悪魔の使徒 ??
60年代も最後となった69年、創立時のリーダー的存在だった Brian Jones は様々な確執に苦しみ、長らく酒と薬におぼれた挙句、遂にボロボロになり6月に Stones を脱退します。そして1ヶ月も経たない7月3日、彼は27才にして自宅のプールで謎の死を遂げました。
こうして以前から後任ギタリストとしてスタジオでプレイしていた Mick Taylor が加入した新生 Stones のお披露目のはずであった7月5日 Hyde Park でのコンサートは、急遽 Brian 追悼コンサートとなったわけです。
その追悼コンサートから4ヶ月たった11月、今でも前作 『BEGGARS BANQUET』 と並び称される大傑作 『LET IT BLEED』 をひっさげての US ツアーが開始されます。そこではハイドパークでのお披露目時のぎこちなさを一掃する素晴らしい演奏を繰り広げます。Mick Taylor はまだまだ控えめながらも、このツアーでの彼らからは聴衆を魅惑する悪魔的な妖しさと、後年の爆裂へと繋がる力強さを感じ取ることが出来ます。しかしこの US ツアーはそうした演奏内容もさる事ながら、なんといっても2つの事件が有名です。まずはオルタモントの悲劇。ツアー最終日に警備のヘルスエンジェルスによる混乱を機に殺人事件が起こった事はあまりにも有名です。オフィシャルでもドキュメンタリー映像が 『GIMME SHELTER』 として発表されました。これこそまさにこのツアーが別名 Satanic Tour と呼ばれる所以であり、60年代の終焉を象徴してます。
もう一つは、ストーンズ初の Bootleg が発表されたこと(笑)。11月9日のオークランド2ndショーを隠密ながら当時としてはうまく録音された、歴史的名盤 『LIVER THAN YOU'LL EVER BE』 がそうです。なんとも自信に溢れたタイトルですが、これがオフィシャル 『GET YER YA-YA'S OUT』 を発表させるきっかけとなったとまで言われてます。ありがたいことです(笑)。
私が生まれたこの年、当時26才そこいらだった彼らが、こうした素晴らしくかつ妖しい演奏を繰り広げ、私が当時の彼らよりいくつか年を食った現在もまだまだ現役の彼ら。この混沌とした60年代最後に2つの傑作アルバムを生み出し、Brian の死からオルタモントの悲劇までをも見事に吸収、乗り越えていったからこそそれは可能なのでしょう。そうした重要な位置付けでもある Satanic Tour 、編集なんかされてない生の音も是非。
Images from inside jacket of "In The Park" SCRO001- Keith's Flying V !!,
front jacket of "There Is No Angel Born In Hell" TSP-CD-028,
& back jacket of "Bring It Back Aliver" 91-14-05 (resized)
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.Prodigal Son / 7.Under My Thumb / 8.Midnight Rambler / 9.Live With Me /10.Little Queenie / 11.(I Can't Get No) Satisfaction / 12.Honky Tonk Women / 13.Street Fighting Man
その他演奏曲
・ "You Gotta Move"(結構やってる)、 "I'm Free" (ツアー後半は "Under My Thumb" とメドレー)、
"Gimme Shelter"(ツアー前半と後半のみ)
・ "The Sun Is Shining" "Brown Sugar"(共に最終公演 Altamont Speedway のみ)
ツアー中盤のセットリストを紹介しましたが、このツアーは定型というものが無く、ある意味充実した時期だったことをうかがわせます。なんと3日間で6回もコンサートやったりしてます。また多くの解説本で記述されている通り、 "Sympathy-" はケネディーが出てくる3番を省いたり、 "Hey Jude" とアドリブで叫んだり、 "Honky Tonk-" の歌詞に追加がされたり、 "Under My Thumb + I'm Free" のメドレーがあったり、なかなか面白いです。それにしても Mick と Keith の二人がステージ中央でみせるアコースティック・ナンバー、特に "Prodigal Son" は想像するだけでもドキドキっすねー。見たかったー。
そして 『LET IT BLEED』 が英国ではまともに出ていないこの時期に、次回作 『STICKY FINGERS』 からも披露している点も見逃せません。あとホーンもいなくてイアン・スチュワートのみがサポートのシンプルな編成は、69年が最後です。ところで、69年のライブはUSオルタモントが最後ではなく、12/14と12/21に London 公演を行ってます(各2回ずつ?)が、残念ながらそのうち1公演の3曲しかブート化されてません。おまけでちょろっと書きます。
映像も音も不完全収録ながらオフィシャルが出てるので、まずは勿論そちらを見聞きしましょう。
ブートについては、 SB 音源はなにかと貧弱で、隠密の方が面白いし、SB/隠密両方が出てる音源もあるので、高音質ではないながらも存在する SB 音源と、当時を考えるとうまく録音された隠密(今の DAT 録音とは比較できません)を、Hyde Park を含めて演奏日付に並べて紹介します。そして各地に散らばるオフィシャルライヴ音源のアウトテイクはまとめて最後に回します。
年代によって紹介方法がまちまちで申し訳無いですが、今回はこれがわかりやすいと思います。表の括弧付きの (SB) は、最後の SB outtake で紹介するという意味です。
Date
Source
Grade
1
SB+aud.
EX- / VG+
2
aud.
VG++
3
aud./SB
VG+
4
aud.
VG+
5
aud./(SB)
VG
6
11/27 New York, NY rev!!
aud./(SB)
VG-〜good
7
11/28 New York, NY rev!!
aud./(SB)
VG-〜good
8
aud.
VG
9
aud./(SB)
good- / poor
10
SB
EX/VG
11
aud./SB
good/poor
先に結論
”歴史的公演は 1. と 8. / アウトテイクは 10. / 隠密は 2. 3. 4. 6. / レア演奏は 5. ”
このコンサートは演奏は不完全収録ながらも、映像が official ビデオ/LD 化されています。見られたことがない方はまずは是非そちらを(最新ジャケ写:左側)。でも今はそちらは廃盤で、めでたくDVDが出ましたね(真中)。2006年には新たに発掘された3曲を含むDVDもリリースされました(右側)。
50万人(30万人?)が集まったとされるこのフリーコンサート、当初は新加入の Mick Taylor お披露目のはずが、冒頭で前述した通り、Brian への追悼コンサートとして、最初に Mick によってシェリーの詩が朗読されます。演奏曲目は後述しますが "Loving Cup" をもう披露してます。そしてラストの "Sympathy For The Devil" のサンバ?アフロ?な演奏は一見の価値ありです。まぁブランクもあり、その上新メンバー加入したばかりなんで演奏はメロメロな所が随所で感じられますすが、 Stones の歴史はこの Hyde Park 抜きには語れないでしょう。
さて、ブート音源はSB、隠密がいくつか存在しますが完全盤のブートはまだ存在していません。
SB 決定盤であった TSP 盤も、頭切れ、中間/後半カットなどがあります。そして SB といっても音質は初めて聴く方にはつらいものがあるでしょう。遂に完全盤かと思わせ、最近出た Gold Standard(?) の隠密盤も、残念ながら頭切れ/最後フェードアウトという状態で、今のところ決定盤のVGPもSB部分の完全盤で、欠けているところがあります。というわけで、本当の完全盤は存在しないんですが、 SB と隠密代表のこれらを紹介しましょう。
〜 SB + aud.の過去の名盤 〜
A : 『 HYDE PARK 1969 』 TSP-CD-023-2
***Disc1***
1.Eulogy For Brian Jones / 2.I'm Yours, She's Mine / 3.Jumpin' Jack Flash / 4.No Expectations / 5.Mercy, Mercy / 6.Stray Cat Blues / 7.I'm Free / 8.Down Home Girl / 9.Love In Vain / 10.Loving Cup
