1978 North AMERICAN TOUR

SIMPLE & WILD

PUNK勢力の台頭という時代の中、勿論それを意識してでしょう、パーカッションまでいた '75/'76 とはうってかわって、サポートはピアノのみの、非常にシンプルな編成で、 『SOME GIRLS』 発表翌日から計25回のみの北米ツアーを開始します。欧州やその他のエリアでのツアーは行われていません。放送禁止用語を連発して歌うというより吐き捨てるようなワイルドなミックと、ラフでかっこいい演奏が特徴です。
'78ライブはオフィシャルでも1曲だけ聴けましたが(現在廃盤)、これまたKBFH音源等のライン音源によって高音質で聴く事が出来ます。しかも今では嬉しいことにフォートワースのコンサートをフルに最高音質のライン音源で聴くことも出来ます。

私が高校2年の頃、初めて隠密アナログブートで'78を聴いた時、そのブートのあまりの音の悪さから、'78の第一印象はかなり悪く(笑)、音質はともかくとしても、その前の '76 と次の '81 、つまりオフィシャルライブ盤とはぜんっぜん、まーったく違うぶっとんだ演奏にビビってしまい、当時勝手に思い描いていた、自分にとってのストーンズ像が木っ端微塵にぶち壊れたものでした(笑)。それほど強烈にワイルドな演奏です。ドラッグもバリバリだったんでしょうけど・・・。

と、最初はビビッたんですが、聴けば聴くほど本当にかっこいいです。

Image from the booklet of "HANDSOME GIRLS"DL030-33


SET LIST(最終形) - 1978 North AMERICAN TOUR 6/10 - 7/26

1. Let It Rock / 2. All Down The Line / 3. Honky Tonk Women / 4. Starfucker / 5. When The Whip Comes Down / 6. Beast Of Burden / 7. Lies / 8. Miss You / 9. Just My Imagination / 10. Shattered / 11. Respectable / 12. Far Away Eyes / 13. Love In Vain / 14. Tumbling Dice / 15. Happy / 16. Sweet Little Sixteen / 17. Brown Sugar / 18. Jumpin' Jack Flash

その他レアな演奏曲
  "Satisfaction""Street Fighting Man""Hound Dog"

新作 『
SOME GIRLS』 から、タイトル曲 "Some Girls" と "Before They Make Me Run" 以外8曲もやってのけてるところが素晴らしいですね。その後も暫く唯一演奏されなかった、"Some Girls" も NS TOUR で遂に演奏されましたね。あと、サポートメンバーですが、普段はイアン・スチュアートとイアン・マクレガンだけですが、日によってはゲストがいて、ボビー・キーズのサックスやニッキー・ホプキンズのピアノというおなじみのメンバーから、リンダ・ロンシュタットとの "Dice" 共演(唯のバックコーラス)などあります。


良質音源

'78は最高のライン音源があります。隠密は同じ北米でも'75のようなスーパーなものはありません。しかし'78好きな方には十分楽しめる3つを紹介します。

1. ライン音源

2. 隠密音源

3. おまけ

 

date

source

grade

1

 ラジオショー音源

SB

EX+

2

 6/14 Passaic, NJ 

SB

EX

3

 7/6 Detroit, MI

SB

EX-

4

 7/18 Fort Worth, TX  rev!!

SB

EX+

 

date

source

grade

1

 6/17 Philadelphia, PA  

AUD

VG

2

 6/21 Hampton, VA  new!!

AUD

VG

3

 7/8 Chicago, IL

AUD

good

4

 7/24 Anaheim, CA

AUD

VG-

5

 7/26 Oakland, CA

AUD

good

 

date

source

grade

1

 10/7 Saturday Night Live

(TV)

EX-

なお、しばらく廃盤ながらもめでたく再発されたオフィシャル 『SUCKING IN THE '70s』 に、 7/6 の "When The Whip Comes Down" ( 1項 KBFH 音源の編集版 ) が'78ライブとして唯一収録されています。


1 .ライン音源

'78はライン音源で流出している演奏日は少ないのですが、流出してる音の音質は超最高です!

1KBFH音源・・ 最高音質なんですが、決定盤が入手困難

全30曲。音質は最高 Excellent。若干落ちるものも4曲ありますが、他はオフィシャル並です。
但し放送禁止用語まで入った特上で揃ったのは、後述する 『
HANDSOME GIRLS』 の出現からで、過去のブートでは、禁止用語は編集され、若干音質が落ちるものもありました(でも EX-)。
というわけで、これまたブートではいろいろあり、アナログ時代から 『
LACERATED』 やそれと同じスタンパーのものや、Outsider Bird Records(通称OBR)の 『CAN'T STOP ROLLIN'』 等が名盤として有名でした。しかーし・・・。と書く前にまずはCD時代での名盤について簡単な解説と収録データを表にして紹介します。

A: LACERATED IMP108 (VGP)

アナログ時代から有名なタイトル。えてしてブート名盤にありがちですが、このタイトルのCDもアナログ盤落としやらコピーやら色々あります。
ここで紹介するのは薄プラケース1枚CD。2枚組CDとかはお勧めできません。全部同じジャケなので紛らわしいですね。私の盤はジャケの内側にこれまたアナログブートの 『A SUMMER ROMANCE』 のジャケが印刷されてるやつですが、"MISS YOU" の最後で音がブレます。
'98年には、これと同内容の編集音源(放送禁止用語無し)がKTSから 『
JUST OUR IMAGINATION』 というタイトルで出ましたが、これよりも音は良いらしいです?

