- atsu-y's New Arrivals -

BBSで第一印象を紹介した atsu-y's new arrivals の保管庫です。
本編に移行したりすれば削除していきます。

2018

Jun

               
Berlin 2018  /  Edinburgh 2018  /  Boston 1972  /  Antwerp1973  /  Manchester 2018  /  Coventry 2018  /  Southampton 2018  /  London Stadium 2018 2nd Night  /  London Stadium 2018 1st Night

May

   
Dublin 2018  /  Vienna 1976  /  It's Only Rock'n Roll

Apr

         
Paris Sessions 2002  /  Licks Sessions  /  Forty Licks Sessions in the studio  /  No Filter in Stockholm  /  Liver Than You'll Ever Be - Stereo Matrix  /  Live in Oakland 1969

Mar

     
All About You  /  Licks Japan Tour 2003  /  Osaka 1988 1st & 2nd Night  /  Midnight Ramblers

Feb

   
Get Your Kicks  /  Brussels Affair - The Complete Recordings  /  Live In Holland

Jan

 
Hyde Park July 1969  /  The Last Time For A While

 XXXXX

Go to 2017 / 20162015 / 2014 / 2013 / 2012 / 2011 / 2010 / 2009 / 2008 / 200720062005 / 20042003
[ 2017〜2003はそれぞれの年代の別ページに飛びます ]

 

June 2018
BERLIN 2018 』 no label (2CD)
aud.recordings@Olympiastadion, Berlin, Germany. June 22, 2018

●Disc 1
1. Intro. / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Just Your Fool / 6. Like A Rolling Stone / 7.
She's A Rainbow / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Paint It Black / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Slipping Away / 13. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Jumping Jack Flash / 6. Brown Sugar / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction

LHからはNo Filter UK/EUツアー開幕のダブリンから7公演目のエディンバラ公演まではすべてリリースされていましたが、カーディフ、ロンドン・トゥイッケナムを飛ばして、10公演目のベルリン公演が登場。

欧州本土ドイツに渡ってのこの隠密録音は、これまで開幕のアイルランドからイギリス全土をカバーしてくれていたCL氏とは異なり、wb氏による音源。
これがまた絶品。上から下までクリアで音像も大きく骨太でいて、周りも騒がしくないという、No Filter 2018最上級の極上録音 "
EX" です。

「ベルリン半端ねぇ!」
その一言だけでいいんじゃね?という嬉しいサウンド。
とはいえ聴き進めると"Just Your Fool"の前に左側に小さな連続的なデジタルノイズ、"She's A Rainbow"や"You Can't Always Get-"序盤などところどころで左側に風があたってるようなノイズがあったり、そして"Start Me Up"にはインフォにあるように2箇所、1:47と2:03に音飛びがありますが、そこはパッチあてによってほとんど気づかないほどに修正されています。
また、定位が僅かに右に寄ったりするところがあったりもしますが、それらをさしおいても極上サウンドであります。

しかーし、演奏は極上とはいかないところが面白いところ(笑)
とはいえ大きく乱れるといった感じではなく、"Just Your Fool"では締まらないスタートにあれれ?といった感じ。
そして"Midnight Rambler"にはどうにもキレがありません。
ドイツといえばNo Filter 2017の開幕の地ハンブルグ、そして翌公演のミュンヘン、中盤にデュッセルドルフと14公演中3公演も行い、更に今回2018はベルリンという、地図で見るとちょうど十字を切ったような順番で、さらにこの後シュトゥットガルトも加えて合計5公演も開催された親石国。
そんな環境でリラックスしたのか、ちょっとしまらないところがちらほらあります。
でもキースもこのツアーでは2回しかやらなかった"Slipping Away"をやるなど、別に流そうとしているわけではありません。
でも"Start Me Up"以降、ミックの喉もチョイと辛そうになり、ちょっと惜しいベルリン公演。

とはいえこのサウンドは素晴らしい、そんなベルリン公演でした! 

 

EDINBURGH 2018 』 no label (2CD)
aud.recordings@Murrayfield Stadium, Edinburgh, Scotland. June 9, 2018 

●Disc 1
1. Intro. / 2. Start Me Up / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Under My Thumb / 7. Ride 'Em On Down / 8. She's A Rainbow / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Paint It Black / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. You Got The Silver / 14. Happy
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Jumping Jack Flash / 5. Brown Sugar / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction

UK/EUツアー前半最後となる7公演目は最北端エディンバラ。

この日はオープニングは"Start Me Up"、レア曲は"Under My Thumb"、voteは"She's A Rainbow"。
そのオープニングのイントロでまたもや押さえ違いをするキース、さすがです(笑)
しかしこの日の演奏は結構しっかり走っていて、おっかなびっくり感は皆無といった感じで進みます。
"Ride 'Em On Down"でミックは調子を変えて歌っているのも余裕の表れか。
"She's A Rainbow"も"You Can't Always Get What You Want"も美しく、60年代のメドレーが美しい。

いやしかしエディンバラいいわー!と思いながら聴き進めていられるのも、この音質がいいからでもあります。
今回もCL音源ですが、今回はなかなか、いやかなりいい!
キースのギターが前に出ていてゴリゴリと、そして音像も大きく、低音もしっかり出ているナチュラルにして骨太なサウンド。
このあたりは元音源と比べるとさらに向上しているのがよくわかります。
そして周りの黄色い歓声などもなく、安定。
ただし"Let's Spend The Night Together"や"IORR"の途中で"ウォ〜ウ!"とか、"Under My Thumb"のイントロとかで左側に地味〜に男性の声が入ってたりしますが、まぁ許容範囲(笑)
でも"You Can't Always Get What You Want"での地味すぎるコーラスとはちょっと不気味でもありますが。
いやしかしこの音質は素晴らしい"
EX"〜"EX-"。

そんなわけで安定したサウンドで安定した演奏を聴き進めていけますが、そのまま終わらないのがストーンズ。
異変が起こるのはキース・コーナーでありました。
"You Got The Silver"を渋くきめ、この日はツアー3回目の"Happy"。
そこで異変はやってきたのです。
ロニーのソロからの戻るタイミングを間違え、あら?オレ違った?と思うもバックコーラスとあわず微妙な空気の間が続きます(笑)
まぁ何事もなかったようにまた歌に戻りますが、この日を最後に"Happy"をやってません(笑)

それでもこの日の"Midnight Rambler"は素晴らしい!
チャーリーの煽りとそれに絡むギター、そして音を聴くだけでも頭に浮かぶミックの驚異のパフォーマンス。
これが齢70オーバーズが奏でるランブラーかと、戦慄を感じずにはいられません。
マンチェでは挟んできた"You Gotta Move!"という掛け声をよそに、いつものキッチンでもなく今度は"Hellhound On My Trail"!!
こりゃ凄い!!

そんなわけで最北端のエディンバラの名演を高音質で収録した、素晴らしい作品でありました!

 

BOSTON 1972 』 no label (2CD)
aud.recordings@Boston Garden, Boston, MA. Jul.18 & 19, 1972

●Disc 1 - Boston Garden, Boston, MA. Jul.18, 1972
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Love In Vain / 9. Sweet Virginia / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Band Introductions / 14. Bye Bye Johnny / 15. Rip This Joint / 16. Jumping Jack Flash / 17. Street Fighting Man / 18.
Honky Tonk Women
●Disc 2 - Boston Garden, Boston, MA. Jul.19, 1972
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Love In Vain / 9. Sweet Virginia / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Band Introductions / 14. Bye Bye Johnny / 15. Rip This Joint / 16. Jumping Jack Flash / 17. Street Fighting Man


1972年のボストン2デイズといえばマニアにはブートでは昔からお馴染みの公演。
そしてキースの自伝Lifeによって、7/18の開演が大幅に遅れた事件についてもすっかり有名になったボストン。

ストーンズ御一行は前日にカナダのモントリオールでのライブを終え、この7/18にアメリカに再入国しますが、その際審査中に写真を撮られたことに腹を立てたキースがそのジャーナリストを蹴り飛ばしたことで、プロヴィデンスの警察、この事件で有名になった当時33歳のフランク・リッチ巡査に逮捕されてしまいます。
ならば俺も逮捕しろと、ミックにボビー・キーズ、そして当時ストーンズ・レーベルの社長だったマーシャル・チェスまでもが志願して逮捕されて拘留される羽目に。
そんな状況を打破したのがボストン市長。当時プエルトリコ居住区では移民の暴動騒ぎが起きており、もひとつおまけにここで暴動が起こってはたまらないと警察に釈放を要求し、ようやく釈放されたメンバーは警察車両の行列で会場に送り届けられることに。
そんなわけで5時間遅れでようやく開始された公演ですが、もう日付は7/19になっていたという。

ということで実際には日付が変わった7/19に開演した7/18公演から紹介していきます。
この公演の隠密音源は2種類が出回っており、ソースで分類すると以下のとおり。
本作のショップインフォとはrecorder1と2の表記が逆になってしまいますが、個人的にはブート化された順で把握してるのでこちらで。

[recorder 1]
モノラル隠密、ジョー・マロニー音源。"You Can't Always Get What You Want"の中盤に欠落あり。
  1994THEY'RE REALLY ROCKIN' IN BOSTON(VGP-020 初回銀盤):"You Can't Always Get What You Want"は丸々カット。
  2005MIDNIGHT GAMBLERS(EXM-009AB D1):ピッチが速く、"You Can't Always Get What You Want"中盤は欠落。
  2005JAILHOUSE ROCK(DAC-026 D1):"You Can't Always Get What You Want"はrecorder2にて補填。
  2013SGT. FRANK RICCI'S LONELY HEARTS CLUB BAND(TCDRS-27):新タラ。未聴。
        

[recorder 2]
recorder 1の後に出回った別音源のステレオ隠密。こちらの方が聴きやすい。
  2008THEY'RE REALLY ROCKIN' IN BOSTON(VGP-020 2008年黒盤):"You Can't Always Get What You Want"後の曲間に欠落。
  2009THE GOLDEN ERA 1969-1974 VOL.2(SODD-094):VGP盤よりやや劣化したマスターと感じるサウンド。
    

ということですが、今回のLHによるリマスター作は、recorder2のステレオ隠密を元にしつつ、左chのこもりと歪みを解消したアップグレード盤。
特に左chのハイエンド処理とノイズ消去は見事です。
そして"You Can't Always Get What You Want"の7:28〜7:45、演奏終盤から演奏後のMCのカット部はrecorder1で補填されています。
なお、元音源ではどうやらボストン市長らしき人物の釈明アナウンスが含まれていますが、収録時間の関係でカットされているようです。
この音源、冒頭はボヤーっとしたところもありますが、全体的にナチュラルで当時を考えれば素晴らしい"
very good+"。
ということで、数多くあったボストン初日のアップグレードにして代表盤降臨といったところ。

しかしこのボストン初日、"Rocks Off"の曲名を告げた後、ミックも拘留騒ぎで遅れたことを謝罪していますが、その大幅な遅れや拘留騒ぎのせいで演奏もすこぶるワイルド。
そしてここはボストン、"Midnight Rambler"でのアソコでは大盛り上がりです。
また、"Bye Bye Johnny"ではいつもは"Keith Richards on guitar"で始まるのに、メンバー紹介の順を間違えて"Mick Taylor on guitar"から始まるというちょっと間抜けなことに(笑)
さらにはアンコールにはレアな"Honky Tonk Women"も披露し、2番の歌詞ではNYCをここボストンと変えて歌っています。

続いて7/19。
先の拘留騒ぎと並んでボストン72といえばとキースの自伝で語られているのは、キースに2人目の父親と言わしめたポーランド人フレディ・セスラーとの出会い。
極上のコカインを持参してキースのホテルをノックしたとのことですが、それはこの7/19のステージ前だったのではと。
そんなこともあってか、バンドもノリにノッてこの7/19も凄まじいR&Rハリケーンを吹き荒らします。
"Gimme Shelter"ではミックがエンディングにかけてのシャウトを始めるも演奏が終わってしまうという面白いことに(笑)
そしてはい、"Midnight Rambler"でのボストンにはこの日も大盛り上がりです。

そんな7/19も隠密ブートでは2種類の音源が知られています。

[recorder 1]
モノラル隠密で"You Can't Always Get What You Want"途中までのみ。
  1995GINSOAKED BARROOM QUEEN IN BOSTON(WG-008):"Sweet Virginia"はフェードイン。"You Can't -"は尻切れで以降recorder2。
  

[recorder 2]
モノラル隠密で全曲収録。"Midnight Rambler"終了後のメンバー紹介前にカットあり。
  2005MIDNIGHT GAMBLERS(EXM-009AB D2):これまたピッチが速い。
  2005JAILHOUSE ROCK(DAC-026 D2):これまでの決定盤。
    

ということで実は全編収録したものはrecorder2しかなく、今回もそのrecorder2ですが、DAC盤と比べるとわずかにクリアになっています。
とはいえちょっと距離感を感じる演奏はやや団子気味の"
very good"程度の隠密ですので、それほど大きな向上ではありませんが、そうした音源であるだけに僅かな向上も嬉しいところ。
さらにピッチも細かくアジャストされており、マニアには嬉しいアップグレード。

ということでR&Rハリケーン、72ボストン2デイズのアップグレード盤でした!

ただしこちら、下で紹介しているHANTWERP 1973もそうだったんですが、背や裏ジャケの文字が黒地に対して目立たない色使いなので、どうにも文字が判読不能。
元データでは綺麗に読めるんでしょうが、印刷してみるとコントラストが落ちて読めなくなるという感じで、そこはもったいない。

 

ANTWERP 1973 』 no label (1CD)
aud.recordings@Sportpaleis Merksem, Antwerp, Belgium. Oct.15, 1973

1. Brown Sugar / 2. Gimme Shelter / 3. Happy / 4. Tumbling Dice / 5. Starfucker / 6. Dancing With Mr.D. / 7. Angie / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Midnight Rambler / 10. Honky Tonk Women / 11. All Down The Line / 12. Rip This Joint / 13. Jumping Jack Flash / 14. Street Fighting Man

あまりブートがたまるとそれはそれでストレスなので、ワルシャワの余韻に浸るのもほどほどにしてブート紹介をば簡単に(笑)

現役ツアー中でいろいろリリースされている中で73年のアントワープとは!と驚いたリリース。
そう、インフォにもあったとおり、この日はあのブリュッセル公演の一つ前の公演ということで、演奏は素晴らしいながらも、ブートでは1995年にSound ShelterからリリースされたHOW COME YOU TASTE SO GOOD(SS 102)という紙ジャケCDでのみブート化されていた公演。

そのHOW COME YOU TASTE SO GOODですが、税関対策なのかCDレーベル面の曲目名はストーンズとは想像もつかない変な曲名が並んでおり、いやそんなことよりピッチがかなり遅いという致命的に非常に残念なつくり。
しかしながらこの元音源、距離感は感じるものの隠密音源にしてはミックのボーカルとキースは大きく、テイラーはややエコーがかっていて"Angie"以降ではカットが散見されるもののかなりイケてる隠密だったにもかかわらず、いかんせんピッチが遅いということでHot Stuffでも紹介していませんでした。

それが今回ピッチ修正とカット部分の雑な編集が修正されたところ、かなりのアップグレード版に。
決して万人に勧められるようなものではなく、テープ音源らしいヒス成分も入ったマニア向けの隠密で"Midnight Rambler"にはざっくり欠落があれど、ピッチ補正によって一気に"
very good+"に昇格し、73欧州好きにはたまらない逸品に仕上がっています。

演奏も"Happy"でのミックとキースのハモリにテイラーの昇竜ソロ、"Tumbling Dice"でのミックのキレキレシャウト、"Dancing With Mr.D."でのテイラーの妖しさ満点ソロ、超絶"Midnight Rambler"(途中でテープが止まりますが)、そして極めつけがラストの3連荘と聴きどころももちろん!というかやはり73欧州、凄いです。

超絶73欧州の名演がこうして蘇ったことに感謝感激でありました!

