1975

TOUR OF THE AMERICAS

『ロニー登場!』


74年12月、 『
IT'S ONLY ROCK'N ROLL』 を最後に、加入以来見事な変貌を遂げたギターワークでファンを魅了したミック・テイラーがストーンズを脱退します...。それから暫く後、彼は別の意味で大きな変貌を遂げますが(笑)
さて、その穴を埋めるべく、新たにフェイセズのロン・ウッドがサポートメンバーとなり、そのロニーの誕生日、 75年6月1日からツアーが開始されました。

当初は南米もまわる予定で、ツアー名も大胆にも "Tour Of The Americas" だったんですが、そちらは中止され、北米を2ヶ月余りで 45 回のコンサートを行います。なお、次作 『 BLACK BLUE』 の最終作業は本ツアー後に行われたわけで、このツアーは “新作をひっさげて”という形ではない奇妙なツアーですが、この前後も含め、キッチリ3年毎に全米ツアーを敢行したわけです。まぁツアーにあわせて 『 METAMORPHOSIS』 という問題作は出ましたが(笑)。ついでにおまけですが、ロニーとビルは共に 74年に1stソロアルバムを出しましたが、ロニーはこのツアー中に2ndソロ 『NOW LOOK』 、ビルはツアー後に同じく2ndソロ 『STONE ALONE』 を発表してます。
しかし新作もなけりゃ話題性に欠けるというわけか、かの有名なツアー発表会見は、 "Brown Sugar" の路上ライブをかますというとんでもないものでした。この映像はオフィシャルビデオ "25X5" に入ってます。

さて、コンサートステージは、ステージそのものがたたまれた大きな蓮の花びらが開いて、中からメンバーが登場する(↓写真)という、今までに無いド派手なセットで、花びらは上下するわ、ナニの巨大風船がステージ中央に飛び出すわ、紙吹雪を振りまくわ、最後にはターザンよろしく、ミックがロープに捕まって会場を飛びかうわという、これまた破天荒なストーンズぶりを発揮します。このツアーではキースは勿論、みんながミックに寄り添って歌う姿が多いのも特徴ですね。

演奏面では、勿論テイラーが抜け、ロニーが入った影響が大きいですが、サポートからは、ホーンを L.A. 公演を除いて取っ払い、なんとパーカッションにオリー・E・ブラウンを加え、 '73 欧州に引き続いてのビリー・プレストンは、今度は2曲も持ち歌披露コーナーまであり、もう新生ストーンズはファンキーさたっぷりです。そして粘っこい演奏になった上に、ミックの歌い方もメロディー無視の無茶苦茶になり、ワイルドさに更に磨きをかけてきました。一方 "Wild Horses" では泣かせてくれるという素晴らしい演奏です。ロニーが加わった事でこうした変化を遂げたというのももっともですが、すっかりイッテしまってた影響もあったんでしょうか?

てブートですが、「ブートは初めてって方には 、75/76 は 『 LOVE YOU LIVE』 でも一部で聴けるし(ブートでの演奏とは全く違いますが)、他の年代がお薦めかな〜」「いきなりワイルドすぎるミックってのもどうだろう?」とちょっと思っているのですが、'76 とは似ているようでも異なる '75 のファンキーでハチャメチャなストーンズ、ブート初心者の方にとっても十分楽しめます!!。でも日によってはやっぱ刺激が強すぎるかも(笑)

Images from back jackets of "Whores In The Night" VGP-234
and "Hold On Tight" HOT-1/2


SET LIST(ツアー中盤)1975 TOUR OF THE AMERICAS  Jun.1 - Aug.8

Opening : Fanfare For The Common Man / 1.Honky Tonk Women / 2.All Down The Line / 3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 4.Starfucker / 5.Gimme Shelter / 6.Ain't Too Proud To Beg / 7.You Gotta Move / 8.You Can't Always Get What You want / 9.Happy / 10.Tumbling Dice / 11.It's Only Rock'n Roll / 12.Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) / 13.Fingerprint File / 14.Angie / 15.Wild Horses / 16.That's Life / 17.Outta Space / 18.Brown Sugar / 19.Midnight Rambler / 20.Rip This Joint / 21.Street Fighting Man / 22.Jumpin' Jack Flash / 23. Sympathy For The Devil (encore)

レア曲
 
"Rocks Off" (ツアー初日の 1st ショーのみ  資料によっては違ってますが
 "Dance Little Sister" (ツアー序盤の2回のみ)
 "Sure The One You Need" (ツアー序盤の2回のみ)
 "Cherry Oh Baby" (MSGでの2回だけか)
その他演奏曲
 "Luxury" (ツアー前半のみ)
おまけ
 
"Lady Jane" (ミックが口ずさんだ事が2回ほどある(笑))
 
"Fa-Fa-Fa-Fa-Fa" (次のワイルドホーシズを紹介する時にちょろっとやってる日が数回)

遂にコンサートが2時間を超えるものになり、初日だけは1日2回のショーをやってます。
さて、上で挙げた30曲はこれまたありがたいことに全部ブートで聴けます。 終盤の3曲メドレーは '72 以降同じながら、久々に "You Gotta Move" や、メドレーで "Get Off Of My Cloud" を持ってくるところがなかなか。また、最後の "Sympathy -" はやってない日が多いようですね。映像でしかわかりませんが、このツアーでは寄り添って歌う "You Gotta Move" や "Wild Horses" は涙ものです。そしてトップ写真に使ってますが "Star Star" でのミックとロニーの絡みもいいですよねー。あと面白いことに、 "Fingerprint File" のギターはミックとキースで、ベースはロニー、そしてビルはシンセに回ってます。ちなみに、オフィシャル 『
LOVE YOU LIVE』 にはビルはベースとダンシングってクレジットされてます(笑)。

また、本ツアーでは Elton John、Eric Clapton、Carlos Santana などのゲストがところどころで参加してます。あと、ゲスト扱いなのか、Bobby Keys などのホーンも L.A. のみ参加してます。

ツアー中の変化といえば、曲順が結構入れ替わっており、"IORR" は当初中盤にあったりします。演奏自体では、 "You Gotta Move" でのブレイクがツアー初期にはなく、最後の3連荘での加速が "SFM" からか、 "JJF" から速くなるって2つのパターンがあります。また、 "You Can't -" のイントロがギターからキーボードメインに変わったりしてますね。あと "Angie" "Wild Horses" といったバラードで鳴り響くトライアングルがかなり耳につきます。


良質音源など ... 隠密の方がお薦めです

このツアーはブート化音源は多く、半分以上のショーがブート化されてます。改良盤やコピーも含めるとブートは半端じゃなく多いです。でもここでは "very good" 以上や、初日/最終日といった特徴的なものに絞り、その音源のブート変遷もあわせて紹介します。

では最近の例に倣って、まずは1公演をある程度収録したライン音源全部を日付順で紹介しますが、それより何より '75 といえば、隠密盤に超名盤があります。その隠密は音の良いものに絞ってこちらも日付順に紹介します。そしておまけとして、隠密コーナーの選にもれた初日/最終日、ゲスト参加ものなど。最後にオフィシャルライン音源と、そのミックス違いをちょろっと紹介します。

 

1.ライン音源

2.隠密音源

 

Date

Source

Grade

1

6/15 Buffalo, NY

SB

VG(+)

2

7/11 (7/12) Los Angeles, CA

SBm

VG++

3

7/28 Detroit, MI

SBm

VG(+)

 

Date

Source

Grade

1

6/26 New York, NY

Aud

EX-

2

6/27 New York, NY  rev!!