また、2000年、このジャケがカラーになって VGP から再発されました。裏ジャケも変わってます。
これは中身も変わっており、全体で5秒長くなってますが、こちらでは既発での "Miss You" の音ブレは解消されてます。でも非常に細かいですが、 "Just My Imagination" の55秒付近でのブレと最後の "JJF" 後の唐突な終わり方は変わってません。しかしまぁカラーになったというだけでアイテム派は買いでしょうか。なお、本盤は裏ジャケに収録データのクレジットが入りました。

B: JUST ANOTHER GIG MAG901401

6/29 Lexington を中心に収録した超高音質盤。
過去の名盤と呼ぶにふさわしく、暫く全く中古でもみかけず、96年に再発された時には売れまくり、更にGOLD盤まで出ました。でも再発盤はどうやら元音源からの2ndプレスではないようで、欠点がいくつかありました。大した事無いですけど。まぁこれは名盤ですが1曲目が"Respectable"というのはちょっと嫌ですね。
なお、1stと2ndの区別は見た目はジャケではわかりません。盤のデザインが違うのですが、簡単に見分けるには、盤の中央の無録音部分が銀のアルミ製のが 1st で、透明プラ仕様のが 2nd 以降です。


このAとBの2つを一緒にしたようなCDの 『CAN'T STOP ROLLIN'』 もあるのですが、アナログ名盤の名を語っただけのもので、音質的にも優位でないらしいので、私は未聴です。

さて、AとB両方買ってもラジオ音源の "Starfucker" を聴く事が出来ませんでした! これはその放送禁止の歌詞の為に、後述する 6/14 Passaic でのライン音源でしか聴けなかったのです。
しかーし1997年...

〜超絶決定盤〜
C: HANDSOME GIRLS TSP-CD-200-1/2/3/4 (LPサイズBOX 4枚組)

その "Starfucker" や、放送禁止用語までバッチリ収録で'97年に登場した最高傑作。LPサイズ BOX 入りです。Disc 3 & 4 に放送音源を収録。但し放送音源30曲中、音質の劣る4曲を除く26曲のみ収録。
ラジオショーの最高音質も勿論ですが、下で紹介するフォートワース完全最高音質によって、発売当時から一気に大人気となり、即品切れとなり、買えなかった人達が騒然となりました。こうした"本来あるはずの音"を発掘して、高音質かつ低価格で提供してくれる TSP は偉大でした。しかし、この偉大なる TSP はこれが原因で廃業に追い込まれたようです。

このTSPオリジナルはもう新品では勿論買うことはかなわず、当然中古に手放す人も少ないので、残念ながら入手は超超困難です。そうしたわけで、当然このコピー盤が出回り、オリジナルと同じジャケで厚プラケース入りの CD や、同 CD-R など何種類も出てます。そうしたコピーもまたよく売れて、2003年現在、まだ人気のようです。
ちなみに私はこの箱、火災時にぼろぼろになってしまいました(涙)。発売当時は二つ持ってたんですが、一つは当時知人に快く譲りました。。。
そしてその後、また手に入れました、、、いえ、正確に言いますと、その後手に入れたものはCDはシールドなれど箱にちょいダメージがあり、、、
その後もずっと箱だけが気になり市場を眺めていましたが、遂に2021年にこの値段ならというのを見つけて再再度購入し、ようやく綺麗な箱が戻ってまいりました!、、、って悲しい性なのよね、これ。

↓TSPのオリジナル4CD Box
           

D: HANDSOME GIRLS DL030-33 (縦長BOX 4枚組)

Cの再発なのかコピーなのかは分かりませんが、どうやらただのコピーだという説が超有力のこの盤、 DANDELION から TSP 再発シリーズの一環として98年に出ました。縦長 BOX 入り。
KBFH 音源部分は音質の劣る4曲追加の全30曲入りです。わざわざそれを目当てに買いましたが、それはアナログ落としでピッチも遅かったりしてちょっと残念。
その他にも隠密音源も追加されており、78年集大成という体裁になっています。1000セット限定とのことで、これまた TSP オリジナルを入手出来なかった方に結構売れたようです。というわけで、残念ながらもうこれもそれほど見かけません。


E:
HANDSOME GIRLS DPCD-09/10/11/12 (厚プラケース 4枚組)

TSPのコピー盤であるDandelion盤をコピーして、ダブリ音源をカットし、Disc 4のtrk.8以降に更にSNLやらおまけを詰め込んだだけの盤で、メインの音質自体はDandelion盤と全く同じ "EX" です。
こちらはDisc 1と2にKBFH音源を収録。
なお、そのおまけは
Disc 4
8. Street Fighting Man (6/14) / 9. Satisfaction (7/26) / 10. Don't Look Back (7/11) / 11. Beast Of Burden (SNL) / 12. Respectable (SNL) / 13. Shattered (SNL)