***Disc2***
1.Midnight Rambler / 2.(I Can't Get No) Satisfaction / 3.Honky Tonk Women / 4.Street Fighting Man / 5.Sympathy For The Devil3種類の SB 音源と、隠密音源1曲("Down Home Girl")によるツギハギ盤。収録曲順は実際に演奏された曲順とは少し違い、↓で紹介する隠密盤の曲順が演奏順です。
SB 部分ですが、ピッチは安定してませんし、何より音質もさほど良くないです。頭切れも数曲。そして "Midnight Rambler" は中盤のアナウンサー部分50秒程度がカットされており、いくつかの情報誌では指摘されてませんが "I'm Yours, She's Mine" ではこの曲の別名でもあるレモンスクイーザー部分50秒ほど、そして "Satisfaction" でも大幅なカットがあります。それでも暫くこれが決定盤でした。そう、VGPが出すまでは。
ちなみにこの盤は厚ケースが1stで、薄ケースが2ndプレスというのが定説でしたが、どうやら盤自体のデザインが異なるものもあるようで、3rdか4thくらいまで出たのかもしれません。でも困ったことに TSP レーベルはもう解体しており、中古でもなかなか見かけませんでしたが、VGPの決定盤リリース後、ちらほら見かけるようになりましたね。なお、これとそっくりのジャケの BON BON レーベルのものもありますが、WPOCM レーベル盤の復刻盤で、音質は劣るようなので要注意です。
また、SB 音源を使用した盤は他には Living Legend 盤などもあり、そちらは "Midnight Rambler" でアナウンサーのしゃべりが聴けますが、音質は TSP より劣るようです(持ってません)。〜評価に困る隠密盤〜
B : 『 IN THE PARK 』 SCRO-001
1.Adonais(Shelley) read by Mick Jagger / 2.I'm Yours, She's Mine / 3.Jumping Jack Flash / 4.Mercy Mercy / 5.Stray Cat Blues / 6.No Expectations / 7.I'm Free / 8.Down Home Girl / 9.Love In Vain / 10.Loving Cup / 11.Honky Tonk Women / 12.Midnight Rambler / 13.Satisfaction / 14.Street Fighting Man / 15.Sympathy For The Devil
98年、Gold Standard (??この名前は後のScorpio) 名義で発表。出る前から隠密完全盤が遂に登場かと期待してましたが、確かに初登場音源ですが、イマイチの盤でした。但し、上記 TSP と違い、曲順は演奏順通りで、TSP の大きな欠点3曲は、以下の通り。
・"I'm Yours, She's Mine" は頭切れですが、最後の歌までキチンと入って50秒ほど長いです。
・"Midnight Rambler" は頭のハーモニカは1吹き多く、TSPでカットされた中盤は入ってます。
一番演奏が静まる部分が入ってるのでいいですね。
・"Satisfaction" はイントロはこっちが長く、実際は1番の後に3番を唄い出すんですが、
TSP でカットされてるハイテンションな3番部分がちゃんと入ってて2分近くも長いです。
音質は "good" 程度です。拍手や音割れなど耳障りな点も多いですが、演奏、特にボーカルは大きく拾ってるため、慣れてしまえばいける盤でしょう。但しこちらも欠点も多いです。
この盤は合計62分ちょっとという短さで、曲間をカットしまくってますが、頭切れも多くで発生しており、ピッチも速いです。元テープ全てを入手できなかったんでしょうか。極めつけは最後の "Sympathy For The Devil" で、なんと録音者が会場を離れていき、どんどん音が遠くなり、しまいには trk 最後に無録音部分を15秒ほど残して音はプッツリ途切れます(笑)。私は嫌いな盤じゃないですが、やはり頭切れが発生する点は気に入りませんね。
TSP とこれを継ぎ足したらほぼ完全盤になるようですが、ピッチ修正が大変でしょうね。といった感じですが、TSP は入手困難、かつ過剰な期待は禁物の盤で、隠密の Gold Standard(?) 盤も中途半端だし、決定盤にかけるのが Hyde Park の実情でした。なお、TSP で頭欠けしてる "Mercy Mercy" 1曲なら、『HAWAIIAN TOP』(WG-025-026) に頭欠けも無くて、一番音が良いのが収録されてますが、メインの73ハワイが不要盤なので(笑)
しかーし、出ましたハイドパーク決定盤↓!〜いまやこちらが決定盤!〜
C : 『 STONES IN THE PARK 』 VGP-296 (Remastered GOLD)
1.Eulogy For Brian Jones / 2.I'm Yours And I'm Hers / 3.Jumping Jack Flash / 4.Mercy Mercy / 5.Stray Cat Blues / 6.No Expectations / 7.I'm Free / 8.Down Home Girl / 9.Love In Vain / 10.Loving Cup / 11.Honky Tonk Women / 12.Midnight Rambler / 13.Satisfaction / 14.Street Fighting Man / 15.Sympathy For The Devil
これは1stがVGPから2002年にリリースされたんですが、どうやらすぐ品切れになったようで、その1stは丁度ブート中断期だった私は持っていません。2003年にリリースされた 2nd のこの Gold CD は、1stと同じくラジオ音源とビデオ音源のミックスで、どうやら一部音を変えて作り直してのリリースのようです。私は 1st との比較は出来ませんが、TASBによると 1st よりソースの違いによる音質の差が少なくなったそうです。そういえばハイドパークでは DWP の 『HIGHWAY TO HEAVEN』、これも海外に取り置きしたままで、わたしは比較できません。
というわけですがこれ、さすがに今までのハイドパーク物よりは素晴らしいですね。音質は "very good+ 〜 EX-" です。ただし "I'm Yours -"の後半がないのは既発SBと変わりません。そのかわりというか、 "Midnight Rambler" は Gold Standard の隠密が最長完全版かと思ってたらどうやら違うんですね?今更知りましたが、こちらの方が中盤が長く収録されてます。でもやっぱり "Satisfaction" は Gold Standard の方がはるかに長く収録されてます。
というわけでこれはSB最長盤というわけですね。なんで隠密を繋いで完全版にしなかったのかな?と思いますが、1CDの限界時間ギリギリ入ってるので、1枚物で、ということでしょう。しかしさすがはVGP、TSPと比較してもピッチも正しくて音質もよく、なにより曲順が正しいので、これがHyde Parkの最良盤ですね。それにしても久々に聴いたアフロ悪魔、やはりかっこいいです。ちなみに 1st とのジャケなどの装丁の違いは、ジャケにGOLDシールが貼ってるという点だけのようですね。
この日の 1st show 隠密音源は、初のストーンズブートとなった次項の 2nd show と違い、94年にアナログに続いて OBR 『LIVER THAN THEY'LL EVER BE』 が300枚限定 No. 入りのカードボード仕様で世に出ました。でもその後 Gold Standard (Scorpio) から若干音質アップ盤 『BRING IT BACK ALIVER』 が出ました。但しいろんな媒体の解説でも、後者の決定的な欠点は指摘して無いようです。
なお "Sympathy-" はケネディー部分の3番が無く、"Honky Tonk -" は3番が追加されてます。ところでこの日はアコースティックをいきなり2曲目でやってますが、機材に不具合でもあったのでしょうか。〜これまた過去の名盤たち〜
A : 『 LIVE'R THAN THEY'LL EVER BE 』 OBR 305-CD-020 ... 限定盤
B : 『 BRING IT BACK ALIVER 』 Gold Standard 94 14 05 ... 通常お勧めだけど欠点あり
LIVE'R THAN THEY'LL EVER BE
OBR 305-CD-020 (cardboard)
Including entire show.BRING IT BACK ALIVER
