction
●Palais Theatre, St.Kilda, Australia. Feb.24, 1966 - 2nd show
13. Band introductions / 14. The Last Time / 15. Mercy Mercy / 16. She Said Yeah / 17. Play With Fire / 18. Not Fade Away / 19. That's How Strong My Love Is / 20. Get Off Of My Cloud / 21. Satisfaction
●bonus tracks
22. As Tears Go By (IBC Studio, London. Oct.26, 1965 Stereo) / 23. 2000 Light Years From Home (BBC Top Of The Pops, Dec.19, 1967)

DACから1966年のオーストラリア・ツアー音源が、しばらく欠番だったDAC-196と197のうち196として登場。

ストーンズは1966年、前年に続き2回目のオーストラリアツアーを行いますが、今作はその1966年オーストラリア・ツアーから2公演を収録。
最初のシドニーでのライヴは2019年にネットに公開された音源が元。
この音源は過去『HE IS NOT DEAD』(VGP-017)で登場した、オーストラリアの2UW FMで放送された番組をエアチェックした音源で、VGP-017はディスクがシルバーの1994年初期盤と、リマスターが施されて2012年に再発されたブラックの2種類存在しています。
そのリマスター盤では、オリジナル盤の"Get Off Of My Cloud"の1:32や2:53や、"19th Nervous Breakdown"の0:10にあったドロップが綺麗になくなっていました。
また、オリジナル盤とほぼ同じ音で『REELIN' AND ROCKIN'』(VGP-274)にも収録されていました。
   

今回はそのVGP盤で使用された元音源の所有者がマスターからのトランスファー音源を公開したもので、より聴きやすいものになっています。
既発ではカットされていた空港到着を伝えるレポートとインタビューも収録。
イギリスの寒さを避けるため、チャーリーは奥様を帯同されていることも伝えられています。
また、既発の2種類共に"Satisfaction"で5回鳴っていた時報のような音は、2019年にネットに公開された音にも入ったままでしたが、このDAC盤では別箇所からのパッチあてにより除去されています。
ライヴは1曲目に演奏された"The Last Time"は放送されていませんが、演奏2曲目である"Mercy Mercy"から収録されており、エアチェック音源なので音は粗いものの、"She Said Yeah"や"The Spider And The Fly"に、ブライアンがオルガンを弾く"That's How Strong My Love Is"など、この頃ならではのもの。
そして歓声でステージ上では演奏もろくに聴こえないため、"Get Off Of My Cloud"はところどころおかしなことになってます。

なお、今作のジャケはこの1966年のCommemorative Auditorium Showgroundsでの演奏時の写真であることが、その建物の特徴であるオーストラリア地図のステンドグラスがステージ後ろに映っていることからもわかりますが、今作のジャケはネットに公開された音源用に作られたジャケから、左上にタイトルが書かれていたところを加工して消したもの。
大元の写真はgettyimagesでも見つかりますので(そちらではクレジットは1965になっていますが1966の誤り)、それを利用していないのは惜しいところ。まぁ公開された音源用のジャケの写真の方が綺麗だからそうしたのかもしれませんが。

続いて66年オーストラリアからもう一つ収録されているのはメルボルンのセント・キルダ公演。
こちらは3UZ FMで放送されたマスターからで、既発ではVGPの『DO YOU LIKE THE ROLLING STONES?』(VGP-274)や『BILL WYMAN'S BLACK BOX』(VGP-329)や、Bad Wizardの『DOWN THE ROAD APIECE (Touring History Volume One)』(BW6167)でリリースされていたもの。
       

元々いい音でしたので今作では既発との違いはさほど感じませんが、あまりいじられていないストレートでナチュラルなサウンドになっています。
DJが途中でかぶってきたり、よく聴くとほんの僅かにテープリールの回転ノイズのようなキュルキュルという音は入っていますが、昔からお馴染みのナイスな音源。
お馴染みとはいえ久しぶりに聴きましたが、ミックとキースは若干22歳、いいですね。

そして今作にはボーナストラックとして、"As Tears Go By"のステレオバージョンと、Top Of The Popsからヴォーカルだけライヴの"2000 Light Years From Home"を収録。
前者はリアルなのかフェイクなのかの詳細は不明なれど、ストリングスは見事に左右に分かれています。
後者はおそらく2016年にオンエアされたものからで、これまで聴けたものよりは音質が向上していますが、2016年に放送されたものよりイントロ冒頭8秒ほど短く、最後もつなぎがされているようでちょっと違っています。
これは現在公開されている、フェードインとフェードアウトがあるArchive映像から加工したものかもしれません。

ということで新たな音はごく僅かではありますが、あまり触れたくはありませんがチャーリーが亡くなったいま、こうして60年代の演奏を聴くのも新鮮でした。
 

なお、オーストラリア2公演の音は普段は紹介しないというか見向きもしないハーフオフィシャル的な作品で、今作より少し前にデジパックでリリースされた『LIVE IN AUSTRALIA 1966』(LONDON CALLING LCCD5079)にも収録されており、IORRで公開された音を聴くとシドニー公演の音はそちらの方がちょいと活きがいい音してましたので、そちらも買ってしまいました。"Satisfaction"のピーはそのままですが。
(追記)
HaraさんのTASBをみると更新されていて今作がもう紹介されてましたが、このハーフオフィシャルにはトラックが変わる際にギャップが生じると。
わたし気づいてませんでしたが、ほんとでした。このハーフオフィシャル盤はダメな盤ですな(笑)
 

 

STEEL WHEELS JAPAN TOUR 1990 TOKYO DOME 226 』 EVSD -1510/1511 (2CD)
FM broadcasts@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Feb.26, 1990

●Disc 1
1. OSC 1khz-20 / 2. OSC 1khz-20 L&R / 3. Tism Signal / 4. CM Spot / 5. CM Spot / 6. DJ Introduction / 7. CM Spot / 8. CM Spot / 9. CM Spot / 10. CM Spot / 11. DJ Introduction / 12. Start Me Up / 13. Sad Sad Sad / 14. Tumbling Dice / 15. Miss You / 16. Ruby Tuesday / 17. DJ Introduction / 18. CM Spot / 19. CM Spot / 20. CM Spot / 21. DJ Introduction / 22. Almost Hear You Sigh / 23. Rock And A Hard Place / 24. Mixed Emotions / 25. Honky Tonk Women / 26. Midnight Rambler / 27. Can't Be Seen / 28. DJ Introduction
●Disc 2
1. CM Spot / 2. CM Spot / 3. DJ Introduction / 4. Sympathy For The Devil / 5. Gimme Shelter / 6. Brown Sugar / 7. Satisfaction / 8. Jumpin' Jack Flash / 9. CM Spot / 10. CM Spot / 11. CM Spot / 12. Band Introduction / 13. It's Only Rock'n Roll / 14. CM Spot / 15. CM Spot / 16. CM Spot / 17. CM Spot

EVから2/26公演のラジオショー音源が見開きのペーパースリーブ入りでリリース。
2/26公演はTVやFMでも放送された上に当時から散々ブートにもなっていて、オフィシャルでも完全版がリリースされていますので、今更感はありますが、こちらラジオショーマスターからということで、なるほどテストトーンから始まります。

でもちょいとサーッというノイズが乗ってて、DJの声もサ行がちょい割れていて波形も15khzあたりで落ち込むので、マスターから直というよりはダビングを経た圧縮音源が元のような感じで、音質はもちろんいいんですが"EX"には及ばない"EX-"。

FM放送は4/29のTV放送より1ヶ月以上早く放送されましたが、当時からブートは充実していましたので、わたしも録音したFM放送の内容はもう忘れてしまってますが、FM放送では"Bitch"、"Harlem Shuffle"、"You Can't Always Get What You Want"、"Happy"、"Paint It Black"、"2000 Light Years From Home"がカットされ、"IORR"は番組最後のDJのバックに流れるという仕様でした。

そしてこの2/26公演では、"Satisfaction"でミックが観客とのコール&レスポンスでミスり、TVではそのままでしたがFMではそこはエディットされています。
ということで、どうでもいいけどこの"Satisfaction"はちょっと貴重なエディット・ヴァージョン。

そんなわけですが、当時のCMなどもそのまま丸ごと収録されていて(CM一つ一つにチャプターを打たなくてもとは思いますが)、メモリアルといったところでした。
裏ジャケにはRIP CHARLIE WATTSと。

追記 : 本放送ではカットされた曲について、掲示板にハワイマンさんより頂いた情報。
本放送の前にストーンズの来日特集が毎日放送され、Bitch、Harlem Shuffle、You Can't Always Get What You Want、Happy、Paint It, Blackが1日1曲放送されていました。
そして
It's Only Rock'n Rollと2000 Light Years From Home〜Sympathy For The Devil、Satisfaction 完全版は、1990年の年末スペシャルで他の曲とともに放送されていたそうです。 

 

VOODOO LOUNGE JAPANESE TV SPECIALS 』 no label (1DVD-R)
TV broadcasts@1994 & 1995

 LIVE & VIDEO
1. Press Conference (Pier 60, New York, May 3, 1994)
2. Love Is Strong (PV)
3. Keith Richards & Mick Jagger Interviews
4. Satisfaction (Olympic Stadium, Barcelona, Spain Jun.14, 1990)
5. Keith Richards & Mick Jagger & Ronnie Wood Interviews
6. Paint It Black (Olympic Stadium, Barcelona, Spain Jun.14, 1990)
7. Keith Richards Interview
8. Jumping Jack Flash (Olympic Stadium, Barcelona, Spain Jun.13, 1990)
9. Intermission
10. Mick Jagge, Keith Richards Interview
11. Undercover Of The Night (PV)
12. Sex Drive (PV)
13. Mick Jagger, Keith Richards & Ronnie Wood Interviews
14. One Hit (PV)
15. Intermission
16. Love In Strong (Rehearsals in Toronto 1994)
17. Mick Jagger & Keith Richards Interviews
18. Shattered (Rehearsals in Toronto 1994)
19. Mick Jagger & Keith Richards Interview
20. Love In Strong / Interviews

Bonus Tracks
21. AX-WaVE 
  Featuring Soundcheck, Interviews and Live Tracks
  Tumbling Dice, Honky Tonk Women, Love Is Strong (Live at R.F.K. Stadium, Washington D.C. Aug.1, 1994)
22. VOODOO LOUNGE WORLD TOUR
  Featuring Soundcheck, Live, Interviews
23. CM for Tokyo Dome Concerts March 1995

これ個人的には嬉しい作品。
メインは1994/8/7(日)にNHKで放送された日本特番で、当時しっかり録画して見まくった作品。
小火を起こした際にビデオテープはすべて処分したのでこの番組を見るのはほんとに久しぶりかと思いますが、こちらも極上です。

Voodoo Loungeワールド・ツアーの発表記者会見から始まり、貴重なインタビュー、さらにバルセロナ90のライヴ映像とPVやリハーサルの模様を交えた番組で、このインタビューがまたいい。チャーリーも僅かながら。

ボーナス映像として『VOODOO LOUNGE』時代の日本放送プロショット3種が収録されています。
AX-WaVEは日本の番組なのにナレーションが英語で字幕でという(笑)
そしてC.C.ガールズのトーク。これ初めて見たかも。

続いてchapter22。こちらは番組は不明なれど、ツアー前日のリハーサルでの"Hot Stuff"やサウンドチェックの様子やインタビュー。
こちらは少し映像に筋が出たりもします。
そして最後は東京ドーム公演のCM。

ストーンズが『VOODOO LOUNGE』をリリースし、ワールド・ツアー、そして日本ツアーを前に盛り上がる3番組を楽しめる内容で、久しぶりに見たこともあって嬉しい作品でした。

 

  PHILADELPHIA 2013 1ST NIGHT 』 no label (2DVD-R)
  PHILADELPHIA 2013 2ND NIGHT 』 no label (2DVD-R)
aud shots@Wells Fargo Center, Philadelphia, PA. June 18 & 21, 2013 
   

■■『PHILADELPHIA 2013 1ST NIGHT』■■
●Disc 1
1. Introduction / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Paint It Black / 5. Gimme Shelter / 6.
Wild Horses / 7. Dead Flowers (with Brad Pansey) / 8. Emotional Rescue / 9. Doom & Gloom / 10. One More Shot / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. You Got The Silver / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Start Me Up / 4. Tumbling Dice / 5. Brown Sugar / 6. Sympathy For The Devil / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Crossing Choir) / 8. Jumping Jack Flash / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

■■『PHILADELPHIA 2013 2ND NIGHT』■■
●Disc 1
1. Introduction / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Paint It Black / 5. Gimme Shelter / 6.
Under The Boardwalk (with Aaron Neville) / 7. When The Whip Comes Down / 8. Emotional Rescue / 9. Doom And Gloom / 10. One More Shot / 11. Can't You Hear Me Knocking (with Mick Taylor) / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. You Got The Silver / 15. Happy
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Start Me Up / 4. Tumbling Dice / 5. Brown Sugar / 6. Sympathy For The Devil / 7. You Can't Always Get What You Want (with The Crossing Choir) / 8. Jumping Jack Flash / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

LHの2013年映像シリーズ、5/5のオークランドと5/3のLA、5/15アナハイム初日に続いて、6/18フィラデルフィアの初日と2日目がDVD-Rで登場。
これまた当時ネットに出回った素材そのまんまで、中身は2013年当時にいまはもう閉店したBLOW(旧青月)からリリースされたBlu-ray(BD-R)『50 & COUNTING TOUR - WELLS FARGO CENTER 1』と『50 & COUNTING TOUR - WELLS FARGO CENTER 2』と同じ内容です。
   

BLOWのBD-Rのフィラデルフィア初日はnew arrivalsの2013年の10月、2日目は2013年の8月に紹介していますので、中身についてはそちらもご覧いただければと。
ということでこちらでは簡単な紹介のみ。
インフォには大好評を賜っていると書かれていましたので、もうBLOWはないし当時BD-Rを購入されていなかった方には好評なのかと。
とはいえ2枚組にした2DVD-Rよりもやっぱり1BD-Rの方が綺麗なので、いま売るとなるとBD-Rを作ればいいのにと思ったりはします。

さて、フィラデルフィア初日は隠密ショットの名手による銀馬シリーズで、正面ちょいロニー側スタンドからの超安定したショット。
そのアングルのため、アップで寄るとチャーリーが殆ど映らないんですが、見事なカメラワークです。ベロピットには池田会長の姿も。
ただ、やっぱりBD-Rの方が輪郭もくっきりしていて今作より綺麗で音もよかったりします。

フィラデルフィア2日目は初日の銀馬シリーズではないものの、正面スタンドからのショット。
基本的にワンカメでカメラは脚立にでも立てていたのか安定していますが、その分上下左右の動きにはややぎこちないところもあります。
そしてたまにカメラを隠してるようで、"Paint It Black"ではほんとに画面がブラックアウト。
また、曲間や"Honky Tonk Women"や"Sympathy For The Devil"の冒頭ではロニー側の真横スタンドからの映像に切り替わったりもしますが問題なし。
この2日目は正面スタンドからということで、チャーリーが結構映ってるのが嬉しいところ。
そしてこちらもBD-Rの方が輪郭もくっきりしていて今作より断然綺麗ではあります。
ただし音は今作はDVD-Rの方がステレオで抜けもいい。BD-Rはこの日のはちと広がりもなく抜けの悪い音です。BD-Rのマスターはおかしかったのかな?

という感じで、BD-Rが綺麗というのはともかく、安定したショットで楽しめる映像です。

ちなみにこの頃のグッズに使われるベロマークは会場によってベースボールやバスケットボールのベロになってたりしましたが、本会場ではベースボール・ベロでした。
そうした意匠がジャケットやディスクに表記されているのはやはり当時のBD-Rで、この一連のDVD-Rシリーズには使われていません。
でもこういうのって今になって調べようにもなかなかわからなかったりしますね。

 

FROM ONE CHARLIE: TOKYO 1991 / CHARLIE WATTS QUINTET 』 no label (1DVD-R)
TV broadcast@Studio, Asakusa, Tokyo, Japan. Sep.18, 1991

1. Introduction / 2. Interviews with Bernard Fowler, Peter King, Brian Lemon, David Green, Gerard Presencer /
03. Interviews with Charlie Watts /
04. Narration #1 / 05. Practising, Practising, Just Great
06. Narration #2 / 07. Blackbird - White Chicks
08. Narration #3 / 09. Bluebird
10. Narration #4 / 11. Bound For New York
12. Narration #5 / 13. Terra De Pajaro
14. Narration #6 / 15. Bad Seeds - Rye Drinks
16. Narration #7 / 17. Relaxing At Camarillo
18. Narration #8 / 19. Going, Going, Going, Gone
20. Narration #9 / 21. Outroduction

Charlie Watts - Drums
Peter King - Saxophone
Gerard Presencer - Trumpet
David Green - Bass
Brian Lemon - Piano
Bernard Fowler - Narrator

チャーリー追悼作品。
1989年から1990年にかけて行われた大復活Steel Wheels/Urban Jungleツアーを終えたストーンズはソロ活動へ移行していきますが、1991年、チャーリー・ワッツはチャーリー・パーカーへ捧げた『FROM ONE CHARLIE』をリリースし、ジャズなクインテットでニューヨーク"The Blue Note"、東京"青山スパイラル"、バーミンガム"Ronnie Scott's Jazz Club"でのツアーを敢行し、翌92年にはブラジルやニューヨーク、ロンドンなども回ります。
ちなみにCharlie Watts QuintetのベースのDave Greenはチャーリーの幼馴染で、ABC&D of Boogie Woogieのメンバーとしてもお馴染み。

そのCharlie Watts Quintet、91年のバーミンガム"Ronnie Scott's Jazz Club"でのライブから『A TRIBUTE TO CHARLIE PARKER WITH STRINGS』 がオフィシャル・リリースされていますが、今回は1991年9月15日〜9月18日に東京青山スパイラルで行われた日本公演4日間7公演(最終日の9/18のみ1公演)の間に、浅草の専用スタジオで実際のコンサートと同じ曲目とステージの展開で、衛星放送用に収録されたスタジオ・ライヴから、衛星放送で11月15日に放送されたもの。

こちらのエアチェックマスターはマニア中のマニアが録画保存していたものらしく、インフォのとおり程度は極上。
もちろん当時の放送を録画したものですので、若干ソフトだったり、音はわずかにジリつくところもありますが、乱れもない素晴らしい映像です。
ちなみに9/17公演の模様は『AOYAMA CONCERT』(EVSD-717)としてBFが極上SBを2014年にCDリリースしています。

チャーリーが故チャーリー・パーカーに捧げたライヴ。
残念なことに今回チャーリー・ワッツを偲ぶものになってしまいましたが、インタビュー、チャーリーがサックスを吹く貴重な姿、そしてストーンズは違うスタイルのジャズ・ドラム、そしてチャーリーが1960年に描いて1964年に出版した絵本をもとにした『FROM ONE CHARLIE』の世界をあらためて振り返ることができ、何より30年前、チャーリー・ワッツ50歳のジャズを楽しむ姿を堪能できる素晴らしい映像でした。
 


Aug 2021
MIAMI GARDEN 2019 : THE VIDEO 』  no label (1DVD-R)
CHARLIE WATTS LAST LIVE 』  EVSD-DVD-3375-027 (1DVD)
aud.shots@Hard Rock Stadium, Miami Gardens, FL. Aug.30, 2019

     
1. "Intro. (LH)" or "Remembered Charlie Watts (EV)" // 2. Jumpin' Jack Flash / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Out of Control / 6.
Under My Thumb / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. [2120 South Michigan Avenue] / 9. Sweet Virginia / 10. Dead Flowers / 11. Sympathy For The Devil / 12. Honky Tonk Women / 13. You Got The Silver / 14. Before They Make Me Run / 15. Miss You / 16. Paint It Black / 17. Midnight Rambler / 18. Start Me Up / 19. Brown Sugar / 20. Gimme Shelter / 21. Satisfaction

8月下旬から9月上旬にかけて、LHとBFからほぼ同じ内容のものがリリース。
チャーリー最後のステージとなった、No Filter 2019ツアー最終日のマイアミ公演の隠密映像。
当初は2019/8/31に予定されていたNo Filter 2019ツアー最終公演でしたが、ハリケーン・ドリアンの影響で一日前倒しの8/30に変更されたマイアミ公演です。
アンコールの"Gimme Shelter"の冒頭、まさに'a storm is threatening'から雨が降り始め、ラストの"Satisfaction"まで大雨でボルテージが上がりまくる、ドラマチックなライヴでした。
それがまさかチャーリーのラストステージになってしまうとはと。

そんなマイアミ公演、まず8月末にはLHからトールケース入りの『MIAMI GARDEN 2019 THE VIDEO』がDVD-Rでリリース。

一方BFからはプレスDVDで、英語タイトルは『CHARLIE WATTS LAST LIVE』がリリース。
こちらはリリース当初はプロトタイプのDVD-Rでしたが、その後プレスDVDが仕上がると、DVD-R購入者にもプレスDVDが配布されました。
作りは背のないペラペラ紙ジャケ入りで、井上陽水の"最後のニュース"のオマージュデザインで巻き帯つき。
ジャケは最後ならぬ"最期のニュース"となっていますが、個人的にはなんでこんなデザインとタイトルにしたのかと。
帯には日本語で"さらばチャーリー・ワッツ"と。
なお、現物には型番はEVSD-DVD-PROとしか表示されていないかと思いますが、通販サイトにはEVSD-DVD-3375-027と。

内容はほぼ同じと書きましたが、BF盤にはオフィシャルSNSで発信された2分間のチャーリー追悼の"If You Can't Rock Me"映像が冒頭に収録されており、そちらはLH盤には収録されていません。
ライヴ映像は同じで、YouTubeにもあるキース側ピットからのワンカメです。
https://www.youtube.com/watch?v=qhJvu4HooaA
この映像はBD-R素材も出回っているのでBlu-rayが一番いいんですが、Blowなきあと、どこもBD-Rリリースしませんね。
あとファンメイドのMfGシリーズにはマルチカメラバージョンのBD-Rもあり、そちらがまた秀逸だったりします。

ということですが、これらはチャーリーの訃報が届くやいなやリリースされ、それもなぁというのと、この目で見届けたチャーリー最後のステージをあらためてこちらで見る気にはなれず、紹介も先送りにしていました。
ということで、チャーリー最後のステージ、紹介もこの程度にしておきます。

なお、このマイアミでの"You Can't Always Get What You Want"ではイントロでのキースをきっかけに乱れてしまったことがよく知られていますが、その後最後のセクションではキースがステージから消えてしまいます。
こちらの映像ではその様子は確認できませんが、これらとは別のマルチカメラ映像ではキースがステージの後ろに下がっていく様子が映っています。
リプライズの最後に戻ってきて掻き鳴らすところはかろうじて映っていますが、トイレにでも行ったのか?と。

 

SOME SATANIC TOUR VOL.5 』 DAC-207 (2CD)
SB+aud.recordings Matrix stereo@Madison Square garden, New York City, NY. Nov.27, 1969
+ SB recordings@Cockpit Area, Hyde Park, London, UK. Jul.5, 1969 + Top of the Pops


●Disc 1 - MSG, NYC, NY. Nov.27, 1969
1. Sam Cutler Introduction / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Carol / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Love In Vain / 7. Prodigal Son 8. You Gotta Move / 9. Under My Thumb - I'm Free / 10. Midnight Rambler / 11. Live With Me / 12. Little Queenie / 13. Satisfaction / 14. Honky Tonk Women / 15. Street Fighting Man
●Disc 2 - Hyde Park, London, UK. Jul.5, 1969 + TOTP
1. Backstage Rehearsal / 2. Adonais / 3. I'm Yours And She's Mine / 4. Jumping Jack Flash / 5. I'm Free / 6. Love In Vain / 7. Honky Tonk Women / 8. Midnight Rambler / 9. Satisfaction / 10. Sympathy For The Devil
11. Let's Spend The Night Together (BBC Top of the Pops, Jan.25, 1967)
12. Jumpin' Jack Flash (BBC Top of the Pops, May 23, 1968 w/interview)
13. Honky Tonk Women (BBC Top of the Pops, Jul.3, 1969 version 1)  
14. Honky Tonk Women (BBC Top of the Pops, Jul.3, 1969 version 2)
15. Honky Tonk Women (BBC Top of the Pops, Jul.3, 1969 version 2 fade out)
16. Honky Tonk Women (BBC Top of the Pops, Jul.3, 1969 version 2 fade out w/announcer)
17. Brown Sugar (BBC Top of the Pops, Mar.11, 1971)
18. Bitch (BBC Top of the Pops, Mar.11, 1971)
19. Wild Horses (BBC Top of the Pops, Mar.11, 1971)

DACの新作は、1969/11/7 MSGのSBと隠密のステレオマトリクス、ハイドパークの正しいピッチとスピードによるステレオSB音源、Top of the Pops音源集。
このうち1つ目と3つ目はネットに公開されたものから。

まずはDisc1。
こちら、昨年2020年末に公開された、FaloによるマトリクスをCaptain Acidがリマスターした、MSG 1969 First Night_AcidProject_059から。
このマトリクスは、右chに2019年末にAbkcoがYouTubeに一日限定で公開した69RSTRAXからのSB音源、左chには『BROADWAY』(DAC-092)の隠密音源を配したもの。
左右マトリクスといえば、2018年にNite Owl and WardPhillipsによる、あのLIVE'rの11/9オークランド2ndショーのモノラル隠密2つを左右に振り分けてステレオ隠密に仕立てた(一部SB音源で補填)マトリクスが話題になり、LH、Moonchild、DACからもリリースされましたが、今回はFaloによる全編SB音源+隠密音源。(インフォには同一人物によるものと記載されていますが)

