Promotion Video

Part.2 - in the 70's

Brown Sugar
1971 single - from “Sticky Fingers”
 
ローリング・ストーンズ・レーベル初のシングルですが、これはプロモなんでしょうか?TV "Top Of The Tops" 収録ライブで、曲の頭に入るカチンコ表示によるとどうやら1000曲?記念のよう。シングル発売前の71年4月15日放送。
本当に客がいる前でのスタジオライブのようですが、ライブはボーカルだけ。ミックは腕を交互に突き出すアクションを決めたり、途中で帽子を取り、マイクスタンドを抱えたりと、すっかり曲に慣れてる様子。シングル発売が遅れたものの、ライブでやりまくってたせいでしょうね。逆に他のメンバーはあまり見せ場は無し。
また、この曲ではビルが珍しく、向かって一番左端にいます。そしてボビーでは無く、黒人サックスプレーヤーもいますが、誰なんでしょうか?
しかしキースのシースルー・アンペグを弾く姿、かっこいいですね。

Angie version.1
1973 single - from “Goats Head Soup”
 
オフィシャルでは、"Video Rewind"に入ってます。
“Goats Head Soup”からのビデオ4クリップは全て73年7月17日ロンドンにて収録のようで、"Don Kirshner's Rock Concert"で初ON AIRされました。
この"Angie"はボーカルのみライブ、演奏はストリングス無しで、微妙にofficial音源とは違います。
MK.1というカチンコ表示と、女性の"MK.1、Take.1"という声が入る映像もあるので、こっちをversion.1としましたが、なんか疲れ気味なのと、最後にスタジオを花びらだらけにするので、ここでのversion.2の後に収録されたのではと思います。
こちらはキースとミック・テイラーが並んでギターを弾き、ミックはその横で座って唄ってます。ギターネックとミックの胸には花がさしてありますが、顔が疲れて髪もぼさっとしてて、花がかわいそうなことになんか場違いに見えます(笑)

Angie version.2
1973 single - from “Goats Head Soup”
 
オフィシャルでは25周年ビデオ"25X5"に部分挿入、"ロック映像年間 '73"にフルで入ってます。
このバージョン2は、ミックは別の衣装で白い帽子をかぶり、立って唄っており、ミック・テイラーがピアノを弾いているバージョンです。ビルはチャーリーの前であぐらを組んで座っているようですが、殆ど映りません。キースは向かって左手に座っているようで、ピンでしか映りませんが、その恍惚とした表情がグッドです。妙に細長い鼻の穴も見れます(笑)

Angie version.3
1973 single - from “Goats Head Soup”
これはその昔、日本はNHKで放送されたものですが、ドンカシュでもこれが放送されたのでしょうか?
これは version.2 映像だと思って侮っていたら微妙に違います。同一 version で別テイク、という呼び方がふさわしいのでしょうが分けちゃいます。BERO CITY で紹介されているのはこちらです。
まず最初のキースが映らないんですが、番組タイトル画像のせいだろうと思いきや、このバージョンは、ミック以外のメンバーのショットが大幅に差し替えられてます。 version.2 との比較をすると、16秒でのキースの手、45秒でのビルのアップ、1分28秒でのテイラーのアップ、2分10秒からのテイラーピアノ、2分25秒でのキース(上の画像5)、2分51秒でのチャーリー、4分での鼻の穴が長細いキース、以上の部分で、全てミックが映ってます。
というわけで、ミック以外で映るのは、上の画像1での最初のシーンを除くと、画像2のチャーリーと、 version.2 では入ってない、ピアノを弾くテイラーの指先が一瞬2分38秒で映るだけ。この映像だと誰がピアノかよくわかりません。まさにミックスペシャル!!
この version は、公開後ボードにて別バージョンがあるとご指摘頂き気がつきました。(thanks to ゴッチさん)

Silver Train version.1
1973 - from “Goats Head Soup” (single - B side of "Angie")
 
ボーカルは official 音源と歌詞も違うとこがありますが、完全なライブではないようです。
これと次の2曲はミックのメイクが凄い!ほとんどオ●マ状態だけど、テンションはめちゃ高く、何度も腕を突き出したりと、まさに train の力強さが伝わってきます。初めて見たときはあまりのカッコ良さにシビレました!まぁ曲自体が大好きなんで無条件でお気に入りなんですが、なんてったって、ミックとキースの1マイクボーカルが何度も拝めるのが素晴らしい!ミック・テイラーのスライド、ミックのハープシーンも見れます。一度でいいからライブで見たい...。
あとこのビデオ、演奏のピッチが速いんですが、よけいカッコいいですね。そしてこのミックの衣装、"Video Rewind" で着てる衣装と同じなんですが、10年たっても同じのが着れるんだろうか?