Gold Standard 94 14 05
The beginning of "I'm Free" is missing.『BRING IT BACK ALIVER』
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Prodigal Son / 3.You Gotta Move / 4.Carol / 5.Sympathy For The Devil / 6.Stray Cat Blues / 7.Love In Vain / 8.I'm Free / 9.Under My Thumb / 10.Midnight Rambler / 11.Live With Me / 12.Little Queenie / 13.Satisfaction / 14.Honky Tonk Women / 15.Street Fighting Man
音質は、よくまぁこれほどの音でとれたなー、と不思議な良好隠密 "very good" です。 JJF で音がオフ気味になったりたまにマイクがこすれるところはありますが、そこまで求めると贅沢過ぎます。
どちらの盤も収録曲は同じですが、『LIVE'R THAN THEY'LL EVER BE』 はジャケット記載では trk.1 が Intro で trk.2 が "JJF" なんですが、同じ trk.1 収録なので順に繰り上がります。『BRING IT BACK ALIVER』 はジャケ記述では14と15が入れ替わってますが、実際の演奏通り、上に書いた順で入ってます。
一般的には流通量、音質、ジャケットデザイン共に後者 『BRING IT -』 がお勧めになってますが、こっちには大きな欠点があります。それは "I'm Free" の出だしが40秒ほど欠落したままです。OBR盤はその欠落部を 2nd show から補填しています。
まぁ音質は OBR と大して変わらないですね。 この頃の限定盤に弱いアイテム派、および疑似とはいえ完全音源派なら OBR が気になるでしょう。
個人的には Oakland の1st と 2nd は大のお気に入りなんで、お勧め度は高いのですが、OBR は限定だし(でもまだ一部で見かけますが)、 Gold Standard も中古でしか見かけず、入手困難な盤ではあります。
ですが、1st と 2nd をカップリングした厚ジャケ2枚組の 『OUT OF JOINT』RSBB-2004/2005 なら比較的入手しやすいでしょう。こちらも "I'm Free" では頭欠けしてますが、音質も遜色無い程度のようです(持ってません)。が、これまたその後VGPが決定盤を出しちゃってます↓(笑)
〜タイトルもジャケも地味ですが向上盤!〜
C:『 POT BOILER 1969 』 VGP-265
1.Sam Cutler Introduction / 2.Jumping Jack Flash / 3.Prodigal Son / 4.You Gotta Move / 5.Carol / 6.Sympathy For The Devil / 7.Stray Cat Blues / 8.Love In Vain / 9.I'm Free / 10.Under My Thumb / 11.Midnight Rambler / 12.Live With Me / 13.Little Queenie / 14.Satisfaction / 15.Honky Tonk Women / 16.Street Fighting Man
VGPが2001年リリース。これも上と同一音源ですが、単なるリマスターではなく、マスターが異なるようで、よりクリア、そしてヒスノイズも低減し、定位も安定し、音の厚みが増してます。既発にあった "JJF" の後半の落ち込みは変わってませんが、元が向上したのでかなりまともに聴けます。ただ、"You Gotta Move" の1分7秒では 『LIVER -』 ではなんともないのに 『BRING IT -』 と同じ落ち込みがあったりしますけど(これ、裏ジャケに2001 A VINYL-ではなく、2004とクレジットされているセカンドバージョンでは直っています)、音質は既発の" very good" から "very good++" に向上してます。個人的には十分 "EX"と感じますが(笑)。
ちなみに "I'm Free" は頭からちゃんと収録されてますが、40秒過ぎまでの欠落部は 『LIVER -』 と同じく 2nd show から補填しています。いやー、しかしこうして向上していくのは嬉しいですね。ただどうも印象の薄いジャケとタイトルですけど、このタイトルはこの 1st show ではなく 2nd show を収録したアナログからですね。
随所で書いたとおり、この公演こそ世に有名な STONES 初 Bootleg 発祥の公演です。ここでも "Sympathy-" はケネディー部分の3番が無く、"Honky Tonk -" は3番が追加されてます。
16曲が演奏されてますが、当初隠密アナログブートで出た曲は10曲。その後、聴けなかった4曲を含む SB /ライン9曲が出たりしましたが、 "JJF" と "Under My Thumb" だけは CD になって遂に世に出ました。というのも録音時から、調整やテープチェンジでこの2曲は音が途切れていた為です。この音は、SB で聴くより隠密の方が私は好きです。A)まずは隠密から
〜不完全部分流用盤と一応完全盤。無茶な完全盤もあるようですけど..〜
A : 『 THE ORIGINAL LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE 』 RS-510 ... 不完全全曲
B : 『 LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE 』 TSP-CD-043 ... 不完全部分流用
THE ORIGINAL LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE
RS-510 (VGP-024)
All songs including damaged 2 songs were (!) from the Oakland 2nd show. But in 1999, renewal disc has appeared and the 2 songs had modified strangely.LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE
TSP-CD-043
2 songs are not from the Oakland 2nd show.『THE ORIGINAL LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE』
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Prodigal Son / 6.You Gotta Move / 7.Love In Vain / 8.I'm Free / 9.Under My Thumb / 10.Midnight Rambler / 11.Live With Me / 12.Gimme Shelter /13.Little Queenie / 14.(I can't Get No)Satisfaction / 15.Honky Tonk Women / 16.Street Fighting Man
音質は、これまた1st show 同様、素晴らしい良好隠密 "very good" です。
この音源、"JJF" は飛んだり音が引っ込んだりと変化に富み、 "Under My Thumb" は途中からの収録でこれまた途中音が引っ込みますが、 RS 盤 (= VGP 盤) はそのままダメージが残った音源を使用してます。対して TSP 盤は内ジャケに書かれている通り、別公演の音源に差し替えられてます。
ところで前者の RS 盤はまず、銀盤に LURCH RECORDS とプリントされているカードボード仕様と、同じ盤で Remaster シール付きのプラケース仕様がありました。が、99年には更にVGPは改訂盤を出し、"JJF" の途切れた部分を同音源の別の個所からツギハギし、結果歌詞が繋がらなく 、"Under My Thumb" は 1st show の音を持ってくるという、 VGP らしくない奇妙な修正がされた真っ黒な盤になりました。これは外からでは初期盤か改訂盤かは判断できないようです。その改訂盤は未聴なんで詳しく知りませんが、やや中低域が強めになり、薄かった音が若干改善されているようです。どれが好きかは人それぞれでしょうが、意味不明の歌詞ってのは残念ですね。なぜこちらは 1st show から繋がなかったんでしょう?