Aud

VG+

3

7/13 Los Angeles, CA

Aud

EX

4

7/15・16 San Francisco, CA

Aud

VG(+)


3.
おまけ隠密


4.
オフィシャルライン音源と別ミックス

 

Date

Source

Grade

1

6/ 1 Baton Rouge, LA : 2 shows

Aud

good

2

6/22 New York, NY

Aud

good(-)

3

7/19 Fort Collins, CO

Aud

good(-)

4

8/ 8 Buffalo, NY

Aud

good(-)

1

Love You Live

2

MIX 違いなど
隠密
おまけ


まずはライン音源

1-sb 6/15 Buffalo, NY ... 不完全イマイチライン

ツアーの4分の1程にほどにあたる11回目の公演。この日は前半部分がブート化されてますが、ミックのノリも素晴らしく、出だしの方ではかなり突っ走ってワイルドです。こうしたミックはオフィシャルだけではとても味わえませんね。後半も是非聴いてみたいもんです。なお、 "Luxury" が演奏されたのは、この次の日までのようですので、貴重な音です。

さてこの公演前半部分のライン11曲は、ブートでは 『HOT AS HELL』 (75-HH-90581 ジャケ写左)、 『BUFFALO '1975』(RSCD75) として CD時代創生期に相次いで世に出ました。
しかし両者とも "Honky Tonk-" のイントロがちょっと欠けており、貴重な "Luxury" は残念ながら途中までしか収録されておらず、ほっとんどモノのステレオで、音質は "good" 程度。加えてピッチはお互い逆ながらも速かったり遅かったりします。更に前者は1曲毎にフェードアウトまでしてしまいます。それにしても、おまけで追加されてる '76 の 3曲まで同じという、奇妙な関係の2枚ですね。
今でもこれらは良く中古で売ってると思いますが、ハッキリ言ってお薦めではないです。もう大した価値はありませんが、私はアイテム的にこれらは好きです。なお、"Hot As Hell" ってタイトルは、3曲目の前のミックの MC から。

そして、その欠点をいくつか改良した盤が94年に出ました。

〜ライン+ 隠密・・・〜
A:
HEARTBREAKERS IN BUFFALO 1975 VGP-028

1.Honky Tonk Women/ 2.All Down The Line / 3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 4.Star Star / 5.Gimme Shelter / 6.Ain't Too Proud To Beg / 7.You Gotta Move / 8.You Can't Always Get What You Want / 9.Happy / 10.Tumbling Dice / 11.Luxury / 12.Doo Doo Doo Doo Doo / 13.Fingerprint File

SB : trk.1-11(till the middle) : aud. : trk.11-13

これが 94年に出た改良盤。 "Honky Tonk-" のイントロ前 のファンファーレから収録され、途中で終わってた "Luxury" は途中から隠密録音に切り替わり、おまけにその後の "Doo x 5" "Fingerprint File" を隠密追加した盤。
ステレオ感もこっちは広がり、ピッチも正確になりました。でも高音のヒスノイズはこっちの方が耳につきます。というわけで、音質もこちらは "very good (+) " で、この日のブートは初心者の方にはあまりお薦めではありません。


なお、その後 『Hottest In Hell』 というクニャ文字のものも Shaved Disc から出ましたが、これまたピッチが速いようで、これといって優れたところは無いようです(私は持ってません)。
このクニャ文字シリーズのほぼ全ては、当時の宣伝文句につりあわない内容ですので、気にする必要はないでしょう。


2-sb 7/11 Los Angeles, CA (実は7/12でした)... ラインならこの日がお薦め!!

この日は TV 放送されましたので、そのブートビデオをお持ちの方も多いでしょうね。残念ながらドロップアウトも多く、画質は決して良くなく、音声はモノなんですが、'75 の映像はこの日だけですので、興味のある方は是非。ついでに完全ライン音源もこの日だけです。
演奏内容もそこで見られる通り、全編通してスリリング、素晴らしいものです。なお L.A. ではホーン隊が3曲に加わってます。


というわけでブート CD でも全てモノラルなんですが、アナログでは4枚組が存在し、CD では92年に 『 LIVE AT L.A. FORUM 1975』 (Dr.GIG ジャケ写右) が出ました。しかしこれは状態の良く無いビデオ落しのヨレヨレで、おまけに3曲欠けており、決してお薦めは出来ない物です。

ここでお薦めとして挙げるのは、以下の盤です。(これはオフィシャルリリース前の情報)

〜今でも捨てがたき過去の名盤〜
A : ROCKIN' AT THE FORUM BIG MUSIC : BIG 044・45

93年に出たこいつは、元テープの状態が良いものを使ったようで、音質も大幅に向上し "very good+" で、暫く 7/11 の決定盤として君臨しました!
しかし記載日付が7/13だったり、曲順がおかしかったり、音的にも音が悪くなる部分があったり、ヨレ、音切れ、音とびなど所々に問題があったことは確かです。
しかしなんと言っても当時は 75 唯一の高音質ラインの決定盤というわけで、一気に売れまくりました。そしてもうすっかり品薄になった頃、例によって VGP がこいつの欠点を克服した改良盤を出しました↓。でも、もうすっかり見かけなくなってしまったこの盤 、やはりアイテム派にはお気に入りの1枚です。

〜現在のお薦め盤・・・でした〜
B : L.A. CONNECTION VGP-085

1st Version

New Version

***Disc1***
1.Fanfare For The Common Man / 2.Honky Tonk Women / 3.All Down The Line / 4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5.Star Star / 6.Gimme Shelter / 7.Ain't Too Proud To Beg / 8.You Gotta Move / 9.You Can't Always Get What You Want / 10.Happy / 11.Tumbling Dice / 12.IORR / 13.Band Introductions / 14.Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
***Disc2***
1.Fingerprint File / 2.Angie / 3.Wild Horses / 4.That's Life / 5.Outta Space / 6.Brown Sugar / 7.Midnight Rambler / 8.Rip This Joint / 9.SFM / 10.JJF / 11. Sympathy For The Devil

96年に出た改良盤と、99年に再発された VGP 盤。こいつはさすがに既発盤のいくつかの欠点を克服しており、決定盤です。入手し易さから言っても、一番のお勧めですね。こちらも音質は "very good+" 。でも高音の伸びはほんのちょっと不自然かな。あと、イントロの庶民のファンファーレが追加されてるのは嬉しいですね。ただ再発された盤ともどもスペルが "Fanfale" と誤植されてはいますが。さらには切れている "Brown Sugar" のイントロも隠密で補填されています。
再発盤はジャケが変わっただけで音は同じです。ところでこの音源はやっぱモノラルしかないんでしょうか?


