Promotion Video

Part.3 - in the 80's-1

Emotional Rescue Version.1
1980 single - from “Emotional Rescue”
 
“Emotional Rescue”関係の PV は80年4月下旬にN.Y.で撮影されたようです。
LPジャケも変わった手法ですが、サーモグラフポスターがついていたように、エモレス PV といえばまずこのサーモグラフィーバージョンですね。音は元は official 音源なんですが、通常バージョンよりは短く、そしてそれより1分20秒短いプロモ7"シングルよりは長いです。ただ、最後の最後の方で official 音源には無い "You will be mine everynight" ってボヤクように歌ってる部分が挿入されてます。でもいつも頼りにしているホワイトブックには載ってません。
さてこのビデオは、ミックの横顔とキースが映っている映像が多用されてます。ところどころでひいたアングルとかが映りますが、もうなにがなんだか。動いている映像と違ってこうして画像で見ると、わかんないですね。なお、今回は奮発してビルのアップを掲載しております(笑)!

Emotional Rescue Version.2
1980 single - from “Emotional Rescue”
 
こちらは滅多にお目にかかれないスタジオバージョンです。実は私の持っているビデオは、豪州 RAGE の汚い映像のブートビデオなんで、ここの画像は version.3 の "Video Rewind" から、 version.2 と同じ映像部分を使ってます。この音はこれまた違った編集バージョンで、プロモ7"シングルよりも更に短く、3分53秒程度しかありません。 version.1 での追加歌詞は入ってません。
ここではミックとキースも笑顔で絡み、のびのびと演奏してます。そしてミックのダンスも軽やかで爽快感を感じさせてくれます。そんなに爽やかな曲とは思いませんが?。そして一発勝負のハンドカメラ撮りって感じですが、カメラワークも下から上、右から左、そしてぐるっと回ったりと滑らかで、ミックの下半身後姿をステップに合わせるように揺れて撮ったりと、画面にひきつけてくれます。あとボビー・キーズの姿も見上げるアングルで映っており、なんかかっこいいです。これは是非綺麗な画像で楽しみたいものの一つですね。
その後2013年6月、オフィシャルYouTubeにめでたくアップされました!

Emotional Rescue Version.3
1980 single - from “Emotional Rescue”
これは PV として本当に存在するのか不明です。が、怪しいものは紹介する、というスタンスなので載せました。
これは version.1 と 2 を継ぎはぎしてます。つまりサーモグラフィーとスタジオが入り混じります。前述したように "Video Rewind" に入っているのですが、そこに収録されているものは2分30秒程度の極端に短い編集バージョンです。もっと長いバージョンが PV として存在するかは残念ながら私は知りません。

She's So Cold
1980 single - from “Emotional Rescue”
 
"Video Rewind" にほぼフルで入ってますね。この歌には“God Damn” version とそのセリフを消したものがありますが、映像では思いっきりそのセリフを叫ぶバージョンしか見たこと無いです。音は official 音源と全く同じですが、ピッチがやや速く、最後のフェードアウトは短くなってます。
全員黒を身につけていたエモレスとは対照的に、真っ白な小部屋でミックは赤、ロニーが青、チャーリーが黄と原色豊かな中、キースは豹柄!ビルはパッとしない色・・・。それにしてもキースのアクションは派手で、おまけにロニーと楽しそうにジャレ合い、ミックも歌詞にあわせて表情やアクションをキメてくれ、元気溢れる一本です。昔ストーンズ聴いてすぐの頃これを見たとき、そう、まだ PV とは生演奏の収録だと思ってた若い頃、キースが勝手気ままに弾いてるので、ところどころで何を弾いてるのかさっぱりわからなかったという思い出があります(笑)。また、楽しいロニー、爽やかに変身したチャーリーも堪能できますね。どうやらミックははっきり歌詞を覚えていないのか、カメラのすぐ上を見てる場面が何度かあります。

Where The Boys Go
1980 - from “Emotional Rescue”
 
ガーン、このビデオ、まともに見れるのは MTV で Voodoo 特集をやった時の15秒分くらいしか持ってなかった(笑)ブートビデオでもこれが入ったのは見かけませんね。とりあえずこれもまたサーモグラフィーです。
が、これもオフィシャルYouTubeに! 