また、ビニールカードボードの"Master Of Sounds"レーベルによるコピー盤や、プラケースの"ORIGINAL MASTER SERIES"なるコピー盤もいくつかあるようです。
TSP盤は問題の2曲は "JJF" を映画 "Gimme Shelter" から、 "Under My Thumb" を翌日の San Diego 公演から持ってきて差し替えてます。他の音質は同じです。これは初期盤なのであまり見かけないでしょうね。
というわけで、2nd show 隠密は VGP 初期盤がお勧めですが、こちらも 1st と 2nd をカップリングした厚ジャケ2枚組の 『OUT OF JOINT』 でもいいでしょう。これは VGP 初期型と同じく2曲は途切れたままの 2nd show 音源です。が、これまた(x 2)その後VGPが決定盤を出しました↓(笑)
〜アナログ復刻で音も向上!〜
C:『 FROM SAN FRANCISCO TO PARIS 』 VGP-276 (2CD)
Disc.1 - 1.Jumping Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Prodigal Son / 6.You Gotta Move / 7.Love In Vain / 8.I'm Free / 9.Under My Thumb / 10.Midnight Rambler / 11.Live With Me / 12.Gimme Shelter /13.Little Queenie / 14.(I can't Get No) Satisfaction / 15.Honky Tonk Women / 16.Street Fighting Man
Disc.2 - Paris 1976VGPから2001年リリース。これはこの69 Oakland 2nd show の完全版と、76 Paris 部分収録の抱き合わせで、アナログ時代から有名なタイトルとジャケで復刻盤ですね。ちなみに1CDの同ジャケ同タイトルの盤もありますが、そちらはアナログ落しで、7曲しか入ってません。
これも上と同一音源ですが、マスターは違うようで "JJF" でのダメージ部分が違います。しかし既発 『 THE ORIGINAL LIVER - 』 の1st ほど音が引っ込むわけでもなく、聴きやすいです。そして "Under My Thumb" はこちらはアナログ同様、頭が欠けてます。これらは同じく VGP の『 THE ORIGINAL LIVER - 』 の改訂盤(3rd?)ではいろいろ繋いでいたので、2nd show の音はやはり入手できなかったんでしょう。
というわけで、単なるリマスターではないこの盤、わたしはようやく2003年に購入し、69部分は2004年になってようやく聴きましたが、音質は確かに向上してますね。音がすっきりとクリアになってます。1st show や San Diego ほどの向上ではなく、やや高音が耳につきますが、既発の "very good" から "very good+" に向上してます。これまた個人的には十分 "EX" と感じますけど(笑)。あとこれはエンディングが長く収録されてて、 "SFM" が終わってラストに outro が僅かに収録されてるのは貴重です。ということで、1st show、2nd show 共に LIVER という名の物が決定盤でなくなったのは寂しいですねぇ。まぁそれは仕方ないとしても、どちらもアナログ時代の別のタイトルとジャケの復刻、しかも 1st show のは本来 2nd show のタイトルという 『POT BOILER 1969』 とこの 『FROM SAN FRANCISCO TO PARIS』 が 『 LIVER THAN - 』 を押しのけて決定盤となってしまうのはやっぱ納得がいかないっすね(笑)。どうせなら 1st と 2nd show セットで 『 LIVER THAN WE'LL NEVER BE』 なんてのを出す方がしゃれてると思いますが(笑)
B)次にSB
〜低音ONで気持ちいい! でも9曲だし最後で ...〜
●『 OAKLAND SIXTY-NINE 』 RS-692 (VGP-003) ... 不完全ですが
1.Sympathy For The Devil / 2.Stray Cat Blues / 3.Prodigal Son / 4.You Gotta Move / 5.Love In Vain / 6.Live With Me / 7.Gimme Shelter / 8.Little Queenie / 9.(I can't Get No)Satisfaction
昔は隠密別音源といわれたようですが、SB音源ですね。隠密と比べるとどちらが好みかは人それぞれでしょうが、少なくとも低音は ON で、ドラムもよく聞こえて気持ちいいです。その分若干こもってますが。そしてヒスノイズが結構強く、たまにプチプチ音もします。というわけで音質はvery good(A)です。それにしても中盤9曲しかないのが本当に残念です。
あーんど更に残念なのは、収録ラストの "Satisfaction" でいい感じに盛り上がった 2分50秒あたりで、音が歪んで一瞬飛んでしまいます。くっそー。それと "You Gotta Move" もちょっと頭切れしてます。
この盤は、98年かな? GOLD CD シール付きで、71年の3/26マーキーの放送音源が追加されて再発になってます(そっちは持ってません)。その後シール無しの3rdも中味は同じで出ているようです。音質はそれほどの向上はしてないそうですが、1stよりは向上してるらしいです。あと、これと同じ元のアナログジャケのシールを貼った箱入りもごく少数出回ったようですが、そっちはアナログ落しですので要注意。また、アナログ落しの2曲だけは、後で出てくる Scorpio の名盤『A SHOT OF SALVATION』 にも入ってます。
まぁ私はこの公演は隠密の方が、全曲入ってるし音質も良いのでお気に入りなんで、実はあまり聴いてない盤です(笑)。※マメ知識
Oakland の 1st と 2nd は "Live'r Than They 'll Ever Be" と "Live'r Than You 'll Ever Be"
わからなくなったら唱えよう(笑)
”1st だぜい!2nd だよう!”
Oakland と並んで昔から好んでブート化された音源。ここでも "Sympathy-" はケネディー部分の3番が無く、"Honky Tonk -" は3番が追加されてます。聴き所の一つはギターむちゃくちゃの "Street Fighting Man" ですね(笑)。
CD では、アナログ時代からの10曲を収録した WPOCM の 『STONEAGED』(ジャケ写:左)、あらたに全15曲を収録した VGP の 『SAN DIEGO SIXTY-NINE』(ジャケ写:右) がありました。なお、VGP 盤にはコピー盤も存在します。盤の内側のマトリクス周辺に円状に"!"(?) がいっぱい打ってあるのはコピーです。99年現在、まだ安売りで見かけます。
この曲数が増えた VGP 盤にも、ピッチが遅く、"JJF" で音切れ、 "Midnight Rambler" 最初の1分近くがテープチェンジにより録音されていない、という欠陥があるのが難点でした。しかし96年末から97年にかけて、 VGP と TSP が相次いで Remaster 盤を出し、過去盤らを不要にしました。総合的に見て、 VGP がお勧めですが、この2枚を紹介します。
が、これまた (x 3) VGPが2002年にリマスター盤を出し、圧倒的にそちらの方が向上してしまいました(笑)。A : 『 IT'S NO HANGIN MATTER 』 VGP-096 ... 一応全曲収録。ピッチ正確。
B : 『 SAN DIEGO '69 』 TSP-CD-214 ... 音源流用盤。ピッチ若干遅い。音質はbetter。
IT'S NO HANGIN MATTER
VGP-096 (2 discs... c/w Nov.27 MSG)
All songs including damaged 2 songsSAN DIEGO '69
TSP-CD-214
2 songs missing parts are not from San Diego show.『IT'S NO HANGIN MATTER』
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Prodigal Son / 6.You Gotta Move / 7.Love In Vain / 8.I'm Free / 9.Under My Thumb / 10.Midnight Rambler / 11.Live With Me / 12.Little Queenie / 13.(I can't Get No)Satisfaction / 14.Honky Tonk Women / 15.Street Fighting Man
音質は、これまたまぁまぁ良好隠密 "very good" です。
『IT'S NO HANGIN MATTER』 は、後述する11/27 MSG とのカップリングで薄ケース2枚組。
さて、ほぼ同時期に出たこの2枚ですが、比較してみましょう。
まず音質ですが、共に Remaster と称しており、過去盤より向上は見られますが、TSP の方が若干くっきりしてて良いです。ピッチは VGP は正確ですが、 TSP はまだ遅いです。問題のあった"JJF" と "Midnight Rambler" は VGP は問題があるまま途切れてます。対する TSP はまたしても "JJF" を映画 "Gimme Shelter" から、 "Midnight Rambler" は Oakland 2nd show の音源で繋いだツギハギです。うまく処理されてますね。という具合に、製作者の志向の違いが出てます。
ちゃんと途切れなく聴けるのが好きか、その日の音源だけで、ピッチが正しいのが好きかは人それぞれでしょう。私は別の日の音で繋ぐのは好きじゃないんで VGP 盤の方が好きです。タイトルは ' アポストロフィーが抜けたスペルミスのようですが。カップリングの MSG も音質向上してるので、一挙両得ですしね。しかし何より TSP 盤はもう見かけませんので勧められません。が、これまた (x 3) VGPが2002年に最強リマスター盤↓を出し、圧倒的にそちらの方が向上してしまいました(笑)。
〜1stジャケで最強決定盤登場!〜
C:『 SAN DIEGO SIXTY-NINE 』 VGP-008 (TMOQ 71078) (Remastered GOLD)
1.Jumping Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Prodigal Son / 6.You Gotta Move / 7.Love In Vain / 8.I'm Free / 9.Under My Thumb / 10.Midnight Rambler / 11.Live With Me / 12.Little Queenie / 13.(I can't Get No)Satisfaction / 14.Honky Tonk Women / 15.Street Fighting Man
この San Diego は、これがリリースされるまでは上の2つが優良盤でしたが、2003年、またもやVGPがリマスターをリリースしました。ジャケは 1st と同じですが、盤はプリント面が真っ黒なGold Discになってます。白い背ジャケは変わらず、ジャケに GOLDシールを貼って登場。
今回のこのGOLDリマスターは既発では問題のあった "JJF" の頭のドロップアウトがありません。ただしテープチェンジで未収録だった "Midnight Rambler" の頭が途切れてるのは変わりません。今になってこれと比較すると既発盤は、ややヒスノイズが感じられ、ほん少し音の像が遠い感じもしますが、今回のこのリマスター盤はすんばらしくクリアになって、楽器の音も一つ一つかなりクリアになってます!やや高音が耳につきますが、うーむ、元が同じテープだとしたらデジタルって凄いですね。これは感動しました!
