- atsu-y's New Arrivals -

BBSで第一印象を紹介した atsu-y's new arrivals の保管庫です。

2026

Oct

    
Boston 1972 2nd Night  /  Boston 1972 1st Night  /  Sweet Black Angel: Fort Worth 1972

Sep

    
Grandad In Macau  /  Washington 1972  /  "...Sad Songs Is All I Know"

Aug

              
Miami Beach 1993  /  Paris 1970 2nd Night Soundboard  /  Paris 1970 1st Night Soundboard  /  KBFH 4-Channel QUAD Reel Pre-FM  /  After Midnight At Knebworth 1976  /  Tucson 1978  /  Definitive Winterland 1972 2nd Night  /  Philadelphia Special - Captain Acid Remaster

Jun

 
Atlanta 1981

May

          
Bird's Vault - RI 61/26 (Volume Four)  /  In Tokyo Dome 1988 Definitive Edition  /  Philadelphia Special  /  Birmingham Odeon 1973  /  Happy Birthday Nicky  /  Hollywood Palladium 1988 - Soundboard Master

Apr


Bern 1973 2nd Night Late Show

Mar

  
Burning At The Hollywood Palladium 1972  /  Anaheim 1978 Day 1: Upgrade

Feb

              
Zurich 2014  /  Washington 2013  /  Oakland 2013 /  Woodstock Rehearsals 1978  /  Rubber Bowl 1972  /  So Much Younger Than Today  /  Philadelphia 1981 Day 1: Upgrade / BBC Sessions 1963-1971 Upgrade

Jan

    
Ridgedale 2024 Definitive Master / San Jose 2013  /  Philadelphia Special

 XXXXX

Go to 2025 / 2024 / 2023 / 2022 / 2021 / 2020 / 2019 / 2018 / 2017 / 2016 / 2015 / 2014 / 2013 / 2012 / 2011 / 2010 / 2009 / 2008 / 2007 / 2006 / 2005 / 2004 / 2003
[ 2025〜2003はそれぞれの年代の別ページに飛びます ]

 

Oct 2026
『 BOSTON 1972 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Boston Garden, Boston, MA. Jul.19, 1972

●Disc 1
1. Opening Announcement / 2. Introduction / 3. Brown Sugar / 4. Bitch / 5. Rocks Off / 6. Gimme Shelter / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Love In Vain / 10. Sweet Virginia / 11. You Can't Always Get What You Want / 12. All Down The Line / 13. Midnight Rambler
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Bye Bye Johnny / 3. Rip This Joint / 4. Jumping Jack Flash / 5. Street Fighting Man / 6. Closing Announcement
+Alternate Mono Source
7. Brown Sugar / 8. Bitch / 9. Rocks Off / 10. Gimme Shelter / 11. Happy / 12. Tumbling Dice / 13. Love In Vain / 14. Sweet Virginia / 15. You Can't Always Get What You Want

LHからボストン72の2日目、7/19の拡大盤も初日と揃ってリリース。

初日の拘留騒ぎと並びキースの自伝でボストン72について語られているのは、キースに2人目の父親と言わしめたポーランド人フレディ・セスラーとの出会い。
極上のコカインを持参してキースのホテルをノックしたとのことですが、それはこの7/19のステージ前だったのではと。
そんなこともあってか、バンドもノリにノッてこの7/19も凄まじいR&Rハリケーンを吹き荒らします。
"Gimme Shelter"ではミックがエンディングにかぶせてシャウトをするという熱い展開に。
そしてはい、"Midnight Rambler"でのボストンにはこの日も大盛り上がりです。

そんな7/19も隠密ブートでは2種類の音源が知られています。

[recorder 1]
モノラル隠密で"You Can't Always Get What You Want"途中までのみ。
  1995『GINSOAKED BARROOM QUEEN IN BOSTON』(WG-008):"Sweet Virginia"はフェードイン。"You Can't -"は尻切れで以降はrecorder2。
   

[recorder 2]
モノラル隠密で全曲収録。
ただし距離感ある音で、「アウッ!」という叫び声がちょっと耳につきます。"Midnight Rambler"終了後のメンバー紹介前にカットあり。
  2005『MIDNIGHT GAMBLERS』(EXM-009AB D2):これまたピッチが速い。
  2005『JAILHOUSE ROCK』(DAC-026 D2):2018年までの決定盤ながらヒスを消した影響でほんのわずかにふんづまり感あり。
  2018『BOSTON 1972』(no label):DACよりも自然な音の伸びとややクリアになった新決定盤。
       

ということで実は全編収録したものはrecorder2しかなく、今作もメインはそのrecorder2です。
そのメインのrecorder2部分は距離感があって観客の犬のようなというか「アウッ!」というような叫びが耳につく音源。
今作では2018年リリースの『BOSTON 1972』の音に手を加えているのかもしれませんが、違いはあまり感じません。
ということで2018年の『BOSTON 1972』でもそれまでの既発よりも向上した"
very good"程度でしたが、そこは変わらず。

ただし、今作では2000年にkrw-coによって公開された第三の音源、A Diane DiVittorio Strauss Master(DDS Master)を [recorder 3] としてさらなる補填に使用し、recorder2より聴きやすいrecorder1全長版をボーナス収録するという、いいとこどりの拡大盤となっています。
recorder3は遠い音で揺らぎも多々あったりするのでメイン音源としてのブート化は実現していませんが、開演前の2分超のオープニングアナウンスとイントロダクションの冒頭6秒、そして"Midnihgt Rambler"終了後からメンバー紹介までの30秒ほど、さらにクロージング・アナウンスの後の会場の様子をとらえた4分超に使用されています。
ちなみにこのDDS MasterはYouTubeにも公開されてますが、まぁ補填にのみ使用されるくらいですので、それなりの音です、はい。

そして今作ではその終演後に『GINSOAKED BARROOM QUEEN IN BOSTON』からrecorder1音源をボーナス収録しています。
初日と違ってこの日は"Honky Tonk Women"はやってないのにこのタイトルというのがちょっと不思議な懐かしのWeeping Goat盤。
そんなわけですが、これがまたさすがGRAF ZEPPELIN。
音は良好ながら揺らいだり荒れ気味でピッチが速かった音を見事に補正して、かなりの良好隠密"
very good+"に仕立てられています。
こちらで"Love In Vain"を聴いてると、わかっていたはずなのに途中で何かが爆発したのかというくらい鳴り響く轟音にビビります(笑)

そんなわけですが、まさかのrecorder1が生まれ変わって登場というのが予想外の嬉しい作品でした! 

 

『 BOSTON 1972 1ST NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Boston Garden, Boston, MA. Jul.18, 1972

●Disc 1
1. Opening Announcement / 2. Introduction / 3. Brown Sugar / 4. Bitch / 5. Rocks Off / 6. Gimme Shelter / 7. Happy / 8. Tumbling Dice / 9. Love In Vain / 10. Sweet Virginia / 11. You Can't Always Get What You Want
●Disc 2
1. All Down The Line / 2. Midnight Rambler / 3. Band Introductions / 4. Bye Bye Johnny / 5. Rip This Joint / 6. Jumping Jack Flash / 7. Street Fighting Man / 8.
Honky Tonk Women / 9. Closing Announcement / 10. News Report

LHからボストン72再び!
2018年に、2枚組CDで7/18公演と7/19公演のセット『BOSTON 1972』をリリースしたLHが、今回それぞれの拡大盤をリリース。

これが単なる拡大盤ではなく、音質も向上してるのが素晴らしい!!

言ってみれば以上の説明ですべてなんですが、それでは何ですので、長くなりますが改めてボストン72の7/18公演の紹介をば。

1972年のボストン2デイズといえばマニアには昔からお馴染みの公演。
そしてキースの自伝『Life』によって、7/18の開演が大幅に遅れた事件についてもすっかり有名になったボストン。

前日にカナダのモントリオールでのライブを終え、この7/18にアメリカに再入国したストーンズ御一行様。
その際、入国審査中に写真を撮られたことに腹を立てたキースがそのジャーナリストを蹴り飛ばしたことで、プロヴィデンスの警察、この事件で有名になった当時33歳のフランク・リッチ巡査に逮捕されてしまいます。
ならば俺も逮捕しろと、ミックにボビー・キーズ、そして当時ストーンズ・レーベルの社長だったマーシャル・チェスまでもが志願して逮捕されて拘留される羽目に。
そんな状況を打破したのがボストン市長。
当時プエルトリコ居住区では移民の暴動騒ぎが起きており、もひとつおまけにここで暴動が起こってはたまらないと警察に釈放を要求し、ようやく釈放されたメンバーは警察車両の行列で会場に送り届けられることに。
そんなわけで5時間遅れでようやく開始された公演ですが、もう日付は7/19になっていたという。

ということで実際には日付が変わった7/19に開演した7/18公演から紹介していきます。
この公演の隠密音源は2種類が出回っており、ソースで分類すると以下のとおり。
今作のショップインフォとはrecorder1と2の表記が逆になってしまいますが、個人的にはブート化された順で把握してるのでこちらで。

[recorder 1]
モノラル隠密、ジョー・マロニー音源。距離感あり、"You Can't Always Get What You Want"の中盤に欠落あり。
  1994『THEY'RE REALLY ROCKIN' IN BOSTON』(VGP-020 初回銀盤):"You Can't Always Get What You Want"は丸々カット。
  2005『MIDNIGHT GAMBLERS』(EXM-009AB D1):ピッチが速く、"You Can't Always Get What You Want"中盤は欠落。
  2005『JAILHOUSE ROCK』(DAC-026 D1):"You Can't Always Get What You Want"はrecorder2にて補填。
  2013『SGT. FRANK RICCI'S LONELY HEARTS CLUB BAND』(TCDRS-27):新タラ。未聴。
         

[recorder 2]
recorder 1の後に出回った別音源のステレオ隠密。こちらの方が音が近くて聴きやすい。
  2008『THEY'RE REALLY ROCKIN' IN BOSTON』(VGP-020 2008年黒盤):"You Can't Always Get What You Want"後の曲間に欠落。
  2009『THE GOLDEN ERA 1969-1974 VOL.2』(SODD-094):VGP盤よりやや劣化したマスターと感じるサウンド。
  2018『BOSTON 1972』(no label):左chのこもりと歪みを解消。"You Can't Always Get What You Want"後の欠落はrecorder1にて補填。
       

ということで、LHによる2018盤は、recorder2のステレオ隠密を元にしつつ、左chのこもりと歪みを解消したアップグレード盤。
特に左chのハイエンド処理とノイズ消去は見事でした。
そして"You Can't Always Get What You Want"の7:28〜7:45、演奏終盤から演奏後のMCのカット部をrecorder1で補填していましたが、元音源にあったボストン市長の釈明アナウンスは1CDに収めるためにカットされていました。
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2018.htm#boston1972

以上、ほぼほぼ2018年の『BOSTON 1972』からでした(笑)

それが今回、めでたくオープニングアナウンスとして合計7分に及ぼうかという市長によるたびたびの釈明と説明が追加されています。
また、2018年盤と変わらず"You Can't Always Get What You Want"7:28以降に演奏終盤から演奏後のMCのカット部はrecorder1で補填されていますが、今作ではそこで面割れするため、Disc2の1曲目"All Down The Line"冒頭に再びそのMCが収録されています。
そして演奏終了後には、この日の騒動を報じたニュースリポートを『BURNING AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM』から追加収録。
これらによってこの日の大騒動も全て含めた一大ドキュメンタリーとなっています。

今作の特筆すべき点はその追加もそうですが、なんといっても音質面の向上が素晴らしいのです。

もともと2018年場登場時点で既発を凌ぐ音でしたが、ナチュラルとはいえ演奏がややぼやけたところもありました。
それが今作ではちょっと中高音域がシャープかつクリアな音になり、演奏がより前面に出てきました。
念のため比較してみたVGPの2008年黒盤の『THEY'RE REALLY ROCKIN' IN BOSTON』よりもやはり断然シャープでクリア。
これは個人的にはめちゃ嬉しい向上で、2018年盤の"very good+"がついに"
EX--"に昇格といったところ。

そして何といっても大幅遅延の末に開幕したということで、演奏も暴走気味に熱い!
さらに待ちわびた観客はボストンといえばの"Midnight Rambler"では大盛り上がり!!
さらに書き忘れるところでしたが、大幅遅延のお詫びなのか、ラストの3連荘の後に6月中旬以降やってなかった"Honky Tonk Women"を歌詞をボストンと変えてやってます。 これが72ラストの登場というレア曲です。

なお、オープニングの市長による真摯なアナウンスは、インフォにも要約が記載されていますが、その音声をPCに読み込ませれば文字起こしや翻訳まで簡単にやってくれますので、ご興味のある方はお試しください。

ということで、大騒動もニュースリポートも収録して充実した上に音質向上と、嬉しいことこの上なしのボストン初日でした!

 

『 SWEET BLACK ANGEL: FORT WORTH 1972 』 SBA-62472ABCD (4CD)
aud.recordings@Tarrant County Convention Center, Fort Worth, TX. Jun.24, 1972. 1st & 2nd show

Early Show (1st Show)
●Disc 1
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Dead Flowers / 7. Sweet Black Angel / 8. Happy / 9. Tumbling Dice / 10. Love In Vain
●Disc 2
1. Sweet Virginia / 2. You Can't Always Get What You Want / 3. All Down The Line / 4. Midnight Rambler / 5. Rip This Joint / 6. Jumping Jack Flash / 7. Street Fighting Man

Late Show (2nd Show)
●Disc 3
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Don't Lie To Me / 7. Love In Vain / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Tumbling Dice
●Disc 4
1. Happy / 2. All Down The Line / 3. Midnight Rambler / 4. Band Introductions / 5. Bye Bye Johnny / 6. Rip This Joint / 7. Jumping Jack Flash / 8. Street Fighting Man

72のステレオ隠密御三家に続き、今度はモノラル隠密の雄が登場。
「"Sweet Black Angel"ってライヴでやっていたのか!」とマニアに衝撃を与えた『SWEET BLACK ANGEL』(non credit)がリリースされたのは1997年。
そのリリースによってその全貌が明らかになった1972年6月24日のフォートワース2公演がLHからもリリース。

その後、同年にVGPからも同音源を元にした『AIN'T NO ANGEL ON MAIN STREET』(VGP-133)がリリースされましたが、やはりSBA盤の衝撃は凄かった。
   

というのも、映画『LADIES AND GENTLEMEN』や『PHILADELPHIA SPECIAL』などによってフォートワースのSB音源は部分的に出回っていたため、フォートワースのセットリストはその"Sweet Black Angel"が欠落したものが正だと、何の疑いもなく信じられてきたからです。
ライヴから25年経った1997年になって、ライヴではそれまで一度もやったことがないと思われていた"Sweet Black Angel"がたった一度だけ演奏されていたという事実が明らかになろうとは。。当時は感激に打ち震えたものでした。

わたし当時数名で漁盤遠征に訪れていた中部地方の某ショップで、リリース前のSBA盤の元テープを聴かせてもらい、文字通りちびりそうになったことが思い出されます(笑)

そんなマニアにはもうすっかりおなじみになったフォートワース72の1stショーと2ndショーの2公演を収録した4枚組ですが、それらと同音源ながらも上位マスターを基にしたと思しき今作『SWEET BLACK ANGEL: FORT WORTH 1972』(SBA-62472ABCD)もあわせて音の感じを簡潔に整理するとこんな感じ。

・『SWEET BLACK ANGEL』(non credit)
定位は1stショー前半はほんのわずかに右寄りで、後半と2ndショーはほぼ真ん中やや左寄り。
1stショーも2ndショーも22kHzまでしっかり入っています。
音域分布は1stショーは中低音域を頂点としたなだらかな山型で広がる低音域と高音域で、やや奥まった音色。
2ndショーはそれよりも高音域が高めでやや薄っぺらい音。
そして1stショーも2ndショーもピッチはやや高め。

・『AIN'T NO ANGEL ON MAIN STREET』(VGP-133)
定位はほぼ真ん中。
1stショーも2ndショーも15kHzちょいまでしか入力されておらず、それより上はすっぱり欠落。
音域分布は1stショーは低音域と高音域をともに中音域レベルと同等まで持ち上げた感じの音で、SBA盤よりも少し明るい音色。
2ndショーは重低音域を少し厚くしてSBA盤よりも重心が下がった音で、ピッチはほぼ正常。

・『SWEET BLACK ANGEL: FORT WORTH 1972』(SBA-62472ABCD / 今作)
定位は真ん中。
こちらもSBA盤同様、1stショーも2ndショーも22kHzまでしっかり入っています。
一方音域分布は1stショーは低音域と高音域は中音域レベルとほぼ同等まであるVGP盤と似たタイプ。
2ndショーもパッと聴いた感じではVGP盤と似た感じに聴こえますが、そこまで低音域を上げていないながらもしっかり厚みもある粒の細かい音。
そして22kHzのハイエンドまでしっかり入っており、ピッチはさらに正確に補正。
そして後述するとおり既発で見られたヨレやドロップもほぼ無し。

ということで、さすがはLH、あらためてリリースするだけあって最良の音でのリリースです。
パッと聴いた感じではVGP盤と似た音で、大きな違いがるとは感じませんが、よく聴くとその中身はまさにベスト。
VGP盤がリリースされた頃は波形まで見ていなかったので周波数特性までは気づいておらず、VGP盤はSBA盤より音が良くなったとだけ思っていましたが、今回は上位マスターを入手したとのことで、22kHzまでしっかり入っているだけでなく、音の粒も細かい。
聴きどころは"Sweet Black Angel"が収録された1stショーではありますが、特に今作の2ndショーの地味な進歩は素晴らしい。

また、1stショーでは既発2作では共に"Rocks Off"の1:04付近でギュンと音ヨレが発生していましたが、今作にはそんな跡形もありません。
2ndショーでは"Rocks Off"終了後、SBA盤では音が左右に揺れる箇所がありましたが、VGP盤も今作もそんなことはありません。
そして"Gimme Shelter"ではSBA盤では3:14でカスレが発生しており、VGP盤ではそんな痕跡もありませんが、今作では3:16から3:17にかけてのその箇所にうっすらヨレがあることは感じられますが、比較しようと思って聴かないと気が付かないレベル。
また、"You Can't Always-"ではSBA盤では3:04付近での音揺れ、VGP盤では3:10付近でレベルダウンがありましたが、今作はそちらもありません。
この辺りはさすが上位マスターといったところ。
ちなみに"Sweet Black Angel"では演奏開始から17秒あたりで一瞬音程が下がって聴こえますが、それは3作とも同じ。