録音位置の異なる隠密音源を左右に振ったLIVE'rのマトリクスによる立体感とは異なり、今回はモノラルSBを右、モノラル隠密を左というマトリクスで、やはり右のSB音源の演奏が目立つので、演奏空間が広がるというよりは単に音が広がるという感じ。
また、完全にシンクロしているわけでもなく、インフォにあるとおり"Under My Thumb"からの"I'm Free"ではツインリードのように聴こえるところがあったり、もう少し補正しようと思えば出来たかもしれませんし、この音源を他のレーベルはリリースしていないというのはそれなりのものということなんでしょうが、まぁ面白いことは面白いです。
個人的には"Love In Vain"のような曲が楽しめました。

続いてDisc2。
こちらまずはインフォの該当部分から。
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(前略)最新のブルーレイ化の際に長年倉庫に眠っていたこの8トラックのマルチ・テープが初めてステレオ・リミックスされ、サントラ部分に使用されたのですが、PAL仕様のフィルムをNTSCフォーマットでテレシネした事による制作ミスで、実際のパフォーマンスよりおよそ半音ほど遅いスピードでマスタリングされてしまい事前に予告編を見た人物から指摘があり、再度正しい速度でテレシネをやり直すという作業を行わず、出来上がったマスターの音声部分を電気的に半音上げて違和感を緩和するという方法でレストアしたバージョンが発売されたのですが、音程は合っていてもテンポが半音分遅いという奇妙な状態でのリリースであり、その後それらの不備が正されることもありませんでした。
本作ではそのような不幸な道(笑)を辿ったハイド・パークのステレオ・リミックス音源を今回初めて正確な音程、実際の演奏時のテンポにて収録させました。
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ということでソフトでキーを変えずにテンポを4%速く変換しただけのようですが、めでたく正しいキーで正しいテンポに。
既発の『BRIAN, COME BACK YOU BASTARD!』(DAC-164)、『HYDE PARK JULY 1969』(DAC-183)を引っ張り出して聴き比べると、なるほど今作のインフォのとおりだなと納得。

ふむふむ、、、と思いつつ、PAL映像がNTSC変換される際には何もしないと4%速くなってしまう、いわゆるPAL早回し現象があることを考えると、逆じゃないの?とか、わたくし混乱(笑)

で、From The VaultのBlu-rayをリッピングして、マスタリングソフトで音程は変えずに104%の速度で再生してみました。
すると、蝶が速く飛びすぎてステージでのアクションも速すぎるような気も、、、
と思ったんですが、なんとWOWOWのモノラルBlu-rayはちょうどそのスピードでした!
そうだったのか!!
とはいえ、ミック・テイラー初参加でライヴも久々というハイドパークで、ほんとに"JJF"はこんなに速い演奏だったのか?とやや不思議な感じもしますが、今作が正しいのでしょう。

ところで3年前の『HYDE PARK JULY 1969』(DAC-183)の紹介で、Cockpit ArenaというクレジットはCockpit Areaの間違いかも?と書きましたが、今回もCockpit Arenaとクレジットされてます。
これCockpit Areaが正解だと思うんですけどね。

そしてDisc2の後半はIORRに公開された、BBCのTV番組Top of the Popsに出演した音源から。
マスターも失われたといわれていますので貴重な音源が高音質で楽しめます。

ということで半分以上はネットからのそのままで、ハイドパークもテンポ補正をしただけのようではありますが、貴重なものが詰まっておりました。

 

TOKYO DOME 1995: TV BROADCAST 』 no label (2DVD-R)
pro shots@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.12, 1995

オフィシャルで『VOODOO LOUNGE IN JAPAN』がリリースされましたが、当時TV放送されたバージョンがまた登場。
こちらインフォには昔のギフトとの比較だけ書かれていましたが、放送バージョンは2016年にULTRA-FINEから出た『THE TOKYO LOUNGE 1995 Definitive Edition』(UFBD-9037 2BD-R)や、2013年に同じくLHが出した『"VOODOO LOUNGE" IN JAPAN』(4DVD)にも収録されています。

で、これらと見比べてみましたが、2013年のLHのプレスDVDより綺麗ということはなく、むしろちょい負けてるのでは?と。
番組冒頭のバンド名のところはカットされており、"Tumbling Dice"ではリサのコーラス冒頭でオーディオノイズも入って残念。
また、インフォには「ドームでの設営シーンをフィーチャーしたエンディング映像。これは意外にレア!」と書かれていたステージ解体シーン(設営ではない)は、2013年のLHのプレスDVDにも収録されていますので、2013年のLH盤と比べても優れている点は見当たりません。

そして2016年にULTRA-FINEから出た『THE TOKYO LOUNGE 1995 Definitive Edition』(UFBD-9037 2BD-R)、こちらはフォーカスがややソフトな感じですが、やはりこちらの方がブロックノイズなどもない安定した綺麗さと音が素晴らしい。
ちなみにこっちにはそのステージ解体シーンは収録されていませんが。

ということで曲目も省きますが、今作は過去のギフトはともかく既発を超えるものではないという。
最近続くLHのステッカーなしのDVDR商品は委託販売商品なのか、どれもそうした感じなのが残念。


Jul 2021
WEMBLEY STADIUM 1990 FINAL SHOW 』 no label (2CD)
aud.recordings@Wembley Stadium, London, UK. Aug.25, 1990

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Sad Sad Sad / 4. Harlem Shuffle / 5. Tumbling Dice / 6. Miss You / 7. Ruby Tuesday / 8. Angie / 9. Rock and A Hard Place / 10. Mixed Emotions / 11. Honky Tonk Women / 12. Midnight Rambler / 13. You Can't Always Get What You Want / 14. Before They Make Me Run / 15. Happy
●Disc 2
1. Paint It Black / 2. 2000 Light Years From Home / 3. Sympathy For The Devil / 4. Street Fighting Man / 5. Gimme Shelter / 6. Band Introductions / 7. It's Only Rock'n Roll / 8. Brown Sugar / 9. Jumping Jack Flash / 10. Satisfaction / 11. The Ride of the Valkyries

1989/8/31から1990/8/25まで、丸一年かけて世界を巡ったSteel Wheels/Urban Jungleツアーの最終日が登場。
実はロンドン凱旋公演は、まずは7/4、そして先日オフィシャルリリースされた『STEEL WHEELS LIVE』に3曲収録された7/6、さらに"Seventh of July"で有名な7/7の3公演がウェンブリースタジアムで開催され、その後7/9のグラスゴーを経て、7/11にウェールズのカーディフ、そしてまたロンドンに戻って7/13-14にウェンブリー・スタジアムで2公演行う予定だったのです。
ところが7/10にキースが左手の爪と指の間に弦を突き刺して怪我をしてしまったことから、7/11のカーディフは7/16に。そして7/13-14のロンドン・ウェンブリー公演は、8/24-25に延期されたのでした。
ちなみに当初のツアー最終日は8/18で、ビロード革命により共産党政権が崩壊し、"Tanks Are Rolling Out, The Stones Are Rolling In"(戦車が去って、ストーンズ来たる)で有名な初のチェコスロバキアでのプラハ公演だったのです。

さて、そんなわけで7/13-14が8/24-25に延期になったウェンブリー公演ですが、ストーンズのメンバーの病気や怪我でコンサートが中止や延期になったのは、これがストーンズ史上初めての事でした。
また、8/24-25に延期されたことにより、この模様も他の公演に加えて映画『AT THE MAX』用に収録されることとなりましたが、ステージセットは一回り小さかったUrban Jungleツアー用のものではなく、この2公演はIMAXに映えるSteel Wheelsツアー用のステージセットが組み上げられたのでした。

こうしたウェンブリー公演延期のショックの模様は、日本から遠征してカーディフから3公演見るつもりが全部観れなくなったショック、しかしリベンジの再渡英(AT THE MAX最前列にも!)、さらには会場入りして目の当たりにしたステージセットは楽しみだったUrban Jungleではなく見慣れたSteel Wheelsツアーのものだった、といった衝撃のレポートの数々は、当時の日本ストーンズFCのStone Peopleに掲載されており、海外など行ったこともなかった私は海外遠征の楽しさだけではなく、時にはどえらいショックを受けることもあるという厳しい現実も知ったのでした。

話しが横にそれましたが、そんなわけで最終公演となったこの8/25のウェンブリー公演。
これはSW/UJツアー最終公演というだけでなく、後に脱退を表明したビル・ワイマンのストーンズとして最後のステージになることとなったのです。

そんな重要な公演ですが、これまで本公演を収録したブートは唯一『A LAST BOW』(NR 900/901) のみ。
最終公演らしく最後のお辞儀というタイトルのこちらは、木箱にCD2枚とSW/UJツアーセットリスト一覧とジャック・ダニエルの小瓶がセットされているという豪華でレアな限定盤。
ということで流通量も少なく豪華で高価というアイテム派には垂涎の逸品でありながら、肝心のCDは、そんなに音が悪いわけではないもののエコーが強くて距離感もあり、その豪華な外装に釣り合ったものではありませんでした。

ちなみにわたしこれを97シカゴの会場の駐車場でのスリリングな取引で購入したんですが、その後の小火で水浸しにして上蓋と中身をぶにゃぶにゃにしてしまい、もう一度買い直したので、手元にはぶにゃぶにゃのと正常なのと2つあったりします。(写真は2つを並べたもの。中身は正常な方)


ということで、ブートではそんなレアな限定盤のみ、さらに『AT THE MAX』には本公演からは4曲のみ収録ということもあり、89/90最終公演にしてビル・ワイマン最後の公演を堪能できる状況ではなかったのです。
それが公演から31年を経てネットに新音源が登場。それを元に製作されたのが今作であります。

前置きばかり長くなりましたが、今回の新音源は『A LAST BOW』のようなエコーがあるものとは違い、適度な距離感と臨場感のある良好録音。
今作ではその音源の低音と高音をよりシャープかつクリアに仕上げられており、フォーカスも大きく向上したサウンドになっています。
冒頭2曲は周りがうるさくてどうなるかというところでしたが、途中またペチャクチャしてるところはありますがその後落ち着き、サウンドの補正によってしっかり低音を拾いつつ高音の抜けもよくなり、ややチャリチャリしたところや濁っているところもありますが、時代を考えれば十分エクセレントな"
very good++"。
これで最終公演をようやくしっかり堪能出来ることに。
ちなみにアンコール待ちではこれまた周りの観客がうるさいんですが、それも一つの臨場感(笑)

この日はツアー最終日にして『AT THE MAX』収録もあってストーンズも気合十分、ミックも喉をかばうことなくリミッターを外して、というか突っ走ってるところも(笑)
AT THE MAX』には"Ruby Tuesday"、"You Can't Always Get What You Want"、"Street Fighting Man"、"Brown Sugar"が本公演からですが、その長さゆえに選から漏れたであろう"Midnight Rambler"も、AT THE MAX完全版を作るならこの公演から選ばれていたであろうという出来。
しかしキースの"Before They Make Me Run"と"Happy"は走りすぎ(笑)
なお、"Street Fighting Man"は『AT THE MAX』からのCDシングル"Jumping Jack Flash"にカップリングでリリースもされています。
そして最終日らしく、メンバー紹介の前にはミックからクルーへの謝辞も。

そんな素晴らしい最終日をようやくこうして聴くことができて感激であります。
そして元音源より聴きやすく仕上げられたこちらはナイス!

いやしかしこういうのを夜中にヘッドフォンで聴いていると、ストーンズ初来日で初めてストーンズを体験し、その後『AT THE MAX』を観ていつかは自分も海外の屋外スタジアムで、と憧れていた当時の自分にかえる感覚になるのがまた嬉しいなと改めて。

 

SOME SATANIC TOUR VOL.4 』 DAC-206 (2CD)
aud.recordings@Boston Garden, Boston, MA. Nov.29, 1969 (1st & 2nd shows)

●Disc 1 - 1st show
1. Taper Announcement / 2. Sam Cutler Introduction / 3. Jumpin' Jack Flash / 4. Carol / 5. Sympathy For The Devil / 6. Stray Cat Blues / 7. Love In Vain / 8. Prodigal Son (+ last few seconds of You Gotta Move) / 9. Under My Thumb / 10. Midnight Rambler / 11. Live With Me / 12. Little Queenie / 13. Satisfaction / 14. Honky Tonk Women / 15. Street Fighting Man
●Disc 2 - 2nd show
1. Sam Cutler Introduction / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Carol / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Love In Vain / 7. Prodigal Son / 8. You Gotta Move / 9. Under My Thumb / 10. Midnight Rambler / 11. Live With Me / 12. Little Queenie / 13. Satisfaction / 14. Honky Tonk Women / 15. Street Fighting Man

69年USツアーも終盤の11/29、残すは翌日11/30ながらも遅れに遅れて開演は12/1の朝4時頃だったというWest Palm Beach、そして12/6のAltamont Speedwayのみとなった、アリーナ会場では最終公演となったボストンの昼夜2公演が登場。
(インフォには「USツアー千秋楽の11月30日」と書かれていますが11月29日の誤りですね)

まずはDisc1の1stショーから。
1stショーは昔からトレーダー間に出回っている音源はありましたが、そちらは音が遠くてピッチも高くて"Prodigal Son"と"You Gotta Move"は未収録ということもあり、ブート化されることはありませんでした。

それが昨年、Krw_coの手により仕上げられたReel to Reelマスターという新たな別音源がネットに登場。
こちらは録音開始直後に女性が日時と公演内容、さらに録音場所であるSec 23、Row BB、Seat 3-4-5と録音しているという珍しいもの。
その後前座のTerry ReidのSuperlungsが3分ほど収録された後、サム・カトラーによる開演アナウンスを経て、再生開始から4分ほど経過してからストーンズ登場という力作録音。

今作はその新音源による作品で、ボストンの1stショーはめでたくブート初登場。
これはまずはその初登場という点に価値があるものですが、音質的にはマニア以外には厳しいものがあります。
モノラルの元音源にはテープの歪みによる周期的な音の落ち込みと同時にごく微妙なスピードの乱れがここそこにあり、今作では全体的に入力レベルを上げてドロップは少し目立たなくはなっていますが、ピンポイントでの補正はしていないようで、基本的には素材そのままに近い音。
演奏は距離感は感じるものの過去の音源よりは近くて周りはさほど騒がしくはない一方で、音は団子で、前述したとおり周期的なドロップはライヴ中盤では解消されてめでたしめでたしと思ったら、テープ交換後の"Honky Tonk Women"からまた激しく落ち込むところもあったりで、こもった感じがないのは幸いですが、音質の変化も結構あって、"
fairgoodvery good-"と振れ幅も大きく落ち着きません。
また、YouTubeにはこの音源がアップされていますが(https://www.youtube.com/watch?v=3M9_JOsdcTs)、そちらはピッチがちょい高く、今作はそちらほどではないものの、まだほんのちょいピッチが高いのではと感じるところもあります。

また、"Sympathy For The Devil"の曲中では3:25のところで45秒ほど、そして"Prodigal Son"の終盤から"You Gotta Move"終了直前まではテープ交換による欠落がありますが、音源が存在しない後者はともかく、別音源がある前者も音質差が大きすぎることもあってか、別音源による補填はされていません。
でもどうやら"Live With Me"の1:36から"Little Queenie"の2:15にかけてはベースとピアノが強めの団子サウンドになりますが、そこは既発音源がパッチあてされているようです。

しかし過去音源では確認できなかった"Prodigal Son"、そして一瞬だけとはいえ"You Gotta Move"もちゃんとやってたんだというのがわかる貴重な音源です。
また、この"Prodigal Son"では後述する2ndショーと同じく、いつものリゾネーターではなく12弦のアコースティック・ギターにピックアップをつけて弾いているっぽいですね。
なお、ボストンといえばの"Midnight Rambler"。ボストンのくだりではちょっと間をおいて観客も沸いていますが、一緒に叫んでるわけではないようです(笑)

ということで音質的には部分的にかなり厳しいところもありますが、過去音源よりは全然聴けちゃうブート初登場のボストン1stショー。
ボストンはこの1stショーもSB録音がなされていると言われていますが、いつの日か耳にしたいものです。

続いてDisc2の2ndショー。
こちらの公演は、名テーパーとして知られるジョー・マロニーの隠密音源がお馴染みで、古くは『THAT'S NO WAY TO GET ALONG』(MG-004)、そして2005年にはEXILEから『WELL YOU HEARD ABOUT THE BOSTON...LIVE 1969』(EXCD-038)、Scorpioから『HAVE YOU HEARD ABOUT THE BOSTON...』(STH-7)、そしてDACからも『SOME SATANIC TOUR』(DAC-015)がリリースされ、長らくDAC盤が決定盤とされてきました。
その後2019年、かのKrw_coがそのジョー・マロニー音源の1stジェネレーションを公開してくれ、LHによってそちらのピッチを補正した『BOSTON 1969 2ND SHOW』(no label)がリリースされていました。
                 

元々DACの『SOME SATANIC TOUR』(DAC-015)も良好だったので、LHの盤も1stジェネレーションとはいえそうメリットも感じませんでしたが、"Prodigal Son"終了後はDAC-015より長く収録されていて、"Prodigal Son"終了後にミックがインディアン風に叫ぶ声が新たに収録されたのでした。

さて、今回のDAC盤はいかにというところですが、今回も元音源はもちろんKrw_coが公開したそのジョー・マロニー音源の1stジェネレーション。
こちらの音源は前述のとおり2019年にLHからリリースされているので、Disc1の1stショーの音源が登場しなければDAC盤としてはリリースのタイミングを失っていたのかもしれません。
ということでLHと同じく時代を考えれば十分"EX-"な"
very good"サウンドですが、LH盤同様、DAC-015と比べると少しサーっというヒス成分が入っているのは変わらず。
もちろん今回のDAC盤にもインディアン風の叫びは入っています。

ただし、LH盤には"Prodigal Son"の途中、1:26あたりから5秒ほど左chがオフになり、"Live With Me"の1:04では音ブレがあるという、元音源からのちょっとした欠点がありましたが、今回のDAC盤では後発だけあって、そこはしっかり補正されているのがナイス。
また、LH盤もピッチは補正されていましたが、今回のDAC盤はLH盤より僅かに遅く、聴き比べるとLH盤はまだ少しピッチが速かったんだなと。

ということでLH盤へのアドバンテージはわずかではありますが、今回のDAC盤がボストン2ndショーの決定盤に。

なお、LH盤のリリース時にインフォで気がつきましたが、この日の"Prodigal Son"では、69年では唯一12弦アコースティック・ギターにピックアップを付けて演奏しているのが貴重と。
これは70年の欧州ツアーではレギュラースタイルとなりましたが69年では唯一このボストンだけとのこと。
今回の1stショーの登場で1stショーでも12弦だったっぽいことがわかりましたが、このインフォになるほど〜というのがポイントでした。

しかしこのステージでの"Sympathy For The Devil"はミックが3番の歌い方を間違えてしまって、ここからというところで盛り下がってしまうのは何度聴いても残念(笑)
あとは始められない"Midnight Rambler"が有名ですね。ジャケに書かれているサブタイトルはせっかく『YOU HEARD ABOUT BOSTON』なのに。
でもお客さんの反応は1stショーよりはいいですね(笑)

ということであれこれ書きましたが、ボストン69、初登場の1stショーと決定盤たる2ndショー、堪能しました!!

 

LOS ANGELES 1993 : MIKE MILLARD MASTER DAT / KEITH RICHARDS & THE X-PENSIVE WINOS 』 no label (2CD)
aud.recordings@Universal Amphitheatre, Los Angeles, CA. Jan.23, 1993

●Disc 1
1. Somethin' Else (Eddie Cochran cover) / 2. How I Wish / 3. Wicked As It Seems / 4. Gimme Shelter / 5. 999 / 6. Runnin' Too Deep / 7. Locked Away / 8. Time Is On My Side  / 9. Will But You Won't
●Disc 2
1. Words Of Wonder / 2. Hate It When You Leave / 3. Before They Make Me Run / 4. Eileen / 5. Bodytalks / 6. Band Introductions / 7. Whip It Up / 8. I Could Have Stood You Up / 9. Happy / 10. Take It So Hard

キースは1992年にスタジオソロアルバム2作目『MAIN OFFENDER』をリリースした後、アルゼンチン、そして欧州ツアーを回り、大晦日から新年にかけてはNYのThe Academyでライブを行います。
そして1993年は1月から2月にかけて北米ツアー23公演を敢行し、この1/23のLA公演は4番目。

なお、この年からはベースはチャーリー・ドレイトンに代ってジェローム・スミスが参加しています。
この音源を収録したCDRでは裏ジャケにチャーリー・ドレイトンも写った88年の写真を使ったものも出ているようですが、今作ではしっかり93年のメンバー写真が使われています。
その裏ジャケの写真ではちょっと暗くてわかりにくいですが、元写真を探してみるとボビー・キーズの優しさが伝わる写真だったりもします。

さて、93年のライヴといえば2/13のボストン公演が有名。
ボストン公演はアメリカでは部分的にラジオ放送され、日本でも某衛星放送が独占放送したためにその音や映像は昔から多くのブートでもお馴染みで、今年の3月にもDVDRがリリースされています。
また、そのボストンの1週間前の2/6トロント公演も一部がFM放送されたため、SB音源が懐かしのTSPやKTSからブートCD化されています。

といった感じでそのボストンとトロントが有名といった93年ですが、ここに新たな伝説が。
そう、マイク・ミラードです。
自らこの世を旅立つ前にすべて廃棄されたと思われていたマスター・テープが新たに発掘され、JEMSをはじめとするチームは、それらをデジタル化して順次公開してくれていますが、あのマイク・ミラードがこの公演を録音していたという事実が、つい先日JEMSによって仕上げられた"The Lost and Found Mike the MICrophone Tapes Volume 93"がネットに公開されたことにより明らかになったのです。

1994年に亡くなった伝説のマイク・ミラードによる隠密録音は73年後半から92年初頭にかけてだと信じられていましたが、まさか93年にも録音されていたとは。
しかもこれまでの愛機Nakamichi 550が故障により修理中だったとのことで、友人のエドから借り受けたPanasonic SV-250 ポータブルDATレコーダーによるDAT録音だったとのこと。
そしておそらくこれが最後の録音だったであろうと結論付けられています。

伝説のマイク・ミラードがもう一度録音してみようと、DATレコーダーまで借りて臨んだのはキースのソロ・ライヴだった。
そんな音源をこうして聴くことができるとは!!しかも未ブート化のLA公演となれば、文句なしでプレスCDとして手元に置いておきたい逸品です。

そんな奇跡の録音ですが、エディー・コクランの"Somethin' Else"のカヴァーで始まるやいなや、さすがはという素晴らしい音の広がりで、ちょい音は動くけどこれぞ至高の隠密録音だと。
しかーし、その奇跡の発掘音源には大きな欠点があったのです。

ミラードは勝手知ったるUniversal Amphitheatreではありましたが、この日のライヴでは周りの観客の話し声がちらほらある上に、どうもミラードにも友好的ではないようで、それに気を取られたのか、それとも慣れないレコーダーだったためか、ライヴ中盤の"Will But You Won't"の途中から、アンコール前の"Happy"終了直前まで、なんと片方のchがオフになってしまい、もう片方のchもレベルがガクンと落ちてしまい、マスターテープは聴くに堪えないものだったそう。
しかしそれをJEMSのチームは片方のレベルを引き上げてそちらの音を使ってモノラル化することにより修復を図ったのです。

そういうこともあって、このミラード音源が公開されるや、10年以上前に公開されたカセットテープによるちょっと音の遠い別音源もIORRに公開されました。
そちらを使えばステレオ完全版が仕上がるところですが、やはりここはミラード音源のみでの仕上げにこだわったのが今作。
マイク・ザ・マイクことマイク・ミラードもこの録音時のトラブルには心を痛めたであろう、おそらく生涯最後の録音となればその音源だけをしっかり聴きたいもの。
モノラル化してからのサウンドも見事な修復により、レンジは狭いとはいえ空間を感じるサウンドで、Disc2もずっと聴いてるうちにモノラル化してることなんて忘れてしまうほど(笑)
とはいえそこはいわゆるミラード音源というレベルにはありませんが、全般的には"
EX-very good-"に仕上がっています。
なお、"Happy"終了後は録音を停止していたようで、ラストの"Talk Is Cheap"は音の具合から一瞬頭欠けしてるように聴こえますが、テープを止めていない別音源を聴いても出だしは似た感じなので出音の問題もあるようです。

と、ミラードの話しばかりになってしまいましたが、キースの93年物での隠密なんてまずなかったところ、こうして堪能できるだけでも嬉しいところ。
昨年少し残念なリマスター再発がなされたHollywood Palladiumに代表される『TALK IS CHEAP』リリース時の初のソロ・ツアーとはまた違った、2ndアルバムをひっさげての気負いのない緩急つけたステージをじっくり聴けるというもの。
この見事な"Hate It When You Leave"をミラードの見事なステレオで聴けていればと思うところですが、そこはないものねだり。
こうしてミラードの音が聴けるだけでも嬉しい。
しかしこの日の"Whip It Up"はだいぶ肩の力が抜けてたりしますが(笑)

といった感じで思い入れ先行ですが、マイク・ミラードに特に思い入れのない方にはもちろんSB音源の他の公演をといったところ。
でもあのマイク・ミラードがもう一度と足と機材を運んだキースのライヴ、そしておそらく生涯最後の録音をこうしてプレスCDで手元に置いておけるというのは嬉しいリリースでした。

 

ANAHEIM 2013 1ST NIGHT : MULTICAM 』 no label (2DVD-R)
aud shots@Honda Center, Anaheim, CA. May 15, 2013