もう個人的には最高隠密 EX だと思いますが、他のと聴き比べるとやや高音が強いので "very good+" としておきます。しっかしこの "SFM" は久々に聴きましたが面白いです(笑)
5.11/26 Baltimore, MD ... レア演奏
こちらもアナログ時代からある音源ですが、CD になって音質が向上しました。
この公演で有名なのは、何といっても唯一やった "Sympathy For The Devil + Hey Jude" です。 まぁ Mick がアドリブでちょろっと叫んでるだけですが。あとツアー後半の特徴である "Under My Thumb + I'm Free" のメドレーが聴けます。そして "Satisfaction" の中ではMick は "You Can't Always Get What You Want" と 叫んだりしてます。また、 "Sympathy-" はいつも通りケネディー部分の3番が無いんですが、 "Honky Tonk -" は今度は2番が無いショートヴァージョンです。
なお、この日の "Love In Vain" がオフィシャルでも出たため、いくつかそのブートもありますが、そいつは別項で扱います。
コンサートでは13曲やったようですが、ブートになってるのは未だに11曲で、やったはずの "Little Queenie" "Street Fighting Man" が未収録です。11曲を収録したブートCDでは、暫く 『BALTIMORE 1969』 (DP 9305) しかなかったんですが、残念ながらヒスノイズが強く、ピッチも遅く、定位が左寄り、という三重苦をかかえていました。しかし98年末、その改良盤が VGP から出たのでそちらを紹介します。
なお、この VGP 盤が出る以前、最初の5曲だけですが、別ソースによる音質良好盤が96年、 『LIVE IN WASHINGTON (BALTIMORE) 1969 & MORE』 (Moon Light 9637) というブートで出ました。初版はジャケット表記が Washington と誤記してますが、その後修正されました。盤はそのままのようですが。その5曲に限れば DP や VGP 盤とは別ソースで良好なので、こちらも紹介します。〜音質はまぁまぁ、演奏自体が面白い〜
A : 『 DEVIL'S DISCIPLE 』 VGP-211 ... 11曲収録
B : 『 LIVE IN BALTIMORE 1969 & MORE 』 ML 9637 ... 5曲良好収録
DEVIL'S DISCIPLE
VGP-211 / 11 songs.
"Little Queenie" and "SFM" are missing.LIVE IN BALTIMORE 1969 & MORE
ML 9637 / only 5 songs, but sounds better.
1.JJF / 2.Carol / 3.Sympathy - / 4.Stray Cat - / 5.Love In Vain『DEVIL'S DISCIPLE』
1.Jumping Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil - Hey Jude / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.You Gotta Move / 7.Medley : Under My Thumb - I'm Free / 8.Midnight Rambler / 9.Live With Me / 10.(I can't Get No)Satisfaction / 11.Honky Tonk Women / 12.(Bonus: 11/28 1st MSG show) Little Queenie
聴き所は上で書いた "Sympathy - Hey Jude" と "Under My Thumb - I'm Free" 、 "Satisfaction (+You Can't Always -)" です。こうしたレアな演奏を聴きたい方には是非お勧めです。
というわけで、VGP 盤はヒスノイズが強く、ピッチも遅く、左寄りだった既発盤の改良盤です。でもまぁ音質は "good" ですかね。慣れてしまえば全く問題無いと思いますが。この音源は拍手や観声を結構拾ってるので、気になる人にはつらいかもしれません。タイトルは昔のアナログ通りですが、ジャケは変わりました。なお、追加音源はオフィシャルライブアウトテイクです。
対する ML 盤は曲数こそ少ないものの、別ソースを使用した良好隠密です。オープニングや曲間での Mick の MC も多いです。拍手歓声も少なくなかなか良い感じで、"very good" です。但し、レア演奏は "Sympathy - Hey Jude" しか入ってません。C : 『 SOME SATANIC TOUR 1969 』 DAC-015 ... 12曲収録
***Disc.1***
1.Jumping Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil - Hey Jude / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.You Gotta Move / 7.Medley : Under My Thumb - I'm Free / 8.Midnight Rambler / 9.Live With Me / 10.Satisfaction / 11.Honky Tonk Women / 12.Street Fighting Man
2005年、Dog n Catよりバルチモア公演とバストン公演とのカップリングでリリース。
このDAC盤は、最初の5曲が上記ML盤と同一音源を使用し、残りが上記のVGP音源で、さらに今回初めて "SFM" が追加されました。この追加された "SFM" はややもこもこして団子状ですが、そう悪くもありません。ということで、 "Little Queenie" が未収録なのは変わりませんが、現在の最長にして最良盤。それに加えて、この日は上に書いているとおり、"Sympathy For The Devil - Hey Jude" や "Under My Thumb - I'm Free" など、聴きどころが多いので、"good〜Very Good"、今となってはこちらがお勧めですね。
M.S.G. では27日に1回、28日に2回の計3公演が行われました。オフィシャルは殆どこの3公演から使用されてます。まずは27日から。
27日のちゃんとした隠密盤は暫くはピッチの速い IMP 盤 『LIVE IN NEW YORK CITY 1969』 (IMP-CD 036/37 : ジャケ写 ↓11/28項参照) と、既発ながら良かった 『STONED-M.S.G.69』 (VGP-018 : ジャケ写右) だけでしたが、上の San Diego で紹介した『IT'S NO HANGIN MATTER』 がごくごく若干向上しており、今ではお勧めでしょう。この日は収録日とあってか、演奏もかなり熱が入ってますが、"Prodigal Son" で Mick がノリ過ぎたのか、最後に余計に唄おうとして終わるのがちとおかしいですね。(←じゃなくてチューニングを直しきれずキースがやめちゃったんですね・笑)この日も "Under My Thumb + I'm Free" のメドレーが聴けます。そして遂に "Sympathy-" でケネディー部分の3番が唄われます。但し、"Honky Tonk -" はショートヴァージョンです。
〜またもや登場〜
A : 『IT'S NO HANGIN MATTER』 VGP-096 ... さほど向上してないけど
***Disc.2*** (Disc.1 は San Diego)
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.Prodigal Son / 7.You Gotta Move / 8.Medley : Under My Thumb + I'm Free / 9.Midnight Rambler / 10.Live With Me / 11.Little Queenie / 12.(I can't Get No)Satisfaction / 13.Honky Tonk Women / 14.Street Fighting Man
解説本によってはなぜか酷評されてます。厳密にはでかくて歪みもあるんでしょうが、低音から高音までバランスも良く、ミックもキースも聞きやすいので、 "very good-〜good+" です。そしてオフィシャルと比較も出来るし、好きな盤です。まぁ歓声、拍手を結構拾ってますが、曲の合間に "Satisfactio-n" なんて掛け声でどっと笑いが起きたりと、臨場感は素晴らしいです(笑)。たまに音が遠くなるのが残念ですが。
まぁこれは既発盤を持ってる人は、この音に期待して無理に買う盤ではないでしょう。だから San Diego と抱き合わせなんでしょうね。NEW!!〜ちょこっと変わりやした〜
B : 『 BROADWAY 』 DAC-092 (3CD) ... 40周年記念盤
***Disc.1***
40周年となる2009年に3枚組のMSG69総集編としてDACがリリース。Disc.2は11/28 2ndショー、Disc.3はAlternate Get Yer Ya-Ya's Out!。
このDisc.1はショップ・インフォによると再度オリジナル・テープより起こし直され、ノーイコラ加工と最低限の補正でリマスタリングされたと。
たしかにちょっとマイルドになってて、ベースの音なんかはよく聴こえるようになってますが、元々この音源は良かったので劇的な音質向上というわけでもなく、 "very good" 程度。でも隠密慣れしていれば十分 "EX" です。
この日は2回コンサートが行われているのですが、残念ながら SB 何曲か以外の隠密音源は、先にも触れた IMP 盤しか出てません。これは殆どもう見ないので、軽く紹介しておきます。
この公演のデータは資料によってはおかしいのですが、 "Under My Thumb" は単独でメドレーじゃないですね。あとは前日と同じく "Sympathy-" ではケネディー部分の3番が唄われ、 "Honky Tonk -" はショートヴァージョンです。〜これしかなかった・・・〜
A :『 LIVE IN NEW YORK CITY 1969 』 IMP-CD 036/37... 2nd show
***Disc.2*** (Disc.1 は 11/27)
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.Prodigal Son / 7.You Gotta Move / 8.Under My Thumb / 9.Midnight Rambler / 10.Live With Me / 11.Little Queenie / 12.(I can't Get No)Satisfaction / 13.Honky Tonk Women / 14.Street Fighting Man