Silver Train version.2
1973 - from “Goats Head Soup” (single - B side of "Angie")
これまたNHKでやったやつでちょびっと違います。豪州 RAGE Special もこっち。
20秒付近ではビルのアップではなく、ビルとキースの二人が映り(画像1)、続くテイラー、キースのアップ画面は無く、かわりに30秒でテイラーが一瞬映ります。そして2分15秒付近からのキース、そしてテイラーのせっかくのスライドソロのアップ部分の映像(version.1の画像4)が、よく見えないショット達です。また2分40秒ほどからは、別のアングルでチャーリーが映っており、こっちのほうがミックが邪魔じゃないですね(画像2)
2分52秒付近のテイラーはギターだけだった version.1 とは違い、逆に上半身が顔まで映ってます。3分27秒ではビル、テイラーは映らず、ハープを吹き出したミックだけを映してます。そして3分35秒付近ではキース、チャーリーと順に映ってた version.1 とは違い結構長いテイラーショットです(画像3&4)。そして3分47秒付近のビルアップはまたもキースとの2ショットに差し替え。そして最後唄い終えた後、スタジオ天井ライト上方ではなく、こっちは全体ショットでミックがガクッと肩を落とします(画像5)。ふー。

Dancing With Mr.D. version.1
1973 - from “Goats Head Soup”
 
ここまでの4クリップが同一スタジオ収録で、73年7月17日らしいです。この曲はボーカルは official 音源と違いますが、曲自体も中盤の構成がちょっと違います。
始まってしばらくは、どぎついミックの顔面ドアップが続きますが、カメラが切り替わってなおびっくり。キンキラ金の衣装だー。ひぇー、しかしかっこいい!。ステージにはスモークがたかれ、ライトとの効果が曲にぴったりの雰囲気を出してます。後半はミックがくるくるダンスをするカットで終わり、他のメンバーはあまりアップになりません。が、まだ映ってる方でした。
実はこちらが他のメンバー映像との差し替えおよび撮り直しバージョンだったようです(次を参照)
この時代が大好きな私は無条件でカッコイイ、としか表現できず、ただ見とれるだけです。が、殆ど映らないものの、曲調とうらはらにコーラスをキースとさわやかな笑顔で唄い、可愛い帽子をかぶってるミック・テイラーは絶対変だ。

Dancing With Mr.D. version.2
1973 - from “Goats Head Soup”
これもまたまたNHKで放送された奴で、version.1 とは結構違います。豪州 RAGE Special もこっち。
1分6秒のビル、1分12秒のテイラーとキース、1分26秒のチャーリー、続いてテイラー、キース、などなど他のメンバーのアップが全く映りません。というわけでこれもミックスペシャルです。
しかも明らかに違う映像があります。それはまず1分43秒から2分22秒付近まで。こちらは version.1 とは違うミックのアップの後、カメラがひいた映像になりますが、スモークだらけでろくにミックも見えません(画像1)。アップ以降のスモークだらけは version.1 では他のメンバー映像に差し替えられているようですね。その後もちょっと違い、こちらでは素敵なミックのヒップダンスが余計に見れます(画像2&3)。また、 version.1 では最後の方ではミックがマイク無しで最後まで踊ってますが(version.1の画像5)、こちらはマイク入りでライブで歌い、おしりのアップも映ってます(画像4&5)。この時のボーカルはそのまま version.1 で流れてます。
というわけで、スモークの件もあり、こっちが先に撮ったテイクでしょうね。でも便宜上 version.2 としました。

It's Only Rock'n Roll
1974 single - from “It's Only Rock'n Roll”
 
いよいよテイラー最後のアルバム “It's Only Rock'n Roll” からこれら3曲はまたしても "Don Kirshner's Rock Concert" 関係で、74年7月、NYにて収録。
これはテントの中が泡だらけになっていくという、超有名な遊び心溢れるビデオ。 "Video Rewind" "ロック映像年鑑'74"、そして "25x5" には部分的に収録されてますね。
チャーリーが座ってるのを忘れてた、との事ですが、どんどん泡を要求するミック。3番目の画像付近ではチャーリーが遂に泡に埋もれ、手だけが出てる状態になりますが、助けを呼んでるというよりも、楽しんでるのか、くるくる両手スティックまわしを見せてくれます(爆)。最後はテントじゅう泡だらけになって脱出。
そういえばミックはマイクを持ってませんが、ボーカルは official 音源とは違います。

