- atsu-y's New Arrivals -

BBSで第一印象を紹介した atsu-y's new arrivals の保管庫です。
本編に移行したりすれば削除していきます。

 

2019

Aug

 
Philadelphia 2019  /  1969 

Jul

           
Foxborough 2019  /  No Filter In Chicago 2nd Night  /  No Filter In Chicago 1st Night  /  Street Fighting Men In Milan  /  Paris 1976  /  Chicago 2019 2nd Night  /  Chicago 2019 1st Night

May


Bird's Vault Vol.3

Apr

       
Bird's Vault - RI 61/16 (Volume Three)  /  Honolulu 1973 2nd Night  /  In Exotic Honolulu  /  European Tour 1973 - KBFH Broadcast 1974 & 1988 (3rd)  /  Get Yer Ya-Ya's Out! Complete Edition (3rd)

Mar

   
Boston 1969 2nd show  /  Honolulu 1973 1st Night  /  Brisbane 1973

Jan

 
Blind Date  /  Place Aux Dames - Shades 'n' Canes

 XXXXX

Go to 2018 / 2017 / 20162015 / 2014 / 2013 / 2012 / 2011 / 2010 / 2009 / 2008 / 200720062005 / 20042003
[ 2018〜2003はそれぞれの年代の別ページに飛びます ]

Aug 2019
PHILADELPHIA 2019 』 no label (2CD)
aud. recordings@Lincoln Financial Field, Philadelphia, PA. Jul.23, 2019

●Disc 1
1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3.
You Got Me Rocking / 4. Tumbling Dice / 5. Bitch / 6. You Can't Always Get What You Want / 7. B-stage S.E. / 8. Angie / 9. Dead Flowers / 10. Sympathy For The Devil / 11. Honky Tonk Women / 12. Band Introductions / 13. Slipping Away / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Miss You / 2. Midnight Rambler / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Jumping Jack Flash / 7. Brown Sugar / 8. Satisfaction

No Filter 2019ツアー8公演目のフィラデルフィアが登場。

こちら、ネットに公開された音源が元になっていますが、その元音源はどうにももっさりもやぁ〜っとした音でダイレクト感なぞさっぱりな音源でしたが、これがそれと同じ音かというほど見事に生まれ変わったキレッキレのサウンド!
元音源をちょこっと聴いてあまり期待できないんじゃないかと思っていただけに、これは嬉しい誤算(笑)

定位はフラフラ動くわけではないものの、しばらく左とか右になったりしたり、後半は雨と風の影響でノイズが入っていたり、たまに周りの声が邪魔なところもありますが、なんのなんの!!
なんだこの元音源とは比べ物にならないクリアなサウンドは!!と。
ちょっと高音が強めですが、単純ドンシャリなイコライジングではなく、聴いていてほんとスカッとするナイスな"
EX"隠密!

そしてフィリー、演奏も素晴らしい!
"Street Figting Man"のイントロからしてシャープで、"You Got Me Rocking"にVoteが"Bitch"というのは選曲的にはあまりおいしくない微妙なところですが、冒頭にこれらが入ったせいでキースに最初から"やる気"がみなぎるキレッキレであります。

Bステージに移動すると、「ここが50ヤードラインあたりかな。フィラデルフィア・イーグルスのジェイク・エリオットがフィールドゴールを決めたところだね」とお馴染みのNFLネタのリップサービス。これがやっぱ受ける(笑)
いやしかしこうして聴く"Angie"もいい。しかし"Dead Flowers"ではほんとキース弾いてないのねと(笑)

バンド紹介前には「ジャガーズのジャクソンビルスタジアムから来たんだよ」でまたもブーイングを楽しむミック(笑)
でも今年3月にそのジャガーズに移籍した、イーグルスに二度在籍して昨年のスーパーボウルMVPとなったニック・フォールズは地元でも愛されているようで、「ニック・フォールズがよろしくって言ってたよ」でわいてます。うまい。
あと餃子の王将vs大阪王将というか、地元フィリー東部に愛されるコンビニWawaと宿敵の西部Sheetzをもじって、「Wawaにホーギー(サンドイッチ)を買いに行ったら(ここで大うけ)、くぼみにハマっちゃったよ。でもチャーリーはSheetzで買ったから大丈夫だったよ(またブーイング・笑))」。
そういう対立構図をbangatkanagawaさんに教えていただき、なんのこっちゃと Wawa vs Sheetz ってググったらそのライバル関係ったらめっちゃ面白かったです(笑)
そしてそういう地元ネタをうまく拾うミック。誰が考えてるのか、今回のツアーではほんとうまいですね。

さてキース・コーナー。
"Slipping Away"はそつなく終わるものの、"Before They Make Me Run"、イントロでちょっと外しながらも熱唱キース。
この日のキースはほんとに調子がいいのが伝わってくる熱演。

そのキースの気合は"Midnight Rambler"での刻みからも伝わってきます。
凄いぞキース。しつこいですが、この演奏をこのサウンドで聴けるのは幸せ。
YouTubeで映像を見てみると、雨が降ってきて最初はフード付きのジャンパーをかぶっていながらもBステでジャンパーを振り回して脱ぎ捨て、雨の中Bステマイクでハープを吹くミック!
挿入歌で"Walkin' Blues"を歌いながらメインステージに戻ってからのキースとのアイコンタクトが微笑ましいミック。
これは映像観たらすごいですが、その熱演をこのサウンドで楽しめるのは幸せ(しつこい・笑)。
いやいやついついYouTubeに見入ってしまいましたが、CDとシンクロさせながら楽しむのも一興です(笑)

ちなみにこのフィラデルフィアとその前のジャクソンビルでは、"Gimme Shelter"がアンコール一発目ではなく本編後半に組み込まれていて、アンコール2曲は"Brown Sugar"と"Satisfaction"。
この激しい2曲を続けてやって終わるのはやはりきついのか、この構成はこの2公演のみの試みでしたが、この日のラスト"Satisfaction"はこれまた熱い!
ミックも凄いがすげーぞキース!!

ということで、2019でも屈指の演奏をみせたフィリーを素晴らしい音で堪能出来るナイスな隠密でありました!

 

1969 』 no label (1CD)
SB recordings@1969 US Tour+

1. Introduction / 2. Jumping Jack Flash / 3. Carol / 4. Stray Cat Blues / 5. Love In Vain / 6. Prodigal Son - You Gotta Move / 7. Under My Thumb - I'm Free / 8. Gimme Shelter / 9. Little Queenie / 10. Satisfaction / 11. Honky Tonk Women / 12. Street Fighting Man
- Bonus Tracks -
13. Jumping Jack Flash / 14. Carol / 15. Satisfaction / 16. Syampathy For The Devil / 17. Little Queenie / 18. Stray Cat Blues

ありそうでなかった1969年USツアーからのSBライヴ集。

このツアーからはライヴ盤GET YER YA-YA'S OUT!と映画GIMME SHELTERがオフィシャル・リリースされていますが、本作はGET YER YA-YA'S OUT!DX盤ボーナスDVDとCD、GIMME SHELTERDVDの本編やそのボーナス映像、さらに古のブートたるScorpioのA SHOT OF SALVATION(OM 90-64-17)に収録されていた別ミックスのアウトテイクを左右のchを逆転させて正しいchにしたもの、これらを必要に応じてピッチ補正も施されたものにより構成された第三のライヴアルバムとなっています。
ちなみに第三のとは本作のインフォからですが、一つは隠密の雄LIVE IN OAKLAND 1969、もう一つはサウンドボードの雄GET YER YA-YA'S OUT! COMPLETE EDITIONのこと。

そうした寄せ集めではありますが、素材が素材だけにサウンドは極上で、本編ではtrk.3の"Carol"と、trk.9の"Little Queenie"のみ定位がちょい左に寄ってステレオ感が狭まり、特に後者はベースが出過ぎてたりしますが、極上の"
EX"を誇るサウンド。
なお、映画GIMME SHELTERのオーディオトラックはTHERE'S NO ANGEL BORN IN HELL(TSP-CD-028)などでブート化されていますが、今回のようにその後リリースされたボートラなどをこうしてまとめられたのは初めて。

また、GET YER YA-YA'S OUT!には多くのオーバーダビングが施されていましたが、映画GIMME SHELTERにはオーバーダビングは施されていないことから、本作では後述する1曲を除いてオーバーダビングの施されていない69USツアーの演奏を高音質で堪能できるようになっていてナイス。
なお、アセテート落としのGET YOUR  YA-YAS OUT!(RS-APPLE PROMO)やFUCK YER YA-YA'S OUT!(VGP-160)とも全く異なる中身であるために、アセテートノイズが聴こえることもありません。
ということでこれかなりナイス。まぁもう300枚を突破してるようなので、改めて紹介など不要かもかもですが(笑)

なお、trk.4の"Stray Cat Blues"は2002年リリースのSACDGET YER YA-YA'S OUT!ドイツ盤に誤って収録されたイントロが短いテイク。
これはディスクのクレジットがMade in Germany 18771-9005-2というSACDのみに収録された、イントロでドラムが入ってから歌に入るまでの2小節が抜け落ちてるというショートバージョン。
この曲のみオーバーダビングがなされたテイクとなりますが、そのドイツ盤を探しまくってようやくゲットしながらも2回ほどしか聴いてなかったことが思い出されました(笑)

そして本作にはボートラとして、VHSのGIMME SHELTERのみに収録されていた"Carol"や、US TV 素材などが収録されているのもナイス。
trk.13のサヴィル・シアターはGATHER NO MOSS(WKP-0032)やScorpioのSECRETS TRAVEL FAST(STF 1970 1 / RS-13037)、さらに4REELのDVDBIG COCKSUCKER BLUESなどでお馴染みのロンドン凱旋公演のSB音源からですが、ハイテンションのストーンズを堪能できます。

この第三のライヴアルバムは、映画GIMME SHELTERでは完全収録ではなかったためにコンセプトから外れた"Sympathy For The Devil"が本編には収録されておらず、代わりにツアー前半と後半のみ登場した"Gimme Shelter"が映画GIMME SHELTERから挿入されていますが、その"Syampathy For The Devil"もこのボートラにデトロイト公演のものが収録されています。
そのデトロイト公演のTV素材はWeeping GoatのHAWAIIAN TOP(WG-025-026)などなどに収録されていたものですが、こうして聴くのも久しぶり。

なお、trk.10の"Satisfaction"はクレジットされている11/28 1stショーではなく、11/27が正解ですね。


↓各曲のクレジットはインフォからの抜粋。trk.10の"Satisfaction"の日付を修正しています。

1. Introduction (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
--->GIMME SHELTER

2. Jumping Jack Flash (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
--->GIMME SHELTER

3. Carol( Madison Square Garden, New York 28th November (2nd show))
---> DVDGIMME SHELTERbonus track

4. Stray Cat Blues (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
--->GET YER YA-YA'S OUT!German first press - mistaken shortened track

5. Love In Vain (Civic Center, Baltimore 26th November)
--->GET YER YA-YA'S OUT!rough mix ★左右逆転させてピッチが速いので修正

6. Prodigal Son - You Gotta Move (Madison Square Garden, New York 27th November)
--->GET YER YA-YA'S OUT!DX - bonus DVD ★ピッチが遅いので修正

7. Under My Thumb - I'm Free (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
--->GET YER YA-YA'S OUT!DX - bonus DVD

8. Gimme Shelter (Altamont Speedway, Livermore 6th December)
--->GIMME SHELTER ★ピッチが速いので修正

- ★歓声継ぎ足し -

9. Little Queenie (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
---> DVDGIMME SHELTERbonus track

- ★歓声継ぎ足し -

10. Satisfaction (Madison Square Garden, New York 27th November)
--->GET YER YA-YA'S OUT!DX - bonus DVD

11. Honky Tonk Women (Madison Square Garden, New York 27th & 28th November (2nd Show))
--->GIMME SHELTER

12. Street Fighting Man (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
--->GET YER YA-YA'S OUT!Outtake ★左右を逆転

- Bonus Tracks -

13. Jumping Jack Flash (Saville Theatre, London 14th December (2nd Show))
---> US TV 素材

14. Carol (Madison Square Garden, New York 28th November (1st Show))
---> VHSGIMME SHELTERbonus track

15. Satisfaction (Madison Square Garden, New York 28th November (1st & 2nd Show))
--->GIMME SHELTER

16. Syampathy For The Devil (Olympia Stadium, Detroit 24th November) 
---> US TV 素材

17. Little Queenie (Olympia Stadium, Detroit 24th November)
---> US TV 素材

18. Stray Cat Blues (Olympia Stadium, Detroit 24th November)
---> US TV 素材

ということで第三のライヴアルバム、かなりいけてます。
ただし、この1969というタイトルはもう少し何とかならなかったのかと思わないでもありません(笑)


 July 2019
FOXBOROUGH 2019 』 no label (2CD)
aud. recordings@Gillette Stadium, Foxborough, MA. Jul.7, 2019

●Disc 1
1. Intro. / 2. Street Fighting Man / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5.
She's So Cold / 6. Ride 'Em On Down (with Gary Clark Jr.) / 7. B-stage S.E. / 8. Play With Fire / 9. Dead Flowers / 10. Sympathy For The Devil / 11. You Can't Always Get What You Want / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. Slipping Away / 15. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3.
Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Jumping Jack Flash / 6. Brown Sugar / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction

No Filter 2019ツアー開幕の地シカゴでの2公演の後、カナダのバールズクリークとワシントン公演の2公演を経てのツアー5公演目、ボストン近郊のフォックスボロ公演。

こちらはなんとLHがテーパーから直接入手した独自音源とのこと。
昨今の隠密音源ものはネットに出回っているものが元音源というのが多い一方、最近はYouTubeやらに映像はいっぱい出回りながら良質な隠密音源がネットにあまり出回らなくなってきて寂しいところでもあったんですが、これはネットに一切出回っていない独自音源という昔ながらのスタイル。

インフォによるとこちらはアリーナ最前部キース側のピット2からの録音とか。
マイクの前を遮るものがあるのか、ちょっと薄皮一枚被ったような、音が上を通過していくような感じがするところもありますが、中低音域に迫力があって臨場感もあるというサウンド。
ピットということで、わずかに音が揺れるところがあったりしますが、全く問題なし。
周りの歓声はところどころ拾っていますが、うるさいほどではなく、観客の高齢化もあって邪魔な手拍子がないのが嬉しいナイスな"
EX-"〜"EX"なサウンド。

この日のオープニングは"Street Fighting Man"。
キースのギターと共に湧き上がる歓声にこれぞ隠密と感激しつつ、この日はミックのヴォーカルの張りがいい!!
こりゃいいぞと演奏が進み、"LSTNT"の替わりに入った"IORR"を終えてミックが"ハローボストン〜"へは大歓声。
続いて「(自らの事情で)日程変更になってしまったけどこうして来場してくれてありがとう」との謝辞に暖かい歓声で応える観客。
こういうのいいですね〜。

そういえばこの日のミックはレザージャケットもその下のシャツも黒と黄色。
この色ってこの会場が本拠地のNFLペイトリオッツでもMLSレボリューションでもないなと思ったら、bangatkanagawaさんから、アイスホッケーNHLのボストン・ブルーインズのカラーでしょうかと、2013年50&Countingツアーのボストン公演では背番号50のユニフォームをプレゼントされていたミックの写真を。
なるほどぉ〜!!もしかしたらそのお返しかもと思うと勝手な妄想ながらほっこり。bangatkanagawaさん、ありがとうございました!