●Disc 1
1. Get Off Of My Cloud / 2. It's Only Rock'n Roll / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5.
Rocks Off / 6. Waiting On A Friend / 7. Champagne And Reefer(with John Mayer) / 8. Emotional Rescue / 9. Doom And Gloom / 10. One More Shot / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introduction / 13. Before They Make Me Run / 14. Happy
●Disc 2
1. Midnight Rambler(with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Start Me Up / 4. Tumbling Dice / 5. Brown Sugar / 6. Sympathy For The Devil / 7. You Can't Always Get What You Want(with Matt Clifford (French Horn) & USC Thornton Chamber Singers) / 8. Jumping Jack Flash / 9. Satisfaction(with Mick Taylor)

LHの2013年映像シリーズ、5/5のオークランドと5/3のLAに続いて、今回は50 & Counting北米ツアー5公演目の5/15アナハイム初日。

これまた当時ネットに出回った素材そのまんまで、中身は2013年当時に旧青月(BLOW)からリリースされたBlu-ray(BD-R)『50 & Counting Live - HONDA CENTER』と同じ。
これLHでは当時ギフトタイトルだったんですね。

ということで中身についてはNew Arrivalsの2013年5月のBD-R紹介も見ていただければと。
そちらでも紹介しているとおり、こちらメインはキース側真横近くのスタンド低層からのショットで、たまに別のカメラ映像も入るというマルチカメラです。

でもごくごくたまに、前のお客さんががっつり入ったりカメラを隠したときかなと思われますが、音は生きてるものの、映像だけはミックがSNLに出演した時の映像とか、左上からの別カメラの映像、ロンドンでの写真展の映像とか、関係ない映像なんかが挿入されたりもしてます。
ごくごくたまになのでまぁしょうがないなぁというところですが、そのタイミングが悪いことに、"Before They Make Me Run"が終わり切らないうちにミックのインタビュー映像に切り替わったり、炸裂"JJF"の途中でロンドン写真展に切り替わるのにはずっこけましたが(笑)(以上、2013/5よりコピペ笑)
以前のよりも映像部分が増えてないかと同時再生して見比べてみましたが、やっぱ同じでした。

元がコンサート直後に作られた映像なので、マルチカメラと言ってもそうそうマルチになるわけでもなく、映像に欠落部分があるのは仕方なかったんですが、いまとなっては他にも映像はあるので、欠落部分は別映像に差し替えるなどされていれば、8年越しのリリースというメリットはあるのにと少しそこは残念。

さて、画質は今回の2枚組DVD-Rでも十二分に綺麗ですが、やはり見比べると既発である旧青月のBD-Rはさらにその上を行きます。
ということでBlu-ray環境にある方はBD-Rの方がというところですが、今はもう旧青月もないですし、他でBD-Rを売ってるかどうかも不明。
LHも映像はBD-R対応してくれればと重ねて思うんですが(この辺りほぼこの前のコピペ)。

演奏見どころは50 & Countingツアー初登場の"Rocks Off"に"Waiting On A Friend"、そしてJohn Mayerとの"Champagne And Reefer"、そしてもちろん"Emotional Rescue"、テイラーとの"Midnight Rambler"と"Satisfaction"、これらがラウドなキースのギターと相まってナイス。
なお、"Start Me Up"では、ロニーがぐるりとタンピット周りを駆け抜けてちゃんと弾ききれなかったせいか、そのギターソロの直後にみんなが落とし穴にはまったように迷子になるのが面白い(笑)
いやしかし!なんといってもこの日の見どころは"JJF"!キースのギター炸裂が、いま見直しても素晴らしい!!
こういうのがあるからブートっていいですね(笑)
先に紹介したとおり、残念ながら結構長い間映像がロンドン写真展になっちゃいますが。
そしてテイラーもレスポールで参加のラストの"Satisfaction"では、テイラーは途中結構手持ち無沙汰のようで踊ったりしてます(笑)
その後6月下旬にはアコギに切り替えた理由はそこなのか?

ということで、こちらも以前のBD-Rを持っていれば音も同じで画質はBD-Rの方がいいので今作は不要といったところですが、初見の方にはかなり楽しめる作品でした。
ただ、先に書きましたが、関係ない映像が流れるところなどは他の映像に差し替えるなどアップデートされていればなおよいのにと。

  

  TEMPE 1981 』 no label (2CD)
SB recordings@Sun Devil Stadium, Tempe, AZ. Dec.13, 1981

 ●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going To A Go Go / 11. Let Me Go / 12. Time Is On My Side / 13. Beast Of Burden / 14. Waiting On A Friend / 15. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T & A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / 13. The Star Spangled Banner

81年テンピ公演のSB音源が装いも新たにカムバック。
テンピとはあまり聞き覚えのない地名ですが、こちらは以前からフェニックスとして知られてきたあの公演。
まぁ千葉県浦安にありながら東京と頭につくアレのようなものでしょうか。ミックもMCや"Honky Tonk Women"でもフェニックスと呼んでいます。

そう、フェニックスの東に位置するテンピのサン・デビル・スタジアムといえば、映画『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』の野外公演部分が収録された公演。
ということですが、この公演は映画に使用されただけでなく、"Hang Fire"がラジオショーに、"Satisfaction"がラジオショーと『STILL LIFE』に採用された公演でもあります。

そしてこのフェニックス公演のほぼ完全版ステレオSBは、1997年にVGPが『SATISFACTION GUARANTEED』(VGP-136)でリリースしたことでブートファンにはお馴染み。
映画『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』の元素材からと思われるそのVGP盤では、フェニックス公演の無修正のライヴを素晴らしい音質で堪能する事が出来たのです!
映画では編集されていましたが、こちらによって"Let It Bleed"で延々ループするミックを確認できたことや、映画では屋内公演に切り替わっていたためこのフェニックスでの始まりも終わりもちとグダグダな"Brown Sugar"の迷演奏を初めて聴けたことも懐かしい。


ただしその既発VGP盤の元音源も、"Just My Imagination"の一部、そしてラストの"JJF"と"Satisfaction"は欠落しており、前者2つは映画から、後者は同日テイクの『STILL LIFE』から補填していたため、"JJF"は映画と同じ2コーラス目からという不完全編集テイクという欠点がありました。
ということでそうした欠点がありやや粗くて平坦な音質でありながらも、このVGP盤登場は当時快挙!まさにブートさまさまでありました。
このリリースに狂喜していた自分はまだ20代だったんだと懐かしく思い出されます(笑)

ところがそれから16年を経た2013年、Wolfgang's Vault(現Concert Vault)にて、ラスト2曲もしっかり収録されているラジオショー用のラフミックスらしきステレオSB音源が公開されたのです。
それはやや荒いミックスとはいえ、既発盤の音の粗さがかなり軽減された、既発を凌ぐ"EX"にまで昇華したサウンドでありました。
それを元に当時LHから8月に速攻リリースされてこれまた速攻売り切れたのが『PHOENIX 1981』。
また、DACからも12月に『PHOENIX 1981』(DAC-141)がリリースされました。
   

これら2つの音はほぼ同等で共に"EX"。
なお、元音源には2か所の欠落があり、LH盤のタイムで言うと"Let Me Go"の4:19からの13秒ほどと、"She's So Cold"の2:47から23秒ほど。
そこは共に既発VGP盤からつなぐことで完全版として仕立て上げられています。
ではこの2つに違いはないのかというとそんなことはなく、"Shattered"と"Neighbours"の間の、映画ではカットされていたミックのMC部分に違いが。
元音源にはそのMC部分の左chに強烈なデジタルノイズが乗っていたのですが、LH盤ではそのままノイズ入りで、DAC盤では右chを元にモノラル化してノイズを消していたのでした。

と、延々前置きが長くなりましたが、今回のLH盤はその部分は映画ではカットされていながらも既発VGP盤には収録されていたことから、そのVGP盤から補填することで、モノラル処理することもなくステレオのままつないでいます。
ちょっとミックのMCのボリュームが大きいような違和感は感じますが、これで全編ステレオで聴けるようになったというリベンジ盤。
その他の音質は全く変わらず"
EX"。

ということで、演奏のサウンドには関係なく、わずかな差でしかありませんが、あのフェニックス公演(テンピ公演)の代表盤がどれかといえば今作になると。
そして81ブートといえばのハンプトンがオフィシャル・リリースされたことで、今作が81を代表する優良サウンドのブートともいえるでしょう。
まぁ既発盤との差はほんの僅かですし、DAC盤に対するアドバンテージもさほどありませんが、2013年当時速攻売り切れたLHの旧盤『PHOENIX 1981』を買い逃した方には嬉しいリリースかと。

ということですが、今作の表ジャケと裏ジャケの写真は、LHの旧盤『PHOENIX 1981』の裏ジャケと表ジャケそれぞれの内側に使われていた写真と同じ上にあまりパンチがなく、表も裏も遠景のわりにはチャーリーがいないというのが、今作のタイトルと同様、アイテム派としてはちょっと惜しいなぁ〜と思うところも。

でもストーンズの映像がまだ貴重だった学生時代、映画『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』のビデオは、その映像だけでなく、そこから音だけをダビングして作ったカセットテープも延々ウォークマンで堪能していた自分にとってのストーンズ原点の一つ。
その野外部分であるフェニックス公演、しかも映画と違って未編集の完全版を、こうしてリリースされることで久々にしっかり全編聴いて、かなり楽しめました。
特に81/82ツアーでは"She's So Cold"のイントロはキースが弾いてたのに、それ以来久々の登場となるABBツアーではSalt Lake Cityでも聴けたとおり、ロニーから弾き始めるスタイルに変わっており、そういう役割分担の変化の経緯を妄想しながら聴くのも乙なものでした。

ただし、タンパ94に続いてテンピ81ときましたが、今後もWolfgangシリーズのマイナーアップグレード盤のリリースが続いたりしたら大変だなこりゃと思わずにもいられません(笑)

 

TAMPA 1994 REMASTER 』 no label (2CD)
SB recordings@Tampa Stadium, Tampa, FL. Nov.22, 1994

●Disc 1
1. Introduction / 2. Not Fade Away / 3. Tumbling Dice / 4. You Got Me Rocking / 5. Shattered / 6. Rocks Off / 7. Sparks Will Fly / 8. Satisfaction / 9. Beast Of Burden / 10.
Far Away Eyes / 11. Doo Doo Doo Doo Doo / 12. Love Is Strong / 13. It's All Over Now
●Disc 2
1. I Go Wild / 2. Miss You / 3. Band Introductions / 4. Honky Tonk Women / 5. Before They Make Me Run / 6. The Worst / 7. Sympathy For The Devil / 8. Monkey Man / 9. Street Fighting Man / 10. Start Me Up / 11. It's Only Rock'n Roll / 12. Brown Sugar / 13. Jumping Jack Flash

2013年にWolfgang's Vault(現Concert Vault)にてSB音源が公開された1994年11月のタンパ公演。

VOODOO LOUNGEツアーの94年11月といえば、このタンパの翌公演にあたる11/25のマイアミ公演がペイ・パー・ヴューで放映され、当時はブートビデオはもちろん、不完全版ですがビデオ/LDだけでなく今となってはちょいと貴重なDVDでもオフィシャルリリースされ、さらにその後2018年には『VOODOO LOUNGE UNCUT』としてリリースされましたので、その素晴らしい公演の印象が強いんですが、当時もブートはマイアミ一色であったために11月の他の公演など皆無で、このタンパ公演は当時は完全初登場だったのです。
そしてその音源を元に当時LHから速攻リリースされたのが『TAMPA 1994』でした。


しかしこの『TAMPA 1994』、LHにとっては鬼門だったのです。
2013年8月にリリースされた当初のものは、1曲目の"Not Fade Away"から2曲目の"Tumbling Dice"の2:05まで、なぜか左右のチャンネルが逆に。
そしてディスクは2枚とも前月にリリースされたSANTIAGO 1995とプリントされ、裏ジャケはBobby KeysのSaxophoneをSaxaphone、さらにDarryl JonesをDaryl Jonesと誤植されていたという。
ということで、発売直後に冒頭の左右チャンネルと盤面プリントを修正したディスクと裏ジャケが交換されるという悪夢がLHを襲ったのがこのタンパだったのです。

しかーし、実は鬼門はそれだけにとどまらなかったことが後に発覚。
この日は"Far Away Eyes"でミックが最初のコーラスで"And if you're downright disgusted"の部分を"So if -"とちょい間違えていたのですが、この元音源、その"Far Away Eyes"の後半で"Sympathy For The Devil"用のシーケンサーが誤作動していた音も収録されていたのです。
LHの当時のリリースではそのシーケンサーの音をテープの転写か何かと思ってその部分をカットし、ミックが最初に間違えたコーラスをパッチあて補正したために、ミスが2回続くという誤編集になっていたのでした。
その誤編集、わたし2014年にDACから『VOODOO LOUNGE TAMPA』(DAC-143)がリリースされたときにようやく気付いたのですが(笑)


というまさにLHの鬼門であったこのタンパ1994がリマスターされて帰ってまいりました!
今回はオリジナルでは左chのレベルがやや低かったところを修正。
そして"Far Away Eyes"のシーケンサー誤作動箇所はそのままに戻されています。
左chのレベルについては定位が右に寄るほどのものでもなかったので、さほど違いは感じませんが、誤作動箇所は本来の音が聴けて何より。
ちなみにDAC盤では左chのレベルは調整されており、"Far Away Eyes"のシーケンサー誤作動はそのまま収録されていました。
また、この音源は"Start Me Up"終了直後から"It's Only Rock'n Roll"冒頭21秒が欠落しており、LH盤は欠落したままでしたが、DAC盤はそこを隠密にて補填していました。
では今回のリマスターではどうなったかというと、そこは今回も補填なし。

ということでDAC盤をお持ちの方には今作は全くの不要かと思われるところですが、実はDAC盤にもひとつ鬼門があったのです。
この音源、"Tumbling Dice"の終了後や"You Got Me Rocking"の3分過ぎで変な女の子の声が混入しているのです。
これ、夜中にヘッドフォンで聴いてるとめちゃ怖いのです。
わたくし今朝というか未明にひっそり一人で、聴き比べで久しぶりにDAC盤をヘッドフォンで聴いてたら急に女の子の声が聞こえてきて、そんなことすっかり忘れてましたのでちびりそうになりました(笑)
LHはそこは当時も今回もパッチあてで補正されているので大丈夫(笑)

ということで、いろいろ鬼門なタンパでありますが、あらためてこの音源について簡単に。
当時は貴重な初登場SB音源だったこちらですが、結構ゴリゴリ骨太サウンドで音に伸びがなく、こもってるわけではありませんが音の抜けはややイマイチ。
ヴォーカルは綺麗でダイスで聴こえるホーンは妙に抜けがよかったりしますが、他のギターやドラムなどはちょいとくぐもってというか濁ってしまってて、特に最初の方でその傾向が顕著で、聴き進めればよくなっていくという、"
very good+EX--"と推移するSB音源。

ということで、ちょい癖のある音ではありますが、聴き進めるとよくなってくるし、貴重な"Far Away Eyes"も補正無しで聴けるしということで、これで隠密補填もされていればとは思いつつ、LHによるリベンジ盤でした。

 

ROTTERDAM 1982 DAY 1 』 no label (2CD)
aud.recordings@Feyenoord Stadion, Rotterdam, Netherlands. June 2, 1982

●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Going To A Go-Go / 11. Chantilly Lace / 12. Let Me Go / 13. Time Is On My Side / 14. Beast Of Burden / 15. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T&A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. Hang Fire / 7. Miss You / 8. Honky Tonk Women / 9. Brown Sugar / 10. Start Me Up / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction

なんとブート初登場となる82ツアーの実質初日が登場。
82ツアーは5/26から5/28の3日間、スコットランドでの3つのシアターでウォームアップがてらのショーを行い、5/31にはロンドンは100 clubでのシークレット・ギグを経て、6/2にこのロッテルダムのスタディオン・フェイエノールトでスタジアム・ツアーの開幕を迎えたのです。
ちなみに前日の6/1には、前年のUSツアーを収めたライヴアルバム『STILL LIFE』がリリースされたばかり。

そんな実質的なツアー初日ですが、この日をちゃんと収録したブートはリリースされておらず、長らくブートで聴けるのはロッテルダム3日目を収録したアナログブート『MOJO'S FINEST '82』にこの初日から2曲とメンバー紹介が収録されているのみでした。
そして2012年にリリースされた『EUROPEAN TOUR 1982』(GP-1210CD1/2DVD1/2)のDVDでは、ようやくもう1曲、貴重な"Under My Thumb"のニュースレポート映像を僅かながらも見ることができるようになったのです。

そんな貴重なロッテルダム初日ですが、トレーダー間には以前から『Hot Hot Hotterdam』として知られる別音源があったのです。
昨年末にIORRでも公開されていましたが、その音源が遂にプレスCDとして登場という嬉しいリリース。
この音源、以前からブート化されていなかったことが不思議ですが、やや音は軽くてダイレクト感がある音ではなく固まって上を通過しているような音ですが、こもった感じもなく、隠密慣れしている方には82スタジアムツアー初日の演奏全体が十分楽しめる"
very good+"な音源。
元々モノラル隠密録音で、"Under My Thumb"ではテープのヨレで定位が変わることころはありますが、スピードがよれたりしないのでセーフ。
ただし、曲間でテーパー自身なのか隣の人なのか、次の曲名当てをしているのが微笑ましいを通り越してうざい(笑)
そして"Miss You"や"Honky Tonk Women"ではちょいと口笛や合唱手拍子がにぎやかになりますが、臨場感増し増しってなもので、そのうち力尽きていきます(笑)

しかしさすがは82。実質ツアー初日とはいえ、81の初日とは全く違ってこちらは安定した演奏。
とはいえまだまだツアー中盤以降の疾走感には及ばないものの、素晴らしい!
82といえばの"Chantilly Lace"もやってるし、すんなり歌に入らない"Let It Bleed"でもハラハラしません(笑)
そしてこの日はチャーリーの誕生日で、ミックも軽く誕生日だよと紹介して、ハピバの合唱こそありませんがチャーリー・コールが沸き上がっているのがいい。
そして82といえばダブル・サックスの"Hang Fire"では、最初はPAミスなのか音が出てませんが、まぁご愛嬌。

ところでLHの最近の作品は表ジャケの裏側に多くの写真が配されていることが多いですが、今作でも多くの写真が載っており、これらがしっかりこの6/2の写真というのがナイス。
カズ・ヤマザキによるステージ両脇のスクリーンもこの日が82バージョンのお披露目で、星条旗がサックスになってたり81とは違っていることがしっかりわかります。
いやしかし写真といえばこのジャケのキース!これもこの日のショットですが素晴らしい!!

ということで、隠密ブートに慣れたマニアには全く問題ない、遂にブート化された82ツアーの実質初日が楽しめる作品でした!
 
 


June 2021

SILVER LINING - 60 DIRTY LICKS THROUGH THE YEARS 1967-2002 』 DAC-208 (4CD)
studio outtakes 1967-2002

●Disc 1
01. She's Doing Her Thing (1967)
02. Blood Red Wine (1969)
03. Curtis Meets Smokey (1969)
04. Walk With Me Wendy (1970)
05. Tell Her How It Is (1970)
06. Criss Cross (1972)
07. 100 Years Ago (1973) *
08. Can You Hear The Music (1973) *
09. It's Only Rock'n Roll (1973)
10. Too Many Cooks (1973)
11. Fast Talking Slow Walking (1974)
12. Living In The Heart Of Love (1974)
13. Scarlet (1974)
14. Built That Way (1975)
15. Never Make Me Cry (1977)
16. Fiji Jim (1977)
17. Every Time I Break Her Heart (1977)

●Disc 2
01. You Win Again (1977)
02. Not The Way To Go (1978)
03. Part Of The Night (1979/1982)
04. Trouble's A Coming (1979)
05. Covered In Bruises (1979)
06. Can't Find Love (1979)
07. It's A Lie (1979)
08.  (You Better)Stop That (1982/1983)
09. I've Got Dream To Remember (1982/1983)
10. Tried To Talk Her Into It (1982/1983)
11. Keep It Cool (1982/1983)
12. Cooking Up (1982/1983)
13. Eliza Upchink (1982/1983)
14. Still In Love With You (1982/1983)
15. Big Truff (1982/1983)
16. Undercover Of The Night (1983) **

●Disc 3
01. Keep It Cool (1982) ***
02. Ronnie's Song (1985) **
03. Don't Lie To Me (1985)
04. Strictly Memphis (1985)
05. Putty In Your Hands (1985)
06. Deep Love (1985)
07. I Can't See No One Else (1985)
08. Nobody's Perfect (1985/2002)
09. Giving It Up (1989)
10. Ivy League (1993)
11. Hands Off (1993)
12. You Got Me Rocking (1993) **
13. Don't Want Somebody Else (1993) **

 

 

●Disc 4
01. Might As Well Get Juiced (1997) **
02. Low Down (1997) **
03. Saint Of Me (1997) **
04. 20 Nil (1997)
05. Flip The Switch (1997)
06. Desperate Man (1997)
07. Prairie Love (1997)
08. Low Down (1997)
09. Might As Well Get Juiced (1997)
10. Too Tight (1997)
11. Sanctuary (1997)
12. Dream About (1997)
13. Extreme Western Grip (2002)
14. Well Well (2002)

*   from GOATS HEAD SOUP 2020Japansese edition
**  from
UNRELEASED STUDIO TRACKS(7 new outtakes)
*** reworked as 31m05s complete version


FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』のコピー+αがDACからもリリース。
FFSOもいろんなレーベルから出尽くした感はありますが、こちらはオリジナルである紙ジャケのBlack Friscoの『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』(BFR 101-103)からの50曲、そしてオフィシャルの『GOATS HEAD SOUP 2020』日本盤ボートラの2曲"100 Years Ago"と"Can You Hear The Music"(いいのか?)、さらにLHから『UNRELEASED STUDIO TRACKS』としてリリース済みのFFSOとは別ソースのいわゆる7 new outtakesの7曲、そして"Keep It Cool"のコンプリートバージョンを加えた合計60曲、これらを制作年代別に並べたもの。

インフォによると「ファン有志が丁寧に補正と修正を施した新素材からの明るめの音像のソースからの収録」ということで、どうやらネットにアップされたCaptain Acid Remasterが大元のようです。
Captain Acid Remasterはいつもほんの僅かに高音が強めでシンバルが耳につくので好みは分かれるところかと思いますが、DACがそれを元に製作するとはちょっと驚き。

装丁は、FFSO関連はベロのジャケが多かったことからあえて変えたんだと思いますが、表ジャケは2018マンチェスターから、裏ジャケは2014リスボンのRock in Rioからという、ちょっと中身とマッチングしない不思議な作り。
タイトルは"Sliver Lining"="希望の兆し"で、コロナ禍を経ての復活への思いを表しているのでしょうか?
なお、表裏ジャケそれぞれの裏側(内側)には60曲のクレジットが記載されており、老眼鏡をかけても読めないほどですが、クレママサイトなどにはインフォとともに公開されています。

さて、FFSO部分はもうお馴染みですので、本作の特徴だけを紹介すると、まずはDisc3冒頭の31:05にも及ぶ"Keep It Cool"。
これまでJEMSやART COLLINS関連で10:11と21:05の初期バージョン、そこから進むもまだ9:40もあるバージョンが世に出ていましたが、FFSOでは5:27バージョンが登場したのでした。
今作に追加収録されている"Keep It Cool"は、それらのうち初期バージョンの21:05と10:11を繋いだもので、同じDACの『THE INCREDIBLE ART COLLINS TAPES VOL.1』(DAC-200)で言えば、D2のtrk2の21:05の"Keep It Cool"から始まり、20:58からは同じくD2のtrk1の10:11の"Keep It Cool"が継ぎ足しされ、31:05ものコンプリートというバージョンに仕上げられています。
まぁ自分で作ろうと思えば作れちゃいますが、それにしても長い。

そしていわゆる『UNRELEASED STUDIO TRACKS』(7 new outtakes)からの曲は各ディスクの冒頭もしくは最後に配されていて、FFSOよりはやや音質が劣るこれらがディスクの途中にさしこまれて違和感を感じるといったことがないような配慮がされているようです。
とはいえ当たり前ながらFFSO音源はそれだけを聴ける方がすっきりはしてます。

また、FFSOオリジナル盤では冒頭で音飛びしていた"Strictly Memphis"のイントロは今作も既発と同じようにチャット部分から補填されており、補填部の左右も逆転させて本編にフィットした音になっています。
あと"Cooking Up"終了後と"Flip The Switch"終了後に入っていた音は今作では共にカットされています。

ということで高音域にほんの僅かにクセのある音で、インフォに「独自に補正を施した先発盤も多数リリースされており、既にそれらをお持ちの方には強くお薦めするものではありませんが」と書かれているとおりですが、『GOATS HEAD SOUP 2020』日本盤のボートラと、"Keep It Cool"の31分バージョンが追加されているという作品でした。
 


May 2021
LOS ANGELES 2013 1ST NIGHT 』 no label (2DVD-R)
aud.shots@Staples Center, Los Angeles, CA. May 3, 2013

●Disc 1
1. Satisfaction (UCLA Marching Band) / 2. Get Off Of My Cloud / 3. The Last Time / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Paint It Black / 6. Gimme Shelter / 7.
Wild Horses (with Gwen Stefani) / 8. Factory Girl / 9. Emotional Rescue / 10. Respectable (with Keith Urban) / 11. Doom And Gloom / 12. One More Shot / 13. Honky Tonk Women / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Happy / 2. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 3. Miss You / 4. Start Me Up / 5. Tumbling Dice / 6. Brown Sugar / 7. Sympathy For The Devil / 8. You Can't Always Get What You Want (with The Green Valley High School Choir) / 9. Jumping Jack Flash / 10. Satisfaction