という盤ですが、お店で試聴したときは、Disc 4の"Tumbling Dice"に、Dandelion盤で聴かれた放送コードの"ピー"と"音揺れ"がない!と驚いたんですが、、、。
聴いてみると、Dandelion盤では1:55付近で放送コードのピーが入る部分はごっそり差し替え、ミックがメロディーを無視して荒々しく歌うところが聴かれません。2:28の揺れ部分も同じく他の部分と差し替えた、完全なフェイク。ここだけが特筆すべきところだと思ったのに、トホホでした(笑)
あと中に入っているDEVIL PRODUCTION作品の宣伝紙、"Hnadsome"と誤植してます。

という悲しいオチの盤でしたが、オリジナルで見られたダブリもないSB音源集に、更にSNLなどを詰め込み、音質も元が最高音質ですので、フェイクはあるもののコピーだと納得して聴けば悪くもないです。


なお、7/6 "-Dice" は放送音源では全てボーカルが一部オフになりますが、アナログ隠密盤ではちゃんと聴こえるそうです。

下の曲順表は C および D 『HANDSOME GIRLS』 Disc 3 と Disc 4 の収録曲順です。
なお、収録データは 『
HANDSOME GIRLS』 のクレジットが過去の定説を覆すものだったのですが、過去の定説を信じてこうでしょう。

1978KBFH 放送音源 -1
A:『LACERATED』 B:『JUST ANOTHER GIG
C:『
HANDSOME GIRLS- TSP
D:『
HANDSOME GIRLS- DANDELION = DEVIL PRODUCTION

D3

songs

date

place

A

B

C

D

備考

1

Let It Rock

7/6

Detroit

 

放送禁止アナウンス

2

All Down The Line

7/19

Houston

 

3

Honky Tonk Women

7/19

Houston

 

 

4

Starfucker

7/19

Houston

 

 

 

5

When The Whip Comes Down

7/6

Detroit

 

 

6

Lies

7/19

Houston

 

 

 

7

Miss You

7/6

Detroit

 

 最後の音揺れ無し

8

Beast Of Burden

7/19

Houston

 

 

9

Shattered

6/28

Memphis

 

 

10

Respectable

7/19

Houston

 

 

11

Just My Imagination

7/6

Detroit

 

 放送禁止用語

12

Far Away Eyes

6/29

Lexington

 

 

13

Love In Vain

7/6

Detroit

 

 

14

Tumbling Dice

7/6

Detroit

一部Voオフですが

15

Happy

7/6

Detroit

 

 

1978KBFH 放送音源 -2
A:『LACERATED』 B:『JUST ANOTHER GIG
C:『
HANDSOME GIRLS- TSP
D:『HANDSOME GIRLS- DANDELION = DEVIL PRODUCTION

D4

songs

date

place

A

B

C

D

備考

1

Hound Dog

6/28

Memphis

 

 

2

Sweet Little Sixteen

7/19

Houston

 

 

 

3

Brown Sugar

7/19

Houston

 

 

4

Jumpin' Jack Flash

7/19

Houston

 

5

Miss You

6/29

Lexington

 

 

6

Lies

6/29

Lexington

 

 

7

Beast Of Burden

6/29

Lexington

 

 

8

Shattered

6/29

Lexington

 

 

9

Just My Imagination

6/29

Lexington

 

 

 

10

Respectable

6/29

Lexington

 

 

11

Sweet Little Sixteen

6/29

Lexington

 

 放送禁止用語入り

12

Tumbling Dice

7/19

Houston

 

 

 

 

13

Happy

7/19

Houston

 

 

 

 

14

Brown Sugar

6/29

Lexington

 

 

 

 

15

Jumpin' Jack Flash

6/29

Lexington

 

 

 

 

26/14 Passaic, New Jersey・・ おなじみの音が大幅リニューアル

アナログ時代から 『GARDEN STATE '78』 等で有名な音源です。
ツアー開始3回目の公演地で、Capitol Theatre という3000人収容程度の非常に小さな会場らしいです。全曲ライン音源ですが、数少ない演奏だった "Street Fighting Man" は途中迄しか存在しないようです。ラインといっても、歓声など入ってない卓落としの音源で、ちょっと残念です。また特に後半ステレオ感に乏しく、ステレオも曲によって左右逆だったり、曲の頭で左右変わったり、チャーリーのキックのタイミングでリミッターがかかるのか片側の音がたまにオフになったりと、欠点がいろいろでした。
→ しかーし、VGP が2000年に改良盤を一度出した後、2001年に更に素晴らしいのを出しましたねー!歓声が入っていないのは勿論相変わらずですけど。

A: CAPITOL CONNECTION 』 RS7801114-5 (ジャケ上)
B: 『
OUT ON BAIL TSP-CD-0642-2 (ジャケ下)


最初にCDで出たのがこの名門 Scorpio の 『
CAPITOL CONNECTION』 でした。 最後の "SFM" が未収録。あまった所に1項で書いたKBFH音源を収録。結構ヒスノイズが耳につく、今となっては歴史的価値のみの盤です。中古でちょくちょく見ますが、そのためか高かったりします。ちなみに 1st から、ジャケがもっとオレンジっぽい 3rd くらいまであるようです。