〜なんとオフィシャル・リリース!〜
L.A. FORUM LIVE IN 1975

なんとこの公演もオフィシャルリリースされました!しかもステレオですよステレオ!!!
がしかし、Stones ArchiveとFrom The Vaultの連動が予想外な動きを見せたのがこの75。
2012年にStones Archiveでダウンロード販売されたものは7/13の公演でしたが、2014年にFrom The Vaultから登場した映像は、なんとブートでは長らく7/11として親しまれてきたこの公演でした。なお、一部差し替えが行われていたりしますので、ブートはブートで貴重(笑)
そしてオフィシャルではこの公演は7/12とされましたが、よくわかりません(笑)

追記)2012年、Stones Archiveから7/13公演の音が、さらに2014年にはFrom The Vaultから7/12公演の映像もくわえてオフィシャルからリリースされました。
ところが上記のとおり、その映像、クレジットは7/12ながらも、ブートでは長らくこの7/11として知られてきた公演だったので、世界中のマニアはオフィシャルのクレジットが間違っているのではと、ず〜っともやもやとしていたのです。
それが2021年末に思わぬ決着がつくことに。 Mike Millardは、LA75の5公演のうち、7/10以外の7/9、7/11、7/12、7/13の4公演を録音したとして知られていましたが、JEMSのチームは、5公演全てを録音していたEd F氏による音源も入手し、それと照らし合わせることで意外な事実が明らかになったのです。
それはMike Millardによる7/11といわれてきた音源が、実は7/12の音だったということ。Mike Millard音源はあろうことか7/11と7/12の日付が入れ替わってしまっていたのです。
なぜそうしたことになったのかは今となっては知る由もありませんが、今回Ed F氏のテープ音源も 公開されたことで、7/11なのか7/12なのか問題は、オフィシャルのクレジットの7/12が正しかったという決着を見ることになったのです。
詳しくはこちらを!!
http://atsuy.web.fc2.com/livein1975/laforumlivein1975.html

 


3-sb 7/28 Detroit, MI ... 卓落しの不完全貧弱ライン

最終日も近づいてきた終盤のこの日は、"Brown Sugar" 途中までという、不完全ながらも歓声の殆ど聞えないミキシングボード落しのモノラル音声が存在します。アナログ時代からブート化されてきましたが、初心者の方には薦められる音質でもなく、CDになってもピッチがかなり速いのしか無いのは残念です。その速いピッチのために、"All Down The Line" や "If You Can't -/Get Off -" などはすんごいです(笑)せっかく良い感じの演奏なだけに、ピッチくらいあってるものが聴いてみたいですね。

ブートではまず 『 ROCK'N ROLL GOES ON THE ROAD AGAIN』 (HLR-RS 006-7) ってのが出ました。こちらは "Brown Sugar" 以降に、 6/27NY 公演から後半5曲を付け足したもの。しかし7/28 は 7/27 ってクレジットされてるし、音質は後発盤と比べると非常につらいレベルで、付けたしの中の貴重な曲もこれでしか聴けないわけではなく、とてもお薦めできません。これは箱入りやらいろいろ出てます。
そしてこのデトロイトは 93年に音質向上盤がでました。

〜デトロイトならこっち〜
DETROIT ROCK CITY
SC-003-2

93年に出た改良盤で、既発盤より音質は向上しているのですが、卓落しで臨場感はなく、ピッチも速いままでやはり大した音では無いです。音質は "very good" 程度。でも私は好きだったりします。
この STONE CRAY シリーズは最初は LP サイズの BOX で出たんですが、再発はCDケースサイズの紙ジャケの軽装盤になってます。中の CD は同じですが。

これはやっぱピッチのあった盤で聴いてみたいですね。全曲収録になれば更に嬉しいですが無理でしょうか?

 



次に隠密 (excellent - very good aud.)

1-aud 6/26 New York, NY ... MSG 5日目後半のみですが高音質隠密

Madison Square Garden では 6/22 から 6/27 の6連チャン(!)でコンサートを行いますが、その6日間、さぞかし素晴らしい演奏がされたことでしょうね〜。なお、MSG 6公演のうち、 6/22、6/24(1フレーズのみ)、6/25、そしてこの 6/26 と次の 6/27 が CD 化されてます。
さて、この 6/26 は後半部分のみですが、 CD 時代になってなかなかの高音質で出てきました。 "Brown Sugar" の出だしのキースと "SFM" の歌い出しでトチッてますが、そっちは良くある事のようです(笑)。なお、ここでも時折初日と同じような笛を吹く客がいるようですが、もしかして追っかけでしょうか?

〜音は良いです〜
WELCOME BACK TO NEW YORK
VGP-039

1.It's Only Rock'n Roll / 2.Doo Doo Doo Doo Doo / 3.Fingerprint File / 4.Angie / 5.That's Life / 6.Outta Space / 7.Brown Sugar / 8.Midnight Rambler / 9.Rip This Joint / 10.SFM / 11.JJF

track.1-4/7-11 : 6/26 N.Y.
track.5-6 : 7/13 L.A.

94年発売。これはかなりの高音質、ちょっと高音に偏ってますが "EX-" です。しっかし後半部分のみってのが惜しいですねー。これしかないんでしょうけど。ビリーの2曲は後述する 7/13 なんですが、このうち1曲はそれまで聴く事ができなかったものです。

というわけで、高音質なのでお薦めではありますが、個人的にはこうした部分収録より、多少音が悪くてもフルに楽しめるものをお薦めします。まぁ隠密でお薦めの1枚、といえば、もっと高音質な日がありますし。なお、同タイトルでストーンズと関係無いペンギンとラッパのイラストジャケのものは、別の日のものです。


2-aud 6/27 New York, NY ... "Cherry Oh Baby"/ 悪魔のカルロス・サンタナ

この日のブートは一杯出てます。この日の "Wild Horses" は心に染み入る名演奏です!そして発表前のアルバム 『B&B』 から "Cherry Oh Baby" を披露してます。こちらは 6/23 にもやってるらしいですが、『B&B』 のスタジオテイクとは1、2番が逆で、ちょっと違う歌詞になってます。また、アンコールの "Sympathy -" にカルロス・サンタナが出演したことで有名。その肝心の "Sympathy-" ではキースがベースに回ってるんですが、リズムが全く合わずにメロメロで笑えます。いわゆるサンタナ節は聴けませんが、そのメロメロぶりは面白いです。面白いといえばもうひとつ、 "Angie" と "Wild Horses" の間のしんみりと良いところでミックは “ポップコーンいかがっすかー?ツアープログラムも”なんておちゃらけてます(笑)

さて、ブートではアナログ時代から2つの音源があり、一方はやたらと "Satisfaction" をリクエストして絶叫する女性2人が有名。通称 "サティスファクション・シスターズ" と呼ばれてます。で、6/27 のコンサートのほぼ全容を収録した CD は、以下の2セットです。入ってる曲が違ったりするので要注意。

〜アナログ落しですが音は良いです〜
A : HOLD ON TIGHT HOT-01/2

92年登場。これは3枚組の同名アナログ名盤を CD に落したもの、ではなく、同名アナログからもありますが、メインは下記 CD 同名の別アナログから落しており、サティスファクション・シスターズはこっちにもいます。音質は "very good(+)"、 あまり針音はありませんが油断してるとバリバリ来ます。なぜかアナログでは "Cherry Oh Baby" を "Hold On Tight" という曲名でクレジットしていて、このアルバムタイトルになってるようです。CD はいろんな箱入りがあります。
というわけでこれはアナログ同様 "That's Life" "JJF" が欠けてて、ピッチも速く、曲順も変で、 "Brown Sugar" では音とびまでありますが、サンタナ参加の "Sympathy-" は入ってます。また "Brown Sugar" と "Midnight -" は入れ替わってしまってます。