このブートの裏ジャケ曲目が間違っているためか、参考資料として使わせていただいている解説本達とは曲目に食い違いがあるんですが、上記曲目をこの順番で演奏したようです。
音も近くて観客の盛り上がりも良く、音質的には悪くなく、 "very good-〜good+" ですが、3曲ほどでテープ回転が不安定だったり、曲間でテープを止めてるようで面白みには欠けるので、マニア向けでしょうか。でも official との比較が出来るのでマニアには必要な音でしょう。もうあまり見かけないのが残念。。。でしたが2009年、DACが↓をリリース。
NEW!!〜向上はしてますがやや微妙〜
B : 『 BROADWAY 』 DAC-092 (3CD) ... 40周年記念盤
***Disc.2***
Disc.1は11/27、そしてDisc.2はこの11/28 2ndショー。
こちらはショップ・インフォによると改めてデジタル・トランスファーされクリアーになった新ソースからのリマスター収録とのこと。
聴き比べてみると確かにIMP盤に比べてサーッというヒスノイズとドロップアウトがなくなってます。でも音は高音域の抜けの悪い音に。これが元の音だということなんでしょうかね。まぁマイルドな音質ではありますが、ややモコモコした音に聴こえます。そして回転ムラのある3曲はそのままですが、ピッチはかなり改善されています。
ということでIMPよりは丁寧な音作りですが、個人的な評価としては既発と変わらず "very good-〜good+" といったところ。
この日は2回コンサートが行われていますが、この2nd showは以前からブート化されていました。
演奏では、この日は悪魔でミックが3番の "I watched the glee while your kings〜" の歌い方を間違ってしまい、そこでリズムを崩したのか、その後もなんかキーが低くて変な悪魔です(笑)。そして "Prodigal Son" も変な感じで、この日はどうも妙な演奏。気を取り直して "Under My Thumb" をやるも、次の "Midnight Rambler" をなっかなか始められず、ミックのハープが1分半以上も延々と寂しげに流れるという具合で、コンサートのリズムがグダグダになってますが、ショーの後半は持ち直します。〜向上して登場〜
●『 SOME SATANIC TOUR 1969 』 DAC-015
***Disc.2*** (Disc.1 は Baltimore11/26)
1.Jumping Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.Prodogal Son / 7.You Gotta Move / 8.Under My Thumb / 9.Midnight Rambler / 10.Live With Me / 11. Little Queenie / 12.Satisfaction / 13.Honky Tonk Women / 14.Street Fighting Man2005年リリース。この日は当初おまけコーナーで紹介していた、『THAT'S NO WAY TO GET ALONG』 (MG-004)でのみ聴くことが出来ましたが、速かったピッチも正常化し、左寄りだった定位も真ん中で落ち着き、音質もかなり向上しており、過去盤の "good" から、"Very Good"に格上げ。
こちらは過去盤より大きく向上しているのでかなり楽しめました。
また、この公演は、このDAC盤とほぼ同時期だと思いますが、
Scorpioから
『Have You Heard About The Boston』 (BW-? ジャケ左)
EXILEから
『Well You Heard About The Boston...Live 1969』 (EXCD-038 ジャケ右)
と、立て続けに同一音源で単独公演で出しているようですね。未聴ですが音は似たような感じでしょうか?
USツアー最終公演のフリーコンサート。オルタモントの悲劇と呼ばれる殺人事件が起こった悲劇のコンサートです。そして "Brown Sugar" の初演としても有名です。また、この日のみ "The Sun Is Shining" が演奏されてます。
このコンサートの模様は、ごく一部だけですが、映像がofficial で ビデオ/LD/DVD 化されています。映像中、ストーンズのライヴ演奏は、この日から3曲(音だけの GS 入れると4曲)、その他公演から5曲ですが、この60年代の終焉を見事にとらえたこの映像は、必見といえるでしょう(最新ジャケ写:右)。
なお、83年に初めて出た RCA 盤 LD はジャケも違い、音声は真性ステレオでした。しかし現在の映像はステレオ表記はされてますが、殆どモノラルになってしまってます。というわけで、RCA 盤 LD は極たまにみかけても、とんでもない値段がついてます。さて、この official 映像の SB 音源をブート化したものは最後にまわして、隠密の紹介にうつりましょう。
この公演も多くのブートが出てます。Golden Hit、IMP(ジャケ写:右)、Shaved Disc など。特に IMP はTシャツ、バッチが入った LP サイズ BOX も出しました。アイテム派にはなかなか惹かれる BOX ですが、もう何年も殆ど見かけませんね。私は遅れ馳せながら95年か96年ごろ入手したと思いますが、99年現在、まだそのお店ではストックがありました。まぁ12000円もの値段でしたからね(笑)。
で、この音源は鑑賞にはつらいものがあり、音質を期待してもしょうがないんですが、もうすっかり市場から見かけなくなった97年、既発音源を改良して、今の所一番ましなのがまたしても VGP から出ました。
この音源は、演奏が中断する "Sympathy - " 、殺人が起こった "Under My Thumb" などもなかなかリアルに録られてます。が、オフィシャルで見れますね(苦笑)。あと、歓声というか、笑い声とか会話が入ってるのがちょっと興ざめします。〜今の所一番まし〜
●『THE KILLER FESTIVAL "ALTAMONT 1969"』 VGP-113
***Disc.1***
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Sympathy For The Devil 1/ 4.Sympathy For The Devil 2 / 5.The Sun Is Shining / 6.Stray Cat Blues / 7.Love In Vain / 8.Under My Thumb 1 / 9.Under My Thumb 2
***Disc.2***
1.Brown Sugar / 2.Midnight Rambler / 3.Live With Me / 4.Gimme Shelter / 5.Little Queenie / 6.(I can't Get No)Satisfaction / 7.Honky Tonk Women / 8.Street Fighting Manこの VGP 盤は、過去盤と同じく、いろんな隠密のツギハギのようですが、過去盤で耳についたヒスノイズなどがかなり減少しており、本当に音質は向上してます(苦笑)。 "The Sun Is Shining" も同レーベルのコンピレ『THE BEST OF THE REST』の良い音を持ってきてますね。私はこれが出て暫くは見送ってましたが、友人の勧めに従い買ったら驚きました(笑)。やはり今の所これが決定盤です。
でも元々音が遠くなったり途切れたりするし、歓声、会話、手拍子などはたっぷりだし、とても初心者の方にはお勧めできないです。はっきりいって音質は good-/poor (B) ですね。但し、この歴史に残るコンサートをフルで聴いてみたくなるのも、ファン心理でしょう。
過去盤をお持ちの方までが、買いなおす必要があるかどうかは人それぞれでしょうが、この音を持ってなくて聴いてみたい方はこれが決定盤だし、実際これしかもうなかなか見当たらないので是非。
ところで、これには初盤の後に、 "DIGITALLY REMASTERED LIMITED EDITION" シールが貼ってる限定盤が出たようで、私のはジャケ写にあるようにそれが左上に貼ってます。これは通常盤より高域が伸びており、既発のモノラルっぽい音に比べて疑似ステレオっぽくなっているようです。元テープは同じ。
というわけで、紹介した盤が殆ど VGP だらけになってしまいましたが、実際他が出さないのでしょうがないですね。
ここでいう Official Live とは、69USツアーを収録したアルバム 『GET YER YA-YA'S OUT !』 と、映像 『GIMME SHELTER』 の事。
その後Critererionが再リリースしたDVD、そしてライブから40周年である2009年にリリースされた 『GET YER YA-YA'S OUT !』 (Super) Deluxe Editionのボーナス・マテリアルも忘れちゃいけません。
それらに収録された音源、または製作過程の SB 音源をブート化されたものでは、貴重なステレオ、編集前、MIX違いなどいろいろありますから、それらをここで整理したいと思います。そのまんまコピーってのもありますけどね。
ではそうしたブート CD を紹介しましょう。一覧表を最後に載せます。
〜98年登場!驚きの ACETATE 落し〜
A : 『 GET YOUR YA-YAS OUT 』 RS-APPLE PROMO ... 『GET YER YA-YA'S OUT』 Outtakes
B : 『 FUCK YER YA YA'S OUT! 』 VGP-160 ... 『GET YER-』+『GIMME-』 Outtakes
GET YOUR YA-YAS OUT
RS-APPLE PROMO
1.Introduction / 2.Jumpin' Jack Flash / 3.Carol / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.Midnight Rambler / 7.Live With Me / 8.Little Queenie / 9.Honky Tonk Women / 10.Sympathy For The Devil / 11.Street Fighting Man /// 12.Introduction / 13.Jumpin' Jack Flash / 14.Carol / 15.Stray Cat Blues / 16.Love In Vain / 17.Midnight RamblerFUCK YER YA YA'S OUT!