また、今作のアドバンテージは他にもあり、テープチェンジのタイミングで欠落していた"Happy"終了後とラストの"SFM"終了後の終演部には『MICK TAYLOR WE MISS YOU』(VGP-092)で使用された別ソースをパッチあてして最長盤となっているところもさすがはGRAF ZEPPELIN。
今作には背の部分に珍しく型番が付与されていますが、これらの向上による自信の表れなのかもしれません。

そんなわけで、Hot Stuff開設時はこのフォートワースの隠密は"very good-"としていましたが、いま聴くと旧作も十分"very good"ですね。
演奏全体をとらえていながら、ゴツゴツとした?き出しのギターの音色が味わえる骨太の隠密音源です。
そして今作は既発2作品と比べて派手なアップグレードがされているわけではありませんが、さすが上位マスター、そしてGRAF ZEPPELINという、ワンランク向上の"
very good+"〜"EX--"に。個人的には全然"EX-"であります。

ということで、フォートワース72の2公演は既発で十分と思っていただけに、まさかの向上盤リリースは嬉しいサプライズでした。 


Sep 2026
『 GRANDAD IN MACAU 』 TARANTURA TCDRS-38-1,2 (2CD)
aud.recordings@Cotai Arena, Macau, China. Mar.9, 2014

●Disc 1
1. Sympathy For The Devil(Drum Intro) / 2. Introduction / 3. Jumping Jack Flash / 4. You Got Me Rocking / 5. It's Only Rock'n Roll / 6. Tumbling Dice / 7. Wild Horses / 8. Doom & Gloom / 9. Get Off Of My Cloud / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. Keith MC / 13. Slipping Away (with Mick Taylor) / 14. Before They Make Me Run / 15. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. MC by Mick / 2. Miss You / 3. Paint It Black / 4. Gimme Shelter / 5. Start Me Up / 6. Sympathy For The Devil / 7. Brown Sugar / 8. You Can't Always Get What You Want (with Chung Chi Choir Of The Chinese University Of Hong Kong) / 9. Satisfaction (with Mick Taylor)

浜松から「今週の新作」と案内のあったTaranturaの作品。
型番からは新作というよりも旧作の再入荷のような気もして、ほんとに新作なのかどうかはよくわからず。

14 On Fire日本公演を終えたストーンズが向かったのはマカオ(澳門)。
ストーンズの中国公演といえば、2003年の香港2公演、2006年の本土初上陸となった上海公演、そしてこの2014年の澳門公演と上海再訪公演の計5公演が開催されていますが、本公演はそのうち4回目。
そして14 On Fireツアーとしては、アブダビ、東京3公演に次ぐ5公演目であり、本ツアー初のアリーナ・ショウ。
このマカオ公演が単独CDでリリースされるのはこれが初かと。

ということでこの新生Taranturaはあまり当たりを引かないので敬遠がちながらも単独作品では初ということでゲットしましたが、一聴してやっぱりかと。
これ、YouTubeにあがってる映像のメインの音と元は同じです。
曲によってイントロ部分で音がつながれているのも基本的に同じ。
https://www.youtube.com/watch?v=EAgbrrUSS1Q

この音はおそらくこのメイン映像のカメラが拾っているものかと。
わたし持ってないのでわかりませんが、JointripのDVD-R『MACAU CONNECTION』[JTDV-LS-008]とも元は同じなのかも。
ちなみにこのYouTubeと今作は完全に同じではなく、曲間が少し違うところもあり、同時再生してると前後に微妙にずれが生じます。
そして後述しますが、どえらい処理も(笑)

音はYouTubeを聴いていただければわかるとおりですが、周りの歌声はガンガン入るは、演奏はちょい遠くてやまびこだは、高音ちょいきつめだはと三大疾病状態。
この周りの客の歌が曲者で、演奏より大きく入るものではないものの、特に左側は音痴で歌詞もずれて違うところを歌ったり、右もコーラスはかなり引っ張るので、幻滅です(笑)
YouTubeでオープニングの"JJF"を聴いていただければわかるとおりですが、それよりもこちらの方が歌声のミックスはでかいです(笑)

そしてこの作品のこれまた残念なつくりは"Miss You"。
Disc1ラストの"Midnight Rambler"が終わると、少し曲間はカットされ、チャックが"Miss You"開始前のフレーズを奏で、ミックが「一緒に歌いたいかい?」というお決まりの煽りが入って"Miss You"が始まりますが、その"Miss You"が始まると何とそこでフェードアウトでDisc1は終わります。
そしてDisc2は、またその"Midnight Rambler"の演奏終了後のチャックのフレーズとミックの煽りから始まります。
いったん"Miss You"が始まってからのフェードアウトにもがっかりですが、曲が始まる直前の邪魔な女性の笑い声も二度聴くことになりさらにげんなり。
ならば収録時間に問題もないし、"Midnight Rambler"からDisc2に持っていっておけばいいのにと。

そんな感じでテンションの下がる作品ですが、演奏は初のマカオ、そしてアリーナということもあり、かなりタイトでキレのある演奏を繰り広げています。
この日のvoteは"Get Off Of My Cloud"。
旧統治国のポルトガル人なども多かったんだろうと思いますが、しっかり歌う観客の歌声が右側に入ってます。
そして中国では"Brown Sugar"や"Honky Tonk Women"などは演奏できないことがありましたが、いずれもしっかりやってます。

ということで、演奏が遠くてエコーが乗ってるし周りがにぎやかで、音もいかにも映像からの圧縮音というちょいと高音きつめで低音は軽く音質的には"
very good"くらい。
こんな音で聴いたのは久しぶりかという感じで、やっぱりTaranturaの作品はなかなか当たりを引かないなぁと。
とはいえマカオ公演を収録した単独CDというところに意味はある作品でした。

 

『 WASHINGTON 1972 』 no label (1CD)
aud.recordings@Robert F. Kennedy Memorial Stadium, Washington, D.C. Jul.4, 1972

1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rocks Off / 4. Gimme Shelter / 5. Happy / 6. Tumbling Dice / 7. Love In Vain / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. All Down The Line / 11. Midnight Rambler / 12. Band Introductions / 13. Bye Bye Johnny / 14. Rip This Joint / 15. Jumping Jack Flash / 16. Street Fighting Man / + 17. All Down The Line (Alternate Source)

1972年7月4日、アメリカ独立記念日に行われた72ワシントン公演がLHより登場。

この日は貴重なステレオ隠密録音が残されている公演。
72のステレオ隠密自体貴重ですが、7/4ワシントン、7/6シャーロット、7/11アクロン、これらはそのぶっ飛んだ演奏からも72ステレオ隠密の中でも御三家としてマニアに愛されてきた公演。
ただしこのワシントンは、登場したのがCD時代になってからということと、ちょいと音に癖があったことから、御三家とはいえ尾張、紀州には及ばぬ水戸といった存在でした。
しかし水戸は官位や格式では及ばずとも副将軍と呼ばれたように、このワシントンこそ実はマニアの心をつかんできたのです。

そんなワシントン公演を収めたタイトルはCD時代の95年にリリースされた『GRASS WIDOW』(RSBB-1006)、そして直後の96年1月にIMPからリリースされた『WASHINGTON '72』(IMP-CD-043-4)、そしてさらに翌97年にVGPからリリースされた『JACK DANIEL'S ON TOUR』(VGP-111)の3つで、すべて同一音源を元にしています。
なお、VGP盤のタイトルはアナログブートに由来しますが、そのアナログはワシントン公演ではなくフィラデルフィア公演を収録した、フィラスぺの異母兄弟盤です。
        

「夫が不在で寂しくしている女性」といった不穏なタイトルの『GRASS WIDOW』、そしてIMPの『WASHINGTON '72』、これらはジェネ落ち感のあるやや奥まってピッチが狂ったところもあるブートらしい音で、"Rocks Off"の途中で音が消えるなど妙なところもある作品でしたが、VGPの『JACK DANIEL'S ON TOUR』はジェネレーションが若くなったようで演奏も前面に出てきてメリハリもついた音に変わり、妙な音切れもない、さすがはVGPという決定盤でありました。
そんな遍歴のこの隠密録音はテイラーやニッキーがよく聴こえるのも嬉しい素晴らしい録音でしたが、たまに周りの声を拾ったり、"Love In Vain"や"You Can't Always-"の冒頭でマイクがガサゴソ何かに当たったり、特に中盤までは定位が左寄りといった大きな欠点がありました。

しかーし!この日の演奏は実は激しく熱いのです。
オープニングの"Brown Sugar"でテイラーが名乗りを上げたかと思えば、"Bitch"の間奏でキースが咆りを上げ、テイラーが怒涛の刻みで応えてみせる。
オープニングの2曲からしてキースとテイラーのギターバトルの様相を見せる中で、ミックが叫び、ジャガーが吠える(笑)
そして"Gimme Shelter"で遂にテイラーが爆発します。
数あるテイラーの"Gimme Shelter"での名演の中でも、このワシントンはどこまで昇るのだという屈指の昇龍覇の連撃。
その昇龍は"JJF"でもシャーロットを凌ぐ流麗さで輝き、"Street Fighting Man"のエンディングに向かうところで絶頂を迎え、美しいテイラーのギターワークをこれでもかと浴びせてくれます。

そんな72ワシントンが「GRAF ZEPPELIN」の手によってブラッシュアップされて30年ぶりに登場するというだけでも興奮を隠せませんでしたが、聴いてみてさすがと!

LHによる今作はVGP盤と比べて音質的には似た路線であり、インフォにあるマスターの向上というのはパッと聴いた限りではさほど感じませんが、大きな違いは、特に中盤までは定位が左寄りで右chが希薄だったVGP盤に対して、今作ではしっかり右chも聴こえて定位がセンター付近に鎮座しているところ。
それだけでも没入感がかなり高まり、素晴らしい進歩を遂げています。
そして同一箇所を細かく聴き比べるとなるほど音の粗さが少し緩和されてかなと感じますが、それより定位がセンターに来たのが嬉しい。
こもった感のないメリハリのある演奏がセンター前面に押し出された素晴らしい作品に仕上がっており、周りの声やマイクが拾う雑音は変わりませんが、御三家の中でももう格下とは呼ばせない逸品に。
また、ギフトCD-Rの『WASHINGTON EP』として知られるワシントン公演の別音源によって欠落部を補うことで、"Midnight Rambler"前のハープや"Bye Bye Johnny"終了後の雄叫びも既発より長く収録した過去最長のほぼ完全盤と相成りました。


音に粗さはあってたまに近くの声が入ったりマイクがガサゴソ鳴ろうともシャープな音で、既発の"very good+"が今作では"
very good++"〜"EX--"に昇格、個人的には断然"EX-"の逸品です。

もうこれだけで十分嬉しいリリースですが、さらに"All Down The Line"の処理が今作の売りの一つでもあります。
メインのソースでは"All Down The Line"の後半はテープチェンジによって欠落していましたが、その処理が既発盤では三者三様でした。
最初にリリースされた『GRASS WIDOW』ではそこは欠落したまま。
そしてIMPの『WASHINGTON '72』では雑な処理ながらも前述した別音源がつながれていました。
なお、VGP以前の盤はいずれも欠落したままと読める文献もありますが、IMP盤でも雑な処理ではありますがパッチあてされてます。
一方、VGPの『JACK DANIEL'S ON TOUR』ではより手の込んだ繋ぎがされていましたが、実はそこには一部フェイク加工がされていたということが、今作のインフォで明らかに。

その"All Down The Line"では今作でいうと2:27から別音源に切り替わりますが、VGP盤では切り替わるのは2:40から。
これは実はVGP盤では音質の劣る別音源を少しでも使わぬよう、2:27から13秒ほどは序盤の1:00あたりからの同じ歌詞のところをダブり補填してたんですね。
ただ、今作のインフォで書かれている"「can't say」を三回繰り返すバージョン"という表現はよくわかりませんでしたが、"You can't say yes and you can't say no"の"and you"をちゃんと歌ってるのが1:00あたりからの演奏で、そこはしっかり歌ってないのが2:27からの演奏という違いがあるところ、VGP盤ではいずれも"and you"をはっきり歌っている1:00からの演奏を2:27からにパッチあてしていたということですね。
これは実はじっくりIMP盤とVGP盤を聴き比べればわかったことではありますが、今作のインフォを読んで初めて気づきました。
そんなわけで今作にはその別音源による"All Down The Line"もフルでボーナス収録されています。

なお、既発盤も今作も、"Street Fighting Man"の今作でいうところの1:55〜1:57あたりに違和感は感じるんですが、別音源ではそこは欠落しているのでよくわかりません(笑)

ということで30年ぶりに一新された激熱ワシントン公演に胸が熱くなる逸品でした!!

 

『 "...SAD SONGS IS ALL I KNOW" 』 no label (2CD)
aud.recordings@Cow Palace, San Francisco, CA. Jul.15, 1975

●Disc 1
1. Fanfare For The Common Man / 2. Honky Tonk Women / 3. All Down The Line / 4. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5. Star Star / 6. Gimme Shelter / 7. Ain't Too Proud To Beg / 8. You Gotta Move / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Happy / 11. Tumbling Dice / 12. It's Only Rock'n Roll
●Disc 2
1. Band Introduction / 2. Doo Doo Doo Doo Doo / 3. Fingerprint File / 4. Angie / 5. Wild Horses / 6. That's Life / 7. Outa Space / 8. Brown Sugar / 9. Midnight Rambler / 10. Rip This Joint / 11. Street Fighting Man / 12. Jumping Jack Flash

あのカウパレス初日が、先日ネットに公開されたマスター・リールからのセカンド・ジェネレーション・コピーからの作品が登場。
実はステージが進むにつれて音が良くなる録音だったことが明らかに!

はい、カウパレスといえば75年T.O.T.A.のサンフランシスコ公演。
そのカウパレス初日を収録した音源ですが、ここで少しおさらい。
あのLA連続公演の次に訪れたのは、サン・フランシスコはカウパレスという牛の宮殿と名づけられたアリーナ。

このカウ・パレス公演を隠密収録したブートは、ソースは別ながらもアナログ時代から『"...SAD SONGS IS ALL I KNOW"』と『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』が知られており、後からリリースされた『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』が人気となっておりました。
ということでもう14年も前のことかと思いつつ、2012年にリリースされた『"...SAD SONGS IS ALL I KNOW"』と、2018年にリリースされた『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』の当時の紹介がコチラ。

『"...SAD SONGS IS ALL I KNOW"』 no label (2CD)
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2012.htm#sadsongs

『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』 no label (4CD)
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2018.htm#iorr

簡単にまとめると、2012年盤のCD『"...SAD SONGS IS ALL I KNOW"』は、元の同タイトルアナログには未収録だった"Honky Tonk Women" "You Gotta Move" "You Can't Always Get What You Want" "That's Life" "Outa Space"を「IORRソース」から補填したアナログ復刻盤でした。
逆に2018年盤のCD『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』は、"Rip This Joint"の中間部や曲間を今作の「Sad Songsソース」から補填した同タイトルアナログのマスターからのDATコピーによる復刻盤で、それまでのVGP盤を凌ぐ仕上がりとなっておりました。

ということで音質的には「IORRソース」が人気ではありますが、侮るなかれ、この「Sad Songsソース」も、今回Waz from Ozが公開してくれた故Brad Blanckによる録音のセカンド・ジェネレーション・コピーで聴くとなかなかのものであったことが判明したのです。

まず、実は元音源には"That's Life"の冒頭以外はしっかり録音されていたことが明らかに。
しかもアナログでは2LPの都合で5曲もカットされて、"Rip This Joint"が1曲目に配されたりもしていましたが、Waz from Ozのおかげでここに全貌を現したのです。

そして再生開始すると、あぁ、既発よりナチュラルでウォーミーってことか、と思いますが、聴き進めるとその印象がまた違ってきます。
アナログ復刻の2012年盤『"...SAD SONGS IS ALL I KNOW"』は、元のアナログからして中高域が少し強調されていたため、今作よりもクッキリした音で始まります。
ただし、後半の"Fingerprint File"あたりから少し音がくぐもっていく傾向がありました。

しかーし、今作は違います。というか逆です(笑)
今作はナチュラルな音で始まり、2012年盤のようなややメリハリのある音ではないおとなしいウォーミーな音で始まりますが、アナログとは逆にステージが進むにつれて音が良くなっていきます。
ミックが強烈な"Ain't Too Proud To Beg"が終わると前が開けたのか少し音質が変わるのですが、続く"You Gotta Move"のシャープで突き刺さるようななギターの音色は別ソースじゃないかと思うほど。
特に"You Can't -"では元音源では少しかすれていた左chを補正した結果か、少しシンバルの音が割れてしまうほどです。
ここはもう少し抑えた方がよかったのではと思いますが、その割れるところはテープチェンジを終えた続く"Happy"では落ち着きます。
そして後半の音の特徴は、"Fingerprint File"あたりから徐々に少しくぐもっていく2012年盤とは逆に、そこからナチュラルどころかクッキリ度が増しましになります。
ラストのメドレーなんて「IORRソース」に引けを取らぬ迫力です。

さらに細かいところでは、2012年盤と比べると、イントロの庶民のファンファーレもアナログより長くなり、2012年盤では"If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud"の1:32で一瞬定位が右に寄ってこもっていましたが今作ではそんなことはなく、5:10あたりからチラホラとノイズが目立っていたところもほぼ目立たず、さらに"Tumbling Dice"では0:16〜0:19にかけてややこもり気味の音に切り替わっていたところも今作ではそんな切り替わりもなくシームレス。こういう音の切り替わりがないというのはポイント高し。
また、元音源ではテープチェンジで欠落していた"You Can't-"後の曲間と"That's Life"の冒頭は、しっかり「IORRソース」によって補填されています。
また、定位がやや右寄りだったところや少し低かったピッチもしっかり調整されているのはさすが。

そんなわけで、前半こそおとなしいナチュラルな音だなぁという感じですが、後半でびっくり。
既発での"very good-"が、"
very good-"〜"very good+"に向上といったところ。
もともと「IORRソース」が人気の公演ではありますが、今作もちょいナチュラルな前半とクッキリしてくる後半という感じで、ほぼ通しで曲中の音の変化なく聴けるというというのはなかなか。