次に TSP が出したのが下の 『OUT ON BAIL』。厚ケース仕様と薄ケース仕様の2種類あり。
既発盤よりは音質はいいですが、私はこの手のイコライジングは苦手です。"SFM" は途中から隠密に切り替わりますが一応完全収録。左右のチャンネルは曲によっては修正してますが、全部あってるわけではないです。あとところどころドロップするのも変わらず。そして残念ながらこっちはなかなか中古でも見かけません。そういえばこのジャケ、上で紹介した DANDELION や下で紹介する VGP とは違って反転しちゃってます。しかしキースのシャツはボタンが逆ですね、女性ものでしょうか。ミックのは普通です。
というわけで、この2つの音質は "very good+" 程度です。

C: GARDEN STATE 78 VGP-253

2000年 VGP リリース。アナログ復刻です。やっぱこのジャケはいいですね〜。
音は TSP と似た感じの音質でよれる所はほぼ同じですが、シュルシュルした歪みが無くなり、音の抜け、弾力感も向上してます。ただ、全編に渡り “サーッ” というノイズは若干入ってて、低音を上げるとブリブリと歪みます。曲間などをよ〜く聴くと、どうも一定周期でごくごく微かにボツボツ聞こえる所もあリ、アナログが元かもしれません。既発で問題のあったチャンネルはあってます。
後半ステレオ感に乏しくなったり、たまに片チャンネルがオフになるのは同じですが。最後の "SFM" の繋ぎは TSP と同じ隠密に切り替わります。

〜いまやこいつが決定盤〜
D:
OUT ON BAIL VGP-278

● Disc 1
1. Let It Rock / 2. All Down The Line / 3. Honky Tonk Women / 4. Starfucker / 5. When The Whip Comes Down / 6. Miss You / 7. Just My Imagination / 8. Lies / 9. Beast Of Burden / 10. Respectable / 11. Far Away Eyes / 12. Love In Vain / 13. Shattered

Disc 2
1. Sweet Little Sixteen / 2. Tumbling Dice / 3. Happy / 4. Brown Sugar / 5. Jumpin' Jack Flash / 6. Street Fighting Man / (Disc 2 7-14 & Disc 3... live in Fort Worth)

2001年 VGP リリース。『GARDEN STATE 78』 の2ndとしてではなく、フォートワースを付け足した3枚組でこのタイトルで出てしまいました。
既発とは完全に別ソースで "Let It Rock" の前の部分も既発より長く収録されており、既発で問題だった "SFM" もライン部分が30秒ほど長く収録されています。そしてなにより音質はもう既発とは一線を画す音で、既発にあったヨレ、ドロップ、歪みがなくなり、『
GARDEN STATE 78』 のような “サーッ” というノイズもないし素晴らしい!低音も粘りとしまりがあって、中高音は'78らしく刺激的ですが、既発ほどギスギスとはしておらず "Excellent"  の仲間入り!!まさにラフ&ワイルドなストーンズの演奏が堪能できます。強いて残念な点をあげればこの音源には歓声が入っていないことぐらいですかね。追加のフォートワース部分は 『HANDSOME GIRLS』 を持ってない方には嬉しいでしょうね。
というわけで、既発を持ってない方にも、持っている方にもお薦めの一枚です。

37/6 Detroit, MI・・・ 2007年新登場!不完全ながらナイス!

インターネットサイトWOLFGANG'S VAULTのビル・グラハム音源に、2007年に78デトロイトMasonic HallのSB音源がアップ!WOLFGANG'S VAULTで聴けるだけでなくトレントなどにも出回ったので、多くの方にもお馴染みかと。

この日のSB音源の一部はKBFHでFM放送されたため、ブートでは『LACERATED』や『HANDSOME GIRLS』などで "Let It Rock" "When The Whip Comes Down" "Miss You" "Just My Imagination" "Love In Vain" "Tumbling Dice" "Happy"の7曲が既出でお馴染み。なおTSP盤『HANDSOME GIRLS』はクレジットが間違っています。ついでに"When The Whip Comes Down"はめでたく再発されたオフィシャル『SUCKING IN THE '70s』に編集版が収録されています。

ということで、今回は残りの "All Down The Line" "Honky Tonk Women" "Star Star" "Lies" "Beast Of Burden" "Shattered"、そして "Sweet Little Sixteen" "Brown Sugar" "JJF" の9曲がWOLFGANG'S VAULTで新たに流出!!、、、と思いましたが!、、、聴いてみると残念ながらラスト3曲の "Sweet Little Sixteen" "Brown Sugar" "JJF" は既出の7/19Houstonからでした。ということでこのラスト3曲についてのクレジットは間違い。このWOLFGANG'S VAULTの音質は『HANDSOME GIRLS』より劣るため、この音源を使用したブートもラスト3曲の音質は『HANDSOME GIRLS』に劣ります。
ということですが、6曲も素晴らしいSBで流出したということを素直に喜びましょう!その流出した6曲もまたいかにも78らしくて素晴らしい!しかもこのラフなSBの音質がいかにも78という気分を盛り上げてくれます(笑)

ということで当日演奏された曲でいまだSB音源が発掘されていないのは "Respectable" "Far Away Eyes" の2曲だけではなく、"Sweet Little Sixteen" "Brown Sugar" "JJF"も加えた5曲ということに。ちなみに "Far Away Eyes"はアナログ『ABANDONED IN DETROIT』に隠密音源がありますが、今後の完全発掘に期待ですね。