VGP-160 (L: 1st / R: 2nd)
1.Jumpin' Jack Flash / 2.Carol / 3.Stray Cat Blues / 4.Love In Vain / 5.Midnight Rambler / 6.Sympathy For The Devil / 7.Live With Me / 8.Little Queenie / 9.Honky Tonk Women / 10.Street Fighting Man /// 11.Jumpin' Jack Flash / 12.(I can't Get No)Satisfaction / 13.Honky Tonk Women
共に Apple アセテート落しとの売り文句で、98年に彗星のように現れた盤。
前者 RS-APPLE 盤の方が先に出ました。収録曲順に違いがあるものの、共に10曲はそのアセテート盤落しで、アセテートノイズが入りますが、まさに Great なアウトテイクです。 official で聴かれた編集が無かったりその逆で違うオーバーダビングがされていたりと、なかなか面白い音源です。なお、前者の裏ジャケの曲目は誤ってます。
音質はともに EX- ですが、チリチリとアセテートノイズがうるさく特にオープニングからランブラーまでは左側で周期的になったりもするので very good 程度ですかね。前者の RS-APPLE 盤は殆ど日本には入荷せず貴重盤ですが、 CD-R コピーが一時期出たようです。そういえば後者も VGP コピーを多く排出するレーベルがちょっとジャケに手を加えて CD-R コピーしてます。なお、後者の2ndは、ジャケが変わっただけです(持ってません)。
この2枚は、そのメインの10曲以外の構成が異なります。RS-APPLE 盤は official を original リールから落としているとの事で、ただの official アルバムテイク。対する VGP 盤は映画の方のテイクで、これはステレオセパレートがむっちゃ良く、驚きの高音質です。NEW!! 〜生まれ変わったアセテート落としが異なるテイストで登場〜
C : 『 GET YER ALTERNATE YA-YA'S OUT 1969 』 IMP-N-020 (1CD) ... 『GET YER YA-YA'S OUT』 Outtakes
D : 『 BROADWAY 』 DAC-092 (3CD) ... 40周年記念盤 ... 『GET YER YA-YA'S OUT』 Outtakes
GET YOUR ALTERNATE YA-YA'S OUT 1969
1.Opening / 2.Jumpin' Jack Flash / 3.Carol / 4.Stray Cat Blues / 5.Love In Vain / 6.Midnight Rambler / 7.Sympathy For The Devil / 8.Live With Me / 9.Little Queenie / 10.Honky Tonk Women / 11.Street Fighting Man //
+ Bonus Tracks(Channels Reversed) 12.Stray Cat Blues / 13.Love In Vain / 14.Sympathy For The Devil2009年、既発タイトルで使われたものとは全く別のアセテート盤からトランスファーされたアップ・グレード音源を発掘!というふれこみによりIMPからリリースされた向上盤。
既発よりもアセテートノイズが大幅に減少し、あの周期ノイズがなくなったのがナイス!とはいえやっぱり元のチリプチノイズまではなくならず、そこいらでチリパチと鳴ってはいますが、強引なノイズリダクションはしていないようでレンジは既発よりも広くて自然な "EX-" 。こりゃちょっとしたビンテージアナログを聴いているかのような錯覚に陥ります(笑)
でもこれにノイズリダクションをかけて、ややふんずまりになったのをイコライジング補正したようなコピーが出たりするのかもですね(笑)
個人的には↓のDACのよりもお気に入り。
BROADWAY ***Disc.3***
こちらはIMPに遅れること半年、DACがリリースした40周年3枚組のDisc.3で、アセテート落としの10曲のみ収録。
これはIMPとは全く違う仕上がりの音で、見事にスクラッチノイズが全編消えています。でも強烈なノイズ・リダクションのせいか、高音域の伸びがなくなってしまってややふんずまり。
ということで、ノイズはまだ残っているけど98年のものよりは大幅に減少してレンジが広くて音の抜けのよいIMP盤と比べると、一長一短といった感じ。まぁ聴き進めると慣れるんですが、どうもすっきりしません。
といった感じで、このIMPとDACのどちらが好みかは個人の趣向によるという感じですかね。
〜過去盤ながらも貴重!!〜
E: 『A SHOT OF SALVATION』 SCORPIO OM 90-64-17 ... 『GET YER-』+『GIMME-』 Outtakes
3.Love In Vain (diff.mix) / 4. Gimme Shelter (full version) / 5.Street Fighting Man (diff. mix)
もうなかなか見かけない Scorpio の秀作。3rd まで出た人気盤です。
記載では3曲全て MSG と書いてますが誤りです。 "Love In Vain" は Baltimore で高音質の mix 違いです。また "Gimme Shelter" は Altamont からで、オフィシャルでは最後にカットされた short version が流れるだけですが、なんと最初からフルで入ってます。そして、 MSG の "SFM" はラフ mix で、このtrk.4と5はまじで貴重です。但しこの3曲、全部左右逆なのが残念。〜おまけだけど〜
F: 『DEVIL'S DISCIPLE』 VGP-211 ... おまけの1曲
12.Little Queenie (vocal: no edit)
既に紹介した Baltimore の隠密盤に、おまけで収録されてますが、official や上記の盤と違って vocal がスタジオ修正がかけられていないもの。モノラルで、さほど音質は良くないが、very good。これは94年にオーストラリアで放送されたビデオが元のようですね。〜フルコピーだけどステレオ〜
G: 『THERE IS NO ANGEL BORN IN HELL』 TSP-CD-028 ... 『GIMME SHELTER』
H: 『LIVE IN BALTIMORE 1969 & MORE』 ML 9637 ... 『GIMME SHELTER』
THERE IS NO ANGEL BORN IN HELL
TSP-CD-028LIVE IN BALTIMORE 1969 & MORE
ML 9637『THERE IS NO ANGEL BORN IN HELL』
**Disc.1***
1.Jumpin' Jack Flash / 2.(I Can't Get No)Satisfaction / 3.Love In Vain / 4.Honky Tonk Women / 5.Sympathy For The Devil 1 / 6.Sympathy For The Devil 2 / 7.Under My Thumb / 8.Gimme Shelter
TSP 盤は全て映画より。音質はEX-。1から4は現行と同じく殆どモノラルですが、5から8の Altamont 部分は現行ビデオ等と違ってちょっとましなステレオです。 RCA 盤 LD はもっとステレオ感があると思いますがどこからの音源でしょう? TSP 初期盤ですが、中古でちらほら見かけます。でも後者があれば不要盤です。
ML 盤もTRK.5までの Baltimore 音源以降は、TSP と収録曲は同じで全て映画より。音質はEX-。音質からステレオ感 まで TSP と殆ど同じで、劣る点は見当たりません。なお、解説本には現行 LD 落しと書かれているものもありますが、こちらもステレオセパレーションが現行 official より良いと思います。前半の Baltimore 隠密が良いからアイテム派以外はこっちだけでいいでしょう。なお、駅やデパートで売ってるフルコピー CD もありますが、意外にいけてます(笑)
No. |
TITLE |
日付 |
演奏地 |
A |
B |
E |
F |
G |
H |
GS |
GY |
備考 |
1 |
Jumpin' Jack Flash 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
guitar & vocal edit diff. guitar edit |
|||
2 |
Jumpin' Jack Flash 2 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
real stereo |
||||
3 |
Carol 1 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
vocal edit GS:VHS bonus |
||||
4 |
Carol 2 |
11/28 2nd |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GS: DVD bonus |
|
5 |