先週の『OAKLAND 2013 THE VIDEO: MULTICAM』に続く、2013年の50 & CountingツアーからのDVDR作品。
先週のはツアー2日目でしたが、今度はその北米ツアー初日のLA公演をワンカメで収録した作品。

こちら、素晴らしい映像なんですが、もしかしてと思ったとおり、中身は2013年当時に旧青月(BLOW)からリリースされたBlu-ray(BD-R)『50 & Counting Live - STAPLES CENTER』と同じ。
というかネットに公開されたファイルのうち、Blu-ray用のデータで作られたのが『50 & Counting Live - STAPLES CENTER』で、DVD用のもので作られたのが今作。


ということで中身についてはNew Arrivalsの2013年5月を見ていただくか、8年前の掲示板投稿のコチラを参照いただければと。
そちらでも紹介しているとおり、こちら素晴らしいワンカメで、ツアー初日の演奏を堪能できる優れもの。
画質は今回の2枚組DVD-Rでも十二分に綺麗ですが、やはり見比べると既発である旧青月のBD-Rはさらにその上を行きます。
なお、今作にはメニュー画面はついてますが、個人的にはその必要を感じません(笑)

ということでBlu-ray環境にある方はBD-Rの方がというところですが、今はもう旧青月もないですし、他でBD-Rを売ってるかどうかも不明。
LHも映像はBD-R対応してくれればと思うんですけどね。

ちなみにタイトルの『LOS ANGELES 2013 1ST NIGHT』は、LA公演は2日目もあるように読めまして、2日目は先週リリースされたオークランドなのに?と思うところですが、その後5/20にまたStaples Centerに戻ってきていますので、そういう意味かなと。
なお、ツアー開始直前の4/27にLAではEchoplexでウォームアップギグをやってたりもしますが、それはカウント外ですね。

ということでこの2013北米ツアー初日、以前のBD-Rを持っていれば音も同じで画質はBD-Rの方がいいので今作は不要といったところですが、初見の方には十二分に綺麗で迫力もあるのでDVD-Rでも楽しめる作品でした。

 

OAKLAND 2013 THE VIDEO : MULTICAM 』 no label (2DVD-R)
aud.shots@Oracle Arena, Oakland, CA. May 5, 2013

●Disc 1
1. Intro / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Live With Me / 5. Paint It Black / 6. Gimme Shelter / 7.
Little Red Rooster (with Tom Waits) / 8. Dead Flowers / 9. Emotional Rescue / 10. All Down The Line / 11. Doom And Gloom / 12. One More Shot / 13. Honky Tonk Women
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Before They Make Me Run / 3. Happy / 4. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 5. Miss You / 6. Start Me Up / 7. Tumbling Dice / 8. Brown Sugar / 9. Sympathy For The Devil / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction

懐かしの2013年50 & Countingツアーから、2013年のツアー2日目のオークランド公演のマルチアングルの隠密ショットが2DVDRでリリース。

この公演は当時『OAKLAND 2013』としてLHから良好隠密CDがリリースされています。
今回は映像で、こちらは最近ネットにアップされたマルチアングル映像からですが、なかなか綺麗です。
元はYouTubeなどからの寄せ集めなんでしょうが、映像技術が一気に進んでブート映像もBD-Rが増えてきたこの頃から、ほんと映像は綺麗ですね。
オープニングの"Get Off Of My Cloud"では後ろのスクリーンの渦巻きが映像をちらつかせますが、スクリーンが写らないカメラからの映像は良好。
そしてこの曲ではイヤモニの具合がしっくりこないのか、ミックが何度も手をやっていたり、"Live With Me"のイントロで途中どうもキースが薄いと思ったら煙草を消しとったんかいとか、タンピットからの近距離映像も含め、そうそう何度も見るものではないけどなかなか面白い。
ただ、新曲とキースの曲はYouTubeにアップされないどころか録画すらされないのか、インフォのとおり遠めのショット、しかも横からサイドスクリーンとかになったりしてるのは寂しいものも(笑)

そして2012年末の5本の後半年近くたっての2013年のツアー2日目ということで、あらてめてどこと書くまでもなく、演奏は危ういところもちらほら。
さらにまたイヤモニの調子が悪いのかよくわからないものの、"Brown Sugar"で妙に上ずるミックってば一体?と思いつつ、齢69にして"JJF"で刻むキースの勇姿のアップには痺れます。

しかーし!!この日はなんといってもトム・ウェイツのド迫力"Little Red Rooster"!
ド迫力で堪能できます!!
オークランド、この1曲のためにと言っても過言ではない。
いやそれは言い過ぎか(笑)
あとはミック・テイラーのテンションが妙に高いのがなるほどよくわかります(笑)

ということで、いまこのDVD-Rを買おうという人はマニアに限られるかもしれませんが、味わい深く楽しめる一本でした! 

 


Apr 2021
BUFFALO 1981 』 no label (2CD)
aud.recordings@Rich Stadium, Orchard Park, NY. Sep.27, 1981

●Disc 1
1. Introduction / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8.
Down The Road Apiece / 9. Just My Imagination / 10. Twenty Flight Rock / 11. She's So Cold / 12. Time Is On My Side / 13. Beast Of Burden
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Let It Bleed / 3. You Can't Always Get What You Want / 4.
Tops / 5. Tumbling Dice / 6. Little T&A / 7. Let Me Go / 8. Hang Fire / 9. Start Me Up / 10. Miss You / 11. Honky Tonk Women / 12. All Down The Line / 13. Brown Sugar / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man / 16. Fireworks

1981 USツアーから3日目、どたばたストーンズのバッファロー公演のアッパー盤が登場!!

開幕から3公演目のこのバッファロー公演は、1994年に隠密CD『BUFFALO '81』(Dandelion 94006/7)で初めて世に出ました。
そちらは、開幕から間もないドタバタとレア曲が目玉だったものの、ちょいピッチが高く、ラスト2曲が未収録で、音質も初心者には厳しめということで81コーナーではタイトルのみ紹介でありました。
ちなみにこのDandelion、後の欧州Dandelionとは別レーベルであることを今作のインフォで初めて知りました。
また、ジャケ記載の型番は94006/7ながら、盤には94004と94005と、どっちやねんという作品でもありました(笑)


それから10年を経た2005年、DACから『BUFFALO'S ROCK'N'ROLL ANIMALS』(DAC-027)というモノラルながらSB音源がリリース。
わたし中断期だったので紹介もしていないままですが、一連のSB流出の中ではかなり粗い音源で、欠落箇所もかなり長く、そこはモノラル化した既発作品と同じ隠密音源が補填されており、このDAC盤によってようやくラスト2曲も聴けるようになったわけですが、補填されたその隠密音源と続けて聴いてもほとんど違和感がないというレベルのものでした。


そんなわけでしたが、その既発盤でお馴染みながらもマニア向けだった隠密音源のマスターテープからのアッパー版が3月にネットに公開され、リリースされないかなと思っていたところ、4月中旬にギフトCD-R化。
いやそこはRではなくプレスして欲しいぞとTwitterに呟いたりしておりましたが、そうした要望も多かったようで、速攻プレスCDに昇格したのが今作であります(笑)
プレス化にあたってはその元音源のピッチと定位と音質をわずかに調整されており、さらに磨きがかかっています。

ということで前置きが長くなりましたが、ついにあの3日目を隠密完全版で聴けるということにときめいたマニアの方も多かったでしょう。
81ツアーはフィラデルフィアのJFKスタジアムで開幕し、9/25と9/26の2公演を経て、次なる公演地が9/27のこのバッファロー単独公演。
ここまで3連荘で、次はイリノイ州に北上して中3日空けて10/1にロックフォード公演となるわけです。
81はこのバッファローまでの冒頭3公演が面白い(笑)
DACが初日2日目に続きこのバッファローの作品のタイトルにもROCK'N'ROLL ANIMALSと名付けたのもなるほどなのです。
ミックがロックでキースがロールとはいいますが、このバッファローもロール具合がいけてます(笑)

キースのギターやビルのベースを始め演奏を大きく捉えたダイレクト感あふれるサウンドで周りもさほど騒がしくないナイスな臨場感あふれるこの良好音質で聴くバッファロー公演、ほんと素晴らしい。
ナイスアップグレード!!!
この日はステージセットの幕も安全のためにザクザク切り取られているほどの強風に見舞われ、時折マイクに風があたっている音は入りますが、全く問題なし。
ちなみにその強風ステージの様子は、内ジャケの写真でもちょっとわかりませんが、IORRで紹介されていた、その後のボルダー公演の写真がわかりやすい。
バッファロー公演での残骸の様子がボルダーでも(笑)
https://photos.smugmug.com/KBFH/i-mC8Rm82/0/030992f1/O/RS%201981%20811003%20BUFFALO%20801%20%281%29.jpg

それらの写真から、安全のために取り払われたどころではなく、急遽切り取られたカズ・ヤマザキによるデザインの幕の残骸はこちら。
https://pbs.twimg.com/media/E0RnnRZVkAI4kyX.jpg

いやしかし81コーナーで紹介している他の盤と相対評価をしても"
very good+"、個人的にはもう"EX-"で、聴いてて嬉しくなってきます。

「この風、この肌触りこそ隠密ブートよ!」byランバ・ラル(笑)

と、ついつい紹介になってない紹介になってますが、演奏はまさにラフなストーンズ。
なお、サックスは次の10/1から10/4までがリー・アレン、そして10/7以降はアーニー・ワッツ、更に10/24以降にボビー・キーズが参加していますが、このバッファローまではまだサックスがいなかったのです。
サックスがいないステージがギタリストにとってどれほど恐ろしいか、といったことを50 & Countingツアーの時にキースが語っていたように、このギタリスト泣かせのステージ、なおさらラフなのであります。
ちなみにギフトCD-Rのジャケにはアーニー・ワッツがクレジットされていましたが、今作のジャケではそこはしっかり消されています。

そんなロックだけではないロールも味わえる公演、オープニングのバンドコールから始まるまでが長いのは序の口。
ちなみにそのバンドコール後にステージ裏からステージに急ぐストーンズや強風ステージの模様は、冒頭3曲のニュース素材映像、D-Stoneの2DVDR『8182 Vol.1』(DS-018-2)やYouTubeで確認できます。

オープニングの"Under My Thumb"はまぁツアー序盤のもっさり。
"Neighbours"ではサックスがいない分ロニーが頑張ってビルも盛り上げていますが、衝撃は"Down The Road Apiece"で訪れます。
前日の2日目よりレパートリーに入ったこの"Down The Road Apiece"では、最初チャーリーが入り損ねたなんて思ってたら、もっとすごいことをやらかします(笑)
終わるタイミングを力強く大々的に間違えてしまうチャーリー、なかなかよそでは味わえません(笑)
そんなこともあってかどうかはわかりませんが、以降この曲はセトリ落ちして、11月に復活するも81では合計5回しか演奏されず、82では封印されたのです。
続く"Just My Imagination"では怪しいイントロで始まり、"She's So Cold"もおっかなびっくりで、ミックとの息が合いません(笑)

そんな感じでまさにローリングなストーンズ。
そこしか聴きどころがないわけじゃなく、このバッファロー公演以外では初日と次の次のボルダーの3回のみのレア曲"Tops"を披露。
でもそこで音を外したりなんかよれた感じで、これもボルダー以降登場せず、82でも封印(笑)
"Let It Bleed"演奏終了後には何か物でも投げ込まれたのか、ロニーが怒ってマイクで声を張り上げている様子がしっかり。
その後ミックが風が強いねなんて言ってので、故意ではなく事故だったのかもしれませんが。
それはともかく"Let Me Go"では構成がおかしなことに。"Start Me Up"ですら中盤おかしい事態。

それでも終盤にかけて調子を上げていきますが、"Brown Sugar"のイントロでの音外しは一体?
でもサックスがいないところ、ロニーが頑張っています。
そして"JJF"ではどんどん加速していくストーンズ、ここはいい意味でロケンロー!!
アンコールは"Satisfaction"ではなく"Street Fighting Man"。
ビルの存在感もいいですが、スチュの繰り出すアクセントがいいですぞー!
そしてラストの花火、強風なのに大丈夫かー?と心配になるほどの打ち上げっぷりでナイス(笑)
"School Days"もちょこっと入ってます。

そんな具合ですが、まさにこれぞブート!という、古き良きブート時代を懐かしく思うナイスなアップグレードでした!!
見事な調整のうえでのプレス化に感謝であります!!
(そして煽るわけではありませんが、今週末限りの特別価格とのこと)

 

CHRONICLE - FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES EXPANDED EDITION 』 masterpiece MPA21001CD1/2/3/4 (4CD)
studio outtakes 1967-2002

●Disc 1
01. She's Doing Her Thing 1967
02. Blood Red Wine 1968
03. Curtis Meets Smokey 1969
04. Walk With Me Wendy 1970
05. Tell Her How It Is 1970
06. Criss Cross (Version 2) 1973
07. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) (Demo Version With David Bowie) 1973
08. Too Many Cooks (Version 3 With John Lennon/All Star Band) 1973
09. Fast Talking Slow Walking (Version 2) 1974
10. Living In The Heart Of Love (Version 2) 1974
11. Scarlet (Version 2 Or 3 With Jimmy Page) 1974
12. Built That Way 1975
13. Covered In Bruises 1977
14. Every Time I Break Her Heart 1977
15. Never Make You Cry (Version 3) 1977
16. Fiji Jim (Version 3) 1977
17. You Win Again (Version 2) 1977
18. Not The Way To Go (Version 4) 1978

●Disc 2
01. Trouble's A Coming (Version 2) 1979
02. It's A Lie (Version 3) 1979
03. Can't Find Love (Version 7) 1982
04. Dreams To Remember 1982
05. Eliza Upchink (Version 3) 1982
06. (You Better) Stop That (Version 4) 1982
07. Part Of The Night 1982
08. Cooking Up (Version 5) 1982
09. Keep It Cool (Version 3) 1982
10. I Tried To Talk Her Into It (Version 3) 1982
11. Still In Love (Version 6) 1982
12. Big Truff (Dog Shit) (Version 2) 1983
13. Don't Lie To Me (Rehearsals) 1985
14. I Can't See No One Else (Beside You) (Version 3) 1985
15. Putty In Your Hands (Version 3) 1985
16. Nobody's Perfect 1985

●Disc 3
01. Strictly Memphis (Version 5) 1985
02. Deep Love (Version 2) 1985
03. Giving It Up (Version 2) 1989
04. Ivy League (Version 3) 1993
05. Hands Off (It's Alright) (Version 2) 1993
06. Flip The Switch (Keith Vocal Version 1) 1997
07. 20 Nil 1997
08. Desperate Man 1997
09. Prairie Love 1997
10. Low Down (Keith Vocal Version) 1997
11. Might As Well Get Juiced (Version 1) 1997
12. Sanctuary 1997
13. Dream About 1997
14. Too Tight (Keith Vocal Version 1) 1997
15. Extreme Western Grip 2002
16. Well Well 2002

●Disc 4
01. Love Is A Test 2002
02. When I Call Your Name 2002
03. Keys To Your Love 2002
04. Cried Out 2002
05. Tuning 2002
06. Because 2002
07. U Don't Wanna 2002
08. Just Because 2002
09. Dreams 2002
10. Don't Stop 2002
11. Only Found Out Yesterday 2002
12. Hurricane 2002
---additional tracks
13. Undercover Of The Night (Version 7) 1983
14. Don't Mess With Cupid (Ronnie's Song) (Rehearsals) 1985
15. Don't Want Somebody Else 1993
16. You Got Me Rocking (Version 1) 1993
17. Might As Well Get Juiced (Early Version 2) 1997
18. Low Down (Keith Vocal Version 2) 1997
19. Saint Of Me (Early Version 1) 1997

FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』のコピーがGOLDPLATE系のmasterpieceからもリリース。

こちらはまずはオリジナルである紙ジャケのBlack Friscoの『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』(BFR 101-103)の収録曲を年代順に並べた50曲。
そして2018年にリークしたパリ2002セッションから12曲、ではなくチューニングというかスタジオチャットの様子も入っている12トラック。
さらにFFSOリリース後にそれとの関連性は不明なれど新たにリークした、既発ではLHから『UNRELEASED STUDIO TRACKS』としてリリース済みの7曲、これらを加えた全69トラックに及ぶ4枚組。
FFSOは既にそのままのコピー盤がいくつもリリースされた上に、LHがFFSO In Chronogical Orderとして年代順に並び替えたものをリリースしていることから、後発の後発としてパリ2002や新たな7曲も付け加えたリリースとなっています。

ネットでインフォを見たとき、「FFSOの50曲に新たな7曲も加えちゃうのはどうも」とか「パリ2002は2018年当時にGOLDPLATEからもリリースされているのに」とか、「"Fast Talking Slow Walking"を"First Talking-"との誤植はなんとも」とかわたくし掲示板に書いていましたが、インフォにある「全曲オリジナル盤より一段と明瞭感が増したリマスター効果」というところが気になり、某オクではショップよりもさらに安く買えたのでポチってしまいました(笑)
なお、ジャケはネットのインフォなどにあるかなり青がかったものではなく、上の画像のような感じ。
なんとなく緑青のようなその色はスキャンしても再現するのは難しく、上の画像はスキャン画像とネットのインフォ画像を重ね合わせて作りました(苦笑)

てなわけですが、このサウンド、なるほど一聴してちょい明瞭サウンドになっています。
所詮イコラなので決していい音になっているわけではないのですが、やり過ぎない程度にちょっと耳あたりはよくなっていて、ここはちょいとお気に入り。
また、インフォにある"Blood Red Wine"は3:01、"Deep Love"は冒頭開始直後、"Ivy League"は2:38あたりのもののようです。

そしてオリジナル盤では冒頭で音飛びしていた"Strictly Memphis"のイントロは今作もLH盤と同じように見事に補填されており、補填部の左右も逆転させて本編にフィットした音になっています。
そこは一聴してLH盤のコピーではなくmasterpiece独自の補填であることがわかりますが、今作の補填音源はエコーがちょっと強めの音源から。
また、パリ2002の"When I Call Your Name"はもともと冒頭スタート直後に揺らぎがありましたが、今作ではそこにプツッと音が入ってしまってるのは惜しい。
ちなみにパリ2002部分は以前のGOLDPLATE盤と同じく、スタジオセッションの雰囲気をぶつ切りにしたくなかったためでしょう、曲間がほぼない作りになってます。
あと細かいところでは、"Cooking Up"終了後に一瞬何か音が入るところは、LH盤ではカットしていましたがこちらはそのまま。
逆に"Flip The Switch"終了後に入る音はLH盤ではそのままでしたが、こちらではカットされています。

なお、インナーには各曲のクレジットが記載されていますが、LH盤やネットにアップされているファンメイドの年代順FFSOとも少し違うところがあり、ピンポイントの日付のものもあったりします。
このクレジットは一体どこから?と思っていましたが、聴きながら調べていてようやく気がつきました。
NicoのComplete Worksは曲によってはスタジオ入りの期間からさらに踏み込んで日付が記載されているものもあり、それもしっかり反映しているようです。
そして細かく更新もされているので、このインナーに記載されたものが今のところ一番正しいのかもしれません。
ただし、インナーに記されたそのクレジット、老眼鏡をかけても読めず、スキャナーで読み込んでなんとか判読できるという(笑)

ちなみに"Criss Cross"は1972/11/25-30と12/6-12/21の間でのVersion2もしくは1973/5/28のVersion4とされており、わたしの悩みのとおりでした(笑)
ただ、Version4はNicoのサイトでは5/28とそれ以降となっているので、この曲の場合ピンポイントで5/28というのはどうかなとも思いましたが。
また、"Not The Way To Go"をVersion 3としていたわたしの見解とは異なり、Version4とクレジットされていて、Nicoのサイトを見るとなるほど最新情報はそうなってるんだと思うところも。
でもそこまで細かい作りながらも、"First Talking Slow Walking"(←○ Fast Talking Slow Walking)、そして"Fiji Jam"(←○ Fiji Jim)、さらに"Eliza Upchick"(←○ Eliza Upchink)というクレジットミスは悲しいところ。

ということで、最初は前述したとおりちょっとなんだかなと思っていましたが、実際に手にして聴いてみると音もややクリアになっていて、LHの『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』も『UNRELEASED STUDIO TRACKS』もすでに入手困難のため、『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』を年代順に並び替えたものを手軽に入手するには、ボーナスもいっぱい入っていて便利な作品でありました。

 

UNRELEASED STUDIO TRACKS 』 no label (1CD)
studio outtakes 1983-1997

----Unreleased Studio Tracks
01. Don't Mess With Cupid (Ronnie Wood on vocal) (1985.01.23-02.28)
02. Undercover Of The Night (new version) (1983.04.00-08.01)
03. Don't Want Somebody Else (new track) (1993.04.30-05.00)
04. You Got Me Rocking (Keith Richards on vocal) (1993.07.09-08.06)
05. Might As Well Get Juiced (1997.03.13-07.00)
06. Low Down (Keith Richards on vocal) (1997.03.13-07.00)
07. Saint Of Me (1997.03.13-07.00)
----Bonus Tracks
08. Anybody Seen My Baby? (Single Edit)
09. Anybody Seen My Baby? (Don Was Radio Edit)
10. Anybody Seen My Baby? (No Biz Edit)
11. Anybody Seen My Baby? (Call Out Hook)
12. Flip The Switch (Clean Version)
13. Flip The Switch (Call Out Hook #1)
14. Flip The Switch (Call Out Hook #2)
15. Saint Of Me (Single Edit)
16. Saint Of Me (Call Out Hook)
17. Out Of Control (Album Radio Edit)
18. Out Of Control (Don Was Live Remix)
19. Out Of Control (Call Out Hook)

世紀の問題作『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』の余韻に浸る間もなく、今度はIORRやGuitars101にリークされた新たな7曲のアウトテイクを収録。
その7曲と『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』との関連性は不明なれど、こうも続々アウトテイクが出てくる状況は大歓迎(笑)

今回の7曲は『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』と比べると音質はやや劣る"
very good+"〜"EX--"ですが、十分高音質。
これら7曲についてはわたしもブート化に備えてちらほら聴いて下書きしていましたが、インフォがとてもわかりやすく、もう売り切れらしいのでそちらのコピペですませて個別紹介は省略(笑)

とはいえ今回、このベースはミックか?という"Don't Want Somebody Else"に、キースがピアノを弾きながら作り上げてる"You Got Me Rocking"、そして"Saint Of Me"は聴きどころ。
そしてこれら7曲についてはインフォにあるとおり、IORRとGuitars101に公開されたものとでは音質に違いがあるとのことで、より良いIORRの方をチョイスしている点はさすが。
逆に言えばGuitars101の方、GHS2020からの2曲を収録しているタイトルにはディスアドバンテージがあるということ。

そしてボーナスには懐かしの『BRIDGES TO BABYLON』関連のプロモCDより。
"Flip The Switch"のclean versionを聴いたのは10年ぶり(笑)
さらにプロモCDコレクター以外にはなじみの薄い"Call Out Hook"までもが収録。これ初ブート化ではなかろうかと。

ということですが、以下ショップインフォより。
(the Shop Information starts)
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世界を震撼させた『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』の興奮もまるで冷めやっていないというのに、まるで追い打ちをかけるかのごとくまたまた1983年から1997年までのアウトテイクが登場しました。
今回は7曲ですが、最初にこれらの音源が話題になったときに注目されたのは、『GOATS HEAD SOUP』の音源2曲を含む9曲入りのものでした。
しかし、その2曲の正体は昨年リリースされた日本盤ボーナスで聞かれた2曲をアップローダーがおまけのつもりで入れたというだけのことだったのです(苦笑)。
実は、その9曲入りのバージョンの前に、7曲入りのオリジナル純正バージョンがヒッソリと登場していたのです。
しかも7曲入りオリジナルの音は、9曲入りの方と比べリミッターの掛かってない(=波形が潰れていない)、より元音源に近いであろうフラットな加工前バージョンだったのです。
9曲入りバージョンはヒッソリ登場した7曲入りのオリジナルバージョンにリミッターを掛け音を潰し、なおかつ『GOATS HEAD SOUP 2020』の日本盤ボーナス2曲を良かれと追加したものだったと考えられます。

よって今回も1983年から1997年までの音源ということになり、先の『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』との関連性が伺えます。
いくつかのテイクはそこで聞けた驚異的なクオリティには及ばない音源も含まれていますが、それでもなお音質は十分に良好なレベルであり、今回も聞き応えは十分。

1. Don't Mess With Cupid (1985)
ロニーが自身の曲を作る場面を捉えたセッション音源。登場時は『UNDERCOVER』期の録音か?と推測されていましたが、どうやら1985年『DIRTY WORK』の録音だと判明した模様。
確かに同アルバムの制作ではミックとキースの不和が頂点を迎え、両人がスタジオで揃う場面が少なかったこともあり、その分ロニーが作曲に精を出したという側面がありました。
正にそれを証明するような場面で、ロニーがビルとチャック・リーヴェルを前に曲の草稿を披露している…といった雰囲気です。何よりロニーの声がまだ若いですね。

2. Undercover Of The Night (1983)
この曲の完成前の段階を捉えた音源は既にいくつか出回っていますが、これまでよりもミックの歌がラフなバージョン。むしろ仮歌と言ってもいい程。
歌詞は7割完成しているものの、まだメロディと歌詞を模索している感がありありと。バックのトラックとのギャップも面白い。ただし今回発掘された中では音質が一番ラフなのですが。

3. Don't Want Somebody Else (1993)
VOODOO LOUNGE』セッションでの未発表曲。ミックがギターを弾きながら歌う草稿にチャーリーとキースが合わせるという場面。
ミックは全編裏声で歌っており、いいメロディでしたが自身でも思いついたメロディの域を出ることはなかったのでしょう。これ以上発展することはありませんでした。
ちなみに海外専門サイトによると、参加はミック (vocals, guitar, keyboards, bass)、 キース (guitar, vocal, piano), チャーリー (drums)となっているので、ベースはミックというレアなデモなのかもしれません。

4. You Got Me Rocking (1993)
キースが歌う"You Got Me Rocking"と言えば懐かしの『VOODOO STEW』で聞かれましたが、ここではより初期の作曲段階でキースがピアノを弾きながら歌う草稿にチャーリーが合わせているという場面。
さらにベースの音が聞こえますが、これはストーンズにベーシストが不在だった時期。
ここではロニー当時の奥さんだったジョーの弟ヴィニー・カースレイクが弾いたものだと言われています。

5. Might As Well Get Juiced (1997)
今回も目玉は『BRIDGES TO BABYLON』アウトテイク。
本曲の別テイクは『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』でも聞かれましたが、今回はさらに初期の段階だと推測されるもの。
今回のテイクはミックがバンドと一緒にライブで歌っている様子が伺え、完成版のような作りこみ感が薄く、むしろその生々しさが好ましいもの。
BRIDGES TO BABYLON』のリリース時のインタビューにおいて、キースは「ダスト・ブラザーズの関わった三曲はミックの好きなようにやらせた、でも彼らの仕事ぶりは感心しない…
もっといいテイクがあったのに。それは俺のコレクションの中で眠っている」といった旨の発言を残していますが、そのテイクがもしかしたら今回のバージョンかもしれません。

6. Low Down (1997)
こちらもまた『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』でキースの歌う別テイクが聞かれましたが、それとは違う新たなテイク。
今回はロニーが弾いたと思しきマンドリンが鳴っているのですが、さすがにこれは不釣り合いな感が否めません。
にもかかわらず今回はバックコーラスがオーバーダビングされており、当初はこのテイクを元にしてアルバム用に磨き上げるつもりだったのでしょうか?

