1999 NO SECURITY TOUR

- 贅沢な余興?? -

 '97年から始まったBTBツアーも、一年延期になったイギリス公演を中心に、欧州公演の一部を'99年夏に残して落ち着き、その模様を収めたオフィシャルライブアルバム 『NO SECURITY』 を'98年暮れにリリース後、なんと'99年に北米ツアーを敢行すると発表!Babylon ツアーで'97年に回ったばかりだというのに、今度は20,000人以下の小さい会場ばかりを回るという。
 最終的には34公演となり、チケットは定価でも90、150、300ドルなんてとんでもない金額でしたが、好調に売り出され、相変わらずの人気ぶりを披露。しかしその金額ゆえに、いわゆる熱狂的ファンの集いとは一味違った客層だったことは事実です。

 肝心のストーンズは、曲数こそ減りましたが、客層などお構いなしに、初ライブ曲をお披露目したり、BTBでの演奏曲も演出を変えるなどの工夫を一部に施し(殆どは同じですが)、ステージセットは、センターステージは残した上で、非常にシンプル極まりないものとし、小さな会場を意識したタイトな演奏を繰り広げました。また、メンバーの衣装も黒が殆どで、見た目もタイトなロックショーだったわけです。
 まぁなぜこの時期にツアーを行ったのかは、BTBが終わった今もピンときませんが、一部で言われている金儲けの為なのかどうかはおいといて、やはりライブ好きな彼ら、小さな会場でやることが本当に楽しかったのでしょう・・・と、当時書いていましたが、その後このスタイルも
LICKS WORLD TOUR へと引き継がれていくわけです!

 幸運にもこのツアー、一度だけ私は観ることが出来ましたが、そのタイトなロックぶりに感動(いつでもそうですが)すると同時に、誤解を恐れずにいえば、贅沢な余興だった、と感じました。別に否定的にそう感じたわけではなく、こうしたBTBの谷間の暇つぶしのようなライブまでも、手を抜くことも無く、演奏曲まで変えて、さらりとやり終え、結果的に金銭的にも大成功に終わらせてしまう彼らへの畏怖の気持ちを込めてそう感じたわけですが。

それにしてもNSツアー、音楽雑誌でさえ、日本では全く話題になりませんでしたねー。もう十分Satisfactionってか?何を言う!

Image from front cover of "Grand Finale" VGP-227
(its sound isn't from NS tour, but the cover is)
and from inside cover of "Blessed Poison" VGP-293


SET LIST(最終形) - 1999 NO SECURITY TOUR 1/25〜4/20 全34公演

1.Jumpin' Jack Flash / 2.Bitch / 3.You Got Me Rocking / 4.Respectable / 5.Honky Tonk Women / 6.Moonlight Mile / 7.Saint Of Me / 8.Some Girls / 9.Paint It Black / 10.You Got The Silver / 11.Before They Make Me Run / 12.Out Of Control / 13.Route 66 / 14.Get Off Of My Cloud / 15.Midnight Rambler (13-15/B-stage) / 16.Tumbling Dice / 17.It's Only Rock'n Roll / 18.Start Me Up / 19.Brown Sugar / 20.Sympathy For The Devil

その他演奏曲(Thanks to 三十郎さん on StonesML:0839)
   
Live With Me (19回)/ Memory Motel (13回)
  When The Whip Comes Down / Just My Imagination (共にBステージで11回)
  Thief In The Night (13回) / You Don't Have To Mean It (9回)
     
(キースはこっちもかなりやりました)
  Sweet Virginia (8回) / Gimme Shelter (6回) / I Got The Blues (4回)
     
(前者はツアー前半、そして後者2曲は後半にやってる)

レア演奏曲
   Undercover Of The Night / Shine A Light / Fool To Cry (共に2回)
   I Just Wanna Make Love To You / Dead Flowers / Ruby Tuesday / All Down The Line (共に1回) 

とにかくこのツアーで初登場したのは"
Moonlight Mile"、ミック騒動にあわせた "Some Girls" 、そして何といってもスライドがかっこいい "You Got The Silver" ですね。それを目当てに行ったのに見事に外される日もありました。まぁ2回連続で観ればこれらは観れたようです。なお、 "You Got The Silver" ではアコギでバックコーラスの一人Blondie Chaplinが参加してます。他はやはり 『NO SECURITY』 に入っていた曲をちらほら取り入れてますね。そして客層に大きく影響もされてるんでしょうが、 "Paint It Black" はおおうけですが、 "Saint Of Me" での欧州盛り上がりは無かったですね。また、アンコールの "Sympathy For The Devil" ではホーンが入るニュー・アレンジになってます。ただどうも締まりの無い終わり方で、あれっ?終わり?って感じですが。


音源

NSツアーは残念ながら放送音源などはなく、3公演のみ流出ラインも存在しますが、なんといいましょうか・・。しかし流石にDAT全盛だけあって、隠密でも驚異の高音質盤は存在します。但し小さな屋内会場であったことと、メインスピーカーの配置がステージ上部であったことなどから、低音がうまく収録されてないものが多いです。また、このツアーのブートは丁度HP開設時期と重なっており、リアルタイムに紹介をしていたため、当時出たほぼ全ブートを紹介してます。その後のリリースの同音源モノは紹介しきれていませんが。
てなわけでラインもたいしたものではありませんので、いつもと違って、
ライン/隠密 で分類せず日付順に紹介します。個人的には隠密のほうが好みです。
ライン + 隠密音源  

 

date

source

grade

1

 1/25 Oakland, CA  ツアー初日 rev!!

aud

EX

2

 1/27 Sacramento, CA  ツアー2日目

aud

EX

3

 2/ 2 Denver, CO

aud

EX

4

 2/11 Anaheim, CA

SBm

EX

5

 2/25 Toronto, CANADA

aud

EX

6

 3/ 7 Washington, D.C.

aud

fair

7

 3/ 8 Washington, D.C.

aud

good

8

 3/11 Pittsburg, PA

aud

good-

9

 3/15 Philadelphia, PA

SBm

poor

 

date

source

grade

10

 3/22 Boston, MA  new!!