Ain't Too Proud To Beg
1974 single - from “It's Only Rock'n Roll”
 
きっついメイクのせいで、ミックの目が外よりに見えてしまいますねー。昆虫っぽいというか...。
これもボーカルはライブで、コーラスはマイクスタンド2本に分かれて前半ミック・テイラー、後半キースも唄い、共に結構聞こえるのが嬉しいです。このビデオでミックが絡むのはキースだけ。2番目の画像は別々のマイクで唄ってますが、まだ1マイク唄法もやってます。最初から床には緑と赤のバルーンが置いてますが、最後に膨らんで終了。

Till The Next Goodbye Version.1
1974 - from “It's Only Rock'n Roll”
 
ここまでの3曲が同収録で全てボーカルライブです。ただ、TVで聴いてるせいかもしれませんが、アコギが良く聞こえますね。私の持ってる映像自体、コンディションはあまり良くないのも影響してるかも。
こちらのバージョンは、ミックがギターを弾いてて動かないこともあり、最初にカメラが正面まで回り込んだ後は、ミックのアップか、上からの映像だけで、他のメンバーの表情はわかりません。これは曲がシンプルなだけにセットもシンプルで、床のシートが風でなびくくらいです。そこがまたこの曲らしいですね。

Till The Next Goodbye Version.2
1974 - from “It's Only Rock'n Roll”
 
当初 version.2 の存在に気づいてませんでしたが、version.1 で、“他のメンバーの表情はわかりません”と書いたところ、別バージョンの存在を教えていただきました。こちらもAngie version.3同様、昔 NHK で放送されたテイクです。持ってるくせに覚えてませんねー、私も。(thanks to btrさん)
基本は version.1 と全く同じなんですが、ミックしか映らない version.1 と違って、他のメンバーのアップもちょこっと映ります。まず1分50秒からのコーラス部分で、なんとビルから順に各メンバーのアップ(画像1〜4)が映り、3分45秒からはチャーリーとビル、キースとテイラーの2人づつを収めたアップが入ります。そう、これぞこの時期の歯欠けのキースです。そして4分からちょっとの間、 version.1 と同じく上からの映像に、スライドのアップ映像がうっすらと2回フェードインされます。ちょうど version.2 でのその画像5と、 version.1 の画像4がほぼ同じタイミングなのですが、見分けにくいですね。向かって右側のキースの足元からチャーリー左側にかけて、スライド・バーがうっすらと見えますか?
というわけで、こちらは version.1 の別テイクという表現が適切でしょうか、 version.2 として挙げておきます。

Fool To Cry
1976 single - from “Black And Blue”
 
いよいよロン・ウッド時代に突入。“Black And Blue” からの4曲は "Top Of The Tops" がらみで76年4月27日、フランクフルトで撮影されたようです。
ミックは長い髪をなびかせてピアノを弾きながら唄ってます(この4曲で生ボーカルはこれだけ)。しかしこの時期の短髪チャーリー、ひっじょーに不健康そうで不気味ですね。ロニーはキースと仲良くコーラス。ただしひょうきんさのかけらも伺えません。
この画像でも見えると思いますが、このビデオはフェード処理によるアングル切り替えを多用しており、これがまた曲調とうまくマッチしてますね。そうした手法のせいでしょうか、これらの4曲はライティングなどの仕掛けは非常にシンプルです。
ちなみに紹介順はシングルを優先してますが、この曲は上の窓から日が差さないから、4曲中最後の収録でしょう。

Hot Stuff
1976 - from “Black And Blue” (US single - c/w "Fool To Cry")
 
ここから3曲の音声は完全に official 音源と同じで、ライブ音声なしですが、映像は超超カッコイイ。必見です。全てビリー・プレストン、オリー・E・ブラウンも加わっての大演奏です。
出だしはミックとキースの1マイクが映る程度ですが、中盤ギターソロ付近で、ミックが上着を脱いでロニーのタバコを奪い取るあたりから、やたらと映像処理がめまぐるしく変わります。rewind しながらのストップモーション、とでも言うのでしょうか?更に瞬間的にミックの顔が映ったり、フェード切り替えも多用され、見事にこの曲のファンキーさが見事に表れてます!いやー、かっこいい。

Crazy Mama
1976 - from “Black And Blue” (UK single - B side of "Fool To Cry")
 