7. Saint Of Me (1997)
今回の真打は『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』になかった"Saint Of Me"の別テイク。
明らかに初期の段階だと解るもので、演奏は最低限でドラムは打ち込みを使用。ここではキースが参加しなかった分のびのびと(笑)
ダスト・ブラザーズと今までのストーンズにないタイプの曲を作られた喜びからか、ミックがやたら気合を入れて歌っている様が面白い。
しかも完成版のようなバーナード・ファウラーとのデュエットはなく、最後まで歌はミック一人。

今回の初登場アウトテイクは以上ですが、今回のリリースに際しては関連音源として『BRIDGES TO BABYLON』リリース時に作られたプロモ用ミックスを収録。
どれも通常流通オフィシャルでは未だに手に入らないバージョンばかり。
もっとも当時リリースされたクラブ受けを狙った各種リミックスものとは用途が違いラジオ局へのプロモ目的で作られた編集バージョンがメインですので、良くも悪くも原曲を崩したようなリミックスでない点がむしろ好ましく感じられるのではないでしょうか。

そんな中で異彩を放つのが"Flip The Switch"のクリーン・バージョン。
これは要するに「all that shit」という歌詞の放送禁止個所「shit」をセンサードした、いわば"Star Star"で見られた処理の1997年版といった趣。
ところが97年版の処理はまるで音飛びのような処理で「shit」を目立たなくしており、今聞いてみるとプレスミスかと錯覚しそうな仕上がりには笑わされることかと。
またそれぞれの曲の「Call Out Hook」というのは曲のコーラス部分だけを抜き出した非常に短い断片であり、要は耳に残りやすい(=フック)個所だけを抜き出したというもの。
これもまたラジオ局にアルバム収録曲を紹介してもらいやすくする為の配慮から作られたのでした。
なお"Anybody Seen My Baby?"一連のトラック左チャンネルにて時折確認できる微少なノイズは元々からのもの。

そして今回初登場となる7曲のアウトテイクは全体的に草稿の段階のものが多く、それがまた『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』の続編なのでは…と推測したくなってしまいます。
マニア歓喜のアウトテイク流出がまーだまーだ続くよ!と言わんばかりに今回も本命盤の登場です。
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(the Shop Information ends)
ということでこれまた本命盤でした!

 

FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES 』 no label (3CD)
studio outtakes 1967-2002

●Disc 1
01. She's Doing Her Thing (1967.10.02-05)
02. Blood Red Wine (1968.05.13-23)
03. Curtis Meets Smokey (1969.04.17-07.02)
04. Walk With Me Wendy (1970)
05. Tell Her How It Is (1970.10.17-31)
06. Criss Cross (1972.11.25-12.21)
07. It's Only Rock 'N Roll (But I Like It) (1973.12.04-06)
08. Too Many Cooks (1973.12)
09. Living In The Heart Of Love (1974.02.08-03.03)
10. Fast Talking Slow Walking (1974.02.08-03.03)
11. Scarlet (1974.10.05-19)
12. Built That Way (1975.01.22-02.09)
13. Fiji Jim (1977.10.10-1977.12.15)
14. Never Make You Cry(1977.10.10-1977.12.15)
15. You Win Again(1977.10.10-1977.12.15)
16. Every Time I Break Her Heart (1977.10.10-1977.12.15)
17. Covered In Bruises (1977.10.10-1977.12.15)

●Disc 2
01. Not The Way To Go (1978.08.26-09.06)
02. Trouble's A Coming (1979.01.22-02.12)
03. It's A Lie (1979.06.10-10.19)
04. Dreams To Remember (1982.11.11-12.19)
05. Eliza Upchink (1982.11.11-12.19)
06. (You Better) Stop That (1982.11.11-12.19)
07. Part Of The Night (1982.11.11-12.19)
08. Keep It Cool (1982.11.11-12.19)
09. Can't Find Love (1982.11.11-12.19)
10. Cooking Up (1982.11.11-12.19)
11. Still In Love With You (1982.11.11-12.19)
12. I Tried To Talk Her Into It (1982.11.11-12.19)
13. Dog Shit (1983.04.00-08.01)
14. Putty In Your Hands (1985.04.05-06.17)
15. I Can't See No One Else (1985.04.05-06.17)
16. Strictly Memphis (1985.04.05-06.17)

●Disc 3
01. Nobody's Perfect (1985.07.16-08.17)
02. Deep Love (1985.07.16-08.17)
03. Don't You Lie To Me (1985.07.16-08.17)
04. Giving It Up (1989.03.29-05.05)
05. Hands Off (1993.07.09-12.11)
06. Ivy League (1993.07.09-12.11)
07. 20 Nil (1997.03.13-07.00)
08. Low Down (Keith Richards on Vocal)(1997.03.13-07.00)
09. Dream About (1997.03.13-07.00)
10. Flip The Switch (Keith Richards on Vocal) (1997.03.13-07.00)
11. Sanctuary (1997.03.13-07.00)
12. Desperate Man (1997.03.13-07.00)
13. Prairie Love (1997.03.13-07.00)
14. Might As Well Get Juiced (1997.03.13-07.00)
15. Too Tight (Keith Richards on Vocal) (1997.03.13-07.00)
16. Extreme Western Grip (studio session) (2002.05.13-06.07)
17. Well Well (studio session) (2002.05.13-06.07)


FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKESはその凄まじさと入手しにくい状況からコピー盤がいくつかリリースされてはいますが、こちらもコピー盤の一つ。
ただのコピー盤はわたしはパスですので紹介しませんが、こちらは単なるコピー盤ではありません。

オリジナルではクレジットの録音データが間違っているうえに収録順もバラバラでしたが、各曲検証したうえで年代順に並び替え、さらにオリジナル盤では残念ながら"Strictly Memphis"のイントロが音飛びを起こしていましたが、そこを見事に補正解消した決定盤として登場。

FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKESオリジナル盤は、各曲の検証をしている分にはまだよかったんですが、いざ通しで聴いてみると年代が飛びまくることから難儀だなと、あらためて思っていたところでした。
Walkmanに入れたFlacを年代順に並べ替えようかな?と思っていたところ、やはりというか、年代順、In Chronological Order盤の登場にさすがと。

しかも"Strictly Memphis"のイントロ音飛びも解消しているという、まさに決定盤。
とはいえ個人的にはオリジナルこそという思いは変わりませんが(笑)

そんなわけでこれ以上の紹介は不要ですが、ショップインフォの各曲解説が簡潔にして素晴らしいので、コピペします(笑)

以下ショップインフォより
(the Shop Information starts)
----------------------------
THE ROLLING STONES - FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES(3CD)
In Chronological Order

Disc-1 
1. She's Doing Her Thing (1967)*vocal version of "Title 15" aka "Dream Pipe"
冒頭を飾るのは当然『THEIR SATANIC MALESTIES REQUEST』のアウトテイクだった本曲。
これまでサタニック・ボックスの「青箱」に"Title 15"としてセッション風景が収録されていた未発表曲。
それがここまでトラックとして仕上げられていたとは。
ミックとキースの掛け合いのボーカル・アレンジとなっていて、コミカルな雰囲気が落とされてしまった原因かもしれません。それにしてもキースの声が若い。

2. Blood Red Wine (1968)

マニアの間では昔からトライデント系アイテムでおなじみなアウトテイクであり、以前から完成度の高い状態と音質で聞けた曲でもある。

いよいよそれがさらなる洗練された音質にて収録。

3. Curtis Meets Smokey (1969)
今までタイトルだけが知られていた未発表曲が遂に発掘。オリジナル・リリースの「1966」というデータは大きな間違いで、実際には1969年の録音。
タイトルが示すようにカーティス・メイフィールドとスモーキー・ロビンソンを意識したミックの歌い方が楽しい。

4. Walk With Me Wendy (1970)
完全初登場のアウトテイクですが、ミックの絶叫ボーカルや全体のサウンドからして1970年の録音であることが容易に想像できる雰囲気でトライデント系リリースに入っていたとしてもおかしくない。

5. Tell Her How It Is (1970) *vocal version of "Potted Shrimp"
今までトライデント系アイテムに"Potted Shrimp"とクレジットされていたインストゥルメンタル、ここには後年のミックが付け加えたと思われるボーカルが。
とはいっても歌詞は決まっておらず、彼は思いつく言葉を並べながらメロディを模索している感じ。
ちなみに海外のマニアの間では延々と鳴っているワウワウ・リードギターがスティーブン・スティルスではないか?と議論されることがありましたが、実際フレーズが彼のプレイにそっくり。実際のところはどうなんでしょうか。

6. Criss Cross (1972)
昨年晴れてオフィシャル・リリースされた曲ですが、もちろんそこで聞かれたバージョンとはまるでミックスが違い、まだミックのボーカルがシングルトラック。
作りこまれた感のある昨年のバージョンよりこちらの方が生っぽくて好ましいと感じる人も少なくないのでは。

7. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) (1973)
今回の大きな目玉の一つ。
本曲は当初ロニーのスタジオでミックとデビッド・ボウイの三人が遊び半分で作っていた曲であったところ、ストーンズに「分捕られた」ことはよく知られるところ。
そんな当初の状態が遂に発掘。ミックのリードボーカルにロニーとボウイが絡むという形で、本当に三人で曲を作っていたことがよく解る感動のバージョン。

8. Too Many Cooks (1973)
ジョン・レノンのプロデュースによってレコード・プラントで行われたセッションにミックが参加したという、厳密にはストーンズの録音ではないながらも昔から有名な未発表カバーであり、今やミックのソロ・ベストのボーナスとして晴れてリリース済。
ところが今回のバージョンはそれより前のテイクであり、イントロはジャック・ブルースのベースだけでジム・ケルトナーのハイハットが入らないというアレンジからして別テイクだと解るもの。

9. Living In The Heart Of Love (1974)
名盤『LONELY AT THE TOP』の冒頭を飾る未発表曲としてマニアにはお馴染みですが、ここでは後年のミックが歌を入れ直したバージョンが。
よって声質や歌い方がまるで違い、その作業は94年説が上がっていますが、ミックの声質から判断すると『TATTOO YOU』におけるアウトテイク再利用時に行われたのだと推測されますがいかかでしょう。

10. Fast Talking Slow Walking (1974)
CD時代になってから発掘された未発表曲としてマニアにはなじみ深いものですが、それらではことごとくモノラルだったのに対し、ここでは格段に音質とトラックの仕上がりが向上した状態で収録。それでもまだミックの歌詞が決まっておらず、結局お蔵入り。

11. Scarlet (1974)
長い間曲名だけが知られていたジミー・ペイジ参加曲ながら、昨年一躍メジャーな存在へと飛躍。
今回のバージョンに関しては様々な推測が飛び交っていますが、やはり昨年のバージョンほどトラックが仕上げられていない状態であり、何よりジミーのリードギターが登場しないという違いが解りやすい別ミックス。

12. Built That Way (1975)
今でもやたらと中古で見つけやすい迷盤(笑)『INSTRUMENTALS』に"Heatwave"というタイトルで収録されていた曲のミック歌入りバージョンが発掘されてびっくり。
彼の歌も同時期に入れられたものだと推測され、全体の完成度が段違い。
ちょっとストーンズらしくない曲調、あるいは『BLACK & BLUE』に不釣り合いと判断されたであろうことは容易に想像できます。

13. Fiji Jim (1977)
14. Never Make You Cry (1977)
15. You Win Again (1977)
どれも昔からお馴染みな1977年アウトテイク、いかにも未完成で終わった感のあるトラック群もこうしてミックスとマスタリングがしっかり施されただけで随分と聞き応えがある状態へと生まれ変わったのだから驚きを禁じえません。

16. Every Time I Break Her Heart (1977)
一聴して"Far Away Eyes"の初期バージョンだと解る初登場アウトテイク。
にもかかわらずミキシングやマスタリングがしっかり施されており、もしかしたら『SOME GIRLS』デラックスの収録候補だったのでは?と勘繰りたくなるほど。

17. Covered In Bruises (Ronnie Wood / Mick Jagger on Vocal) (1977)*Ronnie Wood / Mick Jagger on Vocals
これも驚き、ロニーのソロアルバム『1234』のタイトル・ソングのストーンズ・バージョン。
演奏は後のロニー版の方が洗練されているのですが、ここではミックが付き合っているだけあって歌パートはこちらの圧勝。
1234』のバージョンは仮歌のまま採用してしまったのでは?と訝しげに聞こえたほどロニーがルーズな歌いっぷりでしたので、なおさら印象的かと。

Disc-2
1. Not The Way To Go (1978)
マニアにはおなじみだった『EMOTIONAL RESCUE』アウトテイク。
ミックがコード進行を指示する場面などはそのままですが、にもかかわらず冒頭から彼の歌が違う箇所があり、ある程度リリースを検討したバージョンが今回なのかもしれません。

2. Trouble's A Coming (1979)aka "Break Away"
3. It's A Lie (1979)
どちらもOBRレーベル系アイテムなどで知られていたエモレス期アウトテイクですが、ミックのしっかりとしたボーカルや整理されたバランスのおかげで印象が一変。

4. Dreams To Remember (1982)
ここからはアルバム『UNDERCOVER』期のアウトテイクが始まるのですが、ミックの声が80年代のそれに変化しているのが印象的。
それ以上にミック主導で最新鋭のサウンドが導入されたアルバムのセッションでもこうしたR&Bを試していたということが驚かされます。
当然『UNDERCOVER』には不釣り合いな雰囲気ですが、ここにブラスを被せればトラックとしては完成したかもしれません。

5. Eliza Upchink (1982)
数年前に『FOXES IN THE BOX Vol.1』で発掘された未発表曲のさらに進化したバージョンが発掘。
キースが弾きだしたイントロは"Had It With You"を彷彿させるもので、なるほどこの曲がヒントの一つであったのだと思わずにはいられません。
その反面こうした曲調が『UNDERCOVER』ではことごとく没にされていたのだと思いらされます。

6. (You Better) Stop That (1982)
7. Part Of The Night (1982) *vocal version of "Golden Caddy"
どちらも『UNDERCOVER』期のアウトテイクの中では以前から知られた未発表曲ですが、従来は遠くで鳴っていたミックのボーカルが前面に押し出された"(You Better) Stop That"に驚き。
さらに"Part Of The Night"はこれまでよりミックがしっかり歌ったボーカル・テイクが発掘。
それでもまだ仮歌のレベルなのですが、彼としてはトラックを完成させるべく模索していたことが伝わってきます。

8. Keep It Cool (1982)
9. Can't Find Love (1982)
FOXES IN THE BOX Vol.1』でお目見えした未発表曲で今回はより完成度も上がっていますが、でも別に…という感じでしょうか(笑)

10. Cooking Up (1982)
11. Still In Love With You (1982)
12. I Tried To Talk Her Into It (1982)
これらも従来はミックの声が遠くで鳴っていて聞きづらかったアウトテイク群。それが一転して前面に押し出された衝撃は相当なもの。
それだけでなく"Still In Love With You"に至ってはリリースを前提としたミックのボーカルにキースとロニーのバックコーラスまで加えられた状態が発掘。
ちなみにオリジナル盤では"Cooking Up"終了後に混入していた編集ミスのような音を削除しました。

13. Dog Shit (1983) *別名"Big Truff"
曲名があんまりな感が否めませんが(笑)昨年のアート・コリンズ関連の音源の中に含まれていた未発表曲。
そこではボーカルが入っていなかったにもかかわらずホーンまでオーバーダビングされた状態に驚かされたものですが、ここでは遂にミックのボーカルが登場。
そして今回はピッチが正確なのもポイント。従来のインストではピッチが正確かどうかも判断できませんでしたから。

14. Putty In Your Hands (1985)
ここからは『DIRTY WORK』のアウトテイク。
同アルバム関連の音源は『DIRTIEST WORK』を皮切りとしてアルバムのリリースから間隔を開けずに流出して驚かされた記憶がありますが、ここではそれらでも聞かれなかった貴重な音源が登場。
ヤードバーズでおなじみ本カバー曲が『DIRTY WORK』で録音されていたことは当時から報じられていましたが、それが遂に登場。
おまけに完成度も高く、このままリリースされても何ら違和感のない仕上がり。

15. I Can't See No One Else (1985) *aka "Beside You"
16. Strictly Memphis (1985)
これら『DIRTY WORK』アウトテイクもそれぞれに有名ですが、今回のリリースにおける最大の汚点は"Strictly Memphis"のイントロに生じた音飛び。
そもそも本曲はストーンズのアウトテイク史の中でも上位に属する人気を誇っていた曲。
一方『DIRTY WORK』アウトテイクはカセットコピーが流出経路であったことから音質が今一つ突き抜けないジレンマがありました。
ところが今回はそれまで聞かれたバージョンよりさらにトラックに手の加えられた最終版とも呼べる完成度の高さであり、なおかつ音質も完璧なバージョン。
それだけにイントロの欠損に落胆したマニアが多かったのでは。
そこで今回は現状ベストであるマテリアルからイントロを緻密に補填。まったく違和感のない状態へとレストアしてみせました。

Disc-3
1. Nobody's Perfect (1985)
オリジナル盤では1975年というとんでもない年代クレジットと共にセットのオープニングを飾っていた未発表曲ですが、ミックの歌声から一聴して80年代半ばのアウトテイクだと解ります。
演奏自体は77年辺りにパテ・マルコニで録音されていそうなアレンジですが、やはり『DIRTY WORK』でしょう。
何よりそのままリリースできるほど気合の入ったミックの歌に驚かされます。

2. Deep Love (1985)
こちらもまた『DIRTIEST WORK』時代からキースの歌うラフな演奏テイクでお馴染みのアウトテイク。
ところが今回は完成度の高いトラックに何とミックのボーカルが加えられた別次元のバージョン。
従来のバージョンは印象の薄さが否めませんでしたが、これほどまでに完成させられたテイクが出されると印象が一変します。
そしてこの時代のストーンズは「キースが曲を作ってミックがトラックを仕上げる」というパターンだったのだと痛感させられることしきり。

3. Don't Lie To Me (1985)
たしかにストーンズは1972年ツアーで本曲を披露しており、オリジナル盤のクレジットも的外れではない。
ところがトラックの音質やミックの声質からして80年代の録音だと解るもので、これもまた『DIRTY WORK』セッション中に録られたカバー曲の一環なのでした。
攻撃的な72年バージョンとはまるで違う落ち着きのある演奏が魅力。

4. Giving It Up (1989)
本セットにおける唯一の『STEEL WHEELS』からのアウトテイク。
21世紀半ばに本アルバムのラフミックスが流出しましたが、既にそこで聞かれた未発表曲でした。今回はさらにピアノがほんのりと付け加えられています。

5. Hands Off (1993)
6. Ivy League (1993)
1994年の『VOODOO LOUNGE』と言えばリリースから一年後に未曾有のボリュームかつ最高音質で音源の流出が起きたアルバム。
当然これら二曲も含まれていましたが、どちらもミックのボーカルが遠くて未完成な状態だったのに対し、ここでは同じ演奏と思えないほどトラックが完成してミックのボーカルも加えられた状態に進化していて驚かされます。
これぞ『FULLY FINISHED』たる所以でしょう。

7. 20 Nil (1997)
今回のセットにおける目玉の一つである『BRIDGES TO BABYLON』アウトテイク。
これらは収録音源が多かっただけに、今回曲順を整理したことで一気に聞きやすくなっています。
その冒頭を飾る"20 Nil"はバンド全員がスタジオに会してラフでルーズな草稿を作り上げているといった光景で、このセットの中ではもっとも未完成な楽曲の部類に入るでしょう。
それでも音質最高なので聞き入ってしまいます。

8. Low Down (1997) * Keith Richards on vocals
曲順を変えたことでルーズな"20 Nil"から同じくルーズでストーンズらしさに溢れた"Low Down"のキース・ボーカル・バージョンが続くという構成も魅力的に感じられることでしょう。
彼が歌い、なおかつ演奏もベーシックな状態でありますが、だからこそスタジオの空気感まで伝わってくるリアルさには鳥肌が立つ思いです。

9. Dream About (1997)
"Low Down"がキース色の強い曲だとすればこちらはミック色が全開。
BRIDGES TO BABYLON』といえばミックの提案によってダスト・ブラザースの起用が実現したことからここでは彼らの色を反映したのだと推測され、もはやストーンズらしかぬポップさすら感じられる。
そのせいでキースにダメ出しされたことが容易に想像できる未発表曲ですが完成度は高く、今聞いても古さを感じさせないほど。

10. Flip The Switch (1997) * Keith Richards on vocals
Disc-3の後半を占める『BRIDGES TO BABYLON』アウトテイクスの中でも最大の目玉となったのがアルバムのオープニングを飾った"Flip The Switch"の初期テイク。
おまけにリードボーカルはキース。まだ歌詞はラフなのですが、それでも"take me up"のラインだけは既に出来上がっている点に注目。
ここからミックが歌詞を膨らませた訳で、ジャガー/リチャーズの作業分担ぶりを垣間見せてくれる貴重な資料とも言えましょう。
イントロがスペイシーなSEに導かれてチャーリーのドラムがフェイドインするという仕上がりは明らかにリリースを前提とした演出のように思えます。
そして初期テイクならではの荒々しい演奏が最高で、完成版からは聞き取れなかったアコースティック・ギターの音も新鮮。

11. Sanctuary (1997)
12. Desperate Man (1997)
13. Prairie Love (1997)
どれも未発表曲で"Desperate Man"は"Already Over Me"をアップテンポにしたような雰囲気があり"Prairie Love"は"Gunface"の原型といった趣が。
それら以上に興味深いのが"Sanctuary"で、またしてもダスト・ブラザースの影がちらつくサウンドと雰囲気ながら、ここではキースがバックコーラスで加わっています。

14. Might As Well Get Juiced (1997)
15. Too Tight (Keith Richards on Vocal) (1997)
バビロン・アウトテイクスの最後の締めくくるのは二曲の初期バージョン。
アルバムの中でも異色の雰囲気を漂わせていた"Might As Well Get Juiced"は完成版の凝ったエフェクト処理などがなく、演奏やミックの歌が生っぽい分ストーンズらしくて好ましい仕上がり。
そして曲調からしてキース節が全開だった"Too Tight"の初期テイクは彼の歌のままでもアルバムに入れられそうな雰囲気で、おまけにフィドルが鳴っているという驚きのバージョン。
そして2002年の二曲に関してはアウトテイクではないことから紹介を割愛します。

今回のリリースにおいて最大のポイントは"Strictly Memphis"のイントロのアジャストでしょうが、それと同時にオリジナルではあまりにも脈略なく三枚のディスクに散りばめられてしまったせいで全体像の掴みづらい『BRIDGES TO BABYLON』アウトテイク。
それがまとめ直されたおかげで簡単に把握できるようになった点も大きなメリットでしょう。
世界中のマニアに最大級の衝撃を与えた『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』、音源が録音順に整理され、あらゆる意味で聞きやすさが向上。コレが本命盤!

(リマスター・メモ))
★全体的に曲間の無駄に長い無音部を、やり過ぎない程度に、かつ楽音を侵さないよう確認のうえ除去

Disc 3-08. Low Down (1997)
★5:10直後の小さいプチノイズは除去済み。なお直前の一瞬の「ゴー」と言う楽音はそのまま

Disc 3-12. Desperate Man (1997)
★3:32右デジタルぽいノイズは除去済み

★このFFSOに収録されたアウトテイクは、初登場もしくは、同じ曲でも既発とはバージョンが重ならないものが殆どであることへの考察を交えて、それをフルに楽しむにはやはり製作順に収録した「Chronological Order」の本作が決定盤!