SBm

EX

11

 3/23 Boston, MA

aud

good

12

 3/26 Chicago, IL

aud

good-

13

 4/12 Chicago, IL

aud

good+

14

 4/16 Las Vegas, NV

aud

good

15

 4/19 San Jose, CA

aud

VG

16

 4/20 San Jose, CA   ツアー最終日

aud

VG

SBm

EX

他にCD-Rでいろいろあるようですが、プレスより良い音は無いようで、第一持ってないので分かりません(笑)。
そういえばNSツアーでは同公演地で連続2回やったのは、2/9.11の Anaheim 、3/7.8の Washington 、3/15.16の Philadelphia 、3/22.23の Boston 、3/28.29の Hartford 、4/19.20の San Jose の6回だけなので、海外からもそこには多くのマニアが駆けつけたと思うのですが、意外にもそこの音はまだ出てなかったり、出ても他の日より劣ってたりしますね。うーん、Anaheim なんかは絶対隠密で出ると思ってたのですが、会場の音が良くなかったからでしょうか。


1.1/25 Oakland, CA ... ツアー初日

やはり初日はどうも演奏がおっかなびっくりですが、そこがまた楽しいですね。
オープニングは、"Might As Well Get Juiced" のインスト、というかサンプリングが流れる中、ステージへと向かう彼らの録画映像が白黒ビデオで映し出された後、キースがステージに登場して "JJF" でスタート。なーんとこんな曲で始まるとは、体験した人はビビッたでしょうね。聴きなれたライブ終盤での演奏のようにエンディングを引っ張ることも無く、シンプルな演奏。初日らしさを感じる点はちらほらありますが、"Route 66" での失敗が目立ってます。初演奏の "Moonlight Mile" はミックが危ういものの、"Some Girls" "You Got The Silver"も無難にこなしてましてますね。それにしてもキースの手数が激減しているように感じます。また、この日は
"Undercover-" "Shine A Light" "I Just Want-"といったNSレア曲やってます。そして初日だけはアンコールに2曲やっており、 "Midnight Rambler" をアンコール1曲目にやってます。
ブートだとVGP-RR-G.T.の順で出たと思いますが、お気に入りの順で挙げます。

〜聴き易さでは一番!〜
A: MOONLIGHT MILE VGP-215
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Live With Me / 4.Respectable / 5.You Got Me Rocking / 6.Undercover Of The Night / 7. Moonlight Mile / 8. Shine A Light / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 11.Band Introductions / 12.You Got The Silver / 13.Before They Make Me Run / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.
I Just Wanna Make Love To You / 3.Honky Tonk Women / 4.Saint Of Me / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Midnight Rambler / 9.Sympathy For The Devil / 10.Memory Motel (1/27) / 11.Sweet Virginia (1/27) / 12.Just My Imagination (1/27)

スピーカーで鳴らすには、かなりいい音です。BTB欧州ほどではないですが、十分にEXレベルですね。ミックのボーカルが良く聴こえるのがいいですね。メインステージ上のメインスピーカーから音が出ず、真上しかならないBステージは若干音が遠いですが、奇麗にとれてます。イコライジングして高音を強くめているのでしょう、ずっとイヤホンで聴くとつらいかもしれませんが。バスドラは聴こえませんが、どれも同じなので目をつぶりましょう。ボーナストラックの3曲は不安定ながらもまぁ良いのですが、手拍子・歓声を結構拾っており、その2日目はもっと良い音であるのでそっちで聴きましょう。

〜音は良いんですが〜
B: NO SECURITY FOR THE DEVILS G.T.-004/5

VGPとは違ってイコライジングも適度なストレートに良い音です。ここに挙げた3つの中では最後に登場したもので、純粋に音の良さではこれが一番ですね。しかーし、この盤は音質は良いものの、最悪の欠点を持っています! なんと曲が変わる瞬間にプッツリ音が途切れてしまいます。イントロの直前だったりするので、こればっかりは頂けません。なんでこうなっちゃったんでしょうね?一部のPCソフトで作るとそうなるようですが?こちらはボーナストラックはなく、純粋に初日だけです。ちなみにこの元の音を聴く機会に幸運にも恵まれましたが、それは超絶素晴らしかったです。

〜うーん、これもまぁいい感じなんですが〜
C:
OPENING NIGHT OAKLAND 99 RR 026/27

これもまぁ良い音です。多分これが2番目だったような気もしますが、VGPとほぼ同時に出ました。ただ音揺れがあるのと、Bステージが Disc.1 と 2 に別れてしまっているのが残念極まりないです。Bステージは良い音で収録されているだけに。今から初日を買うのであれば、上のどちらかがいいでしょう。私もこれは音を聴いただけで、持ってません。ジャケの作りは非常に凝ってて、B4サイズの新聞コピーになっており、なかなか素晴らしい出来です。ボーナスにまぁまぁ貴重なBTB音源が5曲入ってますが、どうやらそれはVGP別タイトルからのコピーのようです。

〜2005年に登場〜
C:
OPENING WITH SECURITY EXILE(EXCD-037AB)

このEXILE盤は新マスターから、という触れ込みでしたが、GTレーベルの 『NO SECURITY FOR THE DEVILS』 と同じ音。GTレーベルのは曲間にブランクギャップがあったのが最大の欠点。こちらはそこを克服したと思ったら、そのギャップ部分をつまんでギャップをなくしてるだけでした(笑)。そんなわけで "Some Girls" 前のミックのMCにも途中にカットがあり、何を言ってるのかわからないところがあります。でもまぁ全体的にはさほど違和感は感じませんが。
といった困った盤ですが、音質は、ややシャープさには欠けてこもり気味に聴こえる感じもありますが、周りも騒がしくなく、マイルドな"
EX-"で、ジャケなどの作りはかっこいいのが救いです。演奏で大きくミックがミスってる "Route 66" は裏ジャケのスペルもミスってますけど(笑) 。それにしてもこの音源、ギャップがない本当のオリジナルコピーは出てこないもんなんでしょうかね。

2.1/27 Sacramento, CA ... ツアー2日目はミック不調なり

意外にもNSツアー第一弾ブートはこの日でした。2日目の特徴はミックの調子が悪い、それに尽きます。ご存知の通り、この次の公演サンノゼはミックのインフルエンザでツアー最終公演に変更されました。というわけで聴いてて、こっちまで喉がつっかえた感じになってしまうのが悲しいっす。Bステージでの3曲は以降大概この日の3曲になり、 "Midnight Rambler" をそこでやるのはもう失神モノです。初日のみやらなかった "Honky Tonk Women" がやっぱり登場し、ムーンライト、シャイン・ア・ライトの替わりに"Memory Motel" "Sweet Virginia" やってますが、ミックの体調不良によりイマイチどころかイマサンくらいです。
ですが、ブートは超高音質盤が出た為に飛ぶように売れましたね。勿論そっちを先に紹介します。