〜悪魔が入ってないですが、おまけつき〜
B : PRESERVE FOR THE FUTURE 1975 part-one (NR 1501(VGP-O13))
  : DISCOVER NEW YORK 1975 part-two (NR 1502(VGP-O14))

 part-one

***Part.1***
1.Fanfare For The Common Man / 2.Honky Tonk Women / 3.All Down The Line / 4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5.Star Star / 6.Gimme Shelter / 7.Ain't Too Proud To Beg / 8.You Gotta Move / 9.You Can't Always Get What You Want / 10.Happy / 11.Tumbling Dice / 12.IORR / 13.Introductions / 14.Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
***Part.2***
1.Fingerprint File / 2.Cherry Oh Baby / 3.Angie / 4.Wild Horses / 5.That's Life / 6.Outta Space / 7.Brown Sugar / 8.Midnight Rambler / 9.Rip This Joint / 10.SFM / 11.JJF / 12.Lady Jane (6/24)

94年登場。こちらは欠けてる曲を除き演奏通りの曲順です。これも音質は "very good(+)" ですが、針音や音とびも無く良好で、ピッチもこちらがあってます。ただ "Midnight-" 最後は繋ぎのようで、音質は落ちます。
今でもこちらは容易に入手できますが、残念ながら目玉の "Sympathy-" が入ってません。代わりに上では聴けない
"That's Life" "JJF" を収録してます。そして最後に 6/24 の "Lady Jane" が入ってますが、これはミックがちょろっと口ずさんだだけのものです。というわけで、6/27 は今はこれしか簡単には入手できませんから、 "Sympathy-" については更に↓で部分収録盤を紹介します。

なお、これにはコピー盤があり、中央の透明部分に "J" と刻まれ、レーベルの内側に ":" が並んでいるのがコピー盤だそうで、音質は劣るらしいので要注意ですね。

 part-two

さて、前述した通り、入手が容易な VGP には入っていないサンタナ入りのメロメロ "Sympathy -" など、この日の演奏を部分収録したものは、以下の通りです。

〜 6/27 部分収録盤たち〜       

 『 WELCOME BACK TO NEW YORK
 (9曲:LSCD 1036)7/13とカップリング
 CD 時代初期に登場。変なペンギンとラッパのイラストジャケ。

 『 ROCK'N ROLL GOES ON THE ROAD AGAIN
 (ラスト4曲:HLR-RS 006-7 ジャケ写 デトロイト参照)
 デトロイトに欠けてた分。これは本編の音が悪い方なので・・。

 『 I NEVER TALKED TO CHUCK BERRY part.2
 前半は7/13。↓で紹介。

○『
6 NIGHTS IN THE GARDEN : featuring CARLOS SANTANA
 (10曲:SC52008 ジャケ写 右上)
 11曲中10曲(JJF以外の後半部分)。 6/22-27 となってますが、
 参考資料のデータとも違い、"Rip This Joint" のみ 6/26 で後は 6/27。

◎『
100% ODD LOTS / THE BEST OF THE REST
 (TMOQ(VGP) ジャケ写 右下)
 67-75寄せ集め。カードボードとプラケース入りがあり。
 6/27 は "Sympathy-" 1曲のみ収録。
 また、5/1 の路上ライブ "Brown Sugar" などのレアものを多く収録。 

6 Nights -

The Best Of The Rest

と、完全盤は無いと紹介しましたが、2000年、遂に3枚組完全盤がリリースされました!

〜ようやく出た完全盤〜
C: HOLD ON TIGHT VGP-255

2000年、VGPから遂に完全盤でリリースされました。
ジャケはアナログと同じで、音源はVGPの既発サティスファクション・シスターズ入りの方で、曲目も演奏曲順通り収録したの初の完全収録盤、どーんと3CD、ゴールド盤で登場。
過去盤では曲順が入れ替わってカットもあったり、カルロス・サンタナ入りでキースがベースに回っためろめろ悪魔が収録されていなかったりと、お互い欠点がありましたが、それもようやく払拭されました。
音質は "very good(+)" で、VGP既発の方とほぼ同じで、"Starfucker"での音ブレ、"Midnight Rambler" の繋ぎなども同じ。これは残念ですがやむなしでしょうか。
この日の音を持っていらっしゃる方は多いと思いますが、初の完全収録盤である事、アナログ名盤ジャケ復刻、これらに価値を見出せる方には損はない盤ですね。この日の音源を持ってない方には、こちらが一番いいと思います。→ が、すっかり品切れとなって久しい2008年、次なる決定盤が↓



〜ついに登場!サティスファクションシスターズのいない"ORIGINAL音源+"の完全盤〜
NEW !!
D : HOLD ON TIGHT (non credit 2CD) NEW !!

●Disc.1
1.Fanfare For The Common Man / 2.Honky Tonk Women / 3.All Down The Line / 4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5.Star Star / 6.Gimme Shelter / 7.Ain't Too Proud To Beg / 8.You Gotta Move / 9.You Can't Always Get What You Want / 10.Happy / 11.Tumbling Dice / 12.IORR / 13.Band Introductions / 14.Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
●Disc.2
1.Fingerprint File / 2.Cherry Oh Baby / 3.Angie / 4.Wild Horses / 5.That's Life(-Diff Source-) / 6.Outa Space / 7.Brown Sugar / 8.Midnight Rambler / 9.Rip This Joint(-Diff Source-) / 10.SFM / 11.Jumping Jack Flash(-Diff Source-) / 12. Sympathy For The Devil (Encore : Guest Carlos Santana)

2008年、non creditレーベルから登場!こちらのタイトルは正確には 『THE ORIGINAL HOLD ON TIGHT』 。
中身については、リリースインフォにずいぶんと詳しく熱心に書かれていますので、曲目表記などの体裁を変えてインフォから転載します。
-----
貴重なオリジナル・アナログ盤 『HOLD ON TIGHT』 (CS-MSG-75) をダイレクトに使用した1975年6月27日のニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデン公演の過去最高音質盤が登場です。
既発CD盤はアナログ盤『HOLD ON TIGHT』のジャケを使用していたものの、中身はディフ・ソースだったり、編集が雑だったりと、アナログ原盤よりきちんと作成したライブCDは初、ということになります。『HOLD ON TIGHT』の曲順を実際のライブの曲順どおりに並び替え、ヒスノイズを除去、ピッチ・定位を丁寧に補正、ピッチ修正によって引っ込んだ高域を補正してあります。LPは既発ディフ・ソースに比べ、音が近いので、素晴らしいサウンドでコンサートの全貌を堪能できます。なお、アナログ盤は "That's Life" "Jumping Jack Flash" の2曲が未収につき、当日のディフ・ソースより補填してあります。またアナログに収録されていた "Rip This Joint" は別公演音源につき、こちらもディフ・ソースに差し替えることにより、この日演奏された全曲を通して聴くことが出来ます。
きちんとした形での初めてのCD化、更に75年オーディエンス録音としては非常に高品質なサウンドで収録されており、間違いなくこの日の決定版と言えるでしょう。アンコールの"Sympathy For The Devil"でサンタナがゲストで飛び入りするのも聴き所のひとつです。
-----(以上リリースインフォ)

ということで、VGPの『HOLD ON TIGHT』3CDは、売り切れ後はオークションでもずいぶん高値がついていましたが、ただのアナログ落しや補正にとどまらない丁寧な復刻が嬉しいタイトルがリリース。