Disc 1 (75:25)
01. She's Doing Her Thing (1967.10.02-05) *vocal version of "Title 15" aka "Dream Pipe"
02. Blood Red Wine (1968.05.13-23)
03. Curtis Meets Smokey (1969.04.17-07.02)
04. Walk With Me Wendy (1970)
05. Tell Her How It Is (1970.10.17-31) *vocal version of "Potted Shrimp"
06. Criss Cross (1972.11.25-12.21)
07. It's Only Rock 'N Roll (But I Like It) (1973.12.04-06)
08. Too Many Cooks (1973.12)
09. Living In The Heart Of Love (1974.02.08-03.03)
10. Fast Talking Slow Walking (1974.02.08-03.03)
11. Scarlet (1974.10.05-19)
12. Built That Way (1975.01.22-02.09)
13. Fiji Jim (1977.10.10-1977.12.15)
14. Never Make You Cry(1977.10.10-1977.12.15)
15. You Win Again(1977.10.10-1977.12.15)
16. Every Time I Break Her Heart (1977.10.10-1977.12.15)
17. Covered In Bruises (Ronnie Wood / Mick Jagger on Vocal) (1977.10.10-1977.12.15)

Disc 2 (77:51)
01. Not The Way To Go (1978.08.26-09.06)
02. Trouble's A Coming (1979.01.22-02.12)aka "Break Away" "Chain-Reaction-Groove"
03. It's A Lie (1979.06.10-10.19)
04. Dreams To Remember (1982.11.11-12.19)
05. Eliza Upchink (1982.11.11-12.19)
06. (You Better) Stop That (1982.11.11-12.19)
07. Part Of The Night (1982.11.11-12.19) *vocal version of "Golden Caddy"
08. Keep It Cool (1982.11.11-12.19)
09. Can't Find Love (1982.11.11-12.19)
10. Cooking Up (1982.11.11-12.19)
11. Still In Love With You (1982.11.11-12.19)
12. I Tried To Talk Her Into It (1982.11.11-12.19)
13. Dog Shit (1983.04.00-08.01)
14. Putty In Your Hands (1985.04.05-06.17)
15. I Can't See No One Else (1985.04.05-06.17)aka "Beside You"
16. Strictly Memphis (1985.04.05-06.17)★イントロは補正済み

Disc 3 (77:58)
01. Nobody's Perfect (1985.07.16-08.17)
02. Deep Love (1985.07.16-08.17)
03. Don't You Lie To Me (1985.07.16-08.17)
04. Giving It Up (1989.03.29-05.05)
05. Hands Off (1993.07.09-12.11)
06. Ivy League (1993.07.09-12.11)
07. 20 Nil (1997.03.13-07.00)
08. Low Down (Keith Richards on Vocal)(1997.03.13-07.00)
09. Dream About (1997.03.13-07.00)
10. Flip The Switch (Keith Richards on Vocal) (1997.03.13-07.00)
11. Sanctuary (1997.03.13-07.00)
12. Desperate Man (1997.03.13-07.00)
13. Prairie Love (1997.03.13-07.00)
14. Might As Well Get Juiced (1997.03.13-07.00)
15. Too Tight (Keith Richards on Vocal) (1997.03.13-07.00)
16. Extreme Western Grip (studio session) (2002.05.13-06.07)
17. Well Well (studio session) (2002.05.13-06.07)

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(the Shop Information ends)

ということで、FFSO本命盤でした!
でも550セット予約完売みたいです。

 


 

Mar 2021
RUNNING OUT OF LUCK - MICK JAGGER 』 no label (3DVD-R)
pro shots@Japanese LD version & Japanese TV broadcast version

---JAPANESE Laser Disc version from the Japanese Original LD(96LP 107)
●Disc 1
1. Introduction / 2. Half A Loaf / 3. Running Out Of Luck / 4. She's The Boss / 5. Hard Woman / 6. Turn The Girl Loose
●Disc 2
1. Turn The Girl Loose(Cont.) / 2. Lucky In Love / 3. Secrets / 4. Just Another Night / 5. Lonely At The Top

---JAPANESE TV broadcast version aired on Mar.24, 1988
●Disc 3
1. Opening Title / 2. Introduction / 3. Half A Loaf / 4. Running Out Of Luck / 5. She's The Boss / 6. Hard Woman / 7. Turn The Girl Loose / 8. Lucky In Love / 9. Secrets / 10. CM / 11. Just Another Night / 12. Lonely At The Top / 13. CM & Ending

1985年にリリースされたミックの1stソロアルバムSHE'S THE BOSS関連の映像作品。
その日本盤LD落としを贅沢に2枚組で、そしてなんと日本でTV放送されたバージョンを1枚と、合計3DVD-Rで収録したのが今作。
この作品はもうオフィシャル・リリースされることもないでしょうから、今回嬉しい貴重なリリース。

ジュリアン・テンプル監督の下、1984年11月下旬から12月末にかけてブラジルのリオで撮影されたこの作品、1985年に公開され、ビデオが1986年、LDはおそらく1987年リリース。
そしてこの映像は"Just Another Night"のPVでも使われているのでファンにはお馴染みですね。

内容は皆さんご存知のとおり。
ビデオ撮影のためジェリー・ホールを伴いリオを訪れたミックでしたが、ジェリーがキレてミックはオカマ(作品内の表現より)に襲われて冷凍車の荷台に放り込まれる羽目に。
そこから農園奴隷となり女主人にいたぶられ、レイ・ドーンが演じる女性と出会い、刑務所、カジノといった具合に繰り広げられるテンポのいいドタバタ劇。
そしてミック自身は、ミックを襲ったオカマの水死体が上がった際に、彼がミックから奪ったパスポートを持っていたことからミックは死んだとされていて、マネジメントに苦労して連絡を取るも相手にされず、てな具合。
なんとか辿り着いた田舎町のお店で電話を借りようと、自分をミッキー・ジャゲーロと言って必死にわからせようとしてもダメで、フリオばかりの中古レコードからストーンズの八角形ジャケのあのレコードを探し出し、"JJF"と"Brown Sugar"を再生しながら踊ってみせるも頭がおかしいような扱いをされてがっかりというシーンは何度見ても面白い(笑)
ちなみに八角形のThrough The Past-には"Brown Sugar"は収録されていませんが、取り出したレコードにはないはずのベロマークが入ってるので、ジャケと中身が違うブラジルあるあるなんだろうということで(笑)
そんな具合でミック・ファンには楽しめること請け合い、そしてSHE'S THE BOSSが見事なコンセプトアルバムに仕上がっていたことがこれを見ればわかります。

そういえば昨年紹介しましたが、この作品で共演する女優レイ・ドーンが、この共演以前の1977年、彼女が15歳のときに、なんてな暴露をしてました。
https://www.dailymail.co.uk/news/article-7956443/Rae-Dawn-reveals-spent-night-Rolling-Stone-underage-married.html

ということで、これまで何度も見たのでストーリーは覚えていたつもりが、刑務所のくだりはだいぶ忘れてました(笑)

さて、わたしこのビデオもLDも持っていたんですが(ビデオはもうありませんが)、「ミック・ジャガーのおかしな逃避行」なる邦題がついたTV放送バージョンは初めて見ました。
TV放送では歌にも日本語字幕がついていて、こっちの方がだんぜん面白い!
それに当時の録画でこの美しさはと目を見張る綺麗な映像に驚き。
インフォのとおりテープの痛みなど全く感じない綺麗さです。

ちなみに70分ほどして初めてCMが入りますが(その前のCMはカットされているよう)、ドラクエ3のCMってこんなんだったっけ?とか(笑)
あと上海列車事故のテロップが数回。こちらはTV放送されたのは上海列車事故が起こったその日、1988年(昭和63年)3月24日だったんですね。
まさにミックの来日ソロツアーの真っただ中、東京2公演を終えた翌日だったと。
わたしはその時TVで見た記憶がないんですが、忘れちゃったのか知らなかったのか。

そのTV放送バージョンを見てその綺麗さに驚いた後、今度はLD落としを見ましたが、TV放送バージョンを上回る美しさに大満足。
もう手持ちのLDは見れないし、持っていた旧青月のLD落としDVDRより綺麗。
これでプレスDVDならなおさらと思うところですが、まぁそうそう何度も見るものではないのでRでよしですかね。

ということでLD落としも美しく、曲の日本語字幕も付いてるTV放送バージョンを初めて見れたというのがなおさら嬉しい作品でした。

 

L.A. FORUM 1979 - MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES 』 no label (2CD)
aud.recordings@The Forum, Inglewood, CA. May 19, 1979 and San Diego Sports Arena, San Diego, CA. May 22, 1979

●Disc 1
-- The Forum, Inglewood, CA. May 19, 1979 --
1. Intro. / 2. Sweet Little Rock'n'Roller  / 3. Buried Alive / 4. F.U.C. Her / 5. Mystifies Me / 6. Infekshun / 7. Rock Me Baby / 8. Sure The One You Need / 9. Lost & Lonely / 10. Breathe On Me / 11. Love In Vain
●Disc 2
1. Let's Go Steady / 2. Apartment No.9 / 3. Honky Tonk Women / 4. Band Introductions / 5. Worried Life Blues / 6. I Can Feel The Fire / 7. Come To Realise
-- San Diego Sports Arena, San Diego, CA. May 22, 1979 --
8. Band Introductions / 9. Am I Grooving You / 10. Seven Days / 11. Before They Make Me Run
-- The Forum, Inglewood, CA. May 19, 1979 --
12. Jumping Jack Flash

Ron Wood - Guitar, Vocals
Keith Richards - Guitar, Vocals
Stanley Clarke - Bass
Ian McLagan - Piano, Organ, Backing Vocals
Bobby Keys - Saxophone
Joseph "Zigaboo" Modeliste - Drums

ネットに公開されたばかりの、マイク・ザ・マイクことマイク・ミラードの録音によるニュー・バーバリアンズのLA公演とサンディエゴ公演。
こちらJEMSによるマイク・ミラードの1stジェネレーション・テープからの初公開音源。

ここでちょいと復習。
The New Barbaliansとは、ロニー、キース、そしてボビー・キーズとイアン・マクレガンの二人、さらにはスタンリー・クラーク、ミーターズからジョー"ジガブー"モデリスト、これらの豪華メンバーがロニーの新作『GIMME SOME NECK』のプロモーションにあわせて結成されたユニット。
キースのトロント裁判により1979年に開催されたチャリティ・コンサート"BLIND DATE - C.N.I.B. (Canadian National Institute for the Blind) ベネフィットコンサート"にてデビューを飾り、そのBLIND DATEのあと全米ツアーを敢行し、ネブワース・フェスティバルでLed Zeppelinのサポート・アクトとしてイギリスで一度だけお披露目し、翌1980年にも米国で一度だけライブを行ったスペシャル・ユニットでした。

ということで、ニュー・バーバリアンズのライヴのブート有名どころの公演を列挙すると、こうなります。
・4/22 Civic Auditorium, Oshawa, Canada (BLIND DATE - CNIB)
・5/3  Riverfront Coliseum, Cincinnati, Ohio
・5/5  Capital Center Arena, Largo, Maryland
・5/7  MSG, New York City, New York
(5/19 今作LA公演。初ブート化)
・5/22 Sports Arena, San Diego, California (USツアー最終公演。今作に後半収録)
・8/11 Knebworth Park, Hertfordshire, England

そして今作の5/19のLA公演は、遠くて賑やかでラストではバッテリーがへたってテープ速度がぐちゃぐちゃになるというダメな音だけはトレーダー間に出回っていましたが、ブート化は初登場。しかもこのミラード音源は初公開。

なお、TSPが末期にLIVE AT L.A. FORUM(TSP-CD-204)なるSB音源をリリースしましたが、これ実は中身はLAではなく5/3のシンシナティ公演だったのです。

というわけで今作はミラード・マスターによる初登場公演ということで期待も高まるわけですが、わたしこの音源、リリースインフォが出る数日前にネットから落としたばかりで、その頃はFFSOに取り掛かりっきり。
ということで冒頭のさわりだけしか聴いてませんでしたが、それを聴く限りミラードにしては?という印象でした。
そして貴重な初登場LA公演ですが、残念ながら途中までの収録で、後半はこれまたマイク・ミラードによるものですが3日後のサン・ディエゴ公演からという混成隠密になっています。(しかし!!というのは後述します)
両公演その欠落部分はマイク・ミラードのベッドルームに残っていた遺品からも見つからなかったとのこと。

さて、第一印象はミラードにしては?というものでしたが、ちゃんと聴き進めると印象は変わります。
最初は人混みに埋もれていたのかマイクが何かに隠れている感じですが、演奏開始から3分経った頃にようやく前が開けてきて、2曲目以降で徐々に持ち直してきて、6曲目(trk.7)の"Rock Me Baby"なんかは素晴らしい音質で演奏を聴けるので一安心。
その後"Breathe On Me"とか"Come To Realise"でちょいと右に寄るところがあったりしますが、安定したミラード音質"
EX-"。

ただ、ニュー・バーバリアンズの聴きどころはぶっちゃけキースによるカヴァーソング・コーナー、"Let's Go Steady" "Apartment No.9" "Worried Life Blues"かと(笑)
そこを素晴らしいミラード音質で堪能できるのがナイス。
そしてこのLA公演の"I Can Feel The Fire"はまた素晴らしい!
はい、ニューバーバリアンズといえばルーズな演奏で有名ですが、このLA公演はしっかりと演奏されています(笑)

なお、今作にはLA公演後半が未収録なのが残念ですが、このLA公演では後半ビリー・プレストンがスペシャル・ゲストで参加していると文献にも。

代わりに今作の後半にはサン・ディエゴ公演が。
そしてサンディエゴにはボブ・ウェルチが1曲か2曲ほど参加していたようですが、今作の収録部分にいたのかどうかはよくわかりません。

なお、このUSツアーではニューバーバリアンズのライヴにはスペシャル・ゲストが来るという噂が広まり、チケットをゲットしたファンの間ではミック・ジャガーが登場するのではとの期待が高まり、誰も来ないことに腹を立てたファンがショーの最後に暴動を起こしたりいろんな問題を生んだと、2016年末にリリースされたハードカヴァーの洋書『New Barbarians: Outlaws, Gunslingers, and Guitars』に記されています。

後半のサンディエゴ部分はLAよりは音質は落ちますが、十分高音質な"
very good+EX--"。
このサンディエゴ公演はUSツアー最終公演ということもあって、ネブワースと共に撮影がなされていますが、いまだにオフィシャル・リリースはされていません。
出回ってる映像はかなり画質の悪いものですが、『Outlaws, Gunslingers, and Guitars』には、いつか陽の目を見ますようにと著者の希望が書かれています。
でもニューバーバリアンズ関連は音もブートっぽいので期待はできないかも(笑)

ただし、これを聴いてて「あれ?」と。
このサンディエゴであるはずの"JJF"、ビリー・プレストンがバリバリ弾いてますけど。。。?

これ実はLAなんじゃ?と思ってサンディエゴの別音源と聴き比べてみると、やっぱり違うじゃないか!
そちらの別音源ではロニーが「ありがとうサンディエゴ!」と言って始まるのでサンディエゴに違いないのに。

となると他はどうなのだ?と聴き比べてみると、trk.8のメンバー紹介からtrk.11の"Before They Make Me Run"までは間違いなくサンディエゴ。
しかーし、"JJF"は全然違うぞ!!
やはりこれこそはビリー・プレストンが参加したLA公演じゃなかろうかと。
LA公演の別音源と聴き比べると、わたしが持ってるのは途中でもうピッチが凄いことになるので中盤の聴き比べは不能でしたが、やはり始まりもリプライズもLA公演で間違いない。
これ、ビリーがいなかったら気づかなかった(笑)

それはともかく、このLA公演の"JJF"での音質の下がり具合からすると、どうやらLA公演のミラード音源は後半はあまりうまく録音できなかったようですね。
でもこれがサンディエゴのテープに入っていたということは、実はそのサンディエゴのテープは1stジェネレーションではないということになろうかと。
ミラードによって少なくともLA公演の"JJF"はダビングされたものかと。

このLA公演ではもしかして後半に近くで暴動でもあったのか、サンディエゴでも最後に暴れる客がいたのか、いろんな空想にふけることの出来る音源です(爆)

いやしかしこれらを聴くと、これまでブートで見たり聴いていたニューバーバリアンズの印象とは変わります(笑)
強烈なリズム・セクションともばっちりではないか。
まぁ『Outlaws, Gunslingers, and Guitars』を読むとやっぱりキメてたのは間違いないですが(笑)

いろんな魅力あふれるニューバーバリアンズ、またやってくれたら面白いだろうなと思いますが、もうボビーもマックさんもいないんですよね。

ということで、中盤が素晴らしい音質の素晴らしいミラードマスター。
そしてLA公演とサンディエゴ公演に思いを馳せる混成ライヴでした!!

(追記)
その後IORRを読むとピッチがとち狂ってないこれまた別音源のRG Masterという音源があるということに気づき、入手しました。
やはり今回の"JJF"はLAで間違いないです。
ちなみにその音源もなかなかいい感じで、これならミラードマスターにつなげてL.A. Forum完全版を作ってもよさそうな気も。

 

FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES 』 BLACK FRISCO RECORDS (BFR 101-103) (3CD)
studio outtakes 1967-2002

●Disc 1 - VOL.1
01. Nobody's Perfect
02. Trouble's A Coming (ver.2 aka "Break Away" "Chain-Reaction-Groove")
03. Dreams To Remember
04. Don't Lie To Me
05. Fiji Jim (ver.3)
06. Eliza Upchink (ver.3)
07. Deep Love (ver.2)
08. She's Doing Her Thing (vocal verson of #Title 15" "Dream Pipes")
09. Putty In Your Hands
10. Dog Shit (ver.2)
11. 20 Nil
12. Tell Her How It Is (vocal verson of "Potted Shrimp")
13. You Better Stop That (ver.4)
14. Scarlet (ver.2 or 3)
15. Walk With Me Wendy
16. Never Make You Cry (ver.3)
17. Part Of The Night (ver.2, vocal version of "Golden Caddy")
18. Low Down (ver.1, KR on vovals)

●Disc 2 - VOL.2
01 (19). It's A Lie (ver.3)
02 (20). I Can't See No One Else (ver.3 aka "Beside You")
03 (21). Not The Way To Go (ver.3)
04 (22). Giving It Up (ver.2)
05 (23). Hands Off (ver.2)
06 (24). Built That Way (vocal version of "Heatwave")
07 (25). Keep It Cool (ver.4)
08 (26). Can't Find Love (ver.7)
09 (27). You Win Again (ver.2)
10 (28). Blood Red Wine
11 (29). Fast Talking Slow Walking (ver.2)
12 (30). Cooking Up (ver.5)
13 (31). Every Time I Break Her Heart
14 (32). Dream About
15 (33). Flip The Switch (ver.1, KR) on vocals

●Disc 3 - VOL.3
01 (34). Sanctuary
02 (35). Desperate Man
03 (36). Prairie Love
04 (37). Living The Heart Of Love (ver.2)
05 (38). Still In Love With You (ver.6)
06 (39). I Tried To Talk Her Into It (ver.3)
07 (40). Might As Well Get Juiced (ver.1)
08 (41). Too Many Cooks (ver.3)
09 (42). Curtis Meets Monkey
10 (43). Covered In Bruises
11 (44). Ivy League (ver.3)
12 (45). Too Tight (ver.1)
13 (46). Criss Cross (ver.2?)
14 (47). Strictly Memphis (ver.4)
15 (48). It's Only Rock'n Roll (ver.1)
16 (49). Studio Jam Session (Extreme Western Grip)
17 (50). Studio Jam Session (Well Well)

2月から世界中のネットを騒がせている、これまでのブートレッグとは別次元の驚異のブートレッグ。
今作により50曲もの超絶高音質「完全に完成したスタジオ・アウトテイク」が世に出ました。
英国The Sun紙が記事にするほどの事件。

今年このVolume 1・2・3セットを超えるブートは、それがあればの話しですがVolume 4以降の続編しかないと断言できるほどの問題作。
元音源は圧縮音源のものも多いようですが、初めて聴くものがわんさか入った怒涛の流出。

間違いなく関係者からの流出でしょうが、様々な年代からの曲というだけではなく、ソロ活動のマテリアルも含まれていると思われるし、これまで長年かかって流出したものとはレベルが違う今回の流出には、ストーンズ側が過去のアウトテイクをかなり大規模に収集整理している動きが伺えるような。
もしくはハッキングによるものかという記事もありましたが、もしこんなものが手に入るならハッカーの勉強をしたい(嘘嘘)

ただ、ブートレッガーが今回手に入れた音源だけをブート化すると提供元がわかる恐れもあって、そうではなくて独自に持っていた音源とごちゃ混ぜにして出したという可能性もあり、一概に今回の音源全ての出どころが同じとは言い切れない気もします。
ただし、テープ時代の流出と違ってピッチが狂っていたりすることもないようで、いまや昔のアウトテイクもすべてデジタル化されて管理されているのか?とますます興味深いところ。

それはともかく、今回のような別次元の流出にはオリジナルこそ売れねばと思う旧時代のわたくしです(笑)
なお、すでにコピー盤が出回っていますが、現在確認できているBlack Frisco Recordsのオリジナルは紙ジャケット仕様です。
カヴァーデザインが他のものやCDRはコピーで、オリジナルCDからのコピーなのか、ネットからDLしたFlacやmp3といった圧縮音源からのものかは不明。
また、同じカヴァーデザインでもプラケース仕様のものも出回り始めていますが、そちらも確証はありませんがコピーの可能性が高いのではと。
コピーでも安かったり、いろいろ調整修正などしているのであればまだいいと思うんですけどね。

という前置きはともかく、ほんっとに凄いのですこれは。
これぞブートレッグ。おそるべし。

しかしこちら、北欧の有名レーベルが変名でリリースしたものに違いありませんが、日本製を偽装するために裏ジャケやディスクやポストカードに変な日本語が書いてあったり、Fan Club用と書いてあって西新宿の住所まで書いてるもんだから、海外からの問い合わせメールが一時期凄くて。
ということで、いまのHSトップページのメッセージはそういうことなのです(笑)

なお、この作品、裏ジャケの曲名の後に年代が書いてあるんですが、これが結構違ってたりします。
そこが面倒なのですが、IORRではNicoのComplete Works [http://www.nzentgraf.de/books/zent.htm] を元に各曲クレジットを推測するスレッドが立っています。
[ Ideas about the sources of the new outtakes collection - https://iorr.org/talk/read.php?2,2805935 ]

こちらもそれを元にして整理した表記にしつつ(当初はスタジオの正式な地名や国名も書いていましたが、長いだけなので簡略化しました)、一部見解が異なるところもあわせて紹介します。

しかしこうして並べてみると、ブート初登場や既発でブート化されていてもそれとは異なるバージョンばかりこうも並ぶとは。。。
これは実はかなり詳しい人物、というかこの道の第一人者が監修しているような気がしてなりません。
そうした人物による監修の事実や提供者につながる情報を隠すために、年代表記もわざと間違えているのかも。

そして基本的に初出のものがほとんどで、特に書いていないものは初出ということです。
それにしてもこれらの曲を漏らさず掲載しているNico、おそるべしとあらためて。

では曲自体の紹介というよりデータの整理的な紹介ですが、どどっと50曲参ります。
まだこれからも更新するかもですが(笑)

●Disc 1 - VOL.1
1. Nobody's Perfect
19850716-0817 RPM Studios, NYC, NY.
クレジットは1975となっていますがそんなことありません。
Complete Worksによるとこの曲は上記の『DIRTY WORK』セッションでやってるとのことですが、今作に収録の物はどうにもその前年に製作されたミックのソロ『SHE'S THE BOSS』の匂いが。
初めて聴くから余計そう感じるのかもしれませんが、今作のオープニングにしてはそんなに面白くない曲。

2. Trouble's A Coming
Trouble's A Coming - version II aka "Break Away"
19790122-0212 Compass Point Studios, Nassau, Bahamas
クレジットでは1972となっていますが、これまたそんなことはありません。
これはこれまで『THE PAIN OF LOVE』(DAC-107)での"Break Away"や、『ALL MIXED UP』(DAC-111)での"Chain-Reaction-Groove"というタイトルで、ほとんどヴォーカルが聴こえないデモ音源のみが出回っていた曲。
それが今回いきなりしっかりヴォーカル入りで素晴らしい音質の完成バージョンが聴けるとは感激。
(追記)
と思ってたんですが、No Filter 2021ツアー開幕に先立って2021/9/20に行われたプライベート・ショーでこの曲をライヴ初披露した際に、ミックがMCで"シャイ・ライツの"と言っていて、ハテナ?と。
これ、The Chi-Litesが1970年にリリースした"Troubles A' Comin"という曲のカヴァーだったんですね!