さて、フォックスボロの目玉はまずはVoteで選ばれた"She's So Cold"。
2017年No Filter最終公演のパリ以来で、現時点では今年唯一の演奏。
それにしても驚くのはこの演奏。No Filter 2017のパリよりはほんの僅かに遅いものの、同じツアーでその3つ前にやったアーネム公演より速い。
まぁ速けりゃいいってわけじゃありませんが、ミックとキースともに75歳、チャーリーにいたっては78歳、しかもミックは心臓手術も経た直後とは思えないこの演奏に胸と目頭が熱くなります。
YouTubeをいくつか見てみると、ミックもあまりプロンプターに頼らず思いっきり歌えているのがいい。
キースはチャーリーの前からほとんど動いていませんが、真摯にリフと向き合い、ロックンロールの真髄はいまも作り上げられているんだと、その現役イズムに感激です。
わびさびじゃない、老練ロックンロールはココにある。

続くはオープニングアクトを務めたガリー・クラークJrを交えた"Ride 'Em On Down"。
前半ではなぜかこの曲でのガリーのギターが一番クリアでラウドという不思議なサウンドですが、会場ではこうだったんですね。
この"Ride 'Em On Down"がまた素晴らしい。この曲にガリーを起用したのはナイス。
ちなみにセットリストが20曲だったのは今のところこの日が最後で、その後は19曲に減ってしまいます。

そしてBステージでは"Play With Fire"。
これがちょっと頼りないとっちらかった感じで始まりますが、ピットではそもそもあんま感激してないようで、テーパー周辺ではおしゃべりがちらほら(笑)
でも続く"Dead Flowers"ではかなり盛り上がってるのが伝わってきます。
ちなみに演奏が終わってキャットウォークを歩いてメインスター時に戻るキースとロニーに声をかけてる歓声が間近に聞こえるところがありますが、YouTubeでその悪魔のイントロが流れ出す直前でのキースとロニーの位置を確認すると、録音位置はピット後方エリアだったと思われます。
しかしこのBステで体勢も変わったのか、ここから音はよくなって、、、と思ったらキースのソロでまたちょいと音に薄皮がかかっちゃうんですが、気になるほどではありません。
ちなみにこの薄皮の感覚ですが、たまにスカッと開けるところもあるので、スピーカーとの間を前の観客にさえぎられているのかもしれません。

それにしてもフォックスボロというかボストン、それまでのBステ前での演奏からこの日だけはBステおよび悪魔の後に下がった"You Can't Always-"では、しっかりチェリーレッドにみんなで反応したり、一緒にコーラスを歌ったり、いい雰囲気ですね〜。いやしかしミックの調子がいい。

そしてミックはまたご機嫌で、3日前の独立記念日について「みんな素敵な休みを過ごしたかい」と言った後、「英国人にとっては厄介な日だったよ。大統領がとてもいいスピーチをしたからね」と。
これはトランプ大統領が独立記念日の演説で"英国軍が空から押し寄せたが、米大陸軍は防御を固めて空港を占拠した"という誤った歴史解釈をスピーチしたことへの皮肉(笑)
独立戦争時代にはまだ飛行機は存在すらしていないので、ミックは続けて「もし英国が空港を支配し続けていたら、世界は今とは全く異なったものになっていただろう」と。さすがミック(笑)

続けてニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、エアロスミス、ベン・アフレック、ベティ・デイビスなどみんなボストン出身だと持ち上げまくった後、メンバー紹介へ。
でもメンバー紹介でチャックをオン・ザ・ベースと紹介してしまい、「ごめんよチャック、もちろん彼はアコーディオンさ!」とか言ってすべってます(笑)
ちなみにその後紹介されたダリルはそれをうけて鍵盤を弾く仕草、エアキーボードをしてるのがYouTubeで確認できます(笑)

と、このペースで書くと長くなりすぎるのでちょいと飛ばしますが、この日の目玉は何といっても"Midnight Rambler"。
今ツアーでの"Midnight Rambler"といえば、ツアー2日目のシカゴでの"Paint It Black"なのに"Midnight Rambler"弾き始めちゃった事件が鮮烈ですが、ここでまた。

演奏開始から7分が経ち、ミックが"I got to keep movin'. Blues fallin' down like hail"とヘルハウンドを挿入しながら、いよいよ"Well, you heard about the Boston"のブレイクをやろうかというまさにその時、キースがまさかのやり直しなのかという曲の冒頭フレーズを弾くという大ボケをかましてくれます(笑)
これはボストン近郊ということで興奮して待つ観客に煽られて、キース、ちょいと飛んじゃったのか?(爆)
それともヘルハウンドにやられたのか??大丈夫か?
YouTubeの映像を見てみると"Well, you heard about the Boston"直後の一発をキースが弾いていないことや、その後にキースが気づいて照れ隠しをしまくってる表情からは、とても意図的なものだったとは思えません。逆に、あれ?みんなついてこないぞ?とか思いつつも、堂々としれっと止めるキースがいけてます(笑)
いや、これは意図的なものだという見方もありますが、わたしはそうじゃないと思います(笑)
しかしそんなキースのやんちゃにも落ち着いて対応するミック、さすがです(笑)

この迷演が聴けるだけでもこの盤は大いに価値あり(笑)
そんなわけで、独自かつ素晴らしい音源で名演かつ迷演が楽しめるナイスな作品でした!! 

 

NO FILTER IN CHICAGO 2ND NIGHT 』 XAVEL SMS-206 (2CD)
Multiple Stereo IEM Sources Matrix recordings@Soldier Field, Chicago, IL. Jun.25, 2019
   
●Disc 1
1. Opening / 02. Jumpin' Jack Flash / 3. It's Only Rock'n' Roll (But I Like It) / 4. Tumbling Dice / 5.
Bitch / 6. Ride 'Em On Down / 7. Monkey Man / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. Play With Fire / 10. Sweet Virginia / 11. Sympathy For The Devil / 12. Honky Tonk Women  
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Slipping Away / 3. Before They Make Me Run / 4. Miss You / 5. Paint It Black / 6. Midnight Rambler / 7. Start Me Up / 8. Brown Sugar / 9. Gimme Shelter / 10. (I Can't Get No) Satisfaction

XAVELオリジナルIEMマスターによるシカゴ2日目。

インフォからも初日よりも素晴らしい作品かと思って再生すると、、、
ミックのヴォーカルは初日よりノイズレスでクリアなようですが、キース、そしてロニーのギターがちょっと引っ込んでるような気も。
と思って聴き比べるとだんだん同じように聴こえてきたので、気のせいだったのかも?
でもそうした感覚って実は重要で、初日よりもいいかというとそういうわけでもないんだろうと。

まぁ何が悪いってわけでもないんですが、やはり臨場感の希薄さがそう感じさせるんでしょう。
ちなみに個人的にはもう少しキースのギターをでかくして欲しいところ(笑)

ということで一度聴いた限りでは初日よりもというのは特に感じませんでしたが、聴き進めると初日と同様、左右にきっちりセパレートされたギターを堪能できるという素晴らしい作品だと。
こうして各楽器がセパレートされたサウンドは、サウンドボード音源の流出などがない限り、こうしたIEMでしか味わうことはできません。
曲によってはキースの手数が減ってるのもよくわかってしまいますが、ストーンズ・ファンのギタリストにはなおさら楽しめるサウンドかと。
ということでこちらも"
EX"サウンドであります。

また、Bステージのサウンドは隠密音源とは違って、Bステにいる4人以外の音も初日よりも拾ってて面白い。
会場での出音は隠密音源の方でしょうが、こっちの音こそがストーンズが志向しているサウンドなのかもしれません。
そしてミックが曲間でメンバーと小声で話す声などもしっかり拾ってるのが面白いところ。
また、全体的にベースは初日よりも少しONになっています。
そして出しゃばる楽器がないこの見事なバランスはさすがはXAVELという素晴らしい作品に仕上がっています。

でもこれまた隠密成分を加えればさらに素晴らしいものになるのかも。
やはりこの臨場感の希薄さは、特にブートに慣れ親しんでいない方には物足りなさを感じるところかと。
でも混じりっけなしのIEMだからこその面白さもあり、その辺は試してみないとわからないですね。
どっちも楽しみたいところなので、IEMマトリクスとIEM+隠密マトリクスでの4枚組が出りゃいいんですが、最初から高すぎるのも問題。
でも別レーベルがコピーしたIEM+隠密マトリクスを作ると結局そっちも買うことになるし、なによりリリースまでに時間がかかっちゃうので悩ましいところか。

はい、初日の繰り返しになりますが、これにうまく隠密をかぶせたのがまたNo Filter 2018のロンドンのように別レーベルからリリースされるかもしれません。
しかしこのXAVELのIEMこそオリジナルなのであります。

演奏はLH盤で紹介済みですので省きますが、何といってもこの日最大のハイライトは"Midnight Rambler"事件。
いや、"Midnight Rambler"に問題があったわけではなく、問題が勃発したのはその前の"Paint It Black"。

2カポのギターで"Paint It Black"を始めるはずが、間違って次の"Midnight Rambler"を始めちゃうキース。
そしてミックも歌い始めるも当然キーが合わないのでおかしいぞと歌をやめ、これでキーあってる?とチャックに尋ねるミック(笑)
ごめんごめん俺が間違えた、と笑うキースをハグして、観客に「まだ2日目だしね」と言うミック。
ここ、IEMだけに隠密より良く聴き取れるので何度聴いても最高(笑)
キースが間違える前に弾いていた慣らし弾きを聴きながらそれを予感したのか、おそらくロニーとミックだかの「次はPaint It Black」という声がIEMだけにかすかに聴こえるんですが、その声はキースには届かなかったんだなと(笑)
ということでこここそ何度も聴きなおしたいところですが、この間違いランブラーにチャプターが打たれていないのはちょっと残念(笑)
LH盤では "Midnight Rambler (False Start)" → "Paint It Black" → "Midnight Rambler" とチャプターがわかれていたんですが。

そんなことはさておき、やや臨場感は薄いものの、素晴らしい作品であります!