さて、このSB音源はブートではいまのところ
 『ROLLING STONES '78』 (1CD)
 『CAN'T FORGET THE MOTOR CITY』(2CD)
 『KEEPING IT SIMPLE』(2CD)
と3種類出ています。もっと出るかなと様子を見てましたが、どうも出ないようですね。わたしは『KEEPING IT SIMPLE』しか買ってませんが他の盤も音だけ入手しました。

A:
ROLLING STONES '78 non credit (1CD)

1. Let It Rock / 2. All Down The Line  / 3. Honky Tonk Women / 4. Star Star / 5. When The Whip Comes Down / 6. Lies / 7. Miss You / 8. Beast Of Burden / 9. Just My Imagination / 10. Shattered / 11. Love In Vain / 12. Tumbling Dice / 13. Happy / 14. Sweet Little Sixteen / 15. Brown Suger / 16. Jumping Jack Flash
 trk 1-14 :  7/6 Detroit, MI
 trk 14-16 : 7/19 Houston, TX

元音源のやや速めのピッチを修正した上で、曲間の歓声をカットして1CDにまとめた盤。
一気に聴けるというメリットはありますが、個人的にはなんとなくカット部分があるというのは気が引けたりも。でも音質的にはこちらはややマイルドな仕上がりの
"EX-"。 

B: KEEPING IT SIMPLE non credit (2CD)

***Disc  1***
1
. Let It Rock / 2. All Down The Line  / 3. Honky Tonk Women / 4. Star Star / 5. When The Whip Comes Down / 6. Lies / 7. Miss You / 8. Beast Of Burden / 9. Just My Imagination
***Disc  2***
1. Shattered / 2. Love In Vain / 3. Tumbling Dice / 4. Happy / 5. Sweet Little Sixteen / 6. Brown Suger / 7. Jumping Jack Flash
Disc 1 trk.1- Disc 2 trk.4 : 7/6 Detroit, MI
Disc 2 trk.5-7 : 7/19 Houston, TX

さすがにネット流出音源そのままだからというわけか、2CDながら1500円とかなりの低価格でリリース。
こちらのピッチはネット配信音源と同じでやや速め。とはいえそんなに違いませんが。高音はこちらもやや抑え気味ですが『ROLLING STONES '78』よりはまだシュルシュルが耳につく"EX-"。
すべてデトロイト公演からとクレジットも間違っていますが、トラック分けもやや雑なところもあり、"Beast Of Burden"の頭に曲間のチューニング音のお尻が入ってしまってたりします。どうせラスト3曲も他の公演からの音源だったのでどうせなら "Respectable" "Far Away Eyes"も他公演から持ってきてもいいような気もしないではないです(笑)

同じく2CDで"Dancing In The Street"の冒頭掛け声からとられたナイスなタイトルの『CAN'T FORGET THE MOTOR CITY』(写真右)は、Masonic Hall以外のSB音源も入っていますが、それらは既にお持ちの方も多いでしょうね。

47/18 Fort Worth,Texas ・・これまたブツが見当たらない

この日の演奏は以前は 『SOMEWHERE IN DALLAS』 という、アナログとビデオ落としながらも結構貴重な音の入ってる CD の中で、ビデオ落としのモノラル6曲が聴けたのですが、これまた 『HANDSOME GIRLS』 によって、最高音質で全曲出現しました。ちなみにその6曲の映像は下のおまけで紹介している"SNL"のDVD-Rなどで観ることが出来ましたが、これまた2003年にもう少し綺麗な映像が出てきましたので、このコラムの中で紹介します。あとこの日は Doug Kershaw が "Far Away Eyes" にフィドルで参加しています。

〜オリジナルは超入手困難ですが決定盤〜
A: HANDSOME GIRLS TSP-CD-200-1/2/3/4 or DL030-33 (Disc1&2)

***Disc 1***
1. Let It Rock / 2. All Down The Line / 3. Honky Tonk Women / 4. Starfucker / 5. When The Whip Comes Down / 6. Beast Of Burden / 7. Miss You / 8. Just My Imagination / 9. Shattered / 10. Respectable / 11. Far Away Eyes / 12. Love In Vain / 13. Tumbling Dice / 14. Happy
***Disc 2***
1. Sweet Little Sixteen / 2. Brown Sugar / 3. Jumpin' Jack Flash /
(以降 別ミックス) 4. All Down The Line / 5. Honky Tonk Women / 6. Starfucker / 7. When The Whip Comes Down / 8. Beast Of Burden / 9. Shattered / 10. Far Away Eyes / 11. Jumpin' Jack Flash

というわけで、ラジオショーとあわせて、いかにこの 『HANDSOME GIRLS』 4枚組が素晴らしいもので、皆が地方の友人の分も含めて買い逃さないように東奔西走したわけがおわかりいただける事でしょう。コンサートをフルに最高音質で収録しているのは過去の音源では少なく、本当にうれしい限りです。演奏は結構よれよれの所も感じられますが、それはそれでいい感じです。
この4枚組のうち、7/18フルコンサート収録は Disc 2 の track.3 まで。"Lies" はやらなかったようです。そして4曲目以降が同音源の別ミックス(そんなに変わらないんですけど)。あと後述する VGP の 『
OUT ON BAIL』 にもこのフォートワースは収録されてます。