 

MANCHESTER 2018 』 no label (2CD)
aud.recordings@Old Trafford, Manchester, UK. Jun.5, 2018
 
●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5.
Shattered / 6. Just Your Fool / 7. Let's Spend The Night Together / 8. Like A Rolling Stone / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Paint It Black / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. You Got The Silver / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction

コベントリーでのチャーリー生誕祭の後はマンチェスター。
会場はマンチェスター・ユナイテッドFCのホーム、オールド・トラッフォード。
数々の名勝負が行われてきたことから"The Theatre of Dreams"という別名を持つ、サッカー・ファンにとっては聖地である会場で、ストーンズは初。

そんなマンチェスター、ツアー発表当時のチャーリーとロニーのインタビューで、チャーリーもオールド・トラッフォードは売れて欲しいといったことを語っていました。
が、チケット発売からしばらく経ってもソールドアウトとはならず、どうやら当初は6/2に検討されていた追加公演もなくなり、代わりにコベントリー公演が登場することになり、行けたら行きたいと思っていた地だけにやきもきしましたが、この夢の劇場でストーンズは素晴らしい演奏を繰り広げます。

まずはオープニングの"JJF"、そして"IORR"にもいつも以上のキレがある!
"Tumbling Dice"ではちょっと乱れる箇所がありますが全く問題なし!
そこから現時点では今ツアー唯一のレア曲"Shattered"!
スピードは昔より落ちてるけど、これぞロール、素晴らしいではありませんか!キースも思った以上に弾いてます弾いてます。
これは目の当りにしたらやばいかも。

そして「昔はOdeonで何度も何度もやったよ。そのあとフリー・トレード・ホール(あのディランへのユダ!事件のところ)でもやったね」と昔を懐かしんでやったのは "Just Your Fool"。いいですなぁ〜。
そしてvoteはやっぱり今も大人気で選ばれるんですねぇ〜の"Let's Spend The Night Together"。
これもいいぞ!
さらに先の"Shattered"だけでなくもひとつレア曲、コベントリーに続いての "Like A Rolling Stone" とまさに大サービス!!
ここまで絶好調!まだまだいけるぞストーンズと。

マンチェスターはもうここまででも十分と思いきや、"Miss You"のイントロはシビれさせてくれるし、凄いのが"Midnight Rambler"。
ロニーとチャーリーの掛け合いも素晴らしければ、"You Gotta Move"を挟んで来るわ、その後のチャーリーとロニーがまたかっちょいい。
いやぁ〜ほんと素晴らしい!齢70を超えてまた進化するストーンズ、おそるべし!!

そんな素晴らしい演奏を聴けるマンチェスターですが、こちらも元はネットに公開された隠密音源で、No Filter 2018ツアーでは毎度のCL音源。
音像は大きくとらえてられているのですが、元音源はコベントリーと同じようにこれまた一枚フィルターがかかったような音。
それがこちらの作品ではまたしてもイコライジング調整でかなり改善されていて、薄皮一枚剥いだ迫力ある素晴らしいサウンドに生まれ変わっています。
高音がスカッと抜けのの良い音質かというとちょっと違いますが、ナチュラルで中高域ががっちりしたサウンド。

そして周りは曲中はうるさくはないんですが、曲間でたまに聴こえる日本人の掛け声がちょっとマイナスポイント。、
「ミックちゃん」とか「すけべー」とか「チャーリー・ワッツがんばれー」とかいろいろ(苦笑)
もちろんファンがそうして楽しむのは断然自由ですが、隠密録音としてはちょっとということで、"
EX"〜EX-"。
ちなみに"Let's Spend-"の3:10あたりの揺らぎは元音源に起因するもの。

いやしかしこんな名演をこんな音で録音してくれていて、ありがたい限りのマンチェスターでした!!

 

COVENTRY 2018 』 no label (2CD)
aud.recordings@Ricoh Arena, Coventry, UK.June 2, 2018
 
●Disc 1
1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Paint It Black / 6. Ride 'Em On Down / 7.
Like A Rolling Stone / 8. Dead Flowers / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Happy
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Jumping Jack Flash / 6. Brown Sugar / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction

ダブリン、ロンドンx2、サウサンプトンを経てストーンズが向かったのは47年ぶりとなるコベントリー。
そう、ブートではおなじみの1971/3/6以来、47年ぶりなのです。
その1971年のライブはブート化されているのは1stショーのみで、2ndショーはセットリストすら判明していませんが、おそらく当時のセットリストから、1stショーと同じくアンコールに"Street Fighting Man"をやったのではと。

そして47年経って再訪したコベントリー、47年前におそらくアンコールで最後に演奏した"Street Fighting Man"から開演!!
そんなことを考えて聴くだけでオープニングの歓声には涙ものであります。

さて、この作品の元音源もネットに公開されたもの。
インフォには元音源の欠点が書かれていましたが、元音源を聴かなければ何の疑いもなく重低音のきいた良好音源と思うサウンド。
そう、元音源はなんともダイレクト感のないちょっとこもったサウンドで、特に冒頭は距離感もあってイマイチだったのです。
それがこの変わりようったら素晴らしい!
演奏がくっきりと浮かび上がり、比べたら笑っちゃうほど向上しています。
ということで怒涛のイコライジングなんでしょうが、高音が耳に突き刺さったりヒスノイズがといったことはありません。
歓声はサウサンプトンほどうるさくもなく、たまに曲中に話し声も入ってますが、臨場感を感じる程度。
そんなわけで元音源からは大幅に向上して素晴らしい、でも極上音源と比べるとダイレクト感は半歩譲るといった"
EX-"。

いやしかしコベントリーが開催されたのは6/2。そう、チャーリー77歳の誕生日!喜寿ですよ!
そして前日の6/1はロニーの71歳の誕生日だったのです。
わたくしほんとはこの日程も狙ってたんですが、渡航はかなわず残念無念。

そんなロニーの誕生日明けですが、"Tumbling Dice"でロニーは大外し(笑)

そしてこの日は"Like A Rolling Stone"がツアーで初めて登場。
嬉しくなるのがその"Like A Rolling Stone"が終わると会場内に"Happy Birthday to You, Happy Birthday dear Charlie"の合唱。
そしてロニーは昨日だよという観客の話し声。何とも心が温まる瞬間。この場にいたかった!

そして妙にゆっくりな"Dead Flowers"がレア曲として登場。
キースのハモリも力強く、ロニーのソロもさらに力強く始まり味わい深いソロを弾いてますが、曲のラストはなんとなくしまりがない(笑)
でも"You Can't Always-"でのロニーのソロはいい感じ!そしてリプライズも!

それにしてもこの日はロンドンやサウスハンプトンで感じられたミックの喉の不調を全く感じない好調ぶり。

そしてお楽しみはバンド紹介。
サッシャがコールされるとリサと叫ぶメキシコかアルゼンチンからっぽい観客もいかがなものかと思いつつ、ミックは「バンドのメンバー二人が誕生日をここコベントリーで祝ったんだよ」と。
まずは前日誕生日のロニー。観客も"Happy Birthday to You"と。
そして「彼こそ今日が誕生日なんだよ」とチャーリーを!!
ミックもメンバーも観客と"Happy Birthday to You, Happy Birthday to You, Happy Birthday dear Charlie, Happy Birthday to You!" 。
いやほんと素晴らしい!メンバーの誕生日をライブで祝える機会は果たしてあと何度あることやら。

そんなわけでキースもやるのは"Happy"ですよ。
その"Happy"、ロニーのソロの間にロニーとコーラスに対してキースが先行してしまうというずれが発生していますが、まぁご愛嬌。
キースも気づいて笑って歌ってます(笑)

いやしかしこんなスペシャルなライブ会場が、日本の理研光学工業株式会社から発展したRICOHの名がついてるだけでも嬉しくなるというものです。

さて、後半はいつものセットということでやや面白みには欠けますが、Disc 1の最後は悪魔のイントロでDisc 2に続くというわけでフェードアウト。
が、悪魔のイントロのドンカマで音飛びのような事になってます。
これは元音源もそうなので、SEトラブルか録音時の音飛びなのかはよくわかりませんが、XAVELのコベントリーがリリースされれば聴き比べてみましょう。
でも音飛びに聴こえるところでDisc1が終わるのも気持ち悪いので、最近はDisc2冒頭の音をDisc1ラストでフェードアウトするのがスタンダードになったとはいえ、今回はその手前でフェードアウトしてもいいのにと。

いやしかしこの日のロニー、大外ししたりしてましたが、"Midnight Rambler"でのソロは素晴らしい!
誕生日明けでいろいろ遊び心満点なのか、やっぱりロニーは面白い(笑)

そんなわけでチャーリー喜寿の記念日のライブ、元音源のアップグレード・バージョンで堪能しました!
そしてコベントリーはXAVELからIEMマトリクスがリリースされるとのことで、そちらも楽しみであります!!

 

SOUTHAMPTON 2018 』 no label (2CD)
aud.recordings@St. Mary's Stadium, Southampton, UK. May 29, 2018
 
●Disc 1
1. Intro. / 2. Start Me Up / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Tumbling Dice / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Just Your Fool / 7.
Under My Thumb / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Paint It Black / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. The Worst / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Jumping Jack Flash / 5. Brown Sugar / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction

No Filter 2018 UK/EUツアーの4公演目は、ダブリン、ロンドンx2を経てあのタイタニック号が出港した港としても知られる、港町サウサンプトン。
吉田麻也が所属するプレミアリーグ・サウサンプトンFCで知られる町でもあります。

このサウサンプトンの前のロンドン公演ではミックの調子が後半みるみる悪化しており、さらにこのサウサンプトン公演に向けたウェブvoteがなぜか行われなかったこともあり、キャンセルされるんじゃないのかと世界中のマニアをやきもきさせていましたが、雨予報すらはねのけて無事開催されました!
無事開催されるだけで世界中が胸をなでおろすという、さすがはストーンズ。

そんなサウサンプトン、キースのなんじゃこりゃイントロの"Start Me Up"で開幕。
いやぁ〜ひどいもんです(爆)
でもね、74歳とかですからね。これを許せるかどうかであなたのストーンズ指数が測れそうなもんです。
でもミックは心配された喉の具合もよく、すっかり元気です。
ただし演奏はちょっともっさりした感じ。

"Tumbling Dice"なんかはキースもぐいぐいとワイルドさが溢れ、そこから点火していくかと思いきや、"IORR"でも点火には至らず(笑)
MCでは、サウサンプトンで初めてやったのは1963年。ゴーモン・シアターでボ・ディドリーとエヴァリー・ブラザースのオープニング・アクトとしてやったんだと会場をわかせます。
そうして始まった"Just Your Fool"ではどうもバラバラ(笑)
おまけに最後の歌詞の"I ain't lyin', no use a jivin'. I'm just your fool" "I ain't crazy, you are my baby. I'm just your fool"が逆転してます。

いやしかしそんなことはどうでもいいのだ。ここからですよストーンズは!
この日のレア曲"Under My Thumb"からです!
この"Under My Thumb"、途中のロニーが頼りないけどロンドン初日より断然いい!
終了後もミックはまだ歌い足りない感じで"Say, it's alright"と。
そしてその後の「ポーツマスから来た人はいるかい?」でブーイング。
イングランド南部の二大港湾都市ポーツマスとサウサンプトンは、サッカーではサウスコーストダービーと呼ばれる屈指のカードのライバル同士。
そんなわけであえていじるミックでした(笑)

そしておそらくウェブvote候補であった"Sweet Virginia"、これがまたいい。
ミックがアコギを奏で、間奏のサックスがまたいい吹きあがり。
映像では確認できませんが、この情緒ある吹き方はインフォで書かれているカール・デンソンではなく、ティム・リースでしょう。
この2曲だけでもサウサンプトンは聴く価値あり。

そんな感じですが、このCDの音の特性ってわけでもないんでしょうが、その後いよいよかと思われた点火もどうにも感じず、淡々とというわけでもないんですが普通にステージは進みます。
キース・コーナーもまぁちょっと"Before They Make Me Run"であやういくらい(笑)

そして"Miss You"の前には、「サウサンプトンで最後にやったのは1966年、まぁたかだかちょいと数年前だけどね」とミック(笑)
でもきちんとまた来てくれてありがとうと謝辞を。1966年と2018年、どちらも観たツワモノが会場に何人いるかは不明ですが、きっといらっしゃることでしょう。
ちょっと感動であります。いやしかし最初にやったのは1963年で最後が1966年だったとは。

そうした始まった"Miss You"はなかなかですが、"Midnight Rambler"はまたずいぶんもっさりと、、、と思ったらロニーのソロで加速していって一安心(笑)
でもこの日は結構バラバラなところがチラホラあるんですよねー。なんでだろう?
さらに"JJF"では後半ミックが全然歌ってなかったり、続く"Brown Sugar"ではまたしてもミックは喉をいたわる歌い方に。

そんなわけでキースのイントロ大爆笑から始まり、ミック復調からまたあら?という感じのサウサンプトンです。

さてこの隠密、これまたネットにアップされたもので、このツアーでは同一テーパーによるものが続いていますが、今回の元音源はすこしボヤーっとしたフォーカスの甘いサウンドでしたが、このCD化にあたっては、イコライジングによってエッジが立って演奏もシャープで前に出てくるよう見事に調整されています。
低音も効いて音の抜けもなかなかいい感じのサウンドで、音像もなかなか大きく、定位はやや左寄りながらも、安定して演奏を聴くことができます。
もうちょい低音をきかせてもいいかなーと思いつつ、今回のこの音源で一番の問題は周りの歓声。

今回はところどころでうるさい年配と思しき女性達の黄色い歓声というか笑い声だったりが目立ちます(笑)
いや、観客が騒ぐのは全くもって正しいコンサートの楽しみ方だと思いますが、隠密音源に入ってるのはそんなに面白くありません(笑)
"Start Me Up"や"Tumbling Dice"で目立った後はテーパーの遠くに離れたのか、あまり目立たないのが一安心ですが、"You Can't -"でまたちょい現れたりしますので油断大敵。
ということで元音源よりは大きく向上していますが、総じて"
EX-"です(笑)

という感じですが、ロンドンに続くローカル遠征第1弾をこうして高音質で聴けて幸せであります。

 

LONDON STADIUM 2018 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@London Stadium, London, UK. May 25, 2018
 
●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Let's Spend The Night Together / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6. Just Your Fool / 7.
Dead Flowers / 8. Wild Horses (With Florence Welch) / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Paint It Black / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. The Worst / 14. Happy
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction

No Filter 2018 UK/EUツアー3公演目、ロンドン・スタジアム2日目であります。
こちらも元音源はネットにアップされた音で、ダブリン、ロンドン初日と同一のテーパーによるものですが、テイストはちょっと異なります。

初日のクリアネスに対して、こちらは重低音の聴いた骨太なサウンド。
しかーし、これも元音源はもうちょっと濁ったサウンドだったのがイコライジングでクリアになっています。
それによってこれまた見事に迫力の重低音でいて、クリアさを誇るとまでのクリアネスではありませんが、クリアさも向上しています。
ただし、定位が微妙に左寄りなのと、"Tumbling Dice"の途中から"Just Your Fool"の途中までやや音が翳ってるのは残念。
周りは、賑やかなのはすぐ近くではないので臨場感を感じる程度でセーフ、、、と思って聴いてましたが、キースの2曲と悪魔の冒頭で左chで歌う男性の声がちょいマイナス(笑)
それがなければ最高の骨太サウンドなんですが、ということでこちらも"
EX"〜"EX-"。

さて、この日のオープニング・ナンバーは"JJF"。
その後のライヴでも悪魔はもうオープニング・ナンバーではなくなったもよう。
「なんだよそれじゃコンセプトも何もない、ここ数年のライヴと同じじゃねーか」とちょっと拗ねてるわたくし(笑)

それはともかく、この日は冒頭から結構淡々と演奏が続きます。
今ツアー初登場の"Let's Spend The Night Together"も、Voteの"Dead Flowers"も「あら?」というあっさりした感じ。

そんな進行ですが、ロマンチック・コーナーでは"Wild Horses"。
ここで前座のフローレンス・アンド・ザ・マシーンのフローレンス・ウェルチが登場。
これが絶品で、やっぱ彼女のボーカルには2012年の"Gimme Shelter"よりこっちがあってますね(笑)
しかーし、この曲での彼女との対照によって、なぜこの日は淡々と感じるのかがだんだん伝わってくるのです。
そう、この日のミックのボーカルに張りがないのです。しかも途中"Tears must be cried"でかすれてしまうミック。
それがステージの後半になって顕著に現れてくるのですが、ここではまだミックは喉の調子を探りつつだましだまし頑張っていたんですね。
そんなミックをカバーすべく、バンドはここからエンジンがかかっていき、"You Can't Always Get What You Want"ではリプライスまで。

そしてバンド紹介の前、ミックは「ジュビリーラインに乗ってやってきたんだ」「一緒の車両にいたリアムは兄のノエルの膝の上に載ってたよ」とか言った後、「トランプとキム・ジョンウンがセルフィーを撮ってたよ」でかなりウケてます(笑)

続いてキース・コーナー、キースは2曲ともロンドン初日とは別の曲に変え、ここでは"The Worst"と"Happy"に。
"Happy"は今ツアー初登場。
いやしかしその2曲、前述したとおり左chに一緒に歌う男性の声が入っててちょい邪魔。
せっかく音いいのに(笑)

さて、ミックをカバーするメンバーで素晴らしいのが"Midnight Rambler"でのロニー。
これがまた素晴らしい!このランブラー最高です!
ただ、この曲の後半からミックがちょっとあら?てな感じになり、"Start Me Up"からはいよいよ明らかに変調をきたし、ずいぶん抑えた歌い方に。
抑えたというか辛くて出せない感じで、"Brown Sugar"なんて全然歌えてません。
"Satisfaction"では何とか持ちこたえてますが、後半は聴くのも辛い歌い方に。
この歌い方は、嫌でも2年前のデザート・トリップからのベガスを思い出させてくれます。。
こりゃ次のサウサンプトン公演まずいかも、、、と心配してると、そのサウサンプトン公演用のVoteが公開もされなかったりしてハラハラしましたが、無事開催されて何よりでした。

そんなミックの不調がリアルに感じられるライヴですが、ナイスなリマスターでそこも高音質で楽しめるタイトルでありました!