〜ミックは駄目だけど音は最高〜
A: KISS OF LIFE DL089/90
***Disc1***
1.Intro - Might As Well Get Juiced / 2.Jumping Jack Flash / 3.Live With Me / 4.Respectable / 5.You Got Me Rocking / 6.
Undercover Of The Night / 7.Memory Motel / 8.Sweet Virginia / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 11.Honky Tonk Woman / 12.Band Introductions / 13.You Got The Silver / 14.You Don't Have To Mean It / 15.Out Of Control
***Disc2***
1.Catwalk Intermezzo / 2.Route 66 / 3.
Just My Imagination / 4.Midnight Rambler / 5.Saint Of Me / 6.It's Only Rock'n Roll / 7.Start Me Up / 8.Brown Sugar / 9.Sympathy For The Devil /(*Sound Check ) 10.*Memory Motel / 11.*Tumbling Dice #1 / 12.*Tumbling Dice #2 / 13.*Route 66

Dandelionから出た、EX高音質盤。初回入荷分はすぐに入手困難になりました。私も出た当初は、NSツアーをこの目で見るまでは、と無理くり設定した "NSブート断ち" 期間だったので買い逃してしまい、6月になってようやく買えました。いやー、評判通りのめちゃ良い音です。でも冴えないミックのジャケの通り、ミックの調子は悪いっすよ、しつこいけど。強いて欠点を挙げれば "Midnight Rambler" で一瞬音が切れます。もうなかなか見かけない貴重盤ですね。


〜G.T.コレクター向け〜
B: SECURITY IS THE GREATEST ENEMY G.T.-002/3

CD-Rものよりも早く、2月中旬には売り出されたGlimmer Twins盤。その早さと値段が安いのだけが取り柄でした。手拍子は入るわ、叫び声は多いわ、音は遠いわの三重苦で、イマイチですね。ただ、これしか無かったときには、私は平気で聴いてたんですけどね(笑)。1曲目の "JJF" 、男の叫びや話し声、カメラのフィルム巻く音もうるさいんですが、楽しいのが、一人女性が頻繁に悲鳴に近い歓声を上げてる事。もう、曲どころではないくらい興奮しているようで、そっちに気を取られるほどです(笑)。てなわけで上のAとは月とスッポンで、とにかく初心者には薦められない盤です。

32/2 Denver, CO ... こいつぁーイケテます

延期になったサンノゼ公演の次のデンバー公演。ツアー3日目にして演奏も安定してきました。 ミックは前半抑え気味ですが、しっかりと復調してるようです。2日目までのアンダーカヴァーに替わって、やっぱり "Tumbling Dice" 登場です。演る位置はその後変りますが、やはり外せないんですね。あと2日目と違うのはキースの2曲目が "Thief In The Night" になったこと。キースはちょこちょこ4曲を入れ替えてます。

これまた驚異の高音質!演奏もGood!
A:
KEEF GOT THE SILVER VGP-217
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Live With Me / 4.Respectable / 5.You Got Me Rocking / 6.Tumbling Dice / 7.Memory Motel / 8.Sweet Virginia / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 11.Honky Tonk Woman / 12.Band Introductions / 13.You Got The Silver / 14.Thief In The Night / 15.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.Just My Imagination / 3.Midnight Rambler / 4.Saint Of Me / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Sympathy For The Devil / 9.Ruby Tuesday (2/6) / 10.Dead Flowers (2/6) / 11.Before They Make Me Run (2/6) / 12.When The Whip Comes Down (2/6) / 13.Moonlight Mile (2/9)

これまた超高音質 EX 。かなりイコライジングされてるんですけど、まじで素晴らしいです。なんで室内録音でこんなに奇麗に録れるんでしょう?低音不足は仕方ないでしょうから目をつぶりましょう。
1/27の高音質盤よりも、ミックの危なっかしさが無い分、聴き込むにはもってこいの盤です。演奏ミスも殆ど無いですね。歓声は入ってますが、適度な感じで臨場感アップに一役かってくれてます。これはあれこれ書くより興味のある方には是非聴いてほしいですね。おまけも一杯入ってますし。

42/11 Anaheim, CA ... 2番目に出たライン音源 - 音質はいいんですけどねぇ〜

アナハイムは同公演地で 2/9 -11 と連続2回やってますし、絶対この日は隠密で出るかと思っていたのですが、出ませんでした。その代わりというか、奇妙なライン音源が出ました。。。
この日は Bステージの "When The Whip-" とラストの "Sympathy-" の2回、ファンがステージに乱入したそうで、ブートにもそんなタイトルのものがあります。あとこのアナハイムは会場での音はどうもあまりよくなかったようです。
でも "Memory Motel" "Shine A Light" などなどかなりおいしいですねー。あとこの日の "IORR" のイントロはブートの音のせいか、なんだかちょっと変ですね〜。

高音質ライン!だけどねぇ・・・
A:
SHINE A LIGHT TCDR-2-1/2
B: BLESSED POISON VGP-293
C:
THE DEVILS BREAK THROUGH MICKEY'S SECURITY G.T.-015/16
D:
SHINE A LIGHT RS 083/084 

***Disc1***
1.Jumping Jack Flash / 2.Live With Me / 3.Respectable / 4.You Got Me Rocking / 5.Honky Tonk Women / 6.Memory Motel / 7.Shine A Light / 8.Some Girls / 9.Saint Of Me / 10.Paint It Black / 11.Band Introductions / 12.You Got The Silver / 13.You Don't Have To Mean It
***Disc2***
1.Out Of Control / 2.To B-stage / 3.Route 66 / 4.When The Whip Comes Down / 5.Midnight Rambler / 6.To Main Stage / 7.Tumbling Dice / 8.It's Only Rock'n Roll / 9.Start Me Up / 10.Brown Sugar / 11.Sympathy For The Devil

2001年末、Tarantura から奇妙な最高音質のライン音源ブートがリリースされました。3面見開きの豪華なパッケージで値段もかなりしたそうです・・・。というのもこれ、パパッと売れちゃったようで、あることにはあるようですけど中古でも殆ど見かけませんね。丁度私もブート中断期間だったので実物を見ずじまいです。ここの写真は友人にスキャンしてもらったものです(↓のGTとRRの2つも!サンキュー!)
しかしそんな豪華な作りに見合う中身ではないと思うんですけどねー。ステレオ超最高音質ならともかく、そうでないものにこうしたプレミア物はあまり嬉しくないですね。というわけで、Tarantura のはすぐに売り切れましたが、続々同じ音が出ました(笑)

左から
BLESSED POISON』 VGP-293
THE DEVILS BREAK THROUGH MICKEEY'S SECURITY』 G.T.-015/16
SHINE A LIGHT RS 083/084
他にもあるようですが割愛(笑)

私は VGP のだけ持ってますが、VGPのはオープニングを隠密でくっつけて、どうやらそれだけ微妙に音質は手を加えているようですが、元が同じなので基本的に4つ全部殆ど同じ奇妙な音のようです。あと VGP のにはおまけが2曲、2001年 New York ベネフィットコンサートでの "Salt Of The Earth" "Miss You" がステレオ収録されてます。まぁオフィシャルが出てますけど。