3. Dreams To Remember
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
これは『UNDERCOVER』からの驚きのアウトテイク。クレジットは1983。
Otis Reddingの"I've Got Dreams To Remember"を下敷きとしつつも歌詞はかなり異なる曲。
ここまで完成していながらこれまで一切流出していなかった曲。

4. Don't Lie To Me
19850123-0228Pathe Marconi Studios, Paris.
クレジットは1972。たしかにライヴで72年にやってましたが、このスタジオテイクは72ではありません。
これもしかしてミックの『PRIMITIVE COOL』の"Throwaway"のPV撮影時、Jeff Beckも含めた上記のジャムからではないか?と思いましたが、、、
ドラムに注目すると明らかにその時のドラマーとは違ってチャーリーですね。ジェフ・ベックでもなく、『DIRTY WORK』期のストーンズで間違いないですね。

5. Fiji Jim
Fiji Jim - version III
19771010-1215 Pathe Marconi Studios, Paris
アナログ時代から親しまれてきたアウトテイク。
今回は『SHEEP-DIP-BLUES』(DAC-104)収録のver.IIでは加わっていたイントロのギターはオミットしつつ、ヴォーカルやギターにピアノも追加され、遂に別次元の高音質で登場。
これが完成形かと興味深い。とはいえアウトテイク、曲としてはさほど面白くないかも。

6. Eliza Upchink
Eliza Upchink - version III
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
スチュのピアノが心地よい。『FOXES IN THE BOX Vol.1』の"Eliza"からさらに歌詞が作りこまれた完成形。
GLIMMER TWINS PRIVATE TAPES』(WG-020)の"Back On The Streets Again"を入れると実際にはIVにあたるか。

7. Deep Love
Deep Love - version II
19850716-0817 RPM Studios, NYC, NY.
これまでキースのヴォーカル・バージョンが『DIRTY WORK』のアウトテイクとして知られていた曲。
ミックのヴォーカル自体初登場で、これまたここまで進められていたとはと驚きの流出。

8. She's Doing Her Thing
She's Doing Her Thing - vocal version of "Title 15" aka "Dream Pipe"
19671002-05 Olympic Sound Studios and De Lane Lea Studio, London
こちら『SATANIC MAJESTIES』での音作りの佳作ながらも確かにアルバムには漏れるかという曲。
これは長らく別名"Dream Pipe"や"Title 15"とのワーキングタイトル、もしくはそもそも他の曲のワーキングタイトルなのかと存在だけが知られていた曲。
それがMidonight Beatの怒涛の『SATANIC SESSIONS VOL.ONE』(MB CD120/21/22/23)『SATANIC SESSIONS VOL.TWO』(MB CD 124/25/26/27)でどどっとインストが流出。
2017年にリリースされた『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST SESSIONS - 50TH ANNIVERSARY EDITION』(GP-1702CD1/2 GP-1702DVD1/2)のDVDにもリハからインストのtake7まで収録されていて、何が何やら(笑)
それが今回、しっかりヴォーカルが入った見事な最終形がいきなり世に出てくるとは驚き。

9. Putty In Your Hands
19850405-0617 Pathe Marconi Studios, Paris
ヤードバーズの曲。1月頃にリハーサルでもやっていたようですが、どこまで本気だったのか。
しかしここまでストーンズテイストに仕上げていたとは。

10. Dog Shit
Dog Shit - version II
19830400-0801 Compass Point Studios, Nassau, Bahamas & Hit Factory, NYC
別名"Big Truff"。Art Collinsテープでリークした曲ですが、今回はミックのヴォーカルがしっかり入ったバージョン。
Art Collinsよりは短くエディットされていますが、こういう風に仕上がるのかと興味深い。

11. 20 Nil
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
初登場の、あまりヴォーカルもなくミックが適当に歌ってるベーシック・トラック。
これはFully Finishedではないので、ここで打ち切りとなったのか。

12. Tell Her How It Is
Tell Her How It Is - vocal version of "Potted Shrimp"
19701017-31 Olympic Sound Studios, London & Stargroves
テイラーのワウが特徴のこの曲、アナログ時代から『TRIDENT MIXES』などで"Potted Shrimp"として知られるインストでしたが、今回初めてミックのヴォーカルがしっかり乗っているバージョンがお目見え。
これも驚きの流出。しかも高音質。ってどれもそうなんですが。
ここでも今回の流出はこれまでの流出とは別次元であることが伺えます。
こんなのがわんさか出てきたらたまりませんね。

13. (You Better) Stop That
Stop That - version IV
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
これもアナログ時代から"Stop That"、もしくは"Chain-Saw-Rocker"として知られていたロッカー。
ver.IIとIIIは2019年にリリースされた『BIRD'S VAULT VOL.3』(OBR 93 CD 039)に収録。
それら既発ではミックのヴォーカルが遠めに聞こえる程度でしたが、これまた今回のはばっちり聴こえ、イントロのギターが全部違うじゃねーかという(笑)
いや〜たまりません。

14. Scarlet
Scarlet - version II / III
19741005-19 Island Studios, London, & Sinus StudiosBerne, Switzerland
もしかしたら76年にミックがブラジルで録音したともいわれる打楽器が入っていないかもと期待したものの入ってました。
とはいえ76年のIVとするには打楽器も薄いし、後述するとおり肝心のギターが聴こえないので、IORRに倣いIIもしくはIIIとしています。
なお、IORRではさらに2020年にミックの自宅でオーバーダブがなされたXかもとしていますが、後半の追加ヴォーカルと思われるパートがないのでXではないと思います。
ということですが、こちらオフィシャルとは微妙な違いなれど、冒頭の24秒あたりのベースからして違う。
こちらでの0:51や1:15あたりのオフィシャルでは中央にあったキースのOoohってなヴォーカルの定位もこちらでは左。
そしてオフィシャルでは1:19あたりからのジミー・ペイジのギターがかなり控えめ、というかそこのセンターで最初そう聴こえるのはジミー・ペイジではないのかも。
1:34には小鳥の鳴き声のようなピヨイ!という音も入ってない(笑)
そしてオフィシャルでは1:52からのブレイクがこちらでは2:04に訪れ、"Honey you don't have to cry no more"のtoに被るピッ!もない(笑)
そしてその後のオフィシャルでは2:21から入るジミー・ペイジのギター、こちらでは2:33あたりからになりますが聴こえません。
オフィシャルでは2:38のキースのYeahは左側ですが、こちらでは2:52に中央。
その後のジミー・ペイジも聴こえないという。
ということで、オーバーダビング前のバージョンのようですが、あまり面白みのないバージョン違い(笑)

15. Walk With Me Wendy
1970 Olympic Studios, London
これはComplete Worksでも1970年の6月にエントリーされつつも時期が特定されていません。
これもヴォーカルは適当なのでここで打ち切りか。この曲だけ左chがほんの僅かにこもってます。

16. Never Make You Cry
Never Make You Cry - version III
19771010-1215 Pathe Marconi Studios, Paris
OBRの『PARIS RESULTS Vol.2』(OBR 305-CD-016)でver.I、『BETTER RESULTS』(OBR 305-CD-023)でver.IIが登場した曲。
それらでもDAC盤でもタイトルは"Never Make Me Cry"とクレジットされてましたが、やはり"Never Make You Cry"がしっくりくるかと。
それらとはヴォーカルも違うので、既発のバージョンをIとIIとするとIIIになりますが、ホフマンのRecording Indexによると世に出ていないIがあるようなので、厳密にはIVにあたるかと思いますが、ブートレッグとしてはIIIですね。
既発を聴いて喜んでいたのとはほんとに別次元の高音質でこうして完成形を聴けるようになったとはと。

17. Part Of The Night
Part Of The Night - version II, vocal version of "Golden Caddy"
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
OBRの『SHEEP-DIP-BLUES』や『ALL MIXED UP』で"Golden Caddy"として知られていたインスト"Golden Caddy"、さらには2019年に登場した『BIRD'S VAULT VOL.3』(OBR 93 CD 039)ではミックが適当に歌入れしていたものが"Part Of The Night"としてリリースされていましたが、今回ピアノも加わりしっかりヴォーカルが乗ったもの。
ということで、IORRではversion表示がありませんが、こちらではBird's Vault Vol.3収録に次ぐ"Part Of The Night"のver.IIとします。
歌詞はまだしっかりとは固まっていないようですが、ミックファンの女性にはたまらないであろうバラードになっており、最後まで仕上がっていれば聴きごたえがあったであろう佳作。
こういうのまで高音質で聴けちゃうのが凄い。

18. Low Down
Low Down - version I, KR on vocals
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
BRIDGES TO BABYLON』に収録された"Low Down"、こちらはキースがヴォーカルを取るテイク。
アウトテイク自体初登場ながら、キースのヴォーカル・バージョンが流出するというのがこれまた凄い。

●Disc 2 - VOL.2
1 (19). It's A Lie
It's A Lie - version III
19790610-1019 Pathe Marconi Studios, Paris
OBRの『PARIS RESULTS VOL.2』(OBR 305-CD-016)でver.1、そしてイントロにハープが入ったver.2がこれまたOBRの『BIRD'S VAULT VOL.2』のアナログやCD(OBR 93 CD 038)や『ALL ABOUT YOU』(DAC-187)で登場した曲。
今作に収められているのはそれらのラフな感じからぐっと完成形に近づいており、イントロのハープは減ってピアノも加わり、音質も格段に向上したもの。
わたしは95年頃になんとか手に入れた『PARIS RESULTS VOL.2』で喜んでいた頃とは隔世の感あり。
今回のこの凄い盤を素直に通しで聴くだけで十二分に上がるし、それが一番幸せな聴き方でしょうが、既発盤でリリースされてきたバージョンと順に並べて聴いて、曲作りの進化と驚異の音質向上ぶりを楽しむのも一興(笑)

2 (20). I Can't See No One Else
I Can't See No One Else - version III aka "Beside You"
19850405-0617 Pathe Marconi Studios, Paris
別名"I Can't See Nobody"もしくは"Beside You"。
95年頃リリースされた『GLIMMER TWINS' PRIVATE TAPES』(WG-020)や『HAMNGBIRD DISASTER』(TSD 016)で"Unknown Jams"として最初期のジャムセッションが登場した、"One Hit"の原型。
その後2015年にリリースされた『CAN'T FIND LOVE』(DAC-159)にてかなり進化したver.IIが"Beside You"として登場しましたが、今回のは音質が別次元(笑)
これはその後"One Hit"になるということで、完全に完成したバージョンというわけではないわけですが、いやぁ〜ほんと凄いです。

3 (21). Not The Way To Go
Not The Way To Go - version III
19780826-0906 RCA Studios, Los Angeles
92年頃にリリースされた秀作『THE HARDER THEY COME』(IMP-CD 001-002)にラフなver.Iとかなり完成度の上がったver.IIが収録されていた曲。
そこでもかなり良好な音質で聴くことができたとはいえ、今回極上サウンドで登場。
IORRではこれをver.IIのフェードアウトバージョンとしていますが、既発のver.IIとは冒頭の歌も一部異なり、さらに今作の1:55付近では既発にあった5秒ほどの繰り返しがカットされ、今作の2:43、既発では2:48から入る20秒弱のギターソロがカットされており、以降もヴォーカルが異なり、最後はフェードアウトで終わるver.III。

4 (22). Giving It Up
Giving It Up - version II
19890329-0505 Air Studios, Montserrat, West Indies
2010年に『TRAINING WHEELS』(Social Graces 001/002)で世に出た、ミドルテンポのバラード。
そちらもなかなかの高音質でしたが、IORRで紹介されているとおり今回のは0:30あたりにピアノがさらに追加されたバージョンが高音質にて登場。

5 (23). Hands Off
Hands Off - version II aka "It's Alright"
19930709-1211 Windmill Lane Recording & RW's House, Dublin, Ireland
超絶音質の怒涛の流出といえばこちらも負けず劣らず衝撃のリリースだった『VOODOO BREW』(VIGO 147-150)に"It's Alright/Untitled #1"として世に出た曲。
そちらではミックのヴォーカルはかすかに聴こえる程度でしたが、こちらではしっかり入っています。
でもちょっと面白かった最後のおかずはなく、フェードアウトで終わります。

6 (24). Built That Way
Built That Way - vocal version of "Heatwave"
19750122-0209 De Doelen, Rotterdam, Holland
Mobile Recording Unitで録音されたいわゆるロッテルダムセッションから。
アナログの『INSTRUMENTALS』(5092314)に"Heatwave"としてインストが収録されていた曲ですが、今回のはしっかりミックのヴォーカルが入っています。
個人的にはどうも途中からWham!の"Wake Me Up Before You Go-Go"が頭によぎってしまう曲(笑)

7 (25). Keep It Cool
Keep It Cool - version IV
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
2015年に世に出た驚異の『FOXES IN THE BOXES Vol.1』で9分を超えるver.I、『FOXES IN THE BOXES Vol.3』では20分にも及ぶver.IIの2つが登場した曲。
また、Art Collins関連では10分のver.IIIまで。
今回は5:26に仕上げられたバージョンで、IORRではver.IIIとされていますが、最終系のver.IVではないかと。
とはいえあまり面白くない印象は変わらず。

8 (26). Can't Find Love
Can't Find Love - version VII
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
2015年に『FOXES IN THE BOX Vol.1』関連で世に出て、その後2017年には『UNDERCOVER COMPLETE RECORDING SESSIONS』(SBA-017)(SBA-017-2)や『COMPLETE UNDERCOVER SESSIONS』(GP-1701CD1/6)でデモも含めて5バージョン、さらに同年、『TOO MUCH BLOOD』(DAC-182)でも登場した曲。
その後2018年に『BIRD'S VAULT VOL.1』(OBR 93 CD 037)のCDボーナス、さらに2020年にはArt Collins関連でもリリースされてきました。
あり過ぎてどれがどれというのがわかりにくい状況ですが、2018年物は既発と同じですので、今回のものはver.VIIにあたるかと。
このtrk.7と8だけであれこれ聴いて3時間くらいかかりましたが、曲としてはあまり面白くないので飽きてきてしまい、すっきりしないんですが(笑)

9 (27). You Win Again
You Win Again - version II
19771010-1215 Pathe Marconi Studios, Paris
OBRの『PARIS RESULTS』『BETTER RESULTS』関連で世に出て、オフィシャル『SOME GIRLS DX』にも収録された曲。
今回のものはver.Iよりも鍵盤が少ないバージョンで、オフィシャルとも違うver.II。

10 (28). Blood Red Wine
19680513-23 Olympic Sound Studios, London
アナログ時代から『TRIDENT DEMOS』などで世に出ていた曲。
今回ついに非の打ちどころのないサウンドクォリティで登場。

11 (29). Fast Talking Slow Walking
Fast Talking, Slow Walking - version II
19740208-0303 Musicland Studios, Muenchen, West-Germany
既発ではモノラルながら『COULD YOU WALK ON THE WATER?』(VGP-027)や『FAST TALKING』(VGP-237)でお馴染みの曲。
昔は72年にジャマイカで録音されたというのが定説でホフマンの著作でもそう紹介されていますが、最新の説ではどうやら74年のようです。
今回は見事なステレオで、既発とは冒頭の歌いだしからして違い、既発よりワウが多く入っており、以降もちょこちょこ違うver.II。

12 (30). Cooking Up
Cooking Up - version V
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
CDでは古くは『UNDER COVER OUTTAKES』(RG-02)の冒頭に"Untitled"として登場した曲。
その後しばらくこの曲を収録したブートはさほど多くなく、『THINK YOU LIKE IT』(DAC-109)には"In Your Hand"として収録されています。
そして2017年以降、Undercover Outtakes関連では"Ckiing Up"もしくは"What I Am Saying Is True"のタイトルとして、そしてOBRの『BIRD'S VAULT VOL.3』(OBR 93 CD 039)やArt Collins関連でも出回った曲。
今作では演奏終了後に一瞬音が入っていますが、そこはデジタルエラーだと思われます(笑)

13 (31). Every Time I Break Her Heart
19771010-1215 Pathe Marconi Studios, Paris
完全初登場。
"Far Away Eyes"の原形というべき曲で、ミックも歌ってはいますが、"Far Away Eyes"とは違う歌詞でラフなもの。
こんな初登場の曲までこんな音質で流出するとはおそるべし。
さらにはこんな習作テイクまでいまはしっかりデジタル管理されているのか?と驚き。

14 (32). Dream About
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
これまた完全初登場。
一瞬"This Is Not America"を思い出す、なんじゃこりゃという曲。
これは完成しなくてよかった気がする。

15 (33). Flip The Switch
Flip The Switch - version I, KR on vocals
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
そしてDisc 2のしんがりを務めるは衝撃の初登場。
Disc 1と同じく『BRIDGES TO BABYLON』のアウトテイクでキースのヴォーカル、今度は"Flip The Switch"!
ということで期待するも、スタートしていきなりなんじゃこりゃ?収録間違い??と驚くこと間違いなし(笑)
掲示板ではstonesgoさんからこれはダスト・ブラザーズの仕業に違いない、とのカキコを見てなるほどと。
しかーし、その冒頭イントロを除くとオフィシャルのよりこっちの方がいいと思う仕上がり!

●Disc 3 - VOL.3
1 (34). Sanctuary
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
VOL.3は3曲続けてこれまた『BRIDGES TO BABYLON』のアウトテイクで、もちろんこれらも初登場。
今度はミックのヴォーカルでまだ歌詞も適当なところもありますが、キースのバック・ヴォーカルもしっかり入ってます。
まぁ多くのプロデューサーを入れてた産物でしょうが、これはアウトテイクだよなという感じ。

2 (35). Desperate Man
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
こちらも『BRIDGES TO BABYLON』のアウトテイクでこちらも初登場。
ミックがヴォーカルをしっかり入れていますが、これはこれで面白いかも。

3 (36). Prairie Love
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
こちらも『BRIDGES TO BABYLON』のアウトテイクでこちらももちろん初登場。
もしかしたらこれが"Gunface"に発展したのかという感じも。
IORRでは次作"Rain Fall Down"のアーリー・バージョンかもとのコメントも。歌いだしは確かに似てなくもない。
なお、裏ジャケには"Praire Love"とクレジットされていますが、Nicoのサイトでは"Prairie Love"とされており、そちらを採用しています。

4 (37). Living In The Heart Of Love
Living In The Heart Of Love - version II
19740208-0303 Musicland Studios, Muenchen, West-Germany
アナログ時代から『LONELY AT THE TOP』のオープニングを飾るこの曲、ブート愛好家にはお馴染みで、わたし大好きなんです(笑)
今回初めて別バージョンが登場しましたが、ミックのヴォーカルが違って歌詞も一部違ってます。
が、オープニングのあの叫び声2つがなくなってるのは惜しい(笑)
と思って聴き始めると、こちらより既発で有名な"Living In The Heart Of Love"の方がミックのヴォーカルが力強く節回しもよく、そちらにたっぷり入っていたキースとおそらくテイラーのバックコーラスが今回のには入っていません。
そしてよく聴くと今回のヴォーカルもこれまでの既発バージョンでうっすら聴こえるような。
ということで今回のこそ初期のver.Iでこれまで聴いていたものこそver.IIに違いないと思いましたが、Nicoのサイトによるとver.IIはミックがヴォーカルを録り直して、おそらく94年にバックコーラスを消したもののようだと。
ということで、IORRと同じくver.IIとしますが、これが録り直したヴォーカルテイクなのか?なんか納得いかない(笑)
そんなわけで個人的にはこれまで聴くことができた方が好みですが、音質は断然今回の方がいいので、これまで聴くことができた方も是非この音質で出てきてほしい。

5 (38). Still In Love With You
Still In Love - version VI
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
アナログ時代を含め、『UNDERCOVER』アウトテイクとして多くのバージョンを聴くことができた曲。
Art Collins関連では"Dance Mr.K"とのタイトルでも。
ただし、ミックはファルセットだけのものや、そもそもインストのもの、さらにミックがほとんど聴こえないといったものしかありませんでした。
そしてこれまでは『THINK YOU LIKE IT』(DAC-109)などで聞かれたものが最も完成テイクに近いものといわれていましたが、それもミックがほとんど聴こえないものでした。
それが今回ミックもばっちり!声を張り上げるミックに胸が熱くなります。
いやぁ〜やっぱミックが入るとこうも変わるのかとあらためて。凄いです。

6 (39). I Tried To Talk Into It
Tried To Talk Her Into It - version III
19821111-1219 Pathe Marconi Studios, Paris
こちらも『UNDERCOVER』アウトテイクとして有名な曲。
OBRや『JAMMING WITH STU』(VGP-240)から『CHAIN SAW MASSACRE』(DAC-110)、そして『FOXES IN THE BOXES Vol.1』関連でも音質の差はあれどバージョンは一つだけでしたが、Art Collins関連でギター等がオーバーダブされたver.IIが高音質で登場しました。
それが今回、ヴォーカルにかかっていたエコーがなくなりver.IIよりも長くなったver.IIIが登場。
Art Collinsで高音質化していたので感激は薄いですが、そちらは中高域を持ち上げていた感じもありましたので、純粋な意味で高音質でより長いバージョン、素晴らしいです。

7 (40). Might As Well Get Juiced
Might As Well Get Juiced - version I
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios, Los Angeles
ここでまた『BRIDGES TO BABYLON』のアウトテイク。
もちろん初登場の"Might As Well Get Juiced"の初期バージョン。
これも始まり方は微妙な感じではありますが、ヴォーカルも入って始まってしまうとオフィシャルよりこっちの方がいいぞと思ってしまう(笑)
ミックが仕上げたオフィシャルのこの曲をキースが気に入らないという発言をしたのもなるほどと興味深い。

8 (41). Too Many Cooks
Too Many Cooks - version III
19731200 The Record Plant, Los Angeles
ミックの『THE VERY BEST OF MICK JAGGER』でオフィシャル・リリースされた、ジョン・レノンによるプロデュースの曲。
バックはストーンズではなく、ジェシ・エド・デイヴィス(G)、アル・クーパー(Key)、ジャック・ブルース(B)、ジム・ケルトナー(Dr)、ハリー・ニルソン(B.Vo)らが参加。
オフィシャルより短いエディット・バージョンはなログ時代から様々なタイトルでブート化されてきましたが、今回は逆に長いバージョン。
ただ、ところどころジリジリノイズが入るのは残念。

9 (42). Curtis Meets Smokey
19690417-0702 Olympic Sound Studios, London
こちらはこのタイトルが別の曲のワーキングタイトルなのか、アウトテイクの曲名かもわからないまま存在だけは知られていた曲。
それがこうしてひょっこり高音質で出てきちゃうもんだからおそるべし。

10 (43). Covered In Bruises
19771010-1215 Pathe Marconi Studios, Paris
続くこちらはロニーのソロアルバム『1234』のタイトルナンバー"1234"の原曲で、ミックとロニーがヴォーカルをとるごきげんな秀作。
"1234"とはだいぶ演奏が違いますが、歌詞は同じところが残っていて、"1234"よりこっちの方がいいぞ〜!
このタイトルはスタジオのログに残っていたらしく、"1234"の歌詞にもこのタイトルが出てくるんですが、そのログに残ったタイトルが別の曲のワーキングタイトルなのか、アウトテイクなのかもわからないまま、存在だけは知られていた曲。
それがこうしてひょっこり・・・(同上・笑)

11 (44). Ivy League
Ivy League - version III
19930709-1211 Windmill Lane Recording & RW's House, Dublin, Ireland
VIGOTONEが95年にリリースした驚異の『VOODOO LOUNGE』アウトテイクBox、『VOODOO STEW』(VIGO 152-155)にはまだ全然仮歌のver.Iが途中まで、『VOODOO BREW』(VIGO 147-150)にはクレジットと違ってtrk.3に曲は進化しながらもミックはほとんど聴こえないほぼインストのver.IIが収録されていたアウトテイク。
それが一気にここまで仕上がった最終テイクが出てくるとはと、毎曲ながら驚き。

12 (45). Too Tight
Too Tight - version I
19970313-0700 Ocean Way Recording Studios
ここでまた『BRIDGES TO BABYLON』のアウトテイクで、今度はキースがヴォーカルをとる"Too Tight"。
また、オフィシャルテイクとは違ってフィドルが入っていてずいぶん雰囲気も違います。
これはこれでいいですね。
なお、IORRではver.IIとなっていますが、初期のこちらがver.Iですね。Nicoのサイトでもver.Iとなっています。

13 (46). Criss Cross
Criss Cross - version II? aka "Save Me"
19721125-1221, Dynamic Sounds Studios, Kingston, Jamaica
以前からブートではおなじみの曲でしたが、昨年の『GOATS HEAD SOUP 2020 DX』でついにオフィシャル・リリースされた"Criss Cross"。
こちらはまだミックのヴォーカルがダブルトラックされていないバージョンで、IORRではver.IVと記載されていますが、IIでもIIIでもIVでもVでもなく、ver.Iですね。
Midnight Beatの『ACETATES』のtrk.2と同じバージョンですがそちらでは左右が逆だったところ、今回のは左右も正しくめでたく更なる高音質化!
ということでIORRとは収録年月と場所も違っていますが、こちらで間違いないかと。
そして裏ジャケのクレジットの1972はあってるなと(笑)
と思ったら、既発では0:10あたりで入る目覚ましっぽい音が、今回のには入ってない!
あ、でも既発より短くエディットされてるな。
むぅ。では新たなIIあたりか?