 

LONDON STADIUM 2018 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@London Stadium, London, UK. May 22, 2018
 
●Disc 1
1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Paint It Black / 6. Ride 'Em On Down / 7.
Under My Thumb / 8. Fool To Cry / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Before They Make Me Run / 13. Slipping Away
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Jumping Jack Flash / 6. Brown Sugar / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction

No Filter 2018 UK/EUツアー2公演目。
ダブリンでの初日を経ていよいよUKに乗り込んできたストーンズ、いきなり首都ロンドンを襲撃!
ロンドンといえば90年以降のツアーではウェンブリー・スタジアム、ウェンブリー・アリーナ、トゥイッケナム・ラグビー・グラウンド、O2アリーナと巡ってきましたが、5年ぶりのロンドン、そして12年ぶりとなるロンドンでのスタジアム公演の会場となったのは、ロンドン・スタジアム。
2012年オリンピック・パラリンピックのメイン会場であったロンドン・スタジアムに堂々降臨!

その待ちに待ったロンドンでのスタジアム公演、オープニングはNo Filter 2017ツアーでお馴染みの悪魔のドンドコから始まるものではなく、"Ladies and gentlemen, welcome home! The Rolling Stones!!"のアナウンスからまさかの"Street Fighting Man"!!

そんな興奮から始まるロンドン公演、こちらの元音源はネットに公開された隠密音源。
元音源を先に聴いているので感激は薄いかと思いきや、さにあらず。
元音源と比べると少し手拍子などが緩和されているようですが、鮮度は失われるどころかさらにクリアさが突き抜け、演奏も前面に出てきてより迫力も増しています!
これぞオープンエアーの屋外公演というクリアさと低音部の迫力もキープした極上サウンドへ。
すこしチャリチャリした感じが残っていますが、ここを削ると鮮度も失われるギリギリのポイントかという、極上のサウンドに進化しています。これは見事。
曲間では周りの話し声が目立つところもありますが、ダブリンほど賑やかではなく、手拍子がうまく緩和されたことでダブリンとも甲乙つけがたい"
EX"〜"EX-"。

そんなわけで届いたその日の晩に開封してちょこっとのつもりが1枚目は全部聴いてしまったんですが、翌朝から改めて。

オープニングは前述したとおり、まさかの"Street Fighting Man"。
ダブリンでのリハでは演奏されていながらもその初日ダブリンでは登場しなかっただけに、いつ登場するのかと世界中のマニアが注目していた"Street Fighting Man"!
ロンドンに集まった世界中のマニアの狂喜するさまが目に浮かびます。

そこからツアー2日目と思えぬ安定した演奏でライブは進み、BLUE & LONESOMEからの曲はついに"Ride 'Em On Down"1曲だけとなってしまいましたが、この変化も続く2曲で歓喜へと。
まずはVoteで選ばれた"Under My Thumb"。
「キース、覚えてるかい?」とミックが話かけて始まりますが、もちろん81/82は言うに及ばず97のようなような速さはなくすっかり円熟したプレイ。
イントロからキースがガンガン弾くのではなく、さらに以降もあまり弾いてないのが寂しいところではありますが、この円熟したスロウな演奏でも音だけでも興奮させるボーカル、更には後半マラカスも振って盛り上げるミックはやはり凄い。
しかしロンドン公演のハイライトはこの"Under My Thumb"だけでは終わらなかった。

ここでロマンチックなバラードをやるよとミックが言って、おそらく会場の多くの観客が思い浮かべたのは"Angie"。
しかーし、そこで登場したのは何と"Fool To Cry"!
イントロが流れるやあまりの意外さに観客のおっさんが驚いて声をあげますが、それも無理はありません。
そしてこの日、5/22のロンドン公演といえば思い出されるのは、42年前の1976/5/22。
42年前のこの日もストーンズはロンドン公演、そう、ブートでもお馴染みのあのアールズコート。
そのアールズコートでももちろん"Fool To Cry"やってます!
そんな42年前にも思いを寄せてのロンドンでの"Fool To Cry"との邂逅、曲の途中で間が空くアソコではタメをたっぷりとって会場大盛り上がり。
いやぁ〜オープニングの"Street Fighting Man"、"Under My Thumb"、"Fool To Cry"だけでも超絶羨ましい。
なぜわたしはここにいないのだぁ〜!と半分悔しい思いで聴いています(笑)

しか〜し、ロンドン初日の聴きどころはこれだけではありません。

ハイライトに続く"You Can't Always Get What You Want"はなんだかロニーが冴えず、キースも"Honky Tonk Women"では取っ散らかったりしてますが、ダリルの前にロニーを紹介しちゃったバンド紹介を経てキース・コーナーへ突入。
ツアー初日のダブリンでのキース・コーナーで演奏されたのは"Before They Make Me Run"と"The Worst"。
No Filter2017ではキースの2曲は"Happy"と"Slipping Away"で完全固定でしたので、もうキースは日替わりとかやるとこんがらがってダメなんだなぁと思ってましたが、、、
1曲目はやはり"Before They Make Me Run"でしたが、2曲目は"Slipping Away"に。
さらに以降の公演でもいろいろ曲を替えてくるキース。すみません、わたくしすっかり侮ってました。
いやしかしわたしは"Before They Make Me Run"と"The Worst"の方がいい!とか思ったりもしますが、曲を替えてくる余裕があるのはよい報せかと。

Disc2からの後半では鉄板ナンバーが続き、そこはもう端折りますが、この日のもう一つの聴きどころはラストの"Satisfaction"。
イントロも乱れはしますが、凄いのは途中から演奏とコーラス隊が噛み合わずにメロメロに成り果てること(爆)
これはミックがランウェイに行っている間にキースがずれたタイミングであのリフを力強く弾いちゃったせいですね(笑)
キースは一度弾くのをやめてロニーにあわせますが、やっぱ違ってたとロニー、チャーリー、キースが笑ってますが、かわいそうなのは頑張るコーラス隊(笑)
ロニーはチャックの元に歩み寄り、キースは引き続き苦笑い。
そんなトラブルも回避するのがミック。なんとかHey Hey Hey Heyであわせてきます。

そんなお茶目な姿も垣間見れたロンドン初日。
ネットに公開された音源がブラッシュアップでさらなる進化を遂げ、大満足のタイトルでした! 


May 2018
DUBLIN 2018 』 no label (2CD)
aud.recordings@Croke Park, Dublin, Ireland. May 17, 2018

●Disc 1
1. Sympathy For The Devil / 2. Tumbling Dice / 3. Paint It Black / 4. Just Your Fool / 5. Ride 'Em On Down / 6.
Neighbours / 7. Wild Horses / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. It's Only Rock'n Roll / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Before They Make Me Run / 13. The Worst
●Disc 2
1. Miss You / 2. Midnight Rambler / 3. Start Me Up / 4. Jumping Jack Flash / 5. Brown Sugar / 6. Gimme Shelter / 7. Satisfaction

No Filter 2018ツアー初日のダブリン公演の隠密音源が登場。
わが家に届いたのは6/1でしたが、リリースはライブから2週間後の5/31ということで5月コーナーに格納!

ストーンズは2012年末復活の50&Countingツアー、そして14 On Fire欧州ツアーでもアイルランドではやってなかったので、アイルランド上陸は2007年のA Bigger Bangツアーでのスレーン・キャッスル公演以来11年ぶり。
そんな久しぶりのアイルランドはダブリン公演がツアー初日ということで、世界中のマニアが大集結。いいなぁ〜ん。わたしゃどうしてそこに行けないのだ(涙)

はい、そんなわけですが、この元音源はネットに公開されたもの。
ネットにはこの元音源とそのリマスター、さらに別音源も公開されていましたが、この元音源はどうにも薄膜一枚かかったような感じで、プレスCD化されるには微妙かなぁと思ってましたが、今回のCD化にあたっての調整が素晴らしい。

元音源の薄皮一枚被ったような感じはすっかりなくなり、低音もしっかり鳴って中音域とのバランスも良くなり、高音の抜けもよいクリアネスを誇り、さらに音像もなかなか大きく素晴らしいという"EX"サウンドに昇華しています。

が、イコライジングでもどうにもならない問題が一点。
周りの喋り声が耳につくところがちらほら。叫び声や歓声ならまだいいんですが、観客の年齢層も上がってることもあって余裕をもって観てるってな感じで、まぁよく喋ること。
"Wild Horses"でも喋りまくりで、「何しに来とんねん!」て感じ(笑)
まぁ途中から喋りも静かになっていきますけど、前半はそこがちょいマイナスポイントで総じて"
EX"〜"EX-"ってな感じ。
でも元音源から脱皮したこのサウンド、聴き比べると感動であります。

とまぁ音質はそんな感じですが、ツアー初日の演奏は果たして。
No Filterツアー2017の初日、ハンブルグはなかなかひどいもので、多くのストーンズ・マニアを失望させたものでしたが、今回は、、、いけてます(笑)
メンバー全員が70歳を超え、サポート・メンバーの年齢も女性コーラス以外は上がる一方ということで、テンポはややゆったりしたり、ミックの喉の艶もちょっとという感じではありますが、危なげのない円熟した演奏を堪能できます。

そして初日スペシャルはというと、現在進行中のツアー、この初日ダブリン以降のライブと比べてみると曲数が多いわけでもなく、かえって面白いのはロンドンとサウサンプトンではオープニングが悪魔でもないという(笑)
はい、この初日ダブリンの特徴はそのオープニングの悪魔の件と、BLUE & LONESOMEからの曲が2曲やったのは初日だけということ。
「これじゃ以前のツアーと大して変わらないじゃん、、、No Filterツアーのコンセプトはどうなってるんじゃい」なんて意地悪く思ったりしてる今日この頃。。
ライブ後半にミックの喉に負担がかかり過ぎないようにとの配慮があるのかもしれませんが、まぁよく言えばNo Filterツアーも進化を続けていると、はい(笑)

そんな感じで、ハンブルグの悪夢はどこへやら、2018ストーンズは順調に円熟路線を行きますが、Voteの曲の前に登場したのは"Neighbours"!
なんと2003年8月のLICKSツアーでのロッテルダム以来!そりゃ円熟バージョンではありますが、そのチャレンジこそストーンズ!!
でもVoteは"Wild Horses"か、、、ほんとにあのVoteはリアルタイム結果なのかと疑いつつ(笑)

それはともかく定番曲も円熟進化パターンで突き進み、メンバー紹介。
さすがはダブリン、ロニーへの歓声が物凄い!ロニーもこれは嬉しかったことでしょう〜。

そしてキース・コーナー。
飛び出したのは2015年のハバナ以来の"Before They Make Me Run"。
イントロで妙な溜めがあるように聴こえますが、あれは一発空振りしてて音が一つ鳴ってないからで、意図的な溜めではありません(笑)
しかし74歳のキースが "I gotta move, it's still fun" "I'm gonna walk before they make me run" なんて歌ってるのを目の前で観たら泣いてしまいそうであります。
続いてロニーのペダル・スティールが光る"The Worst"。これまた2005年10月のシアトル以来。
途中でバナードがキースのマイクまでやってきて一緒に歌うってのもどうかと思わないでもありませんが、キース、どちらの曲でもプロンプターに頼ってないようです。

ところでキース・コーナーはNo Filter2017では完全固定の2曲でしたが、2018ではダブリンに続くロンドン2公演では"Slipping Away"に"Happy"にも飛び出しています。
いや個人的には"Before They Make Me Run"と"The Worst"でいいのですが、こうしてまたキースが曲を変えてきたことに驚きを禁じえません。
2017年が固定だったので、もうキースは演奏とか歌詞とかごっちゃにならないように固定2曲で行くんだなと、わたくし完全にキースのことを侮ってました。すみません。

でも"Gimme Shelter"では頼りないイントロが鳴り響き、チャーリーが入るまではアンコールが始まったと気づかない観客もいたのでは(笑)
ラストの"Satisfaction"もちょい頼りないところもありますが、全体的にハンブルグの比ではありません(笑)

てなわけでキースはイントロ以外でもどうも空振りしてるっぽいところがあったり、ミックもさすがに以前よりは抑え気味に聴こえたりもしますが、それも円熟の域。
それでいてチャレンジも忘れないストーンズ。
そんな2018年再始動のストーンズ初日をこうして高音質で聴くことができて大満足でありました! 

 

VIENNA 1976 』 no label (3CD)
aud.recordings@Stadthalle, Vienna, Austria. June 23, 1976
 
Recorder 1
●Disc 1
1. Introduction / 2. Honky Tonk Women / 3. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 4. Hand Of Fate / 5. Hey Negrita / 6. Ain't Too Proud To Beg / 7. Fool To Cry / 8. Hot Stuff / 9. Star Star / 10. You Gotta Move / 11. You Can't Always Get What You Want
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Happy / 3. Tumbling Dice / 4. Nothing From Nothing / 5. Outa Space / 6. Midnight Rambler / 7. It's Only Rock'n Roll / 8. Brown Sugar / 9. Jumping Jack Flash / 10. Street Fighting Man

Recorder 2
●Disc 3
1. Hey Negrita / 2. Ain't Too Proud To Beg / 3. Fool To Cry / 4. Hot Stuff / 5. Star Star / 6. You Gotta Move / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Band Introductions / 9. Happy / 10. Tumbling Dice / 11. Nothing From Nothing / 12. Outa Space / 13. Midnight Rambler / 14. It's Only Rock 'n Roll / 15. Brown Sugar / 16. Jumping Jack Flash / 7. Street Fighting Man (part)

76ページでも紹介している、1976年Tour Of Europe '76最終日のウィーン公演。
この日は1999年にCDTOUR OF EUROPE '76(no number)で初登場し、その後EXILEがイコライジングしすぎたHAPPY FOR YOU(EXCD-016/17)と、直後にイコライジングを抑えたEND OF EUROPE(EXCD-023/024)などがリリースされていました。
   

その音源のファーストジェネレーションがネットに登場し、今回のDisc1/2でめでたくプレス化と相成りました。
結論を先に書くと、既発では"good"→"good"→"good+"ときた団子音源が、今回"
very good"になり、76最終日をベストなサウンドで聴けるようになってます。

ネットに公開された元音源と聴き比べると、特にイコライジングはされていないようですが、ちらほら聞かれた位相のふらつきを補正し、元音源にはファーストジェネレーションでの繋ぎ時に生じたものか、"Fool To Cry"終了後の歓声部分、メンバー紹介のキースの前、そして"Midnight Rambler"終了後の歓声といったところにわずかなダブりがありましたが、今回のCD化にあたってはそこは綺麗にオミットされているという丁寧な仕上がりになっています。

ということで、既発、特に最初のCDと聴き比べると別音源かというほど、すっきりしたナチュラルなサウンドになっています。
とはいえ万人受けするレベルではない"very good"ですが、隠密慣れしたマニアには嬉しいアップグレード。

しかしこの音源、どうやって録音したのかテープチェンジの個所が見当たらないという不思議な音源。
オープンリールをモノラル低速録音するとここまでの長時間録音ができたのでしょうか??

それはともかく、やや距離は感じながらも周りが静かなので、モノラルでやや団子状でもこうしてツアー最終日の演奏を聴けるというのはおつなもの。
この2ヶ月後にはあのぼろぼろネブワースになるのかと考えるとさらに興味深いところ(笑)
個人的にはこの日の"Happy"が後半狂暴になり、以降突っ走っていくのが好き(笑)
そんなわけで、見晴らしが少し晴れて"very good"にまで向上したツアー最終日でありました。


そしてDisc 3はこの日の別音源。
これはトレーダー間では出回っていた音源で、"Hey Negrita"からの中途半端な録音のようですが、ブチブチと切れているのがネックですが、ステレオ録音されている別音源ということで貴重といえば貴重。

そんなブチ切れ音源ですので、Disc 3はDisc 1/2の「Recorder 1」から大幅に補填されています。
その補填箇所はインフォから拝借するとこのとおり。

Disc 3
1. Hey Negrita ★出だし〜1:14 Rec1で補填 / 1:27〜1:32Rec1オーバーダブ(音切れ緩和処置)
2. Ain't Too Proud To Beg
3. Fool To Cry ★0:57-3:54 / 5:06以降 Rec1で補填
4. Hot Stuff ★0:00-2:46 Rec1で補填
5. Star Star ★3:58以降 Rec1で補填
6. You Gotta Move ★0:46-0:50 / 4:04以降 Rec1で補填
7. You Can't Always Get What You Want ★0:00-0:01 / 0:45-0:50 / 8:51-9:39 Rec1で補填
8. Band Introductions
9. Happy
10. Tumbling Dice ★2:48以降の1分半 Rec1で補填
11. Nothing From Nothing ★丸ごと Rec1で補填
12. Outa Space ★0:00-0:38 Rec1で補填
13. Midnight Rambler ★6:46-7:10 / 7:30-7:39 / 11:03-12:16 Rec1で補填
14. It's Only Rock 'n Roll
15. Brown Sugar
16. Jumping Jack Flash ★0:48以降 Rec1で補填
17. Street Fighting Man (part) ★丸ごとRec1(オマケ収録・1分50秒ほどで終了)

今回のCD化にあたっては、こうした補填だけでなく、左右のchで高音部に差があった音質も調整されているようです。
また、この「Recorder 2」を全部活かし、かつ"Hey Negrita"から一気通貫とするためでしょう、CD収録時間目いっぱいとなりラストの"SFM"は途中で終わってしまいます。ならば「Recorder 1」だけのビリー・プレストンの"Nothing From Nothing"をオミットして"SFM"を全部収録した方がいいのにと思わないでもありませんが、"Hey Negrita"以降の一気通貫というポリシーでこうなったんでしょう。

はい、そんなわけですがこちらはちょいとモコモコして割れ気味のサウンドで、ステレオとはいえ最初耳にするとちょっと厳しい"
good"程度かと。
まぁ聴き進めるうちに慣れてきますが、その"good"なステレオ「Recorder 2」と"very good"なモノラル「Recorder 1」が行き来するサウンドで、切り替わり時には違和感があり。
でも貴重な「Recorder 2」をこうして丁寧な補填と調整が施されたサウンドで聴けるのというのはさらに貴重。

ということで、既発音源のアッパー版と、まぁこっちはボーナス的ではありつつも貴重な別音源で76ツアー最終日を聴くことの出来るタイトルでした!