さて、ではこれがどう奇妙な音かといいますと!まずはモノラル、それはいいとして、ギターはイントロで鳴るだけであとは引っ込んでしまったり、やたらとベースが前に出てきたり、そうかと思えば時にはギターがやたらとでかくなったり、もう無茶苦茶です。1曲目の "JJF" のイントロでのけぞること間違いなし!そして歓声も全くなし。しかこれしかないんでしょう、しょうがないですねー。こんなラインは音質自体がよくても聴いててあまり面白くはありませんね。まぁ貴重な曲が高音質で聴けるのはありがたいですけど。しかしこうしたやたらとベースの聴こえる盤でダリルの演奏を聴いてると、やっぱりビルの転がるベースはよかったんだなぁ〜と恋しくなります(笑)

5. 2/25 Toronto, CANADA ... どうしたんでしょうチャーリー

ツアーも1ヶ月が経ち、落ち着いてきたツアー中盤。なぜかこの日はミスもチラホラ、でかいのが "Midnight Rambler" でのチャーリー。曲の終盤、テンポが上がるところでチャーリーが入れません。その為、無演奏状態に陥る所があります。そして最後の最後、締めを唄う所でミックと被りながらチャーリーが曲を終わらせてしまい、なんとかまた取り繕う、という失敗をしてます。NSではチャーリーはヘッドフォンをしてないように思いますが、一体何があったんでしょうねー。あと "Live With Me" "IORR" でミックが歌に入れなかったり、"Sympathy" ではキースがソロの後、変なコード弾いてます(笑)終わり方はちょっと情けないですね。
ブートでは2タイトル出ましたが、これまた後に出た方が良く、そっちから紹介します。

〜ストレートに良い音!ミスも高音質で(笑)〜
B:
WHILE THE WIND BLOWS OVER TORONTO DL091/92
***Disc1***
1.Intro / 2.Jumpin' Jack Flash / 3.Live With Me / 4.Respectable / 5.You Got Me Rocking / 6.Honky Tonk Women / 7.
Moonlight Mile / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 11.Introduction / 12.You Got The Silver / 13.Before They Make Me Run / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.The Popcorn / 2.Route 66 / 3.
Just My Imagination / 4.Midnight Rambler / 5.Tumbling Dice / 6.It's Only Rock'n Roll / 7.Start Me Up / 8.Brown Sugar / 9.Sympathy For The Devil / (*Rehearsals at the Henry J. Kaiser Convention Centre) 10.*Around And Around / 11.*Jump On Top Of Me / 12.*Undercover Of The Night / 13.*Moonlight Mile

Dandelion が出したNS高音質盤第2弾。これまたEXですね。VGP といい Dandelion といい、いい仕事してます。適度なイコライジングで(低音不足は毎度のことですが)、素晴らしい音質です。まぁ "Before They Make Me Run" で音ブレがありますが。ボーナスのツアー前のリハもなかなかの音質で申し分ないです。Bステージへの移動曲のタイトルをきちんと "Popcorn" とクレジットしたのはこれが初めてだったと思います。
と、誉めてばかりもいられないのが、ジャケの紙質。この盤のジャケはRR同様、新聞ジャケで広げるとでかくなる、なかなか良いものなんですが、裏ジャケも表と同様の粗い紙質で出来ており、CD2枚目を出す為に中のトレイを開けると、裏ジャケと繋がってる、ケースの背中部分のジャケにトレイが引っ掛かり、ダメージがつき易いです(意味分かります?)。それだけは気に入りません。

〜もうちょっと待つんだった盤(涙)〜
B:
NO SECURITY IN TORONTO BRCD1935/36

Montserrat Records。こっちが先に出たんですが、上記Aの盤が出た途端に不要になった盤。音は極端とは言わないですが、劣ります。評判を聞いてAを買って聴き比べたらAの良さにがっくし。ジャケも、表はミックが横伸びしてて、裏は縦伸びしててカッコ悪いです。ジャケ写は、VGPのフィリーと紛らわしいので載せませんが(笑)。ボーナストラックも大したものではないです。


6. 3/7 Washington, D.C. ...ブートはいまいち

演奏の調子はなかなかいいようですが、ブートがブートなだけにじっくり聴いてません(笑)
でもワシントンではこの初日と翌日で演奏曲を変えてるので、観に行かれた方にはかなりおいしかったようですね。こっちでは "Live With Me" "Memory Motel" "You Got The Silver" をやってます。でも後半の演奏はなんだか締りがないです。 "Start Me Up" が終わって、ミックが客をあおってる最中にキースが "Brown Sugar" のイントロを掻き鳴らすところはちょっと面白い(笑)

〜イマサン〜
A:
YOU GOT THE SILVER RS99

これ、VGP 名義ではありませんが、VGP 直営店でも取り扱ってる盤です。
解説本などでも評判が悪かったのでずっと見送ってましたが、2000年夏、叩き売りになってようやく買いました。なるほど噂通りの音でした(笑)
音が遠く、エコーも強くもこもこ、たまに聞こえるだれた手拍子、そして録音者も動いてるようで音が揺れるという、とても最近のブートにはない音の悪さで、NSツアーとしては "fair" 程度です。マニアには十分聴ける音ですが、これは全部買うマニアか、実際に観られた方へのメモリアル用ですね。まぁラストの悪魔が終わった後、ひたすら録音し続けてるのが良い点でしょうか。


7. 3/8 Washington, D.C. ... "All Down The Line"

持ってるんですが、あまり聴いてないです(笑)。NSツアー16回目にして初めて、"Live With Me" が2曲目から外されて、キースコーナーではBTBからの2曲の組み合わせになってます。そして "All Down The Line" がNSとしてはレアですが。特に書くことが見当たりません.. "Saint Of Me" のイントロの始まりがなんか気持ち良いです。演奏は可も無く不可も無くって感じなのですが、若干ブートのピッチが速いせいかもしれないのでなんとも言えません。

〜特に印象に残らないですが〜
A:
WELCOME TO WASHINGTON VGP-218

音質は音が遠く、薄っぺらな感じの "good" 程度です。
"Start Me Up"の前で音をつまんでるようで、 "Sympathy-" で一瞬音ブレします。私はブレとかはそんなに気にしないんですが。あとこの盤のピッチは速いと感じますが、いかがでしょうか。打ち込みが入る音を別の日と比べると、若干速いようです。まぁちょっとだけですけど。キースはBTBの2曲をやってますが、そのフォローとして前日の同じワシントンから、"You Got-" と "B4 They-"、そして "Memory Motel" " When The Whip Comes Down" を収録してます。音は本編より遠いです。この盤は実際にこの日のライブを観た方にはありがたいでしょうが、NSものベスト5にも入らないので、数枚だけ欲しい、という方にはあまりお薦めできません。でも行った人には嬉しいんですよね。こうして出てくれるのは。