 

NO FILTER IN CHICAGO 1ST NIGHT 』 XAVEL SMS-205 (2CD)
Multiple Stereo IEM Sources Matrix recordings@Soldier Field, Chicago, IL. Jun.21, 2019
   

●Disc 1
1. Opening / 2. Street Fighting Man / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Tumbling Dice / 5.
Sad Sad Sad / 6. You Got Me Rocking / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. Angie / 9. Dead Flowers / 10. Sympathy For The Devil / 11. Honky Tonk Women
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. You Got The Silver / 3. Before They Make Me Run / 4. Miss You / 5. Paint It Black / 6. Midnight Rambler / 7. Start Me Up / 8. Jumpin' Jack Flash / 9. Brown Sugar / 10. Gimme Shelter / 11. (I Can't Get No) Satisfaction

XAVELによる「マルチ・ステレオIEMマトリクス」にまた一つ至高の名作が誕生。

密閉型ヘッドフォンを装着し、CDをCDプレーヤーにセットして厳かに再生ボタンをポチリ・・・「一体どんな音だろう?」とこれほどドキドキするブートも久しぶり(笑)

No Filter 2019ツアー開幕のシカゴ初日。
再生するや始まったのは、予想外に遠くでうっすらと響くオープニングCG。
あら?と思う間もなく、そのオープニングCGの裏でいながらこの作品の音では表側、ガガッと耳元で鳴り響くギターの音から一気に期待が高まる別次元のサウンド。
そして"Street Fighting Man"へ!
するとまぁ!!!
ライヴで鳴り響くサウンドかというとやはり違いは感じるものの、隠密では味わえないギターのゴリゴリ感は見事。
しかもアコースティックをのぞきギターは完全に左右にセパレートしており、混じりっけなしのキースのギターが聴けるのは素晴らしい。

最初聴いたときには、やっぱりライヴでの出音とは異なる違和感や、もう少し隠密成分が多くてもいいんじゃないかとか、キースはもう少しラウドでとかいろいろ思いましたが、その後毎日ちょこっと聴いてるうちにすっかり慣れてきました(笑)

特にミックのヴォーカルにはやはりIEM独特の癖は少し感じるものの、チャックやダリルやコーラスが妙に大きかったりするようなこともないナイスな音量バランスで、それでいてそれぞれがかなりクリアで、演奏をどっぷり浴びる事のできる異次元の"
EX"サウンド。
ただし臨場感はやはり希薄です。

なお、最初聴いたときはBステ冒頭やキース・コーナーの冒頭などでは急に歓声が立ち上がったりするので隠密がかぶせてあるのかなと思いましたが、通しで聴くとそうでもないような。
そしてキースのヴォーカルはミックのヴォーカルのようなちょっとした違和感は感じないだけに、最初は隠密なのかと思いましたが、キースのヴォーカルもIEMのよう。
また、Bステのアコースティック・セットではギターは一気にセンター寄りになり、キースよりロニーが大きかったりします。
そしてその特徴はキースの1曲目のアコースティックでも同じなので、その辺には何か秘密があるんでしょう。
ちなみにBステでは、Bステには移動しなかったチャックもダリルも隠密よりもよく聴こえます。

いやしかしほんとさすがはXAVEL、これは異次元のサウンドにして至高の作品。
No Filter 2018のXAVEL盤でも書きましたが、これだけのIEMソースを完璧に捉えるのはどれほどの機材が必要なのか知る由もありませんが、よくぞこの音質で録音していただけました&仕上げてくれましたと嬉しくなります。
これぞまさにオリジナル作品。
"Start Me Up"ではごくごくかすかにノイズが入ってたりもしますが、いやはやほんとに凄い"
EX"です。

こうして作り上げられたオリジナル作品こそしっかり売れて欲しいものですが、蛇の道は蛇。
これにうまく隠密をかぶせたのがまたNo Filter 2018のロンドンのように別レーベルからリリースされるかもしれません。
しかしこのXAVELのIEMこそオリジナルなのであります。

演奏内容などはLH盤紹介で触れましたので省きますが、でもでもこのステレオSBばりのIEMで聴くとまた格別。
なんといってもミック大復活の歴史的ライヴをこうした超絶ステレオサウンドで手元においておけるのは嬉しいところ。
"Midnight Rambler"の現役ぶりなんて涙もんです。まぁその逆ももちろんありますけどね(笑)

いやしかしNo Filter 2018のUKシリーズと同じく、表ジャケはキラキラホログラムジャケの使い回しで、シカゴ両日とも物理的に全く同じジャケというのはイマイチ。
リトのデザインのナンバリング入りカードや日本語帯なんて全くいらないし(そもそも帯の文字が小さすぎて読めないし、読ませようという意図もあまり感じない)、単にそのリトのデザインででもいいから個別ジャケにしてくれればと思うわたくし。
でも同じジャケでもいいので、ニュージャージーも録音してリリースして欲しいと願う勝手なわたくであります(笑)
あ、表ジャケの裏のツアー日程はその後ニューオーリンズが一日ずれたので、もしニュージャージーが出たりしたらそこは修正されるでしょうか?されないか(笑)
あとこれまたLHのシカゴ初日と同じく、ミックとキースのワンマイクの写真がどこにも使われていないのはちょいと残念〜。

それはさておき、やはり期待を裏切らない素晴らしい作品でありました!

 

STREET FIGHTING MEN IN MILAN 』 Speak-Ezy/SPE-1070 (2CD)
aud.recordings@Palalido Palazzo Dello Sport, Milan, Italy. Oct.1, 1970

●Disc 1 - 1st show
1. Introduction / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Roll Over Beethoven / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Love In Vain / 7. Prodigal Son / 8. Dead Flowers / 9. Midnight Rambler / 10. Live With Me / 11. Little Queenie / 12. Brown Sugar / 13. Honky Tonk Women / 14. Street Fighting Man
●Disc 2 - 2nd show
1. Introduction / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Roll Over Beethoven / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Love In Vain / 7. Prodigal Son / 8. Dead Flowers / 9. Midnight Rambler / 10. Live With Me / 11. Let It Rock / 12. Little Queenie / 13. Brown Sugar / 14. Honky Tonk Women / 15. Street Fighting Man

旧「次時間」、現「濃紺色」から70ミラノ公演が登場。
CD1枚目に1stショー、2枚目に2ndショーを収録しています。

まずは1stショー。
こちらはアナログ時代にSTREET FIGHTING MEN IN MILAN (1970)(Claudine Records)というレア盤によって隠密音源がリリースされ、CD時代になってからはVGPとDACによってROLL OVER BEETHOVEN(VGP-261)のDisc2、STREET FIGHTING MEN IN MILAN(DAC-157)のDisc1にて同音源がCD化されてきましたが、本作のDisc1も基本的には同じ。
 

いずれもアナログ起こしかと思われますが、聴き比べてみるとVGP盤はやや低音と高音が強め、DACは大人しめの音作りでウォーミーなサウンド。
今回のこちらはその中間といった感じで、DAC盤では大人しくなったヴォーカルやギターなどは前面に出てきて、視界がちょっと晴れたようなクリアさでいて、やり過ぎない音作りの"
very good+"。

なお、この音源は録音時に曲間などではテープを止めたようで、"Stray Cat Blues"と"Love In Vain"と"Live With Me"はちょい頭欠けしており、"Little Queenie"は終盤30秒ほどしか収録されておらず、本作もそこは変わりませんが、アナログを含め既発では"Little Queenie"以降が2%ほどピッチが高く速くなっていた点が修正されていて、1stショーの代表盤となるべく後発としてしっかり調整されているのはさすが。

続いて2ndショー。
その前に軽くおさらいですが、このミラノ公演の2ndショーは既発ではVINTAGE CHAMPAIGN(DAC-081)に"JJF""Roll Over Beethoven"、そして飛んで"Stary Cat Blues"、そしてフェードアウトする"Prodigal Son"に、クロスフェードで始まる"Dead Flowers"、そしてラストがカットされた"Midnight Rambler"の6曲のみ収録されていました。
その後、YouTubeに登場した映像で使われている音源は同一音源ながらかなり程度もよく、その音源の全長版がIORRで公開されたことにより、2015年の2月にLHからMILAN 1970 2ND SHOW(CD+DVDR)がリリースされ、その後DACからもSTREET FIGHTING MEN IN MILAN(DAC-157)のDisc2にてリリースされました。
   

そんな2ndショー、"very good+"ながらもただしたまにドロップしたり、"Midnight Rambler"のエンディング、"Love In Vain"と"Let It Rock"と"Little Queenie"、さらに"Street Fighting Man"でところどころ音がこもるところがあり、後半は"very good-"といった感じでありました。

本作も基本的にそれらは同じながらも、その処理が既発盤とはちょっと違っていたりします。
まず、"Stray Cat Blues"、"Dead Flowers"、"Midnight Rambler"は既発のよりナチュラルな6曲バージョンに差し替えられ、元音源ではところどころドロップしていていたために既発では別の箇所からの補填がなされていた箇所がありましたが、本作ではなるべく元音源を活かした補填にとどめつつも、ドロップなどは丁寧な補正がなされています。
細かい違いの検証までは聴き比べていませんが、本作はこのDisc2にこそ力を注いだ力作かと。

また、DAC盤では高域抑え目でヒスが抑えられている一方で、左右のレンジが狭まってダイナミックさは少し後退していましたが、本作ではLH盤と同じような前に出てくるハリのあるサウンドで、元は皆同じですが鮮度が高く聴こえる音になっています。
さらにピッチは本作と比べるとDAC盤は前半0.5%ほど低かく、さらにLH盤とDAC盤は"Midnight Rambler"ではそれぞれ0.3%から1%程高くなっていますが、聴き比べてみると今回の方が正しいように感じます。
ということで音質は既発と同じく後半は"very good-"ながらも総じて"
very good+"。
こう書くと既発とあまり代り映えしないようですが、丁寧な作りかつ好みのサウンドでこちらも嬉しい一枚。

ということで、縦ノリから横ノリへと移行してゆくストーンズの70年の演奏をこうしてまた堪能できる嬉しい作品でした!

 

PARIS 1976 』 no label (CD+DVD)
pro shot&SB recordings@Pavillon de Paris, Paris, France. June 4, 6 & 7, 1976


●CD
01. Honky Tonk Women **
02. Hand Of Fate **
03. Fool To Cry ***
04. Hot Stuff ***
05. Star Star **
06. Angie *
07. You Gotta Move **
08. You Can't Always Get What You Want **
09. Happy **
10. Tumbling Dice ***
11. Outa Space ***
12. Midnight Rambler ***
13. It's Only Rock'n Roll **
14. Brown Sugar **
15. Jumping Jack Flash **
16. Street Fighting Man **

●DVD
01. Honky Tonk Women **
02. Hand Of Fate **
03. Fool To Cry ***
04. Hot Stuff ***
05. Star Star **
06. Angie *
07. You Gotta Move **
08. You Can't Always Get What You Want **
09. Band Introductions **
10. Happy **
11. Tumbling Dice ***
12. Outa Space ***
13. Midnight Rambler ***
14. It's Only Rock'n Roll **
15. Brown Sugar **
16. Jumping Jack Flash **
17. Street Fighting Man **

Bonus Tracks
18. Report
19. Interviews (with Japanese subtitles)

*   Pavillon de Paris. June 4, 1976
**  Pavillon de Paris. June 6, 1976
*** Pavillon de Paris. June 7, 1976

お馴染みのパリ76混成ライヴのアップグレードバージョンが登場!

この作品を語るにはまずは映像から。
Hot Stuffの76コーナーは情報が古いままで、フランスでTV放送された映像、日本でも77年にヤングミュージックショーで放送されたパリ76の6/4と6/6と6/7の混成ライヴ映像については、ビデオ時代や旧青月の2DVDRAUX ABATTOIRSを紹介したところで止まってますが、その後D-STONEによる2DVDRLOVE YOU LIVE SHOW(DS-005)やそれをボーナス付録とした同系列のJointripの5DVDR1976 SPECIAL(JTSET-04)でもお馴染み。
   

当然他にもいろんなところからリリースされているので、パリ76はこの混成ライヴはもちろん、6/6単独のワーキング映像、もしくは2015年に登場した6/5のワンカメ映像などをお持ちの方は多いはず。

そんなお馴染みのパリ76混成ライヴ、今回は海外コレクターより入手したというアップグレード映像ということですから、あれこれ細かい紹介など不要でショップインフォのとおりなわけですがちょこっと。

本作の映像はさすがアップグレードを謳うだけあって、黒は引き締まり、赤のにじみも減って断然シャープな映像に。
特にアップシーンや歪みやにじみのなくなった字幕テロップでそのアップグレードを実感できます。
コントラストが上がった分、ちょっと暗くなって色合いは以前のとは少し違っていますが、このアップグレードは見事!
そして本作の素晴らしいところは以前は2つもしくはそれ以上のショート・バージョンで別々に分かれていた映像をライヴ演奏順にソートしなおして1本に再編集されているところ。

なお、D-STONEのDVDRではオーディオはステレオ音源に差し替えられて曲による違いもありましたが、プレスDVDの本作ではほぼモノラルの原音を音圧を揃えて収録されています。
そしてインフォからの転載になりますが、その他の特記は以下のとおり。
*Tumbling Diceの冒頭はWild Horsesの最後の1音が被っているので同日別ソースで修正。
*Street Fighting Man終演後はオーディエンス音源に入れ替え。
*Bonus Track : Interview は前半は高画質DVDからで、Interviewが始まってからはYMSの字幕入りを使用。

このボーナス映像がまた嬉しい。
YMSの日本語字幕入りで、77年の放送を懐かしむ方も多いことかと。

とあっさり紹介しましたが、まさに一晩中悶絶でありました(笑)

そしてCD。
こっちはもうおまけみたいなものですが、こちらも丁寧な補正がされています。
これまたショップインフォより抜粋。

6. Angie ★0:00 前曲が突然終了なので歓声を少し足して補填クロスフェード。★4:48で繋ぎもMC前後に間が無く短いクロスフェード
9. Happy ★収録時間の関係からバンド紹介は削除。
10. Tumbling Dice ★0:00 - 0:03 素材に入れ替えてクロスフェード。★4:00 繋ぎ
12. Midnight Rambler ★ハム無モノ音源疑似ステレオ処理を使用 ★0:00 間が無いので歓声を足してクロスフェード。10:19からビデオ音声繋ぎ
13. It's Only Rock'n Roll ★0:01 繋ぎ
14. Brown Sugar ★3:10 - 3:33 オーディエンス補填
16. Street Fighting Man ★6:09 - 最後までオーディエンス補填

なお、おまけみたいなものと書きましたが、TV放送された全曲を収めたサントラCDは今回初と。
そして基本はほぼモノラルで、メインのソースからの曲は右chでわずかにジリジリノイズが乗っていたり、"Midnight Rambler"では定位が右に寄ったりと気になる点はありますが、上記のとおり丁寧な補正がされています。

てなわけですが、すでに200セット以上売れているようですからもうこれ以上の説明は不要かと。
いつかきっとリリースされるであろうオフィシャルアーカイヴではこうした混成ライヴか単独ライヴでリリースされるのかはわかりませんが、混成ライヴとしては過去最高画質を誇るアップグレードでありました!!
 