なお、DANDELION盤の Disc2 の追加音源は以下の3曲です。

12. Street Fighting Man 

1978/ 6/14 Passaic

 後述するTSPの 『OUT ON BAIL』 とほぼ同じでライン+隠密。

13. Satisfaction

1978/ 7/26 Oakland

 最終公演でのアンコール。隠密。

14. Don't Look Back

1978/ 7/11 St.Louis

 クレジットとは違って 7/11 隠密。前座のピーター・トッシュにミックが飛び入りしたもの。

〜こっちにも入ってます〜
B:
OUT ON BAIL VGP-278

● Disc 2
(1-6...live at  Capitol Theatre)
7. Let It Rock / 8. All Down The Line / 9. Honky Tonk Women / 10. Starfucker / 11. When The Whip Comes Down / 12. Beast Of Burden / 13. Miss You / 14. Just My Imagination /
Disc 3
1. Shattered / 2. Respectable / 3. Far Away Eyes / 4. Love In Vain / 5. Tumbling Dice / 6. Happy / 7
. Sweet Little Sixteen / 8. Brown Sugar / 9. Jumpin' Jack Flash

Capitol Theatre でも紹介しましたが、これの Disc 2途中以降はフォートワースが収録されています。こちらも最高音質。合計3枚で2つのコンサートを最高音質でフルに聴けるというのもなかなか便利な盤です。でも 『HANDSOME GIRLS』 を持っている人には、この部分は不要ですねー。


FORT WORTH 1978』 1DVD-R / Jointrip - 005
2003年に登場したDVD-R。
"Let It Rock" "All Down-" "Honky-" "Starfucker" "When The-" "Beast-"の6曲を、既発より向上して収録。音声もハンサムか何かからか、綺麗なステレオで、映像は最高ではありませんが、過去のドロップアウトやトラッキングズレが多かった映像よりはかなり綺麗になってます。おまけに従来のモノミックス版と、いろいろインタビューやら映像も詰め込んでます。これはなかなかいいですね。

NEW!!
〜2011年!まさかのオフィシャル・リリース!〜
SOME GIRLS - LIVE IN TEXAS '78

1. Let It Rock / 2. All Down The Line / 3. Honky Tonk Women / 4. Star Star / 5. When The Whip Comes Down / 6. Beast Of Burden / 7. Miss You / 8. Just My Imagination  / 9. Shattered / 10. Respectable / 11. Far Away Eyes / 12. Love In Vain / 13. Tumbling Dice / 14. Happy / 15. Sweet Little Sixteen / 16. Brown Sugar / 17. Jumpin' Jack Flash

2011年、蔵出しシリーズの一環としてまさかのオフィシャル・リリース!!ブートで観てたのとは大違いの美しさ!音はブートも凄かったですけど(笑)
これまた世紀のリリースは是非オフィシャルで!!その衝撃のニュースから各国版、アナログBOXの比較などなどの詳細は↓で。
http://atsuy.web.fc2.com/somegirlsliveintexas78/somegirlsliveintexas78.html
【ボーナス映像】
■ミック・ジャガー2011年インタビュー
■サタデー・ナイト・ライブからの映像
   *「トゥモロー」 - ミック・ジャガーとダン・エイクロイドのコント
   *「ビースト・オブ・バーデン」「リスペクタブル」「シャタード」のライヴ  
■ABCニュース「20/20」 - ザ・ローリング・ストーンズとのインタビュー
(ボーナス映像全て日本盤には日本語字幕付き) 


2 .隠密

残念ながら78年の隠密ブートは、ブート初心者の方にも広くお薦め出来るものではありません。その中でもお薦め出来るものといえば、これくらいかな。

6/17 JFK Stadium,  Philadelphia, PA
JFK STADIUM 78 VGP-336

Disc 1
1. Let It Rock / 2. All Down The Line / 3. Honky Tonk Women / 4. Starfucker / 5. When the Whip Comes Down / 6. Miss You / 7. Just My Imagination / 8. Respectable / 9. Beast Of Burden
Disc 2
1. Far Away Eyes / 2. Love In Vain / 3. Shattered / 4. Satisfaction / 5. Sweet Little Sixteen / 6. Tumbling Dice / 7. Happy / 8. Brown Sugar / 9. JJF

何年も前に出ると噂になっていながら、ようやく出た78JFK。初CDブート化です。ジャケも表裏共にアナログ同様で、表はやはりそのまんま反転ジャケ。ちなみに内ジャケは正しい向きの写真です(笑)

私はこの音、知人にアナログから落としてもらった貰った音だけを以前から持ってましたが、音源はそのアナログと同じですね。アナログ落しかどうかは、Rとの比較なので正確にはわかりませんが、ややギターがクリアになってるような気もします。さほど不自然に吊り上げたような感じもしませんし、マスターかより近いテープ落しでしょう。しかし長く待ちましたね〜このJFKのCD化!というわけで手放しで喜んでしまいます(笑)
この音源は78隠密の中では素晴らしい音です!音も近いし各楽器の音もしっかり拾ってて、周りもさほどうるさくない "very good"。たまーに飛行機でしょう、ゴーーッという音は拾ってて、手拍子などもそこそこ入ってますけど。
そして肝心の演奏も最高です。もうほんとにぶっきらぼうにラフな演奏してます。
この日は6/10から始まった78ツアー、シアター/アリーナクラスで4回やったあとの、初のスタジアムクラスでのコンサートで、78は曲順も色々試行錯誤されましたが、この日は "Lies" をやってません。でも "Satisfaction" をやってます!この"Satisfaction"がまた絶品! あとは "Shattered" の前のミックのあおりや、"Happy"が終わったのにキースがまた同じイントロをちょろっとやってしまったり、いろいろ面白いです。これは78好きな方にはかなり楽しめると思います。