Start Me Up
1981 single - from “Tattoo You”
 
大ヒットアルバム “Tattoo You” の PV は81年6月から7月にかけて収録されたようです。それにしても第1弾シングルのこの PV は...はっきりいってエグイ。
なんとミックのエアロビ風ダンスからはじまり、ミックの移動にあわせてぬーっとキース、ロニーが画面端からアップで登場。ミックの格好もエグイですが、寝起きのようなキース、髭を生やしたロニー、真っ黒なスタジオ、清潔感のかけらも伺えません。コーラス唄うキースの姿にぞっとしたのは初めてです(笑)。ストーンズを知らない友人にみせるためのビデオには絶対入れられません。チャーリーの笑顔が何度か映るのは好きですが。
音声は official と同じ。ちょっとピッチは遅いですかね。

Wainting On A Friend
1981 single - from “Tattoo You”
 
これは人気の PV で、"25x5" では効果的に使われ、"Video Rewind" にも部分収録されてますね。7月2日にグリニッジ・ビレッジのセント・マークス・バーを使って収録。音は official 音源と同じです。
アパートの前で歌を口ずさみながら誰かを待つミック。誰を待ってるのかはすぐにわかりますが、キースが通りをフラフラ歩いてきます。そうして、立ってるのに飽きて階段にしゃがんだミックのもとに、キースが辿り着いて抱き合う二人。ここまでだけでもう感動モンです。バーに着くと他のメンバーがもういて、キースはビールを一口飲んでからロニーと乾杯。もう歌は後半になってますが、ミックの歌にのってきた所で、店の奥でみんなでちょろっと演奏して終わり。上着をさらっと脱いでギターを手にする姿が粋です(笑)
この PV は、仲のいい2人とその仲間って感じに(むりやりだけど)心あったまるのは勿論、演技というよりは普段通りのような感じの粋なキースが最高ですね。

Hang Fire
1981 US single - from “Tattoo You”
 
おそらく“Start Me Up”と同日収録でしょう。音は official と同じ。
アルバムジャケのミックの刺青ポスター(ミックの頭は全部入ってる)ドアップから始まります。こちらの演奏スペースは広くはなく、ミックもキースもだいたい定位置にいます。一度ミックはセット入り口まで行き、自分のポスターにキスしてます。そんなシンプルな映像ですが、ミックの振りが不自然に繋がるところがあり、やっぱ1発撮りではないようです。あまり特記は無いですが、この頃の黒テレキャス、カッコイイですね。

Neighbors
1981 - from “Tattoo You” (US single - B side of "Hang Fire")
 
音は official と同じ。放送コードに引っかかる時期もあったそうですね。
構成はベタです(笑)。アパートの一室でストーンズは演奏してて、部屋に貼ってる破れかかったポスターはジャニスかな?そして隣人達 (Neighbors) の様子がちらほら。太極拳、娼婦、ネグリジェ姿、などなどに混じり、バラバラ殺人らしき映像も(画像4)。まぁたいがい変な隣人達ですが、部屋で演奏してるのもなんですね(笑)

Worried About You
1981 - from “Tattoo You”
 
これも音は official 音源そのまま。なお、このアルバムは過去音源を練り直した産物なんですが、この曲は77年にライブ演奏されたことがあります。
真っ暗なスタジオの中でミックがキーボードを弾きながら歌い上げる姿から始まり、立ちあがった後はずっとキースが横にいます。他のメンバーはギターソロでロニー(音はほんとはウェイン・パーキンス?)、そろそろいくかとスティックまわしから叩き出すチャーリー、など数回映りますが、毎度ながらカメラを見ないビルは一度だけです。
張り裂けそうな気持ちを押さえながらも熱唱したミック、その肩にそっと手をかけるキース、という綺麗なシーンで終わります。