 

IT'S ONLY ROCK'N ROLL 』 no label (4CD)
aud.recordings@Cow Palace, San Francisco, CA. Jul.15 & 16, 1975
 
Live at Cow Palace, San Francisco, CA. Jul.15, 1975
●Disc 1
1. Fanfare For The Common Man / 2. Honky Tonk Women / 3. All Down The Line / 4. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5. Star Star / 6. Gimme Shelter / 7. Ain't Too Proud To Beg / 8. You Gotta Move / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Happy / 11. Tumbling Dice / 12. It's Only Rock'n Roll
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Doo Doo Doo Doo Doo / 3. Fingerprint File / 4.Angie / 5. Wild Horses / 6. That's Life / 7. Outa Space / 8. Brown Sugar / 9. Midnight Rambler / 10. Rip This Joint / 11. Street Fighting Man / 12. Jumping Jack Flash

Live at Cow Palace, San Francisco, CA. Jul.16, 1975
●Disc 3
1. Fanfare For The Common Man / 2. Honky Tonk Women / 3. All Down The Line / 4. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5. Star Star / 6. Gimme Shelter / 7. Ain't Too Proud To Beg / 8. You Gotta Move / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Happy / 11. Tumbling Dice / 12. It's Only Rock'n Roll
●Disc 4
1. Band Introductions / 2. Fingerprint File / 3. Wild Horses / 4. That's Life / 5. Outa Space / 6. Brown Sugar / 7. Midnight Rambler / 8. Rip This Joint / 9. Street Fighting Man / 10. Jumping Jack Flash

75隠密ではNYのMSG、LAのLAフォーラムに続いて有名なのがこのサン・フランシスコのカウ・パレス公演。それが2日間セットで登場。
まずはカウ・パレス公演の初日7/15公演。
こちらはアナログ時代から今回のジャケの元にもなっている3枚組BoxのIT'S ONLY ROCK'N ROLLが有名でしたが、CDの決定盤はVGPがそのアートワークを流用して93年にリリースしたIT'S ONLY ROCK'N ROLL(VGP-036/37)。
こちらは当初2枚がバラ売りされていたIT'S ONLY ROCK'N ROLL part.1『同 part.2』のセカンド・エディションで、音質向上盤として登場した2枚組でしたが、いかんせんもう25年も前のリリースで、決定盤ながら長らく入手困難となっておりました。

  旧盤  

そんな状況でしたが、ネットにアナログ・マスターからのDATコピーというアッパー音源が公開されました。
それをそのままリリースしたCDも既にリリースされていますが、今回の作品はそのアッパー音源を基本としつつ、その欠落部分を、2012年にLHからCD化されてもいた同日別音源の...SAD SONGS IS ALL I KNOW音源から丁寧に補填して仕上げられています。
なお、アナログではIT'S ONLY ROCK'N ROLLよりこの...SAD SONGS IS ALL I KNOWが先にリリースされています。

ということで、IT'S ONLY ROCK'N ROLL音源は"Rip This Joint"の中間部の欠落が有名ですが、他にもいろいろ欠落はあり、今回の補填をショップ・インフォから拝借すると以下のとおり。

Disc 1
1. Fanfare For The Common Man
2. Honky Tonk Women
3. All Down The Line
4. If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud ★7:01-7:29演奏後の曲間を補填
5. Star Star ★4:22-4:27、 4:41-6トラック直前まで、演奏後の曲間を補填
6. Gimme Shelter ★6:01-6:20 演奏後の曲間を補填
7. Ain't Too Proud To Beg
8. You Gotta Move ★3:22付近曲中カット部をクロスフェード処理
9. You Can't Always Get What You Want
10. Happy
11. Tumbling Dice ★4:59以降の曲間を補填
12. It's Only Rock 'n Roll 0:00-0:02イントロ部補填、 4:57以降の曲間を補填

Disc 2
1. Band Introductions ★ほぼ丸ごと補填
2. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
3. Fingerprint File ★7:55以降を補填
4. Angie ★0:00-0:12イントロ部を補填
5. Wild Horses ★1:16付近の音切れをLPソースをオーバーダブして緩和 / 演奏後6:55以降曲間補填
6. That's Life ★カットイン(補填ソースなし)
7. Outa Space ★カットイン(補填ソースなし) / 演奏後4:02以降曲間補填
8. Brown Sugar ★0:00-0:09 補填
9. Midnight Rambler
10. Rip This Joint ★1:05-1:42付近 補填
11. Street Fighting Man
12. Jumping Jack Flash

"Rip This Joint"が完全版になっただけでもめでたしめでたしですが、こんなに欠落があったんですね。
しかも今回はアナログ・マスターからのDATコピーというだけあって、コンディションがよい!
そこでその元音源のナチュラルさを活かしつつ、それでいて元音源からはわずかに左chが明るくなって定位も微妙に修正されたようで、さらに少しモコモコしていた低音を抑え、わずかにクリアな仕上げがなされており、既発のややシャリシャリしたvery goodが今回"
very good+"に向上しています。
もう少しメリハリのあるサウンドに仕上げようと思えば仕上げられたんでしょうが、あえてナチュラルさを大切にした仕上がりになっています。
こうしてアッパー音源によってついに完全版となったカウ・パレスに感激!!

いやしかしこの日の"If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud"は激熱です!
チャーリー連打が熱いわ、ミックのサン・フランシスコ!の煽りに観客も大盛り上がり。
いやぁ〜やっぱカウ・パレスの"If You Can't Rock Me"最高!!
そしてロニーがベースを弾く"Fingerprint File"がまた素晴らしい出来で、今回こうしてアナログ・マスターのDATコピーを聴けるというのは嬉しい限りですが、こうなるとまたアナログBoxが欲しくなるという、悪い病気が頭をもたげてきます(笑)
まぁいまもネットに売ってたりするんですが、高いので見送り中(笑)


そして今回ネットにアップされたのは初日だけでなく2日目も!
これは元々はあのThe Day Side/The Night Side表記で有名なレーベルのアナログLPTHE UDDER SHOWの音源ですが、CDで最初にリリースされたのがバインダーに入って装丁は凝っていながら中身は劣化してたTOUR OF THE AMERICAS '75(DP-9301-2)。
その後IMPから2日間セットのTHE COMPLETE COW PALACE TAPE 1975(IMP-CD-045-048)、更にそのコピーのROCK'N ROLL SHOW NEVER ENDS(SOF 8003/4) やそのバラ売りも出ましたが、いずれもところどころにカットがあるためどうにも脚光を浴びないのが2日目。
   

このカットは録音時の物なのか、今回のマスターもやはりカットがあるのは変わらず。
メンバー紹介はやはりロニーのみで、"You Can't Always Get-"の終盤では2分ほどカットがあります。
そこでカット部には今回LHは丁寧なクロスフェード処置を施し、かつ"You Can't Always Get-"は今回ネットに上がった音源では前日音源をかなりラフな補填がなされていたところを、今回は丁寧なクロスフェードに作り直されています。

こちらもその編集点をインフォから拝借するとこの通り。
ちなみにそのインフォも裏ジャケもそうですが、2日目のみ"Honky Tonk Woman"と単数形になってますので、ここでは複数形に修正。

Disc 3
1. Fanfare For The Common Man
2. Honky Tonk Women
3. All Down The Line
4. If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud
5. Star Star
6. Gimme Shelter
7. Ain't Too Proud To Beg
8. You Gotta Move
9. You Can't Always Get What You Want ★9:29以降-11:17付近まで15日音源で補填
10. Happy
11. Tumbling Dice ★4:45付近曲間カット編集
12. It's Only Rock'n Roll

Disc 4
1. Band Introductions ★メンバー紹介は殆どカット / 0:26、0:35付近それぞれ曲間カット編集
2. Fingerprint File ★演奏後7:36付近曲間カット編集
3. Wild Horses
4. That's Life ★フェードイン
5. Outa Space
6. Brown Sugar ★演奏後3:44付近曲間カット編集
7. Midnight Rambler
8. Rip This Joint
9. Street Fighting Man
10. Jumping Jack Flash ★フェードイン

こうして生まれ変わった2日目、これがまたいい!
補填においても位相を直しているようで、この丁寧な補填によって仮想完全版となり、さらにアッパー音源ということで気持ちいいい!
いや、音質は決していいわけではなく距離感もあってやや団子状な"very good+"程度ですが、こもった感じもないナチュラルなサウンドで、慣れれば問題なく聴き進められます。

そして演奏がまた熱い。これは過去作では感じなかったところだけに嬉しいアップグレード!!
"It's Only Rock'n Roll"でのキースのイントロがいつもと違うチャック・ベリー風で、チャーリーが合わないのが聴きどころの一つ(笑)
いやそんなことより今回のアップグレードがなければもう人生で二度と聞かなかったであろうカウ・パレス2日目、感謝感激であります。

ということで、過去最高緒にして初の完全版と疑似完全版となって登場したカウ・パレス2デイズでした!!


Apr 2018
PARIS SESSIONS 2002 』 no label (1CD)
studio sessions@Studio Guillaume Tell, Suresnes, France. May 13 - June 7, 2002

1. Just Because (I) / 2. Dreams / 3. Cried Out / 4. Studio Chat #1 / 5. Just Because (II) / 6. Studio Chat #2 / 7. Love is a Test / 8. When I Call Your Name / 9. U Don't Wanna / 10. Don't Stop / 11. Keys to Your Love / 12. Extreme Western Grip / 13. Well Well

2002年FORTY LICKSセッション時のアウトテイク9トラックが、突如としてIORRにトレード希望と投稿されたのが2017年11月。
それが2018年4月になって遂にIORR上でリーク。(GOLDPLATE盤と同じ書き出し・笑)

ということですでにGOLDPLATEとMoonchildからリリースされている、パリ2002セッションがLHからも。
GOLDPLATEは、そのリーク音源にボーナスも加えて80分弱という長さでFORTY LICKS SESSIONS in the studioを仕立て、曲間ギャップのない作りとなっています。
一方MoonchildのLICKS SESSIONSはそのリーク音源のみという作りでジャケは2種類用意されていますが、曲間ギャップが公開時のまま4秒もあるのがちょっと残念でした。

     

今回のLHのはリーク音源に加えてDVDFOUR FLICKSから2曲を加え、オリジナルでは4秒もあった曲間を1.5秒に縮めることで違和感なく聴けるようになっています。
リーク音源に加えているボーナスは2曲だけですが、ディスクをリピートして何度も楽しむにはこれくらいもいい感じではあります。

ということでもう何度も聴いてる音源ですが、こちらも超絶高音質"
EX+"で楽しめる作品でした。

なお、Moonchildは1K、GOLDPLATEは1.5Kということもあってか、こちらは1.8K。
そしてFOUR FLICKSの店頭再生プロモDVDのコピーDVDRがついてます。

 

LICKS SESSIONS 』 Moonchild Records (1CD)
studio sessions@Studio Guillaume Tell, Suresnes, France. May 13 - June 7, 2002
   
1. Just Because / 2. Dreams / 3. Cried Out / 4. Because /  5. Love Is A Test / 6. When I Call Your Name / 7. U Don't Wanna / 8. Don't Stop / 9. Keys To Your Love

2002年FORTY LICKSセッション時のアウトテイク9トラックが、突如としてIORRにトレード希望と投稿されたのが2017年11月。
それが2018年4月になって遂にIORR上でリーク。(GOLDPLATE盤と同じ書き出し・笑)

GOLDPLATEはひとつ前で紹介しているとおり、そのリーク音源にボーナスも加えて80分弱という長さでFORTY LICKS SESSIONS in the studioを仕立てています。


それに対して、その流出した9トラックのみ45分弱を収録したのがMoonchildのこちら。

こちらは曲名も並びも公開されたもののままですが、もともとトレードを募っていた時のクレジットではtrk.1は"Just Because I"、trk.4は"Just Because II"です。
また、ジャケはベロのAとキースのBの2種類ありますが、わたしはベロだけ(笑)

さてこちらもGOLDPLATE盤と同じく超高音質"
EX+"で、何より安いのはいいんですが、一つ残念なのは曲間ギャップ。

GOLDPLATEのFORTY LICKS SESSIONS in the studioは曲間ギャップをなくして、それぞれスタジオ内の会話や楽器がうまくつながっているようにスムースに聴けるのに対して、こちらは公開時の音源がそもそもそうだったんですが、曲間ギャップがあり、それによってスタジオ内での雰囲気が伝わる会話がブチ切れるような感じになってるところだけが残念。
またこちらには一切ボーナストラックは入っていません。
今回流出した曲だけ聴きたいというときには便利といえば便利ですが、曲間ギャップがつくづく残念でした。

 

FORTY LICKS SESSIONS in the studio 』 GOLDPLATE GP-1801CD (1CD)
studio sessions@Studio Guillaume Tell, Suresnes, France. May 13 - June 7, 2002
 
1. Just Because / 2. Dreams / 3. Cried Out / 4. Love Is A Test / 5. When I Call Your Name / 6. U Don't Wanna / 7. Don't Stop (Early Mix) / 8. Keys To Your Love (Early Mix) / 9. Just Because (Studio Chat) / 10. Just Because (Rehearsal Take)
+ Bonus
11. Well Well (Edit Version) / 12. Rehearsal / 13. Keys To Your Love (Rehearsal Take) / 14. Losing My Touch (Rehearsal Take) / 15. Don't Stop (Rehearsal Take) / 16. You Better Leave That Man Alone / 17. Extreme Western Grip / 18. Well Well / 19. Don't Stop / 20. Keys To Your Love / 21. Stealing My Heart / 22. Losing My Touch / 23. Only Found Out Yesterday * / 24. Hurricane
 (*: maybe not by Keith Richards)

2002年FORTY LICKSセッション時のアウトテイク9トラックが、突如としてIORRにトレード希望と投稿されたのが2017年11月。
それが2018年4月になって遂にIORR上でリーク。

ということでその流出した9トラック(本作ではtrk.9と10で"Just Because (Studio Chat)"と"Just Because (Rehearsal Take)"に分割したことによる計10トラック)に加えて、LICKS ツアーの映像作品FOUR FLICKS』と『FORTY LICKSなどに収録された当時の音源をこれでもかと80分弱までつめこんでまとめた作品がこちら。
そもそもこちらはそのリーク音源にボーナスを加えてIORRのrskinno氏がまとめてシェアされたものが元になっているようですが、曲順は少し入れ替えられています。
また、公開時には最初のトレード希望との投稿とは違っていて間違いであったと思われるtrk.9と10の曲名"Because"も"Just Because"に修正されています。
加えて、公開時にはあった曲間ギャップをなくすことによって、実際にはどうだったかはともかくスタジオでのセッションでの笑い声や演奏が見事につながっているように聴こえるのはナイス。

そんなわけですが、まずtrk.1からtrk.10までがそのリーク音源。
昔の音の悪いアウトテイクとは違って超絶高音質"
EX+"を誇ります。
そしてインストというわけでもなく、ボーカルも入った最終形に近いテイクが収められているのが特徴。

今回のリーク音源の目玉はなんといっても"Just Because"。
これぞキースが2015年にリリースしたソロ作CROSSEYED HEARTに収録され、DLのみながら1stシングルとなった"Trouble"の原曲であることが一発でわかる曲。
今回リークしたテイクはまだミックの歌もラフで、キースの"Trouble"のように歌詞に"Just Because"とは入っていないようですが、間違いないとニヤニヤしてしまう曲。
昔ミックがソロ第1作SHE'S THE BOSSにキースとの共作とクレジットして"Lonely At The Top"を収録した際、キースは「俺の名前をソロに入れやがって」とかずいぶん怒ってましたが、ならばこれはどうなのと思わないでもない(笑)
いや、あらためてキースがイントロも歌詞も作り直したんでしょうけど、trk.9のスタジオチャットではミックもあれこれ意見を言ってたりしてまして、やっぱ共作だよなと。
でもまぁもうソロへの理解もお互いあるんだよなと(笑)