6/21 Hampton Coliseum,  Hampton, VA
HAMPTON COLISEUM 1978 SV 0078A/B

Disc 1
1. Introduction - Let It Rock / 2. All Down The Line / 3. Honky Tonk Women / 4. Starfucker / 5. Lies / 6. Miss You / 7. When The Whip Comes Down / 8. Beast Of Burden / 9. Just My Imagination
Disc 2
1. Respectable / 2. Far Away Eyes / 3. Love In Vain / 4. Shattered / 5. Sweet Little Sixteen / 6. Tumbling Dice / 7. Happy / 8. Brown Sugar / 9. Jumpin' Jack Flash

2012年、CD初登場公演。このハンプトン公演は不完全盤アナログWHERE THE GREEN GRASS GROWSでしかブート化されていなかった日。
こちらはアナログでは欠落していた "Shattered" "Happy" をネットに出回った別音源で補填し、曲間のつなぎ方やピッチ修正を施してアナログノイズの除去も行った上でのリリース。
オープニングの "Let It Rock" の最初に遠くで立ち上がる歓声や、曲中でかすかに聴こえる歓声からして引き込まれるなかなかの隠密録音。さらに "Far Away Eyes" での口笛もなかなかいい感じ。"Brown Sugar" の出だしでの大歓声と手拍子なんてたまりません。
ということで周りはうるさくもないんですが、歓声が遠く、特に最初は演奏の音もダイレクトに伝わってくる感じでもないので、会場内で観衆と一緒に観ているというよりは俯瞰しているような変わった感じがする音ですが、演奏は "Miss You" あたりからダイレクトさがアップし、78年ものとしてはかなりいけてる "very good" 隠密。78で "very good" となると限られていますが、アナログ時代から良好音源として親しまれていた音源だけになかなかナイス。
それはともかく演奏はまさに暴走ストーンズ、素晴らしい!
この6/21ハンプトンでは、3つ前の6/15ワシントンから6/17フィラデルフィアJFK、そして6/19ニューヨーク公演とセットリストから外され続けた"Lies"がまた復活。その"Lies"にはアナログの周期ノイズが乗ってるのが惜しいですが、これまた素晴らしい。
ということで "Shattered" "Happy" では音質が一気に落ちたり、"Respectable" では一瞬途切れがあったり、ところどころでアナログノイズが乗ってるところもありますが、隠密慣れした方には全く問題ないレベル。
ただし、ハンプトンにこのジャケはどうも。あとジャケの文字が小さくて読みにくいってのもちょっと。


7/8 Chicago, IL
TIGHT DRESSES AND TAMPAX VGP-145

B2B ツアー初日と同じシカゴはソルジャーフィールド公演を収録。タイトルは "Sweet Little Sixteen" の歌詞からでアナログと同様ですが、音はアナログとは別音源。
このVGP 盤は、既発の 『
SPEED FREEKS』 より音質は向上し、音の広がりもあり隠密にしては良好ですが、演奏がちょっと引っ込んでるので "good" 程度ですね。でもピアノがよく聴こえて演奏も歓声も程よく入ってますのでなかなか楽しめます。そして何より貴重な "Satisfaction" が聴けます。でも"Beast Of Burden"が5分でぷっつりと切れちゃいますが。
そういえばVGPは、過去音源のタイトルはアナログから流用するのが好きですね。音質向上なら大歓迎です。

一方、こちらは2004年に登場した5枚組SATISFACTION GUARANTEED』 (VGP-378)
TIGHT DRESSES AND TAMPAXのリマスター版といったところですが、既発に比べるとまず演奏の音がかなり前面に出ており、高音が強めで後半はややヒスノイズが増えていきますが、既発の"good" をしのぐ "good+〜very good-"に向上しており、聴いた印象はだいぶ変わります。曲間もやや長くなってる部分があり、おそらく同音源別マスターのようですね。そしてもう一つ、既発では "Beast Of Burden" が5分間でぷっつり切れていたんですが、そこは全部同日別音源に差し替えられています。あと "When The Whip-" でイントロが切れてるのは既発と同じ。
あと1曲目は5枚目に収録できなかった "Don't Look Back" 。これは前座のピーター・トッシュにミックが飛び入りしたもの。しかし1曲目がこれというのはなんだか違和感がありますので、個人的にはどうせなら4枚目の最後にでも入れて欲しかったです。


7/24 Anaheim, CA
RETURN TO LIVER VGP-292

Stones Mania のphotograph の'78コーナーは f-toru さんご自身の撮影による 7/23 アナハイム公演の素晴らしい写真を堪能できますが、これはその翌日の同アナハイムスタジアムでの隠密録音。このアナハイム公演には内田裕也氏、渋谷陽一氏など著名人が観に行ってまして、ニューミュージックマガジンに内田裕也氏のミックインタビューとか載ってました。あと同じ雑誌だったか、たしか "Far Away Eyes" でサンダルがたくさん投げ込まれてる写真も。パンク時代全盛期にロックを観に来たのになんじゃいこりゃ、というどっかの会場でのブーイングが発端のようですが、やたらと流行ったそうです(笑)