Going To A Go Go Version.1
1982 single - from “Still Life”
81年のツアーを収めたライブアルバム “Still Life” からは2曲シングル・カットされました。その PV 映像は遂に本物ライブからで、共に キースの誕生日である81年12月18日の Hampton での屋内ライブの中継放送映像が基本となってます。この曲の official 音源は12月9日なので、音はアルバム/シングルとは別物です。
この version.1 はライブ映像のみの構成で、派手なアロハシャツを着たミックが中心の映像になっており、ステージ両翼を使いきって、左手をやたらと突き広げたりお尻振り振りのミックが堪能できます。他のメンバーもところどころで映っており、この演奏中ではないですが、カッコいいショットや、ロニーの2本タバコなどの面白いショットもちょろっと入ってます。しかしこの時期のキース、最高にカッコいいっすねー!
あと中継放送映像が基本と書きましたが、ステージ上からの後方ショットが多かった放送と違い、この PV は正面横からの映像を多用し、盛り上がる客席もよく映ります。そして画面分割によってミック画像の2重、3重や、ミックとキースのショットなども映してます(画像4)。また音は、アーニー・ワッツのサックスが放送では良く聞こえましたが、はずした音が多いせいでしょう、聞こえにくく処理されてます。それ以外はライブそのままの音だと思います。

Going To A Go Go Version.2
1982 single - from “Still Life”
 
(私はこのビデオはまともなのは米 VH-1 の NS Tour 特集のブートビデオでしか持ってなく、ロゴやらチケット電話購入のテロップとかいっぱい入ってて見にくいですがご勘弁を。いつかは綺麗なのを入手して差し替えたいですね)追記:その後ブートDVDR 『VIDEO COLLECTION』 で確認できました。

こちらも version.1 のライブ映像が同様に流れますが、ところどころでストーリー性のある映像が挿入されており、 PV らしい仕上がりです。ここではその、たまにちょこちょこ入る部分のみを紹介します。
まず一人の男がチケットを買い、なにやら不思議な所に入っていきます。男の顔は映りません。通路では籠入りのショーダンサーが踊る不思議な空間。そしてさらに奥へと男は進んで行きますが、ここでは画面分割により、コンサートでお尻を振るミックが左、そして右側にはその男が同じくお尻を振りながら奥へと入っていく映像になります(画像3)。なんとなくもう誰だかわかりますね。奥の扉を開け、狂乱する群集を前に嬉しそうな男、そう、ミックです(画像4)。そこはノリノリで喧騒としている観衆がひしめき合う前で、スクリーンにストーンズのこのライブ映像や、籠入りダンサーが映し出されるという、ライブハウスのような妖しい空間でした(画像5)。テロップが邪魔でよくわからないですね・・・。
ということで、ライブ映像とこのストーリー映像の混合映像がこの version.2 です。音は version.1 同様です。

Time Is On My Side Version.1
1982 single - from “Still Life”
こちらも Hampton 映像から。 ofiicial 音源も同日なのですが、そちらはミックとキースのボーカルは差し替えられてます。しょっぱなでいきなり歌詞が違うので分かりやすいですね。
さて、この version.1 はライブ映像のみで構成されており、 ofiicial 音源と違ってミックの声はちょっと低めで、見た目も汗を掻きお疲れです。まぁコンサートでのその前の曲は、ミックが客席を駆け巡る “Let Me Go” だからですね。その後上着と帽子を羽織り、マイクスタンド前で汗をタオルでふく所からスタート。81は全体的にキースのギターは聞こえにくいのも特徴ですが、この PV ではギターソロ部分はキースのワンショットで音も特にデカく中央で鳴っており、気持ちいいっす。また、コーラスの合間にウィンクするキースもなかなか。まぁ基本的にこの2人ばっか映る PV ですね。