そしてはい、"If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud"、さらには"Ain't Too Proud To Beg"のミックも最高。
ラストもLAであれほどやった"Sympathy For The Devil"をアンコールでやらなかったサン・フランシスコが気の毒になるほどの熱演でした。
そしてジャケの内側にはアナログへのオマージュのジャケ復刻版が。曲目はCD仕様になってます。 


Aug 2026
『 MIAMI BEACH 1993 - Tumblin' Dice 』 no label (1CD)
SB recordings@The Stephen Talkhouse, Miami Beach, FL. May 1, 1993

1. Boogie Man / 2. You Shook Me / 3. Unidentified instrumental (‘BK Blues’) / 4. Jumpin' Jack Flash / 5. Padlock / 6. Dust My Broom (with Charles Neville)

Mick Taylor - Guitar, Vocal
Bobby Keys - Saxophone
Babi Floyd - Vocal
Ivan Neville - Keyboards, Vocal
Michael Neville - Bass
Adolfo 'Fofi' Lancha - Drums
Charles Neville - Saxophone (Guest on Dust My Broom)

1992年から93年にかけて数回行われたミック・テイラーをフロントマンとしたTumblin' Dice名義でのクラブ・ギグから、今月ネットに公開されたばかりのステレオSB音源が登場。

Tumblin' Diceといえば、1992年のフロリダ3公演を収めた極上隠密音源が出回って、ネットでも話題になったのは2004年のこと。
そちらはその後2024年に再発盤、そして今回、今作と同時にCDRで再発されました。
その凄まじい高音質と、ミック・テイラー、ボビー・キーズ、ニッキー・ホプキンスという、『STICKY FINGERS』メンバーの演奏に興奮したものでしたが、今作はその翌年、日付までちょうど1年後でもある1993/5/1、これまたフロリダでのライヴが、今回は隠密ではなく正真正銘ステレオSBで収録されています!
          (左から順に2004年オリ盤、2014年再発盤、2026年再発CDR盤)

今回の93年のメンバーは前年のメンバーとは変更があり、キーボードはニッキーからアイヴァン・ネヴィルへ。
そしてバビ・フロイドも加わり、さながらミック・テイラーとX-pensive Winosといった様相に。
そんなメンバーで奏でるブルース、たまりません。

なお、1曲目に"Boogie Man"が収録されていますが、演奏前に「次の曲はフレディ・キングの"Boogie Man"」と言っているので、これがセットリストの最初の曲ではないようです。
そして1曲平均10分程度の演奏、これまたお酒を飲みながら聴くにはピッタリ。
ブルージーな"JJF"も9分40秒越えです。

ラストの"Dust My Broom"では、ネヴィル四兄弟の二番目のチャールズが参加しているようですが、ボビーがチャーリーを紹介しています。

今作の音源はジーッと小さなノイズが乗っている部分もありますが、"
EX"を誇る素晴らしいサウンドです。
なお、"Dust My Blooms"ではたまにノイズが入りますが、元音源よりは少し緩和されているようです。

ということでミック・テイラーと仲間たちで奏でるクラブ・ギグの驚きのステレオサウンドボード音源でした!! 

 

『 PARIS 1970 2ND NIGHT SOUNDBOARD 』 no label (1CD)
SB recordings@Palais Des Sports, Paris, France. Sep.23, 1970

1. Jumping Jack Flash / 2. Roll Over Beethoven / 3. Sympathy For The Devil / 4. Stray Cat Blues / 5. Love In Vain / 6. Dead Flowers / 7. Midnight Rambler / 8. Live With Me / 9. Let It Rock / 10. Little Queenie / 11. Brown Sugar / 12. Honky Tonk Women / 13. Street Fighting Man
Bonus Tracks: Rebroadcast Version - 14. Sympathy For The Devil / 15. Brown Sugar

LHからパリ70の初日と2日目が同時リリースされ、こちらは2日目の9/23のパリ公演。
ショップインフォでは、初日を出すならこちらも同時に再発をという紹介でしたが、わたし的にはコチラこそ今回のパリ70の本命。

1970/9/22から9/24の3日間にわたって3回行われたパリ公演は、9/22と23の公演がフランスのラジオ"EUROPE 1"で放送されており、9/22はDJのアナウンスが重なっていましたが、この9/23はアナウンサーが被っていない公演。
そしてこの2日目は、初日では"Little Queenie" "Let It Rock"の順でやった2曲の順番を入れ替えています。

この9/23の公演はCD時代になってからGreySealからリリースされて世に出て以降、いろんな盤がリリースされていました。

『PARIS 1970』(GS-93001)
『SOME LIKE IT HOT!』(VGP-044)
『SHAKE YOUR HIPS』(VGP-078)
『LIVE FROM THE RADIO - PARIS 1970』 (GP-1502CD1/2)
     

そこにLHが70シリーズをドドッとリリースした2023年、今作と同名の『PARIS 1970 2ND NIGHT SOUNDBOARD』をリリースしたのです。


がしかし、そこで紹介したとおり、代表盤はどれだというのが少し難しいと感じた作品だったのです。
2023年盤は、VGPやGOLDPLATEのようなイコライジングとは方向性が違うナチュラルな音でありながら、VGPやGOLDPLATEが前に押し出していたヴォーカルとギターはやや後退してヒスノイズがやや増えてるという、Grey Seal盤に立ち返ったようなナチュラルテイストで、少し物足りないと感じるところも。
とはいえマスターも上位にあるようで、VGPやGOLDPLATE盤に混入していた電子音もなく、まさにナチュラルなソフトテイストな音だったのです。

それが今回の再発にあたってはそのまま再発ではなく、中音域をブーストしたリマスターが施され、わたし好みの嬉しいサウンドに!
これはもう前回盤の"EX--"を凌ぐ、"EX--"〜"EX-"、年代を考えればほぼ"
EX-"、完全に代表盤かと。

ということで長々と書く必要もない、嬉しいリマスター再発でした!!

 

『 PARIS 1970 1ST NIGHT SOUNDBOARD 』 no label (1CD)
SB recordings@Palais Des Sports, Paris, France. Sep.22, 1970

● BUDDY GUY & JUNIOR WELLS with ERIC CLAPTON
1. It's My Life Baby / 2. Backstage Report
● THE ROLLING STONES
3. Introduction / 4. Jumping Jack Flash / 5. Roll Over Beethoven / 6. Sympathy For The Devil / 7. Stray Cat Blues / 8. Love In Vain / 9. Dead Flowers / 10. Midnight Rambler / 11. Live With Me / 12. Little Queenie / 13. Let It Rock / 14. Brown Sugar / 15. Honky Tonk Women / 16. Street Fighting Man

LHからパリ70の初日と2日目が同時リリースされ、こちらは初日の9/22のパリ公演。
パリ初日といえば、フランスのラジオ"EUROPE 1"で放送されたわけですが、曲間だけでなく曲の頭に被ってまでも、そして"Midnight Rambler"ではその途中にまでもDJのアナウンスが入るという音源が昔から有名で、『PARIS 1970』(IMP-CD 014)、『PARIS AFFAIR』(VGP-127)といった懐かしのCDから、2011年にMID VALLEYからリリースされた『RETURN OF THE MARQUIS DE SADE』(MVR 511)、2015年にGOLD PLATEからリリースされた『LIVE FROM THE RADIO - PARIS 1970』(GP-1502CD1/2)といった作品でお馴染み。
        

GOLD PLATE盤を紹介してからもう10年以上たつのかと懐かしいですが、LHからのリリース・インフォにCaptain Acid Remasterの文字を見て、フィラスぺに次いで二匹目のドジョウを狙うかのようなリリースですなぁと感じたんですが、、、ドジョウはいました(笑)

今作はCaptain Acid Remasterの『PLEASED TO MEET YOU BIANCA, HOPE YOU GUESS MY NAME』という、なんと2014年に公開されたものが一部で使われています。
Captain Acid Remasterなりをそのまま作品にしないところはさすがはLH。

そのCaptain Acid Remasterは、VGP盤を元にしていたとのことですが、Captain Acidらしい音を広げて高音強調のリマスターで、後半のシュワシュワもひどいし、個人的にはスルーでした。
ちなみにそのCaptain AcidリマスターからところどころザクっとDJの声を消したバージョンも同名で出回ってたりします。

そこにメスを入れたのが「GRAF ZEPPELIN」。
彼のリワークは今作のリリースインフォに詳しく、まずは音源全体をモノラル化することで、Captain Acidによるいろんな弊害を除去したと。
それだけにとどまらず、"Little Queenie"以降で目立ち、いよいよ"Brown Sugar"に至ると苦痛となるシュワシュワうねりを解消するために、以降を別ソースにごっそり差し替えていると。
ではなぜにCaptain Acid Remasterを元にするんだろうという気がしないでもありませんが、結果的には既発よりも聴きやすい作品に仕上がっています。

とはいえ元が元ですから、聴きやすくなったといっても向上は僅かで、MV盤が"good++"くらいでGP盤が"very good-"レベルのところ、今作の前半は少し音が明るくなって、後半はGP盤とあまり変わらずの"
very good-"〜"very good"くらいかなという感じではあります。
また、前座でクラプトンの飛び入りが実現したバディ・ガイ&ジュニア・ウェルズの"It's My Life Baby"は、新たに発掘されたバージョンを採用したとのことで、そこは既発盤よりグッと向上しており、さらに冒頭20秒ほど長く収録されています。

というわけで、これならCaptain Acidを使わなくてもよかったんじゃないのと思わないでもありませんが、インフォでは明言しつつもパッケージにはCaptain Acidとは書いてないんですね。
と思ったら裏ジャケの右下に、小さくて独特のフォントなので判読しにくいですが書いてました。
ということでドジョウは大きなものではありませんが、確かに前半にしっかりいました(笑)

 

『 KBFH 4-CHANNEL QUAD REEL PRE-FM 』 no label (3CD)
SB recordings@Forest National, Brussels, Belgium. Oct.17, 1973 (1st show)

●Disc 1: QUAD mix (67:22) 
●Disc 2: Front 2channel (67:22)
●Disc 3: Rear  2channel (67:22)
1. KBFH Intro. / 2. Intro. / 3. Brown Sugar / 4. Gimme Shelter / 5. Happy / 6. Tumbling Dice / 7. Dancing with Mr.D. / 8. Angie / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Midnight Rambler / 11. Honky Tonk Women / 12. All Down The Line / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man

2020年頃にギフトCD-Rで登場した3枚組がプレスCDに昇格。


1974/9/29に「KING BISCUIT FLOWER HOUR」で放送されたという、左右前後の4チャンネルのQuadraphonic(QUAD)バージョンを、4chすべてをMixしたQUAD MIXをDisc 1、Front 2chをDisc 2、Rear 2chをDisc 3に収録した3枚組。
Front 2chはやや高音寄り、Rear 2chはやや低音寄りをベースとしながら、単純にずっとそういう割り振りでもなく楽器の定位も微妙に違ったりする面白いSQ方式の4chステレオ。

この大元となっているのは2015年にネットに公開された4chのDVD-Audio。
その作品のインフォには"The sound quality is improved because an Involve Audio Surround Master SQ decoder was used"、そして"All shows distributed on reel are 2 - 7" reels unless noted."とあり、今作の裏ジャケに記載されている文章そのものです。
また、そのDVD Audioでは各曲のクレジットは書かれておらず、ロンドンとブリュッセルからとだけ書かれており、以前のギフトCD-Rもそれに倣っていましたが、実は今作のクレジットのとおり、これ全部ブリュッセルの1st showからでありました。

73欧州コーナーには、このDVD Audioを元にしてBlu-ray Audioにアップコンバートされた作品、『BRUSSELS AFFAIR QUADRAPHINICS』(LESMORE MEDIA WORKS)を紹介しており、そこに書いたとおり、そこに収録されたブリュッセルの1st showからだけの内容が、本当に1974/9/29のQUAD放送を元にしているのか、個人的にはよくわかってないところだったりします。


言い換えれば、1974/9/29のQUAD放送では本当にブリュッセルの1st showからだけの曲が放送されたのか?ということ。
これはいまもよくわからないままだったりしますが、そうであったということにして進めます。
ということで、QUADではなく通常のステレオ放送では、1987/9/27の放送で初登場したブリュッセル1st showからの"Gimme Shelter"と"Happy"、さらには1988/11/20の放送で遂に登場したブリュッセル1st showからの"Street Fighting Man"は、実は1974/9/29のQUAD放送側で放送されていたんだなと。

ただし、2015年に公開されたDVD Audioはアップグレード版と謳われており、その前のオリジナルは2000年に公開されています。
そこにはpre FM Reelだけでなく、RATTLESNAKEの『BRUSSELS AFFAIR Definitive Edition』(RS015/16)をもマスターに使われたような記述があったりもして、SQマトリックス方式でエンコードされた2ch音声であれば、本来の4ch音声をソフトウェア処理で抽出できることがわかって検証もしてみましたが、それはこの紹介では省きます。
(発売インフォが出るや調べてみるとその事実を知って、あれこれ試して研究してたんですが・涙)


ということでFM放送前のリールテープを元にして作られたというQUADミックスを収録したディスクと、QUADミックス音源をフロントとリアに分離したディスクのそろい踏みの今作、ギフトCD-Rでは大人気のベストセラーだったとのこと。ギフトなのでベストセラーという表現は違うかもですが。
とはいえこの3枚あってもDVD audioやBlu-ray Audioとは違ってサラウンドで聴けるわけではないのでそうそう何度も聴くものでもありませんが、Disc 2のフロントとDisc 3のリアミックスの違いをしっかり確認できるという、マニアにはありがたい攻めた内容なのです。

ただし、わたしブリュッセルの1st showが大好きで、前述したBlu-ray Audioからステレオにコンバートした音源を愛聴していますが、今作のQUADミックスを収録したDisc 1は、そのBlu-ray Audioとは音の感じが違っています。

まず今作のDisc 1ではやや左の音が大きく、定位がど真ん中ではなくやや左寄りになってしまっています。
さらにはBlu-ray AudioやRATTLESNAKE盤と比べるとどうも音のクリアネスが後退し、もやっとしたところも。
ネットに公開された大元のDVD Audioや、それを基にしたBlu-ray Audioをステレオ再生した場合や、RATTLESNAKE盤ではもっとくっきりはっきりシャープに左も右もしっかり鳴っているのにと。
ただし後半になると、Rearが中高域を担うような音になる"All Down The Line"の曲中なんかでは今作の方がクリアに鳴ってるように聴こえたりするところもあります。

また、"Brown Sugar"のイントロのキースのチャラッチャの直前の単音一発。
今作ではセンター付近で鳴りますが、こちらもDVD Audio、Blu-ray Audio、RATTLESNAKE盤などでもチャラッチャの直前のキースの一発はしっかり右chで鳴ります。
ここはDisc 2では右で鳴るんですが、Disc 3もセンター付近で鳴ります。
ここはやはり右で鳴って欲しいところ。

元のギフトCD-Rは真面目に聴いてなかったので、今回のリリースでこれらに気づいたことにより、なぜ今作ではこうなのだ?としばし混乱しましたが、Disc 2のフロントchとDisc 3のリアchを普通に50/50でミックスして聴いてみるとBlu-ray Audioのように鳴ることが判明。
そしてDisc 2のフロントchの音量を少し下げ、Disc 3のリアchを少し上げたミックスで聴いてみると、今作のDisc 1のような音に!
左右の特徴だけでなく、"Brown Sugar"イントロ直前のキースの一発目もこれだとセンター付近で鳴るではありませんか。
そう、今作のDisc 1のQUADミックスはフロントとリアが50/50ではなく、例えるなら45/55のようなミックスだったんでしょう。

ということで、フロントとリアの音の違いがわかるという攻めた意欲作ではありますが、普通に聴くべきDisc 1の音作りだけはどうもしっくりきません。
Disc 2とDisc 3を50/50でミックスしてくれていれば、Blu-ray Audioのような音が手軽に皆さんにも聞いていただけるのにと、残念でなりません。
まぁそれだとちょっと入力レベルが高くて0dbの壁に当たってたりしますし、RATTLESNAKEのCDがすでにそういう音だったかと思ったりもしますが。

というわけですが、あらためてフロントとリアを50/50でミックスしたブリュッセル1st show音源と、1st showでやったのにカットされた"Star Star"を、1st showからでなくともオフィシャルからブリュッセルの2nd showの"Star Star"、さらにこれは蛇足かもしれませんがその2nd showから"Doo Doo Doo Doo Doo"もボーナス収録して、となると単純計算では76:41にもなってしまいますが、KBFHのイントロはカットするなりして、そうしたThe Complete Brussels Affairと銘打った作品があってもいいかもと思ったりもします。

 

『 AFTER MIDNIGHT AT KNEBWORTH 1976 』 Empress Valley EVSD-2429/2430 (2CD)
SB+aud.recordings@Knebworth, Hertfordshire, UK. Aug.21, 1976

●Disc 1
1. Satisfaction / 2. Ain't Too Proud To Beg / 3. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 4. Hand Of Fate / 5. Around And Around / 6. Little Red Rooster / 7. Stray Cat Blues / 8. Hey Negrita / 9. Hot Stuff / 10. Fool To Cry / 11. Star Star / 12. Let's Spend The Night Together / 13. You Gotta Move / 14. You Can't Always Get What You Want
●Disc 2
1. Dead Flowers / 2. Route 66 / 3. Wild Horses / 4. Honky Tonk Women / 5. Tumbling Dice / 6. Happy / 7. Nothing From Nothing / 8. Outa Space / 9. Midnight Rambler / 10. It's Only Rock'n Roll / 11. Brown Sugar / 12. Rip This Joint / 13. Jumpin' Jack Flash / 14. Street Fighting Man

EVからまたまたCaptain Acid Remaster。
EVからはいろいろリリースされますが、ネットからのものは補正などもなくそのままだったりするので、わたし気が向いたものしか買ってません。
そんなわけですが、あまりネットからDLなどされない方には気になる方もいらっしゃるでしょうし、ネブワースとなれば手元に置いておこうかと。