Sympathy For The Devil 1 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
3rd chorus cut 2nd chorus cut |
|||
6 |
Sympathy For The Devil 2 |
12/6 |
Altamont |
|
|
|
|
|
|
|||
7 |
Stray Cat Blues |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
vocal edit |
|||
8 |
Love In Vain |
11/26 |
Baltimore |
|
GH & GS 2nd chorus cut |
|||||||
9 |
Prodigal Son 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
GS: bonus + GY : 2009 Deluxe DVD |
||
10 |
Prodigal Son 2 |
11/28 2nd |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe CD |
|
11 |
You Gotta Move 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe DVD |
|
12 |
You Gotta Move 2 |
11/28 2nd |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe CD |
|
13 |
Under My Thumb 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe CD |
|
14 |
Under My Thumb 2 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe DVD |
|
15 |
Under My Thumb 3 |
12/6 |
Altamont |
|
|
|
|
|
|
|||
16 |
I'm Free 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe CD |
|
17 |
I'm Free 2 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe DVD |
|
18 |
Midnight Rambler |
11/28 2nd |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
1min.longer no overdub. |
|||
19 |
Live With Me |
11/28 2nd |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
vocal edit |
|||
20 |
Gimme Shelter |
12/6 |
Altamont |
|
|
|
|
full version |
||||
21 |
Little Queenie |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
F real live vocal GS:DVD bonus |
|||||
22 |
(I Can't Get No) Satisfaction 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe DVD |
|
23 |
(I Can't Get No) Satisfaction 2 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
|
|
GY : 2009 Deluxe CD |
|
24 |
(I Can't Get No) Satisfaction 3 |
11/28 2nd |
MSG,NY |
|
|
|
|
real stereo +11/28 1st +11/27(sound only) |
||||
25 |
Honky Tonk Women 1 |
11/27 |
MSG,NY |
|
|
|
|
real stereo opening:11/28 2nd |
||||
26 |
Honky Tonk Women 2 |
11/28 1st |
MSG,NY |
|
|
|
|
|
diff. vocal edit vocal edit |
|||
27 |
Street Fighting Man 1 |
11/28 1st |
MSG,NY |
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E diff.mix |
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28 |
Street Fighting Man 2 |
11/28 2nd |
MSG,NY |
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29 |
Street Fighting Man 2 |
12/6 |
Altamont |
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note : 本表の作成にあたり、参考資料を大いに活用させていただきました。
↓MSG映像補足(BBSにてohkさんに教えていただきました!)
ミック・ジャガー |
11/27と11/28 2ndは赤いスカーフ。11/28 1stは光沢のあるピンクのスカーフ。 |
キース |
11/27がトップは赤+赤(胸に★)、11/28 1stが青、11/28 2ndが赤+白。 |
ミック・テイラー |
キースが赤の時は青、青のときは赤、と真逆になってます。 |
このことから、映画『GIMME
SHELTER』ではSatisfactionの一部で11/28 1stの映像が使われてたり、
SFMではエンディングのミックの "We
gotta go, we gotta go"(←MSG最終公演ならではのセリフでしょう) の後で11/28
1stに切り替わることが確認できます。
by ohkさん (ありがとうございます!)
〜せっかくの初日が〜
●『 CATCH YOUR DREAMS 』 BL 101 @11/7 Fort Collins, CO
せっかくの初日で、Mick Taylor は結構弾いてるんですが、かなり厳しい隠密です。残念ながら音はイマサンでマニア向け。
寄せ集めの『NO EXPECTATIONS』(MG-001) にも3曲収録。〜30年越しの発掘!〜 New!!
●『 WELCOME TO THE BREAKFAST SHOW 』 VGP-337 (Disc.1) @11/8 L.A. CA ... 1st show
良好隠密ですが、なんと2003年に同じくL.A.の72年の初登場音源とカップリングで登場。
元々この show は Risk Disc のプレスCD 『L.A. QUEENIE』 で初登場しましたが、そちらは"JJF"の頭や"Midnight Rambler"で所々音が途切れて、ピッチも遅くて音もモコモコしてます。対してこちらのVGPのは同音源ながら途切れもなく、ピッチは正常で、音もイコライジングで高音の抜けは良好です。ただそのため元テープのヒスノイズが結構耳につきます。でもまぁ69年の隠密にしては良好ですね。
演奏はツアー前半ということもあり、前半でやった"I'm Free"収録。でも"Under My Thumb"はやってません。面白いところは "Midnight Rambler"! 始まりはハウリングのむごたらしい音が鳴り、途中ミックが構成を間違えてぼろぼろになりそうなことろを、うまくごまかしてます(笑)。変わったところでは "Prodigal Son" 後半で一瞬どだだだっ!とドラムが入りますが、なんでしょうねこりゃ? というわけで、この音を聴くにはRisk DiscよりVGPの方がお勧めで、69好きの方にはかなり楽しめると思います。〜これはまぁまぁGood〜
●『 COCAINE ON A DENTIST CHAIR 』 VGP-068 @11/8 L.A. CA ... 2nd show
これまた良好隠密で69次点。11/15 シカゴと抱き合わせ2枚組ですが、L.A はなかなか良く very good / good+ (A) 。抱き合わせのシカゴはつらい。 VGP が上でも圧倒的に多いですが、同レーベルでもここで挙げた以外は初心者の方にはつらいでしょうから、いきなりマニアックに走ってブート嫌いにならないことを祈ってます(笑)。〜貴重なUK凱旋公演ですが〜
●『 GATHER NO MOSS 』 WKP-0032 @12/14 London, UK ... 1st show (多分)
Saville Theatre での"Satisfaction" "JJF" "Carol" の3曲だけ良好音質のラインで存在しますが、再スタートやらぶち切れやらで落ち着いて聴けるのは "JJF" のみ。というわけで、69年最後を飾るUK凱旋公演、2日間4公演ではこれしか出てないのですが、ろくなもんじゃないです。でもマニアには必要か?
ページがでかくなりすぎましたね。でもまた今後良いのが出たら追記していきます。