さて、この音源はアナログでは全曲聴くには2タイトル必要でした。その一方の音源が元になっているようで、ジャケもそのアナログから。タイトルと内ジャケはもう一方から。ややこしい!(笑)
オープニングの音楽と花火から最後まで全部入っていますが "Let It Rock" の頭はほんのちょっと欠けてるように聴こえます。こちらは昔の参考資料によると、もう一方のアナログの特徴のようですが、持ってないのでわかりません。音は変なエコーもなく、団子にもなっていないし、聴きやすい良好音質ですが、たまに音が偏ったり小さくなったりします。あとピアノは聴こえにくいですね。音質は個人的には全然問題ないですけど、ブート初心者の方にはややきつい "very good-" 程度ですね。
しかし音質よりも演奏面の聴き所がありまして、ミックはかなり気合も入っているようですが、 "Honky Tonk Women" でキースとロニーがあわせられずロニーがやり直すというだらしないイントロと、珍しく入っているボビーのサックスがソロまでかます長い "Miss You" ですねー。あとこの日はニッキー・ホプキンズも参加しているようです。しかし "Let It Rock" の途中でも鳴る花火にはビビリました(笑)。

7/26 Oakland, CA
IN OAKLAND ON MICK'S BIRTHDAY VGP-269

これは2001年リリースされましたが、昔から 『ALL RIGHT RESERVED』 のタイトルでアナログや CD でも親しまれたオークランドスタジアムでのミックの誕生日、そしてツアー最終公演です。アナログ復刻が好きな VGP のわりには、これはタイトルを変えてますね。ジャケと音源は既発 CD と同じですけど。
これは初めの音楽から入ってて嬉しいんですが、手拍子歓声もまぁまぁ入ってて、マイク位置が不安定なのか遮られるのか、音は遠くなったり近くなったりと落ち着きません。近く聴こえるときはかなり良好ですが、どうも安心して聴けません(笑)。というわけで "good" 程度でが、隠密慣れしてる方には問題無しです。

しかし演奏はさすが最終公演、なかなか素晴らしく、貴重な "Satisfaction" もシカゴより更に速くてかっこよく (未CD化の JFK には面白みで劣りますが)、この日も参加しているボビーのサックスはいつものように "Miss You" でもいい感じですが、この日はやはりスペシャルなんでしょう、 "Beast Of Burden" でも吹いてます。というわけでなかなか私は楽しめました。

他には、6/10 Lakeland と 7/1 Cleveland のWE AIN'T SUGAR、6/15 Washington のFAR AWAY WASHINGTON、7/21 Tucson の リンダ・ロンシュタットと Dice で共演したLET THE JUICE PUMPINGなどなど。
しかし結局 VGP ばっかりですね〜(苦笑)。まぁ隠密好きな方には問題ないですが、この程度にしておきます。


3. おまけ... Saturday Night Live

さて、そのSNLですが、日本では98年にスカパーでも字幕付で放送されました。

SATURDAY NIGHT LIVE 1978』 1DVD-R / Jointrip - 008
←これは日本で放送された、 "Beast Of Burden" "Respectable" "Shattered" 、ミックのインタビューコント、ビル・マーレーとジョン・ベルーシ、そしてロニーとチャーリーが出てるチーズバーガーコントも入った完全版(日本語字幕つき)と、おまけにPeter ToshとMickの "Don't Look Back" を収録。2003年リリース。
これは宣伝文句にあったように確かに超超最高画質です!ただし、ずーーーっとメーカーロゴが右上に入ってるのはどうしても嫌ですね(笑)。おまけの"Don't Look Back"には入ってないなー、と思ったらやっぱり途中に入ってる(涙)おまけの音はちょっとチリチリしてますが映像はやはり綺麗ですね。
でもこれは未放送のリハーサルが入ってないのが惜しい! リハも綺麗に見てみたいですが、無理というわけで入れてないんでしょうか。というわけで綺麗でいいんですけど、ロゴとリハの件で"最高"とまではいかないですね。そして冷静に考えると元々TV放送したものだし、リハなどの貴重な映像もなく、普通に録画したものをお持ちの方には全く不要ですね。

→こちらはその以前から映像老舗の某店でリリースされていた DVD-R SATURDAY NIGHT LIVE』 。こちらの画質はやや劣化が見られ最高とはいきませんが、まぁまぁ良好です。
このDVD-Rにはおまけで78年の7/18フォートワースでのライブ映像も収録されています。これは2003年に出て、7/18のコーナーで紹介している DVD-R よりは劣化した映像です。そして'79年の New Barbarians の Largo でのライブから "JJF" も収録されてます。今となってはそのおまけだけですかね、貴重なのは。

どっかリハも入れて綺麗なの出してくれないでしょうか。

追記
その後、オフィシャルの
SOME GIRLS - LIVE IN TEXAS '78』にミックとダン・エイクロイドのコント"トゥモロー"とスタジオライヴ3曲が収録されました。ハンバーガー・コントは残念ながら入ってませんが、めでたしめでたし。


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