そしてはい、こちらも2020年にネットに公開されたCaptain Acid Remasterそのままの音です。

これがまさにCaptain Acid Remasterらしい音で、音の左右の広がりと、かなりのイコライジングによる音の抜けやボーカルとギターが前面に出てきて、ちょっと聴いた感じではいい感じに聴こえます。
ただし、特にSBパートは、LHの『COMPLETE KNEBWORTH 1976』や『HOT AUGUST NIGHT』の方が演奏の音質はいい音かと。

こちらは中高音域をかなり持ち上げてるので、サーッというヒスノイズが結構目立っていて耳に優しくなく、ところどころに混入しているノイズがやたらと悪目立ちしちゃってて、全体的に音の粒が粗いです。
そんなわけでわたしこの音源は2020年にDLしていましたが、全部通しで聴いたのは今回初めてです(笑)
これも16kHzあたりをグンと下げればヒスノイズはもうちょっと緩和されますが、どうしてCaptainはこんなに高音を上げちゃうんだろうかと。

なお、この音源に使用しているソースは、SBパートはVGPの『HOT AUGUST NIGHT』、隠密パートはTaranturaの『THE MIDNIGHT RAMBLERS IN THE MIDNIGHT HOUR』。
そして"Stray Cat Blues"は、そのタランチュラ盤とアナログ『STONED STONES』を使用しています。
そこは定位が左寄りで、LHの『COMPLETE KNEBWORTH 1976』のようなセンター安定性はありませんが、音の広がりはあります。
SBパートをVGP盤からということで、やはりLH盤よりいい音というわけではなく、演奏はLH盤の方が一皮むけていますが、パッと聴いた感じでは高音域が強いので悪くもなく聴こえます。
ただし、全編聴き終えると耳鳴りがしてます(笑)

という感じで、シャリシャリ系が好きな方には音の広がりもあるのでいけてると思いますが、なかなかのシャリシャリであります。

なお、この紙ジャケもフィラスぺ同様、1ポケットの極薄ペラペラ紙ジャケで、ラックにしまうともう見えません(笑)
 

 

『 TUCSON 1978 』 no label (2CD)
aud.recordings@Tucson Community Center, Tucson, AZ. Jul.21, 1978

●Disc 1
1. Introduction / 2. Let It Rock / 3. All Down The Line / 4. Honky Tonk Women / 5. Star Star / 6. When The Whip Comes Down / 7. Beast Of Burden / 8. Lies / 9. Miss You
●Disc 2
1. Just My Imagination / 2. Shattered / 3. Respectable / 4. Far Away Eyes / 5. Love In Vain / 6.
Tumbling Dice (with Linda Ronstadt) / 7. Happy / 8. Sweet Little Sixteen / 9. Brown Sugar

LHから78年ツアーの終盤、ツーソン公演が登場。
このツーソン公演は、ツーソン出身のリンダ・ロンシュタットが前年に自らもカヴァーした"Tumbling Dice"で共演したことと、そもそも演奏が突っ走ってることでマニアには有名な公演。
ちなみにストーンズのコンサートのステージで女性アーティストが共演したのは、このツーソンでのリンダ・ロンシュタットが初めてではないかと。

そんなツーソン公演をおさめた過去作はVGPが1997年7月にリリースした『LET THE JUICE PUMPING』(VGP-139)のみ。

今作の大元もそのVGP盤と同じ音源ながら、マスターは昨年ネットに公開された音源で、モノラルの隠密録音でラストの"Jumping Jack Flash"が未収録なのが惜しいですが、貴重なツーソン公演が録音された音源として唯一出回っているもの。
VGPがリリースして以来、不完全ということもあってか30年近く他からはブート化されなかった音源ですが、そんなに音が良いわけではありませんが迫力が伝わるだけでなく演奏も聴きやすい音源。

30年近くも前にリリースされたVGP盤は15kHz以上がごっそりカットされていることから元はロッシーのMP3と思われ、ダビングも経たギスギスした感じの音でしたが、高音域を持ち上げたことで、ワイルドな演奏とマッチした荒々しい音でした。
今作のマスターはジェネレーションは不明ながらもテープからデジタル化されたFLACが元になっており、ハーマン・カードンの20chx2イコライザーによって調整され、PCを介さずにフィリップスのスタンドアローンCDバーナーでデジタル化されたナチュラルな音質。
ナチュラルとはいえ、屋内会場での隠密録音ですので、演奏全体はまんべんなくとらえていますが、ベースの音がちょい強く、曲間では歓声もよく拾ってます。
特に前半は"Paint It Black"を熱望する男性、後半は黄色い歓声が曲間で目立ちますが、演奏中に邪魔になるようなものではありません(笑)
ただしこもった感じはないのですんなり聴けちゃう音。

VGP盤と聴き比べてみると、VGP盤は少しギスギスした感じが強く、シンバルが少し潰れていて耳につくところがある一方、今作は少しナチュラル。
とはいえ元は隠密音源ですので大きな違いを感じるほどのものでもなく、音質的にはVGP盤の"good+"〜"very good--"が、今作では"
good++"〜"very good-"となったくらい。

ただし公開された音源そのままではなく、GRAF ZEPPELINによってさらに整えられています。
また、"JJF"の欠落以外に"Shattered"前のギリギリ曲間の欠落や、"Happy"で音が一瞬飛ぶところがあったりするところの特徴や切れ方は全く同じ。
その辺りやスピードもVGP盤の方が極々僅かに速いもののほぼ同じことからすると、もしかしたら前述したハーマン・カードンとフィリップスの機材によってデジタル化したマスターが作られたというのは昨年のことではなく、それこそ30年も前の話で、VGP盤のマスターの大元も同じものに辿り着くのかもしれません。
まぁそのあたりはよくわかりませんが、VGP盤に対するアドバンテージはさほど大きくはありませんが、ロッシー音源が元のVGP盤よりは、元がロスレスでさらに整えられた今作は安心して聴くことができるというもの。

そしてこの日の演奏の特徴は、リンダの客演が控えていたことが影響してか、何といってもやたらとミックがワイルドなこと(笑)
ツアー序盤の演奏の勢いそのままのようにミックがかなり突っ走っており、演奏もこの頃の演奏と比べると疾走スピード感にあふれています(笑)

"When The Whip Comes Down"も速い速い、"Miss You"では早くやりたくて仕方ないといった感じでカッティングを先走るわ、これまた突っ走ってる"Shattered"では一人先に終わらせようとするわ、"Respectable"では中盤で乱れるわ、好き放題(笑)
そして故郷凱旋のリンダ・ロンシュタットが登場すると会場は大盛り上がりで大歓声に包まれます。
しかーし、リンダにはコーラスだけで、ワンフレーズすらもリンダにソロで歌わせないミック(笑)
そんな突っ走るストーンズを楽しめる公演ですが、それだけにこの日のラストの"Jumping Jack Flash"はどんな演奏だったのかが聴けないのは惜しいところ。

ということでVGP盤からの劇的な進化とはいかないまでも、マニアに人気のツーソン公演を現在望みうる最良の音源と、麗しきジャケで楽しめる決定盤でした!

 

『 DEFINITIVE WINTERLAND 1972 2ND NIGHT 』 no label (2CD)
aud.recordings@Winterland Arena, San Francisco, CA. June 8, 1972 (2nd Show)

●Disc 1
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Love In Vain / 9. Sweet Virginia / 10. Loving Cup / 11. You Can't Always Get What You Want
●Disc 2
1. All Down The Line / 2. Midnight Rambler / 3. Bye Bye Johnny / 4. Rip This Joint / 5. Jumping Jack Flash / 6. Street Fighting Man / 7. Honky Tonk Women

2023年にリリースされた『DEFINITIVE WINTERLAND 1972 2ND NIGHT』が20セットオンリーのデフジャケで再発。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2023.htm#definitivewinterland1972

中身は同じで、ジャケがこのウィンターランドのポスターを意識したデザインに変わっています。
ポスターからのデザインといえば、2016年にLHが最初にリリースした、Definitiveではない『WINTERLAND 1972 2ND NIGHT』の方がバンド名や会場など、オマージュ色が強いものでしたが、今回はその中間的なデザインになっています。
   

今回のこちらは20セット限定ということで、速攻SOLD OUTでした。

 

『 PHILADELPHIA SPECIAL - Captain Acid Remaster 』 no label (2CD)
SB recordings@Spectrum Sports Arena, Philadelphia, PA. July 20 and 21, 1972 & Tarrant County Convention Center, Fort Worth, TX. June 24, 1972 + more

●Disc 1
1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rocks Off / 4. Gimme Shelter / 5. Happy / 6. Tumbling Dice / 7. Love In Vain / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. All Down The Line
●Disc 2
1. Midnight Rambler / 2. Band Introduction / 3. Bye Bye Johnny / 4. Rip This Joint / 5. Jumping Jack Flash / 6. Street Fighting Man / 7. Uptight-Satisfaction / 8. Dead Flowers / 9. Don't Lie To Me / 10. Honky Tonk Women / 11. Loving Cup / 12. Torn And Frayed / 13. Ventilator Blues / 14. Sweet Black Angel

・Disc 1
trk.1-6,10 Philadelphia, PA. July 21, 1972 1st Show
trk.7-9    Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show

・Disc 2
trk.1,9    Fort Worth, TX.   June 24, 1972 2nd Show
trk.2      Philadelphia, PA. July 21, 1972 2nd Show
trk.4-6,8  Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show
trk.3,7    Philadelphia, PA. July 20, 1972
Trk.10-13  Vancouver, Canada June 03, 1972 (aud. recording)
trk.14     Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show (aud. recording)

オフィシャルでニューアルバムが出たこともあってか、LHから久々のストーンズ新作ブート。

というわけですが、なんとEmpress Valleyに続いてLHからもCaptain Acid Remasterのフィラスぺが登場。
Captain Acid Remaster音源とは2020年にCaptain Acidがネットに公開した『PHILADELPHIA SPECIALTIES PLUS』(AcidProject_057)のことですが、LHが今になってリリースするのはEmpress Valley盤の評判を受けてのものかと。
ということで、基本的にはCaptain Acid Remasterの音の質感には手を加えていません。
ただしそこはフィラスぺを何度も世に出したLH、さすがにCaptain Acid Remasterそのままというリリースではなく、何点かアップグレードが施されています。

まずはEmpress Valley盤というかCaptain Acid Remasterからの最大のアップグレードがこちら。
わたしEmpress Valley盤の紹介で、
> ちなみに"Bye Bye Johnny"は7/21のフィラデルフィアの2ndショーからということで、イントロは頭切れ。
> どうせなら頭切れもなくて音もいい7/20のフィラデルフィアから持ってくればよかったのに。
と紹介していましたが、今回なんとその"Bye Bye Johnny"がイントロ欠けのない7/20のフィラデルフィアに差し替えられています。
そもそも"Bye Bye Johnny"はオリジナルのアナログ『PHILADELPHIA SPECIAL』(RSGL 72)には収録されていなかったので、どうせ追加収録するならイントロ欠けなしのこちらというのは大正解かと。
しかもCaptain Acid Remasterではメンバー紹介はビル・ワイマンまででその後曲になだれ込んでいましたが、こちらは"Keith Richards on guitar"からイントロになだれ込むという、あのしびれる瞬間もしっかり収録されているのはさらにポイント高し。

また、"You Can't Always-"と"All Down The Line"もピッチが少し速かったところがしっかり修正されています。
こういう細かい修正は、さすがは何度もフィラスぺを世に送り出したLHだけあって素晴らしい。

そしてボートラの"Don't Lie To Me"はCaptain Acid Remsterでは演奏開始からの収録でしたが、今作ではイントロ前の軽く歌いながらのカウントからしっかり収録されています。
さらにこちらはCaptain Acid Remasterでは少しピッチが遅かったんですが、そこもきっちりあわせています。
また、ツアー初日バンクーバーの隠密は、こちらもともとモノラル録音ながらも、わかりやすいところではEV盤では"Torn And Frayed"の冒頭で右chからヒスノイズが聴こえたりしていましたが、今作ではモノラル化によるスッキリした音になっており、LHが2022年にリリースした『VANCOUVER 1972』からの音源に差し替えられているようでナイス。
これもCaptain Acid Remasterでは少しピッチが遅かったり逆に速かった不安定なところもありましたが、それらも正しくなっており、さらに実際に並びで演奏された"Loving Cup"から"Torn And Frayed"は曲間もカットされずに収録されてたりもします。

一方で、Captain Acid Remasterを大元としているだけに、今作はLHからの『PHILADELPHIA SPECIAL』では初めて"All Down The Line"が正しい演奏位置に収められました。
ここはオリジナルのアナログでは面割りの都合で、C面に"You Can't Always Get What You Want"に続いて"Midnight Rambler"が収録され、"All Down The Line"はD面1曲目に割り振られていたわけですが、LHのアナログ復刻盤ではアナログそのままの順でCD化されていましたので、遂に演奏順どおりに収録されてめでたしめでたし。

ちなみに"You Can't Always-"の後に"All Down The Line"を挟まず"Midnight Rambler"を演奏したのは72年ではツアー2日目のシアトルのみ。
73ウィンターでも同じく"All Down The Line"を間に挟んでおり、"You Can't Always-"から"Midnight Rambler"につながるのは、73欧州でもツアー後半のニューキャッスルからのこと。
もっとも73欧州ではその後"Honky Tonk Women"をやってから"All Down The Line"となりますけど。

ということで、遂にアナログ復刻という呪縛から脱して、LHの『PHILADELPHIA SPECIAL』では初めて"All Down The Line"が正しい位置になり、さらに追加収録された"Bye Bye Johnny"もKeith Richards on guitarからのイントロ欠け無しの7/20に差し替えられたというのは意義が大きいかと。
ただ、個人的にはこのCaptain Acidらしいきつめの超高音域はほんの少し抑えてもよかったのではとは思います。

続いて裏ジャケのクレジット。
Empress Valley盤では、Captain Acidが公開した間違いだらけの収録データをそのままクレジットしただけでなく、雑なコピペで曲名にJULYまでついたり、裏ジャケのクレジットは間違いだらけ満載でしたが、今作では当然のことながら収録データもバッチリです。

ところでLHからは2022年12月にオリジナルアナログから新たにトレースし直したフィラスぺ3rd、そして今年の1月にはその再発盤である4thがリリースされたばかり。
ヨレやブレなどはそちらの方が少ないように感じますので、Captain Acidの音作りのいいところはそちらに寄せるように、"Brown Sugar"の冒頭の音量を上げて、Captain Acidほど超高音域は上げないまでも全体的に中高音域をちょい上げ、Captain Acidでは少し雑な曲の切り替わりをもう少し丁寧に編集して、といった感じで作ればもっといい作品が出来るような気もするんですけどね。
そうしたLHの独自トレース音源によるCaptain Acidコンセプトという作品もいずれ出たりするのかもしれませんが、Captain Acid Remasterの名を冠しての今回のリリースには驚きました。

ということでタイトルにCaptain Acid Remasterと謳ってはいますが、中身もクレジットもそれを凌ぐアップグレードがなされており、サブタイトルはDefinitive Captain Acid Remasterでもいいんじゃないかと思うほどの作品でした。


June 2026
『 ATLANTA 1981 』 no label (2CD)
SB recordings@Fox Theatre, Atlanta, GA. Oct.26, 1981

●Disc 1
1. Take The A Train / 2. Under My Thumb / 3. When The Whip Comes Down / 4. Let's Spend The Night Together / 5. Shattered / 6. Neighbours / 7. Black Limousine / 8. Just My Imagination / 9. Twenty Flight Rock / 10. Let Me Go / 11. Time Is On My Side / 12. Beast Of Burden / 13. Waiting On A Friend / 14. Let It Bleed
●Disc 2
1. You Can't Always Get What You Want / 2. Band Introductions / 3. Little T & A / 4. Tumbling Dice / 5. She's So Cold / 6. All Down The Line / 7. Hang Fire / 8. Miss You / 9. Start Me Up / 10. Honky Tonk Women / 11. Brown Sugar / 12. Street Fighting Man / 13. Jumping Jack Flash

2022年5月にLHからリリースされた『ATLANTA 1981』が、新たなアートワークとレーベルをまとって再発。


こちら2022年に紹介しているとおりの名盤。
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2022.htm#atlanta1981

再発なのでお持ちの方には不要のタイトルですが、改めて通しで聴くとやはり感動する素晴らしさ。
81のSB音源とはいえ、本公演は81のSB音源といえばのラジオ放送音源ではなくPAからのモノラルSBですが、Foxシアターというスモール・ギグ公演ならではのスリリングかつ躍動する演奏が堪能できる素晴らしい音源。
しかも2005年にDACから『ATLANTA FOX THEATER 1981』(DAC-029)として初めて世に出た際には、イコライジングによるヒスノイズや後半ではヨレが散見されていました。


そこを見事にGraf Zeppelinが修正してみせて見事なアップグレードで"
EX-"に仕立ててリリースされたのが『ATLANTA 1981』だったのです。
僅かな欠落部も当然のことのようにしっかり隠密音源で違和感なく補填されているところも見事。

そして"Just My Imagination"以降数曲で聴こえる、一味違った美しい旋律を奏でるのは、この翌年の82ツアーからいよいよ正式にサポートメンバーとなる、ここジョージア州の雄、チャック・リーヴェル。
チャックは、スチュの手引きにより本公演で初めてストーンズと共演することになった体験をこちらに記しています。
https://chuckleavell.com/2021/10/27/chucks-40th-anniversary-with-the-rolling-stones/

まぁ再発なのでこれ以上の紹介は省きますが、2022年に紹介しているとおり演奏にハプニングもあり、スモール・ギグならではの演奏を堪能できる作品。
しかもジャケもディスクもカッコよくなっての再発、これはお持ちでない方には嬉しすぎる再発かと。
 


May 2026
『 BIRD'S VAULT - RI 61/26 (VOLUME FOUR) 』 OUTSIDER BIRD RECORDS OBR 93042 (1LP)
studio outtakes 1985

Side A
1. Needle In A Haystack / 2. Crushed Pearl / 3. The Dock Of The Bay / 4. Good To Me / 5. If I Don't Have You / 6. Instrumental / 7. Jam / 8. Mona
Side B
1. My Girl / 2. Pain In My Heart / 3. These Arms Of Mine / 4. Tracks Of My Tears / 5. Tramp / 6. Work, Work, Work

現役最古のレーベルOutsider Bird Recordsが2026年に放つ新作2つのうちの1つ。
ちなみに新作のもう一つはバンクーバー2024ですがわたしは見送り。そもそも送料も高いし、全部見送るつもりだったんですが、これと再発の『SING ME BACK HOME』だけ買いました。