裸に皮ジャンと、これまたインパクトが強い映像ですが、今までのようなフェード切り替えやストップモーションなどの加工は無く、同じ収録ながらも、曲調を見事に捕らえて区別してますね。
ロニーとミックがカッコ良く1マイクデュエットする姿がカッコいいですが、そのロニーを押しのけて今度はキースと唄う姿が笑えます。また、official 音源ではベースはキースですが、勿論ビルはちゃんといて、チャーリーと目を合わせてにやけたりしながら黙々と弾いてます。

Hey Negrita
1976 - from “Black And Blue”
 
これは "Video Rewind" にも部分挿入されてます。このビデオはフェード切り替えが多用されてます。
サングラスをかけたキースとロニーの姿で始まり、そこにブリンカー(?)をつけ、ひらひらの衣装をまとったミックがマラカスを振ってフェードインしてきます。ミックの派手な衣装にくわえて、マラカスの後は扇子まで振りかざし、もう派手派手です。この曲はロニーのインスピレーションで出来たらしいですが、ロニーはさほど目立たず、後半ひたすら目立つのはミックとビリー・プレストンの絡みダンス。後方上段ステージでこれでもかというくらい繰り広げ、映像も横になったりと頻繁に切り替わって終わります。
いやー、この “Black And Blue” からのビデオは本当にカッコイイ。必見ですね。

Miss You
1978 single - from “Some Girls”
 
次は “Some Girls” 時代。このアルバムからの3曲は全て78年5月5日、NYにて収録されたようです。
この曲はボーカルのみライブです。音はアルバムより短く、“Jump Back” にも入ったシングルバージョンよりは長い3分55秒くらいですが、ピッチが遅いです。 "Video Rewind" には、ビルの警備員映像とごっちゃにさらに編集されて収録されてますね。個人的にはあまり好きな曲ではなく、ライブブートでもあまり聴かないんですが、本当のライブで見ると興奮するという不思議な曲です。12インチは好きなんですが。
話しが横にそれましたが、キースの髪形も可愛くなり、ミックもきちんとジャケット着てます。エンディングで真っ赤なスタジオから、最初に通った真っ暗な通路に出て行ったミックが、また戻ってきかけて立ち止まる、という未練ありげな様子がこの歌らしいですね。
PVは時代を刻む作品、というわけで意図的なんでしょうが、今こうして振り返ってみるには面白いですが、前アルバムの映像と比べるとこの時期の映像は、演奏自体もそうですが、地味で少し面白みに欠けますね。

Far Away Eyes
1978 - from “Some Girls” (single - B side of "Miss You")
 
これもボーカルのみ生で、音はシングルの編集バージョンではなく、フルバージョン。ミックのピアノもですが、ロニーのペダル・スティールが見せ場ですからカットされなくて良かったですねー。
で、映像はなんだかアンニュイ。“運に見放され、調子が狂ったとき”とは歌詞からですが、ほんとにリズムセクションの2人はだれだれです。まぁカントリー風といえばそうなんですけど。ロニーは指先のアップや時折鋭い視線が映り、カッコイイですね。

Respectable
1978 UK single - from “Some Girls”
 
これは賑やかなナンバーだけあってちょっと楽しい作りです。
ベロTシャツを着て、遂にエレキ・ギターを弾く姿を見せたミックのボーカルは途中までがライブです。白い部屋の中で演奏する5人。間奏での "キース!" の掛け声でカッコ良く弾いている、ようなキース。その後ミックが壁をギターでぶち破り、ロニー、ミック、キースの順で隣の部屋に。コードをつけたままというのが妙にリアルです(笑)。そして最後はその部屋のベッドに3人でダイブ!まぁ何度見ても楽しい、というわけではないですが楽しめる映像ですね。

“Some Girls”からはこれだけですが、シングルの "Beast Of Burden" がないのが寂しいですね。

・雑感
70年代は音だけでなく、彼らの容姿もかなりの変化を遂げるので振り返ってみると楽しいですね。しかし “Exile On Main Street” からは全く PV が無いのが不可解。
ところで70年代といえば、の "Brown Sugar" 、映画 "Ladies And Gentlemen" の72ライブ映像は "ロック映像年鑑'71" に、邪魔なテロップ入りですが official 映像として収録されてます。でも私はこの曲、 "Video Rewind" に収録の各年代映像が切り替わる奴もお気に入りだったりします。あとこの曲は、75年ツアーのプレス会見をすっぽかしたトラックゲリラライブもいいですね。



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