Time Is On My Side Version.2
1982 single - from “Still Life”
こっちは装飾&歴史バージョン。いつから放送され始めたのか定かではありません。
ピアノの上から帽子を手に取るミックの映像で始まり、出だしイントロのキース映像になったと思うと画面がアート効果がかかって止まり、回りにメンバーの顔、キースのギターショットときてミックの顔まで時計回りに浮かんだところで中央がミックにかわり(画像1)、全面に広がって歌が始まります。その後はライブ映像が続きますが、正面上方からのショットが多かったり、スローモーション?のような処理やフェード切り替え、アート効果などがちらちらと使われて、全体的にかなり version.1 とは異なります。またコーラス部分では昔の映像が2人の間に割って入ってきます(画像2&3)。そして最後のコーラスで3度繰り返される "Time, Time, Time, is on my-" の最初ではその "Time" 毎に左から右へ昔の映像がパパっと切り替わります(画像4&5)。そして3度目には60年代の客がミックのバックに映ります。手を振る女の子(今はもう・・・)、確か "25x5" にも入ってますね。で81映像に戻って終わります。
歌にキチンと合わせて、映画とはまた違う手法で歴史を感じさせてくれる一本ですね。

Time Is On My Side Version.3
1982 single - from “Still Life”
 
こっちも装飾&歴史バージョンですが、発売当時はこれが流されたそうです。(thanks to ゴッチさん & btrさん)
これも基本はハンプトン映像とミックスですが、 version.2 よりももっといろいろな映像が挿入されています。映画と同じく小さい頃からの変遷写真(画像1&2)から、60年代の白黒のテレビ映像、69年ハイドパーク、70年代ライブ、他の PV 映像、事件記事などなど。写真は 「THE FIRST 20 YEARS」 収録の写真が多く使用され、当時は発表されていなかったベガバン・トイレジャケットも登場しています。
最初これを見たときは不思議だったのが、ベガバンといい、JJF の PV 映像など、アブコ時代のものが入っている点。アブコ時代の版権ものがどうして?と思いましたが、紛れも無くこれは発売当時の PV です。

Shattered
(1981 Hampton Live) - for promotion of “Jump Back”?
ここから3曲は上と同じく12/18 Hampton のライブから。恐らくベストアルバム “Jump Back” 宣伝用に出まわったものだと思います。でもこの "Shattered" は “Still Life” 収録の音そのものです。
この PV 映像も放送のものとはかなり違います。こっちはキースが聞こえにくかったり、大振りキックが映ってなかったり、ロニーのアップがやたら続いたりするんで、個人的には放送のほうが好きですが。コンサートでは4曲目なんでまだミックは上着を着てます。

Brown Sugar
(1981 Hampton Live) - for promotion of “Jump Back”?
これも Hampton。ミックは赤のタンクトップシャツを胸まではだけてます。一方のキースは破けた(切り刻んだ)シャツ。ロックしてます。
さて映像ですが、せっかくの PV なのに残念ながらこれは放送と全く同じです。なにが残念かというと、せっかくの "イェー x3・フー!" でミックが跳ぶところが画面の隅っこで一瞬しか見れない点。まぁカッコイイ映像であることは間違いないですが。

Satisfaction
(1981 Hampton Live) - for promotion of “Jump Back”?
 

 
これはもう超有名な “ギターで殴る” です。"Video Rewind" でもこの部分は出てきましたね。
アンコールのこの曲ではミックは英米マントを羽織って登場し、途中で上方から風船が落ちてくるという仕掛けになってます。その風船が落ちてきた頃、ステージ向かって右袖から左側にファン?が走って乱入してきて、またミックとキースのところまで駆け戻ってくるんですが、いきなりキースはギターを掴んで、バットよろしくそいつに逆に殴りかかります!!(爆)ギターで殴って足でけり入れときながら、そいつが逃げるとさらりと何事も無かったかのように演奏を続けるキース。いやー、たまらん(笑) こりゃ必見ですね。
というわけでこれも放送と同じなんですが、チャーリーの味のあるドラミング等なかなか見どころはあります。この 81 Hampton のコンサートは長短2種類ありますがブートビデオでも出回ってるので是非。
そういえば、この頃まではキースとミックのアイコンタクトがちらほらと見れます。

・雑感
映画 “Let's Spend The Night Together” のビデオで動く彼らを始めて見た私にとっては、一番映像的にしっくり来る時代です。しかしこうして書くと、ただのミーハーだというのが自分でもよくわかりました(笑)
ところで “Start Me Up” の Hampton バージョンって PV でありましたっけ?



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