 

CHICAGO 2019 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Soldier Field, Chicago, IL. Jun.25, 2019

●Disc 1
1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Tumbling Dice / 5.
Bitch / 6. Ride 'Em On Down / 7. Monkey Man / 8. You Can't Always Get What You Want / 9. B-stage S.E. / 10. Play With Fire / 11. Sweet Virginia / 12. Sympathy For The Devil / 13. Honky Tonk Women / 14. Band Introductions / 15. Slipping Away / 16. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Miss You / 2.
Midnight Rambler (False Start) / 3. Paint It Black / 4. Midnight Rambler / 5. Start Me Up / 6. Brown Sugar / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction

No Filter 2019ツアー2日目にしてシカゴ公演2公演目。
今回のツアーでは同じ会場(都市)での2開催はシカゴとニュージャージーのみなので、貴重なセカンドナイト。

この日はセカンドナイトだけあって初日以上に美味しい選曲かつ予期せぬ爆笑ポイントまであって、その上音質もいいという3拍子揃った作品がこちら。
ロニー側のスピーカー正面10mのピットで録音されてネットに公開された元音源を僅かなイコライジング調整がなされています。

再生するや、オープニングのアナウンスから"JJF"の一発目が素晴らしい!
キースのギターは荒く粗い音ですが、これぞキースという、老いても盛んな重心の低い力強さを感じるサウンド。
初日の"Street Fighting Man"との日替わりオープニングナンバーとして定着していますが、やっぱりこのオープニングもいい。

そして初日の"LSTNT"に代わって"IORR"が登場。
75歳になっても初日と同じセットリストでは臨まないストーンズってやっぱすげーなというところですが、この本ツアー初登場の"IORR"がまたいい。
"If I could stick my pen in my heart" "If I could stick a knife in my heart"なんて歌詞は心臓手術を終えたミックにはどうなのかと思ってましたが、そんなの関係ねー!!
"IORR"と"Miss You"はもういいよなんて常々思ってたわたくしではありますが、この堂々とした演奏ぶりに、この曲もまた観てみたいと強く思う今日この頃であります。

そしてこの日のレア曲枠はまずは"Bitch"、そして"Ride 'Em On Down"で、まぁこんなもんかと思うところ、voteで選ばれたのは周りの観客も叫んでおねだりした"Monkey Man"。
ABBツアーではちらほらやってましたが、その2007年以来の登場。
さすがに昔のような力強さには欠け、途中ミックがちょいと構成を間違えたのかという合いの手が入ったり、初めて歌うサッシャは遠慮がちだし、最後はあやうくぐちゃぐちゃになりそうになりますが、なんとか持ちこたえてのエンディングにニヤリ(笑)

Bステージに向かう前、「50ヤードラインに設けられたテンポラリーステージに向かうよ。君たちのチームがイーグルスとの試合でフィールドゴールをミスしたところだよね」と、今年1月に行われたNFLのプレーオフ第1戦で、シカゴ・ベアーズのコーディー・パーキーがキックしたラスト10秒からの大逆転フィールドゴールがバーに弾かれて失敗したネタを振ると、会場大ブーイング(爆)
そのブーイングに笑いながら「ごめんよ」と謝るミックが面白い(笑)

そうした訪れたBステージ、この音質がまた格別。
ちょっと定位は左に寄りますが、アコースティックの響きを抜群の音質でとらえた素晴らしい音。
"Play With Fire"ではやっぱり鳴ってたんだのビブラスラップの音が遠くに確認できます(笑)
いやしかしこうして聴くとやっぱりいい曲だなと。
ちなみにこの時、ミックとキースは黒のTシャツに赤のシャツという、もうとっくに過ぎたけど赤いちゃんちゃんこでお揃いかよという衣装であります(笑)

続く"Sweet Virginia"、これがまたいい。
先のブーイングに対するサービスか、最初の"Come on, come on down, Sweet Virginia"のところで"Sweet Chicago"と歌うサービス満点のミックですが、キースはでかい声で思いっきり"Sweet Virginia"と歌い、メインステージに残って歌ってるサッシャなども"Sweet Virginia"と歌ってるので、観客が気づいたのかは微妙かも(笑)
ちなみに冒頭のハーモニカを吹き終えたミックがギターを弾き始めるも、ピックが用意されておらず、最初は指で弾くミック。
ピックがないよと合図するもクルーは気づかず、ロニーがそれに気づいてクルーに告げるも、キースのマイクスタンドからさっとピックを取り上げるミック。
おかげで最初にちょい歌えてないところがありますが、そういうことでした。
そしてYouTubeで見たんですが、この曲の間奏の間にドラムの音を下げるようクルーに指示するミック。
スタッフも冷や冷やでしょうが、しっかりやってほしいものです。

とまぁ脱線しましたが、今作ではこのBステ以降の音がまた抜群に素晴らしい"
EX"。
会場の空気をそのままパッキングしたようなリアルでクリアなサウンドで、音揺れもなく周りもうるさくもないこの生々しいサウンドは見事!!
シカゴはXAVELからイヤモニミックスがリリースされるとのインフォがすでに出ていますが、この隠密、これはこれで素晴らしい。

シカゴの演奏に戻ると、キースは今のところ初日のみの"You Got The Silver"に替わって"Slipping Away"を。
なんとこれでシカゴ公演2日目は初日とは計7曲も入れ替えたことに!
20曲中、7曲も入れ替えるとはおそるべし!!

そしてこの日最大のハイライトは"Midnight Rambler"事件。
いや、"Midnight Rambler"に問題があったわけではありません。
その前の"Paint It Black"。

2カポのギターで"Paint It Black"を始めるはずが、間違って次の"Midnight Rambler"を始めちゃうキース。
そしてミックも歌い始めるも当然キーが合わないのでおかしいぞと歌をやめ、これでキーあってる?とチャックに尋ねるミック(笑)
ごめんごめん俺が間違えた、と笑うキースをハグして、観客に「まだ2日目だしね」と言うミック。これ最高(笑)

そして"Paint It Black"をしっかりやりなおした後に、「次の曲が何か、みんなもう知ってるよね?」なんて言いながら"Midnight Rambler"へ(笑)
いやもう最高であります(笑)
いやここで、シカゴはアメリカでのレコーディングで初めて訪れた街でチェス・スタジオでレコーディングしたんだとか、シカゴに謝辞を述べてるんですが、そんな大事なことがかすんでしまう(笑)

でもこのやり直しの"Midnight Rambler"がまた絶品。
シカゴ初日を完全に凌駕する熱い演奏が繰り広げられます。こりゃ凄い!!
ちなみに初日は途中で"You Gotta Move"をはさんでいましたが、こんどは"Come On In My Kitchen"。

といった感じで初日とはまた違った素晴らしいステージをみせてくれたシカゴ2日目。
それを素晴らしい音質で堪能できる、まさにグレートな作品でありました!!

 

CHICAGO 2019 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Soldier Field, Chicago, IL. Jun.21, 2019

●Disc 1
1. Intro / 2. Street Fighting Man / 3. Let's Spend The Night Together / 4. Tumbling Dice / 5.
Sad Sad Sad / 6. You Got Me Rocking / 7. You Can't Always Get What You Want / 8. B-stage S.E. / 9. Angie / 10. Dead Flowers / 11. Sympathy For The Devil / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. You Got The Silver / 15. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Miss You / 2. Paint It Black / 3. Midnight Rambler / 4. Start Me Up / 5. Jumping Jack Flash / 6. Brown Sugar / 7. Gimme Shelter / 8. Satisfaction

当初は4/20、マイアミから開幕予定だったNo Filter 2019ツアー。
その後ミックの心臓弁交換手術のためにツアーは延期されるも、ツアーの開幕公演となったのは、当初予定の6/21から日程を変えず、もともとは米国公演の最終公演地であったシカゴ。

今ツアーで2公演開催予定地はニュージャージーとシカゴだけでしたので、ミックに移動の負担がかからず、世界中からミック復活を祝いに駆けつけたファンたちにとっても2公演のシカゴで開幕とは結果的に素晴らしい開幕だったかと。

しかしミックもキースも75歳、チャーリーは78歳!!
75歳にして手術明け2ヶ月でステージに立つという鉄人ミック。
そのミック復活の一発目のライヴ、オープニング映像も新たなものとなり、星条旗よ永遠なれがアレンジされたサウンドとアナウンスに続いて登場したのは、"Street Fighting Man"!
ミック復活を高らかに宣言するにふさわしいオープニングにソルジャー・フィールド大爆発!

そんなミック大復活の開幕公演を良好音質で収めた隠密音源をアジャストして最速リリースされたのがこちらの作品。

この音源はネットに公開されたもので、元ファイルによるとどうやらロニー側真横からちょい右当たりのスタンド中二階の最前列から録音されたもののよう。

ということでダイレクト感にあふれているわけではなく、音像はやや左寄りながらも、周りはうるさくもなく程よい距離感で全体の音をよくとらえた良好隠密。
しかーし、元音源では最初は音がドロップしたり左右に触れたり乱れるところがあったのが難点でした。
んがしかし!今作ではその難点が見事にアジャストされています。

元音源ではまずオープニングで音が揺れるわドロップするわ、ジリッというノイズも2回入るわと、特に最初の2曲は惜しいところがありありでしたが、今作ではまるでそれらが何もなかったかのように見事にアジャスト。
いやもうアジャストという言葉ではなく、ジリッも僅か1回のみ小さく聴こえるだけで音揺れなどは見事なレストアが施されています。
いやほんと、インフォにあるとおり元音源をヘッドフォンで聴いてると残念極まりなかったんですが、今作のこのレストアは素晴らしい!
見事なレストアで、表記以上の付加価値大の"
EX-"であります。

というサウンドで楽しめますが、オープニングの"Street Fighting Man"に続くは"Let's Spend The Night Together"。
ここではイントロでチャーリーがずれますが、隠密映像で確認してみるとそこですかさず指示を出すミック、さすがであります。
そしてやはりこの曲は外せない、"Tumbling Dice"の登場。
ここでは00:53あたりで一瞬音が左に寄ってしまいますが、ここが補正されていないのは惜しい。
しかしちょっとキースがおとなしいですかね。

ここで次に行く前に、「シカゴが大好きだからマイアミのかわりにここからツアーをスタートすることにしたよ」というミックにシカゴの観客は大うけ(笑)
こうした役者ぶり、さすがはミックです(笑)

そして続くは"Sad Sad Sad"。
2016年のデザートトリップでは"Mixed Emotions"をやったりしてましたが、今ツアー初日のサプライズはこれか!と。
2002年、LICKSツアー開幕前の8/16パレスロイヤルでやりながらも、LICKSツアーでやったのはその後9/22のタワー・シアターのみで、以降ボツになったと思われていた曲。
どうせSTEEL WHEELSなら"Blinded By Love"とか聴いてみたいぞと思うも、これがなかなかの出来。
2016年"Mixed Emotions"よりこっちの方がいいですな。

Vote曲は"You Got Me Rocking"。なんでやねーんと世界中からの悲鳴が聴こえましたが、ここでキースのソロがうなるのはいい選曲だったかも。
そして昨年は8曲目が定位置だった"You Can't Always Get-"が6曲目に。
これがまた絶妙な曲順。でもエア参戦しながら、こりゃ演奏曲が減ったのかなーと思いつつ、次なる展開に期待をしているときました!!
"2120 South Michigan Avenue"がBGMでかかる中、ストーンズメンバー4名のみがキャットウォークの先端に歩いて移動!
そこには"You Can't Always Get-"の終盤にワラワラとスタッフがあっという間に組み上げたドラムキットとマイクなどが。
そう、開演前にオフィシャルがアップした写真から、もしかして?と思われていたBステージ復活であります!!
ステージに4人だけで最小限のドラムと共にアコースティックセットで奏でるは"Angie"。
これはたまりません!!
いやそこにいないダリルやチャックも弾いてるようですが、Bステに4人だけということが重要なのです。
今作のオーディオもやや左寄りながらも素晴らしいサウンドでとらえられています。
そしてミックもギターを持ってアコギ3本の"Dead Flowers"ではなんとなんと!完全にワンマイクでなんて何年振りだろうという、あのミックとキースのワンマイクが!!
そのワンマイクの間、ミックはギターを弾いていながらもキースの手が止まってるのはご愛嬌(爆)
いやぁ〜、今作の惜しいところは、そのワンマイクの写真がどこにも使われていないこと(笑)

メインステージに戻ってからは悪魔。
ここでようやくキースに火がつき始めます。
エア参戦時にはちょうどこの頃だったか、キースがバンダナをしていないことがはっきりして愕然としたんですが、それはともかく、ここまであまりキースが動かないしミック大復活の陰で実はキースは不調かなんてささやかれていましたが、やはり「キース元気でラウドがいい。」

続くメンバー紹介の前にミックは、「これがシカゴで38回目のショーだよ」と。
「でもイタリアンビーフ(シカゴのソウルフード、牛丼サンドのようなサンドイッチ)はまだ食べたことないんだよね」
「マロート(シカゴ名物のニガヨモギの苦い蒸留酒。名物ながらメーカー自ら50人に1人しか美味しいと思わないと言うアルコール)っをぶっかけて、乾かして食べるのかい?それともそのまま?」と、地元にしかわからないネタで笑いを取るミック。
そして「新市長ローリ・ライトフットを歓迎したい(実際には来場していない)。エド・バーク(悪名高い市会議員)がいないのは残念だね」とか、さらりと政治的発言をしつつ、メンバー紹介へ。

ここでやらかしてくれますミック。
サポートメンバーを次々と紹介していき、ロニーにたどり着いたところで、ロニーが「チャックを忘れてるよ」と。
そう、チャックの紹介をすっ飛ばしてしまったミックでした(笑)

さてそんなこんなでキース・コーナー。
ミックの手術の影響もあり、もしかして今ツアーはキースは3曲か?と期待していましたが2曲でした(笑)
まずは"You Got The Silver"。
アコースティックでいい感じながらも、4公演を終えた現時点ではシカゴ初日にしかやってません。
なんかしっくりこないんですかね?