他にも後にA BIGGER BANGに収録された"Lough, I Nearly Died"の原曲というべき"Cried Out"など。
といったような凄い音源ですが、まぁ没になったアウトテイクであることには違いないのでちょっと退屈な曲もあったりはします。
でもスタジオの会話などでその空気が伝わってくるのが何よりうれしい。
そしてtrk.7と8の"Don't Stop"と"Keys To Your Love"はFORTY LICKS収録曲のミックス違いのアーリー・ミックスだったりしますが、最初は音の出方が違うくらいで、"Don't Stop"はFORTY LICKSの方はスピードが速められてるんだくらいに思って聴いてると、"Don't Stop"は3分過ぎからのミックのボーカルの入れ方がFORTY LICKSのとは違ったり、"Keys To Your Love"ではFORTY LICKSには入っていなかったキースの渋いコーラスが入ってたりもして実は貴重。

それにしてもいやぁ〜こんなのが流出しちゃっていいのかというほどの超高音質。


後半、まずtrk.11から18までは、オフィシャルDVDFOUR FLICKSのDisc1、2002年パリのスタジオでのセッションを経てLICKSツアーが始まるまでのドキュメンタリーから。
FOUR FLICKSからとはいえそのままではなく、ここで一つの曲とされていても切り貼り編集がかなりなされているためにDVDの音声と全く同じではなく、時系列も前後して繋がれているものもありますが、この音どこだっけとDVDを見直すのも面白い。
そしたらパリのジョルジュ・サンクもこんなに内部が映ってたんだと新たな発見も。
なお、最初は全曲DVDのどこそこからと書いてましたが、その解説だけが無駄に長くなりすぎ、ほんとに無駄なのでもう割愛(笑)
ちなみに"Extreme Western Grip"とは、曲の最後にドン・ウォズが床に落ちたウェスタンハットを拾った姿を見てキースが言い放って名付けたと思われる曲名(笑)
こうして音だけしっかり聴いてるとカッコいい曲だよなと改めて。

また、trk.19から22まではFORTY LICKSから。

そしてこのCDで唯一謎なのが、trk.23の"Only Found Out Yesterday"。
こちらはキースが出演して2007年に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』にてキースが演奏していた曲で、2006年のビーコン・シアターのライブを収めたSHINE A LIGHTにもキースがつま弾く様子が収録されていた曲。
が、このCDに収録されているのはそれらとはちょいと違い、、、調べてみるとこれ、YouTubeに「キースの"Only Found Out Yesterday"を弾いてみた」てな説明でアップされているもの。
ただし、ほんとにその人の演奏なのか、実は削除を恐れてそう書いてるだけなのかは判断つきません。
ただ、それをアップしてる人はいろんな曲を弾いてアップしていますし、この"Only Found Out Yesterday"はキースの演奏ではない気がします。
雰囲気出てるし、この曲も確かに2002年のパリでやっているとの記録もあるので断定はできませんが、やっぱり違う気がします。

trk.24の"Hurricane"は、2005年8月末にアメリカ南東部を襲った大型のハリケーン・カトリーナ被害への援助のためにABBツアーにて販売されたチャリティーCDに収録されていましたが、キースのベスト盤VINTAGE VINOSにも収録されています。
曲のクレジットはジャガー・リチャーズで演奏はキースとロニー。
これも2002年のパリ・セッションで録音されており、時代違いというわけではありませんね。
ただ、チャプターの位置がちょっとずれてて冒頭のキースの声はtrk.23ラストに食い込んでますが、まぁオフィシャルでも聴けるしてな感じ。

ちなみにtrk.19-22と24は同じくGOLDPLATEから2011年にリリースされたCOLLECTED RARITIES Vol.2(GP-1102CD1/2)にも収録されていますが、こうしてFORTY LICKS関連として改めてまとまって聴けるというのはこれはこれで面白い。

とボーナスの後半の方が長い紹介になってしまいましたが、前半の10トラックこそが凄まじいアウトテイク流出音源で、曲間ギャップもなく気持ちよく聴き続けられる作品でありました!

ちなみにディスクは40 Licksベロにサインされたコピーがデザインです。
また、次に紹介するMoonchild盤は純粋に流出9曲のみで1K、こちらはいろいろ入って1.5Kと、こちらもお値打ちでした。

 

NO FILTER IN STOCKHOLM 』 Crystal Cat CC1087-88 (2CD)
aud.recordings@Friends Arena, Stockholm, Sweden. Oct.12, 2017 +

●Disc 1
1. Intro / 2. Sympathy For The Devil / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5. Just Your Fool / 6. Ride 'Em On Down / 7.
Under My Thumb / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Paint It Black / 11. Honky Tonk Women / 12. Happy / 13. Slipping Away
●Disc 2
1. Intro / 2. Miss You / 3. Midnight Rambler / 4. Street Fighting Man / 5. Start Me Up / 6. Brown Sugar / 7. Jumping Jack Flash / 8. Gimme Shelter / 9. Satisfaction
+ 10.
Play With Fire (Sep 9 Hamburg) / 11. Out Of Control (Sep 12 Munich) / 12. Dancing With Mr.D (Sep 12 Munich)

Crystal Catレーベルからの久々のストーンズ、満を持してNo Filterツアーから登場したのはお膝元のストックホルム公演。
3つ折り紙ジャケで豪華ツルツル紙の写真たっぷりのブックレット付き。
ブックレットの中の写真にはatsu-yメイドのNo Filterマップも。光栄です(笑)

さてストックホルム公演といえば昨年10月にLHより超高音質盤STOCKHOLM 2017(no label)がリリースされていますが、このCrystal Cat盤はそちらとは別音源にしてこれまた期待通りの超高音質"
EX"を誇ります。
なお、別音源とはいえその既発盤と録音位置は結構近かったようで、開演時に同じ女性の絶叫が聴こえます(笑)
another source

最初はやや定位が左に寄っていたのがすぐにセンターにきたりじわりと動いたり、オートレベルなのか曲の出だしだけは一瞬引っ込んで聴こえたり、ごくたまに音が変化するところや演奏の音の広がりはさほどない箇所もあったり、時に片側によることもありますが、適度な空間と臨場感をおおむね保っています。
そして何よりさすがはCrystal Cat、これぞまさに高音から低音まで快晴クリアという見事な隠密録音。音像も大きくちゃんと重低音も拾っていてバランスも見事。
いまはピットの観客も高齢化していることもあって静かなんでしょうが、周りもうるさくないものの曲間の煽りへの反応などの臨場感はしっかり伝わってくるという、超絶録音の"
EX"。

このストックホルム公演は既発盤も高音質を誇りますが、音の近さとダイレクト感、重低音から高音までの自然な伸びによる一点の曇りもない圧倒的なクリアネス、そして周りのチャットや叫び声がほぼ入っていない点からも、こちらのCC盤の方に軍配が上がります。
そしてこちらは大したことではありませんが、オープニングもエンディング後もこちらの方が長く収録されています。
そして独自の超高音質音源を綺麗な装丁にブックレットもつけてという特別な作りには愛着もわきます。

また、No Filterツアーのレア曲と目玉曲もしっかり高音質でボーナス収録というのも嬉しい限り。
なお、そのボーナスの元音源はハンブルグはHAMBURG 2017(no label)、ミュンヘンはDEFINITIVE MUNICH 2017(no label)と同じで、Crystal Cat独自音源ではありません。
 

さて、ストックホルム公演の演奏についてはSTOCKHOLM 2017とかぶりますが、もう半年もたったのであらためてちょこっと。
ストックホルムではすっかり復調したストーンズ。それをこうした音で聴くとなおのこと素晴らしい!
冒頭から絶好調で飛ばし、ストーンズだけでなくサッシャなどのサポートメンバーとも一体感が感じられる素晴らしい演奏。
そうした素晴らしい雰囲気の中、新作からの2曲の出来もお見事!
続いて"Under My Thumb"、さらにVoteではNo Filterツアー唯一の登場である"Sweet Virginia"。
ティムのサックスがまた一味違ったアレンジで美しく、ここでもサポートメンバーを含めた皆の一体感というかハーモニーに惚れ込んでしまいます。
"You Can't Always Get-"もこうした音で聴くとほんとに素晴らしい。そしてメンバー紹介がまた面白い(笑)

後半戦、"Midnight Rambler"の後半とか"Street Fighting Man"も力強いのがまた嬉しく、聴いててニヤニヤと。
"Street Fighting Man"は今回聴いてると結構キースがずれてるなと気づいたり(笑)
そして"Start Me Up"でイントロやり直し。ミックが「Take 2」なんて言ってるのがほほえましく、途中でキースが薄くなりますが(笑)
さらに"JJF"でもやり直します。このCC盤ではやり直した後のイントロにチャプターが打たれていますが、ここはそのやり直しになった方の頭にチャプターを打って欲しかった(笑)
さらにこの曲ではミックが3番に入り損ねてあらためて入りなおすところがあり、YouTubeで見てみるとミックが「あ、やっちゃった?」とちょいあわてた表情してて笑えますが、これまた微笑ましいシーンかと。
とはいえその後も"JJF"はキースがふらふらなんだか乱れてますが、これぞ今のストーンズなのです(笑)

アンコール待ちの間もカットはなく、しっかり待って始まるアンコール1発目の"Gimme Shelter"では、なんかいいことあったのかというほどサッシャが力強い。
そしてオーラス"Satisfaction"ではキースのじらしイントロ。
ということでほんとに充実したライブだったことが伺えます。

個々の公演を楽しむ場合はこうしたスポットリリースの作品よりも安定リリースが望まれますが、もしNo Filterツアー物でどれか一枚となれば、これまでは重低音が響きつつ高音も伸びがあるDEFINITIVE MUNICH 2017が最右翼でしたが、超絶ナチュラルクリアネスでいてボーナスもおいしいこちらが一番かもしれません。
こちらももうネットに公開されてたりしますが、こうした独自音源の作品こそしっかり売れてほしいと思うのであります。 

 

LIVER THAN YOU'LL EVER BE - Stereo Matrix 』 Moonchild Records (1CD)
Stereo Matrix of 2 mono audience recordings@Oakland Coliseum, Oakland, CA. Nov.9, 1969 (2nd show)
 
1. Introduction / 2. Jumping Jack Flash / 3. Carol / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Prodigal Son * / 7. You Gotta Move * / 8. Love In Vain / 9. I'm Free / 10. Under My Thumb / 11. Midnight Rambler / 12. Live With Me * / 13. Gimme Shelter / 14. Little Queenie / 15. Satisfaction / 16. Honky Tonk Women / 17. Street Fighting Man

Stereo Matrix of 2 mono audience recordings
 #1 [L]: TMOQ source
 #2 [R]: alternate source
(*) with parts from mono soundboard recording (FM broadcast)

Moonchild Recordsからも、Nite Owl and WardPhillips氏によってネットに公開された隠密ステレオマトリクスがリリース。

このMoonchild Recordsのは、先に紹介したLHのLIVE IN OAKLAND 1969のようなピッチの微妙な調整はなされておらず、ネット音源そのままなのでピッチが僅かに高いままのようです。
ということでLHのを持っていれば不要なんですが、ついつい買ってしまいました(笑)

なお、Nite Owl and WardPhillips氏はピッチはLIVER THAN YOU'LL BE(DAC-116)でリリースされた新隠密にあわせて作ったようです。
ということはDAC盤もピッチはちょっと高かったということかな?

そんなわけですが、こちらは何より安いのが特徴。
ただし表ジャケはいかにもステレオマトリクスというようなデザインでかっちょいいんですが、裏ジャケの写真にあわせて作られている背の部分のタイトルが全く読めないのが難点(笑)

ステレオ隠密マトリクスについては下のLIVE IN OAKLAND 1969で書きましたので改めての紹介は省きますが、Nite Owl and WardPhillips氏の奇跡の作品でありました。

 

LIVE IN OAKLAND 1969 』 no label (1CD)
 Stereo Matrix of 2 mono audience recordings@Oakland Coliseum, Oakland, CA. Nov.9, 1969 (2nd show)

1. Introduction / 2. Jumping Jack Flash / 3. Carol / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Prodigal Son * / 7. You Gotta Move * / 8. Love In Vain / 9. I'm Free / 10. Under My Thumb / 11. Midnight Rambler / 12. Live With Me * / 13. Gimme Shelter / 14. Little Queenie / 15. Satisfaction / 16. Honky Tonk Women / 17. Street Fighting Man

Stereo Matrix of 2 mono audience recordings
 #1 [L]: TMOQ source
 #2 [R]: alternate source
(*) with parts from mono soundboard recording (FM broadcast)

昔のモノラル隠密音源に新時代到来。
同一公演を収録した異なるソースのモノラル隠密2つを左右に振り分けてステレオ隠密に仕立てるという、新たな手法がここに。

インフォによると今年に入ってからこうした試みがフロイドでなされていたとのことですが、ストーンズもストーンズ初のブートであったあのTMOQのLIVE'R THAN YOU'LL BEで有名な69オークランド2ndショーがステレオ・マトリクス隠密として登場。

録音位置が違うのでそもそもマトリクスは邪道といえば邪道なんですが、聴いてびっくりおそるべし。
左右が別のポジションで録音された別音源なのである意味センターがないという、自分の立ち位置もよくわからなくなる邪道なやり方なれど、2つのギターが見事に絡み合うかのような広がりと、歓声が浮かび上がるこの臨場感、さらには一皮むけた明るいサウンドは普通のステレオ隠密をも凌ぐ凄いサウンドになっています。
そんな新時代音源、ストーンズではこのストーンズ史上初のブートであるLIVE'R THAN YOU'LL BEで初めて実現したというのがまた素晴らしい。

とうことですがこちら、Nite Owl and WardPhillips氏によってネットに公開された作品が元になっています。
まずは左chにはそのストーンズ初のブートであるLIVE'R THAN YOU'LL BEのTMOQソース。
そして右chには2010年に登場したもう一つの隠密音源。こちらはDACのLIVER THAN YOU'LL BE(DAC-116)でCD化されています。
 

さらにインフォを読んでなるほどそういうことだったのかというのがSB音源の追加使用。
このコンサートにはビル・グレアムが録音したSB音源も存在し、1972年にラジオで放送され、ブートではOAKLAND SIXTY-NINE(RS-692 VGP-003)でおなじみのもの。

そのモノラルSB音源を、静かな演奏により隠密では遠めだったアコースティック・パートでマトリクスすることによりミックのボーカルをより大きく際立たせています。
さらに2010年に登場した方の隠密録音ではラスト1分ほどしかなかった"Live With Me"においてもモノラルSB音源を使用しています。
ということでこれら3つのソースを丁寧に駆使することで驚異のステレオマトリクスを作り上げ、TMOQ音源の欠点である"JJF"でのドロップと"Under My Thumb"のテープチェンジによる欠落、そしてもう一つのソースでは欠落している"Live With Me"問題を見事に解消しています。

こうした見事な作品をネットに公開するというNite Owl and WardPhillipsの素晴らしい逸品でありますが、一つ残念な点があったと。
その元作品、ピッチ調整もなされているんですが、実はちょっと高かったということで、今回のLH製はそこが修正されているのがポイント。

ネットから落として聴いたときにはこのあまりの衝撃でピッチになんて気も回りませんでしたが、そうだったのかと。
Moonchild Recordsのは間違いなくネット音源そのままでしょうから、この差は大きいかと。

いやしかし元音源の"very good+"がこうして音の広がりも持たせることで一気に晴れ渡った"
EX-"隠密に大変身するという、信じられないマジック。
ギターが綺麗に左右に分かれているわけでもなく、聴けば聴くほど不思議な感覚になりますが、これはほんとに素晴らしい!
昔の音源だけにそれぞれ異なるスピードの調整とか、これ作るのはかなり大変だと思いますが、次世代隠密マトリクス降臨という素晴らしい作品。
Nite Owl and WardPhillips氏に感謝であります。 


Mar 2018
ALL ABOUT YOU 』 DAC-187 (1CD)
Studio Outtakes
Pathe Marconi Studios, Boulogne Billancourt, France. Oct-Dec 1982 / Jan-Feb 1983
Compass Point Studios, Nassau, Bahamas / The Hit Factory, NYC. Apr-May 1983

1. Undercover Of The Night / 2. The Golden Mile / 3. Christine / 4. Dance Mr.K. / 5. Forty / 6. Heartbeat / 7. Identification / 8. In Your Hand / 9. Run And Take / 10. All About You (Train Song)* / 11. It's A Lie* / 12. She Was Hot(WYSP version)
 (*)Track 10 & 11 taken from the Emotional Rescue sessions 1979

DACの新作はTHE VIRCHOV TAPE(DAC-181)、TOO MUCH BLOOD(DAC-182)に続き、初登場音源を含むUNDERCOVER期のアウトテイクを中心とした作品。
 