8. 3/11 Pittsburg, PA ... "Fool To Cry"

Civic Arenaで行われたこの日は、NSツアーで初めて "Bitch" "Gimme Shelter" "Fool To Cry"が演奏されました。
特に後者はNSではここピッツバーグと、3/16のフィリーでしかやってないレア曲です。私の場合、共に観たこと無い "Fool To Cry"と "Moonlight Mile" どっちを観たいかといえば後者ですが(笑)
"Bitch" は勿論以前からやりなれてるんですが、NS初演にしてはタイトでなかなかかっこいい出来です。その後NS定番になったのもうなずけますね。全体的に演奏内容は結構良い感じです。が、聴いた音が、下を読んでもらえばわかる通りなので、印象的な演奏に聞こえないというのが事実です。

〜レア曲収録ですが遠いです、ミスプリも悲しいです〜
A:
YOU BETTER GET IT SOF-9008-A/B
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Bitch / 4.You Got Me Rocking / 5.Gimme Shelter / 6.Honky Tonk Women / 7.
Fool To Cry / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 11.Introductions / 12.You Got The Silver / 13.Before They Make Me Run / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.
When The Whip Comes Down / 3.Midnight Rambler / 4.Tumbling Dice / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Sympathy For The Devil

音は遠めで、薄っぺらです。口笛や歓声はたまに入る程度ですが、盛り上がる歓声までも遠いです(笑)。同メーカーが先に出した3/26シカゴに似た感じです。というわけで同じく、さほどこもっては無いのでなんとなく聴けてしまう、という "good" ですね。
そしてこれまた曲間を所々削ってます。気が短い人にはお勧めの手法ですが、日本人には一般的に嫌われますよね。NSツアーは演奏時間が短いから切る必要は無いと思うのですが、残念ですね。
このメーカーの優れているところは、価格が安い事で、そこは救いです。

それにしてもやっぱどこか Stones Of Fire は抜けてるようで、肝心のレア曲を "Fool To Me" なんて大ぼけをかましてくれてます。今後の再起に期待しましょう。


9. 3/15 Philadelphia, PA ... 初ライン音源も涙

NSツアー初のライン音源。その音質の為に、多くの皆さんもそうだと思いますが殆ど聴いていないのと(笑)、左チャンネルしか聴こえないんで、演奏については書きにくいですが、 "Respectable" 後半が怪しく、やり直した "Moonlight Mile" の出だしも何か変な程度で、他はなかなかの演奏だったようです。それだけにラインで出ると聞いたときにはかなり期待したのですが...。
その後の情報ではどうやら障害者の方用のイヤホンジャックからの録音ではないか、という事で、同様の音が数公演分あるようです。
で、こいつはブートになる前からCD-Rでインターネット上でも情報とともに多く出回り、その後ほぼ同時期に出たプレスCDでは2種類あります。どっちがお薦めって程のものでもないんですが、繋ぎ技が見事なVGPを先に挙げます。

〜繋ぎ技のVGP。でも元が悪いですから〜
A:
WALKING IN THE MOONLIGHT VGP-219 SB-LINE
***Disc1***
1.Jumping Jack Flash / 2.Bitch / 3.You Got Me Rocking / 4.Respectable / 5.Honky Tonk Women / 6.
Moonlight Mile / 7.Saint Of Me / 8.Some Girls / 9.Paint It Black / 10.Band Introductions / 11.Before They Make Me Run / 12.Thief In The Night / 13.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.
When The Whip Comes Down / 3.Midnight Rambler / 4.Tumbling Dice / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Sympathy For The Devil

この日の流出音は、ラフで割れ気味でこもり気味、更に左チャンネルのみのモノラル(キースが聴こえない)、あと何個所かで音が途切れる、曲中にトラッキングノイズが入るという、聴くのがつらい多重苦音質です。でも結構歓声は入ってます。
音切れの最大の部分は "Start Me Up" から "Brown Sugar" にかけての1分30秒程なんですが、このVGP盤はうまく隠密に繋いでいます。またBステージへの移動も見事にカットされてます。音質が悪くても、BTBの 『
CANADA DRY』 なんかは熱い演奏でかなり楽しめる音だったのですが、こいつは本当に面白味の無い音です。↓と比べると隠密の繋ぎがあるだけの違いなのですが、VGPは2枚組はいくら、という定価制をとっているため、これも6000円弱という値段になっちゃってます。↓は安い。


〜繋ぎなし〜
B:
MOONLIGHT HIGHLIGHT G.T.-008/9 SB-LINE

安さと速さが魅力のGlimmer Twinsレーベル、こっちの方がVGPより少し先に出回りました。
音質は上のVGPより若干劣り、値段は安いです。店によって大きく差が付きましたが、3000円ちょっとで買える所もあり、それだけは救いです。ただし、 "Start Me Up" から "Brown Sugar" にかけての途切れはそのままです。ジャケはこっちの方が良いですかね。
私はこれ、音は持ってますが買ってはいません。というわけでまぁ他に書くことは無いです(笑)

というわけで、この音源は、マニアな方以外には全くお薦め出来ないものです。
NSは素晴らしい隠密ブートがありますので、そちらを聴いた方が断然おもしろいですよ。


10. 3/22 Boston, MA ... ミックノリノリ

NSツアーも中盤から終盤へと差し掛かるボストン公演は、フィリー2公演後、シャーロット1公演を挟んで 3/22-23 の2公演が行われました。この日はライブ中盤にかけて、特にミックは好調で、"Some Girls" も素晴らしい。しかし "Before They Make Me Run" のしょぼいイントロは悲しすぎます(笑)。また、珍しく "IORR" では "I bet you think that you're the only woman in town" のところを"-bitch in Boston town"と無理やり地名を入れて歌い(翌日はやってません)、 "Brown Sugar" ではミックはアドリブ入れまくりのノリノリです。

〜ALDらしいSBですが、ミックはいい!〜
A:
WHEN THE WHIP GOES DOWN DAC-006
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Bitch / 4.You Got Me Rocking / 5.Respectable / 6.Honky Tonk Women / 7.
Memory Motel / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 10.Band Introductions / 12.You Got The Silver / 13.Before They Make Me Run / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.transfer to the B-Stage / 2.Route 66 / 3.
When The Whip Comes Down / 4.Midnight Rambler / 5.Tumbling Dice / 6.It's Only Rock'n Roll / 7.Start Me Up / 8.Brown Sugar / 9.Sympathy For The Devil