さて、BIRD'S VAULTシリーズのVol.3まではサブタイトルに「RI 61/16」とあり、これはディーター・ホフマン氏による新ホワイトブック「Recording Index 1961 - 2016」のことを指していましたが、今回「RI 61/26」に。新ホワイトブックもアップデートされるのかもしれません。
そしてVol.1〜3と同じくアナログでリリース。Vol.1〜3はその後ボートラを追加収録してCD化されましたが、今回も後にCD化されるかもと期待しています。

さてVol.4となる今回は『DIRTY WORK』制作期、1985年2月のパテ・マルコーニ・スタジオでのジャムセッションなどのアウトテイク。
基本的にオーティス・レディングの曲などをキースとロニーが演奏しているもので、ミックはおらず、A面はチャーリーやビルもいなさそうな感じ。

収録曲はキースが歌う"Crushed Pearl"の初期テイクやインストなどに加えて、オーティス・レディングによる"The Dock Of The Bay"、"Good To Me"、"These Arms Of Mine"、そしてオーティスがカバーした"My Girl"に"Pain In My Heart"とオーティス関連が多く、他にヴェルヴェッツによってリリースされた"Needle In A Haystack"や、ノーマン・ウィットフィールドとウィリアム・スティーブンソンによる"Tracks Of My Tears"に"Tramp"、そしてグレゴリー・アイザックスによる"If I Don’t Have You"、アラン・トゥーサンによる"Work, Work, Work"も収録されています。

曲によってはごく一部しか収録されていなかったりモノラルになるものもありますが、スタジオでのリラックスしたルーズな雰囲気を味わうことができます。
ちょっとピッチが高いような気もしますが、こんな貴重な音を持ってるOBRってやっぱすごいなと感心します。

ということで、OBRらしくマニア向けなアルバムではありますが、早くCD化されるといいなと。
なお、OBR全タイトルのカタログ入り。

 

『 MICK JAGGER IN TOKYO 1988 DEFINITIVE EDITION 』 MOONSHINER (1BD-R)
TV broadcast@Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.22 & 23, 1988

1. Introduction / 2. Opening / 3. Honky Tonk Women / 4. Throwaway / 5. Tumbling Dice / 6. Miss You / 7. Just Another Night / 8. Harlem Shuffle / 9. Party Doll / 10. Gimme Shelter / 11. Start Me Up / 12. Brown Sugar (with Tina Turner)* / 13. It's Only Rock'n Roll (with Tina Turner)* / 14. Jumpin' Jack Flash / 15. Sympathy For The Devil / 16. Satisfaction / 17. Outro
Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.22, 1988
*Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan. Mar.23, 1988

これまでDVDなどで散々ブート化されたミック初来日のTV放送が初のBD-Rで登場。

あらためてになりますが、こちら3/22と3/23の東京ドーム公演からのダイジェストで、TV放送されたのはその東京公演最終日からわずか4日後の3/27、ミックの体調不良で振替最終公演となった大阪公演3/28の前日という早さでした。
そしてこのBD-Rの元は今年4月にYouTubeに1440pで公開されたこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=I3L5yEF35oM

いや〜冒頭の逸見アナウンサーの声も懐かしい。
このYouTubeは1440pでしたのでかなり綺麗でしたが、それをダウンロードして1080pのBlu-rayに仕立てた映像はどうなのだ?と既発の2013年にリリースされたプレスDVD『MICK JAGGER IN TOKYO DOME』などと見比べてみましたが、確かに画質は一目で違いが分かるほど向上しています。
ビデオテープからDVD化された映像にあるあのざらつき感や、色のにじみや黒のベタ塗り感もない。
でもまぁ元がYouTubeなので、テロップなど細部は少し崩れていますが、現状最高の画質と言えます。
このYouTubeの元のマスターから作ったらほんとに綺麗なんでしょうね〜。

いつかこういうのもオフィシャルでリリースして欲しいと思い続けていますが、なかなか実現しませんね。
そんな動きも一時期あったような話しは見聞きしたことがあったんですが。

と横道にそれましたが、画質はかなり向上した最高レベルで、ライヴ映像としてはめちゃ綺麗です。
表ジャケは1988年3月18日号のぴあの表紙から。そして裏ジャケのミックとティナのAI画像がお茶目(笑)

 

『 PHILADELPHIA SPECIAL 』 Empress Valley EVSD-2383/2384 (2CD)
SB recordings@Spectrum Sports Arena, Philadelphia, PA. July 20 and 21, 1972 & Tarrant County Convention Center, Fort Worth, TX. June 24, 1972 + more

●Disc 1
1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rocks Off / 4. Gimme Shelter / 5. Happy / 6. Tumbling Dice / 7. Love In Vain / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. All Down The Line
●Disc 2
1. Midnight Rambler / 2. Band introduction / 3. Bye Bye Johnny / 4. Rip This Joint / 5. Jumping Jack Flash / 6. Street Fighting Man / 7. Uptight-Satisfaction / 8. Dead Flowers / 9. Don't Lie To Me / 10. Honky Tonk Women / 11. Loving Cup / 12. Torn And Frayed / 13. Ventilator Blues / 14. Sweet Black Angel

・Disc 1
trk.1-6,10 Philadelphia, PA. July 21, 1972 1st Show
trk.7-9    Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show

・Disc 2
trk.1,9    Fort Worth, TX.   June 24, 1972 2nd Show
trk.2-3    Philadelphia, PA. July 21, 1972 2nd Show
trk.4-6,8  Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show
trk.7      Philadelphia, PA. July 20, 1972
Trk.10-13  Vancouver, Canada June 03, 1972 (aud. recording)
trk.14     Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show (aud. recording)


Empress Valleyからフィラスぺ登場。
フィラスぺについては72コーナーやnew arrivalsコーナーの2006年、2020年、2022年、そして今年も紹介していますので、もう説明は省きます。

こちらはCaptain Acidが2020年にネットに公開した『PHILADELPHIA SPECIALTIES PLUS』(AcidProject_057)をそのままCD化したもの。
なお、今作には各曲のクレジットは記載されておらず、Disc1冒頭からDisc2のtrl.7までがフィラデルフィア公演のように書かれてます。
これはその公開された『PHILADELPHIA SPECIALTIES PLUS』では各曲にクレジットがなされていながらも、それらがいずれかのフィラデルフィア公演と記載されていたからですが、実はそのクレジットは間違いだらけで、正しくは上記のとおり。もちろんフォートワースからも含まれています。

ちなみに"Bye Bye Johnny"は7/21のフィラデルフィアの2ndショーからということで、イントロは頭切れ。
どうせなら頭切れもなくて音もいい7/20のフィラデルフィアから持ってくればよかったのに。

そんなことも思いつつ、実はこのEVSD盤のクレジットはもっとひどいことになってます。
Captain Acidが公開した『PHILADELPHIA SPECIALTIES PLUS』のインフォテキストでは曲名に続いて日付が記載されているのですが(例えば 02 Bitch July 21st early showとか)、そのインフォからのコピペで曲名にJULYまでを続けてコピペしちゃってる曲がいくつも。
はい、"Bitch July" "Rocks Off July" "Happy July" "Love In Vain July" "Uptight - Satisfaction July"てな感じです(涙)
ついでに"Honky Tonk Women"は"Honky Tonk Woman"と。

とまぁクレジットについてはこれくらいにして、肝心の音の方ですが、Captain Acidらしくちょっと高音がシャリシャリして耳障りなところはあるものの、それほどひどくはなく、VGPの『PHILADELPHIA SPECIAL』2000年盤と2006年盤の中間のような感じ。
LHでいえば『PHILADELPHIA SPECIAL』2022年の2ndや3rd盤ほどは低音が出ていませんが、2022年の3rd盤(=2026年の4th盤)をもう少しクッキリ明るい音にした感じ。

と書いてもなかなか伝わらないでしょうから、久しぶりにYouTube聴き比べを作ってみました(笑)

The Rolling Stones - Brown Sugar - Philadelphia Special
https://www.youtube.com/watch?v=ta2iCPqjsf8

こちらではTSPの『PHILADELPHIA SPECIAL』からこの『PHILADELPHIA SPECIAL』EVSD盤まで9作品の冒頭70秒ほどを並べています。
どれがどのタイトルなのかは、インフォを展開してご覧ください。
なお、こうして並べて聴くと、LHの2020年盤に当時違和感を感じた理由も明白かと。

ということで百聞は一見に如かずならぬ、百見は一聞にしかず、YouTubeでおわかりのとおり、このCaptain Acidは明るくクッキリした音ながらも、高音はVGP2000年盤ほどは強くなく、ヒスノイズが目立つようなこともないので、こうした音が好みの方にはいけてる音かと。
だからIORRでは人気があるわけですが、特にヴォーカルとギターがクッキリしているところはなかなかいい感じでもあります。
ただ、やっぱりシンバル類がちょっと耳につきます。
また、YouTubeを見ればわかるように、Brown Sugar冒頭で立ち上がりの音量が小さいところは持ち上げられているのもいい感じ。
そして"You Can't-"前のMCのダブりも修正され、"All Down The Line"をちゃんと正しい演奏位置に移設してるのはさすがCaptain。
LHの『PHILADELPHIA SPECIAL』はアナログ復刻というコンセプトのため、"All Down The Line"と"Midnight Rambler"は入れ替えていないんですよね。

そしていわゆる伝統的な『PHILADELPHIA SPECIAL』には収録されていない曲、というかこれまで1回しかライヴで演奏していないメガレア曲"Ventilator Blues"に"Sweet Black Angel"、3回しかやっていない"Torn and Frayed"も隠密ですがCaptain Acidがまとめて収録しているため、あまりブートになじみのない方には便利な作品ではあります。
これらも既発よりはややクッキリした音になっています。

なお、こちら紙ジャケットですが、1ポケットの極薄ペラペラ紙ジャケで、厚みがあってCDを別々に収納できる見開き紙ジャケではないのがちょい残念。
ラックにしまうともう見えません(笑)

ということで、クレジットはめちゃくちゃですが、Captain Acidらしい高音強めながらもそれほどきつくもないのでまぁ聴けちゃいます。
超高音域をちょい下げて、"Bye Bye Johnny"を7/20のフィラデルフィアに差し替えて、クレジットも直して、見開き紙ジャケだったらもっといいのにと思う作品でした。

 

『 BIRMINGHAM ODEON 1973 』 no label (1CD)
aud.recordings@Birmingham Odeon, Birmingham, UK. Sep.19, 1973 1st Show

1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Gimme Shelter / 4. Happy / 5. Tumbling Dice / 6. Star Star / 7. Dancing With Mr. D. / 8. Angie / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Midnight Rambler / 11. Honky Tonk Women / 12. All Down The Line / 13. Rip This Joint / 14. Jumpin' Jack Flash / 15. Street Fighting Man

あのバーミンガム・オデオンも再発!
2023年12月にLHからリリースされたこちら『BIRMINGHAM ODEON 1973』、アップグレードを遂げて決定盤となった名作だけに早い再発。

こちらも再発ですのであらためての紹介は省きますが、バーミンガム73の決定盤です。
詳しくは2023年に『BIRMINGHAM ODEON 1973』を紹介したコチラを参照ください。
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2023.htm#birminghamodeon1973

なお、今回は音と表ジャケは変わっていませんが、裏ジャケがOH BOY盤の『BIRMINGHAM ODEON 1973』へのオマージュだった横長に連なる会場とステージの写真から、ダブル・ミックの写真になるなど、表ジャケの内側に裏ジャケの内側、さらに盤面もタイトル部分が黒帯に赤文字になるのど全て変わっており、ステッカーは配色が白黒から赤黒になっています。
ということで以前の作品をお持ちではない方には嬉しいリリース。
そして再発とはいえこうした機会にまた楽しめる作品でした! 

 

『 HAPPY BIRTHDAY NICKY 』 no label (1CD)
SB recordings@Western Australia Cricket Ground, Perth, Australia. Feb.24, 1973

1. Brown Sugar / 2. Bitch / 3. Rocks Off / 4. Gimme Shelter / 5. Happy / 6. Tumbling Dice / 7. Honky Tonk Women / 8. All Down The Line / 9. Midnight Rambler / 10. Band Introductions - Happy Birthday Nicky / 11. Little Queenie

2022年にLHからリリースされた『PERTH 1973: SOUNDBOARD』がタイトルと装いも変えて再発。
やっぱりこの日のタイトルは歴史的にも『HAPPY BIRTHDAY NICKY』が似合う。

OH BOYの『HAPPY BIRTHDAY NICKY』をベースにしたこの作品、詳しくは2022年に『PERTH 1973: SOUNDBOARD』を紹介したコチラを参照ください。
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2022.htm#perth1973

ということで音は同じ再発なので簡単な紹介にとどめますが、やっぱりパース73はこのタイトルでこのジャケでこそ!という作品でした。
それにしても"Gimme Shelter"でのミック・テイラーのワウが強烈!!

 

『 HOLLYWOOD PALLADIUM 1988 - SOUNDBOARD MASTER / KEITH RICHARDS & THE X-PENSIVE WINOS 』 no label (2CD)
SB recordings@Hollywood Palladium, Los Angeles, CA. Dec.15, 1988
 
●Disc 1
1. Introduction / 2. Take It So Hard / 3. How I Wish / 4. I Could Have Stood You Up / 5. Before They Make Me Run / 6. Too Rude / 7. I Wanna Be Your Man / 8. You Don't Move Me / 9. Make No Mistake / 10. Time Is On My Side
●Disc 2
1. Big Enough / 2. Whip It Up / 3. Locked Away / 4. Little T&A / 5. Struggle / 6. Happy / 7. Connection / 8. Rockawhile / 9. It Means A Lot

オフィシャルでもおなじみのキースのハリウッド・パラディアム公演が登場。
Hot Stuffの1988キース・コーナーに集大成盤を望む声を訴えていましたが、ここに完全盤の登場です(笑)

ツアー最終ラス前公演だったハリウッド・パラディアム公演は、記録用なのか音も映像も収録されていましたが、それがブートに流出して大人気になってしまい、それを知ったジェーン・ローズがオフィシャルリリースを大プッシュ。
こうしてライブから1年以上たってからこの日のライブがオフィシャル・リリースされたわけです。

そしてこの公演は音も映像もオフィシャル・リリースされているからブートは不要かというと、そうもいかないわけで(笑)
↓ブートとオフィシャルの特徴をリリース順に簡単に。

■ミストラル盤『HOLLYWOOD PALLADIUM, 1988』(MM 9102/3)
・"Connection"のみ未収録。
・ピッチがちょっと遅い
・ややワディ・ワクテルのギターがオフ気味で、1曲目ではベースをやっているスティーブ・ジョーダンのコーラスが妙にでかくて不気味(笑)
・"Too Rude"で顕著なノイズあるも、ミラード音源でわかる通りこれはシールドノイズで会場の出音がそうだった。

■TSP盤『A STONE ALONE』(TSP-CD-085-2)
・ミストラル盤にノイズ消去などの処理を加えたものですが、音がややつぶれてしまっている。

■オフィシャル『LIVE AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM』1991年盤
・"Before They Make Me Run" "I Wanna Be Your Man" "You Don't Move Me" "Little T&A" "It Means A Lot"の5曲が未収録。
・曲間がかなり切り詰められている。
・"Too Rude"などで生じているノイズは除去されているが、わかって聴くと処理されているのを感じる。

■オフィシャル『LIVE AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM』2020年拡大盤
・1991年盤では未収録であった"I Wanna Be Your Man" "You Don't Move Me" "Little T&A"の3曲が、SDXの10インチやハイレゾ配信などでリリース。(演奏順には聴けない)
・上記3曲の追加により、未収録曲は"Before They Make Me Run"と"It Means A Lot"の2曲に。
・CDでは"Whip It Up"のイントロに欠落あり。
・その他の特徴はオフィシャル1991年盤と同じ。

といった感じですが、今作は最良ブートのミストラル盤の大元マスターに対して、ピッチはもちろん正しいうえに、唯一欠落している"Connection"はオフィシャルから、そしてオフィシャルどころかミストラル盤でも欠落していた、開演前の0:00-1:02と"Make No Mistake"後の6:22-7:00、さらに"It Means A Lot "終演後の6:11以降をあのマイク・ミラード音源で補填した完全盤。

このハリウッド・パラディアム公演の完全盤製作方法としては、オフィシャルに欠落した2曲を補填する方法もありますが、ここはあえてオフィシャルからは"Connection"のみで他は流出音源とミラード音源で作り上げるという潔い方法なのが素晴らしい!
今作のインフォ、そしてわたしも1988キース・コーナーにも書いているとおり、キースのライヴには曲間の"間(ま)"が大切なんです。
オープニングでバランスの悪いところやノイズもそのまま入っているところがありますが、これこそが会場で鳴っていたリアルなサウンド。

それがこうしてようやく味わえるようになったという、マニアが諸手を上げて喜ぶ歓喜の声が聞こえてくるようです。
さらに今作のインフォでは言及がありませんが、今作はミストラル盤の大元マスターからと謳われているとおり、その音質はミストラル盤から皮一枚剥いだクリアネスとシャープさを誇る超絶"
EX+"です。

もちろんオフィシャルで十分という方には不要の今作ですが、ミストラル盤をも上回る音質にして正しいピッチ、しかもオフィシャル及びミラード音源より完全盤に仕立てられた今作こそ『HOLLYWOOD PALLADIUM』を真に楽しめる珠玉の作品であることに間違いありません。
ということで、待望の完全盤、最高に楽しめる作品でした! 