続くは"Before They Make Me Run"!
75歳となった今またこの曲がしっくりくる!
そして力まず弾いてる分、以前の様に歌うと手が止まるではなく、歌いながらもところどころで弾いてたりもします。
と思って聴いてるとやっぱり聴こえなくなりましたが(笑)
しかしキースのヴォーカルよりコーラスが大き過ぎて、後半なんてあまりキースのヴォーカルが聴こえなかったりするのは不満。

そして2枚目の"Miss You"へ。
以降の後半のセットリストにももう少し変化があればと不満を感じるところ、今作ではここからさらに音がよくなります(笑)
ということで、あまりだれることなく2枚目を楽しめます。
とはいえやはりもう少し変化が欲しいところですが、ダリルのソロの前のミックのファルセットなど、ところどころ楽しめます(どっちやねん)

そして"Paint It Black"へ。
このイントロエンドで何と"あの"ビブラスラップが鳴っとるやんけ!!と、このブートを聴いて気がつきました(笑)
シカゴ2日目に登場したあの曲では今回は鳴ってなかったのに、ここで鳴ってた(笑)
ミックの歌はちょっと控えめなように聴こえ、映像を見ると以前ほどの動きは控えているようですが、頭上でのハンドクラッピングを続けるなど、手術の影響を感じさせません。
目立たないながらも背中に入ってる四角いボックスのようなものは心臓モニターなのか?と気になりますが、"Midnight Rambler"の熱演はナイス。
"You Gotta Move"をはさみながらボストンのパートを経て上り詰めてゆくさまは、これが75歳以上の奏でるR&Rの奇跡と感動を覚えます。

以降"Start Me Up" "JJF" "Brown Sugar"とホットロックス大会。
ここでキースがラウドに掻き鳴らす!!いいぞキース!!

アンコール一発目の"Gimme Shelter"のイントロも近年の中では弾けてる方。
リリースされたばかりのブレーメン98とはえらい違いだけど、そりゃそうだ。
75歳となったキース、既報のとおりアルコールも断って(控えてか)、真面目に弾いてますぞこりゃ。

そしてラストは"Satisfaction"。
1997年、B2Bツアー開幕の地であるこのソルジャー・フィールドではオープニングナンバーだったこの曲が、22年を経て、ミックの手術により再びツアー開幕の地となったソルジャー・フィールドではラストの曲に。
何か運命のようなものを感じずにはいられませんが、そんなセンチなことはこれっぽっちも考えていないであろうミック。
まさにそれこそがストーンズなのだ。

でもこうしてじっくり聴いてみると、Bステ以外はここ数年とあまり変わりがないようでいて演奏は少しずつ変わってきています。
それは単に老いの進行や、それにあがなうということではなく、円熟R&Rの真髄を体得した仙人の領域に向かうかのような潔い荘厳さをも感じます。
ストーンズはいよいよ最終ステージへと向かうのか?
こうして通しで聴くと、やはりこの目で確認せねばと強く感じたツアー初日、ミック大復活ライヴ!!

とまぁブート紹介からはズレたことを延々書いてきましたが、今作はいくつか右chがオフ気味になるところはまだ残っていますが、素晴らしいレストアが施されたことによってミック大復活をストレスフリーで堪能できる最右翼アイテムでありました!!
 


May 2019
BIRD'S VAULT VOL.3 』 GOLDPLATE GP-1901CD1/2 (2CD)
Undercover Outtakes +

●Disc 1
1. It Must Be Hell (version 1) / 2. XXX aka Too Tough (Version 2) / 3. Pink Pick / 4. Stop That aka Chain Saw Rocker (version 2) / 5. Chris Song / 6. Melobar / 7. Stop That aka Chain Saw Rocker (version 3) / 8. All Mixed Up (Version 1) / 9. Cookin' Up aka What I Am Syaing Is True (version I) / 10. Part Of The Night (GOLDEN CADDY with Lyrics) / 11.  Pretty Beat Up (version 1) / 12. Wanna Hold You (version 2)
●Disc 2
1. Dog Shit / 2. Gotta Know You aka Wanna Hold You ^ / 3. Heartbeat (Take 2) / 4. Heartbeat (Take 3) / 5. Pull Over / 6. The Dog / 7. Dance Mr.K aka Still In Love / 8. Run And Take aka I Love You Too Much / 9. Neighbours (Version 3)* / 10. Slave (Version 3)* / 11. Waiting On A Friend (Version 3)*
Pathe Marconi Studio, Boulongne Billancourt, France 11th November - 17th December 1982
^ = Demo Recordings (Unidentified Basement Demo Studio), Paris, France Mid-October - 7th November 1982
* = Mobile Recordings, Paris, France April - June 1981 & Atlantic Studios, New York - with Sonny Rollins on Sax

GOLDPLATEからBIRD'S VAULT Vol.1&2(GP-1802CD1/2)の続編が登場。
 

まぁその名のとおり、OBRがリリースしたBIRD'S VAULT - RI 61/16 (VOLUME THREE)(以下BIRD'S VAULT Vol.3)のフルコピーがメインですが、ちょっと侮れないところも。

まずDisc1はそのOBRのBIRD'S VAULT Vol.3のフルコピー。
  

これまた前回のようにIORRに公開されたアナログ起こしかなーと思ったら、ちゃんとCDのフルコピーでした。
ということでBIRD'S VAULT Vol.3についての紹介は省きますが、音質も全く同じフルコピーであります。

そしてDisc2、こちらは"The Virchov Tape" "Art Collins Tape"としてIORRに公開されたアウトテイク、そしてGOLDPLATEの前作BIRD'S VAULT Vol.1&2はOBRのアナログ起こしにつきOBRのCDのみに収録された4曲が未収録でしたが、今回それらの曲も追加されています。
trk.3-5がOBRのBIRD'S VAULT Vol.1のCDのみに収録された"Heartbeat"インスト2テイクと、"Pull Over"。
そしてtrk.6がOBRのBIRD'S VAULT Vol.2のCDのみに収録された"The Dog"。
        

そして今回のGOLDPLATE盤には上記のBIRD'S VAULT Vol.1』『BIRD'S VAULT Vol.2』『BIRD'S VAULT Vol.3以外からもボーナスマテリアルが追加されています。

まずはDisc2のオープニングの"Dog Shit"、これがよくわからない。
IORRでも"The Dog"とのタイトルがらみでぽっと公開されていたので背景がよくわからず。YouTubeにも公開されてるんですが、めちゃ音いいです。
いままで"Dog Shit"は"Pretty Beat Up"の原曲といわれていましたが、それとは全く違って、どちらかというとtrk.8でも聴かれる"Run And Take"に盛大にブラスが乗ったテイクといったような感じ。

trk.2の"Gotta Know You"はUNDERCOVER COMPLETE RECORDING SESSIONS(SBA-017)などで聴かれた"Wanna Hold You"のデモよりさらに初期のもの。
これが噂のドラムがミックというテイクかと。キースがミックに"Too fast?"なんて話しながらキースとミックがジャムっていく様子はナイス。
ジーというノイズが終始載っていますが音質自体はこもったりしてないので聴きやすく、ジャムが盛り上がってくる様子までうかがえてこれは楽しい。

trk.3-6は前述のとおりOBRのCDBIRD'S VAULT Vol.1』『BIRD'S VAULT Vol.2から。
trk.7-8はここ数年でブート化されたもの。
そしてtrk.9からは少し音質は落ちますがソニー・ロリンズが参加しているという貴重なテイク。
これらはPLACE PIGALLE(VGP-362)と基本的に同じようですが、ピッチがほんの僅かに違っていて、イコライジングなのか音質はちょっとよくなって音の抜けが僅かによくなっててナイス。

ということで、OBRのBIRD'S VAULT Vol.3のコピーというのがメインですが、Disc2にちょっと気になるボーナス入りでした。
特に"Dog Shit"はわたし何か重要なことを忘れているような気がして、気持ち悪いです(笑) 


Apr 2019
BIRD'S VAULT - RI 61/16 (VOLUME THREE) 』 OUTSIDER BIRD RECORDS (OBR 93 CD 039)
studio outtakes@Pathe Marconi Studio, Boulongne Billancourt, France. Nov 11 - Dec 19, 1982
 
1. It Must Be Hell (version I) / 2. Too Tough (Triple XXX) / 3. Pink Pick / 4. Stop That (version II) / 5. Chris Song / 6. Melobar / 7. Stop That (version III) / 8. All Mixed Up / 9. Cookin' Up (version I) / 10. Part Of The Night / 11.  Pretty Beat Up (version 1) / 12. Wanna Hold You (version II)

OBRからBIRD'S VAULT - RI 61/16の続編がリリース。
サブタイトルの「RI 61/16」とは、ディーター・ホフマン氏によるホワイトブック風の解説本「Recording Index 1961 - 2016」のこと。

前作のVol.1とVol.2はアナログ先行リリースでしばらくしてからCD化され、今回もアナログ先行リリースは変わらずですが、前作ではOBRがCD化する前にアナログ起こしのコピーCDが出回ったのを嫌ってか、今回はアナログからあまり間を空けずにCDもリリース。
なお、アナログ収録曲に加えて3曲がボーナス収録されています。

ちなみにこちらのシリーズ、Vol.1の裏ジャケのカラーは赤色で表裏のスタンプも赤色、vol.2の裏ジャケのカラーは青色で表裏のスタンプも青色。
一方このVol.3は裏ジャケのカラーは黄色ですが、表裏共にスタンプは青色。白地に黄色ではスタンプが判読できなかったんでしょうか。

Vol.1

Vol.2

    

   

いやしっかしこれがまた!さすがはOBR!という凄いブツです。
音はいいし聴いたことないものもてんこ盛り。
詳しくは"HOFFMANN RECORDING INDEX 1961-2016"を参照せよという宣伝文句付きですが、実のところそちらを見ても載ってないという(笑)
というかアナログにはその"HOFFMANN RECORDING INDEX 1961-2016"への追加文が載っていますが、CDにはついてません。

ということですが、まずは1曲目の"It Must Be Hell (version I)"からして度肝を抜かれます。
これまで一番よかったDACのTHINK YOU LIKE IT(DAC-109)よりも断然クリア、というかもう超絶クリア。
そしてフェードアウト部分もDAC盤のより15秒ほど長くなっていて、ただのリピートでのフェードアウトと思いきや、最後の最後にミックのアクセントが入っていて、これはさらに音の悪いUNDER COVER OUTTAKES(RG-02)でも聴けましたが、鮮度が全く違います。

"Too Tough (Triple XXX)"はこれまでブート化されたものは初期テイクの"Too Tough (version I)"のみでしたが、これはもうほぼファイナルミックスで、これぞHOFFMANN本によるversion IIで、ロニーの攻撃的なギターがかなり残っているという貴重なテイク。
ジーっというノイズは載っていますが、これまた素晴らしい音質です。

"Pink Pick"は初登場のインスト。これはまぁただのジャムですが、抑揚のあるジャムになってます。

"Stop That (version II)"は"Chain Saw Rocker"としても知られた曲で、CHAIN SAW MASSACRE(DAC-110)やFOXES IN THE BOXES Vol.1などの既発盤で聴かれたversion Iとは別のギターイントロで始まり、ミックのヴォーカルも違っていますが、ミックがオフマイクで小さいのはversion Iと同じ。ジーっというノイズはこれにも少し載っていますが、これまた音質はいい。

"Chris Song"はどうやら"Chris' Song"と表記するようですが、これまた初登場。

"Melobar"も初登場のインストですが、まぁ曲というより試行錯誤中でこういうところから曲作りが始まるんだと興味深い。

"Stop That (version III)"はこれまた別のギターイントロで、またもミックの歌は違ってます。これにもジーっというノイズは入っていますが音はいいです。
歌は部分的に同じなのかもしれませんが、そこまで判別できず。

"All Mixed Up"はDACのALL MIXED UP(DAC-111)のtrk.7の方で、これまで聴けた2:50ものから一気に8:40もの長さになったもの。

"Cookin' Up (version I)"は既発のTHE VIRCHOV TAPE(DAC-181)などで聴かれた"What I Am Saying Is True"よりも曲らしくなってきたもので、これまた興味深い。
これはちょっと音が割れていますが、音質自体は悪くもありません。

以降3曲はCDのみのボーナス。
"Part Of The Night"は"Golden Caddy"にさらにミックが歌を入れているもの。とはいえまだ固まったものではなく適当に流して口ずさんでる感じですが、曲名をはっきり歌ってはいます。

"Pretty Beat Up (version 1)"はちょっとこもった感じで音質が落ちますが、これまでCHAIN SAW MASSACRE(DAC-110)やCOMPLETE UNDERCOVER SESSIONS(GP-1701CD1/6)ではチャリチャリしていた音とはちょっとテイストの異なる音質。

"Wanna Hold You (version II)"はCHAIN SAW MASSACRE(DAC-110)と同じですが、冒頭カウントの前のちょろ弾きが入って音質が少し向上したもの。