ボストン初日は、2日目の方におまけで入っていた "When The Whip Comes Down" の隠密以外ではブート化自体が初めてですが、2005年、SBで登場しました。
初登場SB音源というわけですが、これもやはりNSツアーではおなじみのALD (Assistive Listening Device) から。そんなわけで音質自体は "EX" で迫力もありますが、モノラルでベースとロニーがでかくてキースはイントロ以外小さくなって、やや臨場感に欠けるのはいつも通り。ただしB-Stageではキースのギターも大きいです。でも音割れ気味にゴリゴリと鳴ってますが(笑)
さて演奏ですが、この日の "Memory Motel" はALDがよくチャーリーのハイハットを拾っててちょっと面白いのと、ミックの歌い方も後半いつもとちょっと違ってていい感じです。ちなみにこの曲、NSではピアノはミックが弾いてるわけではありません。あとこれはALDではありますが、キースにボーカルが代わるところ、ご当地ボストンの地名が出てくるところでは観客も盛り上がってるのがかろうじて感じられます。
しかし "You Got The Silver" はやっぱりいい!。それにしても "Before They Make Me Run" のしょぼいイントロ、演奏もしょぼいんですがALDのせいでキースが小さく一段としょぼいのは腰砕け(笑)。あとタイトルにもなってる "When The Whip Comes Down" はアナハイム、フィリーのSB音源でも聴けるのでややありがたみには欠けますね。そして上で書いたとおり、 "IORR" や "Brown Sugar" のミックはアドリブびしばし。

そんなわけでこの日はミックは絶好調だし音も高音質なのでまぁまぁ楽しめますが、やはりキースのギターが小さくて臨場感もあまりないのは寂しいですね。隠密とのミックス音源が出来ればいいんでしょうが、それがLICKS横浜のように毎度4枚組で出たりしたらそれも困りますね(笑)


11. 3/23 Boston, MA ... またまた笑えます

連続2公演の2日目。この日は3/16初演の "Get Off Of My Cloud" が2回目の披露で、いまいち元気が無いミックも他の曲よりは元気に唄ってます。でもなんかこの日は覇気が無いですね。演奏はツアー中盤だけあって全体的にまとまっており、と言いたい所ですが、結構笑えるツボがあります。その中でも爆笑ものは "You Got Me Rocking" と "IORR"。
"You Got Me Rocking" ではイントロでチャーリーが入るタイミングが掴めなかったらしく、変なところから入って、"Live With Me" の最初の部分の様なドラムで何とか合わせようとしています。そこに今度はミックが裏から歌に入っちゃってボロボロになっています。そして、やっと持ち直したと思ったのですが、またもやミックが今度は2番に入れず、と、もうメロメロです。そしてまたまた凄いのが "IORR" で、キースがイントロで変な間を作ったせいでチャーリーが裏で入ってしまい、そこにミックが歌に入るのですが、チャーリーが裏のままで収拾がつかないので、歌うのをやめてもう一度頭から歌い直すのですが、ムッときたらしく、妙なシャウトの歌い出しでなかなか笑えます。キースはニタニタ笑ってたらしいです、この時(笑)。
こうして考えると、キースも絡んでるとはいえ、どうもチャーリー絡みのミスってのが多くなってきましたね...。

〜薄っぺらですが低音はまぁ聴こえます〜
A:
JUMPIN' JACK FLEECED VGP-220
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Live With Me / 4.You Got Me Rocking / 5.Respectable / 6.Honky Tonk Women / 7.
Moonlight Mile / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 10.Band Introductions / 12.Thief In The Night / 13.You Don't Have To Mean It / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.
Get Off Of My Cloud / 3.Midnight Rambler / 4.Tumbling Dice / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Sympathy For The Devil / (*3/22 Boston) 9.*When The Whip Comes Down

キース側のスタンドでの録音でしょうか、珍しくバスドラムもきこえるんですが、逆に高音の伸びがちと不足してて、ボーカル域もハリが無く、薄っぺらではありますが、まぁまぁの音です。
そういえばこの日はたまにホーンが妙にでかくなりますが、これはミキサーのせいですね。歓声手拍子などは気になりません。これもワシントン並みのAクラスです。どれか数枚欲しい、という方には別に薦めませんが、ミスを喜ぶマニアな方には一押しです(笑)。あと内ジャケはチャーリーのワンショット写真ですが、これが妙に不気味で恐いです。
ボーナスのチャーリーもミックも絶好調の見事な "-Whip Comes Down" は、残念ながらちょっとエコーが強めで、たまに音がゆれたり叫び声を拾ってます。


12. 3/26 Chicago, IL ... Route66はここシカゴから

ブルースの街、そしてRoute66といえばのシカゴでも、NBAシカゴブルズで有名な United Center で2回公演が行われたのですが、シカゴの場合は連チャンではなく、1回目がこの3/26、そして2回目は当初最終公演予定だった4/12でした。この3/26は、いわゆるおいしいパターンの曲目でした。同じ公演地で同じパターンの曲目はやらないだろうから、2回目の4/12に行くことにしていた私は、行く前から悪い予感がいっぱいで、その予感はのちほど見事に的中したのです(笑)
というわけで話しがそれましたが、この日はある意味定番ですが、"Moonlight Mile" "You Got The Silver" と "Get Off Of My Cloud" といった目玉が演奏され、4/12 はそいつらはありませんでした(" I Got The Blues" やったけど)。演奏は特に目立ったとちりも無いのですが(まぁおっかなびっくりはありますが)、残念ながら客の盛り上がりはどうもいまいちだったらしいですね。

〜なんでいまどき曲が足らない不完全盤?〜
A:
SHAKE STATES ! SOF 9007-A/B
***Disc1***
1.Jumping Jack Flash / 2.Live With Me / 3.You Got Me Rocking / 4.Respectable / 5.Honky Tonk Women / 6.
Moonlight Mile / 7.Saint Of Me / 8.Some Girls / 9.You Got The Silver / 10.Before They Make Me Run
***Disc2***
1.Out Of Control / 2.Route 66 / 3.
Get Off Of My Cloud / 4.Midnight Rambler / 5.Tumbling Dice / 6.It's Only Rock'n Roll / 7.Start Me Up / 8.Brown Sugar / 9.Sympathy For The Devil

この盤の音質は、音が遠くて薄っぺら、でもさほどこもってるわけでもなく、歓声もさほど目立たないから(遠くで熱狂的女性ファンの声が聞こえますが)聴ける、といった感じで "good-"です。
しか〜し!!こいつには 欠点ありまくりっす。出だしでオープニングの音がちょっと流れたと思ったら、つまんであっていきなり "JJF" に。やたらと曲間をつまんでます。しかし何より、せっかく地元のダリジョンが紹介されてるバンド紹介はもとより、実際にやった "Paint It Black"が入ってません!なんでー??おそらくかなり盛り上がったはずなのに。
このレーベル Stones Of Fire は出し始めた頃はちょっと期待したのになんだか中途半端なレーベルになっちゃいましたね。そういえばこの盤の "Live With Me" の出だしでベースの音が少ないのは本当に演奏もこうだったのか?と不思議な感じがします。
タイトルは良いんですが、タイトル負けしてる内容のようです。結構すぐにセール品で見かけました(笑)


13. 4/12 Chicago, IL ... I Got The Blues!!