Apr 2026
『 BERN 1973 2ND NIGHT LATE SHOW 』 no label (1CD)
aud.recordings@Festhalle, Bern, Switzerland. Sep.26, 1973 (Late Show)
 
1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Gimme Shelter / 4. Happy / 5. Tumbling Dice / 6. Star Star / 7. Dancing With Mr.D / 8. Angie / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Midnight Rambler / 11. Honky Tonk Women / 12. All Down The Line / 13. Rip This Joint / 14. Jumping Jack Flash / 15. Street Fighting Man

ベルン73が新ジャケで再発。
73欧州ツアー、ベルンでは9/25、そして9/26には2回の2日間で合計3回ライヴをやっていますが、その3回目最終公演である2日目の2ndショー。

この日の隠密音源は2種類存在し、2013年、GodfatherとLHからはrecorder1による『BEFORE THE AFFAIR』(G.R.845)と『BERN 1973 2ND NIGHT SECOND SHOW』、DACからはrecorder2による『SWISS MADE VOL.2』(DAC-129)がリリースされていました。
       

recorder1と2の違いなどはnew arrivalsの2013年のLH盤の紹介をご覧ください。
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2013.htm#bern1973-2ndnight-secondshow

そして2022年、LHがリリースしたのが、そのrecorder1の元音源にさかのぼり、Graf Zeppelinによる丁寧な補填修正などを経て決定盤として君臨したリマスター盤『BERN 1973 2ND NIGHT LATE SHOW』でした。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2022.htm#bern1973-2ndnight-lateshow

今作は、そのベルン公演の最高傑作である2022年盤の再発。
2022年盤では、わたくし「とはいえ元の"very good"が"EX-"になるといった劇的な変化ではありませんが、スカッとした"
very good+"になっています。」と紹介しています。
いま聴くと"EX-"くらいに感じますけどね(笑)

このベルン、"Gimme Shelter"にしても"Mr.D."にしても"You Can't Always Get What You Want"にしてもテイラーが素晴らしい。
そして"Honky Tonk Women"は、チャーリーのドラムからルーズに始まり、そこにメンバーがよっきしょと加わっていくという面白いスタイル。

なお、2022年盤のリマスターは2022年盤でも紹介していますが、インフォによると以下のとおり。

★2013年頃に出た「Bern 1973 2nd Night Second Show」の、いわばリベンジ盤と言った趣のタイトル
★今回は同じソース(Audモノ音源)ですが、GR盤のコピーではない枝葉違いのネット音源を元にしています。
 後述のとおりイントロ部は別ソースの補填をしてるため分からなくなってますが、元々2秒ほど前回盤より本盤のがアタマが長かった。
★位相修正と、片chの音切れなど補正のうえで最終的にMono化。位相ズレもないスッキリした定位に。
★帯域調整。低域と中域を中心に嫌みのない範囲で調整。
★前回盤(及びGR盤)では、全般においてオーディエンスの拍手の音が削り取られていた。
 今回盤はそのような処理のなされていない、純正のありのままの音。
 もっとも、拍手がパチパチ入るか入らないかで好みの問題はあるところではありますが、ここではリアルの実際の現場の出音を重視。
 なお、前回盤ではそれら拍手類の削除痕があるため、削除痕箇所には縄跳びの音のようなフォンフォン、パシャパシャした浮遊感のある音が残っている。
★Midnight Ramblerにて本ライブ唯一の曲中カットがあり、欠落部は同日の別ソースから改めて補填。聴感上の違和感はないと思います。
 ただし、この別ソースの補填パート中にも曲中カットが実は存在してまして(本盤ランブラーの5:24付近)、
 これは既発の前回盤やGR盤をチェックしても該当箇所は上手くクロスフェードがなされているのです。
★前後しますが、ライブイントロ部もミックの叫び声が絡む箇所がありますので別ソースで出だし18秒ほどを補填。

ということで聴きやすい良好音源のベルン73が新装ジャケにて再発。
普通の再発ではなく、毎度の新装ジャケによる再発、これがまた2022年盤よりかっこいいから困ったものですが、2022年盤をお持ちでない方には嬉しいリリースでした!


Mar 2026
『 BURNING AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM 1972 』 no label (1CD)
aud.recordings@Hollywood Palladium, Los Angeles, CA. June 9, 1972

1. News Report / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Sweet Virginia / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. All Down The Line / 11. Midnight Rambler / 12. Jumping Jack Flash

LHから72ツアー序盤、ハリウッド・パラディアムが装いを変えて再発。

72ツアーはスモール・ギグからスタートしましたが、ウィンターランド4公演を終えてスモール・ギグの総仕上げ、ハリウッド・パラディアムに乗り込んだストーンズ。
そのハリウッド・パラディアム公演はTMOQがリアルタイムにリリースした1LP『BURNING AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM 1972』(TMQ 71057)で部分収録ながら世に出ました。
Bruningというタイトルが語る通りの熱い演奏が繰り広げられたハリウッド・パラディアムですが、その後も他の音源は一切世に出ず、本公演を聴けるのはその部分収録されたこのアナログとそこからの派生盤のみ。

ということでライヴの全貌は聴けずじまいですが、CDでは『BURNING AT THE HOLLYWOOD PLLADIUM』(LATHP 1972)やShaved Discのトラッシュシリーズ、そして2003年にリリースされた『TWO GREAT ALBUM CHEAP』(VGP-348)がそのTMOQ盤起こしを収録しており、2003年に紹介している通りVGP盤が代表盤でした。
そこに2023年、LHが丁寧な名盤復刻盤をリリースしたのです。
       

その再発にしてニュー・アートワークス盤が今作。
2023年盤はTMOQ盤のスリックからのジャケもタイトルもそのまま復刻されていましたが、今回はジャケのタイトルもTMOQのスタンプ風に!

中身については2023年のこちらを参照いただければと思いますが、ストレートでナチュラルな見事なアナログ起こし。
冒頭、ボストンへ向かう途中のロードアイランドで、新聞屋のカメラマンを殴ったというニュースで始まり、ハリウッド・パラディアムになだれ込む作りもアナログそのままでそのナチュラルなトランスファーにニンマリ。
音質的には"
very good"ですが、ツアー冒頭のスモール・ギグ連荘で勢いづいたメンバーがまさに燃え上がる熱演を楽しめます!
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2023.htm#hollywoodpalladium

ということで、2023年盤をお持ちでない方には嬉しい再発でした!

 

『 ANAHEIM 1978 DAY 1: UPGRADE 』 no label (2CD)
aud.recordings@Anaheim Stadium, Anaheim, CA. Jul.23, 1978
 
●Disc 1
1. Intro. / 2. Let It Rock / 3. All Down The Line / 4. Honky Tonk Women / 5. Star Star / 6. When The Whip Comes Down / 7. Beast Of Burden / 8. Lies / 9. Miss You /  10. Just My Imagination
●Disc 2
1. Shattered / 2. Respectable / 3. Far Away Eyes / 4. Love In Vain / 5. Tumbling Dice / 6. Happy / 7. Sweet Little Sixteen / 8. Brown Sugar / 9. Jumping Jack Flash

2020年5月にリリースされた『ANAHEIM 1978 DAY 1』のアップグレード盤が登場。
78ツアーの終盤の終盤にあたるアナハイムでは2公演が開催され、日本からもツアーが組まれて著名人を含む多くの方が観戦されたことでも知られる公演。
さらにこのアナハイム初日ではありませんが、翌公演であるアナハイム2日目では、あまりの暑さからか、たくさんのサンダルや靴がステージに投げ込まれ、"Shattered"終了後にはミックが「もう84足分もたまったから十分だよ」と言うも止まらず、"Far Away Eyes"終了後には遂に「みんなの靴が欲しい」とさらに煽って、ステージが多くの靴であふれた"shoe show"として有名な公演(笑)

そんなわけですが、そのアナハイム初日の会場録音を収録したブートは長らく『THE BURNING OUT』(RSBB-2008/009)しかなく、ギターはソフトな音ながらも周りは騒がしくもなく、ミックのヴォーカルを筆頭に演奏全体はよく聴こえる良好録音でしたが、ちょっとピッチが遅くて定位が左寄りな点が残念だった作品。
それを見事に調整して生まれ変わらせたのが2020年リリースのこちら。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2020.htm#anaheim1978day1

隠密とはいえ演奏が安心して聴ける名作ながらも売り切れて久しいことから再発をというところ、今回は再発ではなく、新たに調整して作り直した作品。

2020年盤ではヒスノイズを消すイコライジングがなされていましたが、今回はそうしたイコライジングもやりすぎないよう見事に調整されています。
さらに曲間カットが多発していたために生じていた繋ぎもさらに自然になるよう調整されています。
こうした細心の注意を払って作り直された最新盤であります。
というのはインフォに書いてあるとおりで、劇的な変化はないとわかっていながらも買い直すマニアは変態であります(笑)
音質評価的には2020年盤の"very good++"が"
very good+++"に向上した程度ですが、『THE BURNING OUT』と『ANAHEIM 1978 DAY 1』、そして今作『ANAHEIM 1978 DAY 1: UPGRADE』を聴き比べると今作の方が断然いい。
そしてジャケも新調され、これまたかっこよくなってます。

なお、2020年盤では紹介していませんでしたが、オープニングのイントロは、昨年掲示板で質問頂いて調べた"Awake The Trumpet's Lofty Sound"(高らかにラッパを響かせよ!)。
これも結構長く最後まで収録されているのはポイント高し。
ただしオークランドで聴かれた続きの"Music for the Royal Fireworks, HWV 351: V. Menuet II"(王宮の花火の音楽 HWV.351より5.メヌエットII)がかかる前に"Let It Rock"へなだれ込みます。

この日は"Honky Tonk Women"ではマイクトラブルかなかなかミックが歌に入れずやたらイントロが長くなったり、"Lies"や"Respectable"でもミックがなかなか歌に入れなかったり、"Happy"のあとの"Sweet Little Sixteen"や、"Brown Sugar"に続けてたたみかけるラストの"JJF"という、ここぞというところで機材トラブルによって妙に間が開いてしまうという事態に。
"Sweet Little Sixteen"ではなかなか始められないので間を持たせようとミックが話しているうちにキースが突然弾き始めてしまって、ミックが歌に入れなくなる始末(笑)
なお、"JJF"では一度終わってからまた始めるというリプライズをやってます。

そしてアナハイムといえば、かつてあったSTONES MANIAというサイトに素敵なエピソードが。
インターネット黎明期に日本のストーンズ・ファン・サイトの先駆けにして牽引役であったSTONES MANIAの藤原トオルさんは、このアナハイム公演を撮影するという特別許可を受け、ステージ前の階段などから自由に撮影するという素晴らしい体験をされており、その時のエピソードの一つが"All Down The Line"に。
こちらも再掲になるので割愛しますが、詳しくはこちらに。
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2020.htm#anaheim1978day1
https://web.archive.org/web/20010430051759if_/http://www.toru.com/1978/02/02_j.html

このページを読んであらためて"All Down The Line"を聴くと胸が熱くなるのであります。

ということで、アップグレードされてあらためて楽しめたアナハイム78初日でした! 


Feb 2026
『 ZURICH 2014 』 no label (2CD)
aud recordings@Stadion Letzigrund, Zurich, Switzerland. Jun.1, 2014


●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. You Got Me Rocking / 4. It's Only Rock'n Roll / 5. Tumbling Dice / 6.
Worried About You / 7. Doom And Gloom / 8. Let's Spend The Night Together / 9. Out Of Control / 10. Honky Tonk Women / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Can't Be Seen / 14. Midnight Rambler (with Mick Taylor)
●Disc 2
1. Miss You / 2. Gimme Shelter / 3. Jumping Jack Flash / 4. Sympathy For The Devil / 5. Brown Sugar / 6. You Can't Always Get What You Want (with Zurcher Sing-Akademie) / 7. Satisfaction (with Mick Taylor)

2013-2014の名盤再発の一環で、欧州14 On Fireツアーからツアー3公演目、ロニーの誕生日6/1に開催されたスイスはチューリッヒ公演が装いを変えて再発。
2013-2014から厳選された盤の名盤再発シリーズということで、こちらも超高音質隠密盤。
当時はまぁ隠密だから"
EX-"としていましたが、まぁ個人的には"EX"です(笑)

この日のセットは日本公演2日目に基本構成は似ていて、"Worried About You" "Let's Spend The Night Together" "Out Of Control"が入り、キースの2曲が入れ替わったような感じ。
でも欧州ツアーでは2ヶ月前の悲劇を乗り越え健在振りを遺憾なく発揮するミックと、そんなミックをサポートしようとするバンドメンバーの一体感が素晴らしいタイトな演奏が繰り広げられており、さらに屋外スタジアムという開放感は日本公演とは一味違います。

ということですが、演奏などは2014年当時のオリジナル盤の紹介を参照ください。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2014.htm#zurich2014

なお、この音源は遅れてDACからも『14 ON FIRE ZURICH』(DAC-151)としてリリースされており、そちらもnew arrivals 2014で紹介しています。


ということで再発なので簡単な紹介ですませますが、超高音質隠密盤でしたのでお持ちでない方には最高の再発。
そしてこれまた今回のジャケがかっこいい(笑) 

 

『 WASHINGTON 2013 』 no label (2CD)
aud. recordings@Verizon Center, WA. June 24, 2013


●Disc 1
1. Intro / 2. Get Off Of My Cloud / 3.
It's Only Rock'n Roll / 4. Paint It Black / 5. Gimme Shelter / 6. Worried About You / 7. Street Fighting Man / 8. Emotional Rescue / 9. Doom And Gloom / 10. One More Shot / 11. Honky Tonk Women
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. You Got The Silver / 3. Before They Make Me Run / 4. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 5. Miss You / 6. Start Me Up / 7. Tumbling Dice / 8. Brown Sugar / 9. Sympathy For The Devil / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction (with Mick Taylor)

こちらも2013-2014の名盤再発の一環で、50 & Countingツアーから最終日のワシントン。
2013年のストーンズは6/24に北米ツアー最終日をこのワシントンで迎え、6/29にはあのグラストンベリー、そして7/6と7/13にはBritish Summer Timeでのハイドパークで締めくくりましたが、その北米ツアー最終日がこのワシントン。

そんなわけですが、オークランドと並んで再発されるだけあって、この日の音も強烈な"
EX"です。
今回同時に再発されたオークランド、そして13年経って先月リリースされたサンノゼ、この2つはDaspyknowsによる超絶録音でしたが、このワシントンはそのDaspyknowsの空間ごと真空パックしたような音とはまた違った、鮮烈な極上隠密です。
Daspyknows音源と違ってアリーナという空間のエコーこそ感じませんが、演奏がダイレクト、特にギターが鮮烈な素晴らしい録音。
また、当時も紹介しましたが、こちらは元音源ではちょっと強すぎた低音が抑えられており、その補正によってますます素晴らしい音に仕上がっています。

そしてこのワシントン公演は最終日とはいえリラックスした感じで、"IORR"での面白事件などの特記は2013年当時にリリースされたオリジナル盤を参照ください。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2013.htm#washington2013

ということでこちらも速攻入手困難になっていましたので、お持ちでない方には最高の再発。
そしてこちらも今回のジャケがかっこいい(笑)

 

『 OAKLAND 2013 』 no label (2CD)
aud.recordings@Oracle Arena, Oakland, CA. May 5, 2013


●Disc 1
1. Intro / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Live With Me / 5. Paint It Black / 6. Gimme Shelter / 7.
Little Red Rooster (with Tom Waits) / 8. Dead Flowers / 9. Emotional Rescue / 10. All Down The Line / 11. Doom And Gloom / 12. One More Shot / 13. Honky Tonk Women
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. Before They Make Me Run / 3. Happy / 4. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 5. Miss You / 6. Start Me Up / 7. Tumbling Dice / 8. Brown Sugar / 9. Sympathy For The Devil / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. Jumping Jack Flash / 12. Satisfaction

50 & Counting、2013北米ツアー2日目のオークランド公演が装いを変えて再発。
こちら、Daspyknowsの名を世に知らしめた超絶極上隠密盤で、その音質は極上"
EX"。
彼の録音は野外会場の拡散する音響よりも、こうした屋内アリーナの鳴りをそのまま掌握することで真骨頂を発揮しており、これはもはや単なる録音ではなく、オークランド公演の熱演と熱狂をそのまま真空パックした『奇跡の記録』と呼ぶにふさわしい作品。

このオークランド公演は何といってもトム・ウェイツが共演した"Little Red Rooster"が強烈ですが、演奏などの特記は2013年当時にリリースされたオリジナル盤を参照ください。
あと今回後述するワシントンと続けて聴いたことで、このオークランドでの"Emotional Rescue"は冒頭やラストでミックがいろいろ加えることで結構長くやってたんだなとあらためて。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2013.htm#oakland2013

ということで当時速攻Sold Outでしたので、お持ちでない方には最高の再発。
しかもジャケは今回の方がかっこいい。

 

『 WOODSTOCK REHEARSALS 1978 』 no label (4CD)
SB studio recordings@Bearsville Studios, Woodstock, NY. May 27 - Jun. 8, 1978

●Disc 1
01. Miss You #1
02. Miss You #2
03. Miss You #3
04. Miss You #4
05. Respectable #1
06. Love In Vain
07. Play With Fire #1
08. No Expectations
09. Instrumental Jam #1
10. Blues Jam #1
11. Blues Jam #2
12. Blues Jam #3
13. Blues Jam #4
14. Blues Jam #5
15. Gimme Shelter #1
16. When The Whip Comes Down
17. Miss You #5
18. Miss You #6
19. Miss You #7

●Disc 2
01. Don't Look Back #1
02. Don't Look Back #2
03. Don't Look Back #3
04. Instrumental Jam #2
05. Beast Of Burden #1
06. Beast Of Burden #2
07. C'mon Everybody #1
08. C'mon Everybody #2
09. C'mon Everybody #3
10. Summertime Blues #1
11. Summertime Blues #2
12. Summertime Blues #3
13. Tumbling Dice #1
14. Tumbling Dice #2
15. Jumping Jack Flash #1
16. Jumping Jack Flash #2
17. Jumping Jack Flash #3
18. Memory Motel #1
19. The Fat Man
20. Beast Of Burden #3
21. Hot Stuff
22. Something Else
23. Sweet Little Sixteen #1
24. Hi-Heel Sneakers #1
25. Hi-Heel Sneakers #2

●Disc 3
01. Play With Fire #2
02. Crackin' Up
03. Tell Me (You're Coming Back)
04. Shake Your Hips
05. Respectable #2
06. Don't Look Back #4
07. Instrumental Jam #3
08. Instrumental Jam #4
09. Instrumental Jam #5
10. Sweet Little Sixteen #2
11. Sweet Little Sixteen #3
12. Let It Rock
13. Shattered
14. Instrumental Jam #6
15. Instrumental Jam #7
16. Instrumental Jam #8
17. Drum Solo
18. Crazy Mama #1
19. Crazy Mama #2
20. Crazy Mama #3
21. Crazy Mama #4
22. Star Star
23. Gimme Shelter #2
24. Don't Look Back #5
25. Beautiful Delilah #1
26. Beautiful Delilah #2