わたしはアナログは持っていませんのでその補正具合はわかりませんが、ちょっとシンバルの残響が耳についたり、曲中でヒスノイズが急に立ち上がるところがあったり、"Gimme Shelter"で一瞬音がつぶれるところがあったりというのは、元のアナログからの特徴らしいです(情報有難うございます!)。
アナログでは一部欠落していたという "You Can't-" "Midnight Rambler" "Brown Sugar" の曲中の一部はサティスファクション・シスターズ音源に切り替わり、ちょい右寄りになって音が引っ込むので違和感を感じたりもしますが、そもそもこれが既発の音かと。しかしこれらのあら探しを細かく書く必要もなく総じて聴きやすく、サティスファクション・シスターズもいなくて周りも静かな高音質、既発からワンランクアップの "very good+" です。

なんで今までこうした丁寧な復刻盤が出なかったんだろうと思いますが、さすがは既発を凌ぐ作品に仕上がっていますね。ジャケにわざわざTHE ORIGINALと明記する気持ちもわかります(笑)。それにしてもこの "Sympathy-" 、久しぶりに聴きましたがほんとメロメロですね(笑)

ところでこのレーベルはnon creditでレーベル名がありませんが、ミックの『LAST NIGHT』、『GIANTS STADIUM 1994』などのツボをついたピンポイントリリースに丁寧な作りで、製作者がほんとにストーンズブートが好きなんだろうなと。『HOLD ON TIGHT』の価格は高めですが他は安かったですし、今後の丁寧なリリースに期待です。


3-aud 7/13 Los Angeles, CA ... SB至上主義を打ち砕く 超高音質隠密

この L.A. はイングルウッド・フォーラムでは、 7/9 から 7/13 までの5連チャンで、ここで紹介するのはその最終日の 7/13 日曜日(!)。もうこの日は演奏内容の紹介なんかしてられません(笑)。この日はブートファン必聴と言っても過言では無いでしょう。一体どうやったらこんな音でとれたのか不思議な位、驚きの超高音質隠密録音テープが存在します。まさに耳にした瞬間に 75年にタイムトリップ!ラインよりよっぽど楽しめる事間違いなしです。 

ブート CD ではまず 7/10 と 7/13 がカップリングされた 『 1975 TOUR OF THE AMERICAS part 1』 (DCD-003) と 『同 part 2』 (DCD-007) ってのが アナログ時代からあり(なんだか CD のpart 1と2の2つは背文字とか盤の表記が微妙に違いますが)、そこでは 7/13 の音は good 程度のものでした。

●しかしちょっとここの 7/13 からは脱線しますが、その 『 -part 2』 (DCD-007 ジャケ写右) に収録の 7/10 の "Doo x 5" は変わったイントロだし名演奏ですよ!、ブートファンには大人気です。リクエストに応え、ここの表現も強化しました(笑)。中古だと激安だし、是非聴いてみて欲しい逸品ですね。
「ジャケットがチャーリーワッツのブートに収録されてる 75年 Heartbreaker 、これは何度聴いてもスゴくて、大のお気に入りです。いつかぜひライン録音でも聴いてみたいもののひとつ」 (by おもさん)
「ジャム・セッション風の演奏に突然キースがイントロを弾き出す10/7/75 L.A. の "Doo Doo Doo Doo Doo " が大好きです。ロニーも「音を外したらクビ」という緊張感いっぱい(?)の素晴らしいソロを弾いてます。」(by 三十郎さん)

さて、話しを 7/13 に戻すと、そんな "good" 程度の音だったんですが、92年に 『 I NEVER TALKED TO CHUCK BERRY part 1』 『同 part 2 』(SIRA-CD 10/11) ってのが驚きの高音質で出てコレクターの度肝を抜きました。これは残念ながら高音質なのは 『 part 2』 の "Wild Horses" までで、以降は MSG かどこだか不明の、音源に差し替えられ、悪魔は 6/27 MSG のサンタナバージョンです。しかし後半がそうであってもブート史上に輝く名盤である事は間違いありません。なお、おまけで 『 THE BEST OF THE REST 』 同様、5/1 の路上ライブ "Brown Sugar" を収録しています。

そして待つ事2年、94年には、遂に後半も含めほぼ全てが超高音質で登場しました!

IMP の 『
L.A. FORUM 75 』(IMP-CD 026-27) の登場です。
これはビリー・プレストンの "Outta Space" のみが未収録でしたが、ほぼコンプリートでしかも超高音質収録という事で、おそらく IMP 一番の人気を誇ったのでは無いでしょうか。後にその未収録だった1曲は、上記 6/26 MSG の VGP の『
WELCOME BACK TO NEW YORK 』 に収録されます。しかし今では懐かしい厚ジャケのこの IMP 盤、↓の後発の コンプリート VGP 盤にその役目を譲った今でもあまり中古で見かけませんから、当時買われた方の愛着ぶりが伺えます。ちなみに私は2年も待たずに、この盤で高音質 '75を知ったんですけど(苦笑)、初めて聴いたときはまじで卒倒しました。

そして、いよいよ 96年、VGP がコンプリート盤をリリースしました。

〜現在のお薦め盤〜
L.A. FRIDAY 1975
VGP-085
WHO WENT TO CHURCH THIS SUNDAY? VGP-085

L.A. FRIDAY

***Disc1***
1.Fanfare For The Common Man / 2.Honky Tonk Women / 3.All Down The Line / 4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 5.Star Star / 6.Gimme Shelter / 7.Ain't Too Proud To Beg / 8.You Gotta Move / 9.You Can't Always Get What You Want / 10.Happy / 11.Tumbling Dice / 12.Band Introductions / 13.It's Only Rock'n Roll
***Disc2***
1.Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) / 2.Fingerprint File / 3.Angie / 4.Wild Horses / 5.That's Life / 6.Outta Space / 7.Brown Sugar / 8.Midnight Rambler / 9.Rip This Joint / 10.SFM / 11.JJF / 12. Sympathy For The Devil

96年に出た改良盤。もうこれ以上の決定盤は望めないでしょう。(と思ったらまさかの、、、ですが)
既発の IMP で欠けてた "Outta Space" を追加し、そのわずかな欠点を見事に克服してます。音質は文句無しの "EX" 。しかし 75年の 7/13 を金曜日と勘違いしていたようで、その後日曜日だった事が判明し、翌年 97年末にタイトルとジャケを変更し、中身は GOLD 盤になりました。多くの人が '75 の決定盤としてあげるこの盤、'75 で1枚となるとラインものより、今でも容易に入手できるこの VGP 盤がお薦めです。
[追記]
上でコンプリート盤をリリースと書きましたが、実はこの WHO WENT TO CHURCH THIS SUNDAY? 』の旧盤に収録されていた"Fingerprint File"は実は7/9からだったことがTASBで判明。そしてその後7/13に差し替えられましたが、旧盤が売れただけに新盤はちょっと貴重かも。旧盤と新盤での違いは"Fingerprint File"の長さが違うのはもちろんですが(旧盤は8'26''、新盤は9'28'')、"Brown Sugar"の後にミックが"Thank you very much"って言ってるのが新盤です(sekinedimeさんより)

Who Went To-

 

ところでこれ以上の決定盤は出ないでしょう、と書きましたが、その後、Stones Of Fire が 99年奇妙な盤をリリースします。 『IF YOU CAN'T ROCK ME』(SOF 9005) です。これは ビリー・プレストンの2曲が収録されておらず、"Angie" ではなぜか途中でぶち切れてしまうそうで、なにを考えてるのかさっぱりわかりませんね。持ってないのでわかりませんが、おそらく IMP 盤のコピー盤でしょう。やはり決定盤は VGP です。
が、、、2012年、Stones Archiveからまさかの〜!(続く)