あちこちで書きましたが、当初は最終公演予定だった、4/12シカゴ公演。このシカゴ公演のわたくしめの稚拙なレポートもどうぞ(苦笑)。もう見事になんにも覚えてないですが。
ここシカゴで見た限りでは熱狂的、というより温かく見守るファンが多かったですが、
演奏はツアー終盤だけあって最高!"I Got The Blues" "Some Girls" もシビレル〜・・・と思ってたんですが、"Gimme Shelter" イントロでもたついてますね。大きなツボをつくミスは無いものの、ところどころキースもロニーも危うくてミックが唄をトチッてるところはありますね〜。まったく覚えてませんでした(笑)。

〜Disc.1は絶品ですが〜
A:
SWEET HOME CHICAGO '99 DWP-006
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Bitch / 4.You Got Me Rocking / 5.Gimme Shelter / 6.Honky Tonk Women / 7.
I Got The Blues / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 10.Band Introductions / 12.Thief In The Night / 13.You Don't Have To Mean It
***Disc2***
1.Out Of Control / 2.Route 66 / 3.
Just My Imagination / 4.Midnight Rambler / 5.Tumbling Dice / 6.It's Only Rock'n Roll / 7.Start Me Up / 8.Brown Sugar / 9.Sympathy For The Devil Blues

2000年7月欧州にてリリース。この盤は自分が見たコンサートというわけで贔屓目に聴きがちですが、客観的に聴いてもなかなか outstanding です。
やっぱエコーがかかって若干コモッてはいますが、いわゆる頭打ちのコモリでは無く、広がりもありギターはよくきこえます。でもベースやスネアはダメですね。B-stageでは全体的に音質は悪くなり、ところどころ話し声も聞こえたり "Route 66" の最後で数秒グンとこもったり。ただ、Bステが終わればバリバリとマイクがこすれて急にクリアーに戻ります(笑)。他は歓声手拍子もほどほどで臨場感にはなかなか溢れてます。特に Disc.1 はなかなか絶品で "I Got The Blues" を堪能出来ます。Bステの "Just My Imagination" は音質落ちちゃい残念。
あと欠点はところどころつまんでるところがあり、この DWP は相変わらず繋ぎは雑で顕著な点。盤の最後の終わり方も "バリバリッ、ブチッ" っとなるし。あと "Out Of Control" が印刷もれしてます。

とまぁ全体的には A+/very good で私は大満足ですが、やっぱここだけのスペシャル曲もなく、つぼをついたミスもなく、客観的には "いまさらNS" と感じなくもないですね。
これも 500枚限定で、あまり日本には入荷しないかもしれませんが、NSファンや、他の盤にボーナスでも入ってますがシカゴでの "I Got The Blues" を堪能したい方にはいいと思います(この曲も終わると雑なカットがあるのが残念ですが)


14. 4/16 MGM Grand Garden, Las Vegas, NV ... 上流な方々が一杯

NSツアーも残り3公演となったベガス公演。サンノゼ公演延期決定後、4/12シカゴが最終日でなくなり、よりによってBTBに続きまたMGMなんかでやってくれるという追加公演で、シカゴに行った私としてはちょっぴり恨めしい公演です(笑)。日本からもベガス含めた最終3公演を観に行った方が多いですね。
さてこのベガス公演、さすがに土地柄、場所柄、客層がかなりゴージャスだったようで、前の方の客は座り込みをきめ、盛り上がりにはちょっと欠けていたようですが、ストーンズは初めの方こそウォームアップっぽいですが、お構い無しに良い演奏してます。 "Moonlight Mile" なんかいい感じですね。力まずに。キースは "B4 They Make Me Run" のイントロが危うく唄いだしも唄ってませんが、これぞキースです(笑)。Bステージでの "Get Off Of-" のイントロはアレンジをわざと変えたのか、キースは切れのないだらっとしたギターを弾いてて私は妙に心地良かったです。
まぁよりによってこんなゴージャスなとこでやってしまうストーンズに違和感は感じますが、そこはさすがミック社長ってなもんですね。私はこんな所には無縁なので、音だけで十分嬉しいです(笑)

〜いろんな音がきこえますが、たまにプチプチします〜
A:
VIVA LAS VEGAS VOLUME2 VGP-222
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Bitch / 4.You Got Me Rocking / 5.Respectable / 6.Honky Tonk Women / 7.
Moonlight Mile / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 10.Band Introductions / 12.You Got The Silver / 13.You Don't Have To Mean It / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.
Get Off Of My Cloud / 3.Midnight Rambler / 4.Tumbling Dice / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Sympathy For The Devil / (*3/29 Hartford) 9.*I Got The Blues

どうもVGPは初日とデンバー以外はみんな同じ様な音です。但しやはり MGM は音響が良いんでしょうか、キースのギターはちょっと頭打ちですが、ピアノ、ホーン、バランス良くいろんな音が聴こえます。Bステージは音がでかくて迫力タップリでいい感じですね。でもBステージでは逆にロニーの音が聴こえにくくなります。そしてこの盤、 Disc1/2 共にたまにプチプチとノイズがきこえるのが気になります。なぜ?プレスミス?まぁそれはおいといて、歓声手拍子もほぼ無く、全体的にA+程度の音です。同じVGPでもあのデンバーの高音質は一体なんだったんでしょう?これがマイクの差ってやつなんでしょうか?まぁこれは演奏曲目も普通だし、音も全体的にBest5に入るか入らないかくらいなんで、強いてお薦めはしませんが、演奏はなかなか良いです。
ボーナスの "I Got The Blues" はミックのボーカルは素晴らしいんですが、近くでお構い無しにぺちゃくちゃとしゃべる声を拾ってて残念ですね。

あと、Stones Of Fireから 『 CASINO ROYAL』 も出ましたが未聴です。どうやらVGPのコピーか同音源らしいですが、JJFで音飛びもするようです。