それらと同じく本作もネットにアップされた音源が元になっているようですが、これまた聴きごたえのある作品になっています。

trk1は"Undercover Of The Night"。
THE VIRCHOV TAPE(DAC-181)に収録されたWYSPラジオ・バージョンではDJのアナウンスが入っていましたが、今度はそのアナウンスが入っていないバージョンで、昨年Sweet Black AngelsからリリースされたUNDERCOVER COMPLETE RECORDING SESSIONS(SBA-017)、続いてGOLDPLATEからリリースされたCOMPLETE UNDERCOVER SESSIONS』(GP-1701CD1/6)には"Undercover Of The Night (VII)"として収録されたバージョン。エンディングにかけてのミックがナイス。

trk2の"The Golden Mile"、trk6の"Heartbeat"、trk8の"In Your Hand"はTOO MUCH BLOOD(DAC-182)と同じでちょこっと聴き比べてもあまり違いは感じませんが、インフォにはやや音質の異なるマスターからと。
なお、"In Your Hand"はTOO MUCH BLOOD』では"Mick's Idea(In Your Hand)"とクレジットされています。
いやしかしこの"Heartbeat"、レゲエ調で冒頭のキースからミックへとボーカルが代わるという作りがいい。
それにしてもこれらのアウトテイクが完成版UNDERCOVERとはまったく違うテイストなのが面白い。

trk3の"Christine"、trk5の"Forty"、trk7の"Identification"はTHE VIRCHOV TAPE(DAC-181)に30秒ほどのサンプル音源が収録されていた音源の全長版で今回初登場。
なお、"Forty"はUNDERCOVER COMPLETE RECORDING SESSIONS(SBA-017)、COMPLETE UNDERCOVER SESSIONS(GP-1701CD1/6)では"Flirty"とクレジットされて30秒ほど収録されていたもので、前者のブックレットにはタイトルは"Flirty"ではなく"Forty"かもと書かれていた曲。

trk4の"Dance Mr.K."とtrk9の"Run And Take"も音質向上版が初登場。
前者はその昔"Still In Love III"と"呼ばれていたもので、CHAIN SAW MASSACRE(DAC-110)にも収録されていたものの向上版。
そして後者はこれまたその昔は"I Love You Too Much"のバージョンVがそう呼ばれていたりもしましたが、"Run And Take"はJAMMING WITH STU(VGP-240)では"I Can't Help It"、ALL MIXED UP(DAC-111)では"I Can't Help It V"とクレジットされていたインストテイクの向上版。

trk12の"She Was Hot(WYSP version)"はWYSPで放送された別バージョンでDJ入りのもの。

と、ここまでUNDERCOVERアウトテイクをどっと紹介しましたが、本作最大の聴きどころはtrk10とtrk11のエモレス期のアウトテイクだったり。
こんなにUNDERCOVERアウトテイクだらけなのに作品タイトルにもなったtrk10の"All About You"、これは貴重。

キースの歌詞もかなり違えばミックのちょっとしたコーラスも入っているというもので、こちらもTHE VIRCHOV TAPE(DAC-181)に30秒ほどのサンプル音源が収録されていたものですが、ついに全長版で登場。
"All About You"についてキースは、誰かが作った曲ではないと確信するまで3年ほどかかったと語っていましたが、曲自体はほぼ出来上がっているものの歌詞がまだ練られているような状態。
これがパティへの歌と言われる一方、ミックに対してという説もあり、なかなか興味深い一曲です。

trk11の"It's A Lie"はイントロにもハープが入っていて、PLACE PIGALLE(VGP-362)とは異なるテイクでVGP/DACシリーズから漏れていたテイクとのこと。
OBRのPARIS RESULTS vol.2PLACE PIGALLE(VGP-362)より音がいいのがまた嬉しい。

ということで、最初の"Undercover Of The Night"と最後の"She Was Hot"はちょっとシャリシャリした音質ですが他のメインは素晴らしい高音質"
EX"で、半分くらいはインストではありますが、初登場とアップグレードに加えてこのいかしたジャケと、手放しで嬉しい作品でありました!

 

LICKS JAPAN TOUR 2003 』 no label (12CD BOX SET)
aud.recordings@Budokan, Tokyo Mar.10, 2003 + Yokohama Arena, Yokohama Mar.12, 2003 + Tokyo Dome, Tokyo Mar.15 & 16, 2003 + Osaka Dome, Osaka Mar.20 & 21, 2003


2003年にOUT OF CONTROL RECORDS名義でLHからリリースされた、200セット限定のLICKS日本公演Complete Boxが15周年記念で再発。
こちらがそのオリジナルのBOX。

今でこそ200セット予約完売というのもちらほらありますが、当時は前評判だけで予約完売というのは異例のことで、多くのファンが入手できなかったBOX。
当時はそれが残念だったりして、結局紹介もしてないままでしたね。
でもあれからもう15年かと。ほんと月日の経つのは早いもんですね〜。

さて、15年前のオリジナルBOXは、背の文字に少しずれがあったりしましたが、1公演ずつ2CDx6セットのプラケースが入っていたのに対して、今回は3公演ずつ、6CDx2セットの厚プラケース仕様になっています。
こちらがそのBoxに収納された6CD厚ケースそれぞれのジャケ。

 

そして今回はいつもの200ではなく150セットということで、こちらももう完売してしまったようですが、簡単に紹介しておきます。
なお、LICKS日本公演の隠密ブートの最高評価は当時"EX"としており、今では"EX-"とするところも"EX"と評価してましたので、こちらもそれに倣います。
曲目は省きますが、コチラをご参考に。

●Disc 1/2 武道館 - aud.recordings@Budokan, Tokyo, Japan. Mar.10, 2003
オリジナルBOXよりも少し音圧が上がっています。
やや低音が軽めで、キースよりロニーのギターの方がよく聴こえることから、その後多くの隠密が出てきた今となってはやや物足りなく感じるところもありますが、耳障りな手拍子や歓声もほぼなく、クリアでナチュラルなサウンドが身上の"
EX"。
なお、開演前のブザーから収録されていますが、その後オープニングまでは3分ほどカットされて短く編集されています。

●Disc 3/4 横浜アリーナ - aud.recordings@Yokohama Arena, Yokohama, Japan. Mar.12, 2003
こちらもオリジナルBOXよりも少し音圧が上がっています。
こちらは横アリで体感した重低音を感じない軽いサウンドで、さらに距離感があるのが残念ですが、クリアなサウンドの"
EX-"。
Bステージの音は硬質ながらダイレクト感のあるサウンドです。

●Disc 5/6 東京ドーム1 - aud.recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.15, 2003
ドームでありながらクリアでナチュラルなサウンド。
やや硬いサウンドで、ベースの音は拾っているものの、重低音が厚いというわけでもなく、少し低音は軽め。
マイクの設置方法によるものか、横の広がりはあまり感じないものの、前方のスピーカーと後方からの歓声といったような縦並びの空間を感じるクリアなサウンドで周りもさほどうるさくない"
EX"。

●Disc 7/8 東京ドーム2 - aud.recordings@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.16, 2003
オープニングの"Brown Sugar"でイントロの出音が遅れてしまうミスがありましたが、かすかに聴こえるキースのほんとのイントロにあわせて今回チャプター位置が修正されています。
こちらも音の広がりはあまりありませんが、ボーカルがクリアでリアル。
左側でバスドラムの音は拾っているものの全体的に重低音が厚いこともなく少し低音は軽めですが、周りは静かな"
EX"。

●Disc 9/10 大阪ドーム1 - aud.recordings@Osaka Dome, Osaka, Japan. Mar.20, 2003
このBOXの目玉である大阪2公演。イラク戦争開戦日でもあり、LICKS日本公演で唯一"Thru And Thru"が演奏された日。
ほんの少し低音が軽めで周りの音も多少拾っていますが、超クリアでダイレクト感のある超高音質"
EX"。

●Disc 11/12 大阪ドーム2 - aud.recordings@Osaka Dome, Osaka, Japan. Mar.21, 2003
"Monkey Man"事件が勃発した日。
目玉である大阪公演。この日もやや硬質なものの超クリアな超高音質"
EX"。
Bステはやや定位が左寄りですが、こちらも素晴らしい音質。

ということでこちらももう売り切れてしまいましたが、当時入手できなかった方には嬉しい再発でした。

 

Mick Jagger - OSAKA 1ST & 2ND NIGHT 』 Uxbridge 808 (4CD-R)
aud.recordings@Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan. Mar.15&16, 1988

◆Live at Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan. Mar.15, 1988
●Disc 1
1. Intro. / 2. Honky Tonk Women / 3. Throwaway / 4. Bitch / 5. Let's Spend The Night Together / 6. Lonely At The Top / 7. Beast Of Burden / 8. Tumbling Dice / 9. Miss You / 10. Ruby Tuesday / 11. Just Another Night / 12. War Baby / 13. Lucky In Love / 14. Harlem Shuffle / 15. Say You Will / 16. Party Doll
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. You Can't Always Get What You Want / 3. Radio Control / 4.
Shoot Off Your Mouth / 5. Drum Solo / 6. Guitar Solo / 7. Gimme Shelter / 8. Start Me Up / 9. Brown Sugar / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / 13. Sympathy For The Devil

◆Live at Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan. Mar.16, 1988
●Disc 3
1. Intro. / 2. Honky Tonk Women / 3. Throwaway / 4. Bitch / 5. Let's Spend The Night Together / 6. Lonely At The Top / 7. Beast Of Burden / 8. Tumbling Dice / 9. Miss You / 10. Ruby Tuesday / 11. Just Another Night / 12. War Baby / 13. Harlem Shuffle / 14. Lucky In Love / 15. Say You Will / 16. Party Doll
●Disc 4
1. Band Introductions / 2. You Can't Always Get What You Want / 3. Radio Control / 4.
Shoot Off Your Mouth / 5. Drum Solo / 6. Guitar Solo / 7. Gimme Shelter / 8. Start Me Up / 9. Brown Sugar / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction / 13. Sympathy For The Devil

30周年記念を迎えたミックの日本公演初日と2日目である大阪公演の初登場音源がLHよりCD-Rで登場。
CD-Rですがこれは紹介しちゃいます。

ミックのソロツアーの日程についてはまずはインフォから書き方を拝借しますが、ミックの来日公演は以下の全8公演が開催されました。
〇3月15日:大阪城ホール 【本作ディスク 1-2】
〇3月16日:大阪城ホール 【本作ディスク 3-4】
〇3月18日:大阪城ホール
×3月19日:大阪城ホール(ショウ延期の謝罪)
〇3月22日:東京ドーム
〇3月23日:東京ドーム
〇3月25日:名古屋市国際展示場
〇3月26日:名古屋市国際展示場
〇3月28日:大阪城ホール(振替公演)

ということで、ミック初のソロ・ツアーでもあった1988年の日本公演全8公演のうち、なんと大阪で4回も開催されたわけです。
そのツアー初日である3/15は、音は大したものではないものの1994年にSTONE ALONE(TNT-940141/42)で4曲を除いて初めてリリースされ、2006年には遂にほぼ完全盤たるFIRST CASTLE MAGIC(IMP-N-008)が良好音質でリリースされて大喜びしたものでした。

しかーし、それら既発を駆逐したのが、LHが2015年にリリースしたMICK JAGGER - OSAKA 1988 1ST NIGHT
さらには『同 2ND NIGHT』『同 3RD NIGHT』『同 FINAL NIGHTと大阪全公演が一気にリリースされ、いずれも素晴らしい音で、2017年にはその大阪全公演がBOXセットになったMICK JAGGER - OSAKA 1988もリリースされたのは記憶に新しいところ。

     

そして今回30周年のタイミングであらためてリリースされたのは、初登場の隠密音源による大阪初日と2日目。
ただしすでに上記作品によりプレスCD化されている公演のためか、今回はCD-Rによるリリース。

まずは初日。
CD-Rってことは既発より音は劣るのかと思いきやそうでもなく、最初の方は周りの手拍子も耳につきますが、演奏はまったく団子にならずそれぞれのエッジがしっかり聴き取れる素晴らしいサウンド。
特に前半は曇りのない、既発CDよりもクッキリハッキリしたサウンドで、後半は少しそのクリアネスがやや陰りをみせますが、総じて"
EX-"〜"very good+"。

あえて欲を言えば、少しチャリチャリした高音域が耳につきますので、耳につく音域をほんの少し抑えて、逆に中低音域は少し痩せて聴こえるのでもう少し厚みがあればなぁと。
ミックのボーカルよりも他の音域の方が強いようなところもあったり、前半と後半で感じも違うので、いろいろ調整も難しいのかもですが。
なお、"Ruby Tuesday"の冒頭と"Say You Will"が終わった後、そして"Start Me Up"の冒頭はテープチェンジによるカットがありますが、違和感なく既発音源で補填されています。

いやしかし歴史的な初日をまたこうして新たな音源で聴けるとは。
でも30年前の記憶がよみがえる、というわけではありません(笑)
30年前だから忘れてるんじゃなく、元々興奮しすぎてオープニングのまさかの"Honky Tonk Women"で絶叫してこぶしを振り上げてたことくらいしか覚えてないのです(笑)
あ、でも"War Baby"にどうリアクションしていいものかと思ったり、ドラムソロにギターソロになげーよとじれたりしたのは覚えてます(笑)
そして開演前にパンフを見ると、ストーンズの曲目が載ってるのを見て戦慄が走ったことも。

しかしストーンズとはまったく違うテクニシャン、サイモン・フィリップス、ジミー・リップ、そしてジョー・サトリアーニを従えて、ところどころリミッターを外して凄まじい勢いで歌うミック、体調を崩した後の東京公演とは全く違うテンションで凄まじいです。
でもやはりストーンズじゃない。そんなことは当たり前。
それでも当時ストーンズ解散説がまことしやかに語られ、ストーンズはもう観れないんだと落胆していた18歳の餓鬼には素晴らしいライブだったのです。
そして仮想ストーンズといっても、ストーンズとはまるっきり違うハードロックなミックのためのミックによるスペシャル・バンド。
これはこれで貴重なものを観れたと今でも思ってます。
 

そして2日目。
こちらも初登場隠密音源。
初日に比べると演奏もリラックスしてMCも増えてます。
2日目は初日とは"Harlem Shuffle"と"Lucky In Love"の位置を入れ替えてはいますが基本的に同じセットリスト。

この2日目を収録した既発CDでは2000年にリリースされたSAY YOU WILL(VGP-236)、そして2015年にLHからリリースされた別音源MICK JAGGER - OSAKA 1988 2ND NIGHTでアップグレード、さらに前述のとおり2017年には大阪全公演がBOXセットになったMICK JAGGER - OSAKA 1988でリリースされていました。

   

今回のCD-R、この2日目は初日よりは距離感がありますが、周りは静かで演奏全体を見事にとらえています。
ミックのボーカルにやや距離を感じますが、初日ほどは高音域が張り出すこともなく、周囲の手拍子歓声も少なく、中低域も初日よりはややふくよかでいて演奏全体をシャープにとらえています。
では既発CDを凌ぐかというと、既発の方が中低音域に厚みがあるソフトな仕上がりで音は近く感じた一方で今回のCD-Rより手拍子などが入ってたりもするので、どちらがいいかは好みによるといったところですが、このシャープなサウンドもいけてる"
very good++"です。
個人的には既発もこちらも"EX-"ですが。
そしてこちらもあくまでも欲を言えば、高音域もシャープなままもう少し空間に広がりを持たせ重低音と中音域をもう少しだけ厚みを持たせれば大化けするサウンドになるのではと思ったりしますが(無茶言ってます・笑)、こちらもプレスCD化されればと思ったり。

しかしドラム・ソロとギター・ソロの後、そのあまりに長いソロに待ちくたびれつつ、「死んでるんじゃない?大丈夫かな?」「こんど何や?こんどベースか?」と話す女性の声が入ってるのがさすが大阪(笑)
なお、2日目の欠落部はLHの既発盤と同じような箇所になりますが、"Just Another Night"終了後から"War Baby"冒頭にかけてと、"Radio Control"終了後から"Shoot Off Your Mouth"の冒頭にかけて、それぞれ既発盤から補填されています。長さ的にはもう一か所ありそうですが、目立たないところなのか集中力が切れたのか、気づきませんでした(笑)

ということで、機会がないとなかなか聴きなおすことのないミックのソロツアーですが、今回は30周年ということで既発盤を聴きなおしていたところ、まさかの初登場高音質隠密まで聴く事ができて嬉しい30周年でありました! 