〜これまたまさかのオフィシャル・リリース!〜
L.A. FRIDAY 』 non credit (2CD)


こちらはStones Archiveでダウンロード販売されたものをもとに、2012年にリリースされたノン・レーベルのプレス盤ブート。
あくまでもこれはプレスCDでも持っていたいというマニアの欲求に応えるもので、ダウンロード購入自体はそれほど難しくもありませんので、まだの方は是非まずはそちらからの購入を是非。 

以下は発売当時の情報として残しておきます。

●Disc 1
1. Honky Tonk Women / 2. All Down The Line / 3. If You Can't Rock Me / 4. Get Off Of My Cloud / 5. Starfucker / 6. Gimme Shelter /  7. Ain't Too Proud To Beg / 8. You Gotta Move / 9. You Can't Always Get What You Want / 10. Happy / 11. Tumbling Dice / 12. Band Introductions / 13. It's Only Rock'n Roll / 14. Doo Doo Doo Doo Doo
●Disc 2
1. Fingerprint File / 2. Angie / 3. Wild Horses / 4. That's Life / 5. Outta Space / 6. Brown Sugar / 7. Midnight Rambler / 8. Rip This Joint / 9. Street Fighting Man / 10. Jumping Jack Flash / 11. Sympathy For The Devil (with Jesse Ed Davis on Guitar)

日本時間の2012/4/2(月)、米国のGoogle Musicで突如リリースされた 『L.A. Friday』。
実はその前に画像を発見して次回リリースは『L.A. Friday』とスクープしたものの、違ったらどうしようと思ってたので一安心(笑)
そしてカートに入れておけば先に買えるなどいろいろありましたが、日本時間の4/3(火)21時過ぎにはStones Archiveで一般リリース。

今回もBob Clearmountainによるすばらしいミックスが施され、隠密でしか知らなかった7/13公演がすばらしい音でよみがえっています!
やはり特筆すべきはビルのベースの存在感。そして新加入のロニーのギター。しかーし、まずは73年からの黒い進化を感じるべし!

さておさらいですが、1975年、Tour Of The AmericasのLA公演は7/9〜7/13の5日間連荘で開催され、昔からブートではマイク・ミラード氏による超高音質隠密録音による7/13や7/10、そしてビデオ収録された7/11で有名でした。
ミラード音源はその後2001年以降7/9や7/12も世に出ましたが、やはり有名なのは7/13。
その7/10と7/13隠密混合盤がアナログ時代から『1975 Nervous Breakdown - L.A. Friday』 とのタイトルで存在し、CDでもVGPが『L.A. Friday』としてリリースしていました
。ところが7/13は金曜日じゃなく日曜日だったということで『Who Went To Church This Sunday?』とタイトルを変えたのは有名なお話し。

ということですが、今回のStones Archiveはそのブートのタイトルから『L.A. Friday (Live 1975)』。
金曜日ということで、ビデオ音源で有名だった7/11がリリースかと思いきや!!なんと7/13!しかも当然隠密ではない!!!(爆)えらいこっちゃ!!

ということで意外なリリースで世界中のマニアがおったまげたこの『L.A. Friday』 のパイレート盤がコチラ。
こちらはStones Archiveでのリリースから10日後の4/13というまさに13日のFRIDAYにリリース。それにしても早い。。
毎度繰り返しになりますが、これはディスクでも持っていたいという人向け。オフィシャルはオフィシャルできちんと買いましょう〜。

ちなみに今回の音源はマイク・ミラード氏の隠密音源と聞き比べましたが、あのへろへろ"Happy"も含めて7/13の音源で間違いないです。
ところでこのCDで安心したのは、Stones Archiveからダウンロード購入した『L.A. Friday』のFLACには結構ノイズが入ってて、これってもしかしてダウンロード時に混入したノイズだったりして?とちょいと不安もあったんですが、こちらにも同じようにノイズが入ってたこと(笑)
ちなみにわたしはMP3も購入したんですが、FLACのほうが音がクリアな分ノイズも目立ちます(笑)
それはともかく、この2枚のディスクの面割りは"IORR"ではなく"Heartbreaker(Doox5)"までをDisc 1まで収録していているのがわたし好み

 


4-aud 7/15 & 16 Cow Palace, San Francisco, CA ... 7/15 は音良いです

L.A. から1日空けて、 7/15 & 16 はサンフランシスコ(カウパレスって言った方が通じますね) でコンサートを行います。紹介の都合が良いので2日間セットにしてます。演奏は MSG、L.A. と並んで素晴らしいのですが、 7/16 はちょっとメリハリはないですね。

ブートとしては 7/15 の方が音はかなりよく、特に "If You Can't Me Rock Me" は熱いっすよー!しょっぱなのキースにはずっこけますが。どうも前半はキースのアンプの調子が悪かったようです。でもその分ミックはすんごいっす。変な歌い方が所々で聴かれて面白いです。キーボードがでかいイントロになった "You Can't -" ではロニーもなかなか頑張ってます。
でも初心者の方にはまず L.A. と MSG がお薦めなので紹介は簡単にします。

7/15のみ
〜2枚組のリマスター盤はお薦め〜
IT'S ONLY ROCK'N ROLL
VGP-036/37

この日のブートは CD では VGP から2枚バラバラで出た 『IT'S ONLY ROCK'N ROLL part.1』 『- part.2』(ジャケ写右)ってのがあったんですが、'93年に 2枚1ケースになってリマスター盤 『 IT'S ONLY ROCK'N ROLL』 が出ました。旧 part.1 のジャケが使用されてますが表ジャケの裏側は旧 part.2になってます。
初期盤は欠点もあり、音質も劣りますが、これはマジで音質向上したリマスター2枚組の音質は "very good / A+" で買うなら断然こちらです。同じジャケですが2枚組ですよ、良いのは。

 

7/16のみ
〜音はよくないですがアイテム派向き 〜
TOUR OF THE AMERICAS '75
DP-9301-2

初期に出たブートですが、バインダー入りの2枚組。CD ジャケは並べると綺麗です(笑)。クレジットは 7/15 となってますが、7/16 です。
こちらの音質は前日より劣り、ちょっとコモリ気味でせいぜい "good /A" です。2種類の音源を繋いでいる様で、後述する IMP より荒っぽい繋ぎで、こっちにはメンバー紹介は入ってません。音は似た感じですが、おまけもついててアイテム派向きですね。

 

7/15 & 16
〜せっかくの4枚組ですが〜
THE COMPLETE COW PALACE TAPE 1975
IMP-CD-045-048

これも VGP のリマスター盤と同時期に出ました。4枚組厚ケース。せっかく両日入ってるんですが、7/15 は VGP のほうがお薦めなのでちょっと影が薄いですね。7/16はこっちの方が繋ぎが丁寧で良いようです(持ってません)。

これのコピー盤らしき、綺麗な箱入りの 『ROCK'N ROLL SHOW NEVER ENDS』 という Stones Of Fire の盤も98年に出たのですが、 7/13 に続き、これを出して以来、SOF はコピーレーベルと認識される様になってしまいました。タイトル名が別れたバラ売りプラケース仕様もあるのですが、まだ割高感がするのでお薦めではありません(持ってません)

 



おまけ隠密 (good - fair aud.)