15. 4/19 San Jose, CA ... 仕切り直しの最終公演地

ミックの体調不良により中止された2公演は、NS最終公演として4/19,4/20に延期されました。当初予定のSan Joseには日本からも多くのファンが遠征しただけに、中止という事態は衝撃でしたが、多くの方はリベンジ遠征に出かけたようです。その行動力には本当に頭が下がります。
その延期第1弾のこの日、2曲目の "Bitch" の後にミックはお詫びをしてます。そして2日間ともビデオシューティングがされたようで、演奏は気合タップリの素晴らしいものです。そしておいしいところでは、ツアー中盤からちらほらやった "Get Off Of My Cloud" と、後半になって4回だけやった "I Got The Blues" をやってます。そんな素晴らしい演奏、あえてミスを探せば、 "Route66" で入れなかったり、 "IORR" 最初でキースのせいでチャーリーが半拍ずれて入ってしまう所くらいでしょうか。

〜音は平坦ですが、曲目がオイシイ〜
A:
WELCOME BACK MICK!! G.T.-006/7
***Disc1***
1.Opening Introduction / 2.Jumping Jack Flash / 3.Bitch / 4.You Got Me Rocking / 5.Respectable / 6.Honky Tonk Women / 7
.I Got The Blues / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 11.Band Introductions / 12.You Got The Silver / 13.Before They Make Me Run / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.Route 66 / 2.
Get Off Of My Cloud / 3.Midnight Rambler / 4.Tumbling Dice / 5.It's Only Rock'n Roll / 6.Start Me Up / 7.Brown Sugar / 8.Sympathy For The Devil / (*4/20 San Jose) 9.*Gimme Shelter / 10.*Moonlight Mile / 11.*Thief In The Night

これまたGlimmer Twinsレーベル製。こいつの音質は、ちょっと音が遠く、変にイコライジングはしていないようで、かなり軽い平坦な音です。手拍子、歓声も一部気になる所はありますが、全体的には気にならない程度です。全体的な音質は、軽すぎるのがマイナスでAといったところですが、聴いてて不快になるような音ではないです。
このレーベルは発売の早さが売りなんですが、その為か、この盤はDisc.1のクレジットで "You Got Me Rocking" を入れ忘れてます。チャプターはちゃんと振ってます。あとBステージ移動後の "Route66" はPopcornから続いて入ってるんで、せっかちな人には嫌がられます(私なんですが)。ジャケ写真は残念ながら汚いです。ボーナスは良く似た音質で、最終公演から3曲入ってます。


16. 4/20 San Jose, CA ... 最終公演!!

いよいよ最終公演。気合いも入ってるし、初日とは曲も変えてるし、サンノゼ2日間を見た方が羨ましいですねー。私も本当は最終公演狙いだったんですが、4/12シカゴの後、MGMは入るは、このSan Joseは入るはで、行ったシカゴはブート化もされてなく、ちょっと悔しかったりもします。2日間でやったのはなかなかおいしい選曲で、ジャスト・マイ・イマジネーションはやりませんでしたが、それを望のはもう贅沢でしょう。
演奏は最終日だけあって素晴らしいですが、ブートの音が迫力にかけるので、ブートだけだと判断しにくいですね。 "Sympathy-" ではミックが思いっきりミスってます。おそらくもう2度と演奏されないであろう、NSスペシャルだった "Moonlight Mile" 、そしてBTB欧州でもちょっとやりましたが、やはりNS初登場スペシャルだった "Some Girls"、ツアー開始当初は危なっかしかったミックも奇麗に唄い上げています。ちょっと後者は迫力不足にも感じますが。"Paint It Black" 叩き出しでチャーリーがハイハットを叩くアレンジにしてますが、新アレンジでしょうか?前日もやってますね、よく聴いたら。
それにしても本当にこの2公演は観てみたかったですね。シューティングされた映像がきちんとオフィシャルで出るか、放送されるかして欲しいと願います。最悪ブートでも(笑)

〜こっちは隠密。音質は普通、特記は..うーん〜
A:
GET FUCK OUT OF MY WAY VGP-221
***Disc1***
1.Opening / 2.Jumping Jack Flash / 3.Bitch / 4.You Got Me Rocking / 5.Gimme Shelter / 6.Honky Tonk Women / 7.
Moonlight Mile / 8.Saint Of Me / 9.Some Girls / 10.Paint It Black / 10.Band Introductions / 12.Thief In The Night / 13.You Don't Have To Mean It / 14.Out Of Control
***Disc2***
1.The Popcorn / 2.Route 66 / 3.
Get Off Of My Cloud / 4.Midnight Rambler / 5.Tumbling Dice / 6.It's Only Rock'n Roll / 7.Start Me Up / 8.Brown Sugar / 9.Sympathy For The Devil / (*4/19 San Jose) 10.*Respectable / 11.*I Got The Blues

音質は "Very Good"。ワシントンやボストンよりはいいですね。例に漏れずこれも低音不足で、イコライジングした高音がちょっと割れ気味ですが、NSの平均レベルですね。超高音質盤が良すぎるからこれらは目立たないですが。もう少し低音に厚みがあって、広がりもあればれば最高だったんですが、贅沢は止めましょうか。でもせっかくの最終日がこの音だけってのも寂しいですね。他からもっといいのが出るかもしれません。特記は..うーん〜、なんて書きましたが演奏はいいっす。
ところで、『邪魔だ、バカヤロー』というこのタイトル、一体何のことでしょう?よく分かりません。何かあったのかな?キースの進路妨害?あまり最終公演っぽくないタイトルですねー。 ボーナスはこちらは前日の2曲を収録。同じ音質で軽いです。
あとこの日は 『
LAST SHOW IN AMERICA』 という盤もあるようですがそちらは未確認です。

〜こっちはライン。音質は最高、特記は..また奇妙なラインです〜
B:
GET OFF OF MY CLOUD VGP-298

これもアナハイムと似たようなラインmono音源で、2002年に出ました。アナハイム同様楽器のバランスは悪く、キースのギターは後半になるまで聴こえないという、あまり面白くない盤です。まぁ音質自体はいいんですけどねー。そんなわけか、この音は VGP しか出していないようですね。あとこいつは曲間などの静かな部分ではずっとシュルシュルなっててちょっと耳障りです。あと高音質といってもちょっと吊り上げ過ぎのドンシャリになってしまっており、"Paint It Black" のドンどこドンはつらいです。
まぁ最終公演をライン音源で聴けるのは貴重ですけど、あまりにも前半キースが聴こえないので隠密のほうが面白いですかね。


結論:隠密は初日、2日目、デンバー、トロントが抜きんでて高音質です。ラインは・・・どうでしょうね。
持ってないもの2枚も含んでますが、全く聴いてないものは書いてないんで、こんなモンです。
 


 

おまけ〜映像

 


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