ちなみにブートでよく見かける1st & 2nd Nightという表現ですが、単数形でいいのかと今更ながらどうでもいいことを考えちゃいましたが、Nightsと複数形になるような気がしないでもありません。が、わかりません(笑)

 

MIDNIGHT RAMBLERS 』 DAC-184 (2CD)
aud.recordings@Sports Arena, San Diego, CA. Nov.10, 1969
+SB recordings@Madison Square Garden, NY. July 26, 1972

●Disc 1 (TMOQ-71078) aud.recordings@Sports Arena, San Diego, CA. Nov.10, 1969
1. Introduction - Carol / 2. Sympathy For The Devil / 3. Prodigal Son / 4. You Gotta Move / 5. Under My Thumb / 6. Live With Me / 7. Little Queenie / 8. Satisfaction / 9. Honky Tonk Women / 10. Street Fighting Man

●Disc 2 (TMOQ-71080) SB recordings@Madison Square Garden, NY. July 26, 1972
1. All Down The Line / 2. You Can't Always Get What You Want / 3. Midnight Rambler / 4. Band Introductions / 5. Bye Bye Johnny / 6. Rip This Joint / 7. Love In Vain / 8. Sweet Virginia / 9. Jumping Jack Flash

TMOQのダブによる極上隠密録音を収録した1969/11/10サン・ディエゴ公演SAN DIEGO '69 - Stoneaged(TMOQ-71078)と、ミックの誕生日かつ72ツアー最終日の1972/7/26、超有名な卓直SB音源を収録したWELCOME TO NEW YORK』(TMOQ-71080)の復刻。
その2枚のマスターをケンが再利用して2LPでカップリング再発したのが
MIDNIGHT RAMBLERS(Phoenix Records 44785)と言われています。

今回のDAC新作はそのMIDNIGHT RAMBLERSの復刻盤ということで、タイトルからジャケまでそのまま復刻されています。
トレイ下の裏ジャケの裏には、ネットからの画像ですがTMOQの
SAN DIEGO '69 - Stoneagedが。
そして今回は拡大復刻ではなく、その2LP収録の曲のみという復刻。
なお、72MSGの曲順はLP
MIDNIGHT RAMBLERSとは違って、TMOQ盤にも2種類ありますが"All Down The Line"から始まる方の順に並んでいます。

というわけですが、インフォを見たときには、69サン・ディエゴも72MSGの両音源共に、アナログ復刻だけに以下のとおりTSPやVGPでもお馴染みですし、72MSGなんて不完全とはいえNASTY関連やそこら中に溢れてるし、年代別に収納するには不便極まりない別年代のカップリング、しかもサン・ディエゴはCD時代になって世に出た部分は未収録のままとはこれいかに??と思ったんですが、、、

               

はい、聴いてみて驚きました。

どちらもアナログ落としかなという感じの少し粗さもあるサウンドですが、素晴らしい音質です。

69サン・ディエゴは、過去最高、いままでのCDの中で最もナチュラル。
既発CDでは高音が強めだったりシュルシュル鳴ってる感じのと高音が硬質なものとかありましたが、今回のはほんとにナチュラルで高音の伸びも自然で素晴らしい!
既発ではエッジがたっていたミックのボーカルのエッジもナチュラルになっていて、アナログはここまで音がよかったのか?とビビりました。
既発の"very good+"から"
EX-"に向上したサウンドです。
既発CDは収録曲が増えてたりしましたが、今回のこの音で全曲聴きたいと願わずにはいられないサウンドです。

72MSGもナチュラルかつ音の広がりも素晴らしいステレオ。
キンキンすることなくふくよかナチュラルなテイストを持ちながら、凶暴なキースとテイラーのギターはしっかり前面に出ており、既発CDでの少し引っ込んだ感じが払拭されていて、その凶暴さを堪能できるではないですか!!
トレントにアナログ落としの96/24というのが出回ってましたが、それとは別音源で、それより断然いい音です。
ちなみに当然ですが、左右のチャンネルはちゃんとあってます。
たまにアナログ落としかな?というノイズが入るところはあり、"Midnight Rambler"では結構ジリッと鳴ってますが、ほんとに素晴らしいサウンドで、こちらも"very good"から"
EX-"に昇格しています!

(訂正追記)
と書いてましたが、Haraさんのレビュー見るまですっかり
NASTY SONGS』(DAC-065)の存在を忘れてました(笑)
これ、わたしのブート中断期の作品で後になってから入手したこともあって印象が薄く、しかもCDラックにはCD1にカップリングされてる73ロンドンのところにあったので、72MSGがCD2に収録されてたことは完全に忘却の彼方。

その『NASTY SONGS』と音の感じは似ていますが、今回の"Midnight Ramblers"での1分40秒前後に何度か入るジリッというノイズが『NASTY SONGS』にはないので同じマスターというわけではないようですが、なるほど似た感じのサウンドではないですか。
また、双方に入っているノイズの聴こえ方に違いもあり、今回の方がややマイルドな仕上がりに感じますが、失礼しました〜!(訂正追記ここまで)


ということで、まぁ細かく聴けばいろいろあるのかもですが、インフォを見たときに感じた不満もどこへやら、大満足の復刻盤でありました!

でもこれならカップリング盤の復刻ではなく、それぞれSAN DIEGO '69 - StoneagedWELCOME TO NEW YORKと個別に復刻してくれればよかったのにと思うんですが、まぁそれだと高くなるし、アナログの復刻盤ばかり増えてもということでしょうか? 


Feb 2018
GET YOUR KICKS 』 DAC-185 (1CD)
SB recordings@L'Olympia, Paris, France Apr.18, 1965 and BBC broadcasts
 
●French Radio(Europe 1) "Musicorama" - L'Olympia, Paris, France Apr.18, 1965
1. Everybody Needs Somebody To Love / 2. Around And Around / 3. Off The Hook / 4. Time Is On My Side / 5. Carol / 6. It's All Over Now / 7. MC by Charlie Watts / 8. Little Red Rooster / 9. Route 66 / 10. Everybody Needs Somebody To Love / 11. The Last Time / 12. I'm Alright / 13. Crawdad

●BBC Radio - The Joe Loss Pop Show - Apr.10,1964
14. Joe Loss Intro - Not Fade Away / 15. Hi-Heel Sneakers / 16. Joe Loss Intro - Little By Little / 17. Mick Intro - I Just Wanna Make Love To You / 18. I'm Moving On

●BBC Top Of The Pops #1 - Top Gear - Mar.6,1965
19. Interview with Mick and Brian / 20. Everybody Needs Somebody To Love / 21. Interview with Mick / 22. The Last Time / 23. Down The Road Apiece

●BBC Top Of The Pops #2 - Yeh! Yeh! - Aug.30,1965
24. Mercy Mercy / 25. Interview with Mick / 26. Cry To Me / 27. Satisfaction

●BBC Top Of The Tops #3 - Saturday Club - Sep.18,1965
28. Fannie Mae / 29. Interview with Mick / 30. The Spider And The Fly / 31. Oh Baby

DACからオランピア65が、ブライアンがセンターでかっこよくパリらしいジャケで登場。
オランピア65はVGP時代からアップグレードが重ねられてきましたが、1年前にはIMPからFROM PARIS TO HAMBURG(IMP-N-051)がリリースされ、"Carol"のイントロでのノイズもなくなり、ついに正しいピッチでのリリースとなりました。
そのオランピア65、CDでの有名盤はリリース順に並べると以下のとおり。

ALL THOSE YEARS AGOVGP-079
A ROLLING STONE GATHERS NO MOSSVGP-101
REELIN' AND ROCKIN'VGP-274
PARIS MATCH
DAC-007
OLYMPIA LIVE IN THE SIXTIESGP-1302
FROM PARIS TO HAMBURG』IMP-N-051
         

また、著作権切れのタイミングを狙ったハーフオフィシャルのようなものも出回ったりしていましたが、今回DACからも正しいピッチでリリース。
冒頭のアナウンサーのしゃべりも、"Carol"のイントロでのノイズもありません。
以下のショップインフォにあるとおり、再放送音源ではなくソースBを使用した"
EX"最良音源です。

さらにオランピア65以外のパートはBBC64/65音源が収録されており、オフィシャルON AIRリリース時に話題になった、THE JOE LOSS POP SHOWの"Not Fade Away"もついに収録!
そして"Hi-Heel Sneakers"もイントロと1番もしっかり収録されています。
ON AIRの裏バージョンというべきこれだけでも買う価値ありです(笑)
そうそう、"The Last Time"には音飛びのような変なダブりはありません(笑) 

いやぁ〜最近ブートCDをステレオのスピーカーで鳴らすことはあまりないんですが、これは若いストーンズの演奏を体全体に浴びたいと思わせてくれた作品!
さすがDACです。

また、ジャケットの折りこみ内側には、インフォに記載されているLPGET YOUR KICKS(MONA RECORDS)が白黒ながら再現されており、その本気度合いが伺えます。

ということですが、インフォにいろいろ詳しいのでそちらも転載しておきます。

なお、trk.24-27の番組名はYeh! Yeh!もしくはYeah! Yeah!と呼ばれると思いますが、こちらではYer! Yer!とクレジットされています。
また、GET YOUR KICKSというタイトルは、99バビロンのシュッツガルト公演を収録したVGP-367でも使われていますが、まぁそれはどうでもいい話し(笑)

----(インフォより)----------------------------------------
1965年4月18日のフランス、パリのオリンピア公演を、オープニングからエンディングまで丸ごと収録した、ブライアン・ジョーンズ在籍時の代表的な超有名音源です。
コピーライト切れのグレー・ゾーンを突いてコーダ・パブリッシング等の数社からこのオリンピア公演が複数発売されていますが、いずれもALL THOSE YEARS AGO(VGP-079)、A ROLLING STONE GATHERS NO MOSS(VGP-101)からコピーされた音源が使用されています。
とは言っても、それらのリリースでは"Off The Hook"のイントロ前にオリジナルCDには無かった微小な音飛び/カットが見受けられたりしますから、恐らくインターネットでダウンロードした音源から安易に制作されたものなのでしょう。

本音源にはAM放送をラジオ・スピーカーからマイク越しにオフライン収録したソースAと、ラジオ局のアーカイブからリール・トゥ・リールでコピーしたものから再生した、きちんとしたオンライン音源のソースBの2種類が存在しています。
ソースAはこのこのショーを初めて登場させたLP『ANDREW'S BLUES』(IMP-1126)で使用され、1970年代半ばに発売されていました。
その後幾度となく形を変えてリリースされ続け、CDブートのごく初期までこのエアチェック音源はポピュラーな音源でした。

オンラインの優秀なソースBを初めてCDリリースしたのはVGPで、ANDREW'S BLUES(VGP-006)として1994年にリリースされ、すぐにシェイブド・ディスクによる丸コピー盤が出回るといった事態も起こりました。
"Carol"のミックの煽りのMCの時に録音しているマイクがスピーカーに当たってカタカタいうノイズが無いのであれっ?と思ったマニアの方も多かったことと思います。

その後VGP/DACの系譜の中でANDREW'S BLUESSTILL I'M GONNA MISS YOUALL THOSE YEARS AGOA ROLLING STONE GATHERS NO MOSSREELIN' AND ROCKIN'PARIS MATCHというアップグレードの流れの中で、VGP時代のタイトルは全てソールド/廃盤となっていることからも、この音源の人気ぶりが伺われることと思います。

終始キースのギターのチューニングは悪く、ミックのボーカルもモニターの無い時代ですので、「GOT LIVEもスタジオで修正が無ければ実際はこの程度か」というくらいの音程の不安定さ、というのが正直なところです。
しかしながらそのような悪環境の中で爆発する若さと無鉄砲さが、この時期のストーンズの大きな魅力であり武器であったことは、ファンの皆様にはもはや周知のことでしょう。

今回のリリースでは1982年発売のLPGET YOUR KICKS(MONA RECORDS)を意識した造りとなっており、パリ65、BBC64、65の各音源より選りすぐったベスト・ソースでのライブ・コンピレーションとなっています。

パリは90年代後半以降にFMで何度か再放送されており、演奏曲の半分程度はエクセレントな音質のものが存在していますが、今回は単一音源での極限までのアップグレードということで、再放送版と比べてもほとんど遜色のないレベルにまで到達しています。
もちろん元がアナログ収録のものですのでヒスノイズがゼロとまでは行きませんが、"Carol"や"It's All Over Now"のキースのリードギターのバックに聞こえる、チャーリーのトップ・シンバルの高音の鮮烈さにマニアの方は思わずニヤッとしてしまうこと請け合いです。

64年のBBC THE JOE LOSS POP SHOWはGET YOUR KICKSのオリジナルLPが音源の初登場でしたが、ここではオープニングの"Not Fade Away"を追加し、曲間のMCも今回初登場部分の多いコンプリート版で収録。
"Hi-Heel Sneakers"は既存の音源では欠落していたイントロと1番歌詞の部分も全て聞けるようになりました。

65年BBCは、オリジナルLPでは"Oh Baby"と"The Spider And The Fly"の2曲のみの収録でしたが、収録スペースの空きを利用して、同2曲のソース元であるTOP OF THE POPSラジオショーのトランスクリプション・ディスク原盤から、どうせならとアーカイブ保存版全曲の9曲を全て収録しました。もちろん曲間のトークも未編集で音質も最高です。

ブライアン期で何か一枚いいタイトルを、と思っている初心者の方や、パリ65なら百戦錬磨だ!という超マニアの方までオールマイティにお薦めのニュー・リリースです。
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BRUSSELS AFFAIR - The Complete Recordings 』 Moonchild Records (2CD)
SB recordings@Forest National, Brussels, Belgium. Oct.17, 1973 (1st & 2nd shows)
  
●Disc 1 - 1st show ("Starfucker" is missing)
1. Intro / 2. Brown Sugar / 3. Gimme Shelter / 4. Happy / 5. Tumbling Dice / 6. Dancing With Mr.D. / 7. Angie / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Midnight Rambler / 10. Honky Tonk Women / 11. All Down The Line / 12. Rip This Joint / 13. Jumping Jack Flash / 14. Street Fighting Man
●Disc 2 - 2nd show (trk.1,10 and 15 are from 1st show)
1. Brown Sugar / 2. Gimme Shelter / 3. Happy / 4. Tumbling Dice / 5. Starfucker / 6. Dancing With Mr.D. / 7. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) / 8. Angie / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Midnight Rambler / 11. Honky Tonk Women / 12. All Down The Line / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man

格安1,000円のMoonchild RecordsからBRUSSELS AFFAIR』がA version、B versionの2種類のジャケで登場。
サブタイトルにThe Complete Recordingsと謳われており、インフォには

> The Complete Recording シリーズ
> 1973年10月17日ブリュッセルで行われた2回のショウをすべて収録しています。
> 素晴らしいサウンドボード音源で収録しています。

と。(なお、掲示板カキコの後、某インフォは訂正されていました)
そのインフォにつられて、1stショーに"Star Star"が入ってないしおかしいよなーと思いつつも、2ndショーの"Brown Sugar" "Midnight Rambler" "Street Fighting Man"が発掘されたのか?と淡い期待を抱いて買ってみましたが、、、

タイトル、インフォからしてとんだフェイクFAKEでした(笑)

Disc 2はオフィシャルのBRUSSELS AFFAIR』のコピーのようで、"Brown Sugar" "Midnight Rambler" "Street Fighting Man"はやっぱり1stショーから。
まぁそんな発掘がされたら、こんな格安Moonchild Recordsからリリースされたりしませんよね。
でもジャケがわざわざ2種類も用意されてたから、もしかしてと思ってしまったわけで(笑)

しかしこのジャケ、A versionはあのFORTWORTH EXPRESS』のかっこいいキースだけどそもそも72の写真だし、B versionは73ですけど、裏ジャケなどの写真も他のブートでおなじみの物ばかり。
ちなみにそのジャケ、Aを裏返すとBになるといったこれまた詐欺まがいのリバーシブルではさすがになく、表ジャケの裏側は、AもBも表とは別の写真でそれぞれ異なります。
で、強いていいところをあげれば、、、ちゃんとというか、"Dancing With Mr.D."と"Starfucker"とクレジットされてるところくらい(笑)

でもまぁ音はいいです。
BFらしく、高音がちょっと強調されててシャリシャリ耳につきますけど。
Disc1のウーラーラーは"Dancing With Mr.D."の前です。

とまぁもうこれくらいにしときます。
全部聴くことはないかもしれません(笑)

(追記)
そういえばこの音って!と、BFの別レーベル作品の存在を思い出しました。
このDisc1、もしかしてHALCYONのBUNNIES, BOMBS, BUSTS & A PRINCESS』と同じなんじゃなかろうかと。

そのHALCYON盤、持ってるはずなのに年末年始の整理でも出てこなかったのがこの1枚で、いまだに行方不明なんですが、いまネットからDLした音と比べてみると、やはり音の感じも同じ。
今回のMoonchild盤は、VGPのTHE LOST BRUSSELS』とは各曲の長さも違うし、曲中での演奏の速さが微妙に違ったりするんですが、このHALCYONのBUNNIES, BOMBS, BUSTS & A PRINCESS』とはやっぱり各曲の長さも全く同じ(笑)
ということで、中身はこのHALCYON盤と同じと思われます。 
 

 

LIVE IN HOLLAND 』 DAC-186 (2CD)
aud.recordings@Feyenoord Stadion, Rotterdam, Netherlands. May 18, 1990