●Disc 4
01. Cocksucker Blues
02. It's Only Rock'n Roll #1
03. It's Only Rock'n Roll #2
04. It's Only Rock'n Roll #3
05. All Down The Line #1
06. All Down The Line #2
07. Honky Tonk Women
08. Brown Sugar #1
09. Brown Sugar #2
10. Memory Motel #2
11. Memory Motel #3
12. Memory Motel #4
13. Memory Motel #5
14. Far Away Eyes #1
15. Far Away Eyes #2
16. Let's Spend The Night Together #1
17. Let's Spend The Night Together #2
18. Let's Spend The Night Together #3
19. Tumbling Dice #3
20. Happy
21. Prodigal Son #1
22. Prodigal Son #2
23. Brown Sugar #3

「ストーンズ・ファンの一家に一枚の至宝がここに!」
「ウッドストック・リハーサルのアッパー音源が補正と補填による最長最良盤で登場!」
と2021年に紹介した『WOODSTOCK REHEARSALS 1978』が再発。

2021年といえば『FULLY FINISHED STUDIO OUTTAKES』という衝撃のアウトテイク集がリリースされて世界中で大騒ぎになったことが思い出されますが、こちらはその直前にLHがリリースした4CD。

ウッドストック・リハーサルとは、78ツアー開始前にNY州ウッドストックのスタジオにこもって実施したリハーサルというか、イアン・マクレガン、ハープのシュガー・ブルーまでも所々で加わったセッション。
その音はレコード時代から部分的に出回っていましたが、CD時代になって徐々に質と量の向上が図られてきていました。

ところが2020年になって、そのアッパー音源がネットに忽然と姿を現したのです。
そのアッパー音源、一気に"
EX"音質にまでの大幅な向上が図られていながらも、左右逆だったり一微ピッチが遅かったり、ダブりや欠落などの問題も抱えていました。
そうした問題がありつつも、その音をそのままリリースしたのがMoonchildの4CD『WOODSTOCK TAPES』(MC-SP-005)でしたが、LHはじっくりと丁寧な補正と補填を施し、2021年にリリースしたのがこの最長最良盤でした。

その過去盤の歴史や2021年盤の紹介はこちらを参照ください。

http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2021.htm#woodstock-rehearsalas-1978

この作品は通しで聴くには長いしそうそう何度も聴くものでもありませんが、スピーカーで鳴らしてグラスを片手に聴くと最高です。
"Tell Me"や"Play With Fire"に"Cocksucker Blues"に"Hi-Heel Sneakers"に"Beautiful Delilah"、さらには"Memory Motel"などの結局78ツアーどころかお蔵入りやずいぶん後になってやったレア曲ももちろん、ところどころで繰り広げられるジャムセッションも、まだ35歳前後という若きストーンズが目の前でセッションを繰り広げているような世界にどっぷりと浸ることができます。

ところでこのウッドストック・リハーサルの様子を収めた写真って全然見かけませんね。
今回の再発盤の表ジャケの内側にはこの時の写真かと思う写真がプリントされていますが、そちらはSNL出演のためのリハーサルの模様を収めたもので、ツアーがもう終わった後の写真ですし、しばらく代表盤だったVGP盤のジャケも75年のリハからでしたし。

そんなわけですが、2021年盤は速攻で売り切れただけに、2021年盤を手に入れられなかった方には待望の再発でした!

 

『 RUBBER BOWL 1972 』 no label (1CD)
aud.recordings@Rubber Bowl, Akron, OH. Jul.11, 1972


1. Introduction / 2. Brown Sugar / 3. Bitch / 4. Rocks Off / 5. Gimme Shelter / 6. Happy / 7. Tumbling Dice / 8. Love In Vain / 9. Sweet Virginia / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. All Down The Line / 12. Midnight Rambler / 13. Band Introductions / 14. Bye Bye Johnny / 15. Rip This Joint / 16. Jumping Jack Flash / 17. Street Fighting Man

アクロン72も装いを変えて再発。
「アクロンならブート作りに自信が持てます♪」と西野さんがFPで洗剤CMをもじってたのはもう30年も前のこと(笑)
このアクロン公演は1995年にIMP盤によって初めて世に出ましたが、その盤面には"good-by Nicky, we miss you!"と書かれていました。
ということで前置きが長くなりましたが、ニッキーのピアノがよく聴こえる良好ステレオ隠密音源として有名なアクロン・ラバーボウル公演。

アクロン公演を収録したブートはそのIMP盤からVGP盤、そしてSweet Records盤、DAC盤と経て、LHの2020年盤に2023年盤と着実にアップグレードを繰り返してきました。
そのあたりの歴史や音の特徴、そして演奏内容はこちらを参照ください。

 2020年盤 『RUBBER BOWL 1972 REVISITED』
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2020.htm#rubberbowl1972revisited

 2023年盤 『RUBBER BOWL 1972 REVISED EDITION』
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2023.htm#rubberbowl1972revisededition

ということですが、今回はタイトルやジャケなどが変わっていますが、純粋に2023年盤の再発。
タイトルは2012年にLHからリリースされたSweet Records盤と同じ『RUBBER BOWL 1972』とシンプルなものに。
でも中身の音は繰り返しになりますが、2023年にリリースされた『RUBBER BOWL 1972 REVISED EDITION』の再発です。

音質は2023年にも書いている通り、ブートにあまりなじみのない方が聞くとどうだろうと考えると"
very good++"〜"EX--"あたりが妥当かもしれませんが、個人的には断然"EX-"の素晴らしいステレオ隠密音源。

ちなみに再発ならば装いも全く同じもので再発されればまた買わなくていいのに、と思うのは私だけではないはずですが、そこは商売上手、ちょっとカッコよくなってるのが憎い。
ディスクのプリントは表ジャケの写真を赤黒加工したもので、最近のLHの再発盤の傾向ですね。

ということで、2023年盤をお持ちでない方には楽しめること間違いなしの作品であります。
 

 

『 SO MUCH YOUNGER THAN TODAY 』 no label (1CD)
FM broadcasts@Honolulu 1966 + Sydney & Melbourne, Australia 1966


●Honolulu International Center, Honolulu, HA. Jul.28, 1966
1. Introduction / 2. Not Fade Away / 3. The Last Time / 4. Paint It Black / 5. Lady Jane / 6. Mother's Little Helper / 7. Get Off Of My Cloud / 8. 19th Nervous Breakdown / 9. Satisfaction

●Commemorative Auditorium Showgrounds, Sydney, Australia. Feb.18, 1966 (1st Show)
10. Introduction / 11. Mercy Mercy / 12. She Said Yeah / 13. Play With Fire / 14. Not Fade Away / 15. The Spider And The Fly / 16. That's How Strong My Love Is / 17. Get Off Of My Cloud / 18. 19th Nervous Breakdown / 19. Satisfaction

●Palais Theatre, St.Kilda, Melbourne, Australia. Feb.24, 1966 (2nd Show)
20. Ward Austin Introduction / 21. The Last Time / 22. Mercy Mercy / 23. She Said Yeah / 24. Play With Fire / 25. Not Fade Away / 26. That's How Strong My Love Is / 27. Get Off Of My Cloud / 28. Satisfaction

●Australian Radio (2UW) Feb.16, 1966
29. Ward Austin 2UW Report / Ward Austin Stones Interview

2022年にLHよりリリースされた作品が装いを変えて再発。
まさにタイトルどおり、1966年という若き日のストーンズがブルースからロックへと進化するほとばしる衝動を捉えている秀作。

今回改めてホノルル、シドニー、メルボルンを既発盤とも聴き比べてみましたが、やはり2022LH盤とその再発である今作が頭一つ抜きんでています。
1966年から60周年を迎える今年、品切れのこの秀作が再発されるのは当然ともいえるでしょう。
ということで既発をお持ちでない方には絶好の再発。

今作の素晴らしさについては2022年のLH盤を参照ください。
 http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2022.htm#somuchyoungerthantoday

以上!
というところですが、それではなんですのでホノルル公演といえばのエピソードを2つ(笑)

ブライアンにとって最後のアメリカ公演となってしまったこのホノルル公演、オープニングの"Not Fade Away"では彼は2本のブルースハープを手にして吹き分けていますが、彼がブルースハープを吹き鳴らしてバンドが演奏に突入する際に彼が発した笑い声を、ブライアンのマイクがはっきり拾っています。
また、"Paint It Black"の後、チャーリーがミックのマイクで曲紹介をやらされますが、「次は最新曲をやるよ。"The Last Time"」と、さっきやったばかりの曲を紹介するという大ボケ(笑)
メンバーからのツッコミの後、「それだいぶ前にやってたね(←ついさっきなのに)。次の曲は"Lady Jane"」と仕切り直し(笑)

ということで再発ではありますが、わたしは今回のジャケの色の方が好き(笑)
ディスクも今作ではジャケの写真がプリントされていていい感じ。

 

『 PHILADELPHIA 1981 DAY 1: UPGRADE 』 no label (2CD)
SB recordings@JFK Stadium, Philadelphia, PA. Sep.25, 1981


●Disc 1
1. Under My Thumb / 2. When The Whip Comes Down / 3. Neighbours / 4. Just My Imagination / 5. Shattered / 6. Let's Spend The Night Together / 7. Black Limousine / 8. She's So Cold / 9. Time Is On My Side / 10. Beast Of Burden / 11. Waiting On A Friend / 12. Let It Bleed
●Disc 2
1. Band Introductions / 2. You Can't Always Get What You Want / 3.
Tops / 4. Tumbling Dice / 5. Hang Fire / 6. Let Me Go / 7. Little T & A / 8. Start Me Up / 9. Miss You / 10. Honky Tonk Women / 11. All Down The Line / 12. Brown Sugar / 13. Jumping Jack Flash / 14. Street Fighting Man / 15. Satisfaction / 16. Last Announcement

ナイス・アップグレード!!
衝撃、いや笑撃の81初日が再び。

81ツアーの初日は、大昔に隠密で『PHILADELPHIA 81』(IMP-CD-020-021)がリリースされた後、音質が向上して既発では未収録だった"Satisfaction"も別音源でめでたく収録された延長版『AIN'T IT GOOD TO BE ALIVE?』(VGP-175)のリリースに喜んだのは1998年のことでした。
そしてその後2004年、なんとモノラルSB音源を収録した『ROCK'N ROLL ANIMALS』(VGP-374)がリリースされ、その笑撃振りがよりダイレクトに伝わってくる感動の名作として君臨しておりました。
 http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2004.htm#RRanimals

それから10年余りが経った2015年、そのモノラルSB音源だけでなく一部で補填している隠密も含めてよりロージェネからというインフォと共にT&Jによってトレントに公開された音源を元に、LHがブラッシュアップしてリリースしたのが『PHILADELPHIA 1981 1ST SHOW』でした。
こちら速攻売り切れるほどの人気盤でしたが、後述する問題を抱えていたのでした。
 http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2015.htm#philadelphia1981-1stshow

そして2020年にはタイトルと装いを変えた再発盤『PHILADELPHIA 1981 DAY 1』がリリースされていましたが、こちらもとうに売り切れと。
 http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2020.htm#philadelphia1981day1

そんなわけで、この81初日という衝撃の演奏を収録した盤が買えないという由々しき事態になっていましたが、その状況を打開すべくLHが今回リリースというわけに。

ただし!今回は単なる再発ではありません。

2015年の『PHILADELPHIA 1981 1ST SHOW』、そして2020年に再発された『PHILADELPHIA 1981 DAY 1』はともに最初T&Jが誤って公開したlossyバージョン音源が元になっていたのです。
『PHILADELPHIA 1981 1ST SHOW』で紹介している通り、LHはそのlossy音源に対して丁寧な音質補正を施すことにより、かなり音質はlossyぽくないところまで回復されてはいましたが、T&Jが間違いに気づいて公開し直したlossless音源が使われることはなく、2020年に再発された『PHILADELPHIA 1981 DAY 1』も中身は変わらずそのままでした。

しかーし、遂にlossless音源を基に作り直されたのが今作!

聴き比べると違いは大きくないとはいえ、すぐに気づきますが、LH既発の『PHILADELPHIA 1981 1ST SHOW』や『PHILADELPHIA 1981 DAY 1』のようなサーっというヒスノイズや少し癖のある高音のひずみはなくなり、滑らかでよりきれいな音に。
今回はVGPの『ROCK'N ROLL ANIMALS』よりもロージェネであるアップグレードもはっきり体感できます。
VGP盤ではわずかに感じたふんずまり感がなくなったうえに、VGP盤ではあったSB音源のヨレも丁寧に補正されており、さすがは「GRAF ZEPPELIN」、丁寧な仕事です。
音質表記上は既発の"EX-"に対して"EX"にというほどの違いではありませんが、同じ"
EX-"でも、間違いなく今作が決定盤です。
ちなみに今作はほん〜の少しだけ定位が左に寄ってるようですが、ほぼ中央にあるので既発との聴き比べで感じる程度。

なお、このモノラルSB音源には一部欠落があり、"Under My Thumb" がややフェードインで始まり、"Waiting On A Friend" "Let It Bleed" "All Down The Line"は当日の隠密音源で補完していますが、その繋ぎも違和感のないスムースさで見事。

いやしかしこうしてアップグレード再発されることにより改めて聴き直す機会に恵まれるわけですが、やっぱり81初日は最高(笑)

もっさりした"Under My Thumb"で始まり、スピードアップするも2度目のブリッジが乱れる"When The Whip Comes Down"と自由奔放(笑)
そしてようやく"Neighbours"で乗ってくるストーンズ。
"Shattered"でシャキっとしたと思えば"Let's Spend-"ではもうメロメロで、その後もまるでリハのような頼りなさが見え隠れ(笑)
"Let It Bleed"にいたってはやり直す羽目に(笑)
極めつけは伝説の"Satisfaction"。ミラクルな音外しに続いて"Satisfaction"ではなく"JJF"か?というミラクルすぎるイントロ(笑)
初日ということで"Tops"というレア曲も目玉ですが、最大の目玉はやはりこの"Satisfaction"。
いやぁ〜やっぱすごい(笑)

ちなみにこの初日は前半部分が部分的に隠密映像も残っていますが、そこで確認できるステージの前面は映画『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』でのステージのようななだらかに傾斜のついた坂ではなく、ミックの前だけは幅広の階段形状であり、やりにくそうです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=b9-KIPlRr8Y

ということで遂にロスレスT&J音源でのリリース、81初日をこれでもかと楽しめる決定盤の降臨でした!! 

 

『 BBC SESSIONS 1963-1971: UPGRADE 』 no label (3CD)
Definitive collection of BBC recording sessions and live performances by Prof.Stoned


2024年7月にLHからリリースされた『BBC SESSIONS 1963-1971』(3CD)のアップグレード盤。


BBC音源の歴史はnew arrivalsの2024年7月で紹介した『BBC SESSIONS 1963-1971』を参照いただくとして、
http://wwr6.ucom.ne.jp/atsu-y/newarrivals/newarrivals2024.htm#bbc_sessions
Prof.Stonedが制作したその怒涛のBBS音源集大成は、翌年の2025年に部分的に更新されていたのでした。

そのアップグレードが驚き。
なんとSession #19、あのTop Of The Popsの"Brown Sugar" "Bitch" "Wild Horses"のうち、後者2曲。
これらは全て1971/3/11に録音されましたが、TVでは別々に放送され、"Brown Sugar"は4/15と5/16に、そして"Bitch"と"Wild Horses"は4/22に放送されたのでした。
その後者2曲が今回驚くべきアップグレードを遂げたのです。
この2曲のマスターテープはBBCでも紛失もしくは上書きされており、オフィシャルが『STICKY FINGERS』DXの制作中に、誰かコピーを持っていないかとファンに問いかけたことでも知られている通り、コピーすら残っていないもの。
そんなわけで、これまで世に出回ったものはテレビのスピーカーから出る音を録音した音しかなかったのです。
それがなんとライン録音した音源が遂に発掘されたのです!