とまぁこうして淡々と書くと面白くなさそうですが、これやっぱ凄いんです。
今までのアウトテイクとは一線を画す音質と中身で、さすがはディーターと唸る作品でした。

 

HONOLULU 1973 2ND NIGHT 』 no label (1CD)
aud.recordings@Honolulu International Center, Honolulu, HI. Jan.22, 1973 (2nd Show)

1. Intro / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. It's All Over Now / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Sweet Virginia / 10. Dead Flowers / 11. You Can't Always Get What You Want / 12. All Down The Line / 13. Midnight Rambler / 14. Rip This Joint / 15. Jumping Jack Flash / 16. Street Fighting Man

LHのウィンター・ツアー・プロジェクト、ハワイ公演ラストの1/22 2ndショー。

この1/22 2ndショーは98年にCONTRA BANDがMICK TAYLOR'S LAST U.S. PERFORMANCE(CBM-16)、続けてVGPがBLUE HAWAII(VGP-212)をリリースしたことによって世に出た隠密音源で、前者はタイトルはオォというカッコよさであったものの、マスターは劣り"Brown Sugar"に音飛びがあったりしたようで、後者が代表盤とされていました。
その後2014年にEVからSWEET TROPICAL SUN(EVSD-661/662/663/664/665/666/667/668)がリリースされたことによって、既発よりは劣るものの新たな隠密音源も世に出たのでした。

↓左から順にCONTRA BAND、VGP、EVSD盤。
   

この1/22の2ndショーの音質は他のホノルル公演に比べるとやや劣るものの、これらの中でもやはりVGPのBLUE HAWAIIが決定盤として君臨してきました。
そこにLHが果敢にも挑戦であります。

この日の音源は音質自体が他のホノルル公演よりやや劣る上に、既発盤では90年代の高音吊り上げサウンドであるという点以外にもいろいろと問題があり、まずショーの中盤手前まで暫くこもっててなおさら音質が劣るのと、"Tumbling Dice"冒頭5秒ほどと"Midnight Rambler"の8:40過ぎからラストにかけてのいいとこ90秒ほどが欠落しています。
また"Tumbling Dice"は冒頭欠落だけじゃなく開始後も波打って音量が激しく上下してしまっていました。
さらに"Gimme Shelter"のギターソロでは右chがレベルダウンしてオフ気味になってしまい、おまけにピッチがちょっと不安定で、電池の消耗によって録音スピードが遅くなることで普通に再生すると速くなってしまうという隠密録音特有の問題がこの日はかなり早くから。

それらの問題に対して今回のLHはというと、まず欠落部はEVSDの黒盤の別音源からの補填はせずにそのまま。
ここは音質が違えどもなんとか調整できなかったんですかねー。EVSDの青盤は違和感ありありながらつながれて完全版となっていただけにちょっと残念。

しかし"Tumbling Dice"冒頭の激しく音量が上下する波打ちは見事に補正されています。
また"Gimme Shelter"のギターソロでの右chの落ち込みという不安定な点も丁寧な補正がなされています。
そして他の問題である前半暫くこもってる点やピッチの問題やところどころでのドロップや定位などもかなり解消されているのはナイス!
ただし元が元だけに既発の"very good-"が今回は"
very good(-)"〜"very good"に向上したといった感じではあります。

しかしこの2ndショーでも"Bitch"のキースのキレ味はすさまじい。1stショーの後、ばっちりキメてきたんでしょう。
そしてこの"Bitch"の中盤から丁寧にピッチが調整されているのは嬉しい限り。
さらに"Dead Flowers"も熱いぞホノルル!

ということで、ホノルル公演の炎の"Bitch"、1stショーからは一転して落ち着いた"It's All Over Now"、こちらはまた熱い"Dead Flowers"に萌え、さらには幻の武道館公演に思いを寄せるホノルル・コンプリーター向けで、欠落部分がそのままというのはちょっと残念でしたが(ホノルル3公演いずれもEVSDからの補填はされていないのでポリシーなのかな?)、CD時代になって世に出た1/22 2ndショーがこうしてかなり手間がかかったであろう丁寧な補正でここまで向上したという、意義のあるリリースでありました。

 

IN EXOTIC HONOLULU 』 no label (1CD)
aud.recordings@Honolulu International Center, Honolulu, HI. Jan.22, 1973 (1st Show)

1. Intro. / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimmie Shelter / 6. It's All Over Now / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Sweet Virginia / 10. Dead Flowers / 11. You Can't Always Get What You Want / 12. All Down The Line / 13. Midnight Rambler / 14. Rip This Joint / 15. Jumping Jack Flash / 16. Street Fighting Man

LHのウィンター・ツアー・プロジェクトとでも言いましょうか、LHからは3月にブリスベンとホノルルの1/21公演がリリースされたばかりですが、矢継ぎ早に1/22の1stショーと2ndショーが放たれました。

まずはこちら1/22 1stショー。
1/22 1stショーといえばミックのヴォーカルも近くて音に広がりもある、ハワイ公演でもなかなかの良好隠密としてアナログ時代から有名な音源でしたが、1996年にVGPからリリースされたCDIN EXOTIC HONOLULU(VGP-040)が長年ベストとされ、2014年にはEVから初登場の別音源と既発の欠落部を初登場音源で補填した2種類を収録したSWEET TROPICAL SUN(EVSD-661/662/663/664/665/666/667/668)の既発メインの青盤もちょいと広がりを持たせた音でなかなかいけてました。

 

ところがこの音源は長らく1/21の1stショーと信じられており、VGPのIN EXOTIC HONOLULUにおいてもリリース当初はDisc1は1/21の1stショーでDisc2は1/21の2ndショーとクレジットされていたのですが、実のところDisc1はこの1/22の1stショーで、Disc2は1/21が収録されていたのでした。
ホノルル公演はアナログ時代から長らく1/21に2回ライヴが行われたと信じられ、この音源がその1/21の1stショーだと間違って認識されてきたことによる誤りだったのです。
73 Winterツアーのページを作っているときにおかしいなと気づき、旧直営店CROSSに今までのクレジットはすべて違ってるのではと話したのが懐かしいです。

そんなホノルル2公演目にして1/22の1stショーが、23年を経てナチュラルに生まれ変わって登場。
ジャケットはPig's Eye ProductionのアナログIN EXOTIC HONOLULU、スタウト先生によるアートワークの復刻です。
Pig's EyeということでタイトルのHONOLULUの2つ目のOがおむすびのような豚の目になっていますが、そうだと知ったのはわたくしつい最近で、RSVPさんのTwitterからでした(笑)

それはともかくこちら、VGP盤ではやや高音がチャリチャリしていたところが見事に軽減されたナチュラルサウンドになっています。
また、EVのような音に厚みを広がりを持たせる加工もされていません。
VGP盤はVGP盤でヴォーカルとギターがくっきりしていて、わたしは特に73ウィンターツアーはその音に慣れているのですが、本作のナチュラルぶりにはちょっと感激。
ただしVGP盤と比べるとややヴォーカルとギター、そしてベースはやや後退していますが、ナチュラルであるためにピアノはより聴こえるようになっています。
そして本作ではピッチも厳密にアジャストと。聴き比べてみるとVGP盤もEV盤も後半は本作より少し速いですが、むぅそうだったのかと。
ちなみにEVの黒盤の別音源で初登場した"Sweet Virginia"演奏後の曲間30秒ほど、そして"Midnight Rabler"後の曲間20秒ほどは、曲間に無理して音質が違うことで違和感が生じるのを嫌ってか補填されていません。

しかし幻の日本公演、実現していれば凄かったんだろうと思わせる名演。
いや同じ北半球とはいえ暖かいハワイから一気に寒い日本に来てたらどうなっていたかはわかりませんが、このハワイ、素晴らしい演奏です。
"Bitch"での凄まじいキース、"It's All Over Now"でのテイラーのスライドとキースのハモリもさることながら、"Happy"のぶっきらぼう全開キースもたまりません(笑)
キースのハモリとテイラーといえばこれまたスリリングな"Dead Flowers"での1:09で僅かにぶれるのは既発と変わらず残念ですが、他の箇所にあった小さなヨレは総じてかなり消えているのがまた嬉しい。

ということで聴けばなるほどのナチュラルテイスト、"very good"が"
very good+"に。
VGP盤リリースから20年以上経ってナチュラルになってのアップグレードでした!

しかしこのシリーズ全てにいえますが、VGP盤の音に慣れた耳にはVGP盤の凶暴さも愛おしいのです(笑)

 

EUROPEAN TOUR 1973 - KBFH BROADCAST 1974 & 1988 』 (3rd Edition) no label (2CD)
SB recordings from FM broadcasts
 
*   Wembley Empire Pool, London, UK. Sep.9, 1973
**  Forest National, Brussels, Belgium. Oct.17, 1973 (1st show)
*** Ahoy Hall, Rotterdam, Holland. Oct.14, 1973 (2nd show)

●Disc 1 - KBFH 1974 Broadcast
 1. Intro. (10/17 1st)**
 2. Brown Sugar (10/17 1st)**
 3. Gimme Shelter (9/9)*
 4. Happy (9/9)*
 5. Tumbling Dice (10/17 1st)**
 6. Dancing With Mr.D. (10/17 1st)**
 7. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) (9/9)*
 8. Angie (10/17 1st)**
 9. You Can't Always Get What You Want (10/17 1st)**
10. Midnight Rambler (10/17 1st)**
11. Honky Tonk Women (10/17 1st)**
12. All Down the Line (10/17 1st)**
13. Rip This Joint (10/17 1st)**
14. Jumping Jack Flash (10/17 1st)**
15. Street Fighting Man (9/9)*

● Disc 2 - KBFH 1988 Broadcast and more
 1. DJ Intro. -BGM Gimme Shelter edit- (10/17 1st)**
 2. Intro. (10/14 2nd)***
 3. Brown Sugar (10/14 2nd)***
 4. Gimme Shelter (10/17 1st)**
 5. Happy (10/17 1st)**
 6. Tumbling Dice (10/17 1st)**
 7. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) (9/9)*
 8. Dancing With Mr.D. (10/17 1st)**
 9. Angie (10/17 1st)**
10. You Can't Always Get What You Want (10/17 1st) ** <from KBFH 1974>
11. Midnight Rambler -edit- (10/17 1st)**
12. Honky Tonk Women (10/17 1st)**
13. All Down the Line (10/17 1st)** <from KBFH 1974>
14. Rip This Joint (10/17 1st)** <from KBFH 1974>
15. Jumping Jack Flash (10/17 1st)** <from KBFH 1974>
16. Street Fighting Man (10/17 1st)**
17. Brown Sugar -Remix- (10/17 1st)** <from KBFH 1987>
 

10連休という最長のゴールデン・ウィーク初日、迎え撃つのはHONKならぬEUROPEAN TOUR 1973 - KBFH BROADCAST 1974 & 19883rdエディション。

泣く子も黙る
BRUSSELS AFFAIREUROPE '73NASTY MUSICで有名なあの73欧州のラジオショー音源が、さらなる高音質で登場して度肝を抜かれたのが2017年。
それまでのアイテムを一掃するほどのデジタル最高峰を誇り、2017年の6月にリリースされるや予約完売、そして某オクでも高騰し、同年8月に2ndエディションがリリースされるもこれまたアッという間に完売した
EUROPEAN TOUR 1973 - KBFH BROADCAST 1974 & 1988

 

それらも73欧州コーナーでも紹介していますが、軽くおさらいを。
マニアでなくともご存じのとおり、73欧州は
BRUSSELS AFFAIR '73として2011年に突然オフィシャルからダウンロード販売がなされ、その後2015年にはワードレコーズからリリースされたTHE MARQUEE CLUB - LIVE IN 1971日本盤にてカップリングリリースもされました。
しかしそのオフィシャル音源はブートでお馴染みだったラジオショーとはちょいと収録テイクが違っており、お馴染みのブリュッセル1stショーからは3曲のみで、残りの初登場も含む12曲はなんとブリュッセル2ndショーからでありました。
それはそれで衝撃の凄いことだったんですが、ブリュッセルで素晴らしいのは2ndショーより1stショーなのであります!!
ということでやはりブリュッセル1stショーなどで構成されたラジオショー音源は外せないのであります。

そんなラジオショー音源のCD最高峰がさらに磨きをかけて再々登場。
2ndエディションも1stエディションで聴かれた一瞬の落ち込みや数か所のノイズ、さらに5/1000秒の無音といった点が解消されていましたが、今回はさらに大きく2か所で改善が図られています。

まずはDisc1の"Brown Sugar"の終了直後。
1stや2ndエディションでは"Brown Sugar"終了直後に余韻もなく静かに"Gimme Shelter"が始まっていたんですが、今回そこにオフィシャルから曲間をつなぐとともに"Gimme Shelter"のイントロ部分をシームレスにつないでいてナイス。
また、歓声とのクロスフェードにより開始から2秒の間に2回鳴っていたクリックノイズのような音は1回目が目立たなくなっています。

そしてDisc2のtrk3の"Brown Sugar"。
こちら2ndエディションがリリースされた際に、istエディションでは0:41と0:44に微妙に入っていたノイズも綺麗になくなっていましたが、ならば0:10や0:21や0:57などにある左chの極小ノイズも除去できたのかもと紹介していましたが、それが今回綺麗になくなっています。
なお、Disc2の"Street Fighting Man"冒頭のノイズももしかしたら修正できたのかもですがと紹介していましたが、こちらは今回のインフォによるとPAからのノイズであると判断し除去していないと。
なるほどオフィシャルの
BRUSSELS AFFAIR '73にも入ってますからね。

ということですが、やはり73欧州はすさまじい。
その73欧州を収録したラジオショー、King Biscuit Flower Hourの74年放送版と88年放送版のCD最高峰である最強盤がさらなる磨きをかけての再々君臨でありました!