1-おまけ 6/1 Baton Rouge, LA ... 初日 1st & 2nd show! 音はイマイチ

ロニーの誕生日の初日はルイジアナ州のバトンルージュから開始され、この日だけは2回のショーが行われました。ロニーはバンド紹介のときにミックから誕生日だと言ってもらってます。それにしてもさすがに初日はバタバタとした演奏が所々で聴けますので、おまけとはいえ、紹介し甲斐があります(笑)。

1st ショーではレアな "Dance Little Sister" は、出だしのモタモタぶりがおかしく、その後1回演奏されたようですが、没になりました。また、 "Rocks Off" なんかは結構いいかんじなのに、この 1st ショーだけのスペシャルなのか、以降やりませんでした。しかしこの 1st ショーのテンションの高さはすさまじく、 "If You Can't- / Get Off Of-"のミックは凄いです!
2nd ショーでは更にイッテしまったのか?もっとずっこけなところもあり、"Get Off〜" のエンディングでチャーリーが終われず引っ張ったり、 "Star Star" では、構成がメチャクチャになってしまいます。そして "IORR" でもキースとチャーリーが演奏を始めたのに、ロニーがまだ準備出来てなかったようで、やり直してます。やり直した後のミックの歌詞も変です。
あと、1st 2nd 共に最後の3連荘はこの日だけは、 "JJF" を先にやってます。また、共に笛を吹く客がいてうるさいですが吹き所はなかなかツボを押さえてます(笑)

ブートだと、1st ではアナログ数タイトル、 2nd ショーでは1タイトル出てましたが、共に CD では1タイトルしかなく、音質はイマイチで初心者の方には辛い音ですが、やはり初日はキチンと紹介します(笑)。

1st show
〜音は惜しいですがロニーの1発目と言う事で〜
BATON ROUGE 75
IMP-CD-018/019

***Disc1***
1.Honky Tonk Women / 2.All Down The Line / 3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 4.You Gotta Move / 5.Rocks Off / 6.Ain't Too Proud To Beg / 7.Star Star / 8.Gimme Shelter / 9.You Can't Always Get What You Want / 10.Band Introduction / 11.Happy / 12.Tumbling Dice
***Disc2***
1.Luxury / 2.Fingerprint File / 3.Angie / 4.That's Life / 5.Outta Space * / 6.Midnight Rambler / 7.Dance Little Sister / 8.Brown Sugar / 9.IORR / 10.JJF / 11.Rip This Joint / 12.SFM  (* Outta Space: 2nd show)

94年発売。これはぜーんぜん中古でも見かけませんね。
この盤はまず記載曲順が間違っており、上記が実際に収録されている順番なのですが、実際の演奏では "You Gotta Move" は "Gimme-" の後のようです。あと資料によっては "Midnight Rambler" の位置が違ってたりしますがこちらであってると思います。 (→2004年7月の新着に記載している 『
FIRST NIGHT STAND』 聴くまで忘れてましたが、間違ってました。アンコールで演奏されてます。更に気づいてませんでしたが "Dance Little Sisiter" は "Brown Sugar" の後だったんですね)
これは音質はいいんですが高音が強くてヘッドフォンで聴くのはつらく、キンキンしてノイズも耳につく "good-fair / A" です。
それでもこの盤は入手困難なので、比較的最近収集に燃え出したコレクターからは改めて CD 化を望む声は強いですね。実は私も買い損ねたうちの一人で、これ、 2000年にようやく入手出来ました。
なお、こちらに収録されている "Outta Space" だけは2nd ショーからです。 

2nd show
〜ドタバタぶりがもっと楽しめます〜
WHORES IN THE NIGHT
VGP-234

***Disc1***
1.Honky Tonk Women / 2.All Down The Line / 3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud / 4.Ain't Too Proud To Beg / 5.Star Star / 6.Gimme Shelter / 7.You Gotta Move / 8.Band Introductions / 9.You Can't Always Get What You Want / 10.Happy / 11.Tumbling Dice / 12.Luxury

***Disc2***
1.Fingerprint File / 2.Angie / 3.Wild Horses / 4.That's Life / 5.Outta Space / 6.Brown Sugar / 7.IORR / 8.JJF / 9.Rip This Joint / 10.SFM / 11.Midnight Rambler

99年発売。2nd ショーもこれが唯一の CD です。アナログと同じ音源が元で、タイトル “夜の娼婦達” ってのもそのまんま。でもイコライジングのせいでしょうか、アナログよりも音が劣化してしまっているようですが、75の隠密ではまだ良い方で "good/A" です。また、アナログで聴かれた曲間の音量絞りはなく、"All Down The Line" のイントロはちゃんと入ってるところは良いですね。

2nd ショーでは1st ショーで演奏された "Rocks Off" "Dance Little Sister" がなくなり、代わりに "Wild Horses" が入り、 "Midnight Rambler" をラストにやってます。ドタバタぶりについては上で書いた通りです。なお、解説本 『ローリング・ストーンズ・ブートレッグ・ディスコグラフィー』 で、メンバー紹介で、「キースがHappyを歌うよ」と言った後に "You Can't -" が始まるのはおかしいと指摘されてましたが、こちらでは "You Can' -" のイントロで、ミックが間違いに気づいて、笑う声がはっきり入っているので、この曲順で間違いないようです。


2-おまけ 6/22 New York, NY ... Eric Clapton on "Sympathy For The Devil"

この日は最後の "悪魔-" でクラプトンが共演してるんですが、5日後のサンタナ同様 演奏はメチャクチャで、クラプトンもソロは弾いてますがハァそうですか、ってな感じであまり面白みは無いです。しかし無茶な演奏の中なんとか歌うミックは面白いですが(笑)。とりあえず紹介まで。

TOUR OF THE AMERICAS 75RS01/02/03/04/05/06/07/08

ブートでは VGP の『M.S.G.75 WITH ERIC CLAPTONVGP029(ジャケ右)ってのもありましたが、そちらは悪魔も含んだダイジェスト1枚もので、ピッチはあってますが音質はまぁまぁの A-。こうした VGP 初期盤はもうなかなか見かけませんね。

その後95年に、8枚組大箱入りの 『TOUR OF THE AMERICAS 75』(このタイトルはどうも多いんですが・・) で完全盤が世に出ましたが、クラプトンを期待して聴くとずっこけます。音質はまぁまぁの "good /A(-)" ですが、平坦でちょっとこもっててピッチも速く、音揺れするので大したものではないです。

なお、この8枚組BOXは 6/12 Boston、この 6/22 NY、6/25 NY、7/18 SEATTLE がいずれも "good/A〜A-)" 程度で収録されてます。日付的には音源マニア必須ですが、8枚組の値段はかなりしますし、大した内容ではないので・・・。箱はギザベロと鷲の2種類あり、鷲バージョンの方がレアなようですが、前者ですらもうなかなか見かけません。しっかし私の場合、買って以来ほっとんどまともに聴いたことがない盤であることは確かです(笑)


3-おまけ 7/19 Fort Collins, CO ... Elton John on "Honky Tonk Women"