ただし"Bitch"の冒頭2秒のみ欠落していたようで、そこは従来のマイク録音音源が使われていますが、2秒から切り替わる音の素晴らしいこと!
これまでの音源とは月とすっぽん、まさに天地ほどの差があります。

そんなわけで、たった2曲とはいえそのアップグレードが超目玉。

なお、他にSession#1と#4と#12もProf.Stonedは前回のリマスターを見直し、新たにリマスターされています。
そのうち#12は今回のリマスターではベースがブンブン鳴りすぎですが、Prof.Stonedによるものなのでよし(笑)

そんなわけでたかが2曲とはいえ超貴重なアップグレード!
ジャケやディスクレーベルなどはBBC音源のTSP盤に倣って『BIG HITS』US盤の表写真、UK盤の裏写真のフォトセッション、というか正確には『COULD YOU WALK ON THE WATER?』を企画したフォトセッションでのガイ・ウェブスター(Guy Webster)の写真が使われています。
なお、裏ジャケの内側だけはなぜかその2か月後の『AFTERMATH』フォトセッションからですが、こちらもガイ・ウェブスターによるもの。

●Disc 1
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Session #1
01. Come On
02. Memphis Tennessee
03. Roll Over Beethoven

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Monday 23 September 1963
Broadcast: BBC Radio 'Saturday Club': Saturday 26 October 1963
Producer: Bernie Andrews
Source: excellent pre-broadcast tape

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Session #2
04. Roll Over Beethoven

Broadcast live: BBC Radio ‘Go Man Go'; Friday 24 January 1964 @ 12.31 PM
Producer: Don George
Source: good off-air recording

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Session #3
05. Don't Lie To Me
06. Mona
07. Walkin' The Dog
08. Bye Bye Johnny
09. You Better Move On
10. I Wanna Be Your Man

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Monday 3 February 1964
Broadcast: BBC Radio 'Saturday Club': Saturday 8 February 1964 @ 10 AM
Producer: Bernie Andrews
Source: very good to good off-air recordings

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Session #4
11. 'Intro'
12. Route 66
13. 'Long John talks'
14. Cops And Robbers
15. 'Long John talks'
16. You Better Move On
17. 'Long John talks'
18. Mona

Recorded: BBC Camden Theatre, Camden Town, London UK; Thursday 19 March 1964
Broadcast: BBC Radio World Service 'Rhythm & Blues' & BBC One TV 'Stereophony' (sound only.; Saturday 9 May 1964 @ 9:30 AM
Producer: Ian Grant
Presenter: Long John Baldry
Source: sublime pre-broadcast tape

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Session #5
19. Not Fade Away
20. Hi-Heel Sneakers
21. Little By Little
22. I Just Want To Make Love To You
23. I'm Moving On

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Friday 10 April 1964 @ 12.31 PM
Broadcast live: BBC Radio 'Joe Loss Show'
Producer: Don George
Source: very good off-air recording

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Session #6
24. Not Fade Away
25. I Just Want To Make Love To You
26. Beautiful Delilah
27. Hi-Heel Sneakers
28. Carol
29. Walkin' The Dog

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Monday 13 April 1964
Broadcast: BBC Radio 'Saturday Club': Saturday 18 April 1964 @ 10 AM
Producer: Bernie Andrews
Sources: 24 is near-ex pre-broadcast tape, the rest are very good to good off-air recordings

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Session #7
30. Beautiful Delilah

Recorded: Royal Albert Hall, South Kensington, London UK; Monday 27 April 1964 @ 19:31 PM
Broadcast live: BBC Radio 'Top Beat'
Producer: Robin Scott
Source: good off-air recording


●Disc 2
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Session #8
01. Down In The Bottom
02. You Can Make It If You Try
03. Route 66
04. Confessin' The Blues
05. Down The Road Apiece

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Monday 25 May 1964
Broadcast: BBC Radio 'Saturday Club': Saturday 6 June 1964 @ 10 AM
Producer: Bernie Andrews
Source: fair off-air recording

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Session #9
06. It's All Over Now
07. If You Need Me
08. Confessin' The Blues
09. Carol
10. Mona

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Friday 17 July 1964 @ 12.31 PM
Broadcast live: BBC Radio 'Joe Loss Show'
Producer: Don George
Source: very good off-air recording

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Session #10
11. Around And Around
12. If You Need Me
13. I Can't Be Satisfied
14. Crackin' Up
15. Ain't That Loving You Baby
16. It's All Over Now

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Friday 17 July 1964
Broadcast: BBC Radio 'Top Gear': Thursday 23 July 1964 @ 10 PM
Producer: Bernie Andrews
Sources: 11 is ex off-air, the rest are very good to fair off-air recordings

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Session #11

17. 2120 South Michigan Ave

Recorded: Playhouse Theatre, Northumberland Avenue, London UK; Thursday 8 October 1964
Broadcast: BBC Radio World Service 'Rhythm & Blues'; Saturday 31 October 1964
Producer: Jeff Griffin
Source: very good pre-broadcast tape

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Session #12
18. 'Interview with Brian & Mick'
19. Everybody Needs Somebody To Love
20. 'Interview with Mick'
21. The Last Time
22. Down The Road Apiece

Recorded: Broadcasting House, Studio S2, Portland Place, London UK; Monday 1 March 1965
Broadcast: BBC Radio 'Top Gear': Saturday 6 March 1965 @ 16 PM
Producer: Bernie Andrews
Source: transcription disc

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Session #13
23. Mercy Mercy
24. 'Interview with Mick'
25. Cry To Me
26. 'Intro to Satisfaction'
27. (I Can't Get No) Satisfaction
28. 'announcement'
29. Fanny Mae
30. 'Interview with Mick'
31. The Spider And The Fly
32. 'finale time'
33. Oh Baby (We Got A Good Thing Goin’)

Recorded: Broadcasting House, Studio S2, Portland Place, London UK; Friday 20 August 1965
Broadcast: 23,26,29,30: BBC Radio 1 'The Rolling Stones; Yeh Yeh'; Monday 30 August 1965 @ 16 PM // 25,26,27,29,30: BBC Radio 'Saturday Club': Saturday 18 September 1965 @ 10 AM
Producer: Bernie Andrews
Sources: transcription disc


●Disc 3
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Session #14
01. Let's Spend The Night Together
02. Ruby Tuesday

Recorded: Lime Grove Studios, Shepherd's Bush, London UK; Wednesday 25 January 1967
Broadcast: 01: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 26 January 1967 @ 7:30 PM // 02: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 9 February 1967 @ 7:30 PM
Source: very good off-air recordings

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Session #15
03. 2000 Light Years From Home

Recorded: Olympic Sound Studios, Barnes, London UK; Summer/Fall 1967
Broadcast: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 28 December 1967 @ 7:30 PM
Source: good off-air recording

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Session #16
04. 'Mick & Brian interview'
05. Jumpin' Jack Flash

Recorded: Olympic Sound Studios, Barnes, London UK; April 1968
Broadcast: 05: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 23 May 1968 @ 7:30 PM
Source: transcription disc

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Session #17
06. 'Mick Taylor interview'
07. Honky Tonk Women

Recorded: Lime Grove Studios, Shepherd's Bush, London UK; Thursday 3 July 1969
Broadcast: 07: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 10 July 1969 @ 7:30 PM
Sources: transcription disc & film master

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Session #18
08. Gimme Shelter
09. Honky Tonk Women

Recorded: BBC Television Centre London UK; Friday 12 December 1969
Broadcast: 08: BBC One/ZDF TV “Pop Go the 60s"; Wednesday 31 December 1969 @ 10:35 PM // 09: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 25 December 1969 @ 14:15 PM
Source: film soundtrack

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Session #19
10. Brown Sugar
11. Bitch
12. Wild Horses

Recorded: BBC Television Centre London UK; Thursday 11 March 1971
Broadcast: 10 BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 15 April 1971 @ 19:05 PM // 11-12: BBC One TV 'Top of the Pops' Thursday 22 April 1971 @ 19:05
Source: 01 from film soundtrack, the rest are good off-air recordings

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Completist Folder:
13. High Heel Sneakers (Spa Royal Hall, BBC TV, 11 July 1964)
14. Not Fade Away (Spa Royal Hall, BBC TV, 11 July 1964)
15. Mick interview (20 August 1965, Yeh Yeh)
16. Have You Seen Your Mother Baby (17 December 1966, Top Of The Pops, BBC TV)
17. Mick and Brian interview (15 May 1968, BBC, Top Gear)
18. Brian interview (15 May 1968, BBC, Scene and Heard)
19. Mick interview (December 1968, TOTP 217)
20. BBC report about Hyde Park show (6 July 1969, TOTP 245)
21. Mick Taylor interview (July 1969, TOTP 249)

 


Jan 2026
『 RIDGEDALE 2024 Definitive Master 』 no label (2CD)
aud.recordings@Thunder Ridge Nature Arena, Ridgedale, MO. Jul.21, 2024

●Disc 1
1. Intro / 2. Start Me Up / 3. Get Off Of My Cloud / 4. Tumbling Dice / 5. Angry / 6.
Let It Bleed / 7. Street Fighting Man / 8. Whole Wide World / 9. Mess It Up / 10. You Can't Always Get What You Want / 11. Band Introductions / 12. You Got The Silver / 13. Little T&A / 14. Before They Make Me Run
●Disc 2
1. Sympathy For The Devil / 2. Honky Tonk Women / 3. Midnight Rambler / 4. Gimme Shelter / 5. Paint It Black / 6. Jumping Jack Flash / 7. Sweet Sounds Of Heaven / 8. Satisfaction

Hackney Diamonds Tour '24千秋楽のリッジデール公演を収めたDaspyknows音源が登場。

2026年のツアーが消滅したらしいという話しが広まるや、もしかしたらこれがツアー最終公演となってしまうのか?とDaspyknowsが公開してくれた音源。
というわけで、このリッジデール公演は当時LHから『RIDGEDALE 2024』として"EX"音源がリリースされていましたが、満を持して公開されたDaspyknows音源が今回"Definitive Master"として登場。


Hackney Diamonds Tour '24の最終公演として追加発表されたリッジデール公演は、これがまた交通の便が不便なところにあって、会場入りにも車が必須だったという大変なところでほんとに苦労しましたが、さらにはエアラインのみならず多くの企業に影響を与えたCrowdstrikeのソフトウェア問題による大混乱を乗り越え、何とか会場にたどり着いて録音してくれたDaspyknowsには感謝しかありません。

さて、この公演会場のサンダーリッジ・ネイチャーアリーナは平地と斜面を利用した完全屋外会場。
その平地エリアにあるBステ正面ブロックの13列目ど真ん中からという録音ですが、今回はいつものDaspyknowsらしいダイレクト感や音の広がりはそれほどでも。
そんなわけで最初は少し物足りなく感じたりもしますが、すぐにさすがはDaspyknowsというナチュラルテイストにあふれたクリアな録音に包み込まれます。
まさにDefinitive Masterという名にふさわしい"
EX"。

演奏はツアー最終日ということでメンバーの調子もよく、voteでは"Let It Bleed"、続いてレア曲枠で"Street Fighting Man"とやったと思えば、サプライズは終わらない。
続いて"Whole Wide World"に"Mess It Up"と新曲を連発。新曲2曲をこの7曲目8曲目で連続披露というのは、ひとつ前のサンタ・クララ公演に続くサプライズ!
やはりLA2日目以降の絶好調を維持した演奏は素晴らしく、千秋楽にふさわしい充実した演奏を繰り広げてくれます。

恒例のメンバー紹介前のMCでは、「今夜はUSツアー最後のショーなんだ。今夜ここにいるみんなと特別な夜を過ごせてうれしいよ」
「昨日の夜、クルーの何人かとブランソンに行ったんだ。Dolly Parton Horses Stampede(ドリー・パートンが経営する馬のショー)に行ったし、アデルやマイケル・ジャクソンを観たよ(シアター・トリビュート・ショーで)」
「そして最後にエリア71(ミュージックショー・レストラン)に行ったんだ。そこで、、、ミック・ジャガーを見たよ(笑)」←大ウケ
「今夜ここにいる彼とは別人だったけど、とても似てたよ(笑)」
と、かなりウケてました(笑)

さらにツアーも千秋楽を迎え、"Gimme Shelter"の後、ツアー・クルーに謝辞も述べるミック。
そして「ミズーリで初めて演奏してからもうだいぶ経つよ。1966年、キール・コンベンション、今はもうないけどね。ミズーリのみんな、また来てくれてありがとう」

そんな温かい雰囲気が会場にあふれる中、次の"Paint It Black"をというところで、ちょっとしたアクシデントが。
イントロ前にちょっとつま弾いたところで、ダメだこりゃとギター・テックのピエールさんにギターを返すキース。
何が悪かったのかは結局よくわかりませんでしたが、キースにギターが戻るまでの間、スティーヴとロニーがジャムセッション風に演奏しているというなかなかレアなシーンも。
ピエールさんに返す時にキースがピエールさんに二度指をさしてたので後で怒られるんじゃないかと心配もしましたが、にこやかな雰囲気だったので大丈夫だったんでしょう。

と、MC紹介からは『RIDGEDALE 2024』からのコピペですが、感動的なツアーラストにふさわしいショーでした。

それをAUD録音の名手DaspyknowsがとらえたHackney Diamondsツアー最終公演。

果たしてこれがツアー最後のライヴとなってしまうのか?
もしかしたらこれが歴史的な盤となってしまうのか?
そんなことがちらほら脳裏をよぎるも、素晴らしい音と演奏に気分は爽快でありました。
 

 

『 SAN JOSE 2013 』 no label (2CD)
aud.recordings@HP Pavilion At San Jose, San Jose, CA. May 8, 2013

●Disc 1
1. Intro / 2. Get Off Of My Cloud / 3. It's Only Rock'n Roll / 4. Paint It Black / 5.
It's All Over Now (with John Fogerty) / 6. Gimme Shelter / 7. No Expectations / 8. Let It Bleed (with Bonnie Raitt) / 9. Emotional Rescue / 10. Bitch / 11. One More Shot / 12. Honky Tonk Women / 13. Band Introductions / 14. Before They Make Me Run / 15. Happy
●Disc 2
1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) / 2. Miss You / 3. Start Me Up / 4. Tumbling Dice / 5. Brown Sugar / 6. Sympathy For The Devil / 7. You Can't Always Get What You Want (with the San Jose State University Choraliers and Matt Clifford on french horn) / 8. Jumping Jack Flash / 9.
Satisfaction (with Mick Taylor)

懐かしの50 & Countingツアーから2013年ツアー3日目のサンノゼ公演が登場。

2012年末に再始動した後、翌年2013年にミック・テイラーを引き連れて北米を回った50 & Countingツアー。
当時LHからは5/5の『OAKLAND 2013』、5/28の『CHICAGO 2013 1ST NIGHT』、6/24の『WASHINGTON 2013』がリリースされたのみでしたが、今は無きBlowからいくつかの公演のBlu-rayがリリースされたことが懐かしい。

そんな50 & Countingツアーから、サンノゼ公演が登場。
音源はWonderlandのBoxセットとも全く別の、ブート初登場のあのDaspyknowsによる超極上音源。
このDaspyknows音源は当時IORRで公開されていましたが例によって短いDL期限のために気づいた時にはもうDLできず、トレントにもアップされていましたが、そのトレントも削除されており、わたしは音源として手元には持っていなかった音源。
soundcloudで一部公開されていたので、さすがはDaspyknowsという異次元の超絶高音質ぶりを聴くことはできましたが、遂にこうしてフィジカルで手元で全曲を聴けるようになったということで、諸手を上げて大歓迎の作品。

Daspyknows音源の素晴らしさはLHによる『OAKLAND 2013』でも体験済みですが、このサンノゼはそのオークランドよりは空間の広がりも感じるこれぞアリーナという素晴らしい音。
ボニー・レイットが共演した"Let It Bleed"はこちらで聴くことができますので、どんな言葉よりも聴けば一目瞭然ならぬ一聴瞭然。
https://soundcloud.com/08-may-13/let-it-bleed-with-bonnie-raitt

全音域が超絶クリアにして、アリーナの空気感も見事に収め、周りもうるさくないという見事な極上録音。
ヘッドフォンで聴くと感動であります。ということで超絶"
EX"、個人的には最高レベルの"EX+"。

演奏はツアー3日目ということで、ジョン・フォガティと共演した"It's All Over Now"なんかはイントロから決まってない上になんかとっ散らかっていきますが、ボニー・レイットが途中からサプライズで登場した"Let It Bleed"は素晴らしい演奏。
他にもVoteで選ばれた"No Expectations"、さらに"Bitch"とレア曲を披露しているところがまだ若い。
とはいえこの時すでにミックとキースはもうすぐ70歳を迎えようという年齢ですが。

そしてダブルミックのハーモニカとギターで始まる"Midnight Rambler"はやはり絶品。
そのテイラーのギターのボリュームがイントロ以降でちょっと下がってしまって、ピエールにボリュームを上げるよう指示をしてソロではまた見事なギターを披露するテイラー。
今やテイラーも引退状態で、その姿ももう見れないのかと思うと寂しいですが、こうして素晴らしい音で堪能できるのは嬉しい限り。
また、この日はウィッグをつけずに短髪のリサが拝める貴重な日でしたが、やっぱりリサのボーカルはいいよなぁ〜とあらためて。

ところでこの日は2012年も含めて行われた50 & Countingツアーでは唯一"Doom And Gloom"が演奏されなかった日。
それまで23曲演奏されていたのがこの日から22曲に減ったわけですが、この日はレアな"Bitch"をやりながらも"Doom And Gloom"はカット。
でもやっぱり新曲はやろうぜということになったのか、翌公演からは復活しています。

そしてこの日はミック・テイラーが"Midnight Rambler"だけではなく"Satisfaction"にも初めて登場した日。
北米最終公演のワシントンと以降のグラストンベリーやハイドパークでのアコギとは違って、エレキで共演しています。
また、アンコール一発目の"You Can't Always Get What You Want"で共演したサンノゼ州立大学合唱団は、ひとつ前のオークランド公演に続く連続共演でした。だからどうしたの紹介ですが(笑)
ジャケなどの仕様は、LHからは久しぶりの50&Counting...ツアーからというわけでか、統一感のあったオークランド、シカゴ、ワシントンの3作品とは全く違うテイストですが、これはこれで新鮮でかっこいい。

ということでDaspyknowsによる超絶極上録音を堪能できる作品でした!

 

『 PHILADELPHIA SPECIAL 』 no label (1CD)
SB recordings@Spectrum Sports Arena, Philadelphia, PA. July 21, 1972 & Tarrant County Convention Center, Fort Worth, TX. June 24, 1972

1. Brown Sugar * / 2. Bitch * / 3. Rocks Off * / 4. Gimme Shelter * / 5. Happy * / 6. Tumbling Dice * / 7. Love In Vain ** / 8. Sweet Virginia ** / 9. You Can't Always Get What You Want ** / 10. Midnight Rambler *** / 11. All Down The Line * / 12. Rip This Joint ** / 13. Jumping Jack Flash ** / 14. Street Fighting Man **

*    Philadelphia, PA. July 21, 1972 1st Show
**   Fort Worth, TX.   June 24, 1972 1st Show
***  Fort Worth, TX.   June 24, 1972 2nd Show


LHから四度目となるフィラスぺ登場。
言わずもがなのオリジナルアナログ『PHILADELPHIA SPECIAL』(RSGL72)の復刻。

フィラスぺと呼ばれ愛されたこの名盤の復刻盤、LHからは2020年に1stが拡大2枚組でリリース。
しかしその音には物足りなさを感じていたところ、2022年6月にこれぞという音の2ndが1CDでリリース。
さらにその半年後の2022年12月、新たにトレースし直して更なる向上が図られた3rdがリリースされていました。
今回はその3rdの再発となる4th。

音は3rdと同じ。ちなみにわたし2ndの音も好きです(笑)

ちなみにステッカーは1stと2ndはどちらも72ツアーのベロジェット。
ただ、1stは2枚組ですので、裏ジャケの曲目を見れば区別はつきます。
3rdのステッカーは黒地に赤でワンマイクのミックとキースで、背のタイトルが筆記体になってます。
今回の4thのステッカーは黒地に赤でメンバー全員が写ってるステージショット。

そして今回の4thのジャケはほぼ3rdと同じで、背のタイトルも筆記体。
ただし3rdには裏ジャケ右下に"2022 Analogue Transfer"と表記されていましたが、それは消えています。
盤のデザインはジャケのミックとキースが赤黒でプリントされており、3rdよりかっこいいぞ。

ということでめでたく名盤が再び。
こういうのは何枚あってもいい(笑)



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