 

GET YER YA-YA'S OUT! COMPLETE EDITION 』 (3rd Edition) no label (1CD)
SB recordings@Madison Square Garden, New York City, NY. Nov.27 & 28, 1969. / Civic Center, Baltimore, MD. Nov.26, 1969

1. Intro. / 2. Jumpin' Jack Flash / 3. Carol / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Love In Vain / 7. Prodigal Son / 8. You Gotta Move / 9. Under My Thumb / 10. I'm Free / 11. Midnight Rambler / 12. Live With Me / 13. Little Queenie / 14. Satisfaction / 15. Honky Tonk Women / 16. Street Fighting Man
 Nov.26,     1969. Baltimore : 6
 Nov.27,     1969. MSG, NY   : 2,9,10
 Nov.28 1st, 1969. MSG, NY   : 3,13,14,15,16
 Nov.28 2nd, 1969. MSG, NY   : 4,5,7,8,11,12

1stは2017年11月、そして2ndはそのわずか1ヶ月後の2017年12月にリリースされた人気タイトルの3rdエディション。

 

ということで毒を食らわば皿まで(笑)
こちらの3rdエディションはジャケ違いだけのようですので、以下1stエディションの紹介よりコピペ(笑) 
-----
こちら、オフィシャルのGET YER YA-YA'S OUT!』と、ライブ40周年記念で2009年にリリースされたGET YER YA-YA'S OUT!』Deluxeのボーナス("Prodigal Son" "You Gotta Move" Under My Thumb" "I'm Free" "Satisfaction")を演奏順につないで69ライブ完全版に仕立て上げた作品。
そのコンセプトはVGP/DAC直営店のプレゼントCDとして既に2010年に実現していましたが、今回はごく一部にGET YOUR  YA-YAS OUT』(RS-APPLE PROMO)やFUCK YER YA YA'S OUT!』(VGP-160)などでおなじみのアセテート音源も補填することで最長盤となっています。
その補填箇所、まずはアセテートには収録されていながらもオフィシャルではカットされていた"Sympathy For The Devil"の3番のサビの部分から4番のサビにかけて、このCDでの2:41〜3:35にかけての54秒間。
さらに"Midnight Rambler"開始前もアセテート盤は30秒ほど長く収録されていましたが、そこだけではなくオフィシャルに収録されているチャーリーのドラム・ロールとミックの掛け声の間に0.15秒という極小カット(このCDでの0:42の部分)があったということで、そこを含めて綺麗につながれています。

-----
ということではい、これ最高です。
欲を言えば
GET YER YA-YA'S OUT!Deluxeのボーナスはちょっと高音域が強めなので、そこが調整されればなおいいんですが、デグレードになるので避けたんでしょう。
ちなみに今回のジャケ、バンド名のところにチャーリーとロバが隠れています(笑)
 


Mar 2019
BOSTON 1969 2ND SHOW 』 no label (1CD)
aud.recordings@Boston Garden, Boston, MA. Nov.29, 1969 (2nd Show)

1. Intro / 2. Jumping Jack Flash / 3. Carol / 4. Sympathy For The Devil / 5. Stray Cat Blues / 6. Love In Vain / 7. Prodigal Son / 8. You Gotta Move / 9. Under My Thumb / 10. Midnight Rambler / 11. Live With Me / 12. Little Queenie / 13. Satisfaction / 14. Honky Tonk Women / 15. Street Fighting Man

1969ボストン2ndショーが登場。

MSG公演直後に行われた69ツアー最終盤のこのボストンでは2回の公演が行われましたが、その2ndショー。

これまた名テーパーとして知られるジョー・マロニーの隠密音源がブートでは長く親しまれ、69コーナーで紹介もしていますが、古くはTHAT'S NO WAY TO GET ALONG(MG-004)、そして2005年、ほぼ同時期にEXILEからWELL YOU HEARD ABOUT THE BOSTON...LIVE 1969(EXCD-038)、ScorpioからHAVE YOU HEARD ABOUT THE BOSTON...(STH-7)、そしてDACからSOME SATANIC TOUR(DAC-015)がリリースされており、DAC盤が決定盤とされてきました。
     

今回のリリースのきっかけは1stジェネレーションという音源がネットに公開されたこと。
お馴染みのジョー・マロニー音源の1stジェネレーションをかのKrw_coが公開してくれたものが元になっています。
ただしその公開された音源はピッチが速いという欠点を持っており、そこを丁寧にアジャストしてリリースされたのが今回のこちら。

ということですが、もともとSOME SATANIC TOUR(DAC-015)Disc2も素晴らしかっただけに、それほど向上は感じません。
聴き比べるとややマイルドになって、逆にDAC盤よりもサーッというホワイトノイズが載ってる感じ。
ということで評価的にはDAC盤同様"
very good"でありますが、時代を考えれば十分"EX-"です。

んじゃDAC盤でいいじゃないのということですが、"Prodigal Son"のあとのミックのものと思われるインディアン叫びは今回初めて収録されていて貴重であります。

そんなボストンですが、この公演で有名なのは何といっても煮え切らない"Sympathy For The Devil"。
ミックが3番の "I watched the glee while your kings〜" からの歌い方を間違ってしまい、その後も盛り上がりに欠ける展開に(笑)

そしてこの日の"Prodigal Son"ってなんか変だなと以前から思い、69コーナーにもそう書いていましたが、今回のインフォを読んでそうだったのかと。
インフォいわく、
> ミックとキースが二人だけで演奏する二曲ですが、何故かこの日に限って12弦アコースティック・ギターにピックアップを付けた形で演奏しているのがとても貴重。
> 何故なら、この演奏形態は70年のヨーロッパ・ツアーにおいてレギュラーなスタイルとなるのですが、69年でそれを試みているのはボストンだけだったからです。
なるほどそうだったのか!と耳から鱗であります。
にしてもミックの歌い方も変なんですけどね。
ただしこの"Prodigal Son"の途中、1:26あたりから5秒ほど左chがオフになります。
ここは元音源もそこで左chがオフになるんですが、DAC盤ではオフになることもなく。
モノラルなので右chからコピーすればよかったのにと思うんですが、ここはもったいない。
ついでに言うと"Live With Me"の1:04の音ブレも直せていればと。

そしてボストンといえば、"Midnight Rambler"でミックのハーモニカに乗るハウリングによって演奏をスタートできないまま、しばらく延々とハーモニカが鳴り響くという悲しい展開が有名。
久々に聴きました(笑)

ということで既発盤からの向上はさほど感じず、"Prodigal Son"で5秒ほど左chがオフになったりするところは惜しいですが、貴重なインディアン風の叫びが入っています。
しかしこうして新作としてリリースされるとちゃんと聴くので、1stジェネレーションをちゃんと聴けるという嬉しい機会でありました。

 

HONOLULU 1973 1ST NIGHT 』 no label (1CD)
aud.recordings@Honolulu International Center, Honolulu, HI. Jan.21, 1973

1. Intro. / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. It's All Over Now / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Sweet Virginia / 10. Band Introductions / 11. Dead Flowers / 12. You Can't Always Get What You Want / 13. All Down The Line / 14. Midnight Rambler / 15. Live With Me / 16. Rip This Joint / 17. Jumping Jack Flash / 18. Street Fighting Man

続いてこちらも73極東ツアーから、極東ツアー初日のハワイ公演。
こちらはファースト・ジェネレーション!としてJEMSがネットに公開した音源から。

これはナイスです。ほんとにナイス。

このホノルル公演、以前は1/21には2回開催されたと間違って伝わっていたこともあり、クレジットが誤っていたものもありましたが、これまでHONEY-LOO-LOO(OBR 305CD024)、TROPICAL WINDSONGS(ZA 32)、HAWAIIAN TOP(WG025-026)、HAWAIIAN DAYLIGHT(TSD002)、IN EXOTIC HONOLULU(VGP-040)、IN EXOTIC HONOLULU(AKA-23)、STONES IN EXOTIC HONOLULU(SODD 117)といった多くの盤を輩出してきました。

           

実はわたくし、今回のインフォを読むまでSODD盤が出てたことに気づいてなかったんですが、TASBや事典によると既発ではSODD盤が一番ロージェネで決定盤だったそうです。
そんなわけでわたし上の右2つは持ってません。

そんなハワイ公演初日ですが、今回のアップグレードはほんとに素晴らしい!
さすがはファーストジェネレーション、これは"
very good+"どころか当時の隠密としては"EX-"と呼んでも差し支えない素晴らしいサウンド!
まぁヴォーカルとドラムとホーン以外はちょっと団子で埋もれ気味ではありますが、既発を聴いた耳には、何だこの澄み切ったサウンドは!とびびるほど。
なお、"JJF"では既発同様、0:43-2:33の中間部分にテープチェンジによるカットがあり、そこは翌1/22の2nd showから補填されていますが、その繋ぎも公開版では違和感ありまくりでしたが、その違和感を大幅に軽減する丁寧な補正が独自に行われていてナイス!

演奏もレアな"It's All Over Now"に、イントロのハーモニカが印象的でハワイのワインと歌う"Sweet Virginia"に、アレンジの変わった"Live With Me"などなど聴きどころもたくさん。

既発を買い続けて親しんできたマニアはもちろん、未聴の方にも楽しめること間違いなしの逸品であります!

ちなみに
"JJF"の欠落部は2014年にリリースされたSWEET TROPICAL SUN(EVSD-661/662/663/664/665/666/667/668)の黒盤の新音源で補填すれば1/21完全版になったんですが、その音源では演奏の質感があまりに違うので嫌ったのかな?

 

BRISBANE 1973 』 no label (1CD)
aud.recordings@Milton Park Tennis Courts, Brisbane, Australia. Feb.14, 1973

1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rocks Off / 4. Gimme Shelter / 5. Happy / 6. Tumbling Dice / 7. Love in Vain / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. All Down the Line / 11. Midnight Rambler / 12. Band Introductions / 13. Bye Bye Johnny / 14. Rip This Joint / 15. Jumping Jack Flash / 16. Street Fighting Man

幻の日本公演の73ウィンター・ツアーからオーストラリアのブリスベンのアップグレード盤が登場。
このウィンター・ツアーでのキースとボビーのあれこれ充実した生活と珍道中は、キースの自伝LIFEで語られていましたが、そこには純正コカインなんて話しも(笑)

それはともかく、このバレンタイン・デーに行われたオーストラリア初演であるブリスベン公演は、1996年にリリースされたOBRのVALENTINE'S DAY(OBR 458CD028)で初登場、その後2002年にVGPがEAT MEAT ON STAGE(VGP-295)でアップグレード盤をリリースしていました。

 

OBRのVALENTINE'S DAYではオープニングの"Brown Sugar"が未収録で、"Love In Vain"と"All Down The Line"の終盤が未収録という悲しさ。
元は同音源のVGPのEAT MEAT ON STAGEでは"Brown Sugar"の終盤から収録されていましたが、"Love In Vain"とAll Down The Line"の終盤はひとつ前の2/11オークランド公演の音源から補填されていました。

そのVGP盤から17年経って現れた今作。
音源自体は既発と同じ音源ながら、今回はネットにも出回っていない、独自入手したロージェネレーション・コピーからのCD化で、なんと"Love In Vain"後半も収録!
やっぱり後半もあったんだ!!この音源を初めて聴いてから20年以上経って、ついにテイラーの美しきソロを最後まで聴くことができて感動であります。
"Brown Sugar"と"All Down The Line"が不完全なのは変わらず、"Love In Vain"もどうやら一瞬カットでほんとの完全版ではないっぽいですが、"Love In Vain"がこうしてほぼ完全収録版となったのは嬉しい限り。
そしてロー・ジェネレーションになったことでヒスノイズが軽減し、ソリッドながらもよりナチュラルなサウンドで楽しめる"
very good+"に昇華しています。

ただし、"Tumbling Dice"には既発にはなかったジリッというノイズが混入しており、35秒付近では微妙な音ブレが起こっていることから、ジェネレーションは若いものの、枝葉の違うツリーでのジェネレーションが若い音源なんでしょう。
また、"Bitch"や"Midnight Rambler"の開始直後にジェネレーションの異なる音に切り替わることから、まだマスターコピーではないようですが、より若いジェネレーションになったということは喜ばしいことであります。

そしてあらためて言うまでもなく、このブリスベンは演奏も熱い!
ミックが雄叫びをあげる"Bitch"からして強烈で、キースもテイラーもそして耳をすませばニッキーもかなりはじけまくってます。
そして中盤"Midnight Rambler"では爆発!さらにラストの"Street Fighting Man"では勢いあまってミックが3番を歌えず迷走するほど。
そのラストの"Street Fighting Man"終了後にチャーリーがマーチを叩くところも既発より長く収録されています。
いやぁ〜熱いぞ極東!!