1曲目の "Honky -" でエルトン・ジョンがピアノを弾いてます。まぁそれを紹介するというよりは、この日を収録したブートを紹介したいから取り上げてました。

I'M WORKING SO HARDBL2002/3

カードボード形状で95年リリース。 7/19の Fort Collins の全曲と、クレジットは 6/6 ですが 6/8 の Milwaukee から "Sure The One You Need" "Luxury" "Doo×5" の3曲を収録。
イントロからフェードインのためかエルトン・ジョンは、特に紹介もされてないので、ジャケにうつってないと分からなかったかもしれません(苦笑)。音質は "good/A(-)" ですが、1曲ごとに音が切れるのは残念。
オマケのミルウォーキーは、更に音は悪いですが、貴重な "Sure The One You Need" が聴けます。なお "Sure The One You Need" を聴くにはこれか VGP のそのまんまのタイトルの 6/6 がありますが、どちらも音質はイマイチです。


4-おまけ 8/8 Buffalo, NY ... 最終日 "Fa-Fa-Fa-Fa-Fa"

ライン音源で紹介した通り、 Buffaloでは6/15にやりましたが、南米ツアーを中止した彼らは最後にまたまた Buffalo に戻ってきます。ただし場所は変わってこちらはリッチ・スタジアム。MSG 6連荘もいれると NY 州では8回もやってますね。最終日のこの日、"Wild Horses" の前で、普段はMCで "Sad Songs Is All I Know" と口ずさむ程度なのに、そのフレーズの元であるオーティス・レディングの "Fa-Fa-Fa-Fa-Fa" をサビだけですが、珍しくバックをつけてちょっと長めに演奏してます。

GOODNIGHT AMERICA VGP239

ブートでは 『 SAD SONGS IS ALL I KNOW MG-005-1-2 (ジャケ右)ってのが 95 年に出ましたが、テープチェンジのせいで "You Can't -" が入ってなく、フェードインもいくつかあり、ピッチが遅いのが難点でした。

元テープが同じながら、その収録されて無い "You Can't-" を部分収録して、ピッチを正常にしたのが2000年に VGP が出した 『
GOODNIGHT AMERICA VGP239(ジャケ左 ) です。音質はどちらも初心者にはきついでしょうが、なれれば聴けてしまう程度の "good-fair/A(-)" です。私は十分楽しめますが、 VGP 盤は高音がかなりきつくなったので耳には優しくないですね(笑)
まぁ前者はなかなか見かけないので、 "Fa-Fa--" を手軽に聴こうと思えば VGP が便利ですが、比較すると長短所がいくつかあり、買いかえるほどのものではないでしょう。
ちなみにこの盤では "Outa Space" ってクレジットされてますが、ビリーのベスト盤でも "Outta-" ではなく "Outa-" になってますね。どうなってるんでしょうね。

 



おまけ - official 音源と別 mix など

LOVE YOU LIVE』 は3曲 "Fingerprint File" と "IORR" "Sympathy-" だけが'75なんですが、ちょっと紹介しておきます。毎度のことながらこうしたデータは資料総動員で書いてます。
追記:2022年のエル・モカンボのオフィシャルリリースにより、モカンボサイドの日付が確定しました!

Album "LOVE YOU LIVE"

trk.

TITLE

DATE

PLACE

NOTE(大きな点のみ)

D1 / 1.

(Intro) Fanfare For The Common Man

 -

-

 

2.

Honky Tonk Women

'76/ 6/ 5

Paris, FR

イントロカット

3.

If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud

'76/ 5/27

London, UK

未確認(5/25説もありますが)

4.

Happy

'76/ 6/ 5

Paris, FR

キースとミック差換え

5.

Hot Stuff

'76/ 6/ 6

Paris, FR

 

6.

Star Star

'76/ 6/ 6

Paris, FR

ミック全差換え

7.

Tumbling Dice

'76/ 6/ 7

Paris, FR

キースボーカル挿入

8.

Fingerprint File

'75/ 6/17

Toronto, CAN

3分以上カット

9.

You Gotta Move

'76/ 6/ 5

Paris, FR

 

10.

You Can't Always Get What You Want

'76/ 6/ 7

Paris, FR

140秒ほどカット

D2 / 1.

Manish Boy

'77/3/5

Toronto, CAN

ミックのバックボーカルとハープ追加

2.

Crackin' Up

'77/3/5

Toronto, CAN

60秒ほどエディット。イントロのチョーキング追加

3.

Little Red Rooster

'77/3/4

Toronto, CAN

80秒ほどエディット。 

4.

Around And Around

'77/3/5

Toronto, CAN

 

5.

It's Only Rock'n Roll

'75/ 6/17

Toronto, CAN

キースのボーカル・ギター編集

6.

Brown Sugar

'76/ 6/ 6

Paris, FR

ミックのボーカル差換え

7.

Jumpin' Jack Flash

'76/ 6/ 6

Paris, FR

 

8.

Sympathy For The Devil

'75/ 7/ 9

L.A., CA

40秒ほどカット

というわけで、75年の3曲は、6/17の Toronto から2曲と、7/9の LA です。

MIX違いなど

〜75/76 ライン音源コンピレ〜
WE HOPE YA LIKE THIS ONE VGP-235

Toronto, Canada, 1975/6/17
1.Luxury / 2.Fingerprint File (remix1) / 3.Fingerprint File (remix2) / 4.Fingerprint File (remix3)
Largo, Washington, 1975/7/2
5.Doo Doo Doo Doo Doo / 6.It's Only Rock'n Roll
London, UK, 1976/5/26
7.Hand Of Fate / 8.Hey Negrita / 9.Ain't Too Proud To Beg / 10.Fool To Cry / 11.Hot Stuff / 12.Star Star
Paris, France, 1976/6/7
13.Fool To Cry / 14.Hot Stuff

99年発売。一応全部ライン音源です。このリリース直前にCD-Rでも出た音源。トロントの "Fingerprint File" は 『 LOVE YOU LIVE』 の別ミックスですが、過去に VGP が出していた 『 Europe76』、『 Paris Par Excellence』 とは元テープが別のようです。 その3ミックスある "Fingerprint File" ですが、簡単に言えば、2はベースなど低音が強くなり、3はオフィシャル同様ミックのボーカルにディレイエコー処理がされてます。実際の演奏ではあんなエコーはかかってません。
音質は一部を除き "very good / A+" 。まぁライン初の完全 "Luxury" もありマニア必須ですが、その例外の一部、ラーゴの "IORR" の音の惨さにはビビリます。

隠密

〜Toronto 6/17〜

LOVE YOU LIVE』の "Fingerprint File" と "IORR" を収録した Toronto はアナログ時代からブート化されており、 『LUXURY IN TORONTOKS-005-2CD や 『TORONTO OBR 93 CD 001などがありますが、前者はアナログ落しでピッチが速く、後者はテープからの CD 化ですがこれもピッチは速く、音質は前者と大して変わりません。まぁ音自体は悪くはないのですが、ピッチがどうしようもないのでこちらでの紹介だけにしました。
と思ったら OBR のピッチはあっているとの情報が。失礼いたしました〜。

おまけ

LOVE YOU LIVE2 in 1(笑)

LOVE YOU LIVE が廃盤だった頃、2枚組を強引に1枚にしたブートが出ました(笑)。
ところどころで大胆にカットされており、聴いてるとカットに気がつかないところもあり、なんか憎めない盤です。しかしさすがはブート、なんでもありですなー。

 


というわけで、めっちゃ多くなってしまいましたが、傾向と対策は掴めたでしょうか?75のねばっこーい演奏を是非堪能してみてください。


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