14 (47). Strictly Memphis
Strictly Memphis - version IV
19850405-0617 Pathé-Marconi Studios, Paris
昔から『DIRTY WORK』アウトテイク関連で有名なアウトテイク。
Nicoのサイトによるといくつものバージョンがあるようですが、ブートではミック単独ヴォーカルの初期テイクがI、そしてボビー・ウーマックがヴォーカルで参加しているのがver.II、それにさらにバックヴォーカルをオーバーダブしたver.IIIとして知られていました。
そんなわけですが、今回のこちらはまずイントロで音飛びしちゃってます。
そして今回のこちら、IORRではver.IIIとなっていますが、ver.IIでもIIIでもミックが歌い始める直前でボビー・ウーマックの"Well Well"が入っていましたが、今回のには入っていません。
また、2分近くではホーンも入っているので既発とは異なるver.IVですね。
こちら、コピーするにしてもイントロを既発盤のver.IIもしくはIIIから補填して欲しいところですが、既発盤では左右が逆だったりもするので要注意です。

15 (48). It's Only Rock'n Roll (But I Like It)
It's Only Rock'n Roll (But I Like It) - version I
19731204-06 Ron Woods Home Studio
世界中が騒然となったのがこの曲。
なんとデヴィッド・ボウイがバックボーカルで参加しているのです。
ロニーの自宅スタジオで収録された"IORR"のデモには、デヴィッド・ボウイも参加していたらしいとは昔から伝えられてきましたが、まさかこんなにも歌っていたとは!
冒頭からデヴィッド・ボウイの声から始まり、バックで歌いまくりではないですか!!
ロニーが出ばってくるところでは高音で歌ったり、自由自在。
そしてそれがこんな高音質でいきなり登場するとは!!
もう世界中が騒然、大感動であります。
なお、この頃はまだテイラーがストーンズ健在でロニーはまだ参加していない頃で、ストーンズのメンバーでこの曲に参加しているのはミックだけです。
アコギのロニーとバックヴォーカルのデヴィッド・ボウイ以外ではウィリー・ウィークス(B)、ケニー・ジョーンズ(Dr)が参加しており、オフィシャルの"IORR"もこのデモにスチュのピアノが加わってヴォーカルとギターをオーバーダブしたものです。
いやしかしこんなものが出てくるとは、まだまだ死ねないと思う2021年であります。

16 (49). Extreme Western Grip
20020513-0607 Guillaume Tell Studios, Paris
これはアウトテイクではなく、『FOUR FLICKS』に収録された2002年パリでのセッションから。
曲名の"Extreme Western Grip"とはテニスでのグリップの握り方の一つですが、演奏終了後にキースが言い放った命名から。
それが落としたウェスタンハットを拾うドン・ウォズの様子を見て言ったのか、ギターのグリップの握り方から言い放ったのかはわかりません(笑)

17 (50). Well Well
20020513-0607 Guillaume Tell Studios, Paris
こちらもアウトテイクではなく、『FOUR FLICKS』に収録された2002年パリでのセッションから。
ラストの2曲は他でブートにも収録されていて不要な気もしますが、まぁおまけ程度ですね。


といった感じで、まさにやばいブツ。
そりゃ日本製と偽装したり変名のレーベル名を使うよなと(笑)
凄まじい流出音源の嵐だったわけですが、こうして紹介用にあれこれ聴いて書いてると、わたしまだじっくり通しで楽しむことができてません(笑)
Disc2のtrk.7と8のバージョンはまだちょいと気になりますが、それはともかくこれからいよいよ通しで聴いて楽しみたいと思います。

今後VOL.4以降がリリースされるのかが、とても楽しみな衝撃の作品でした!!!

 

BOSTON 1993 1ST NIGHT / KEITH RICHARDS & THE X-PENSIVE WINOS 』 no label (DVD-R)
pro shot@Orpheum Theatre, Boston, MA. Feb.13, 1993

1. Intro / 2. Something Else / 3. How I Wish / 4. Wicked As It Seems / 5. Gimme Shelter / 6. 999 / 7. Running Too Deep / 8. Locked Away / 9. Time Is On My Side / 10. Will But You Won't / 11. Words Of Wonder / 12. Hate It When You Leave / 13. Before They Make Me Run / 14. Eileen / 15. Bodytalks / 16. Band Introductions / 17. Whip It Up / 18. I Could Have Stood You Up / 19. Happy / 20. Take It So Hard

キースは1992年にスタジオソロアルバム2作目MAIN OFFENDERをリリースした後、アルゼンチン、そして欧州ツアーを回り、大晦日から新年にかけてはNYのThe Academyでライブを行います。
そして1993年は1月から2月にかけて北米ツアー23公演を敢行し、このボストンでは14-15-16番目の3公演を開催し、今回リリースされた2/13公演はそのボストン初日。

この公演はアメリカで部分的にラジオ放送もされましたが、なんと日本の某衛星放送が独占放送した関係で、昔からビデオなどの映像やCDがちらほらリリースされています。

ということでCDや映像をお持ちの方も多いことでしょう。
ということであらためての中身の紹介は省きますが、素晴らしいです、はい。
画質は88年のHollywood Palladiumよりいいぞ(笑)

そんなわけですが、今作、再生してみると、なるほどインフォにあるとおりマスターが素晴らしい。
再生直後はうっすらとインターレース縞を感じましたが、始まるとそんなこともなく。

で、これが過去最高なのかというと、どうでしょう。
JointripのLIVE IN BOSTON '93のマスターも素晴らしく、じっくり見比べてはいませんが勝負は互角といったところではと。


次に2016年にリリースされたIMP系のTHE ORPHEUM THEATER 1993初回ボーナス付属のBD-Rと比べるとどうか。(タイトルがTheatreではなくTheaterというのは商品名そのまま)


そちらよりも今作の方がマスターの程度がよく、これは2016年に紹介した時にもJointripの方がマスターはいいと紹介しているとおり。
ただしIMP系のBD-Rの方が動きはやや滑らかです。フレームレートに違いはないようですが、情報量の違いがそこに現れるのか。

しかーし!!
JointripもIMP系も、たまに左上に出てくる放送局のロゴや曲名まで消すブロックロゴやアイコン画像が邪魔。
文字だけの透かしロゴを消すために、その区画をまるまる別のロゴや画像で被せちゃってるので、ほんと邪魔なのです。

その点、今作は堂々としたもの(爆)
はい、ノーガード戦法です(笑)
そういう点では一番自然に見ることができます。

いやしかし今作のマスターをもってBD-R化していれば、どんなに素晴らしいものが出来上がっただろうと思わずにはいられません(笑)
LHもそろそろBD-R展開をしてもと思うんですが。
こちらのBD-R&ボーナスでHollywood Palladium 88の完全版CD、なんてのが出たら最高なんですがぁ〜!

 

WOODSTOCK REHEARSALS 1978 』 no label (4CD)
SB studio recordings@Bearsville Studios, Woodstock, NY. May 27 - June 8, 1978

●Disc 1
01. Miss You #1
02. Miss You #2
03. Miss You #3
04. Miss You #4
05. Respectable #1
06. Love In Vain
07. Play With Fire #1
08. No Expectations
09. Instrumental Jam #1
10. Blues Jam #1
11. Blues Jam #2
12. Blues Jam #3
13. Blues Jam #4
14. Blues Jam #5
15. Gimme Shelter #1
16. When The Whip Comes Down
17. Miss You #5
18. Miss You #6
19. Miss You #7

●Disc 2
01. Don't Look Back #1
02. Don't Look Back #2
03. Don't Look Back #3
04. Instrumental Jam #2
05. Beast Of Burden #1
06. Beast Of Burden #2
07. C'mon Everybody #1
08. C'mon Everybody #2
09. C'mon Everybody #3
10. Summertime Blues #1
11. Summertime Blues #2
12. Summertime Blues #3
13. Tumbling Dice #1
14. Tumbling Dice #2
15. Jumping Jack Flash #1
16. Jumping Jack Flash #2
17. Jumping Jack Flash #3
18. Memory Motel #1
19. The Fat Man
20. Beast Of Burden #3
21. Hot Stuff
22. Something Else
23. Sweet Little Sixteen #1
24. Hi-Heel Sneakers #1
25. Hi-Heel Sneakers #2

●Disc 3
01. Play With Fire #2
02. Crackin' Up
03. Tell Me (You're Coming Back)
04. Shake Your Hips
05. Respectable #2
06. Don't Look Back #4
07. Instrumental Jam #3
08. Instrumental Jam #4
09. Instrumental Jam #5
10. Sweet Little Sixteen #2
11. Sweet Little Sixteen #3
12. Let It Rock
13. Shattered
14. Instrumental Jam #6
15. Instrumental Jam #7
16. Instrumental Jam #8
17. Drum Solo
18. Crazy Mama #1
19. Crazy Mama #2
20. Crazy Mama #3
21. Crazy Mama #4
22. Star Star
23. Gimme Shelter #2
24. Don't Look Back #5
25. Beautiful Delilah #1
26. Beautiful Delilah #2

●Disc 4
01. Cocksucker Blues
02. It's Only Rock'n Roll #1
03. It's Only Rock'n Roll #2
04. It's Only Rock'n Roll #3
05. All Down The Line #1
06. All Down The Line #2
07. Honky Tonk Women
08. Brown Sugar #1
09. Brown Sugar #2
10. Memory Motel #2
11. Memory Motel #3
12. Memory Motel #4
13. Memory Motel #5
14. Far Away Eyes #1
15. Far Away Eyes #2
16. Let's Spend The Night Together #1
17. Let's Spend The Night Together #2
18. Let's Spend The Night Together #3
19. Tumbling Dice #3
20. Happy
21. Prodigal Son #1
22. Prodigal Son #2
23. Brown Sugar #3

昨年ネットに公開されたウッドストック・リハーサルのアッパー音源が補正と補填による最長最良盤で登場!

おさらいですが、ウッドストーク・リハーサルとは、78ツアー開始前にNY州ウッドストックのスタジオにこもって実施したリハーサルというか、イアン・マクレガン、ハープのシュガー・ブルーまでも所々で加わったセッション。
その様子を収めた音源は部分的に昔からブート化されており、アナログ落し2枚組の『1978 TOUR REHEARSALS / BACK TO THE 50'S』、ジャケがかわいい『THE ROLLING STONES』、音質向上で当時は驚いた『THE WOODSTOCK TAPE 1978』(IMP-CD 003)などなど。
そして97年、既発より音質も向上して左右のチャンネルも直り、収録部分が長くなったり、初音源も追加された4枚組『THE COMPLETE WOODSTOCK TAPES』(VGP-130)が決定盤としてリリースされ、LPサイズボックスセットの同名フルコピー盤(写真一番右)がRed Devilから、また前述の絵ジャケをスリップケースに仕立てたコピー盤がOMSからリリースされたりしました。

           

その音源のロージェネ音源が昨年ネットに公開され、素晴らしい音質向上を遂げつつも、左右のチャンネルが逆、ダブり部分があり、トラック分けがいい加減、さらには既発盤で聞かれた曲のうち、"Far Away Eyes" "Let's Spend The Night Together" "Happy" "Prodigal Son"、さらにもう一つの"Tumbling Dice"も"Brown Sugar"もなく、"Memory Motel"も長いテイクがいないなどの残念なところも。
あと今作のインフォを読んでそうだったというのが、ピッチも低かったりと。さらにクレジットもなかったり。

ということでしたが、それをそのままリリースしたのがMoonchildの4CDWOODSTOCK TAPES(MC-SP-005)で、上記の欠点そのままでクレジットも誤りが散見されており、そのあたりは昨年7月に紹介したとおり。

  

そんなわけでしたが、このアッパー音源がなぜ他のレーベルからはリリースされないのだと思っていたところ、今回、満を持してそれらの欠点が払拭された最長最良決定盤の登場です。

左右はもちろん修正され、微妙に狂っていたピッチも補正され、ダブりは削除されています。
そしてDisc4のtrk10以降の45分ほどに及ぶ欠落音源は既発盤からピッチと音質を丁寧に補正されたうえで補填されています。
とはいえ今回のアッパー音源との音質差は大きく、それだけ今回のアッパーぶりが際立ちますが、これが入っているといないとでは大違い。

そしてトラック分けもクレジットもばっちり。
ということで上記曲目もインフォのとおりわかりやすく縦に並べてみました。
ちなみにMoonchildリリース時に、"Instrumental"という曲もわかる範囲で最初は記載していましたが、ちゃんと原曲と聴き比べるとどうにもわからなくなってきたのでそちらはnew arrivalsでは割愛しています(笑)

ということでこちら、これ以上何を書くことがあろうかという素晴らしい作品に仕上がっています。
まさにインフォのとおり。

78の荒々しいストーンズが奏でる"Tell Me"と"Play With Fire"、さらにはしっかり何度もやりながらも結局78ツアーではお蔵入りした数々、そして何より彼らのルーツであるR&BやR&Rの数々。
これらを初めて聴いたときの衝撃が思い出される素晴らしいセッションが大きく向上した素晴らしい音質で堪能できるようになり、既発全てを不要とするとするこの最長最良盤を通しで聴くと感慨深いものが。

ちょうどいまFULLY FINISHED STUDIO OUTTAKESの音が出回っているところで、その高音質アウトテイクも勿論面白いですが、大幅な音質向上がなされ、スタジオ・セッションが目の前で繰り広げられているようなこのリアルなライヴ感、ストーンズ・ファンの一家に一枚というほどの至宝であります。


Feb 2021
PHILADELPHIA 1989 SECOND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Veterans Stadium, Philadelphia, PA. Sep.1, 1989

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4. Sad Sad Sad / 5. Undercover Of The Night / 6. Harlem Shuffle / 7. Tumbling Dice / 8. Miss You / 9. Ruby Tuesday / 10. Play With Fire / 11. Dead Flowers / 12. One Hit (To The Body) / 13. Mixed Emotions / 14. Honky Tonk Women / 15. Rock And A Hard Place / 16. Midnight Rambler
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Little Red Rooster / 3. Before They Make Me Run / 4. Happy / 5. Paint It Black / 6. 2000 Light Years From Home / 7. Sympathy For The Devil / 8. Gimme Shelter / 9. It's Only Rock'n Roll / 10. Brown Sugar / 11. Satisfaction / 12. Jumping Jack Flash / 13. Carmen

ライヴから31年半を経て、Steel Wheelsツアー2日目、今作が初のブート化!
インフォによると、これは以前からトレーダー間には出回っていた音源とのことですが、これまで一切ブート化はされてこなかった隠密音源。
ということは何かしら悪いんだろうなと思って聴いてみると、初日ほどではないものの十分聴ける、というかこれまた聴きやすいサウンド。
でも聴き比べてみようとネットで探し出して落としてみた音とは月とすっぽん、そっちはちょいこもってるしピッチが遅く、同一音源ながら今作とはもう別物です(笑)
まぁきっとそれとはマスターが違うんだろうと思いつつ、今作の音は全然聴けちゃいます。

とはいえ今作もずっと安定しているかというと、"One Hit"ではセキュリティーでも来たのかちょい乱れたり、"Rock And A Hard Place"ではチリチリなるところとか、それなりにあったりはしますが、見事な調整でこもったりすることもなく、低音から高音までそれなりに鳴っていながら耳に突き刺さるようなこともなく、周りの歓声などはそれなりに拾っていますが、カセットテープ時代としては良好な"
very good"。
そういえばインフォを見て思い出しましたが、Steel Wheelsツアーは開始直後はUptown Hornsはいないものとよく言われていましたが、このツアー開幕の地フィラデルフィアでは2公演とも彼らはしっかりいます。
次のトロントではいなかったりしましたが。

さて演奏ですが、初日と2日目ではこんなに違うものかという。
初日にトラブった"Shattered"はあっさりセトリ落ち、"Harlem Shuffle"ではミックが途中で歌詞が飛び?、"Dead Flowers"での節回しも聴きなれたものになり、"Rock And A Hard Place"のスペシャルエンディングもなくなります。
しかしこの日の"Midnight Rambler"、録音ポジションによる影響なのか、妙にピアノがオンで面白い。これも試行錯誤によるものか?(笑)

そして"Before They Make Me Run"ではキースがミラクルイントロ(笑)
これ、インフォによると「キース・コーナーの曲順が前日と入れ替えられており、そのせいで彼が「Happy」のキー(=4カポ)で「Before They Make Me Run」を弾きだそうとしてしまう傑作な場面も。もしかしたらローディーが間違えて4カポ・テレキャスを渡してしまったのかもしれません。結局このせいで翌日からは初日と同じ順番に戻りました。」とありますが、"Before They Make Me Run"から"Happy"という曲順は変わってないし、「?????」と。
この日の遠景隠密ビデオをYouTubeで探し出して凝視してみるも、"Before They Make Me Run"で4カポ・テレキャスを持っているわけでもありません。
しかーし、ここでずいぶん時間を要してから次の"Happy"にたどり着いたときにその意味がわかりました(笑)
キース、4カポ・テレキャスにギター・チェンジして2曲目の"Happy"にいくところで、また"Before They Make Me Run"を一瞬弾いちゃうという、これまたミラクルイントロをやらかしてます(爆)
ということで、曲順が変わったわけではないんですが、連続ミラクルイントロでちょっとインフォも混乱したのかも。

そしてインフォを見てから気になってた"Paint It Black"。
なんじゃこのシンセ・イントロは!!なるほどこれは聴きどころの一つながら、こりゃボツになるわなと(笑)
そんな感じで確かに前日の初日とこんなに違うものかという面白い演奏です(笑)

しかーし!アンコールの"JJF"ではせっかくのスタジオバージョンを意識したキースのイントロが初日と同じくPAミスなのか冒頭鳴らず(苦笑)
なんでやねん!

ということで期待以上に聴きやすく、初日とあわせて2日目の演奏がこんなに違うのかと楽しめるタイトルでした!

 

PHILADELPHIA 1989 FIRST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Veterans Stadium, Philadelphia, PA. Aug.31, 1989

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4.
Shattered (aborted due to power failure)  / 5. Sad Sad Sad / 6. Undercover Of The Night / 7. Harlem Shuffle / 8. Tumbling Dice / 9. Miss You / 10. Ruby Tuesday / 11. Play With Fire  / 12. Dead Flowers  / 13. One Hit (To The Body) / 14. Mixed Emotions / 15. Honky Tonk Women / 16. Rock And A Hard Place
●Disc 2
1. Midnight Rambler / 2. You Can't Always Get What You Want / 3. Little Red Rooster / 4. Before They Make Me Run / 5. Happy / 6. Paint It Black / 7. 2000 Light Years From Home / 8. Sympathy For The Devil / 9. Gimme Shelter / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Brown Sugar / 12. Satisfaction / 13. Jumping Jack Flash / 14. Carmen - The Ride Of The Valkyries

82欧州を最後に暫くツアーにも出ず、解散の噂で持ちきりだった80年代中頃、イアン・スチュワートは亡くなり、なんとミックとキースがソロアルバムは作るわ、ソロコンサートには出るわで、本当にストーンズは解散かと思われていた89年、新作STEEL WHEELSにあわせて、実に7年振りにストーンズのツアーが大復活!!

そのSteel Wheelsツアー開幕の地はフィラデルフィア。
同じフィラデルフィアながらもこの初日の会場であるベテランズスタジアムではなく、JFKスタジアムでツアー開幕直前に行われた2日間のゲネプロは、DEAD MAN CUMMINGにて素晴らしいSB音源が流出していましたが、このツアー初日を収めたブートは隠密音源のELECTRICAL DISCHARGE(DWP-003)のみ。
痒いところに手が届きながらもちょいと何かしらの欠点があったりした、いまや懐かしのDirty Work Productionによる作品でした。


そしてこのツアー初日は、89ページでも紹介しているとおり、ツアー初日のみ演奏された"Shattered"の演奏後半、停電というか音が出なくなるトラブルに見舞われたことで有名(笑)
そんなわけでそのレアな1曲だけはGodfatherの20 YEARS RARE LIVE 1969-1989(GF 002)やTSPのATLANTIC CITY '89の4CDバージョンやそのコピー盤などに収録されていたりもしました。
また、"Undercover Of The Night"のライヴ初演、当時は久々復活の"Ruby Tueday"や"Play With Fire"、そしてウォームアップギグは除いて当然のことながら新曲初披露、そして"Rock And A Hard Place"の本番ではこの初日のみのスペシャル・エンディングもマニアには聴きどころ。
いやそんなことより、7年ぶりのライヴ初日にしてこの充実した演奏こそ聴きどころなのであります。

そんなツアー初日がアップグレードして登場。
DWP盤と比べると大元のマスターは同じながらもヒスノイズが減少し、DWP盤では欠落したままであった"Play With Fire"終了後から"Dead Flowers"冒頭までの30秒ほど、そして"One Hit"開始直後の4秒ほどの欠落は本公演を収めた隠密映像の音源から補填がされています。
その補填音源はPignoseによるCD-Rと同じながら、そちらではモノラル処理がされていたようですが、今作では2か所の補填のうち前者ではかなり左寄りなのはちょい惜しい。後者はセンターにあるんですが。
また、"Undercover Of The Night"の中盤でしばらく右chがオフ気味になり、その後バリバリッと復活してくるのはDWP盤と同じ。これは大元のマスターに起因するものと思われるので仕方なし。
いやしかしこの"Undercover Of The Night"の初演がかっこいいのだ。
そしてなんといってもDWP盤ではちょい速かったピッチが正しくなっているのは嬉しいところ。
なお、インフォによるとDWP盤よりもジェネレーションは若いものの、枝分かれコピーの際に生じたと思われるデジタル・ノイズが"Midnight Rambler"前半に混入してしまっており、そこはDWP盤によるパッチあてでは音質差が出てしまうためにデジノイズを目立たない処理をしてると。
これたぶんDisc1の"Mixed Emotions"以降にも入っているプチパチノイズのことかと思いますが、ところどころ歪みがあったりプチギャップもあったDWP盤と比べるとすんなり聴けちゃいます。

いやしかし7年ぶりのストーンズ大復活ですよ!
そんなブランクを感じさせないフレッシュでエナジー溢れる演奏に、観客も大喜び。
今回久々に聴きましたが、ミックの節回しがちょっと新鮮に聴こえるところも多く、こりゃナイス!!
周りの掛け声や口笛はところどころで拾っていますが、これぞツアー初日の臨場感というもので、耳障りなほどではありません。
カセットテープによる録音によりいろいろ粗いところはありますが、総じて"
very good+"でツアー初日に萌えるマニアにはEX級の音質(笑)
しかしアンコールの"JJF"、せっかくのスタジオバージョンを意識したキースのイントロ冒頭の音が鳴らないってのはPAミスでしょうが、大目玉だったでしょうね。

ということでちょいと興奮したツアー初日のナイスなアップグレード盤でした!


Jan 2021
PALLADIUM 1978 』 no label (2CD)
aud.recordings@Palladium, New York City, NY. Jun.19, 1978

 ●Disc 1
1. Intro. / 2. Let It Rock / 3. All Down The Line / 4. Honky Tonk Women / 5. Star Star / 6. When The Whip Comes Down / 7. Respectable / 8. Miss You / 9. Just My Imagination
●Disc 2
1. Far Away Eyes / 2. Love In Vain / 3. Beast Of Burden / 4. Shattered / 5. Sweet Little Sixteen / 6. Tumbling Dice / 7. Happy / 8. Brown Sugar / 9. Jumping Jack Flash / (bonus) 10. Don't Look Back

2021年新作ブートの一発目は、最高の演奏でないわけがない78のシアター・ギグが登場。
本公演は6/17のJFKスタジアム公演から一日おいての公演で、78のスタジアム公演とシアター・ギグ公演を両方見れちゃったニューヨーク、うらやましすぎる。

さて、この会場は、後にディスコに改装された際の内装設計は日本人の磯崎新によることで知られるパラディアム。
この公演の音が初めて世に出たのは、2005年、EXILEによるNEW YORK PALLADIUM(EXM-005AB)。


アナログ時代には発掘されなかったのか、それとも世に出すレベルに至らないと判断されたのか、ライヴから27年も経ってようやく世に出たEXILE盤は、シアター・ギグ公演を聴けるだけでもありがたいというリリースながらも、元テープのヨレが散見されたり音量変化もあり、中高音域が刺激的な音の仕上がりで、全般的にはマニアは平気で聴けちゃうけど"good"程度の隠密。
そして以降もそれ以上のものはないということを示すように、他のレーベルからは一切リリースされてこなかった公演。

わたしもそのEXILE盤はリリース当時はスルーしてしまっており、本公演を初めて聴いたのは2012年にLHがHAMPTON COLISEUM 1978をリリースした際のギフトCDRTHE NEW PALLADIUM MASTER 1978によって。
そしてそのギフトCDRと聴き比べてみたいと、ようやくEXILE盤をゲットしたのでした(笑)
その辺りはこの掲示板のログを2012年までさかのぼるとまだ残ってます(笑)

そんな公演でしたが、LHがギフトCDRではなくプレスCDとしてリリースしたのが今作。
ジャケなどは当日の写真とオフィシャルのテキサスを踏襲した作りがナイス。
そしてギフトCDRと比べると"Honky Tonk Women"と"Far Away Eyes"の後の曲間を修正しているようですが、何か大幅なアップグレードがなされているわけではありませんが、ギフトCDR同様ナチュラルな仕上がりで、大元は同一のマスターながらもジェネ落ちが散見されたEXILE盤のようなテープのヨレや高音が耳に突き刺さることもなく、安定して聴いていられます。
まぁEXILE盤はEXILE盤で激しい中高域が78らしいとも感じられましたが、ヨレや音量変化といった欠点があったので、ようやくそれを上回るプレスCDの登場といったところ。
とはいえそれと比べるとナチュラルになっているものの、大幅な向上をしているわけでもないので、ちょっとマニア向けの"
very good-"程度。

しかーし、78のシアター・ギグということでマニアには嬉しいアップグレード。
78らしいワイルドなストーンズを堪能できます。
曲間では周りの声などが耳につきますが、曲中はさほど邪魔なものはなく、"Honky Tonk Women"でのご当地"New York City"で盛り上がり、スタジアムと違って新作『SOME GIRLS』からの曲をリクエストしたり好反応だったりするシアター・ギグらしい臨場感も相まって、72や73もいいけどやっぱ78はすげーなと、失語症。
いやほんと素晴らしい。

なお、ラストにはEXILE盤と同じく前座のピーター・トッシュのステージにミックが飛び入りした"Don't Look Back"が収録されています。



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