とまぁいいこと尽くしなんですが、長年極東ツアーはSB音源でも隠密音源でもあの刺激的なサウンドに慣れ親しんだ耳には、今回のちょっとナチュラルになった音は凶暴さが少し減退してちょっと物足りなく感じてしまったりもします(笑)
これはOBRやVGP盤は微妙にピッチが速く、どうやら今回正しいピッチとなったこともそこに影響しているかと。
ということで個人的には今作は"Love In Vain"の後半に大感激、ロージェネからで正確なピッチと三拍子そろった嬉しいアップグレードながらも、慣れ親しんだ既発の凶暴さも捨てがたい、そんな感じであります。


Jan 2019
BLIND DATE: C.N.I.B. 1979 2ND SHOW  /  THE NEW BARBARIANS & THE ROLLING STONES  』 no label (4CD)
SB recordings & aud.recordings@"Canadian National Institute for the Blind Benefit" Oshawa Stadium, Toronto, Canada. Apr.22, 1979 (2nd Show)

●Disc 1 - THE NEW BARBARIANS (soundoboard recording)
1. DJ Intro / 2. Intro by John Belushi / 3. Sweet Little Rock'n Roller / 4. F.U.C. Her / 5. Breathe On Me / 6. Infekshun / 7. I Can Feel The Fire / 8. Am I Grooving You / 9. Bass-Drum Jam / 10. Seven Days / 11. Before They Make Me Run
●Disc 2 - THE ROLLING STONES (soundoboard recording)
1. Intro / 2. Prodigal Son / 3. Let It Rock / 4. Respectable / 5. Star Star / 6. Beast Of Burden / 7. Just My Imagination / 8. When The Whip Comes Down / 9. Shattered / 10. Miss You (with Stanley Clarke) / 11. Jumping Jack Flash / 12. Outro.

●Disc 3 - THE NEW BARBARIANS (audience recording)
1. DJ Intro / 2. Intro by John Belushi / 3. Sweet Little Rock'n Roller / 4. F.U.C. Her / 5. Breathe On Me / 6. Infekshun / 7. I Can Feel The Fire / 8. Am I Grooving You / 9. Bass-Drum Jam / 10. Seven Days / 11. Before They Make Me Run
●Disc 4 - THE ROLLING STONES (audience recording)
1. Intro / 2. Prodigal Son / 3. Let It Rock / 4. Respectable / 5. Star Star / 6. Beast Of Burden / 7. Just My Imagination / 8. When The Whip Comes Down / 9. Shattered / 10. Miss You (with Stanley Clarke) / 11. Jumping Jack Flash / 12. Outro.

CNIBチャリティーライブの2ndショー。
CNIBについてはこちらと同日にリリースされたPLACE AUX DAMES : SHADES 'N' CANES C.N.I.B. 1979 1ST SHOWで先週紹介していますし有名な話しですのでもう省きますが、こちらが昔からブートファンにはお馴染みの2ndショー。

この2ndショーは、アナログ時代には隠密音源による2LPBLIND DATE(KR422)、そしてもう20年以上も経つのかと懐かしい、CD時代にはサウンドボード音源が流出した有名なライブ。
CDでは最初にリリースしたのはShaved Discでしたが、その後TSPが"Respectable"の欠落部を隠密補填してイコライジングをきかせたBLIND DATE REVISITED(TSP-CD-202)、ほぼ同時にVGPがクレジットなしで隠密補填なしのBLIND DATE REVISITED(no credit)をリリース。
結果、イコライジングがややきつくて曲間がカットされていながらも、"Respectable"の欠落部が隠密補填されたTSP盤が20年以上も代表盤となっていました。
CNIBといえばというアナログのジャケを改変したわかりやすいジャケであり、その後登場したいくつかのコピー盤のマスターにもなっているのが代表盤らしいところ。

↓アナログBLIND DATE(KR422)、BLIND DATE REVISITED(TSP-CD-202)、BLIND DATE REVISITED(VGP-no credit)

   

しかしこの23年前に流出したSB音源は、VGP盤を聴けばなるほど元はこういう音なんだなとわかるジェネ落ちサウンドであり、TSP盤はそれにかなり強烈なイコライジングを施していたことがよくわかります。

それが昨年のクリスマス、有名なKrw_coによってそのSB音源のロージェネ・マスターがネットに公開されたのです!
ネットには16bit/44.1kHzバージョンと24bit/96kHzバージョンの2つが公開され、さすがはKrw_coと、そのロージェネぶりに驚いたものです。
まぁ元々ちょっと痩せた音質である点は変わりませんが、イコライジング臭のないナチュラルな"
EX"サウンド。
やや定位が左寄りで、低音にもう少し厚みがあればなおよしというサウンドですが、見事なアッパーぶりです。
ただその公開された音源はどうもピッチがちょいと高くなっていたんですが、今回そこは丁寧に補正されています。

ということで本作はそのKrw_coによるアッパーSB音源の補正盤と、アナログ起こしの隠密音源をまとめた4CDパッケージ。
過去作のイコラが気になっていた方には朗報!!さらにアナログの隠密ソースもパッケージングされ、もう手放しで喜んでしまう今回のリリース。
そしてジャケもCNIBかくあるべしという復刻ジャケ。
こちらは昔ブートにはまった人に嬉しいアッパーというだけでなく、初めて聴かれる方も十分楽しめるサウンド。アナログ起こしの隠密部分も素晴らしいサウンドです。
2ndショーといえばの始まらない"Star Star"にキーがとち狂った"JJF"もしっかり堪能できます(笑)
しかも同日に1stショーの『PLACE AUX DAMES - SHADES 'N' CANES C.N.I.B. 1979 1ST SHOW』がリリースされたのもこの2ndショーが登場したおかげでしょう。
今回この2ndショーをついに登場した1stショーと聴き比べることができたことの意義も大きい!

なお、SB音源もLP隠密音源も欠落部はそれぞれから見事な補填がなされていますが、補填箇所をインフォから抜粋すると以下のとおり。

●Soundboard Source

Disc 1-THE NEW BARBARIANS
7. I Can Feel The Fire ★2:40 - 2:59 補填

Disc 2-THE ROLLING STONES
3. Let It Rock ★3:09 - 最後まで補填
4. Respectable ★0:00 - 0:22 補填
9. Shattered ★3:15 - 4:07 補填

●LP Source

Disc 3-THE NEW BARBARIANS
1. DJ Intro ★0:00 - 0:09 補填
4. F.U.C. Her ★4:03 - 4:33 補填
5. Breathe On Me ★9:34 - 最後まで補填
6. Infekshun ★4:12 - 4:15 補填
7. I Can Feel The Fire ★6:31 - 7:01 補填
9. Bass/Drum Jam ★2:44 - 3:02 補填
11. Before They Make Me Run ★3:18 - 3:49 / 3:59 - 最後まで補填

Disc 4- THE ROLLING STONES
1. Intro ★0:00 - 0:14 補填
2. Prodigal Son ★2:42 - 2:54 補填
6. Beast Of Burden ★6:48 - 6:52 補填
7. Just My Imagination ★6:47 - 6:57 補填
8. When The Whip Comes Down ★4:54 - 最後まで補填
10. Miss You (with Stanley Clarke) ★9:51 - 最後まで補填
11. Jumping Jack Flash ★7:31 - 最後まで補填
12. Outro. ★全部補填

いやほんと丁寧なアップグレードと両音源のパッケージで嬉しい限り。
ということで多くを語る必要のない、嬉しいアップグレードにしてSB&隠密完全盤でした!

 

PLACE AUX DAMES - SHADES 'N' CANES C.N.I.B. 1979 1ST SHOW  /  THE NEW BARBARIANS & THE ROLLING STONES  』 no label (2CD)
aud.recordings@"Canadian National Institute for the Blind Benefit" Oshawa Stadium, Toronto, Canada. Apr.22, 1979 (1st Show)

●Disc 1 - THE NEW BARBARIANS
1. Intro / 2. Breathe On Me / 3. Come To Realise / 4. Infekshun / 5. Lost And Lonely / 6. Am I Grooving You / 7. Bass-Drum Jam / 8. Seven Days / 9. Before They Make Me Run
●Disc 2 - THE ROLLING STONES
1. Intro / 2. Prodigal Son / 3. Let It Rock / 4. Respectable / 5. Star Star / 6. Beast Of Burden / 7. Just My Imagination / 8. When The Whip Comes Down / 9. Shattered / 10. Miss You / 11. Jumping Jack Flash / 12. Outro.

あらためて簡単に振り返ると、The New Barbaliansとは、ロニー、キース、そして共に2014年末に亡くなったボビー・キーズとイアン・マクレガンの二人、さらにはスタンリー・クラーク、ミーターズからジョー"ジガブー"モデリスト、これらの豪華メンバーがロニーの新作GIMME SOME NECKのプロモーションにあわせて結成されたユニット。
キースのトロント裁判により1979年に開催されたチャリティ・コンサート"BLIND DATE〜C.N.I.B. (Canadian National Institute for the Blind) ベネフィットコンサート"にてデビューを飾り、そのBLIND DATEのあと全米ツアーを敢行し、ネブワース・フェスティバルでLed Zeppelinのサポート・アクトとしてイギリスで一度だけお披露目し、翌1980年にも米国で一度だけライブを行ったスペシャル・ユニットでした。
トロント裁判の判決においてこの盲人のためのチャリティー・コンサートを行うことを条件に無罪判決となったのは、盲目のリタが判事に懇願したためというのはよく知らせてはいましたが、2015年のZIP CODEツアー最終公演でカナダのケベック公演を終えた後、キースがバックステージでの彼女との2ショット写真と共に謝辞を述べていたのには感動したものです。

と、前置きが長くなりましたがそのニュー・バーバリアンズの記念すべき初ライブのオーディオが登場。
このライブ初日であるCNIBベネフィット・コンサートには2回のステージが行われ、ブートでお馴染みなのは2ndショーですが、こちらは初ライブである1stショー。

アナログでは本作のタイトルにあるPLACE AUX DAMES : SHADES 'N' CANESに部分的にリリースされていましたが、CD化は今回初という貴重な音。
なお、ステージの一部を収録したワンショットカメラの映像も存在し、そちらはJointripからTHE NEW BARBARIANS - 7479としてリリースされ、その映像の大元はYouTubeでも見ることができます。
その映像を観てると、当たり前ですがほんとにキースが嬉しそうに演奏してるのがうかがえて、いつかはこの全長版を聴いてみたいなんて思ってたものでした。

そしてインフォを読んでなるほどと思ったのがコチラ。
--------------------------
おまけにセカンド・ショーと比べてセットリストの構成が随分と違っているという事実がまた面白い。
彼らからすれば、既にブッキングされていたツアーの前にウォーミングアップを兼ね、この日のショーで用意していたレパートリーを片っ端から披露してしまいたいといった算段だったのではないでしょうか。
"Lost And Lonely"はこの回のみで演奏されたレパートリーですし、その出来もなかなかのもの。さらにセカンド・ショーと違って"Am I Grooving You"ではロニーのハーモニカ・ソロが登場せず、スタンリー・クラークのベース・ソロだけが盛り込まれた短めのアレンジとなっているのも貴重かと。
--------------------------

ということで貴重なニュー・バーバリアンズのステージが終わるとキースだけがステージに残り、そこにミックがジョインしての"Prodigal Son"、そしてストーンズへ。
もうこの素晴らしいミラクルが遂に完全版で!!もうそれだけで個人的には十分価値ある作品です(笑)

なお、インフォによるとこの公演を収めたオーディエンス録音は2種類存在するとのことで、本作では音の良い方のソースをメインとし、その1stソースの欠落部を以下のとおり2ndソースとLPソースで補填されています。
さらに、いずれの隠密録音でも狂っていたピッチをしっかり調整してのリリースと!!

●Disc 1 補填箇所
1. Intro ★全部 2ndソースイコラ補填
2. Breathe On Me ★0:00 - 0:03 2ndソースイコラ補填
8. Seven Days ★ 4:58 - 5:04 2ndソースイコラ補填

●Disc 2 補填箇所
10. Miss You ★5:42 - 6:05 / 7:45 - 8:23 2ndソースイコラ補填
11. Jumping Jack Flash ★6:53 - 最後までLPソースイコラ補填
12. Outro.★全部LPソースイコラ補填

というわけですが、この隠密音源、いままでリリースされなかったほどの劣悪音源かというとそういうわけでもなく。
とはいえじゃあ良好かというとそうでもなく(笑)
ニュー・バーバリアンズ部分は結構ダンゴ状態で、スタンリー・クラークのベースもよく聴こえなかったりしますが、冒頭に興奮しまくったジョン・ベルーシによるメンバー紹介もしっかり収録され、ニュー・バーバリアンズの記念すべき初ライブに突入していくさまは素晴らしい。
そして2ndショーでのドタバタぶりに反して、意外にストーンズもしっかり演奏していたんだというのがわかります(笑)
ストーンズの"Star Star"もドタバタだった2ndショーに比べるとしっかりやってます。
2ndショーまでの合間にキメすぎたんでしょうか?

まぁ音質的にはちょいと距離があって、ニュー・バーバリアンズ部分はちょいと団子状の"
good"、ストーンズ部分はもうちょいすっきりした"very good"程度ですが、共にこもったような感じはなく、まぁアナログブートテイストな痩せた音ではありますが、この歴史的なライブをこうしてマニアには十分な音質で聴けるというだけでも感激です。
そしてラストの"JJF"ではストーンズ+ニュー・バーバリアンズのメンバーによる大団円となっています。

いやほんと凄いライブだったんだなと、その全編をついに聴くことができて、ささやかな幸せを感じる作品でありました(笑)


New Arrivals 2018
New Arrivals 2017

New Arrivals 2016

New Arrivals 2015

New Arrivals 2014
New Arrivals 2013

New Arrivals 2012
New Arrivals 2011
New Arrivals 2010
New Arrivals 2009
New Arrivals 2008
New Arrivals 2007

New Arrivals 2006
New Arrivals 2005

New Arrivals 2004
New Arrivals 2003

Back to Home
Hot Stuff banner