●Disc 1
1. Continental Drift / 2. Start Me Up / 3. Bitch / 4. Sad Sad Sad / 5. Harlem Shuffle / 6. Tumbling Dice / 7. Miss You / 8. Almost Hear You Sigh / 9. Ruby Tuesday / 10. Angie / 11. Rock And A Hard Place / 12. Terrifying / 13. Mixed Emotions / 14. Honky Tonk Women / 15. Midnight Rambler
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Can't Be Seen / 3. Happy / 4. Paint It Black / 5. 2000 Light Years From Home / 6. Sympathy For The Devil / 7. Street Fighting Man / 8. Gimme Shelter / 9. Band Introductions / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Brown Sugar / 12. Satisfaction / 13. Jumping Jack Flash / 14. Carmen

DAC新作はそろそろNo FIlterかなと待っていましたが、DAC-184と185を飛ばして、今回のDAC-186は1990欧州Urban Jungleツアー開幕公演。

前年の1989USツアーと1990日本公演のSteel Wheelsツアーを経て、1990年5月から欧州を回ったUrban Jungleツアーは、Steels Wheelsツアーからはステージセットが変更され(映画LIVE AT THE MAX』撮影時にはSteel Wheelsツアーのセットに戻されています)、風船人形には"Street Fighting Man"用にツアーのコンセプト・デザインでもあるマッド・ドッグが加わり、バック・コーラスがリサ・フィッシャー、シンディ・マイゼルの2人から、ローレライ・マクブルームとサファイア・ジョーンズの2人に変わっています。
そしてUrban Jungleツアーの開幕公演であるオランダはロッテルダム、フェイエノールト・スタディオンでは、ツアー開幕3日前の5/15と翌日にリハーサルを重ね、そのまま5月18日と19日、そして21日の合計3公演に臨んだのでありました。

そのUrban Jungleツアー初日である、5/18公演を収録したのがコチラ。
この公演を収録した既発盤は、1990年にリリースされた2枚組アナログLIVE IN HOLLAND』(E102621)と、CDではそのアナログから落としたLIVE IN HOLLAND』(PKO 9307-1/2)があったのみかと。

なお、PKO盤CDには箱入りやカードボードといったバリエーションがあり、ジャケも今回復刻されたアナログジャケのものと、独自のミックがジャケのものとがありました。
わたしのは後期型でCDを取り出すのもきっつい黒のカードボードにミックのジャケが貼り付けられているもので、インサートなどの付属品も何もなし(笑)



そしてそのPKO盤CD、アナログには収録されていた"Continental Drift"とメンバー紹介がカットされています。
また、アナログでは収録時間の都合で "Miss You"、"Almost Hear You Sigh"、"Ruby Tuesday"、"You Can't Always Get What You Want"、さらになんとキースの"Can't Be Seen"と"Happy"の両方ともカットという、合計6曲もが未収録でしたが、アナログ落としでしたのでそれもそのまま。
そして同じくアナログ同様、"Tumbling Dice"、"Terrifying" に、トレード時のマーキングなのか、一瞬の音切れがありました。

ということでしたが、今回はその既発盤と同一音源による復刻拡大盤。
この1stジェネレーションという音源がネットにアップされていましたので、そちらが元になっていると思われます。

ということで、めでたく欠落曲もすべて補填され、"Tumbling Dice"と"Terrifying"での一瞬の音切れもなく、ちょっと速かったスピードも調整されています。
元テープのテープチェンジによる"Can't Be Seen"冒頭の欠落は、トレーダー間ではCD-RTHREE NIGHTS AT FEYENOORD STADIUM』として出回った別音源により丁寧に補填されています。こうした丁寧な補填はDAC独自編集のようです。

さてこちら、ちょっと周りがにぎやかなところもあり、"Midnight Rambler"や"You Can't Always -"ではミックの先を歌いたがる男が微笑ましかったり、マイクはどうも人の影になってるような感じでダイレクト感はちょっと希薄で、音の定位もかなりの左から中央やや左に寄ったりしますが、中盤からは定位も落ち着き、ダイレクト感も徐々に向上して演奏全体をしっかり捉えてくるサウンド。

そんな音源ですが、今回定位補正までは行われていませんが、アナログ落としのPKO盤よりは高音域を若干上げてメリハリをつけつつも低域もふくよかになり、スピードも調整されたことで、ナチュラルな聴きやすいサウンドに進化しています。
まぁグレードでいうと"
very good"で、隠密慣れしている方向けといったところですが、Urban Jungleツアー初日をようやく全曲聴けるようになったという意義のあるタイトル。

演奏はしっかりリハを重ねたことからカッチリしており、まぁまぁレアな"Terrifying"もしっかり。
でも"Paint It Black"冒頭でのミックの上ずった歌い方は笑えます。

そして"Angie"ではよくあることですが、I still love you の後に I hate that sadness in your eyes と歌っちゃったり(ここで Remember all those nights we cried がいいのにねー)、最後も違ったり、、、まぁこれはよくあることですけど(笑)
そんな歌詞間違いを気にするのは日本人だけだと、ミックは言い放ったことがありますね(笑)
とはいえミック、"Honky Tonk Women"でも1番も2番もなんだかおかしなことになってます。

そしてライブでの演奏は1981/10/26のオーランド以来となる、Urban Jungleツアーの目玉 "Street Fighting Man"。
キースとチャーリーが力強くスタートし、観客も興奮してるようです(笑)
さらに"Gimme Shelter"では、この日初めてストーンズのバック・ボーカルを務めたローレライが熱唱を聴かせてくれます。
うん、若い。ストーンズも今から思うと全然若い。
以降もラストまで力強く、大団円を迎え、終演後のカルメンと花火もしっかり収録されているのはポイント高し。

ということでUrban Jungleツアー初日をようやく全部聴くことができるタイトルでありました!

なお、このジャケのメンバーのイラスト、このオリジナルアナログがリリースされた1990年から9年後の1999年にリリースされた、Crystal CatのATLANTIC CITY 1989』でも使われていますが、元々のポスターではメンバーの足元にURBAN JUNGLEと書かれているため、そちらではその文字はうまく金枠で消されていたんだと、今作のCDトレイの下に白黒ながら印刷されているイラストで初めて知りました(笑)

↓そのオリジナルのイラスト、でかいのがこちらに。小ネタが色々で面白いです(笑)
http://www.cafehetsluisje.nl/wp-content/uploads/2015/10/The-Rolling-Stones-andere-scan.jpg

↓こちらは上よりは小さいですが、カラフル・バージョン・・・こっちにはビルがいないけど(涙)
https://www.rockawhile.com/detail/6772552-rsp-007-rolling-stones-urban-jungle-1990-poster


Jan 2018
HYDE PARK JULY 1969 』 DAC-183 (2CD)
aud+SB recordings@Hyde Park, London, UK. July 5, 1969

●Disc 1 (Radio Veronica Audience Source)
1. Adonais / 2. I'm Yours And I'm Hers / 3. Jumping Jack Flash / 4. Mercy Mercy / 5. Stray Cat Blues / 6. No Expectations / 7. I'm Free / 8. Down Home Girl / 9. Love In Vain / 10. Loving Cup / 11. Honky Tonk Women / 12. Midnight Rambler // 13. Adonais* / 14. Midnight Rambler* / 15. Love In Vain* (*)Alternate Source
●Disc 2 (WLIR FM Radio 10th Anniversary Soundboard)
1. Mercy Mercy / 2. Radio Comment / 3. Love In Vain / 4. Radio Comment / 5. Adonais / 6. Jumping Jack Flash / 7. Stray Cat Blues / 8. No Expectations / 9. Radio Comment / 10. I'm Free / 11. Loving Cup / 12. Honky Tonk Women / 13. Radio Comment / 14. Street Fighting Man / 15. Midnight Rambler / 16. Sympathy For The Devil / 17. Radio Comment

ジャケとタイトルがあらわす通り、Contra Band Musicが1972年頃にリリースしたHYDE PARK JULY 1969』の復刻拡大盤。

まずはその目玉であるDisc1。
こちらのメインは、1960年から14年の間、北海上からオランダに向けて放送を続けた海賊放送局であるラジオ・ベロニカにおいて、ライブから10日後の1969年7月15日に放送された隠密音源。

大元のマスターにはどうやらラストの"Satisfaction" "Street Fighting Man" "Sympathy For The Devil" がそもそも未収録のようですが、今回のCDは、Contra BandのアナログLPでは未収録だった"Midnight Rambler"が前半部分までとはいえついに収録されたことと、Contra Bandのアナログがエアチェックテープを元にしていたのに対して、今回はラジオ局の放送マスターテープよりCD化されたことで、アナログより格段の音質向上が図られていること!
今回のCD化にあたってのその元音源は、2年前にIORRでラジオ局のマスターテープの写真も含めて公開されたものが使われているようですが、そちらには収録された冒頭の10分に及ぶDJによるイントロダクションは今作ではカットされているものの、この音質は素晴らしい。

ステージのすぐ脇で録音されたのか、ミックのヴォーカルが妙にくっきりリアル。そしてギターも大きく、ややブーミーなベースもブリブリ鳴っていて、一皮どころか三皮ぐらい剥けたリアルなサウンドがモノラルでぐいぐいせまるこのハイドパーク、素晴らしいです。
個人的にはハイドパークってどうにもなんだかピッチがおかしかったり、ブライン追悼でミック・テイラーお披露目の歴史的ライブとはいえ、実はそんなに好きではないイメージがあったんですが、今回のこの隠密音源のリアルでピッチも正しく、"I'm Free"後半と"Lovng Cup"冒頭以外のカットもないこのサウンドで聴くと、初めて聴いてから何十年も経ってハイドパークってすごいじゃんと思いなおす羽目に(笑)

いまヘッドフォンでこれを聴きながら書いていますが、数か所で何度も"Sit down"と周りが騒がしいリアルさも含めて、昨晩ミナミのファニーメイでスピーカーから大音量で聴いた衝撃たるや、とても語りつくせません(笑)
もう惚れなおすこと間違いなしの骨太隠密!
いやぁ〜この音質で"Satisfaction" "Street Fighting Man" "Sympathy For The Devil"が収録されていればと!
でもハイドパークはもういろいろあってお腹いっぱいという方も、これを聴けば唸ること間違いなしのサウンドです。
サウンドのグレードは当時の隠密としては最高グレード、個人的には"
EX"です。

そしてtrk.13-15にAlternateソースとして追加されている音源は、どうやら1969年7月11日にオランダのVPROラジオで放送された音源のようですが、trk.12までのラジオベロニカとも、ScorpioのIN THE PARK』(SCRO-001)とも異なる音源で、こちらは初登場かと。
メインの音源では途中までだったtrk.12の"Midnight Rambler"の後半はこちらの音源にて補填されており、逆にこの音源のtrk.15の"Loving Cup"は途中までで、途中からはメインの音源が補填されています。

ということで今回のこの作品、このDisc1だけで十二分に感激でありますが、Disc2にはBRIAN, COME BACK YOU BASTARD!』(DAC-164)で使用されたサウンドボード音源。

そのDisc2は、1979年に公演から10周年を記念してニューヨークのFM局でオンエアされたライブ特番。
BRIAN, COME BACK YOU BASTARD!』(DAC-164)では"Adonais"と"JJF"が冒頭に配されていましたが、今回はオリジナルのオンエア時の曲順によるものと。
なお、こちらの音源はラジオで放送されなかった"I'm Yours And I'm Hers"と"Satisfaction"が未収録。
そしてインフォにある通り、マスタリングもBRIAN, COME BACK YOU BASTARD!』とは異なるマスタリングがなされており、今回は中低音をやや抑えて高音域を上げているようで、新旧どちらがいいかはお好みでという感じ。
そしてtrk.4のミックのインタビューの一部がBRIAN, COME BACK YOU BASTARD!』や、DJ部分はまとめてライブとは別収録にしたGOLDPLATEのHYDE PARK LEGEND 1969』(GP-1303CD1/2)にはなかった部分かと。
とはいえこのライブの合間合間にインタビューなどの"Radio Comment"が入るのは資料的価値は高いとはいえ、聴いていて落ち着きません(笑)

また、表ジャケはContra Band MusicのHYDE PARK JULY 1969』の復刻ですが、その裏側はDisc2のサウンドボード音源を初めてリリースしたRECORDED LIVE! - HYDE PARK, ENGLAND - 1969』のローマ法王ジャケとなっているのがちょっとしたアクセント。

ということで、またハイドパーク?と思いつつも素晴らしい隠密がこうしてCD化されたことに感激のタイトルでありました。
ちなみにクレジットには開催場所はハイドパークのCockpit Arenaと記載されていますが、これってCockpit Areaの間違いなのかも? 

 

THE LAST TIME FOR A WHILE 』 Rattle Snake RS 308/09 (2CD)
aud.recordings@U Arena, Nanterre, France. Oct.25, 2017

●Disc 1
1. Sympathy For The Devil / 2. It's Only Rock'n Roll / 3. Tumbling Dice / 4. Just Your Fool / 5. Ride 'Em On Down / 6. She's So Cold / 7. She's A Rainbow / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Paint It Black / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Happy / 13. Slipping Away
●Disc 2
1. Miss You / 2. Midnight Rambler / 3. Street Fighting Man / 4. Start Me Up / 5. Brown Sugar / 6. Jumping Jack Flash / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction


2018年ストーンズ・ブート第一弾は、Rattle Snakeの新作、No Filterツアー最終公演のパリ。
タイトルが表すとおり、現時点での最新ライブであります。

Rattle Snakeといえば、ライブから1年半も経った2016年に
PINKPOP ON FIRE(RS 264/65)を独自の高音質隠密ソースでリリースするも、同時リリースのSAD TORTURED STORY OF THE ROLLING STONES(RS 266)ではサウンドボードというインフォに反して中身は既発の隠密音源だったという、見事に期待を裏切ってくれたイマイチ信用ならぬ欧州レーベルですが、果たしてこのNo Filterツアー最終公演であるパリ3やいかに?
このパリ公演はネットにはMD録音の音源しか公開されておらず、LHからリリースされた
PARIS 2017 3RD NIGHTの元音源もそれだっただけに気になるところ。

でもRattle SnakeがわざわざリリースするくらいだからそのMD録音が元音源ということはなかろう、ということで告知が出るや浜松に速攻予約を入れていましたが、どうやら欧州では1月25日あたりから出回り始めたようでも浜松からは音沙汰がないので、待ちきれずに欧州から取り寄せてしまいました。

ということで欧州から直接到着したこちら、さっそく聴いてみるとネットに出回ったMD録音ではない独自サウンドです!

No Filterツアー最強を誇るNeumann KM140's音源によるLHの
DEFINITIVE MUNICH 2017を凌ぐ最高音質というわけではありませんが、既発音源とは次元が違う音質を誇ります。
至近距離ではないロニー側からの録音かなと思われるサウンドですが、音像も大きく広がりもあり、ギターは割れんばかりのというかゴリゴリと鳴り響くサウンドで、音の抜けこそ屋外公演に一歩譲りますが、十二分に素晴らしいサウンドで、MD録音と比べると格段にクリア。
また重低音が響く仕上がりのサウンドで、その上の低音はもうちょいONでもいいかなと思いますが、これぞアリーナ会場でのライブという生々しさが伝わる好録音。
さらに周りがまったくうるさくないのもグッドな"
EX"〜"EX-"。

なお、LHの
PARIS 2017 3RD NIGHTと比べると、Disc1は10秒ほど、Disc2は1分ほど短く、ところどころ曲間が僅かにカットされており、全部を細かく検証したわけではありませんが、MCをカットするような極端なカットではないようです。

そしてRattle Snakeらしくブックレットは充実しています。
ただし使われている写真がこの最終公演からではないのは非常に残念ですが、No Filterツアー当初のキースへの心配にも触れながら、このパリでの爆発ぶりを解説するその文章はストーンズ・ライブ・アスリートの胸を熱くさせてくれます。
また、盤のプリントはDisc1がキース、DIsc2がミックと、そういうところも細かい丁寧なつくりです。

いやしかしこの日のハイライトは"She's So Cold"!!キースの刻みがたまらんです。
イントロでは花道からの帰り道、わたしたちの目の前に仁王立ちして、観客側ではなくステージに向かったまま立ち止まってわたしたち側にギターをみせたまま、真剣にリフを刻み続けてくれたキースの雄姿が鮮やかに脳裏によみがえります。
そしてツアー最終日ということで、ミスがあってもなんのその、熱演を繰り広げるストーンズが目の前に!
Rattle Snake、この音を世に出してくれてありがとう!もうちょいいじれば大化けするサウンドのような気がしないでもありませんが(笑)

いやぁ〜このサウンドでパリの残り2公演もリリースされればと思いますが、ボブ・ディランとロバート・プラントとの計3作品がリリースされた今回一緒にリリースされないってことはそちらは望み薄なんでしょうかねぇ〜。音はあってもブートにしないだけかもしれませんが。。
でもこのパリ最終公演はピットからの至近映像など、YouTube映像もいいのがたくさんあるので、オーディオをこのサウンドでうまくシンクロさせた映像作品が出ればいいのにと願っております。

ということで、現時点での最新ライブが既発を上回る高音質でリリースされて安心の嬉しいリリースでした!
 


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